昭 和 電 線 レ ビ ュ ー 60 新 製 品 紹 Vol. 57, No. 1 (2007) 介 鉄道車両の快適性に貢献する昭和電線の制音デバイス The noise & vibration control devices of SWCC SHOWA DEVICE TECHNOLOGY which contributes to the comfortable nature of railroad vehicles 表 1 主な仕様・機能 1.概 要 床用防振ゴム 空調用防振ゴム 制振材 ショウダンプ獏 RZ 防振 防振,2 次音対策 ビビリ振動, ビビリ音対策 材 質 合成ゴム 耐熱性合成ゴム 合成ゴム ゴム硬度 HA 40,75 HA 50 ∼ 70 − 燃焼性 1) 難燃 難燃 不燃 クリープ 耐熱性 接着力 昨今,環境負荷低減が世界的な問題になっている。移動 手段としての乗り物も 「軽量化」, 「省エネ化」, 「リサイクル率 の向上」など様々な取組みがされている。このような状況 の中で鉄道事業者および車両メーカは安全性,速達性,快 適性,環境性能,省エネルギー化などのグレードアップを 図っている。当社では,このようなニーズに応えるために 車内快適性向上を目指して各種制音デバイスを開発した。 使用目的 その他要求機能 1)燃焼性は,日本鉄道車両機械技術協会「鉄道車両用材料燃焼試験にて評価」 2.製品概要 今回,紹介する制音デバイスは,鉄道車両の走行振動の 車内への伝搬防止を目的に使用される防振ゴム,車両空調 用防振ゴムおよび車内で 2 次音発生の低減に用いられる制 振材である。特に防振ゴムは,2007 年 7 月 1 日より営業運 転を開始した東海道・山陽新幹線 N700 用として複数の車 両メーカに納入を継続している。また空調用防振ゴムは, 従来から使用されている車両空調用防振ゴムに独自の改良 図 2 床用防振ゴムが採用された N700 系新幹線 (写真提供:東海旅客鉄道株式会社) を加えてゴムの熱老化特性を改善し快適性の持続を目指し たものである。現在空調機メーカに提案中である。さらに 獏 制振材ショウダンプ RZ は車体を伝搬する振動によるビビ 写真を図 1,主な仕様を表 1 に示す。また床用防振ゴムが 採用された新幹線 N700 系の写真を図 2 に示す。 リ振動や騒音を抑えるために使用が検討されている。外観 3.特 長 (1)床用防振ゴム:20 年間の走行によるヘタリの予測を行い 目標値をクリアすることを確認。 低硬度ゴム材料の難燃化を実現。 (2)空調用防振ゴム:100 ℃を越える高温域での使用が可能。 (3)制振材ショウダンプ 獏 RZ:自己粘着性の制振材で,適用 (a)N700 床用防振ゴム 場所にあわせたカスタマイズが (b)車両空調用防振ゴム 可能。 ショウダンプは昭和電線デバイステクノロジー株式会社の登録商標です。 問合せ先:〒 105-0001 東京都港区虎ノ門 1−1−18(東京虎ノ門ビル) 昭和電線デバイステクノロジー㈱ (c)制振材ショウダンプ獏 RZ 図 1 鉄道車両に用いられる制音デバイス クワイセント事業部 クワイセント営業開発室 電話(03)3597─7058 FAX (03)3503─2107
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