目次 - 日本がん看護学会

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6
表 1 がん看 護コアカリキュラム日本 版の構 成
領域
コ ア
A.
がんの理 解 に 必 要 な 基 礎 知 識
がんの特性
コ
ア と
す
る
意
義
WHOは「がんは全ての者に罹患する疾患で、
患者・家族、
および社会
に影響を及ぼす」
ものとし、
その対策を推進している。
そこで、本カリキ
がん患者と社会
ュラムでは、
がんの理解に必要な基礎知識として
『がんの特性』
と
『が
ん患者と社会』
を取り上げた。つぎに、
がん治療においては薬剤が重
がん医療と薬理
要な位置を占めまた、
がん自体が栄養と深く関与するので、
『がん医療
と薬理』、
『がん患者と栄養』
を独立して取り上げた。
がん患者と栄養
がん対策推進基本計画の全体目標として「がん患者およびその家族
の苦痛の軽減並びに療養生活の質の維持向上」が設定されており、
これは、
がん患者・家族に関わるすべての医療者が実践すべき目標で
がん患者とQOL
ある。
すなわち、
がん患者・家族のQOLは、
シームレスなケアを展開して
いく上で、最も重要な目標となる考え方である。本カリキュラムに
『がん
患者とQOL』
を含めることで、
さまざまな病期や治療法、発達段階、療
養の場にあるがん患者・家族のQOLについての理解が深まり、QOL
B.
がん 看 護の基 盤 と なる 考 え 方
の維持向上のための目標が明確になると考える。
がん医療の現場では、倫理的問題が日常的に生じている。看護者は
倫理的感受性を高め、倫理的問題の解決に向けてアプローチしてい
く責任を持っている。本カリキュラムに
『がん医療と看護倫理』
を含める
がん医療と看護倫理
ことで、倫理の基本的知識を毎日の看護実践に生かし、倫理的課題
の解決に向けてアプローチし、
がん患者・家族のケアとQOLの向上を
アドボケイトしていくことが可能となると考える。
看護者は、
がん患者・家族が厳しい現実に向き合い、
意思決定し対処
していけるように援助していく必要があり、
コミュニケーション能力の獲
得は必要不可欠である。本カリキュラムに
『がん患者とコミュニケーショ
がん患者と
コミュニケーション
ン』含めることで、
がん患者や家族との援助関係の形成に必要な知識
、
態度、
スキルの理解が深まり、
トータルペインをもつがん患者・家族なら
びに彼らのケアに関わる人々とのコミュニケーションの意味が実感でき
ると考える。
7
表1 がん看 護コアカリキュラム日本 版の構 成( 続き)
領域
コ ア
がんサバイバー
コ
ア と
す
る
意
義
がんの診断技術や治療の進歩により、全がん患者の5年生存率は50
%を超え、
今や多くのがんは慢性疾患として位置づけられるようになっ
ている。
そのため、
がん患者をがんの進行度や病期、生存期間からと
らえることに限界が生じ、
がんと診断されてから死の瞬間まで生存者
であり続けるという意味をもつ、
がんサバイバーという概念で捉えられ
るようになってきた。本カリキュラムに
『がんサバイバー』
を含めることで、
がんサバイバーやがんサバイバーシップの考え方の理解ができるととも
に、
サバイバーシップの過程に応じた支援が可能になると考える。
がん患者の家族
がん患者の家族も患者と同様に様々な喪失体験をし、
危機に陥るとい
1.
がん 患 者 と 家 族の理 解
C.
がん 看 護 実 践の基 本
う体験をしている。
また、
家族は大切な人を失うかもしれないという予期
悲嘆・悲嘆の過程をたどる。看護者には家族をケアの対象と捉え、患
者を含めた家族への援助が求められる。本カリキュラムに
『がん患者
の家族』
を含めることで、家族の体験や苦悩を理解し、家族のニーズ
に沿った援助が可能になると考える。
がん患者の
喪失と危機
がんの病いのプロセスを通して、
多くのがん患者は様々な喪失に遭遇
し、危機に陥るという体験をしている。看護者はがん患者が遭遇する
喪失や危機的状況に自ら直面し、対処していけるように支援していく
必要がある。本カリキュラムに
『がん患者の喪失と危機』
を含めること
で、
がん患者が遭遇する喪失や危機への理解が深まり、危機的状況
にあるがん患者に対して、危機理論に基づく介入やがん患者が苦難
の体験を意味づけていくための支援が可能になると考える。
8
表1 がん看 護コアカリキュラム日本 版の構 成( 続き)
領域
コ
コ ア
がん患者と
セルフケア
ア と
す
る
意
義
がんの治療の進歩によってがんや治療と付き合いながら日常生活を
送る人が多くなってきており、
病棟−外来−在宅のいずれにおいても患
者のセルフケアが重要になってきている。看護者にはがん患者の持つ
力を引き出し効果的なセルフケアが実践できるように支援することが求
められる。本カリキュラムに
『がん患者とセルフケア』
を含めることで、
患
者のもつ力やセルフケア能力の考え方の理解ができるとともに、効果
的なセルフケア支援が可能になると考える。
C.
