毛孔性紅色粃糠疹,ジベルばら色粃糠疹, 平苔癬

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日皮会誌:119(5)
,881―886,2009(平21)
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3.その他の炎症性角化症
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(毛孔性紅色粃糠疹,ジベルばら色粃糠疹, 平苔癬)
鳥居
要
秀嗣(社会保険中央総合病院)
約
毛孔性紅色粃糠疹は,毛孔性角化性丘疹が拡大して
紅斑局面を呈するが,手掌や足底にもびまん性角化性
発症年齢のみの違いであると考えられる.臨床的およ
び組織学的特徴の詳細については前回の本項目を参照
されたい.
1)病態生理
紅斑をみる.従来の治療法に加えて,近年は生物学的
本症の原因は不明であるが,多くの腫瘍性病変や増
製剤の有効例の報告もみられる.淡紅斑が躯幹,四肢
殖性疾患で発現が知られている発癌抑制性蛋白 p53
に多発するジベルばら色粃糠疹は,自然消褪傾向があ
が,本症皮疹部で増加していることが報告3)されてい
るが,本症が QOL の低下をもたらす点に注意が必要
る.古くよりビタミン A 欠乏症との関連性が指摘され
である.暗紫色の角化性紅斑が多発する 平苔癬は,
ているが,多くの症例で血中ビタミン A 値は正常であ
ウイルスとの関連やケモカイン発現などを中心に病態
り,これとの強い因果関係は見いだされない.本症と
の解明が進められているが,最近は本症においても生
内分泌障害との関連も以前から示唆されているが,最
物学的製剤の有用性の報告がなされている.
近甲状腺機能低下症を合併する症例に甲状腺ホルモン
はじめに
毛孔性紅色粃糠疹は,通常の日常診療において決し
を投与したところ PRP の症状も劇的に改善したケー
スが報告4)されている.
また副甲状腺機能低下症の合併
例もあり,このようなケースでは Ca 低下が角化過程
て遭遇する機会の多い疾患ではないが,乾癬や各種遺
に何らかの影響を及ぼした可能性が推定されている5).
伝性角化症などとの鑑別診断として重要であり,角化
ところで,本症と乾癬が本質的に異なる疾患であるこ
性病変を見た際は,常に本症を念頭においておく必要
とは論を待たないが,ある程度臨床的,組織学的な類
がある.一方,ジベルばら色粃糠疹および 平苔癬は,
似性があり,遠位指節間関節や仙腸関節に乾癬性関節
よりありふれた疾患であり,我々皮膚科医はこれらの
炎と同様のリウマチ因子陰性関節炎を合併した報告6)
疾患の特性や経過を,できるだけ正確にわかりやすく
などは両者の類似性を示唆するものとして興味深い.
患者に説明できなければならない.一昨年度の本シ
さらに以下に述べるごとく乾癬で有効とされる生物学
リーズに,これら 3 疾患についての総論が既に掲載さ
的製剤が本症にも効果を示したとする報告などは,本
れており,今回は 2 巡目となるので,以下にはこれら
症の病態解明に新しい切り口を与えるものと期待され
に関連した最近の知見を中心に触れることとする.
る.
2)治療
1.毛孔性紅色粃糠疹
本症の治療法としては,レチノイドやシクロスポリ
肘頭や膝蓋に好発する毛孔一致性の角化性丘疹が,
ンの内服,活性型ビタミン D3 の外用や光線療法など
急速に拡大融合して紅斑局面をなす(図 1)のが特徴で
が知られており,このうちレチノイドが重症例におけ
あるが,毛孔のない手掌や足底にもびまん性の角化性
る第一選択とされているが,小児に対しては成長阻害
紅斑として発現する
(図 2)
.
本症は Griffiths により I:
など多くの問題があり現実的には使用できない.自然
古典的成人発症型,II:非定型成人発症型,III:古典的
軽快が期待されない小児の重症例では,短期に限って
若年発症型,IV:限局性若年発症型,V:非定型若年発
シクロスポリンを使用するのも選択肢の一つとなろ
症型の 5 つのタイプに臨床分類されている1).古典的若
う7).
年発症型と診断されていた症例が成人期に再発した例
も報告2)されており,I 型と III 型は本質的には同一で,
本症に対する光線療法としては,Broadband UVB
は無効であるとされており,PUVA の有効性も限定的
882
皮膚科セミナリウム
第 48 回
炎症性角化症
図 1a
図 2
に抗 CD11a 抗体の efalizumab は乾癬に対して有効と
される反面,リバウンドや関節炎の悪化例も知られて
いる薬剤であるが,これを PRP に投与したところ増悪
した症例が報告されている16).
2.ジベルばら色粃糠疹
主に若年者にみられる self-limited な炎症性角化症
である.臨床的には類円形の淡紅斑(原発疹)の出現
後,1∼2 週間を経て米粒大から貨幣大程度の淡紅斑が
躯幹,四肢に多発してくるもので,多くは全身症状を
図 1b
伴わず 1∼2 カ月で消褪する.
