Vol.16 2009 年 10 月 発行責任者 地域連携室 NST(栄養サポートチーム) 管理栄養士 「NSTっていったいなに?」と、初めて耳 にされた方はそう思われることでしょう。NS Tというのは、 「Nutrition Support 國友 由香里 で毎月1回、ラウンドをしています。 また、栄養状態をチェックする上で必要な検 Team」 査データは臨床検査技師より提供があり、食事 の頭文字をとったもので、直訳すると「栄養サ の飲み込みなどに問題のある患者様が対象に ポートチーム」となります。 なった場合は、言語聴覚士とのミールラウンド 当院では、昨年10月より準備活動を始め、 今年4月よりチームを結成しました。 (食事の様子を見に行くこと)にて情報交換や 栄養補給法について話し合っています。 チームの主な活動目標は「患者様の栄養状態 ラウンドでは患者様に適切な栄養が補われ を良くし、治療効果を高め、患者様自身の QOL ているかチェックし、チームで患者様の状態に (生活の質)を高めること」です。 ついて話し合い、主治医への栄養療法の提案な 栄養不良の状態が続けば傷が治るのが遅く どをおこないます。 なったり、病気に対抗する力が弱くなって感染 また、全職員への栄養療法の情報提供の一つ 症になったり、体の筋力が衰えて生活に不自由 として、月1回「NST だより」を発行していま が出てきたりします。そういった状態に陥らな す。この NST だよりを読んでもらうことで、 いように、基本的な医療の一つである栄養管理 職員の栄養療法についての関心を高めていく を実施するサポートをおこなうのがNSTの ことを目的としています。 主たる活動です。 では、NSTでは実際に何をしているのでし ょうか? チームのメンバーは、医師、看護師、薬剤師、 管理栄養士、病棟リンクナースで構成されてお り、低栄養のリスクの高い方を対象に、各病棟 チーム結成して約半年、少人数のチームです が、個々の得意分野を持ち寄り、スピーディー に行動に移れるという利点を生かして、栄養ケ アをおこなっていけるよう日々努力していき たいと考えています。 誌上医療講座 外科 橋本 敏和 肛門は排便という毎日お世話になる大切 くほどの出血をしたり痛みを生じます。こ な器官です。しかし、自分で見にくいとこ れも痔核と同じ保存的治療で治りますが、 ろだけにその状態がわかりにくいところで 出血が多い場合や再発を繰り返す場合は手 す。今回は肛門の3大疾患についてお話す 術治療が必要です。 ることにします。 もうひとつは、あな痔といわれている痔 まずもっとも多いのは、いぼ痔といわれ 瘻です。これは最初に肛門管から細菌が感 る内・外痔核です。人間の直腸肛門管の粘 染し肛門周囲に膿瘍(膿のたまり)が形成 膜の下には痔静脈が 3 箇所あり、 そこに様々 され、その膿が肛門の周囲の皮膚に接触し な原因で血液がうっ滞して血管の瘤状の隆 て破れる過程で、直腸肛門管と皮膚の間に 起を作るものです。これが痛みや出血を生 管ができるものです。膿瘍を形成するとき ずるのです。治療は肛門に入れる軟膏や座 に痛みや発熱を生じますが、膿が出てしま 薬と内服薬を用いる保存治療でほとんど治 うと痛みや発熱はなくなり肛門の不快感や ります。でも、根本の痔静脈が無くなるわ 下着の汚れを起こします。しかし膿瘍を形 けではなく、よく再発しますので、出血が 成しても適切な治療をすれば、すべてが痔 多い場合や再発を繰り返す場合は手術治療 瘻になるものではありません。治療は痔瘻 が必要です。 も保存的治療を行いますが治りにくく、根 次は、切れ痔といわれる裂肛です。これ 治するには多くは手術が必要です。また、 は、肛門の粘膜が縦方向に裂けるもので、 長年の放置にて痔瘻から癌を発生すること 肛門を閉じている筋肉の緊張がやや強い人 がまれにありますので注意が必要です。 などに排便時に裂け目を作るものです。驚 以上、肛門の代表的な病気をお話ししま したが、これだけがすべてではありません。 に外科が診察を行っています。なお当院で たとえば痛みを伴わない肛門出血では大腸 は現在、外科医師の不足にて手術は行って 癌やその他の病気も多々ありますので、是 おりませんのでご了承下さい。 非とも診察を受けてください。肛門は、主 敬 老 の 日 9 月 15 日敬老の日のイベント を行いました。 今年は、最近テレビでも取り上 げられた「はちまんぼり一座」 の方々に来ていただきました。 「どじょうすくい」から始まり 「踊り」 「まぶたの母」の寸劇、 大道芸の「ガマの油」 「懐メロ」 と内容は盛りだくさん! 患者様達は、笑ったり、涙し たり、・・・ 普段歌など歌わない患者様 が、一緒に口ずさんでおられ たりと・・・ 楽しいひと時を過ごすこと ができました。 秋の食材を使ったレシピ 肌寒い季節になってきましたね。皆さん、風邪はひいていませんか? 今回は、今が旬で風邪予防にも効くさつまいもを使ったレシピを紹介します。 さつまいも ロースハム さつま芋サラダ(2 人分) きゅうり 1. さつま芋は、2 ㎝角のさいの目に切り、水さらしを 玉ねぎ して、柔らかくゆで、あら熱をとっておきます。 マヨネーズ 2. 玉ねぎは、スライスして水にさらし、水分を取っておきます。 1/2 本 20g 40g 20g 30g 塩・こしょう 少々 きゅうりは、薄くスライスし、ハムは、2~3 ㎝角に切っておきます。 3. 1~2 をマヨネーズで和え、塩・こしょうで味を調え出来上がりです!! さつま芋には、ビタミン C が一番多く含まれ、その他にビタミン E・カルシウム・カリウム・ 食物繊維が含まれています。ビタミン C は、免疫力に効果があるため、風邪予防になります。ビ タミン E は、細胞の老化を防ぐ効果があるため、若返りに効果的です。また、さつま芋を切った 時に出てくる白い液体のヤラピンには、便を軟らかくする作用があります。食物繊維との相乗効 果もあり、大腸ガン、便秘の予防改善が期待されます。さつま芋を食べて、風邪・便秘予防をし ましょう!! 栄養管理科 糖尿病教室の予定 時間・場所 15 時~ 2 階新会議室 10 月 28 日 臨床検査技師「検査で何がわかるの?(糖尿病検査データの見方)」 管理栄養士「おやつと外食のベストチョイス!(選び方)」 11 月 25 日 看護師「足のお手入れ(糖尿病で足を切らないために)」 管理栄養士「これであなたも糖尿病食マスター!!」 診療科目:内科・外科・整形外科・泌尿器科・皮膚科・ 耳鼻咽喉科・リハビリテーション科 〒529-1445 東近江市五個荘清水鼻町 95 番地 人工透析センター TEL 0748-48-5555 FAX 0748-48-5556 E-mail [email protected] URL http://kanzakihp.com 診療時間:午前診察 9:00~11:30 午後診察 13:30~16:00 診察日 :月~金 午前診察・午後診察 <地域連携室> 土 午前診察 ※ 日曜日・祝日は休診 TEL 0748-48-5558 FAX 0748-48-5722
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