要旨 - 備前市

1.備前東地域(10 月 17 日)
①「灯りのまち」補助金
A氏
①三石の「灯りのまち」(事業)は7、8年前に始まりました。事業には小中学生、地元公民
館長、消防団、区長会、高齢者等が参加しており、三石以外からも見に来られているいい事
業だと考えています。行政の評価はどうでしょうか。
市長
①「灯りのまち」はMプロジェクトから出発しています。品のいい、みんなに喜ばれるイベン
トです。他の地域から見に来ていて、子供に夢とロマンを与えているので、ぜひ続けてやっ
ていただきたいと考えています。
A氏
①事業は地元の企業、商店等の寄付や、町内会の援助で実施しています。市の補助金をもらっ
ていないので、出してもらえるようお願いしたい。
市長
①いいイベントであり、相談していただければと思います。
②高齢者ふれあい事業
B氏
②高齢者ふれあい事業補助金が平成 26 年度から廃止になると聞いている。補助金を継続してい
ただき、敬老会に積極的に取り組んでいるところには、たくさん出るようにしていただきた
い。
市長
②事業補助金については、いろいろな意見があります。廃止するというのは最終的な決定では
なく、再検討しましょうということになっています。いろいろと話を聞いていると楽しみ
にしている方もいらっしゃるので、継続したらどうかと考えています。
B氏
②高齢者が増加することは、だいぶ前からわかっていることなので、メリハリをつけて補助金
を出していただきたい。
市長
②補助金がいらないとはどの地区も言われません。たとえば、内容を市が3段階くらいに評価
して出すなど検討してみたらどうかと思います。
保健福祉部長
②高齢者ふれあい事業補助金については、8月の自治会連絡協議会において H26 年度をもって
廃止をしたいという提案をさせていただいております。市長、議会等から継続を含めて検討
するようと言われています。現在、アンケートを実施中ですので、その結果を見てから自治
会連絡協議会等と継続して協議をしていくということで、ご理解いただきたいと思います。
③伊里駅の周辺整備
C氏
③伊里駅のアクセスと周辺整備についてですが、、伊里地区には閑谷学校以外にも多くの見ど
ころ、観光名所がありますが、残念ながら閑谷学校しかあまり知られていません。伊里駅周
辺を整備して観光客の誘致を図っていただきたいと思っています。具体的には伊里中の国道
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2号から、伊里川に沿って伊里駅前を通る南北の道路整備、穂浪橋の拡張、夕立受橋の周辺
道路の整備等をしていただきたい。また、周辺観光の促進のため、伊里駅周辺に駐車場、駐
輪場の整備、レンタサイクル、観光案内板等の設置もしていただきたいと思います。
副市長
③観光促進を含め、伊里地区への定住促進を図るうえで、地区住民の通勤、通学などのための
JR赤穂線伊里駅へのアクセスが重要課題になってくるのではと考えています。現在ある民
間の駐輪場を公設の駐輪場として、H25 年度以降を目途に整備することを検討したいと考え
ています。
また、10年後の先を見据え、井田、穂浪地区の都市計画道路についても検討の必要も出て
くるのではと考えています。伊里駅を軸として周辺整備を進め、伊里地区への定住促進を図
っていくことは、備前市の将来の展望にもつながるものと考えます。
市長
③事業を行なう際、土地を公が持っているときは早いのですが、地権者がばらばらだと時間が
かかります。土地をまとめて市が買い、公営の駐輪場を整備することも必要です。伊里駅周
辺は案外時間がかかる恐れがあります。
伊里中から穂浪橋までの整備は非常に重要な問題です。この整備も川があって難しい状況で
す。国道事務所にも一番めの要望として穂浪橋の整備をお願いしています。南北、縦の線を
トラックが通れるよう整備することは、伊里地区の発展のために重要で、ぜひやっていきた
いと思います。越鳥橋の入札も近々行われる予定であり、周辺を活用していきたいと思いま
す。
④海洋牧場の推進
D氏
④海洋牧場の推進について質問します。海洋牧場事業は中止なのか、一時凍結なのかわかりま
