目 次 食 生 子 生 活 活 デ ど 健 ザ 康 イ も 学 ン 学 学 科 …………………………… 1 科 …………………………… 53 科 …………………………… 93 健 康 生 活 学 部 食 生 活 健 康 学 科 健康生活学部 食生活健康学科専門教育科目 <1年次開講科目> <2年次開講科目> <3年次開講科目> <4年次開講科目> 健 康 生 活 概 論 … 1 病 態 生 理 ・ 生 化 学 … 13 健 康 体 力 学 実 習 … 29 臨 床 医 学 実 験 … 42 健 康 管 理 概 論 … 2 人体構造・機能実験Ⅰ … 13 H u m a n B i o l o g y … 29 管理栄養士総合演習 … 43 公 衆 衛 生 学 … 3 人体構造・機能論Ⅱ … 14 応 用 栄 養 学 実 習 … 30 臨地実習事前事後演習Ⅰ・Ⅱ … 44 環 境 衛 生 学 … 4 人体構造・機能実験Ⅱ … 14 運 動 栄 養 学 … 30 臨地実習事前事後指導Ⅰ・Ⅱ … 44 生 化 学 … 4 運 動 生 理 学 … 15 栄 養 教 育 論 … 31 給食経営管理臨地実習 … 45 生 化 学 実 験 … 5 臨 床 医 学 概 論 … 15 栄 養 教 育 論 演 習 … 31 臨 床 栄 養 臨 地 実 習 … 45 人体構造・機能論Ⅰ … 6 病 理 学 … 16 栄 養 教 育 論 実 習 … 32 臨床栄養学活動臨地実習 … 46 微 生 物 学 … 6 食 Ⅱ … 16 臨床栄養評価・管理論 … 32 公衆栄養学活動臨地実習 … 46 食 品 学 Ⅰ … 7 食 品 学 実 験 Ⅱ … 17 臨 床 栄 養 学 実 習 … 33 セ ミ ナ ー Ⅱ … 47 食 品 学 実 験 Ⅰ … 8 食 品 加 工 学 … 17 臨 床 検 査 医 学 … 33 セ ミ ナ ー Ⅲ … 47 調 理 学 … 9 食 品 衛 生 学 … 18 臨 床 栄 養 教 育 演 習 … 34 学 科 特 別 講 座 Ⅰ … 48 調 理 学 実 習 … 9 食 品 衛 生 学 実 験 … 18 臨床栄養評価・管理実習 … 34 学 科 特 別 講 座 Ⅱ … 49 調 理 学 実 験 … 10 社 会 福 祉 活 動 … 19 健康栄養情報管理論 … 35 学 科 特 別 講 座 Ⅲ … 49 保 育 学 … 10 身体運動のメカニズム … 19 健康栄養情報管理論実習 … 35 臨 床 栄 養 活 動 論 … 50 化 学 … 11 栄 養 学 … 20 公 衆 栄 養 学 … 36 栄 養 治 療 学 演 習 … 50 情 報 処 理 演 習 … 11 栄 養 学 実 験 … 20 公 衆 栄 養 学 実 習 … 36 地 域 保 健 活 動 論 … 51 基 学 … 12 応 用 栄 養 学 Ⅰ … 21 給 食 経 営 管 理 実 習 … 37 地 域 保 健 演 習 … 52 栄 養 学 … 12 応 用 栄 養 学 Ⅱ … 21 スポーツ障害と救急処置 … 37 カ ウ ン セ リ ン グ 論 … 22 健 康 運 動 論 … 38 カウンセリング演習 … 23 健康運動指導演習Ⅰ・Ⅱ … 38 臨 床 栄 養 学 Ⅰ … 24 臨地実習事前事後指導Ⅰ・Ⅱ … 39 臨 床 栄 養 学 Ⅱ … 24 食 事 介 助 実 習 … 39 食 料 経 済 ・ 流 通 論 … 25 学 校 栄 養 教 育 論 … 40 給 食 運 営 論 … 25 学 校 栄 養 指 導 論 … 40 給 食 経 営 管 理 論 … 26 セ ミ ナ ー Ⅰ … 41 健康運動指導実習Ⅱ … 26 給食経営管理臨地実習 … 41 礎 化 品 学 (水泳水中運動) 健康運動指導実習Ⅲ … 27 (エアロビックダンス) 中 薬 食 事 療 法 … 27 食 事 介 助 論 … 28 担当者 食生活健康学科専任教員分担 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 学科基礎科目として、1年前期に開講する。健康生活学部がかかげている教育理念を明らかにし、健康生活学を体系化す る専門教育について、各専門分野別の専任教員が概説し、目的意識をもって積極的に学問、研究に取り組む体制を促す。 授業の概要 管理栄養士としての社会的貢献を充実、推進させる基礎知識及び基礎技術をより高度な専門知識及び技術として展開する 事を認識させ、自らが活躍しうる専門分野の方向性を示唆する。 授業計画 <前期>(オムニバス方式) 1.(二瓶淨幸):健康の問題を考える場合、人間そのものをどのように理解するかが鍵となる。この講義では、主に心と 身体に加えてスピリチュアルな側面を含めて包括的にとらえるキリスト教の人間観について学ぶ。 2.(福田理香):健康増進及び疾病予防の鍵となる運動と栄養摂取のあり方についての要点を学習する。 3.(相川忠臣):管理栄養士としてどの分野に進もうとも、生体内で起こる物質代謝を理解することが不可欠である。臓 器によるエネルギー代謝の違いを取り挙げ、物質代謝を学ぶ際の要点を学習する。 4.(井上靖久):正常な人体の構造及び機能について学ぶ。人体は細胞の組み合わせによって、器官系がつくられており、 それらの相互作用によって全体として生命活動を営んでいる事を理解する。 5.(伊佐隆):食品学の基本的な学問分野は、化学及び生物なので、これらの科目の食品学との関係性を学び、さらに食 品が健康な生活を営む上でどのように関わっているのかを学習する。また、本学における専門教育課程の中でどういっ た位置付けにあるのかなどについて講義する。 6.(楠本欣司):管理栄養士の視点からスポーツ医学について講義する。 7.(岩永正子):公衆栄養学分野に関する講義を行う。 8.(久木野睦子):調理の意義および調理学で学ぶ内容と学科で学ぶ他の科目との関わりについて解説します。 9.(上江洲香代子):発育と栄養、食生活のあり方と健康などを主として取り上げ、人間が健康な生活をおくるための最 も重要な要素として栄養学を認識させる。 10.(小森大輔):運動・スポーツに関するトレーニングに触れ、今後の生活における望ましい身体運動、スポーツのあり 方について考える。 11.(松永知恵):栄養教育とは、現在の栄養や健康状態における問題を発見し、解決していこうとする意欲、行動力を持 たせるために援助する行為である。栄養教育の過程、方法についての認識を深め、専門基礎科目との関連について理 解する。 12.(馬場輝實子):将来広い専門知識を持って栄養指導ができる管理栄養士養成のために必要な臨床医学の基礎知識を疾 病について早期導入し、以後の勉学の動機づけとする。 13.(松下七寶惠):臨床における管理栄養士の役割を理解し、臨床栄養学に必要な基礎知識や臨床現場でのイメージを養 うことを目的として講義する。 14.(山口尚美):給食施設における栄養面、安全面、経済面、組織面等のマネジメントやマーケティングの原理や応用に ついて理解し、マネジメントの基本的な考え方を学習する。 15.(上江洲香代子):全体を通して要点をまとめる。レポートの提出について説明する。 試験・課題等の内容 講義内容をレポートにまとめる。 テキスト プリントを配付する。 評価方法 定期試験は行わないので、出席状況やレポート内容で評価 する。 参考文献 必要に応じて、別途指示する。 1 健康生活学部 食生活健康学科 専門教育科目 科目名 健康生活概論 (Outline of Wellness Life) 科目名 健康管理概論 (Preventive Medicine and Health Promotion) 担当者 永田 耕司 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 1.「疾病治療から予防」 「国の健康日本21などの生活習慣病の対策」2.「メタボリック症候群」 「日本人の食事摂取基準」 3.「食習慣、運動習慣、喫煙、飲酒、ストレス」4.「健康診断、特定健診」「健康管理技術」「健康教育」などのテーマ 毎に小テストを行いながら学習を行う。小テストは国家試験問題から抽出して行う。その到達目標としては、1年生から 国家試験の問題のレベルに慣れることにある。 授業の概要 1.医療費高騰や第1次予防推進のために「疾病治療から予防」、「健康日本21などの生活習慣病の対策」2.より予防に 着眼した「メタボリック症候群」を統合的に学び、インシュリン抵抗性、内臓脂肪型肥満などが、様々な生活習慣病の 危険要因になっていることを学ぶ。また、「日本人の食事摂取基準」によって、これからの栄養指導のあり方(カリウム、 ω3系脂肪酸、カルシウム、その他の栄養素)についても学ぶ。3. 「食習慣、運動習慣、喫煙、飲酒、ストレス」など の生活習慣がどのように疾病発症や予防につながるかを学ぶ。4.「健康診断、特定健診」「健康管理技術」「健康教育」 などを通して、これからの保健・栄養相談について学ぶ。それぞれのテーマ毎に小テストを行いながら学習を行う。 授業計画 <後期> 1.健康の概念・・健康をどのように定義するかについて。生活習慣病ついて学習する。 2.健康の現状:寿命や死亡原因、死亡の推移、罹患や受療状況の推移、健康水準の国際比較など学習する。 3.健康づくりのための法律の変遷について学習していく。(老人保健法、地域保健法、健康増進法など) 4.国民の健康づくり:第1次、第2次健康づくり、THPや健康日本21について学習する。 5.国民健康栄養調査と、最近の動向について学習していく。 6.「日本人の食事摂取基準」について学習していく。 7.健康とその影響要因(1)健康に影響を与える要因として「食事」「運動」について考えていく。 8.健康とその影響要因(2)健康に影響を与える要因である「生活習慣」や「ストレス」について考えていく。 9.健康とその影響要因(3)健康に影響を与える要因として「アルコール」や「喫煙」について考えていく。 10.健康管理技術:健康診断やスクリーニングやその評価法(敏感度、特異度)について学習する。 11.健康増進について:健康増進の考え方、必要性、ヘルスプロモーションの3原則などについて学習する。 12.健康相談、カウンセリングや健康教育の技法について学習していく。 13.健康管理の実際、健康相談:トータルヘルス、プライマリヘルスケアなどの健康管理について学習する。 14.病院や健診センター等での健康管理:医療機関での人間ドックや健診システムなどについて学習していく。 15.まとめ、試験に向けて 試験・課題等の内容 授業で教えた内容について、小テストを4回(1回につき 30問程度、国家試験と同じ5択形式)実施する。定期試験 は小テストの内容を中心に、その内容を変えて行う。 評価方法 定期試験の成績、授業への参加状況や小テストなどを総合 的に判定する。(授業への参加状況20%、小テスト20%、及 び定期試験60%) 2 テキスト 資料は教官が適宜、配布する。 参考文献 『国民衛生の動向(2011年)厚生の指標』(厚生統計協会) 担当者 永田 耕司 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 公衆衛生学のテーマは、「保健・医療・福祉について」、「人口・保健・衛生統計」、「社会保障」、「疫学と疾病予防」、「母 子保健と学校保健」、「高齢者保健・介護保険制度」、「感染症と保健対策」、「環境衛生」、「産業衛生」、「精神保健」などで ある。授業の到達目標は、住民の身体的・精神的・社会的健康のために、国の社会保障から地域での保健・医療・福祉に ついて、統計的・法律的・現場の諸問題など全般的に学習していくことである。また様々な予防活動(第一次、第二次、 第三次)について幅広く学ぶことである。また、到達目標を明確化するために、小テストを4回行う。 授業の概要 高齢化社会、職場のストレス増大、糖尿病など生活習慣病や自殺の増加など、社会環境やライフスタイルの変化に伴う 様々な心身両面にわたる不健康問題が出てきている。これら、様々な心身の諸問題に加え衛生の主要指標、保健・医療・ 福祉の問題、生活環境、労働衛生、学校保健、社会保障など幅広く学ぶことを目的とする。また同時にこれらの講義の中 で、小テストを行いながら、「保健・医療・福祉について」、「人口・保健・衛生統計」、「社会保障」、「疫学と疾病予防」、 「母子保健と学校保健」、「高齢者保健・介護保険制度」、「感染症と保健対策」、「環境衛生」、「産業衛生」、「精神保健」な どでの国家試験などの過去問題やその傾向にも触れていく。 授業計画 <前期> 1.前半の講義の概括とオリエンテーション:公衆衛生学について今後の講義の進め方について説明する。 2.保健・医療・福祉の活動と連携:地域での保健活動、介護保険導入、保健・医療・福祉の連携について学ぶ。 3.保健統計(衛生の指標)人口静態や人口動態指標や生命表、疾病統計など様々な衛生の主要統計について学ぶ。 4.疫学と疾病予防:感染症や生活習慣病など各疾病に対する疫学や予防について学習する。 5.保健対策1(精神保健)精神疾患、ストレス性疾患、自殺など心の病へのケアや対策について学ぶ。 6.保健対策2(母子保健・老人保健)育児ストレスと児童虐待や産褥期うつなどの心の病、痴呆問題など学ぶ。 7.保健対策3(感染症、エイズ、結核、難病、歯科保健、移植対策など)様々な保健対策の現状について学習する。 8.保健対策4(障害者)様々な障害者の法整備について学び、障害者と共に暮らせる地域社会づくりについて学ぶ。 9.食品保健:食品保健の国内の動向、乳肉衛生問題(狂牛病問題)、食品添加物などについて学習する。 10.栄養対策:栄養対策の現状と栄養所要量、国民栄養調査などと生活習慣病と栄養との関連について学ぶ。 11.医療保障と医療対策:医療保険制度や老人医療費と国民医療費問題や今後の医療保障のあり方について学ぶ。 12.環境と健康:空気、水、騒音、廃棄物処理などの環境保健や健康に及ぼす様々な環境要因について学ぶ。 13.学校保健:学校保健の内容や学校給食やいじめや不登校などの問題や思春期の心の問題について取り上げる。 14.労働衛生:労働衛生行政のあゆみと職業病疾病の予防対策、職場環境改善の推進などについて幅広く学習する。 15.まとめ、試験 試験・課題等の内容 授業で教えた内容について、小テストを4回(1回につき 30問程度、国家試験と同じ5択形式)実施する。定期試験 は小テストの内容を中心に、その内容を変えて行う。 評価方法 定期試験の成績、授業への参加状況や小テストなどを総合 的に判定する。 (授業への参加状況20%、小テスト20%、及 び定期試験60%) テキスト 資料は教官が適宜、配布する。 参考文献 竹本泰一郎 他『公衆衛生学第3版』(講談社サイエンティ フィック、1999年) 『国民衛生の動向(2011年)厚生の指標』(厚生統計協会) 厚生省 編『厚生白書』最新版(ぎょうせい) 3 健康生活学部 食生活健康学科 専門教育科目 科目名 公衆衛生学 (Public Health) 科目名 環境衛生学 (Environmental Hygiene) 担当者 岩永 正子 単位数 2単位 授業の到達目標テーマ 環境衛生学は、人の健康の保持増進に役立つ環境の最適条件を見いだすことを目標としている。環境保全のための環境基 準を設定し、健康破壊を未然に防ぐばかりでなく、より快適な人間居住環境の設定にもつながる。身近な環境問題から、 公害に関連した環境問題や地球規模の環境問題について理解することを目標とする。 授業の概要 人間を取り巻く環境、環境と健康の関係、過去から現在における環境問題、国内環境問題から地球規模の環境問題にいた るまで、環境衛生に関する内容を講義する。 授業計画 <後期> 1.環境衛生学序論 2.人間の環境 3.環境の把握とその評価 4.物理的環境要因 5.化学的環境要因 6.生物学的環境要因(1) 7.生物学的環境要因(2) 8.空気と大気汚染 9.水と水質汚染 衣食住の衛生 10.公害と環境問題 11.環境問題への国際的取り組み 12.環境問題への日本の取り組み 13.生物学的多様性 学校環境管理 14.産業保健 労働環境と職業病 15.環境衛生学のまとめ 試験・課題などの内容 講義、配付資料の内容 評価方法 定期筆記試験 90% 出席状況 10% 科目名 生化学 (Biochemistry) テキスト 辻 一郎、小山 洋 編集『シンプル衛生公衆衛生学2010』 (南江堂) 参考文献 環境省 編『平成22年版環境・循環型社会・生物多様性白書』 、 および、その他の配付資料 担当者 相川 忠臣 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 人間の健康を維持するための栄養管理に必要な生化学的知識を身につける。 授業の概要 細胞と生体全体の生理機能は化学反応によって支えられている。次の2点に重点をおいて学ぶ。 1.栄養素、生体構成成分や生理活性物質の細胞内代謝。 2.消化管、肝臓、筋肉、脂肪、腎臓、神経系など各臓器の代謝機能の分担。 授業計画 <前期> 1.細胞の構造と機能 2.酵素の機能1 3.酵素の機能2 4.生体エネルギー 5.三大栄養素の消化吸収と同化と異化の代謝 6.糖質の代謝1 血糖と神経系 7.糖質の代謝2 8.中間試験 肝臓と脂肪組織 9.脂質の代謝1 10.脂質の代謝2 11.アミノ酸の代謝1 肝臓と筋肉 12.アミノ酸の代謝2 13.ビタミンの生理機能 14.ヌクレオチドの代謝1 15.ヌクレオチドの代謝2 総括 試験・課題等の内容 配布した到達目標に準拠した試験をおこなう。 評価方法 中間試験45%、最終試験45%、出席状況10%の総合判定と する。 4 テキスト 毎田徹夫 著『生化学テキスト』 (文光堂)必ず購入するこ と。プリント適宜配布。 参考文献 『マクマリー生物有機化学 生化学編』 (丸善) 『ハーパー・生化学』 (丸善) 担当者 相川 忠臣 単位数 1単位 授業の到達目標及びテーマ 実験を行うことによって、糖質、脂質、蛋白質、酵素などについて前期に学んだ事柄を確認し、さらに理解を深めること、 生体成分の分離や定量によく利用される電気泳動法、クロマトグラフィー、比色定量法の理論と実際を学ぶことを目的と して以下の計画に従って授業を進める。尚、この授業では実験手技の修得を目的とはしない。 授業の概要 下記授業計画に従いテーマを持って進めていく。 授業計画 <後期> 1.説明1 授業のねらい、実験に際しての注意、実験1∼3の背景(目標)など。 2.実験1 糖質に関する実験 単糖、二糖、多糖の定性反応を行い糖質についての理解を深める。 3.実験2 アミノ酸と蛋白質に関する実験 アミノ酸の一般反応と特殊反応、蛋白質の沈殿反応などを行い、アミノ酸と蛋白質についての理解を深める。 4.実験3 脂質に関する実験 各種脂質の定性反応を行い、脂質についての理解を深める。 5.説明2 比色定量法、クロマトグラフィー及び電気泳動法の原理、実験4∼6の目標など。 6.実験4 比色定量法に関する実験 血清中のカルシウムと鉄の濃度を測定し、比色定量法の理論と実際を学ぶとともに、カルシウムと鉄の役割を学ぶ。 7.実験5 クロマトグラフィーに関する実験 陽イオンカラムクロマトグラフィーでアミノ酸を分離し、イオン交換クロマトグラフィーの理論と実際を学ぶ。 8.実験6 電気泳動法に関する実験 血清の電気泳動法と血清蛋白質の定量を行い、電気泳動法の理論と実際を学ぶとともに、血清蛋白質の種類と役割を 学ぶ。 9.説明3 ヘムの代謝、ヘモグロビンの構造と機能、クレアチニンの生成と分解、実験7と8の目標など。 10.実験7 ヘモグロビンとビリルビンに関する実験 ヘモグロビンの吸収スペクトルの測定を行い、血清中の総ビリルビンと直接ビリルビンを測定し、間接ビリルビンを 求める。高ビリルビン血症について学ぶ。 11.実験8 クレアチンとクレアチニン 血清クレアチンとクレアチニン濃度を測定し、その生理的ならびに臨床的意義について学ぶ。 12.説明4 酵素反応速度論、アイソザイム、臨床検査に用いる酵素、実験9∼12の目標など。 13.実験9 酵素反応の最適温度とpHに関する実験 アルカリ性ホスファターゼの最適温度とpHを測定し、それらについて理解を深める。 14.実験10 酵素反応におけるVmaxとKmを阻害剤の非存在下と存在下で求め、その意味について理解を深める。 15.実験11 臨床検査に用いる酵素に関する実験 血清AST値とALT値を測定し、ASTとALTの生理的役割を復習するとともに、臨床検査における意義を学ぶ。 16.実験12 血清コレステロールに関する実験 実験11と同日におこなう。 血清総コレステロール、HDLコレステロールを測定し、その差を求め、3者を比較する。高脂血症について学ぶ テキスト 試験・課題等の内容 『生化学実験の手引き』を最初の授業で配布する。必要に 課題:『生化学実験の手引き』に各実験ごとの課題と実験 応じて授業でプリントを配布する。 報告事項を記載してあるので、所定の用紙に答えを 記し、提出すること。 試験:上記の課題に準拠した筆答試験を中間と期末に行う。参考文献 前期に用いた、毎田徹夫 著『生化学テキスト』(文光堂) 評価方法 出席状況と実験態度25%、課題と報告事項の採点50%、試 験の成績25%の総合判定とする。 5 健康生活学部 食生活健康学科 専門教育科目 科目名 生化学実験 (Biochemical Practice) 科目名 人体構造・機能論Ⅰ (Structure and Function of Human Body I) 担当者 井上 靖久 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ この講義の目的は、単に解剖学や生理学の知識を得ることではなく、ヒトの身体に起こる生命現象を真に理解しようとす ることである。ヒトの心身が正常で健康に維持されていることの意味を論理的に説明することが出来るようになろうとす ることである。また、健康を失ったときには専門家の説明を論理的に把握し、評価できることである。つまり、人体に対 する客観的、論理的態度を身に付けることこそが、この授業の真のねらいである。 授業の概要 身体の理解は、解剖学と生理学に始まる。要するに人体の構造と機能とは何かを具体的に知ることである。人体は多くの 細胞でできている。その細胞は4つのグループ即ち、上皮、支持、筋、神経組織を作る。これらは組み合わされて、胃や 心臓といった器官を構成する。器官はその働きによって、消化器、呼吸器、循環器、泌尿器および内分泌器とそれらを統 制している神経系などの系統に属する。系統が合わさって個体となる。この科目で、健康は細胞個々にも全体としても、 正常に栄養、代謝されて維持されていることを理解する。 授業計画 <後期> 1.人体構造・機能論概説 2.細胞の構造・化学組成と働き 3.形態形成 4.骨格の概要 5.体液の構成 6.血液の働き 7.心臓の構造と働き 8.血管系の構造と働き 9.消化管①(口腔、食道、胃) 10.消化管②(小腸、大腸、肛門) 11.消化と吸収 12.尿の生成と排泄 13.呼吸 14.内分泌 15.まとめ・テスト 試験・課題等の内容 期末試験(記述式)および1回のレポート提出 評価方法 期末試験70%、レポート20%、出席10% 参考文献 藤田恒夫・藤田尚男『標準組織学総論』第4版(医学書院) 原書19版『医科生理学展望』 (丸善) ラングマン『人体発生学』第9版(医学書院) シェフラー『人体の構造と機能』 (西村書店) 藤田恒太郎『人体解剖学』第41版(南江堂) テキスト 佐藤達夫 他 著『解剖生理学』 (医歯薬出版) 科目名 微生物学 (Microbiology) 担当者 馬場 輝實子 単位数 各2単位(半期) 授業の到達目標及びテーマ ヒトの口や鼻から多くの微生物(病原体)が侵入し、さまざまな感染症が引き起こされる。管理栄養士にとって消化器感 染症、特に食中毒の知識と理解・対策は必須である。そのためには感染症はどのようにして発症するのかを学び、理解す ることは大切である。 授業の概要 微生物(病原体)の基礎知識として分類・形態、生育と環境因子などの概要を理解し、病原微生物の感染から発症、その 防御機構などについて学ぶ。 授業はパワー・ポインター講義を行い、資料は提供する。 授業計画 <後期> 1.微生物の概要と基礎知 2.細菌学(1) :基礎知識、各論 3.細菌学(2) :各論(疾患) 4.ウイルス学(1) :基礎知識、各論 5.ウイルス学(2) :各論 6.真菌学・原虫学:基礎知識、各論 7.免疫学 8.感染症(1)感染と発病 9. (2)消化器感染症 10. (3)呼吸器感染症 11. (4)皮膚・泌尿器・生殖器感染 12. (5)中枢神経・全身感染症 13. (6)骨・関節感染症、免疫不全社の感染 14.抗微生物薬 15.消毒学 試験・課題等の内容 期末試験 評価方法 期末試験 90%、授業への参加状況 10% 6 テキスト 林 英生 等 編著『Nブックス 新版 微生物学』 (建帛社) 担当者 伊佐 隆 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 食品の各成分を理解し、食品の生育・生産から加工・調理を経て、人に摂取されるまでの過程について学び、人体に対し ての栄養面や安全面への影響や評価を理解する。加えて、人間と食べ物の関わりについて、食品の歴史的変遷と食物連鎖 の両面から理解することを目標とする。 授業の概要 上記の目標は、厚生労働省管轄管理栄養士養成施設の「食品学」関連の教育目標でもあり、数年後の管理栄養士国家試験 をかなり意識した講義にする計画である。 授業計画 <前期> 1.−半期の講義の概括を行う(オリエンテーション)−上記の講義のねらいを述べるとともに、担当者の専門・経歴な どについても言及し、食品学の世界への導入とする計画である。 2.−食品の主要成分の解説(水)−食品の分類や「水」を解説する計画。 3.−食品の主要成分の解説(タンパク質)−ヒトを含めた動物の体を構成する主要成分はタンパクであり、食べたモノ を消化するのもタンパクという酵素である。 4.−食品の主要成分(糖質)の解説−米やパンは糖を主成分とするが、砂糖や食物繊維も糖質である。 5.−食品の主要成分(脂質)の解説−カロリーが高いと嫌われがちな脂質だが、生態には極めて重要な物質であり、脂 肪代替物などについても言及する予定。 6.−上記以外の食品の主要成分の解説−無機質・ビタミンおよび核酸などの物質も、なかなかユニークであり、化学的 な物質の側面がいかに食品とつながってゆくのかなど。 7.−食品の嗜好・有害成分について−食べ物は、体を構成する栄養素として摂取する訳だが、好き嫌いも当然配慮せざ るを得ないし、自然食品中にも有害な物質があふれている。 8.−食品成分の化学変化について(一回目)−食品に種々の化学変化を生じさせた結果がすなわち調理ということにな る。調理した物質も刻一刻と変化している。 9.−食品成分の化学変化について(二回目)−褐変や酵素変化および高圧処理などについて講義を行う計画。 10.−食べた食品の栄養価や「食品成分表」について− 11.−食品の各種の物性について− 12.−食品のおいしさの総合評価(官能検査)について− 13.以上述べた内容についての補足および、専門領域についての講義 14.食品学Ⅱへの導入としての講義 15.全体の総括+ミニテスト 試験・課題等の内容 記述試験を行う。担当者個人のホームページを開設してお り、ここで、各種の連絡(試験要領、管理栄養士関連の連 絡など)を行うので、定期的に閲覧することを勧める。 (http://www4.cncm.ne.jp/~isa1954/) 評価方法 記述試験の成績、出席状況および受講態度などの総合判 定(出席10%、受講態度(含ミニテスト)10%、定期試験 80%)。 テキスト 『スタンダード栄養・食物シリーズ 5.食品学:食品成 分と機能性』(東京化学同人 2400円) 7 健康生活学部 食生活健康学科 専門教育科目 科目名 食品学Ⅰ (Food Science I) 科目名 食品学実験Ⅰ (Experiment for Food Science I) 担当者 伊佐 隆 単位数 1単位 授業の到達目標及びテーマ 食品成分中の各種栄養成分の定性や定量および食品成分の変化について修得することを目標とする。テーマは、必然的に 「基礎的な化学実験」ということになる。 授業の概要 上記の目標を達成するために、様々な観点から、食品に関する基礎的な化学実験を行う。 授業計画 <前期> 1.講義 オリエンテーション的に基礎食品学実験への導入とする計画である。高校時に、化学を履修してこなかった学 生のために、モル濃度や規定濃度といった、化学の基礎の用語解説および、濃度計算方法の講義なども行う。 2.水分・(天秤の使い方、秤量瓶の洗浄と乾燥)、講義 実際的な天秤の使い方、秤量瓶の洗浄と乾燥などの実験を行い、 化学実験の第一回目とする。加えて、一回目の補足講義を行う。 3.