がん 看 護 実 践の基 本
2.
がん 看 護 実 践の基 本 概 念 と 方 法
がん患者と
チームアプローチ
医療技術の高度化と専門化、
患者を取り巻く医療環境の複雑化に伴
い、
より広く深いサービスの提供が求められるようになってきている。
こ
のため、
がん医療の現場では、複雑な問題をもつがん患者に対して、
より早い時期に効果的な問題解決が可能となる
「多職種によるチーム
アプローチ」の重要性が高まってきた。本カリキュラムに
『がん患者とチ
ームアプローチ』
を含めることで、
がん患者や家族の抱える複雑な医
療上の問題を理解するとともに、
チームの中での看護師の役割を自覚
し、
自らの専門性を活かして多職種と連携・協働して質の高い医療の
提供を目指していくことが可能となると考える。
がん対策基本法において、
国民の責務としてがんの予防に必要な注
がん患者と
ヘルスプロモーション
意を払うように努めることや、必要に応じてがん検診を受けるよう努め
ることが明記されている。
そして、
医療関係者の責務としては、
国及び
地方公共団体が講ずるがん対策に協力し、
がん予防に寄与するよう
に努めることが明記されている。
すなわち、
がんの予防と早期発見に努
めることは、
国民や医療関係者にとっての責務であるといえる。
本カリキ
ュラムに
『がん患者とヘルスプロモーション』
を含めることで、
それぞれの
勤務する場所で、
がん予防や早期発見のための教育や、
がん患者・家
族に対するヘルスプロモーションへの支援が可能になると考える。
9
表1 がん看 護コアカリキュラム日本 版の構 成( 続き)
領域
コ ア
がん患者と
リハビリテーション
コ
ア と
す
る
意
義
がん治療は集学的に行われるが、手術療法においては、外観の変化
、
合併症や機能障害の発生などでがん患者は自己の揺らぎを体験す
ると共に、生活に様々な障がいをもつ。患者が障がいを受け入れ生活
機能を再獲得していくために、
リハビリテーションは重要な役割を果た
す。
また、がんや化学療法、放射線療法に伴う全身の体力消耗や長
期の臥床などに対するリハビリテーションも積極的に行うことにより
QOLを向上させる。本カリキュラムに
『がん患者とリハビリテーション』
を
含めることで、治療に伴う障がいを受けた患者の自己概念や障がい
受容の考え方が理解できるとともに、喪失・悲嘆過程にあるがん患者
のリハビリテーション援助が可能になると考える。
C.
がん 看 護 実 践の基 本
2.
がん 看 護 実 践の基 本 概 念 と 方 法
がん患者の
症状マネジメント
がんという病に伴う症状は全てのがん患者が体験することであり、症
状は患者の日常生活やQOLに重大な影響を及ぼしている。
がん患者
の症状緩和は看護師の責務である。
がん患者の症状マネジメントは、
症状の原因究明にあわせて患者を主体とした症状マネジメントを行っ
ていくことが重要となる。本カリキュラムに
『がん患者の症状マネジメン
ト』
を含めることで、患者主体の症状マネジメントについての考え方や
病態理解に基づいた症状緩和の方法を理解するとともに、
患者にとっ
て適切なQOLの状態を保つ援助が可能となると考える。
死は誰にも訪れるものであり、
エンド・オブ・ライフにおいてがん患者が
がん患者の
エンド・オブ・
ライフケア
最期までその人らしく生きることは、
人生の終焉を豊かにするために重
要である。一方で、死が避けられないことを察知した患者は特有の反
応を示して死にゆく過程をたどる。看護者には終末期の患者が最後ま
で生き抜くことを家族も含めて援助することが求められる。本カリキュラ
ムに
『がん患者のエンド・オブ・ライフケア』
を含めることで、終末期の患
者・家族や医療従事者の体験や苦悩を理解し、最後まで生き抜くこと
を支える援助とは何かが理解でき、
患者・家族にとって意味のあるエン
ド・オブ・ライフケアの提供が可能になると考える。
10
表1 がん看 護コアカリキュラム日本 版の構 成( 続き)
領域
コ ア
2.