せんが、10 年後を考えるならばぜひ実施していただきたいと思います。
1)日生地区の漁業は年々、衰退の一途をたどっています。2)漁業の後継者が少なくなって
います。3)カキが主でその他魚関連では安定性に欠けます。4)年間を通じてより多くの人
を呼び込める環境づくりが必要です。以上の観点で海洋牧場の推進をするべきと考えます。
いつでも新鮮、安全で豊富な海の幸を提供できます。雇用が増加する、若者の就業にも寄与
できる、移住者も増える等の相乗効果があり、まちが活性化できると考えますがいかがでし
ょうか。
産業部長
④海洋牧場は H14~H25 年度の予定で広域漁場整備事業として 61.3ha を実施しています。内容
は浮防波堤の設置、稚魚の育成場、あまもの再生等の事業に取り組んでおります。計画はあ
と2年で概ね達成の予定ですが、当初には音響給餌施設、海釣公園等の計画がありましたが、
H25 年度までの計画には入っていません。当初計画と現在の計画とが少し違ってきています。
海洋牧場について今伺ったような意見があるということを県の方に伝えていきたいと思い
ます。
市長
④日生の五味の市ですが、日生の漁師の方は仕入れて物を売ることはされません。獲れたら獲
れただけ売るという方法ですが、昼頃には売るものがなくなっているという苦情があります。
何回バスで連れて行っても、市場に買うものがなかったら人はだんだん来なくなります。い
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くらかの割合で仕入れて売るということも必要です。このままだと、海洋牧場で取れた魚を
持って行っても市場で売れない恐れもあります。
⑤休耕田の活用 ⑥空き家利用
E氏
⑤活性化の方法として、休耕田の活用を考えてみました。木生、井田村では 90%以上が休耕田
となっています。その原因は高齢化と少子化、それから有害鳥獣、特にイノシシの被害です。
休耕田を利用するにあたって、休耕田の持ち主から寄付、借地、買い取り等をして花とか売
れるものを作ったらどうか。元気な高齢者の労働力を活用し、そのなかで若い人が核となっ
ていく必要があります。
⑥空き家についてですが、木生地区では昔、空き家はありませんでしたが、現在は 20 軒ばかり
の中で 5、6 軒の空き家があります。その空き家を活用したらどうか。備前市の人口減を誰
かが歯止めをかける必要があります。ミニグループホームを作るとか、若い人が空き家に移
り住む場合は、市が恩典を付ける等、やっていただきたいと思います。
産業部長
⑤確かに休耕田が各地で目立ってきています。現在、2 アール以上の野菜を作っていただいて
販売する補助制度があります。備前市農業再生協議会で 10 アール当たり 1 万円を補助して
います。再生協議会は市とJA、普及センターが連携して進めています。確かに核になる人
が重要です。相談に来ていただければ一緒に考えて行きたいと思います。有害鳥獣の被害は
深刻な問題となっています。当市では有害鳥獣の個体を減らしていくような対策をとる必要
があると考えています。
総務部長
⑥空き家についてですが、備前市でも空き家バンク制度をとっています。県や市のホームペー
ジに空き家情報を掲載しています。市が空き家を斡旋するか、宅建業者や不動産業者を通じ
て行うかは情報提供された方が選択できるようになっています。制度を活用して売買、賃借
契約を結ぶケースがたくさん出ています。ぜひ、情報提供をお願いしたいと思います。
提案いただいたミニグループホームは活用の方法として、すばらしいと思います。活用方法
の情報も登録できますので、申請、登録をしていただきますようお願いします。
⑦世界遺産登録 ⑧美しい街道づくり
⑨農業振興
⑩鹿久居島の開発
F氏
⑦世界遺産登録についてですが、国道2号線から閑谷学校に向け、北上する県道は現在、「楷
の木街道」と呼ばれています。この沿線の木谷、閑谷地区で少子高齢化や後継者不足により、
美しい景観が今後失われることを危惧しています。まず、閑谷学校の世界遺産登録について、
これまでの取り組みと実現の見通し、今後の取り組みについて教育長におたずねします。