水分・+シュウ酸、NaOHの調製 前回の実験の完結編を行い、次にシュウ酸、NaOHの調製を行うことで、次回の 実験の準備を行う。 要レポート 4. 塩 酸 の 濃 度 + 過 マ ン ガ ン 酸 カ リ ウ ム の 調 製 前 回 調 製 し た 試 薬 を 用 い、 市 販 の 塩 酸 溶 液 濃 度 を 測 定 す る。 NV=N´V´といった、化学のもっとも基礎的な濃度計算も、ここまででほぼ修得できることと思う。 要レポート 5.過マンガン酸カリウム評定 酸化と還元のもっとも基礎的な化学反応式にのっとって、前回調製した試薬を用いて、 過マンガン酸カリウムの濃度決定を行う。 6.オキシドール中の過酸化水素の定量 前回評定した過マンガン酸カリウムを用いて、今度は市販の過酸化水素の定量 を行う。この一連の操作によって、酸化と還元の基礎知識を得ることができると思う。 要レポート 7.講義・(レポートの書き方など) ここまで、化学実験の基礎項目について実験を行ってきたが、まだ、レポートの書 き方は意識的に講義してこなかった。ここで始めて大学における正式なレポートの書き方の講義を行う。高校までの 書き方とはひと味違うということがわかり、以後、如何なる報告書においても通用する書き方を修得することができ ると思う。 8.さらし粉中の有効塩素の定量 さらし粉というのは、身近にある化学物質でありながら、意外にその実態は知られて いないと思う。そこで、このさらし粉中の有効塩素を、酸化還元の理論によって定量しようというものである。 9.水道水の硬度測定 欧米の水は硬度が高くて、下痢をする、などと良く言われるが、硬度とは一体如何なるモノか。 実際に数種の水を用いて、これを測定してみたい。 要レポート 10.分光光度計による濃度測定 分光光度計はもっとも初歩的かつ基本的な測定法ということがいえると思う。ここでは、 目に見えない「濃度」をランベルトベアーの法則にのっとって、分光光度計を用いて測定してみる。 11.TLC(色素の展開) TLCとは、薄層クロマトグラフィーのことだが、今後、多くの場面でクロマトグラフィーとい う言葉を耳にすると思う。今回は、このもっとも基礎的な実験を行う。 要レポート 12.タンパクの定性反応 身近にある代表的な有機化学物質の卵白を用いていくつかの基礎的な蛋白質の定性実験を行う。 重要な定性反応なので、実際に自分の目で確認してみて欲しい。 13.各種「簡易測定」実験 要レポート 14 発表会 15 講評、総括、確認テスト 評価方法 試験・課題等の内容 記述試験の成績、出席状況および受講態度などの総合判 担当者個人のホームページを開設しており、ここで、各種 定。(出席10%、受講態度(含ミニテスト)20%、レポー の連絡(試験要領、管理栄養士関連の連絡など)を行うの ト70%)。なお、期限までにレポート提出がない場合には、 で、定期的に閲覧することを勧める。 遅延程度に応じて厳しく減点する。 (http://www4.cncm.ne.jp/~isa1954/) テキスト 『スタンダード栄養・食物シリーズ 5.食品学:食品成 分と機能性』(東京化学同人 2400円) 8 担当者 久木野 睦子 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 調理は食べ物を口に入れる際の最終段階の操作であり、食品の栄養的価値や嗜好性、安全性を高める目的のほか、生活文 化としての側面も持っている。本科目では、調理の意義や各種食品の調理操作にともなう変化を栄養学や食品学とも関連 させながら理解することを目標とする。 授業の概要 この授業では,実際の調理において食品の変化を理解できるようにできるだけ実例を挙げながら講義を行う。また、一部 内容については同時期に開講される調理学実験ども関連づけて講義する。 授業計画 <前期> 1.おいしさとは 2.食事設計の意義、調理の意義 3.調理操作と調理器具Ⅰ 4.調理操作と調理器具Ⅱ 5.植物性食品の調理性Ⅰ 6.植物性食品の調理性Ⅱ 7.植物性食品の調理性Ⅲ 8.植物食品の調理性Ⅳ 9.動物性食品の調理性Ⅰ 10.動物性食品の調理性Ⅱ 11.動物性食品の調理性Ⅲ 12.動物性食品の調理性Ⅲ 13.成分抽出食品の調理Ⅰ 14.成分抽出食品の調理Ⅱ 15.献立作成 試験・課題等の内容 筆記試験は行わない。 テキスト 未定 評価方法 レポート内容60%、授業への参加状況40% 参考文献 必要に応じて紹介する。 科目名 調理学実習 (Food Preparation) 担当者 久木野 睦子 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 調理は食べ物を口に入れる際の最終段階の操作であり、食品の栄養的価値や嗜好性、安全性を高める目的のほか、生活文 化としての側面も持っている。本科目では、調理の意義と食品の調理操作にともなう変化を調理科学の視点から理解する ことを目標とする。本実習では調理学及び調理学実験で学んだことを基礎に、実際の調理を通して各種食品の調理性の理 解を深め、調理操作を科学的に理解することを目的とする。また、それぞれの料理を作る作業において、どのような工程 があり、どの程度の技術や時間を要するのかを把握できるようになることもねらいとする。実習は基本的な日本料理・西 洋料理・中国料理を献立形式で行い、これらの調理をとおして基本的な調理技術や食品に対する知識を習得することを目 指す。 授業の概要 本授業では最初に教員が調理の師範を行い、調理の要点を解説する。その後、グループ毎に調理を行い、実習中は各グ ループを見て回り個々に指導する。完成後もそれぞれのでき上がりを確認し評価を行う。学生は事前に当日の内容を予習 し、グループで作業の計画を立て、実習を行う。完成後は互いに批評しながら試食を行う。 授業計画 <前期> 1.実習内容の概説と調理実習室の器具の使用法および清掃 2.日本料理① 3.日本料理② 4.日本料理③ 5.日本料理④ 6.日本料理⑤ 7.西洋料理① 8.西洋料理② 9.西洋料理③ 10.自由献立の作成 11.中国料理① 12.中国料理② 13.中国料理③ 14.自由献立の調理 15.試食会 試験・課題等の内容 学期末に筆記試験を行う。 テキスト 使用しない。プリントを配付する。 評価方法 授業への参加状況80%、筆記試験20% 参考文献 必要に応じて紹介する。 9 健康生活学部 食生活健康学科 専門教育科目 科目名 調理学 (Culinary Science) 科目名 調理学実験 (Experimental Cookery) 担当者 久木野 睦子 単位数 1単位 授業の到達目標及びテーマ 調理は食品の調理加工特性を理解した上で調理操作を行い、栄養や嗜好性を向上させるものである。本実験では身近な食 品の調理特性を実験により実際に確認し理解を深めること、さらにその知識を、よりよい調理に活かすことができるよう になることを目標とする。 授業の概要 最初に実験の目的および実験内容を解説する。学生は毎時、事前に配布されたプリントを予習しておく。実験はグループ で行うので、効率の良い作業を計画し、観察項目を確認してから操作を始める。実験結果は詳細に記録し、他のグループ の結果や文献を参考にしてレポートをまとめる。 授業計画 <前期> 1.実験内容の説明、調理における衛生について① 2.味の感じ方におよぼす各種要因について、調理における衛生について② 3.各種だし汁の調製法と味の特徴 4.砂糖の調理特性 5.卵の調理特性 6.米の調理特性 7.小麦粉の調理特性 8.イモの調理特性 9.まとめⅠ 10.魚肉の調理特性 11.獣肉の調理特性 12.野菜の調理特性 13.乾物の調理特性 14.まとめⅡ 15.試食会:食品の調理特性を利用した調理の実践を試食会で学ぶ 試験・課題等の内容 筆記試験は行わない。 テキスト 使用しない。 評価方法 レポート内容60%、授業への参加状況40% 参考文献 必要に応じて紹介する。 科目名 保育学 (Child Care and Health) 担当者 小林 美智子 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 「子どもは、生物的存在−ヒト−として生まれ、社会的存在−人−として育つ」を理解し、その育ちに関わる者は、子ど もの育ちに何が必要かを学び、実践する力を習得することを目標とする。 授業の概要 子どもの発育(成長と発達)について学ぶ。どの子どもも発育のプログラムをもって生まれてくるが、その発育のプログ ラムに必要な要因は何かを知る。子どもを生態系でとらえ、子どもの健康の要因について教授する。次に子どもを育てる、 保育・教育の原点としての育児について教授する。 授業計画 <前期> 1.子どもとは 2.子どもの育ち(成長と発達)① 3.子どもの育ち(成長と発達)② 4.子どもの「生きる力」と「守る力」① 5.子どもの「生きる力」と「守る力」② 6.子どもの発育のプログラム ①体のプログラム ②心のプログラム 7.子どもの生態系(子どもを取り巻く世界)① 8.子どもの生態系(子どもを取り巻く世界)② 9.子どもを育てる ①保育とは ②保育・教育の原点としての育児 10.現代の子どもの問題 11.子どもの病気と事故の予防と手当て① 12.子どもの病気と事故の予防と手当て② 13.気になる子ども保育と育児 14.親子保健(保健・医療・福祉の連携) 15.子どもの権利 試験・課題等の内容 ミニテストとレポート提出(5回とし、テーマはその都度 発表する) テキスト 岡野雅子・松橋有子・熊澤幸子・武田京子・吉川はる奈 著 『新保育学 改訂4版』 (南山堂、1,900円) 評価方法 レポート50点、ミニテスト20点、授業態度と出席回数30点 による総合判定 参考文献 小林登 著『子ども学のまなざし−「育つ力」と「育てる 力」の人間学−』 (明石書店、1,900円) 10 担当者 相川 忠臣 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 健康な食生活を営んで生きていくために必要な、1)栄養素、生体構成成分、生理活性物質と2)自然環境や日常生活で 接する物質についての化学的知識を身につける。 授業の概要 1.無機化学では、生化学の理解に欠かせない化学反応などの基本知識と、食生活と日常生活で大切な諸元素について学 ぶ。2.生化学と病態生理の理解に欠かせない栄養素、生体構成成分や生理活性物質についての有機化学的知識を身につ ける。 授業計画 <前期> 1.原子の電子配置(水素、ヘリウム、炭素、窒素と酸素) 2.イオン結合、共有結合、配位結合、分子式、電子式、構造式 3.モル濃度、血漿の電解質と非電解質、酸と塩基、水素イオン濃度 4.化学反応 5.有機化合物の特徴 6.有機化合物の分類と性質 7.中間試験 糖質の化学1 8.糖質の化学2 9.脂質の化学1 10.脂質の化学2 11.アミノ酸と蛋白質の化学1 12.アミノ酸と蛋白質の化学2 13.脂溶性ホルモンと水溶性ホルモンとその作用機序、生体アミン 14.ヌクレオチドと核酸の化学1 15.ヌクレオチドと核酸の化学2、総括 試験・課題等の内容 配布した到達目標に準拠した試験をおこなう。 評価方法 中間試験45%、期末試験45%、出席状況10%の総合判定と する。 科目名 情報処理演習 (Information Processing) テキスト 『視覚でとらえるフォトサイエンス化学図録』 (数研出版) プリント適宜配布 参考文献 『マクマリー生物有機化学』基礎化学編と有機化学編 (丸善) 担当者 野崎 剛一 単位数 1単位 授業の到達目標及びテーマ 今日、情報化社会の進展、変化の速さは著しい。我々は、このような社会の変化を正しく受け止め、情報化社会に正し く対処していく能力が求められている。本講義では、インターネット接続されたWindowsパソコンを1人1台使用して、 さまざまな演習を行いながらコンピュータ、通信ネットワークおよび情報という概念を正しく理解し、それを自在に活用 する能力を身につけることを目的とする。具体的には、表計算ソフトによる統計データ処理、インターネット(Web、メー ル、ファイル転送など)の活用、デジタル画像処理(GIMPの利用) 、プレゼンテーションソフトの利用演習、オフィス ソフトを活用したデータ処理と文書作成を行う。 コンピュータの基本的な原理や特性を正しく理解すれば、コンピュータはどんな時に役立ち、どんなことが苦手かという 見当がつくようになる。コンピュータは万能ではない。その特性を知って、うまく使いこなすことが大切である。 授業の概要 <後期> 1.表計算ソフト利用演習:コンピュータ内でのデータ表現の理解 2.表計算ソフトによるデータ処理:関数利用、絶対参照と相対参照 3.表計算ソフト活用: 4.ファイル管理:インターネット情報検索、ファイル転送、ファイル管理 5.画像処理ソフトGIMPの利用(1) :デジタル画像処理入門 6.画像処理ソフトGIMPの利用(2) :画像データの加工、レイヤーとは、切り取り、拡大縮小 7.画像処理ソフトGIMPの利用(3) :デジカメ画像の取り込み、コントラスト、解像度調整 8.画像処理ソフトGIMPの利用(4) :画像合成、画像データフォーマトの理解 9.プレゼンテーションソフト利用演習(1)PowerPointソフトとOpenOfficeソフト 10.プレゼンテーションソフト利用演習(2)オブジェクトのグループ化、微調整 11.プレゼンテーションソフト利用演習(3)アニメーション設定 12.プレゼンテーションソフト利用演習(4)演習課題の作成 13.プレゼンテーションと相互評価 14.オフィスソフトを活用した文書作成:レポート、論文のまとめ方 15.ファイル圧縮、各種ソフトのデータ連係、情報セキュリティ対策 試験・課題等の内容 演習レポートを2回提出してもらう予定 講義の中で、レポートの提出方法を説明する。 評価方法 演習状況、レポートで評価する。 出席点はない。逆に、欠席1回につき5点減点する。 テキスト 情報処理入門(野崎剛一 著) CDメディアによる教材と演習テーマ毎にプリントを配布 する予定 参考文献 講義の中で必要に応じて紹介する。 11 健康生活学部 食生活健康学科 専門教育科目 科目名 化学 (Chemistry) 科目名 基礎化学 (Basic Chemistry) 担当者 福島 健一郎 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 諸物質の性質ならびにこれら物質問相互の反応を学ぶことを目的とする。