がん 看 護 実 践の基 本 概 念 と 方 法
がん患者の
在宅療養支援
コ
ア と
す
る
意
義
がん患者の療養の場は、
がんの病期や治療の有り様、
患者・家族の価
値観や意向などによって様々である。近年は患者の在宅療養へのニ
ーズが年々高まり、施設−外来−地域の関係職種が連携して支援す
ることが必須となっている。看護者は療養の場の特性をふまえて患者
が自分らしい人生を過ごせるよう橋渡しの役割を担う。本カリキュラム
に
『がん患者の在宅療養支援』
を含めることで、在宅という場の特性
や看護者の役割を理解することができ、在宅療養を希望する患者の
支援が可能となると考える。
世界保健機関(WHO)
では、
がん治療の集学療法を示唆している。
そして、
がんと診断を受けた時点からがんの積極的治療と共に緩和
ケアを行い、
がん患者のQOL維持向上を推奨している。本カリキュラ
3.
がん 治 療・療 養 過 程 に 焦 点 を 当てた 看 護 実 践
C.
がん 看 護 実 践の基 本
がん手術療法
看護
ムでは、
がんの3大治療である
『がん手術療法看護』、
『「がん化学療
法看護』、
『 がん放射線療法看護』
と
『がん患者と緩和ケア』
を含めた
がん化学療法
看護
。
がんの3大治療と緩和ケアの基本的なことを理解しておくことは、
がん
患者・家族へ質の高いケア提供する上で必須であると考える。
がん放射線療法
看護
がん患者と緩和ケア
11
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表 2 がん看 護コアカリキュラム日本 版の一 般目標・到 達目標
領域
A.
がんの理 解 に 必 要 な 基 礎 知 識
コ ア
一 般目標
到
達
目
標
がんの特性
がん看 護 実 践に
1.がんの疫学について概説できる
必要ながんに関す
2.がんの発生機序と要因について概説できる
る医学的な知識を
3.がんの診断と治療について説明できる
身につける
4.がんの予防について説明できる
がん患者と
がん患 者 が 置 か
1.がんのもつ社会的影響とその意味について説明できる
社会
れている社会情勢
2.がん医療に伴う経済的問題について説明できる
について理解する
3.がん保健医療政策の要点について説明できる
がん医療と
がん看 護 実 践に
1.薬物動態の基礎について概説できる
薬理
必 要な薬 理 学 的
2.薬剤の有害事象について説明できる
知識を身につける
3.治療・症状マネジメントに用いる主な薬剤の薬理作用に
ついて説明できる
4.治療・症状マネジメントに用いる主な薬剤の管理と取り
扱いについて説明できる
5.がんの新薬開発である臨床試験の概要について説明
できる
がん患者と
がん患 者 の 栄 養
1.がん患者にとっての食べることの意味について説明できる
栄養
管 理に必 要な知
2.がん患者の栄養障害の病態について説明できる
識を身につける
3.がん患者の栄養状態の評価の要点について説明できる
4.治療や病状の変化に伴う栄養管理の方法が説明できる
13
表 2 がん看 護コアカリキュラム日本 版の一 般目標・到 達目標( 続き)
領域
コ ア
一 般目標
がん患者と
がん患者・家族に
1.がん患者・家族のQOLの意味を説明できる
QOL
とってのQOLを理
2.がん患者・家族のQOLの要素を説明できる
解し、実現に向け
3.がん患者・家族のQOLのアセスメントと評価ができる
た援助ができる能
4.QOLを重視した看護ケアの実践に取り組むことができる
到
達
目
標
力を身につける
B.