1)病態生理
である.これに対して Narrowband UVB(NBUVB)
は,
古くから一時的かつ局地的な発生が知られており,
アシトレチンとの併用療法で効果が認められている8)
最近の大規模調査でもこれが確認されている17).また
が,その作用はおもに局所性のものと考えられている.
この事実から,以前より本症のウイルス原因説が唱え
このほか体外光化学療法の報告などもあるが,一方で,
られており,Drago ら18)や Watanabe ら19)が HHV-6,
光照射により本症が増悪する例も以前から知られてお
HHV-7 特に後者が本症発症に重要であるとしている
9)
り,
特に露光部に一致して生じた最近の症例報告 もあ
のは前回の本項目で述べられている通りであるが,
り注意が必要である.本症に何らかの免疫異常が関与
Drago らのグループはさらに発症後 1 週間以内であ
することも推定されているが,自己免疫疾患でよく用
れば,高用量のアシクロビルが本症に有効であると報
いられる免疫グロブリンの静注療法を,既存治療で改
告20)している.しかし,アシクロビルの HHV-7 に対す
善が見られなかった II 型の本症に対して行ったとこ
る効果は極めて弱く,本症と HHV-7 の関連について
ろ,軽快傾向が得られたとする報告10)があり,今後類似
は未だ否定的な意見も少なからずあり,確定的な結論
の症例報告の検討がまたれる.さらに最近の乾癬治療
には至っていない21).他のウイルスについての報告は
においてサイトカインや接着分子に対する抗体や阻害
少ないが,最近エンテロウイルスにより特異的に誘導
薬,いわゆる生物学的製剤が話題になっているが,乾
される単クローナル抗体(2E11)が表皮に陽性であっ
癬や乾癬性関節炎に高い有 効 性 が 知 ら れ て い る 抗
た報告があった22).
TNF-α 抗体の infliximab が本症(I 型と III 型)にも有
免疫学的検討としては,最近本症患者血清中におい
効であったとする報告11)∼13)や,TNF-α 受容体阻害薬の
て,樹状 細 胞 の 成 熟 過 程 で の 増 加 が 知 ら れ て い る
etanercept が単独14)あるいはアシトレチンとの併用に
Fractalkine!
CXC3CL1 が高率に検出されたとする報
より有効であったとする報告15)などは興味深い.さら
告23)があり,本症には細胞性免疫の活性化も関与して
3.その他の炎症性角化症(毛孔性紅色粃糠疹,ジベルばら色粃糠疹,
図 3
平苔癬)
883
図 4
いるものと考えられる.また,今までにも ACE 阻害剤
患者およびその家族に本症への理解を促すことが最も
をはじめ様々な薬剤により本症が誘発されることが知
重要であると考えられる.
ら れ て い る が,最 近 抗 TNF-α 抗 体 の 一 つ で あ る
adalimumab の投与後に本症が発現した報告24)があり,
免疫抑制と本症との関連を考える上で興味深い.
3. 平苔癬
平苔癬は手背や四肢遠位に好発する,爪甲大まで
2)治療その他
の暗紫色角化性紅斑(図 3)で,時に粘膜,爪,毛髪に
本症はそもそも自然消褪傾向があり,重篤な全身症
も病変を認める.おおよそ臨床的に診断可能であるが,
状を伴うこともまれであるため,治療は対症療法にと
非定型的なものや粘膜疹などには,組織学的検索が必
どまることが多い.以前から光線療法,特に UVB の有
須となる.原因は不明の場合が多いが,薬剤や金属ア
効性の報告があるが,最近では質の高い臨床試験がな
レルギーなどある程度誘因が明らかにされるものもあ
いことなどから,これには懐疑的な意見が強いようで
る.本稿では,これらを特に区別せずに論ずることと
ある.
する.
本症が QOL に与える影響についての研究もなされ
一般的な LP の臨床組織学的特徴および環状,萎縮
ており,小児患者を対象として DLQI を用いて検討し
型,肥大性,水疱性,線状(図 4)
,光線性など特殊な
た結果では,本症はアトピー性皮膚炎ほどは QOL に
臨床型があることは,前回の本項目に詳しいのでここ
影響を及ぼさないものの,コントロール群に比して有
では省略するが,近年の興味深い報告としては,環状
意な低下が示されており,座瘡とは有意差がないとさ
萎縮性の局面上に肥大性 LP が併発した症例27)や,
また
25)
れている .このことは本症の治療介入の必要性をあ
頬部に限局して丘疹状の LP を生じる新亜型を提唱す
らためて示すものであり,さらにこの本症患者の QOL
るもの28)などがあった.
また肥大性 LP は特に悪性変化
低下は皮疹の重症度とは相関性が低く,患者の両親に
をきたしうる点から,他の丘疹角化性病変との鑑別が
とっては疫学,感染性,再燃,合併症や疾患の危険性
重要となるが,この型の特徴は表面が所々くぼみのあ
26)
が懸念されていることも報告されている .これらの
る微細顆粒状で,色調が暗桃色から灰黒色であること
事実から治療に際しては,病気の性質を十分に説明し,
などであり,これらを概括的に捉える igneous rock
(火
884
皮膚科セミナリウム
成岩)sign というものが診断の目安の一つとして提唱
第 48 回
炎症性角化症
ところで近年,慢性潰瘍性口内炎では重層上皮細胞
されている29).