無機化学分野では、物質の基礎となる原子・分 子の構造と結合の性質及び沸点上昇、凝固点降下、浸透圧について学ぶ。有機化学では有機分子の構造や命名法、化学結 合論、化学活性等について分類・理解し、さらに生体高分子についても理解を深める。 授業の概要 高校化学の内容を踏まえ、大学の教養レベルとして必要な化学領域の基礎を学ぶ。 授業計画 <前期> 1.原子軌道 2.周期律表と元素 3.化学結合 4.酸・塩基 5.溶液 6.有機化合物の構造式と命名法 7.立体異性体・中間試験 8.糖質(1) 9.糖質(2) 10.脂質(1) 11.脂質(2) 12.アミノ酸とたんぱく質(1) 13.アミノ酸とたんぱく質(2) 14.ヌクレオチド(1) 15.ヌクレオチド(2) 試験・課題等の内容 試験・課題は、到達目標に準拠した内容とする。 参考文献 Molly M. Bloomfield『生命科学のための基礎科学(有機・ 生化学編) 』 (丸善) 評価方法 『化合物命名法』 (日本化学会) 中間試験(35%) 、最終試験(35%) 、小テスト等(20%) 、 宮本真数・斎藤正治『大学への橋渡し有機化学』 (化学同人) 授業中の態度等(10%)とする。 杉森 彰・富田 功『Catch up 大学の化学講義−高校化 学とのかけはし−』 (裳華房) テキスト 改訂版『視覚でとらえるフォトサイエンス化学図録』 (数行出版) 配布資料 科目名 栄養学 (Nutrition) 担当者 上江洲 香代子 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 栄養の基本的概念およびその意義について理解するとともに、健康の保持・増進、疾病の予防・治療における栄養の役割 を理解し、エネルギー、栄養素の代謝とその生理的意義を理解する。 授業の概要 まず、栄養と健康および疾患とのかかわり、栄養と食生活の関係、および栄養学の歴史的背景から栄養の意義を学ぶ。次 に、栄養素の生理的作用、体構成成分としてのエネルギー源などの役割、栄養素の体内相互変換およびその機能性につい て学ぶ。さらに、摂食行動から消化・吸収および栄養素の体内運搬までを体系づけて学ぶとともに、代謝における各臓器 の特徴や臓器間の連携に焦点をあてながら、細胞から器官のレベルでの代謝の全体像を把握できるように体系づけて学ぶ。 また、栄養現象と遺伝素因との相互作用について学ぶ。 授業計画 <後期> 1.健康と栄養 2.食生活と健康 3.栄養学史 4.栄養素の機能 5.摂食行動 6.糖質の栄養 7.脂質の栄養 8.タンパク質の栄養 9.ビタミンの栄養 10.ミネラルの栄養 11.水・電解質の代謝 12.食物繊維 13.エネルギー代謝 14.消化・吸収 15.遺伝子発現と栄養 試験・課題等の内容 講義時間内に10分間程度の小テストを行うことがある。講義 内容に関する期末試験を実施。必要に応じてレポート提出。 テキスト 倉田忠男・鈴木恵美子・脊山洋右・野口忠・藤原葉子 編 『基礎栄養学』 (東京化学同人) 評価方法 出席状況および授業態度 10% 小テストおよびレポート 10% 定期試験 80% 参考文献 吉村 昭『白い航跡』 (講談社) 戸谷誠之・藤田美明・伊藤節子 編『応用栄養学』 (南江堂) 12 担当者 相川 忠臣 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 病院における栄養管理に必要な、先天性代謝異常や生活習慣病の成因と主要臓器の機能不全に重点をおいた病態生理・生 化学を学ぶ。 授業の概要 1.遺伝の伝達と発現、先天性代謝異常症 2.糖質代謝、蛋白質代謝、脂質代謝とヌクレオチド代謝の異常と生活習慣 3.腎、肺、肝の臓器機能不全と酸塩基平衡障害 授業計画 <前期> 1.遺伝情報の伝達と発現1 2.遺伝情報の伝達と発現2 3.先天性代謝異常症1 4.先天性代謝異常症2 5.同化(摂食時)と異化(空腹時)の代謝の調節 6.高血糖と糖尿病 7.高脂血症1 8.中間試験、高脂血症2 9.水と塩分 浸透圧と細胞外液量の調節 10.腎機能不全 クレアチニン、尿素 11.高尿酸血症と痛風 12.肝機能不全 13.呼吸機能不全 14.酸塩基平衡障害 15.酸塩基平衡障害 総括 試験・課題等の内容 配布した到達目標に準拠した試験をおこなう。 評価方法 中間試験45%、期末試験45%、出席状況10%の総合判定と する。 テキスト 佐藤和人 ほか 編著『エッセンシャル 臨床栄養学』 (医歯 薬出版)と1年次に使用した『生化学テキスト』 。 プリント適宜配布。 参考文献 『ハーパー・生化学』 (丸善) 『ガイトン臨床生理学』 (医学書院) 科目名 人体構造・機能実験Ⅰ (Practice for Structure and Function of Human Body I) 担当者 井上 靖久 単位数 1単位 授業の到達目標及びテーマ 解剖学は脳・神経解剖と肉眼解剖および組織・細胞学の3分野に分かれている。また生理学は動物機能と植物機能の二つ に分かれている。これらの実験を通し、ヒトの構造と機能は表裏一体のものであることを理解することが目的であり、生 理状態の正常と異常の連続的な境界に、栄養と疾病が密接に関連していることもあわせて理解する。 授業の概要 人体模型や内臓模型を使いながら実際の人体解剖のビデオ観察なども行う。また顕微鏡の使用を習得し、生きた細胞や組 織標本を用いて顕微鏡観察の基礎を学ぶ。植物生理では主に循環系、呼吸器系、体温調節などの実験を行う。 授業計画 <前期> 1.授業全体の概説 2.実験1∼3の説明(実験全体の目標、実験の際の注意事項、レポートの要領、実験1∼3の説明) 3.実験1:心拍数、心音、心電図 4.実験2:血圧 5.実験3:呼吸 6.実験4∼6の説明 7.実験4:体温 8.実験5:発汗 9.実験6:組織標本観察Ⅰ 10.実験7∼9の説明 11.実験7:骨格標本・解剖ビデオ観察 12.実験8:内臓標本・身体測定 13.実験9:細胞観察 14.ワークショップ(実験で得られた結果に考察を加え発表(分担) 。発表後に質疑応答あり) 15.まとめ・テスト 試験・課題等の内容 参考文献 実験はグループで行うが、実験結果の報告は各自でまとめ ブルース・アルバーツ『細胞の分子生物学 第3版』 レポート提出。レポートは通常、目的、材料、方法、結果・ (Newton Press) 考察を必要とする。特に考察は重要視される。 藤田恒夫・藤田尚男『標準組織学総論 第4版』 (医学書院) 『原書19版 医科生理学展望』 (丸善) 評価方法 ラングマン『人体発生学』第9版(医学書院) 出席40%、レポート50%、実験態度10% 石川春津 他『標準細胞生理学』 (医学書院) シェフラー『人体の構造と機能』 (西村書店) テキスト 藤田恒太郎『人体解剖学 第41版』 (南江堂) 初回に人体構造・機能実験の手引を配付 13 健康生活学部 食生活健康学科 専門教育科目 科目名 病態生理・生化学 (Pathological Physiology and Biochemistry) 科目名 人体構造・機能論Ⅱ (Structure and Function of Human Body II) 担当者 井上 靖久 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 人体構造・機能論Ⅰでは、人体の構成すなわち細胞、組織、器官、系統および個体等概念を学んだ。同時に個体として生 きているということは構成する全ての細胞に好適な体液環境を維持することと同じであるということを学んだ。しかし、 この領域は今では分子生物学、細胞生物学、さらに神経科学などが著しい進歩を見せており、これらの分野の基本を知る ことも人体の理解に必要な常識となっている。 授業の概要 前半は特に各系統を統制している神経系に重点を置き、後半は健康維持に対する概念の把握に必要と思われることを、栄 養との関連に重点を置いて講義する。これにより人体の構造と機能に対する客観的・論理的態度を身に付けることを中心 に講義を行う。 授業計画 <前期> 1.神経系概説・ニューロンの構造と働き 2.神経の成り立ち 3.中枢神経Ⅰ(脳幹、間脳、小脳、および脊髄) 4.中枢神経Ⅱ(大脳皮質および基底核) 5.自律神経 6.感覚Ⅰ(特殊感覚) 7.感覚Ⅱ(体性感覚) 8.遺伝と形質 9.発生 10.生殖 11.循環の正常と異常 12.免疫の正常と異常 13.呼吸の正常と異常 14.内分泌の正常と異常 15.まとめ・テスト 試験・課題等の内容 期末試験(記述式)および1回のレポート提出 評価方法 期末試験70%、レポート20%、出席10% テキスト 佐藤達夫 他 著『解剖生理学』 (医歯薬出版) 参考文献 ブルース・アルバーツ『細胞の分子生物学 第3版』 (Newton Press) 藤田恒夫・藤田尚男『標準組織学 総論』第4版(医学書院) 『原書19版 医科生理学展望』 (丸善) ラングマン『人体発生学』第9版(医学書院) シェフラー『人体の構造と機能』 (西村書店) 科目名 人体構造・機能実験Ⅱ (Practice for Structure and Function of Human Body II) 担当者 井上 靖久 単位数 1単位 授業の到達目標及びテーマ 人体構造・機能実験Ⅰでは、解剖分野として主に模型や人体解剖のビデオ観察などを行った。また、生きた細胞を用いて 顕微鏡観察の基礎を学んだ。植物生理では主に循環系、呼吸器系、体温調節などの実験を行った。ここでは人体の形態学 を系統的に学び、さらに感覚や運動といった動物機能についての理解を目的とした実験を行う。 授業の概要 この実験では小型哺乳類を用いた実際の解剖を行う。また消化器や消化管をはじめとする主要な臓器から作製した組織標 本の観察およびスケッチを行う。さらに動物生理分野では重量感覚、二点識別、反応時間、冷点分布、平衡機能と眼振現 象、視野測定、味覚の分布と感度、錯覚と立体視・フリッカーテストなどを行う。 授業計画 <後期> 1.授業全体の概説 2.実験1∼3の説明(実験全体の目標、実験の際の注意事項、レポートの要領、実験1∼3の説明) 3.実験1:重量感覚・二点識別 4.実験2:反応時間・冷点分布 5.実験3:平衡機能と眼振・視野測定 6.実験4∼6の説明 7.実験4:味覚の分布と感度 8.実験5:錯覚と立体視・フリッカー 9.実験6:組織標本観察Ⅱ 10.実験7∼9の説明 11.実験7:ラットの解剖Ⅰ(固定) 12.実験8:ラットの解剖Ⅱ(腹部・骨盤臓器) 13.実験9:ラットの解剖Ⅲ(頭部・胸部) 14.ワークショップ(実験で得られた結果に考察を加え発表(分担) 。発表後、質疑応答あり) 15.まとめ・テスト 参考文献 試験・課題等の内容 ブルース・アルバーツ『細胞の分子生物学』第3版 実験はグループで行うが、実験結果の報告は各自でまとめ (Newton Press) レポート提出。レポートは通常、目的、材料、方法、結果・ 藤田恒夫・藤田尚男『標準組織学総論』第4版(医学書院) 考察を必要とする。特に考察は重要視される。 『原書19版 医科生理学展望』 (丸善) 石川春津 他『標準細胞生理学』 (医学書院) 評価方法 シェフラー『人体の構造と機能』 (西村書店) 出席40%、レポート50%、実験態度10% 藤田恒太郎『人体解剖学 第41版』 (南江堂) テキスト 初回に人体構造・機能実験の手引を配付 14 担当者 福田 理香 単位数 2単位 授業の到達目標およびテーマ 運動生理学的エビデンスに基づき、生活習慣病の予防および改善等、健康づくりに効果的な運動の種類、強度、時間につ いて理論的に説明できる能力を身につける。 授業の概要 運動(身体活動)とは何か? 運動(身体活動)による各身体諸機能の反応について解説する。さらに、生活習慣病の予 防および改善等、健康づくりに効果的な運動方法についても取り上げる。 授業計画 < 期> 1.オリエンテーション、日本人の生活習慣の現状、運動の功罪、体力とは 2.運動と骨格筋(1) :骨格筋の構造、筋収縮の仕組み、筋収縮の様式 3.運動と骨格筋(2) :筋線維タイプの特徴、運動種目と筋線維タイプとの関係 4.運動とエネルギー代謝(1) :エネルギー供給機構、運動の種目と利用されるエネルギー系 5.運動とエネルギー代謝(2) :エネルギー代謝の測定法、呼吸商 6.運動とエネルギー代謝(3) :有酸素能力(最大酸素摂取量、無酸素性作業閾値) 、無酸素能力(酸素負債) 7.運動と呼吸器系:運動時の肺機能の適応、運動時のガス交換 8.運動と循環器系:運動時の心臓機能の適応、運動時の血流配分 9.運動と神経、感覚器系: 筋の神経支配、運動神経と運動単位 10.運動と内分泌系:運動時の自律神経系・内分泌系の適応 11.運動と発育発達:発育発達による身体機能および運動能力の変化 12.運動と老化:老化による身体機能および運動能力の変化 13.運動と疲労、免疫、寿命:疲労の予防と回復方法、運動と免疫力の関係、運動と寿命の関係 14.運動と健康増進:エクササイズガイド2006を用いた運動指導について 15.運動と生活習慣病:運動処方の意義・手順・留意点について、一般人および有疾患者に対する運動処方 試験・課題等の内容 講義の内容について筆記試験を行う。これとは別に、授業 時間内に「骨格筋の名称および関節の基本動作」に関する 小テストを行う。 評価方法 ①70% 試験 ②20% 小テスト ③10% 出席 *携帯電話の一切の使用を禁止する。万一、使用した場合 はその回は欠席とする。 科目名 臨床医学概論 (Introduction to Clinical Medicine) テキスト Nブック『運動生理・栄養学』高松薫・山田哲雄 編(建帛社) 。 適宜、プリントを配布する。 参考文献 栄養科学シリーズNEXT『運動生理学』岸恭一・上田伸男 編(講談社) 担当者 馬場 輝實子 単位数 各2単位(半期) 授業の到達目標及びテーマ 管理栄養士が栄養療法を行うにあたり、臨床医学の理解は必須である。そのためには 臨床医学の概観を理解し、傷病者の病態や栄養状態に基づいて、適切な栄養管理を行うことは理栄養士にとって大事なこ とである。また、栄養治療とあわせて予防医学による健康を考えることを学ぶ。 授業の概要 一貫した臨床医学を理解するために、臨床栄養学Ⅱをあわせた30回を前期・後期にわけて講義する。また、パワー・ポイ ンター講義を行い、資料を提供する。 授業計画 <前期> 1.病気とは、医療の考え方 2.病気の原因と成立、検査について 3.生活習慣病、疾病と体質論 4.