がん 看 護の基 盤 と なる 考 え 方
がん医療と
がん 医 療 の中で
1.看護実践における倫理の基本的な知識(患者の権利
看護倫理
生じる倫理的な課
倫理原則、
ケアの倫理、
看護者の倫理綱領、アドボカ
題を理解し、看護
シー)
、
態度、
考え方を説明できる
専門職として倫理
2.看護実践における倫理的課題を説明できる
的に対応できる能
3.看護実践における倫理的課題について取り組むことが
力を身につける
できる
4.患者の権利を理解した意思決定支援について説明で
きる
5.がん治療・療養過程における患者・家族の意思決定支
援ができる
がん患者と
がん医 療 の 現 場
コミュニケー
におけるコミュニケ
ション
ーションの重要性
を理解し、信頼関
係を確立できる能
力を身につける
1.がん看護実践におけるコミュニケーションの重要性を
説明できる
2.がん看護実践に活用できる基本的なコミュニケーション
技術を説明できる
3.がん患者・家族の状況に応じたコミュニケーションをはか
ることができる
4.保健医療福祉チームとのコミュニケーションをはかること
ができる
14
表 2 がん看 護コアカリキュラム日本 版の一 般目標・到 達目標( 続き)
領域
コ ア
がん
一 般目標
がんサバイバーシ
サバイバー ップの考え方に基
づき、がんとともに
生きる人として理
解できる能力を身
につける
到
達
目
標
1.がんサバイバーシップの考え方について説明できる
2.がんサバイバーへの支援の基本について説明できる
3.がんサバイバーと家族の発達段階に支援について説明
できる
4.療養の場(病棟・外来・在宅)
に応じた支援について説
明できる
5.がん医療のプロセスと病の軌跡に応じた支援について
説明できる
1.
がん 患 者 と 家 族の理 解
C.
がん 看 護 実 践の基 本
がん患者の がん患 者 の 家 族
1.家族の一員ががんサバイバーであることが、
家族に及ぼ
の心理と社会的状
す心理・社会的影響(様々な場面での治療選択、治療
況を理解し、家族
決定、
治療変更・中断、
療養場所の選択に関する患者と
を援助の対象とし
の意見の相違など)
について説明できる
家族
て認識できる能力
2.家族のニーズ、
家族の持つ問題について説明できる
を身につける
3.家族看護に関する理論の概要について説明できる
4.家族のアセスメントを行い、
それに基づいて援助できる
がん患者の がん患 者 が 危 機
1.がん患者が危機に陥る状況について説明できる
喪失と危機 に陥る過程を理解
2.喪失ががん患者に及ぼす影響について説明できる
し、必 要な援 助を
3.危機理論の概要について説明できる
提供できる能力を
4.ストレスーコーピング理論の概要について説明できる
身につける
5.がん患者の危機的状況をアセスメントを行い、
それを乗
り越えるための援助できる
15
表 2 がん看 護コアカリキュラム日本 版の一 般目標・到 達目標( 続き)
領域
コ ア
一 般目標
がん患者と がん患者にとって
セルフケア
達
目
標
1.がん患者にとってのセルフケアの重要性を説明できる
のセルフケアの重
2.セルフケア理論の概要について説明できる
要性を理解し、必
3.がん患者のセルフケアをアセスメントし、
それに基づいた
要な援助を提供で
きる能力を身につ
ける
がん患者と がん看 護 実 践に
チーム
到
おけるチームアプ
アプローチ ローチの重要性を
理解し、必要な役
C.
がん 看 護 実 践の基 本
2.
がん 看 護 実 践の基 本 概 念 と 方 法
割を果たすことが
できる能力を身に
つける
がん患者と がん患者にとって
ヘルス
のヘルスプロモー
プロモー
ションの重 要 性を
ション
理解し、必要な援
助を提供できる能
力を身につける
支援ができる
4.セルフケアを支援する集団アプローチ
(サポートグループ
、
セルフヘルプグループ)
について概説できる
1.がん医療におけるチームアプローチの重要性について
説明できる
2.チームメンバーの役割と活動について説明できる
3.多職種によるチームアプローチと看護の役割を果たすこ
とができる
4.リソースとして活用可能なチーム(緩和ケアチーム、
NST
など)や専門職について説明できる
1.がん患者にとってのヘルスプロモーションについて概説
できる
2.がん患者にとってのヘルスプロモーションの重要性を説
明できる
3.がん医療のプロセスに沿ったヘルスプロモーションの考
え方に基づいた健康教育ができる
4.がん患者の再発や転移の早期発見への対処能力を高
める支援ができる
がん患者と がん患者にとって
リハビリ
テーション
1.がん患者にとってのリハビリテーションについて概説できる
のリハビリテーショ 2.がん患者にとってのリハビリテーションの重要性を説明
ンの重要性を理解
し、必 要な援 助を
提供できる能力を
身につける
できる
3.治療や病状の変化に伴って生じる障がいとその影響(
自己概念、
セクシュアリティなど)
について説明できる
4.生活機能獲得への支援ができる
5.社会資源の活用についての情報が提供できる
16
表 2 がん看 護コアカリキュラム日本 版の一 般目標・到 達目標( 続き)
領域
コ ア
がん患者の症状
マネジメント
一般目標
到
達
目
標
がん患者にとっての症状 1.患者主体の症状マネジメントの考え方につ
マネジメントの重要性を理
いて説明できる
解し、必要な援助を提供 2.がんの病状の変化に伴う代表的な身体症
できる能力を身につける
状(痛み、呼吸困難、嘔気・嘔吐)
の病態に
基づきアセスメントできる 3.がんの病状の変化に伴う精神症状(不安、
抑うつ)
の病態に基づきアセスメントできる
4.代表的な症状に対する薬物療法・非薬物
的療法について説明できる
5.症状のアセスメントに基づいた援助ができる
2.
