「気づいている?私の中のサイン…」~ハーモニーフェスタ2012

平成 24 年度秋田県男女共同参画推進事業
6 月 30 日(土)能代市柳町の旧料亭「金勇」において、6 月秋田県男女共同参画推進月間にあわ
せて男女共同参画社会づくりの理解を深めるための「ハーモニーフェスタ 2012」を開催、106 名の
参加がありました。県と県人権啓発活動ネットワーク協議会の主催。
テーマに「DV(ドメスティック・バイオレンス)」をとりあげ、秋田看護福祉大学の岩間 薫教授の講演の
中で、
「DV」が起こるサイクル(爆発期-ハネムーン期―緊張形成期)の 3 点を紹介後、
「DV」のひ
とつでもある「デート DV」について分りやすく話されました。その流れをくんで「高校生サミット」
が行われ、能代西高等学校、二ツ井高等学校、能代工業高等学校、秋田北鷹高等学校、大館国際情報
学院高等学校、大館工業高等学校の 6 高校から男女生徒 7 名と秋田看護福祉大学でピアカウンセリン
グを学んでいる女子学生・B 愛 STAR(ビーラブスター)ピアサークルの 3 名が参加。
カップル間で起こる「デート DV」の実態や解決策についてピアカウンセラーの進行のもと、高校生
によるディスカッションが行われました。
「デート DV」の事例を聞き、ピアカウンセラーからの質問に対して「他の男子とは口を聞くな、と
言って彼女を束縛する」
「彼女(彼氏)に届いた携帯メールを勝手に見たり、アドレスを消す」「暴力
を振るわれてもその後優しくされると許してしまう」なども「デート DV にあてはまる、ということ
に気づいた」との意見がありました。
「やってはならない行為」という気づきの一方で「別れたくない
から我慢することもある」などの意見もありました。
解決法については、「思い切って第三者に相談する」「家族や友人に相談する」としたのに対し「2
人の問題だから2人で話し合うべき」などの意見がありました。
最後に岩間教授から、無関係でない人々をもっと増やしていくことと、大人が見守って子どもたち
をささえてほしいとまとめがありました。
向かって右側・ハーモニー賞:能登祐子氏
左側・チャレンジ賞:髙橋 紅氏
中央:秋田県生活環境部 山田芳浩部長
能代べらぼう太鼓演奏
人権擁護紙芝居上演
午後からは 3 グループに分かれ、参加者を交えて「DV」について
ワークショップを開きました。
● CAP あきた:
「CAP 大人ワークショップ 子どもの生きる力を引き出すために」
大人向けプログラムとして、小学 4 年生になったつもりでの模擬
体験を行い、なぜ子どもは被害を受けやすいのか、を考え対処す
る方法を学びました。
CAP あきた
● 風の会:
「えーそうなの!? 気づきのいろは塾」
DV に気づくことが初めの一歩、という共通認識をし、参加者同
士自由に意見交換を行いました。
● 能代人権擁護委員協議会:
「その情報ウソ?ホント?(メディアリテラシー)」
発信される情報の本質や与える影響について、内容を正確に把握
し主体的に情報化社会を生き抜いていく必要性を、参加者の経験
談などをふまえ意見交換を行いました。
参加者からは「DV、初めて聞く内容でしたが、職場内でのことも
風の会
考え合わせて聞き、深く考えさせられました」「高校生サミットは、内
容も良かったし高校生の本音が聞けて良かった」
「中学生、高校生を対
象にきちんとしたデート DV について、教育がなされるべきだと思う」
「PTA 関係者(中高生の保護者)に聞いてもらいたかった」「地域の
大人として、地域の子どもたちにも伝えていかなくてはいけないとい
う事を強く感じました」
「ワークショップではいろんな年代の方と語り
合うことができ、得るものが多くありました」「ワークショップでは次
々と活発に意見が出て、皆さんの周りで色んな事が起きているのだな
と思った」など感想がありました。
能代人権擁護委員協議会
なお、同時開催として「畠町新拠点」にて 6 月 25 日~30 日まで、
男女共同参画活動団体及び秋田県人権擁護委員連合会(12 団体)の活動パネルを展示、212 名の来
場者がありました。
NPO 法人福祉バンク大館パネル展示
川柳コンテスト
県のマスコット・スギッチ