代謝性疾患(1) :基礎知識、各論 5. (2) :各論 6.消化器疾患(1) :基礎知識、各論 8. (2) :各論 9. (3) :各論 10.循環器疾患(1) :基礎知識、各論 11. (2) :各論 12.呼吸器疾患(1) :基礎知識、各論 13. (2) :各論 14.腎・泌尿器疾患(1) :基礎知識、各論 15. (2) :各論 試験・課題等の内容 期末試験 テキスト 田中 明 等 編著『Nブックス 新版 臨床栄養学』 (建帛社) 評価方法 期末試験 90%、授業への参加状況 10% 15 健康生活学部 食生活健康学科 専門教育科目 科目名 運動生理学 (Sports and Exercise Physiology) 科目名 病理学 (Pathology) 担当者 馬場 輝實子 単位数 各2単位(半期) 授業の到達目標及びテーマ 病理学は医学の基礎をなす学問である。解剖学、生化学、臨床医学総論、臨床栄養学Ⅱで学んだ知識を基礎として、病的 状態にある組織や臓器がどのような変化をしているのか、病気はどのように成り立っていくのかなどについて学ぶ。 授業の概要 組織・臓器の変化をできるだけ視覚的に判り易くパワー・ポインターによる講義を行いたい。講義資料は提供する。 授業計画 <後期> 1.病理学の基礎(1):病気と病理学、人間のからだ 2.病理学の基礎(2):生体防御、細胞の増殖 3.内科系疾患(1):感染症 4.内科系疾患(2):呼吸器疾患 5.内科系疾患(3):消化器疾患 6.内科系疾患(4):循環器疾患 7.内科系疾患(5):腎疾患 8.内科系疾患(6):血液疾患 9.内科系疾患(7):内分泌疾患、神経疾患 10.外科系疾患(1):消化器疾患 11.外科系疾患(2):胸部・心疾患・乳腺疾患 12.外科系疾患(3):脳外科・移植外科系疾患 13.整形外科・形成外科・皮膚疾患 14.眼科・耳鼻咽頭科・泌尿器疾患 15.産婦人科・小児科疾患 試験・課題等の内容 期末試験 テキスト 岡田英吉 著『図解ワンポイントシリーズ3 病理学 疾 病のなりたちと回復の促進」(医学芸術社) 評価方法 期末試験 90%、授業への参加状況 10% 科目名 食品学Ⅱ (Food Science II) 担当者 伊佐 隆 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 1年前期の食品学Ⅰが、いわば総論的であったのに対して、本講義は各論に当たる。食品の各成分をより深く理解し、食 品の生育・生産から加工・調理を経て、人に摂取されるまでの過程について学び、人体に対しての栄養面や安全面への影 響や評価を理解する。加えて、人間と食べ物の関わりについて、食品の歴史的変遷と食物連鎖の両面から理解することを 目標とする。 授業の概要 上記の目標は、厚生労働省管轄管理栄養士養成施設の「食品学」関連の教育目標でもあり、数年後の管理栄養士国家試験 をかなり意識した講義にする計画である。 授業計画 <前期> 1.半期の講義の概括を行う(オリエンテーション) 講義のねらいを述べるとともに、応用食品学的な実践的な分野へ の導入とする計画である。 2.食品の分類と成分表 食品成分表の背景と変遷。その内容と特徴・食品成分の分析法・食品成分表の用い方など 3.食品の機能性 食品の機能性研究の背景と意義・機能性食品の分類と特定保健用食品など 4−5.食品の機能性成分とその働き 生活習慣病と食品の機能性成分(がんの予防・循環器系疾患の予防・糖尿病の予 防・骨粗しょう症、貧血、その他の無機質(ミネラル)欠乏症の予防・アレルギーや炎症、喘息の予防・その他の生 活習慣病に対する予防など 6.食品の分類とその特性 おもに植物性食品について 7.食品の分類とその特性 おもに動物性食品について 8.食品の分類とその特性 おもに成分抽出素材について 9.食品の分類とその特性 おもに調味料について 10.食品の分類とその特性 おもに香辛料について 11.食品の分類とその特性 おもに加工食品(保存食品を含む)について 12.食品の分類とその特性 おもに嗜好飲料とお菓子について 13.以上述べた内容についての補足および、専門領域についての講義のほか、スライドやビデオを適宜追加して示す計画。 14.食品加工学への導入としての講義 15.全体の総括+ミニテスト 試験・課題等の内容 記述試験を行う。担当者個人のホームページを開設してお り、ここで、各種の連絡(試験要領、管理栄養士関連の連 絡など)を行うので、定期的に閲覧することを勧める。 (http://www4.cncm.ne.jp/~isa1954/) 評価方法 記述試験の成績、出席状況および受講態度などの総合判 定(出席10%、受講態度(含ミニテスト)10%、定期試験 80%) 。 テキスト 『スタンダード栄養・食物シリーズ 5.食品学: 食品成 分と機能性』 (東京化学同人 2400円) 16 担当者 伊佐 隆 単位数 1単位 授業の到達目標及びテーマ 食品成分中の各種栄養成分の定性や定量および食品成分の変化について修得することを目標とする。食品学実験Ⅰから連 続する実験のため、テーマは、 「基礎的な化学実験」および具体的な食品の試作も含む。 授業の概要 上記の目標を達成するために、様々な観点から、食品に関する基礎的な化学実験を行う。加えて、食品加工的な実験(実 習)も行い、より実践的に食品を理解する。 授業計画 <後期> 1.講義・ (無機物から有機物・食品へ) 2.牛乳からカゼインを分離しCaを測定する 3.タンパク・ (分解) 4.タンパク・ (蒸留) 5.アミノカルボニル反応 6.講義・ (食品加工について) 7.乳化剤を使用したスポンジケーキの加工実習 8.マヨネーズ・ドレッシングの加工実習 9.マヨネーズ(市販)のPOV測定 10.マヨネーズ(市販)粘度測定,起泡力測定実験 11.ヨーグルト加工実習 12. 「麺」加工実習 13.クッキーの加工実習 14.発表会 15.講評、総括、確認テスト 要レポート 要レポート 要レポート 要レポート 要レポート 要レポート テキスト 試験・課題等の内容 毎回、基本的な内容確認のための「プチレポート」を課す。 (ブックセンターで購入すること) 水 谷 令 子 ほ か『 食 品 学 実 験 書 』 ( 医 歯 薬 出 版、2002年 ) また、一連の実験終了後(要レポートと記載)にはレポー 2400円 トを課すので、それらの評価平均が最終的な評価の基礎資 料となる。 評価方法 レポートの成績、出席状況、実験態度および確認テストな どの総合判定とする(出席10%、 受講態度(含ミニテスト) 20%、レポート70%) 。 なお、期限までにレポート提出がない場合には、遅延程度 に応じて厳しく減点する。 科目名 食品加工学 (Study on Food Processing) 担当者 伊佐 隆 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 食品学一連の最後の科目になる。今までの講義で、食品の各成分を理解し、食品の生育・生産から加工・調理を経て、人 に摂取されるまでの過程について学び、人体に対しての栄養面や安全面への影響や評価を理解してきた。本講義では、こ の流れの中で、 「加工」に重点を置き、企業的な生産ラインを念頭に置いた講義にしてゆく予定である。 授業の概要 食品学一連の最後の科目なので、全体の総括を行いつつ、より実践的に食品を理解できるような流れで講義を行う。 授業計画 <後期> 1.−半期の講義の概括を行う(オリエンテーション)− 上記の講義のねらいを述べるとともに、企業の生産ラインを念頭に置いた導入を行う。 2.−食品の加工法と保存法− 加工の目的、原理・変化の要因分析・変化への対策 3.−食品の加工1− 物理的な加工・生物的な加工・化学的な加工 4.−食品の加工2− 新しい加工法について 5.−食品の包装− 包装と各種規格 6.−加工各論− 農産加工品 7.−加工各論− 水産加工品 8.−加工各論− 畜産加工品 9.−加工各論− 発酵食品 10.−加工各論− 調味料、香辛料など 11.−加工各論− 油脂類、缶詰など 12.−加工各論− 冷凍食品、インスタント食品、遺伝子組み換え食品など 13.以上述べた内容についての補足および、専門領域についての講義のほか、スライドやビデオを適宜追加して示す計画。 14. 「特許」関係 15.全体の総括+ミニテスト 試験・課題等の内容 記述試験を行う。担当者個人のホームページを開設してお り、ここで、各種の連絡(試験要領、管理栄養士関連の連 絡など)を行うので、定期的に閲覧することを勧める。 (http://www4.cncm.ne.jp/~isa1954/) 評価方法 記述試験の成績、出席状況および受講態度などの総合判 定(出席10%、受講態度(含ミニテスト)10%、定期試験 80%) 。 テキスト 『スタンダード栄養・食物シリーズ 5.食品学: 食品成 分と機能性』 (東京化学同人 2400円) 17 健康生活学部 食生活健康学科 専門教育科目 科目名 食品学実験Ⅱ (Experiment for Food Science II) 科目名 食品衛生学 (Food Hygienics) 担当者 山田 加奈子 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 我が国は食生活が豊かになり、健康に対する意識が高まっている。しかし日々摂取する食品には健康維持に役立つものと は逆に汚染や変質など、様々な健康障害を引き起こす可能性がある。これら健康上の問題を未然に防ぎ、食生活を安全か つ安心に送ることが大切である。 本科目では食品・食物の安全確保に必要な手段となる知識の習得を目標とする。 授業の概要 はじめに食品衛生行政・食品衛生関連法規についての基本的な内容を講義する。また食中毒や食品による感染症、食品中 の汚染物質、食品添加物などの食品と微生物・汚染物質の関連について正しく理解できるよう詳しく解説する。 授業計画 <前期> 1.食品衛生行政と法規①:対象と範囲、食品衛生監視員と食品衛生管理者 2.食品衛生行政と法規②:安全性の考え方、食品衛生関連法規、コーデックスについて 3.食中毒①:食中毒の定義、発生状況 4.食中毒②:食中毒細菌の種類 5.食品による感染症・寄生虫症 6.食品中の汚染物質(かび毒、化学物質、混入異物など) 7.食品の変質①:腐敗、酸敗 8.食品の変質②:変質の防止法 9.食品添加物①:メリット・デメリット、種類と用途 10.食品添加物②:1日摂取許容量(ADI) 、安全性評価 11.食品の器具と容器包装 12.食品衛生管理(HACCAP、家庭における衛生管理など) 13.新しい食品の安全性問題①:農薬栽培食品(有機栽培食品) 14.新しい食品の安全性問題②:遺伝子組換え食品、放射線照射食品など 15.まとめ 試験・課題等の内容 記述試験 テキスト 適宜プリント配付 評価方法 出席10%、授業態度20%、期末試験70% 参考文献 『食べ物と健康Ⅱ』 (第一出版) 科目名 食品衛生学実験 (Food Hygienic Practice) 担当者 山田 加奈子 単位数 1単位 授業の到達目標及びテーマ 食品衛生とは、飲食物(食品添加物を含む)および飲食に関係ある食器やその他の器具、容器包装などによって引き起こ される健康上の危害を未然に防ぎ、食生活を安全に保つことである。本科目では、食品衛生管理者、食品衛生監視員、管 理栄養士、栄養士の職場における食品の安全性確保のために必要な知識や技術、すなわち、調理器具類、食器、飲食物の 微生物検査(特に細菌検査)およびそれらの衛生評価や管理に関する知識や技法の習得を到達目標とする。 授業の概要 上記の目標を達成するために様々な視点から食品衛生に関する基本的操作・実験を行う。 授業計画 <前期> 1.オリエンテーション、授業計画 2.食器の衛生管理:食器の食品成分や中性洗剤の残留検査 3.食器の衛生管理:食器の食品成分や中性洗剤の残留検査 4.食器の有害物質溶出試験②:溶出試験結果のデータ処理 5.加工食品の保存料検査① 6.加工食品の保存料検査② 7.微生物検査の基本操作①:滅菌法、培地調製法、培養法 8.微生物検査の基本操作②:培養した結果の観察と記録 9.食品の細菌検査①:平板培養法とペトリフィルム法 10.食品の細菌検査②:コロニーの計測、生菌数の算出 11.調理器具類の細菌検査:ペタンチェックによるまな板の汚染検査 12.調理器具類の洗浄度検査:ATP測定法 13.飲料水の細菌検査 14.食中毒細菌の検査:食品の黄色ブドウ球菌、サルモネラ属菌、腸炎ビブリオの検査 15.総括 試験・課題等の内容 実験テーマごとにレポートを提出。 テキスト プリント配付 評価方法 出席状況、授業態度、レポートで評価する。 参考文献 実験テーマごとに紹介する。 18 担当者 永田 耕司 単位数 1単位 授業の到達目標及びテーマ テーマは、「社会福祉」、「高齢者、障害者、児童」、「コミュニケーション」、「実習」である。到達目標は実習を通じて、 高齢者・障害者・児童などとのふれあいを通じて、そのコミュニケーションについて学んでいくことである。 授業の概要 高齢化を迎え、障害をもちながら地域や福祉施設での生活を送る高齢者や障害者が増えている。そのような人への関わり (カウンセリングマインド)や食事摂取などの支援のあり方について現場に実際に出て学習する機会を設ける。実習先は 主に長崎市内や近郊、または出身地の老人保健施設や特別養護老人ホームなどの保健福祉施設や在宅ケアを実施している 訪問看護ステーションや医療施設などが主になる。集中のため、主に8−9月の夏季研修期間に実施する。 試験・課題等の内容 福祉施設での活動実習報告などのレポートを課す。 テキスト 適宜、資料を配布。 評価方法 レポート提出によって評価。 参考文献 特にないが、これまでの実習報告書があるのでそれを参考 にする。 科目名 身体運動のメカニズム (Mechanism of physical Exercise) 担当者 小森 大輔、福田 理香 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 身体の運動に使用される運動器(筋、骨格)のしくみと働きを理解し、効果的な運動・トレーニング法、障害予防の観点 から、運動の適切な指導をする上で必要な基礎知識を修得する。 授業の概要 身体の運動に使用される運動器(筋、骨格)のしくみと働き、歩・走・跳・投などの基本動作のバイオメカニクスを取り上げ、 効果的な運動・トレーニング法、障害予防の観点から、運動の適切な指導をする上で必要な基礎知識について解説する。 