~ 四 国 5大 学 連 携 に よ る 知 の プ ラ ッ ト フ ォ ー ム 形 成 事 業 ~ 【事業 Ⅱ】 「 四 国 に お け る e-Knowledgeを 基 盤 と し た 大 学 間 連 携 に よ る 大 学 教 育 の 共 同 実 施 」 1 . 事 業 概 要 : 四 国 の 国 立 5 大 学 が 相 互 に 連 携 し 、 香 川 大 学 に 大 学 連 携 e-Learning教 育支援センター四国を設置するとともに、他の4大学にセンター分室を 設 置 す る 。 そ の e-Learning基 盤 を 活 用 し て 「 四 国 地 区 に お け る 5 国 立 大 学連携構想」の中の大学教育を共同実施することによって、連携大学全 体の教育の質の向上を図る。 2.連携大学:香川大学(基幹校),徳島大学,鳴門教育大学,愛媛大学,高知大学 3.事業内容 (1) 背 景 ・ 必 要 性 我が国の地方国立大学は、教育研究機関として、地域に根ざし、世界に発信する ことが求められている。四国の5国立大学は、四国そしてそれを構成する4県に立 地する大学として、四国地方の知的基盤を豊かにするとともに、地域社会に貢献で きる人材を輩出することを重要な使命としている。 一方で、5大学は、学部構成、教員数とその専門分野、そして設備面から、大規 模な国立大学と比べて十分な教育研究機能を果たせていない面がある。しかし、こ の点は、5大学が相互に連携し、それぞれの人材や得意とする教 育・研究分野を共 有・補完することで、教育の質の向上を図ることができると考える。そこで、教育 プ ロ グ ラ ム の 共 同 実 施 の た め の 母 体 と し て 、 大 学 連 携 e-Learning教 育 支 援 セ ン タ ー 四国(以下、センター四国)を設置する。 現 在 、 四 国 の 国 立 5 大 学 と 公 私 立 3 大 学 で は 、 大 学 連 携 支 援 事 業 ( 平 成 20年 ~ 22 年 ) で 設 立 さ れ た e-Knowledgeコ ン ソ ー シ ア ム 四 国 ( 以 下 、 eK4) が あ り 、 e-Learni ngに よ る 単 位 互 換 制 度 の 運 用 も 開 始 し て い る 。 そこで、「四国地区における5国立大学連携構想」における連携事業のうち、 eK4の e-Learning基 盤 を 活 用 し て 大 学 教 育 を 共 同 実 施 す る 。 (2) 実 施 計 画 平 成 26年 度 か ら 大 学 教 育 を 共 同 実 施 す る 。 そ の た め 、 平 成 24~ 25年 度 を 準 備 期 、 平 成 26~ 27年 度 を 稼 動 期 、 平 成 28~ 29年 度 を 拡 充 期 と し て 、 平 成 30年 度 よ り 大 学 教 育の共同実施を定常化させる。 平 成 24~ 25年 度 : 準 備 期 平 成 24~ 25年 度 の 上 半 期 は 大 学 教 育 の 共 同 実 施 に 向 け て 、 連 携 大 学 で 共 同 実 施 の た め の WGを 設 置 し て 課 題 の 検 討 を 行 う 。 こ の 検 討 結 果 に 基 づ き 、 大 学 教 育 等 共 同 実 施の運用方法を策定する。その後、各連携大学で、策定した運用方法の実施に必要 な規程を整備する。また、連携大学間で必要な協定などを定める。 下 半 期 に つ い て 、 10月 に セ ン タ ー 四 国 を 香 川 大 学 に 設 置 し 、 活 動 を 開 始 す る 。 平 成 25年 度 は eK4の リ ソ ー ス を 活 用 し な が ら 平 成 26年 度 の 大 学 教 育 の 共 同 実 施 の 基 盤 整備を進める。特にシステムに関しては、共同実施に必要なシステムのハード・ソ フ ト の 検 討 と 試 行 を eK4と 連 携 し て 実 施 し て 、 平 成 26年 1~ 3月 で 、 e-Learningに よ る開講に向けてのシステム最終準備を完了する。 ま た 、 10月 よ り 先 行 し て 、 平 成 26年 度 に 使 用 す る e-Learningコ ン テ ン ツ の 準 備 を 進 め る 。 セ ン タ ー 四 国 の 設 立 後 は 、 平 成 26年 度 に 使 用 す る e-Learningコ ン テ ン ツ の 準備・利用許諾処理、共同実施科目のシラバス作成、共通履修案内の作成をセンタ ー四国主導で進める。 平 成 26~ 27年 度 : 稼 動 期 平 成 25年 度 に 準 備 し た e-Learning基 盤 と コ ン テ ン ツ を 利 用 し て 、 e-Learningに よ る前期・後期の大学教育の共同実施を行う。各学期が終了するごとに、実施内容 (コンテンツと授業運用)の点検・評価を行い、問題点や改良点を明らかにする。 こ れ を 2年 の PDCAサ イ ク ル で 実 施 す る 。 授 業 運 用 に 関 し て は 、 使 用 す る e-Learningコ ン テ ン ツ の 準 備 ・ 利 用 許 諾 処 理 、 共 同実施科目のシラバス作成、共通履修案内の作成をセンター四国主導で進める。 平 成 28~ 29年 度 : 拡 充 期 稼 動 期 の 大 学 教 育 の 実 施 内 容 に 基 づ き 、 問 題 点 や 改 良 点 を ク リ ア し た e-Learning 基盤及び授業運用体制で、大学教育の共同実施を行う。システム、コンテンツ、授 業 運 用 は eK4を 拡 充 ・ 発 展 さ せ た 形 で 、 セ ン タ ー 四 国 が 主 体 的 に コ ン ト ロ ー ル す る 。 平 成 29年 度 を 大 学 教 育 の 共 同 実 施 の 完 成 期 と し て 、 平 成 30年 度 以 降 は セ ン タ ー 四 国を主体とする定常的な運用体制に移行する。 (3) 効 果 ○大学の立場から • 非 同 期 型 e-Learningを 活 用 す る こ と に よ り 、 各 大 学 の 状 況 ( 時 間 割 な ど ) に 依 存 せず、教養教育及び専門教育を柔軟に共同実施できる。 • 大学間連携により、個々の大学単独では開講できない科目やテーマを教育科目と して新たに開設して提供できる。 • 個々の大学で開講されている共通科目(数学、物理学、外国語など)を統合して 共有補完でき、また、効率的な人事が可能となる。 ○学生の立場から • 非 同 期 型 e-Learningに よ り い つ で も ど こ で も 何 度 で も 受 講 で き る 。 • 科目選択の幅が広がり、履修者の興味や学習ニーズにあった科目履修ができる。 • e-Learningの 学 習 活 動 の 一 つ で あ る 遠 隔 議 論 な ど を 通 し て 、 自 大 学 だ け で な く 他 大学の履修者との交流の場が提供される。 4.事業経費:平成24年度~平成29年度 総額 10億8,708万4千円 内 文部科学省補助金 8億8,422万4千円 大学自己負担金 2億 286万円 【概念図】
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