の 70kd の抗原を認識する自己抗体が出現することが
1)病態生理
知られているが,
LP における抗重層上皮細胞抗体の発
a)ウイルス関連説
現を解析した結果では,
LP 患者 138 名のうち 9 名にこ
LP とウイルスとの関連を論じたものとしては以前
の 70kd 抗原陽性者が確認されており35),症例によって
から HCV に関するものが大半である.最近の報告で
はこれらの自己抗体も本症の発症と何らかの関係があ
目立つものとしては,Lodi らが口腔病変のある LP と
るのかも知れない.
HCV の陽性率について大規模な多施設共同解析を行
2)治療
い,コントロール群に比して有意に高い陽性率を確認
LP の治療としてはステロイドの外用および内服,
レ
した上で,この関連についての systematic review を
チノイドの内服のほか光線療法や免疫抑制剤などが知
公表している30).彼らは 416 編の論文から試験デザイ
られているが,研究規模の限界や標準化された効果判
ンの妥当性などから 24 編を抽出し解析しているが,
地
定基準がないことなどから,有効性についてのエビデ
域による差異はあるものの,やはり LP 群で有意に高
ンスの高いものはないのが実情である36).近年の LP
い HCV 抗体の陽性率が示めされている.
治療の報告として斬新なものとしては,やはり生物学
一方これに対して,Vries らのグループは,本症と
的製剤に関するものが多い.まずステロイド内服を含
HHV-7 との関連に注目した研究を行っている.彼らは
む 従 来 の 治 療 に 抵 抗 性 の 汎 発 型 LP に 対 し て,ale-
電顕上ヘルペスウイルス構造と考えられる粒子を皮疹
facept が有効であったとする報告37)があり,efalizu-
部表皮および真皮内に認め,免疫組織学的に多数の
mab も Cheng らによる口腔内 LP に対する最初の有
HHV-7 陽 性 細 胞 を 確 認 し て い る が,さ ら に HHV-7
効性の報告38)以来,オープン試験で病巣面積の減少と
DNA の増加とウイルスにより活性化されたと考えら
疼痛の緩和,Oral Health Impact Pofile
(OHIP)
-14 の改
れる plasmacytoid dendritic cell(pDC)の表皮および
善などが示されている39).
また昨年には口腔内 LP のみ
真皮における著明な増加を示した上で,これが病因に
ならず,汎発性の LP に対しても搔痒の軽減と皮疹の
31)
関与している可能性を示唆している .また彼らはこ
改善が得られた症例が報告された40).ただ本抗体に関
れに続く研究で,HHV-7 を多く発現する pDC が LP
しては既述の如く,乾癬などでも中止後のリバウンド
の退縮期においては減少していることも報告32)してい
が報告されており,最終的な LP における有用性の確
る.
立には,長期の経過観察を含めた今後の慎重な検討が
b)免疫学的検討
必要であろう.etanercept については,口腔内 LP を対
まずケモカインおよびその受容体の発現について
象とした検討で,自覚症状の軽減とびらんの改善が得
は,口腔 LP を対象とした検討で,CCR6 とそのリガン
られたとする報告41)がある一方,慢性関節リウマチ患
ドである MIP-3α!
CCL20,CXCR3 とそのリガンドで
者に本剤を投与したところ LP が誘発されたとする症
あるMIG!
CXCL9,IP-10!
CXCL10,I-TAC!CXCL11,
例もある42).一方,近年の光線療法についての報告は,
さらに CCR5 とそのリガンドの RANTES!
CCL5 が強
やはり NBUVB に関するものが多い.LP に対する内
発現していることが示されており,CCR6 はランゲル
服 PUVA 療法と NBUVB 療法とを比較検討した論文
ハンス細胞の,また CXCR3 と CCR5 は T 細胞の皮膚
によると,内服 PUVA では全例に完全あるいは部分寛
への浸潤を仲介しているものと考えられている33).さ
解が得られたのに対して,NBUVB では部分寛解以上
らに最近の生検皮膚を用いたマイクロアレイによる解
は 8 割弱であり,治療に対する初期の反応性は内服
析では,乾癬やアトピー性皮膚炎などではみられない
PUVA の方が有意に良好な結果であった.しかし,治
CXCL9 の皮疹部での強発現が,
本症の最も重要なマー
療期間,回数や再燃率などでは両者に有意な差はなく,
カーとなることが示されている34).また以前より LP
長期的な観点からの有用性は両者ほぼ同様であること
では type I INF の局所における増加が知られている
が示されている43).
が,in situ hybridization や免疫組織学的な検討では
p DC のみならず,ケラチノサイトも type I INF の主
要な供給源となっているこ と が 明 ら か に さ れ て い
る34).
3.その他の炎症性角化症(毛孔性紅色粃糠疹,ジベルばら色粃糠疹,
文
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