授業計画 <前期> 1.バイオメカニクス、機能解剖学とは、骨・関節・筋のしくみと働き 2.骨の種類、骨格筋の種類 3.主な関節運動、主な骨の名称 4.主な骨格筋の名称 5.下肢の構造と機能①(股関節) 6.下肢の構造と機能②(膝関節) 7.下肢の構造と機能③(足関節) 8.体幹の構造と機能 9.上肢の構造と機能①(肩関節) 10.上肢の構造と機能②(肘、手関節) 11.運動の力学①(歩く、走る) 12.運動の力学②(跳ぶ) 13.運動の力学③(投げる、打つ) 14.運動の力学④(空気抵抗、水抵抗) 15.まとめ 試験・課題等の内容 全講義の内容について期末試験を行う。 評価方法 出席状況、授業への取り組み、課題、試験、などを総合的 に評価する。 テキスト 『健康運動実践指導者用テキスト』 (財団法人 健康・体力づくり事業財団) 参考文献 金子・松本 訳「目でみる動きの解剖学」 (大修館書店) 白木 仁 監訳「目でみる筋力トレーニング」 (大修館書店) 19 健康生活学部 食生活健康学科 専門教育科目 科目名 社会福祉活動 (Experimental Work of Welfare Services) 科目名 栄養学 (Nutrition) 担当者 上江洲 香代子 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 栄養の基本的概念およびその意義について理解するとともに、健康の保持・増進、疾病の予防・治療における栄養の役割 を理解し、エネルギー、栄養素の代謝とその生理的意義を理解する。 授業の概要 まず、栄養と健康および疾患とのかかわり、栄養と食生活の関係、および栄養学の歴史的背景から栄養の意義を学ぶ。次 に、栄養素の生理的作用、体構成成分としてのエネルギー源などの役割、栄養素の体内相互変換およびその機能性につい て学ぶ。さらに、摂食行動から消化・吸収および栄養素の体内運搬までを体系づけて学ぶとともに、代謝における各臓器 の特徴や臓器間の連携に焦点をあてながら、細胞から器官のレベルでの代謝の全体像を把握できるように体系づけて学ぶ。 また、栄養現象と遺伝素因との相互作用について学ぶ。 授業計画 <前期> 1.健康と栄養 2.食生活と健康 3.栄養学史 4.栄養素の機能 5.摂食行動 6.糖質の栄養 7.脂質の栄養 8.タンパク質の栄養 9.ビタミンの栄養 10.ミネラルの栄養 11.水・電解質の代謝 12.食物繊維 13.エネルギー代謝 14.消化・吸収 15.遺伝子発現と栄養 試験・課題等の内容 講義時間内に10分間程度の小テストを行うことがある。講義 内容に関する期末試験を実施。必要に応じてレポート提出。 テキスト 倉田忠男・鈴木恵美子・脊山洋右・野口忠・藤原葉子 編 『基礎栄養学』 (東京化学同人) 評価方法 出席状況および授業態度 10% 小テストおよびレポート 10% 定期試験 80% 参考文献 吉村 昭『白い航跡』 (講談社) 戸谷誠之・藤田美明・伊藤節子 編『応用栄養学』 (南江堂) 科目名 栄養学実験 (Experiment in Nutrition) 担当者 上江洲 香代子 単位数 1単位 授業の到達目標及びテーマ 栄養の基本的概念およびその意義について理解するとともに、健康の保持・増進、疾病の予防・治療における栄養の役割 を理解し、エネルギー、栄養素の代謝とその生理的意義を理解する。 授業の概要 栄養学で得た知識に基づき、炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルなどの機能に関する実験や消費エネルギー の測定を行うことにより、健康な生活と栄養との関係を身体の営みを通して学ぶ。 授業計画 <後期> 1.ガイダンス、栄養学総論 2.唾液によるデンプンの消化:唾液を作用させてα−デンプンの消化を観察する。 3.タンパク質効率とアミノ酸の補足効果1:アミノ酸組成の異なる4種類のタンパク質を用いた餌でラットの飼育を開 始し、体重と摂餌量を週3回測定する。 4.摂取エネルギーと消費エネルギーの測定:カロリーカウンターおよび24時間生活時間調査で消費エネルギーを測定し、 エネルギー必要量(摂取量)を推定する。 5.タンパク質効率とアミノ酸の補足効果2:2週間飼育したラットの体重増加量、タンパク質摂取量等を集計し、成長 曲線やタンパク質効率などからタンパク質の栄養価を評価する。 6.尿素・クレアチニン比の測定:尿中のクレアチニンおよび尿素を測定し、食事(タンパク質摂取)または運動や疾病 との関連を考察する。 7.血糖値の変化:簡易血糖測定器を用いて、食事による血糖値の変動を調べる。 8.食事脂肪が血清脂質に及ぼす影響1:脂肪酸組成の異なる3種類の脂質を用いた餌でラットの飼育を開始する。2週 間後、血液を採取して、血漿を遠心分離する。 9.食事脂肪が血清脂質に及ぼす影響2:ラット血漿中の中性脂肪を測定する。 10.食事脂肪が血清脂質に及ぼす影響3:ラット血漿中の総コレステロールおよびHDL−コレステロールを測定する。 11.血中ヘモグロビン・ヘマトクリットの測定:指先から穿刺採血し、ヘマトクリットを毛細管法で、ヘモグロビンを測 定キットで測定して、貧血の種類と栄養素の関係を学ぶ。 12.唾液中カルシウムの測定:唾液中カルシウムを測定し、カルシウム代謝に異常をきたす疾患との関連を学ぶ。 13.尿中ビタミンB2の測定:尿中ビタミンB2を測定し、摂取と排泄との関係を学ぶ。 14.尿中N−メチルニコチン酸アミドの測定:N−メチルニコチン酸アミドは、ナイアシン(ニコチン酸およびニコチン アミド)の代謝産物の1種で、尿中に排泄される。したがって、N−メチルニコチン酸アミドの尿中排泄量を調べる ことは、ナイアシンの栄養状態を知る1つの指標となる。 15.まとめ 試験・課題等の内容 実習内容に関するレポートを提出。 実習講義に関する小テストを行うことがある。 評価方法 出席状況、実習態度 60% レポート、小テスト 40% 20 テキスト プリントを配布する。 参考文献 適宜紹介する。 担当者 上江洲 香代子 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 身体状況や栄養状態に応じた栄養管理の考え方を理解する。妊娠や発育、加齢など人体の構造や機能の変化に伴う栄養状 態等の変化について十分理解することにより、栄養状態の評価・判定(栄養アセスメント)の基本的考え方を修得する。 また健康増進、疾病予防に寄与する栄養素の機能等を理解し、健康への影響に関するリスク管理の基本的考え方や方法に ついて理解する。 授業の概要 人の一生の各時期における身体的・生理的特徴および栄養状態の特徴について学び、各対象の正常な身体状況や栄養状態 を評価し、適切な栄養管理を行うことができる基礎知識を学ぶ。 授業計画 <前期> 1.栄養管理の基礎 2.人の一生と体の変化 3.妊娠期の特徴 4.妊娠期の栄養 5.授乳期の特徴 6.授乳期の栄養 7.新生児期・乳児期の特徴と栄養 8.幼児期の特徴と栄養 9.学童期の特徴と栄養 10.思春期の特徴と栄養 11.成人期の特徴 12.成人期の栄養 13.更年期の特徴と栄養 14.高齢期の特徴 15.高齢期の栄養 試験・課題等の内容 講義時間内に10分間程度の小テストを行うことがある。 講義内容に関する期末試験を実施。必要に応じてレポート 提出。 評価方法 出席状況および授業態度 10% 小テストおよびレポート 10% 定期試験 80% 科目名 応用栄養学Ⅱ (Applied Nutrition II) テキスト 近藤和雄・鈴木恵美子・脊山洋右・藤原葉子 編 『応用栄養学』 (東京化学同人) 参考文献 戸谷誠之・藤田美明・伊藤節子 編『応用栄養学』 (南江堂) 第一出版編集部 編 『厚生労働省策定 日本人の食事摂取基準<2010年版>』 担当者 上江洲 香代子 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 身体状況や栄養状態に応じた栄養管理の考え方を理解する。ライフスタイルの変化に伴う栄養状態等の変化について十分 理解することにより、ストレスや特殊環境下における栄養ケアのあり方を修得する。また「日本人の食事摂取基準2010年 版」の基本的考え方や策定理論について理解する。 授業の概要 人のライフスタイルにおける身体的・生理的特徴および栄養状態の特徴について学ぶ。また生活習慣病予防の見地から、 健康保持と栄養の大切な関連性や疾病発症と栄養の因果関係を学ぶとともに、エネルギー・栄養必要量の科学的根拠につ いて学ぶ。 授業計画 <後期> 1.生活活動と栄養 2.精神労働と栄養 3.ストレスと栄養 4.飲酒・喫煙と栄養 5.特殊環境と栄養 6.栄養必要量の科学的根拠 7.食事摂取基準(1)総論 8.食事摂取基準(2)エネルギー必要量 9.食事摂取基準(3)タンパク質 10.食事摂取基準(4)脂質 11.食事摂取基準(5)炭水化物 12.食事摂取基準(6)ビタミン 13.食事摂取基準(7)ミネラル 14.食事摂取基準(8)ライフステージ 15.食事摂取基準(9)まとめ 試験・課題等の内容 講義時間内に10分間程度の小テストを行うことがある。 講義内容に関する期末試験を実施。必要に応じてレポート 提出。 テキスト 近藤和雄・鈴木恵美子・脊山洋右・藤原葉子 編 『応用栄養学』 (東京化学同人) 厚生労働省『日本人の食事摂取基準2010年版』 (第一出版) 評価方法 出席状況および授業態度 10% 小テストおよびレポート 10% 定期試験 80% 参考文献 適宜紹介する。 21 健康生活学部 食生活健康学科 専門教育科目 科目名 応用栄養学Ⅰ (Applied Nutrition I) 科目名 カウンセリング論 (Counseling) 担当者 永田 耕司 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ ここではカウンセリング・コミュニケーションの理論及び実践について学んでいく。授業の到達目標は患者さんやご家族 との面談のときに生かせるカウンセリング、コーチングスキルの向上にある。具体的なテーマとしては1.カウンセリン グ・コミュニケーションの理論 2.カウンセリング演習 3.コミュニケーション演習とグループワークなどである。 授業の概要 ここではカウンセリングの理論・演習全般にわたって学んでいく。カウンセリングのための技法として来談者中心療法や 行動療法などのカウンセリングの知識や技術について、具体的な事例を紹介しながら、また生活習慣病予防のための行動 科学やヘルスカウンセリング、ターミナルケアでの関わりなどについて学び、様々な場面で使えるようなカウンセリング の基礎的な理論や実践について演習を通して学習していく。行動変容のためのコーチングの技法についても学んでいく。 コミュニケーションについては1.言語的コミュニケーション 2.非言語的コミュニケーション 3.自己を知らせる コミュニケーション 4.自己を操作するコミュニケーション 5.他者を説得するコミュニケーション 6.および日 常会話でのコミュニケーションの理論について学んでいく。コミュニケーションは1対1のコミュニケーション(友人 関係、恋愛関係)、集団の中でのコミュニケーション(友人グループと自己との折り合い)などに分けて、学習していく。 また実際的なコミュニケーションの中の言語的コミュニケーションと非言語的コミュニケーションについて、日常会話な ど身近なテーマを元に、その役割や機能について学習していく。 授業計画 <後期> 1.カウンセリングの定義、オリエンテーション 2.カウンセリングの方法論について 3.カウンセリングマインド、白いボールを投げ返す意味について 4.カウンセリングの技術について、受容と共感について 5.共感と同情の意味の違いについてグループワーク 6.カウンセリングの技術について、自己一致について 7.学生同士のロールプレイ演習 8.シナリオありの保健相談ロールプレイ演習とグループワーク 9.事例紹介、相談のための資料づくり 10.コーチングの技法について、枕詞などの使い方について 11.事例紹介、相談のための資料づくり 12.コミュニケーションと対人関係、非言語的コミュニケーションについて 13.自己を知らせるコミュニケーション、自己を操作するコミュニケーション 14.他者を説得するコミュニケーション、コミュニケーションと集団・・家族の中の自己、集団の中の自己 15.カウンセリング論まとめと試験、演習のふり返りと意見交換 試験・課題等の内容 定期試験もしくはレポートを実施する。定期試験内容は講 義内容を参考にして行う。問題は記述式で行う。 参考文献 水野修次郎『カウンセリング練習帳』(ブレーン社) ジェラード・イーガン『カウンセリングワークブック』 (創元社) 評価方法 授業への参加状況や定期試験・レポート提出などを総合的 補足 授業への参加状況は講義終了後にとる。講義の中で、 グルー に判定する。 (授業への参加状況30%、定期試験もしくは プワークなどを行いたい。また質問などについては、不在 レポート70%) のことも多いので事前に連絡することが望ましい。 テキスト 担当教官が参考資料を配布する。 22 担当者 永田 耕司、若林 園子 単位数 1単位 授業の到達目標及びテーマ ここではコミュニケーションとカウンセリングの実践的技法について学んでいく。授業の到達目標は日常や人前で話すな どのコミュニケーション技法の向上、及び栄養相談でのカウンセリング技法の向上である。具体的なテーマとしては1. 臨地実習でのコミュニケーション 2.集団の場で自己を開示するコミュニケーション 3.学生同士でのカウンセリン グ 4.模擬患者や相談者とのロールプレイ(栄養士役や観察を通して、実際のやりとりの中でのカウンセリング技法に ついて学ぶ。) 授業の概要 コミュニケーションについて、非言語的・言語的コミュニケーションに分けて演習を行う。まずはコミュニケーションの 7割を占めていると言われる、非言語的なコミュニケーションについて幅広く演習を行う。次いで、日常会話の中での、 言語的コミュニケーションについて、具体的やりとりなどの資料を用いながら、ロールプレイ演習や自己気付きを深めて いくためのチェックリストなど心理テストを交えてグループワークを交えながらの演習を行う。また日常感じているコ ミュニケーションに関する様々なテーマについて個人発表も実施していく。 