がん 看 護 実 践の基 本 概 念 と 方 法
C.
がん 看 護 実 践の基 本
がん患者の
その人らしい人生の最期 人生の最期の時をその人らしく生き抜くこと
エンド・オブ・
を生き抜くことの意味を理 の意味について概説できる
ライフケア
解し、必要な援助を提供 死にゆく過程で生じる身体・精神状態・スピリ
できる能力を身につける
チュアルな状態を説明できる
死にゆく過程で生じる主な症状のアセスメン
ト(倦怠感、
せん妄)
をし、
援助できる
尊厳ある死を迎えるための看取りのプロセス
を家族を含めて支援できる
遺族ケアについて説明できる
がん患者の
在宅療養支援
がん患者の療養の場の 1.患者・家族が療養する場の特性について
特性を理解し、
在宅療養
説明ができる
のために必要な援助を提 2.在宅医療、
在宅ホスピスのしくみと関わる人
供できる能力を身につける
々について概説できる
3.在宅移行支援のためのアセスメントをし、
人
的・物的資源の調整ができる
4.在宅移行支援ができる
5.在宅での療養が継続できるための支援が
できる
17
表 2 がん看 護コアカリキュラム日本 版の一 般目標・到 達目標( 続き)
領域
コ ア
一 般目標
到
達
目
標
がん手術療法 がん患 者の受ける手 術 1.がんの手術療法の特性(機能の温存と再発予
看護
療法の特性を理解し、周
防)
について概説できる
手術期の看護実践に必 2.手術療法ががん患者の心身に及ぼす影響に
要な援助を提供できる能
力を身につける
ついてアセスメントできる
3.手術療法に伴う主な合併症の予防と術後回
復を促進する援助ができる
4.手術後の状態に沿った患者の生活支援がきる
がん化学療法 がん患 者の受ける化 学 1.がん化学療法と使用される薬剤の特性につい
看護
療法の特性を理解し、化
て概説できる
学療法を受ける患者の看 2.化学療法に伴う主な有害事象の発生機序と
護 実 践に必 要な援 助を
予防について説明できる
C.
がん 看 護 実 践の基 本
3.
がん 治 療・療 養 過 程 に 焦 点 を 当てた 看 護 実 践
提供できる能力を身につ 3.化学療法に伴う主な有害事象出現時の援助
ける
ができる
4.化学療法を受ける患者の生活支援ができる
5.化学療法の実践において患者・医療者の安全
を守ることができる
がん放射線
療法看護
がん患 者の受ける放 射 1.がん放射線療法と使用される放射線の特性に
線療法の特性を理解し、 ついて概説できる
放 射 線 療 法を受ける患 2.放射線が人体に与える影響について概説できる
者の看護実践に必要な 3.放射線療法に伴う急性有害事象の予防・低減
援助を提供できる能力を
の方法と晩発性有害事象の対応について説
身につける
明できる
4.放射線療法に伴う主な有害事象出現時の援
助ができる
5.放射線療法を受ける患者の生活支援ができる
6.放射線療法の実践において患者・医療者の安
全を守ることができる
がん患者と
緩和ケア
がん患者にとって緩和ケ 1.がん患者のQOLに配慮した早期からの緩和
アの重要性を理解し、患
ケアの重要性が説明できる
者の看護実践に必要な 2.緩和ケアにおけるトータルペインのアセスメント
援助を提供できる能力を
身につける
ができる
3.がん患者のトータルペインを緩和する日常生活
の支援ができる
4.症状緩和のための手術療法・化学療法・放射
線療法について説明できる
5.緩和ケアにおける補完・代替療法について概
説できる
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