⑧沿線の住民の力を活用した美しい街道づくりについてですが、楷の木街道の美しい風景の保
全のため、今後、休耕地にコスモス、レンゲ、菜の花などの四季の花々を農家、住民、市、
JA等が協力して、少しずつ植えていくというのはどうでしょうか。次のステップであるイ
ベントの開催等につながるのではないでしょうか。
⑨圃場整備の未整備地である両地区の農業振興についてです。若者が減少し、耕作放棄地が増
えており、このままでは限界集落に近い状態になりかねません。それを防止するため、農家、
行政、JAなどが真剣に考え、取組んで行かないといけないと思います。若者が少しでも定
着できないか、高齢者でできる花づくり等やその販売方法など、先進地を参考にした具体的
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な取り組みが必要と考えます。市、行政、JAなどは側面的な応援でなくて、農家と一緒に
なってもっと具体的な知恵を出し合うことが必要になってくるのではないかと思います。
⑩日生の鹿久居島の開発についてですが、鹿久居島は 10 年後には日生本土と橋で結ばれ、人々
が容易に行き来していると思われます。鹿久居島は自然環境に恵まれ、利活用ができる広大
な土地があります。宅地の整備を行ない県内はもとより、各地から多くの人を呼び込む努力
が必要であると考えます。
教育長
⑦世界遺産は国連のユネスコが決定しますが、国内の予選を通過することが必要です。文化庁
によって世界遺産登録候補暫定一覧表が発表され、現在 12 件登録されていますが、その中
に閑谷学校は入っていません。現在、暫定一覧表への登録を目指しているところです。H21
年度から 4 名の専門委員に研究報告書を作成していただき、H24 年度に文化庁に提出してい
ますが、まだ回答がありません。暫定一覧表に登録されるというのが第一関門ですが、そこ
までまだ達していないというのが現状です。
署名活動の結果は約 16 万 6 千人になっています。今後、登録を目指し、遺産登録制度や閑
谷学校について紹介する出前講座やシンポジウムなどを開催することにしています。
市長
⑦楷の木街道の保全は今後やっていかないといけない課題だと思います。
⑧閑谷学校周辺の農地についてですが、圃場整備ができていないところをこれから整備するの
は負担金もいるし、高齢化も進むなか難しいと考えます。農村に若者を帰すという方策が見
つかっていないのが現状です。お年寄りにできる野菜作り、販売方法等だが、なかなか難し
くできないが、何とかやっていかないといけないと考えています。
⑩鹿久居島は備前市の今後の発展にとって最も不可欠なものです。ただ厄介なところもありま
す。どうしてかと言いますと土地がないということです。鹿久居島は岡山県で1番大きな島
で約 300 万坪あります。そのうち民間の土地が 18%、約 56 万坪あります。残りは 国有林
です。戦後、国有地の1部が引き揚げ者に対して、特別に払い下げられました。民間の土地
のうち市が持っているのは 6%しかありません。
今となっては、地権者は橋が架かるとわかっているで、なかなか売ってくれません。他人の
持ち物をどうこうしようということにはなりませんが、規制をすることは可能です。鴻島に
は現在多くのロッジが立ち、道路が狭く困っているが、規制が充分にできなかった結果です。
鹿久居島は問題も多いが有望であると考えています。
F氏
⑦今から圃場整備をすることは考えていません。何とかしなければと思い、花を植えて転作の
奨励金をもらって、そのお金でシルバーに田圃を耕してもらったらと考えました。発想を転
換して取り組む必要が出てくるのではと考えています。
⑪ 危機管理 ⑫図書館
⑬2 号線バイパス ⑭海の埋めて
G氏
⑪危機管理について要望したいのですが、7/6~7/7 に三石地区に局地的な大雨が降って、公民
館の前があと 30 センチで越流するところまできました。避難勧告のとり決めはなく、市長
が勧告等を発令すると伺いました。水位通知の方法も確立されていません。数週間前に要望
書を提出したが、返事がないのですがどうなっているでしょうか。任意の様式で提出してい