カウンセリング論の学習をふまえ、具体的なカウンセリング技法についての傾聴演習を2人組、3−4人組など組んで ロールプレイやグループワークを交えて基礎的演習を7回行う。さらに患者役として模擬患者との面談を行い、できるだ け栄養相談や指導の場面での利用ができるように応用演習を実施する。また模擬患者や観察役からの振り返りを行い、一 人ひとりが今後、栄養相談で必要なカウンセリングにおける態度や技法が身に付くように実践的に学習していく。 授業計画 <後期> 1.オリエンテーション、非言語的コミュニケーション 2.実習のあいさつ1 病院・保健所2ケースでの電話あいさつ 3.実習のあいさつ2 病院・保健所2ケースでの実習事前あいさつ 4.個々の発表のグループ内ロールプレイ、テーマ決定:対象、①幼児、②小中学生、③妊産婦(母乳、離乳食)、④入所、 入院の高齢者、⑤肥満、生活習慣病、⑥健康者への運動など健康増進 5.集団の前での個別発表1 6.集団の前での個別発表2 7.手紙の書き方など 8.シナリオありの栄養相談ロールプレイ演習1とグループワーク 9.シナリオありの栄養相談ロールプレイ演習2とグループワーク 10.学生同士のロールプレイ演習 11.事例紹介、役割分担、栄養相談のための資料づくり 12.カウンセリング応用演習5、模擬患者(職員)との栄養相談ロールプレイ演習1 13.カウンセリング応用演習6、模擬患者(職員)との栄養相談ロールプレイ演習2 14.カウンセリング応用演習7、模擬患者(職員)との栄養相談ロールプレイ演習3 15.カウンセリング演習まとめ、小テスト 参考文献 水野修次郎『カウンセリング練習帳』(ブレーン社) ジェラード・イーガン『カウンセリングワークブック』 (創元社) 評価方法 授業への参加状況やレポート提出などを総合的に判定する。 宗像恒次『栄養指導のためのヘルスカウンセリング』 (医歯薬出版) (授業への参加状況30%、レポート70%) 足達淑子『栄養指導のための行動療法入門』(医歯薬出版) テキスト 補足 各教官が適宜、資料を配布する。 演習の中でグループワークなどを行いたい。 試験・課題等の内容 レポートを前半・後半で2回担当教官毎に実施する。 23 健康生活学部 食生活健康学科 専門教育科目 科目名 カウンセリング演習 (Experimental Work of Counseling) 科目名 臨床栄養学Ⅰ (Clinical Nutrition I) 担当者 松下 七寶惠 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 本教科では、傷病者の病態や栄養状態の特徴に基づき、適切な栄養管理(栄養マネジメント)を行うために必要な理論を 学習する。栄養ケアプラン作成、実施、評価に関する総合的なマネジメントの考え方を理解し、具体的な栄養状態の評価・ 判定、栄養補給法、食品と医薬品の相互作用について基礎的に学ぶ。 授業の概要 臨床栄養管理の基礎知識を学習し、傷病者を対象にした栄養アセスメント・栄養評価の手法を理解する。また病態に応じ た栄養補給法の理論について学習する。 授業計画 <後期> 1.臨床栄養学の基礎(意義と目的) 2.臨床栄養学の基礎(疾患と栄養) 3.臨床栄養学の基礎(医療・福祉と臨床栄養) 4.栄養アセスメント 5.臨床診査・臨床検査によるアセスメント 6.身体計測・食事調査によるアセスメント 7.栄養必要量の算定(エネルギー・たんぱく質) 8. 〃 (脂質・ビタミン・ミネラル) 9.栄養ケア計画 10.栄養補給法(経腸栄養法) 11. 〃 (経静脈栄養法) 12.経口栄養補給 13.モニタリングと評価 14.高齢者の臨床栄養 15.医薬品と食物 試験・課題等の内容 定期試験(筆答) 評価方法 定期試験 60% 課題・提出物 20% 授業への参加状況 20% 科目名 臨床栄養学Ⅱ (Clinical Nutrition) テキスト 下田妙子 編著『臨床栄養学』栄養管理とアセスメント編 (化学同人) 参考文献 随時通知する。 担当者 馬場輝實子 単位数 各2単位(半期) 授業の到達目標及びテーマ 管理栄養士が栄養療法を行うためには、基本的に臨床医学を理解しておくことは必須のことであり、傷病者に対して適切 な栄養管理を行うことは管理栄養士にとって大事な役割である。 そして、 予防医学による健康の大切さも考えることを学ぶ。 授業の概要 一貫した臨床医学を理解するために、臨床医学概論を合わせた30回を前期・後期に分けて講義する。また、パワー・ポイ ンター講義を行い、資料を提供する。 授業計画 <後期> 1.血液疾患(1) :基礎知識、各論 2. (2) :各論 3.免疫とアレルギー疾患(1) :基礎知識、各論 4. (2) :各論 5.内分泌疾患(1) :基礎知識、各論 6. (2) :各論 7.骨・歯科疾患:基礎知識、各論 8.精神・神経疾患:基礎知識、各論 9.外科と栄養(1) :基礎知識、各論 10. (2) :各論 11.悪性腫瘍:基礎知識、各論 12.小児疾患(1) :基礎知識、各論 13. (2) :各論 14.婦人科疾患(1) :基礎知識、各論 15. (2) :各論 試験・課題等の内容 期末試験 評価方法 期末試験 90%、授業への参加状況 10% 24 テキスト 田中 明 等 編著『Nブックス 新版臨床栄養学』 (建帛社) 担当者 ガンガ伸子 単位数 2単位 授業のねらい ひとは生きていくために毎日多くの財(商品)やサービスを消費するが、なかでも食料は生存のためになくてはならない 基本的な消費財である。わたしたちが健康で豊かな食生活を維持していくためには、食料の生産・流通・消費に至るさま ざまな領域で起こっている問題について考えてみる必要がある。この講義では、食料に関する理論と現実の問題について 理解し、望ましい食生活を実現するために、わたしたちが改善していくべきことを考える。 授業計画 <前期> 1.イントロダクション:食料経済の発展を、自給自足の段階から現在の段階までの変化を整理する。現在の段階は、前 段階とは異なり、食生活の外部化が進んで複雑になっており、フードシステムという新しい概念が生まれた。食料の 流れを、消費者から生産の方向にたどり、総合的にとらえようとするフードシステムの仕組みについて学習する。 2.フードシステム:日本経済において、フードシステムがいかに重要な位置を占めているか、また、近年、フードシス テムはどのように変化しているかを統計資料から学習する。 3.食料経済の理論:食品の商品としての特徴(必需性、飽和性、安全性、生鮮性、習慣性など)について学習する。 4.食料経済の理論:ミクロ経済学の消費者選択の理論を使って、食品選択の理論(予算線、無差別曲線、消費均衡点) について学習する。 5.食料経済の理論:需要曲線、需要の価格弾力性、所得弾力性、エンゲル係数について学習する。また、豊作であるに もかかわらず、通常より農家の収入が減ってしまうという豊作貧乏という現象がなぜ起こってしまうかを考察する。 6.食生活の変化:現在に至るまで、わたしたちの食生活はどのように変化してきたかを理解する。1960年頃から1970年 代前半までの期間を対象に、量的に拡大した食生活の変化の特徴を理解する。また、1970年代半ばから現在に至るま での食生活の変化を理解する。質的に大きく変化しており、食の高級化、多様化、簡便化、健康・安全指向などの食 生活の方向を示していることを学習する。 7.食生活の変化:何が食生活の変化をもたらしたかについて、経済的要因(所得、価格)と非経済的要因(女性の社会 進出、世帯規模の縮小などの家族の変化)から学習する。 8.食料の安全保障と食料自給率:なぜ、日本の食料自給率は低いのかを理解し、わが国の食料の安全保障(フードセキュ リティ)について学習する。 9.食品工業の役割:食品工業の現状や二極集中性などの特徴について学習する。 10.食品流通業の役割:生鮮食品の流通と卸売市場のしくみについて学習する。 11.食品流通業の役割:米の流通など、いくつかの食品の流通システムについて学習する。 12.外食産業の役割:外食産業の現状や特徴について学習する。 13.世界の人口と食料:世界には、 飢餓と栄養不足に苦しんでいるひとびとが多くいる。世界の食料問題について学習する。 14.食生活と政府の役割:食料経済における政府の役割(安全性、食生活ガイドラインなど)について学習する。 15.まとめ:これまでの講義のポイントを復習する。 評価方法 試験・課題等の内容 試験では、教科書及びノート等の持込みは不可。ただし、 期末試験80% 授業への参加状況20% 講義中に、特に重点的に学習してほしいポイントについて 解説する。 テキスト 時子山ひろみ、荏開津典生著『フードシステムの経済学』 (医歯薬出版2008年) 科目名 給食運営論 (Food Service Management) 担当者 山口 尚美 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 管理栄養士の実践面につながる科目である。給食管理者として栄養計画の作成から食事の生産と提供、調理従事者の教育 指導、食事環境の整備、採算性を考慮した給食経営があり、基本的な知識と技能を修得する。 授業の概要 給食運営について栄養・食事計画を中心に行うために、計画・生産・安全・サービスの基本的な知識と技能が修得できよ うに学ぶ。 授業計画 <後期> 1.オリエンテーション:講義の概要・授業計画、テキストの説明、管理栄養士の役割 2.給食の概要、定義、歴史、目的、法規等 3.栄養・食事管理:食事計画、給与栄養量の設定、食品構成 4.栄養・食事管理:食事計画、給与栄養量の設定、食品構成 5.栄養・食事管理:献立作成の手順 献立作成演習 6.栄養・食事管理:献立作成の手順 献立評価 7.衛生安全管理:食中毒、人・食品・施設整備の衛生管理 8.食材料管理:食材料分類、購入計画、食材料管理の評価 9.施設・整備管理:給食施設の要点、施設機器・器具、設備のレイアウト 10.作業管理:調理作業計画、調理作業工程管理、洗浄・清掃管理 11.品質管理:給食における品質管理 12.施設別給食の概要 :病院給食 13.施設別給食の概要 :学校給食、福祉施設 14.施設別給食の概要 :事業所、その他 15.総括 試験・課題等の内容 テキスト 学期末試験を講義内容や管理栄養士国家試験を参考に行う。 外山健二・幸林友男 編『給食経営管理論 第2版』 (講談社) 評価方法 定期試験(70%) 、課題・提出物(20%) 、出席状況・授業 態度(10%) 参考文献 『日本人食事摂取基準 2010年版』 (第一出版) 食品成分研究調査会 編『五訂増補食品成分表』 (医歯薬出版) 赤羽 正之 著『献立作成マニュアル』 (医歯薬出版) 25 健康生活学部 食生活健康学科 専門教育科目 科目名 食料経済・流通論 (Food Economics and distribution theory) 科目名 給食経営管理論 (Food Service Business Management) 担当者 山口 尚美 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 近年食環境の変化で、アウトソーシング化が進み、給食運営の委託化など大きな変化がある。このような中で、喫食者の 栄養アセスメントの把握を基に栄養管理を行い、マーケッティングの構築などの経営手段を取り入れた経営管理ができる 管理栄養士が求められる。そこで、フードサービス全般のマネージメントの考え方や方法などを修得する。 授業の概要 特定給食施設での栄養・食事管理を目標とした運営のあり方や、栄養教育に関する専門技術、給食経営管理者としての技 術やマネージメントの考え方を学ぶ。 授業計画 <後期> 1.オリエンテーション:講義の概要・授業計画、テキストの説明、管理栄養士の役割 2.給食の経営:給食の概念、栄養・食事管理 3.給食管理の基本:経営管理、経営体の構造と職務権限、経営組織の編成 4.給食管理の基本:経営管理手法の変遷、経営資源の有効活用、給食経営の計画と管理 5.給食管理の基本:給食経営システム、給食経営管理評価 6.人事管理:人事管理と関係法規、人材育成、コミュニケーション、従業員の評価、カウンセリング 7.給食経営のアウトソーシング:委託給食の概要、給食における委託経営、関連法規、委託経営上の問題と対応 8.給食経営情報・活用:マーケッティング情報、顧客管理 9.給食経営情報・活用:給食メニューのマーチャンダイジング、給食の危機管理 10.給食経営管理の展開:栄養・食事管理と生産管理、提供サービス計画 11.給食経営管理の展開:品質管理と評価、システム化と施設・設備 12.給食経営の実際:各種給食施設の経営 13.給食経営の実際:病院、学校、保育所 14.給食経営の実際:高齢者福祉施設、事業所 15.総括 試験・課題等の内容 テキスト 学期末試験を講義内容や管理栄養士国家試験を参考に行う。 鈴木久乃 他著『給食マネージメント論』 (第一出版) 外山健二・幸林友男 編『給食経営管理論 第2版』 (講談社) 評価方法 定期試験(70%) 、課題・提出物(20%) 、出席状況・授業 参考文献 態度(10%) 富岡和夫 編著『給食経営管理論』 (医歯薬出版) 科目名 健康運動指導実習Ⅱ(水泳・水中運動) (Practice of Health Exercise Leading II(Swimming & water exercise)) 担当者 小森 大輔、井上 博光 単位数 1単位 授業の到達目標及びテーマ 浮力・抵抗・水圧・水温といった水の性質について理解を深める。さらに水泳・水中運動の特性と効果、指導上の留意点 について理解を深める。また、運動プログラムを作成して、自ら実践し、年齢や体力の異なる対象者に適した指導法を身 に付ける。 授業の概要 健康運動実践指導者実技評価試験を見据えて、水泳・水中運動の特性と効果を解説し、水泳・水中運動を体験した上で、 年齢や体力の異なる対象者に適した運動プログラムの作成および指導実践を行う。 授業計画 <前期> 1.ガイダンス、受講受付 2.水泳・水中運動の理論(水中の性質) 3.水泳・水中運動の理論(運動特性および問題点) 4.水泳・水中運動の実践(各種泳法①) 5.水泳・水中運動の実践(各種泳法②) 6.水泳・水中運動の実践(水中ウォーキング・レジスタンス①) 7.水泳・水中運動の実践(水中ウォーキング・レジスタンス②) 8.水泳・水中運動のプログラム作成方法 9.水泳・水中運動のプログラム作成および実践 10.水泳・水中運動の指導実践① 11.