ます。
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⑫三石中学校には図書館がありません。先日、鹿児島県の垂水市に行ったとき、巡回図書館と
いう制度があって昼休みに図書を回していました。いい制度だと思いますので、提案させて
いただきます。
⑬国道 2 号のバイパスについてですが、国道 2 号は交通量が多く渋滞が激しくなっています。
伊部の交差点のみを改良するのは難しく、大雨が降ると出水し、冠水するので大胆にバイパ
スを考えるということはどうでしょうか。ルートの案は持っています。
⑭備前市の 10 年後を考えるということなので、大きく考えますが、今のままで行くと人口増に
はつながりません。そこで久々井漁港と前島の前を埋め立てるというのはどうでしょうか。
そうすれば約 200haの土地ができます。締め切り延長が短くて済むという利点もあり、で
きた土地に工業団地をつくる可能性が出てきます。先ほど2号バイパスの工事の話をしまし
たが、その工事で出た残土を海の埋め立てに使うことができるのではないかとか考えます。
総務部長
⑪要望書は届いていませんが、区長さんの名前で要望書を提出していただけたら、市長まで届
きますので、よろしくお願いします。
教育長
⑫三石中学校には学校図書館法に則った図書館がございます。蔵書の冊数も決まっております。
市長
⑬国道 2 号バイパスについては、提案として経済的で合理的な考え方だと思います。専門 家
と方と相談してみたいと思います。
⑭久々井の埋め立のアイデアは賛成です。条件によっては、海を埋め立てるということも、開
発に関する意見として国、県に申し上げていくのも 1 つの方法だと思います。
⑮総合運動公園の利用拡大
H氏
⑮備前地区の施設で久々井の総合運動公園の利用の拡大についてを提案したいと思います。地
域では活用されてはいるが、大きな大会が行われていないのが実態ではないかと思います。
周辺に宿泊、商業施設がないということが原因ではないかと考えています。周辺の整備を行
ない、有効利用をしたらどうかと考えますがいかがでしょうか。
教育次長
⑮久々井の運動公園の利用は年間 17 万~18 万人あります。遠くから合宿等の利用もいただい
ています。おっしゃるとおり、周辺に宿泊や飲食施設が整備されれば、さらに利用が増える
と思います。現在市内のホテル、日生の民宿、いこいの村に宿泊する形で合宿されるところ
もあります。民間業者と協力して、PRしていき利用者の増を図っていきたいと考えていま
す。
⑯企業誘致 ⑰学校教育
Ⅰ氏
⑯備前市の企業誘致の現状、⑰教育について備前市の実情をお聞かせください。
市長
⑯企業誘致は備前市の永遠のテーマです。市の土地の 80%は山であり、多くの斜面があります。
斜面を平らにしようとすれば多額の資金がかかります。逆にその斜面を活用した企業誘致が
できないかと考えています。エネルギー発電関係の会社で太陽光発電、小風力発電、小水力
発電等に斜面を利用することができないか検討しています。
教育長
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⑯備前市の学校教育の現状についてですが、現在、全国学力学習状況調査、県の学力調査が行
われております。全国は小学校6年と中学3年の4月に、県の学力調査は中学校 1 年の4月
に行われます。当市の結果は、残念ながら国、県の平均を大きく上回っている状況ではあり
ません。学力向上に向け、低位層の底上げを図っていくことが重要で、市をあげて取り組ん
でいく必要があります。
当市ではいじめ、不登校、暴力が多い状況にありますが、小さな事案も報告していますので、
これ以上件数が増えることはないと思います。こどもたちはさまざまなストレスを受けるこ
とにより、非社会的行動(不登校)、反社会的行動(いじめ・暴力)をするようになること
が多いようです。今後とも、学校や家庭で安心して学び、安全に過ごし学習できるよう、取
り組んで行きたいと考えています。
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