水泳・水中運動の指導実践② 12.水泳・水中運動の指導実践③ 13.水泳・水中運動の指導実践④ 14.水泳・水中運動の指導実践⑤ 15.実技模擬試験 試験・課題等の内容 課題に対する運動プログラムを作成し、指導を行う。 評価方法 受講態度と実技評価試験を総合的に評価する。 26 テキスト 『健康運動実践指導者用テキスト』 (財団法人 健康・体力づくり事業財団) 参考文献 必要に応じて適宜紹介する。 担当者 福田 理香 単位数 1単位 授業の到達目標及びテーマ エアロビックダンスの特性と効果、指導上の留意点について理解を深める。運動プログラムを作成し、自ら実践し、年齢 や体力の異なる様々な対象者に適した指導法を身につける。さらに、自重あるいはマシンを利用したレジスタンス運動に ついても 授業の概要 健康運動実践指導者認定実技試験を見据えた授業の展開を行う。エアロビックダンスの基本ステップを身につけ、音楽に 合わせてプログラムを構成し、実技・指導能力を養う。さらに、自重を用いたレジスタンス運動の実技能力、指導能力も 身につける。 授業計画 < 期> 1.オリエンテーション、エアロビックエクササイズの特性と効果 2.ローインパクトの基本ステップ、自重を用いたレジスタンス運動 3.ハイインパクトの基本ステップ、自重を用いたレジスタンス運動 4.基本ステップを用いたスムーズな動きの展開、自重を用いたレジスタンス運動 5.8×2のプログラム作成、自重を用いたレジスタンス運動 6.LMCを組み込んだ8×2のプログラム作成 7.エアロビックダンスプログラムの作成③:8×4のプログラム作成 8.エアロビックダンスプログラムの作成④:8×4のプログラム作成 9.課題プログラムの展開方法 10.11.課題プログラムの指導:実技発表に向けての総合練習 12.13.発表会(土曜日に2回分まとめて実施する) 14.マシンを用いたレジスタンス運動① 15.マシンを用いたレジスタンス運動② テキスト 試験・課題等の内容 『健康運動実践指導者用テキスト』 健康運動実践指導者認定実技試験で課されている内容で、 (財団法人 健康・体力づくり事業財団) 指導プログラムを作成し、指導を行う。 評価方法 ①実技発表 70% ②授業態度 20% ③出席 10% 科目名 中薬食事療法 (Diet Based on Kanpo Method) 参考文献 必要に応じて紹介する。 担当者 手嶋 敏子 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 東洋医学では、薬食同源を根源とするところから食事療法の一つに、中国医学の伝統的な薬膳の考え方を取り入れて、体 のバランスを正します。その教えをもとにして病気の回復を計るという食養生を指導します。中国4000年といわれる伝統 的な医薬学、世界最古の医学書と言われる黄帝内経より、陰陽五行説を応用した食養生の教えを明らかにして人間の舌に 感じる味により体調を整える等、体のバランスをとるために、食材独自の薬味、薬性を基本に考えて、季節の食養生を考 慮します。漢方理論をベースに、暮らしの中で無理なく自然に身につく新しい感覚の食養生に取り組む能力を養います。 授業の概要 下記授業計画に従いテーマを持って進めていきます。 授業計画 <前期> 1.東洋医学(漢方)の食養生で「薬食同源」 「食は大薬なり」の教えを教えを基本にして食生活のバランスを考えます。 食生活のバランスの崩れを正して病気を未然に防いでいく総論的な学習をします。 (食養生の基本解説) 2.東洋医学の学習に当たっては、まず第一に自然界の植物と接することが大切です。植物の生命を燃やす春の時期に野 外研修をして芽生えた植物を採取し、テンプラにして頂く。直接自然界の植物と接する機会を得て野外学習します。 3.五味調和(食材の薬味、薬性)をマスターしましょう。 4.陰陽五行を薬膳に応用する解説。 5.春、夏、梅雨時の食養生。 6.秋、冬の食養生。 7.生活習慣病は食生活のバランスを正すことで改善しましょう。 8.老化を防ぐ食養生。 9.女性のための養生法。 10.風邪に対しての食養生(漢方対処法) 。 11.アレルギー体質改善の食養生。 12.薬と食べ物の恐い食べ合わせを学習する。 13.薬膳についての解説。 14.薬膳試食会(ホテル:ニュー長崎) 。 15.まとめ。全体を通して要点をまとめる。 試験・課題等の内容 内容をレポートにまとめる。 テキスト プリントを配布する。 評価方法 定期試験は行わないので、出席状況やレポート内容で評価 する。 評価:出席30%、レポート70% 参考文献 必要に応じて、別途指示する。 補足 毎時限の出席は最低条件であるが、レポート作成のための 時間を要する。 27 健康生活学部 食生活健康学科 専門教育科目 科目名 健康運動指導実習Ⅲ(エアロビックダンス、レジスタンストレーニング) (Practice of health exercise leading III(Aerobic dance, Resistance training)) 科目名 食事介助論 (Meal Care) 担当者 西本 千都子 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 摂食・嚥下のメカニズムを理解した上で、嚥下機能に応じた食事内容、食形態、食べさせ方など基本的な食事介助全般に ついて学び、介助計画を立てることができるようになることを目的とする。 また実際に嚥下機能の訓練や介護食作成の演習を行い知識を深めていく。 授業の概要 下記授業計画に従いテーマを持って進めていく。 授業計画 <後期> 1.噛んで飲み込む機能を体験し嚥下の実際を身体で覚える。 2.摂食・嚥下のメカニズム及び口腔、咽頭の構造を理解した上で、摂食嚥下障害について学ぶ。 3.誤燕性肺炎とはどういうものか、さらに嚥下障害のスクリーニング、検査方法について学ぶ。 4.摂食・嚥下訓練(間接訓練、直接訓練)DVD視聴。 アイスマッサージの仕方、嚥下開始食ゼリーの食べさせ方を体験する。 5.経管栄養(経鼻、間欠的、胃瘻)の特徴を理解する。PEG造設と交換の手技についてビデオ視聴。市販栄養補助食品 を紹介し試食を行う。 6.栄養アセスメントの実施(身体計測の手技)についてビデオ視聴。 寝たきりの人の身長・体重の推定の仕方、必要エネルギー量の求め方について学ぶ。 7.高齢者への食事介助のポイントを学ぶ。 ベットを使用して実際にポジショニング、食事介助を体験する。 8.介護食の作り方のポイント、介護食作りに役立つ調理器具、材料について学ぶ。 ペースト状のオブラートを使用し、薬の飲み込みやすさを体験する。 9.実際に自助具を使い、使いやすさなどを体験する。 増粘剤を使用し、とろみのつけ方を実習し、試食して飲み込みやすさを体験する。 市販の介護食の試食を行う。 10.なめらか食の作り方、介護食の献立作成について学ぶ。 11.嚥下食の安全性を確保するうえで、栄養士が心がけるべきことを学ぶ。 12.褥瘡の栄養管理・PEMの栄養管理を学び、栄養補助食品の試食を行う。 13.介護食の献立作成、パワーポイント作成、プレゼンテーションの練習(グループワーク) 14.介護食調理のプレゼンテーション:普通食を介護食へアレンジして実際に作り、その作り方、できあがり、食べさせ 方について発表する。 15.介護食調理のプレゼンテーション(続き):14と同じく発表。 本講義のまとめ。 試験・課題等の内容 定期試験:行わない 課 題:介護食献立作成、調理のプレゼンテーション 本講義で学んだことのレポート提出 評価方法 レポート内容 :40% プレゼンテーション :40% 出席状況(遅刻・早退):20% 28 テキスト テキストなし、プリント配布 参考文献 手嶋登志子 編『介護食ハンドブック』 藤島一郎 著『口から食べる嚥下障害Q&A』 藤谷順子ほか 著『嚥下障害食のつくりかた』 〃 『摂食・嚥下リハビリテーション』 小島真由美ほか 著『嚥下障害食レシピなめらか食』 田中弥生ほか 著『おいしい、やさしい介護食』 金谷節子 監修『嚥下食ピラミッド』 など 担当者 福田 理香 単位数 1単位 授業の到達目標及びテーマ 下記のテーマについて、検者・被験者両方の立場から実施することによって、その測定方法、測定機器の取り扱いおよび データの解析方法を習得し、測定の意義を十分理解した上で、健康づくりの現場で実践できる能力を身につける。 授業の概要 健康づくりのための運動処方の手順として、チェック(評価) ・プラン(計画) ・DO(実行)の流れが重要である。この ことを踏まえ、健康・体力評価および運動・トレーニング効果の把握等に必要とされる体力学・運動生理学的手法を用い た実験・実習を行う。 授業計画 1.本授業の概要、学習目標、授業計画、レポートの書き方および注意事項などについて説明する。 健康と体力について(全身持久力、筋力を中心に) 2.第Ⅰクール(実験1∼3)の説明(目的、方法、器具の使い方 等)をおこなう。 3. 実験1:形態、体型の測定 4. 実験2:重心の測定 5. 実験3:体力・運動能力の測定 6.第Ⅱクール(実験4∼6)の説明(目的、方法、器具の使い方 等)をおこなう。 7. 実験4:運動中の循環応答 8. 実験5:安静時および歩行時の代謝の測定 9. 実験6:乳酸性作業閾値の測定 10.第Ⅲクール(実験7∼9)の説明(目的、方法、器具の使い方 等)をおこなう。 11. 実験7:最大酸素摂取量(間接法)の測定 12. 実験8:最大酸素摂取量(直接法)の測定 13. 実験9:運動処方の作成 14.研究発表 15.研究発表および理解度チェック テキスト 試験・課題等の内容 実験・実習は各グループ単位で実施。実験・実習日は授業 運動生理学実験の手引きを配布する。 の最初に実験・実習の手順および内容に関するミニテスト を実施する。出席した日の実験・実習結果は各自で処理し、参考文献 テーマごとに提示された課題をレポートとして提出するこ その都度紹介する と。研究発表は、実習内容に即したテーマについて実習グ 補 足 ループ毎にまとめプレゼンテーションを行う。 一部のテーマを除き、 原則として全員に検者・被験者を行っ てもらうので、体調の悪いものは事前に相談のこと。欠席 評価方法 ①ミニテスト 10%、②出席 15%、③レポート・課題 45%、 した日のレポートは受理しない。実験について3テーマ以 上欠席したものは、補講を実施する。 ④研究発表20%、⑤授業態度10%試 *携帯電話の一切の使用を禁止する。万一、使用した場合 はその回は欠席とする。 科目名 Human Biology (Human Biology) 担当者 井上 靖久 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 食生活健康学科の学生にとって今後ますます英語に接する機会が増えてくることが考えられる。しかし自然科学系の書物 や学術論文などを読むとなると大学の教養で学習している英語の授業では対応に苦慮することも事実である。また、この 分野の大学院の受験では必ず生命科学特有の英語表現に習熟しておく必要がある。そこで、将来海外での仕事や外国企業 での就職、大学院受験などを目指している学生に受講して頂き、科学英語に慣れることを目標とする。 授業の概要 実際にヒトに生物学関連の英文の書物に慣れるとともに、専門用語を紹介する。さらに実際の栄養学関連の英文での記述 を経験する。さらに英文で記述された科学論文を実際に講読する。最後に科学英語に独特な言い回しやニュアンスを学び ながら英作文を試みる。このような経験を通して各自が独力で進学などの準備をする端緒にしたい。 授業計画 <後期> 1.オリエンテーション 2.細胞について 3.組織について 4.講読Ⅰ 人類の誕生 5.講読Ⅱ ヒトと環境 6.講読Ⅲ 消化と吸収 7.講読Ⅳ 唾液線と胃 8.講読Ⅴ 小腸と大腸 9.講読Ⅵ 膵臓と肝臓 10.講読Ⅶ 栄養 11.論文講読Ⅰ 目的・材料と方法 12.論文講読Ⅱ 結果と考察 13.英作文 慣用句 14.英作文 論文構成 15.まとめ・テスト 試験・課題等の内容 毎回、予習課題がある。 テキスト 指定しない。プリント配付。 評価方法 筆記試験(ノート、辞書持込可) 参考文献 Human Biology 29 健康生活学部 食生活健康学科 専門教育科目 科目名 健康体力学実習 (Experiment for health and physical fitness) 科目名 応用栄養学実習 (Practice in Applied Nutrition) 担当者 上江洲 香代子 単位数 1単位 授業の到達目標及びテーマ 妊娠・発育成長・加齢などの身体状況や栄養状態に応じた栄養管理の考え方を理解し、その方法を習得する。 授業の概要 応用栄養学Ⅰ・Ⅱで得た知識に基づき、各ライフステージに適応する献立を1日分作成し、その内1食分の調理を行い、 試食と評価を行う。また、栄養評価方法の一つの身体計測を行う。 授業計画 <前期> 1.オリエンテーション、栄養価計算演習 2.調乳および離乳食の調理 3.幼児期の食事(献立作成) 4.幼児期の食事(調理実習) 5.学童期の食事(献立作成) 6.学童期の食事(調理実習) 7.思春期の食事(献立作成) 8.思春期の食事(調理実習) 9.妊娠期の食事(献立作成) 10.妊娠期の食事(調理実習) 11.成人期の食事(献立作成) 12.成人期の食事(調理実習) 13.高齢期の食事(献立作成) 14.高齢期の食事(調理実習) 15.栄養評価演習(身体計測) 、まとめ 試験・課題等の内容 実習内容に関するレポートを提出。 実習内容に関する小テストを行うことがある。 評価方法 出席状況、実習態度 60% レポート、小テスト 40% テキスト プリントを配布する。 科目名 運動栄養学 (Sports and Exercise Nutrition) 参考文献 厚生労働省『日本人の食事摂取基準[2010版] 』 (第一出版株式会社) 東 愛子・原田まつこ 編『応用栄養学実習書』 (講談社サイエンティフィック) 大里進子・城田知子 他著『ライフステージ 実習栄養学』 (医歯薬出版株式会社) 熊沢昭子・湯浅康江 著『栄養学実習書』 (医歯薬出版株式会社) 担当者 福田 理香 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 栄養学、運動生化学の知識をもとに、運動(身体活動)に対する各栄養素の役割について理解する。これをもとに運動の 効果を最大限に高めるための食物摂取の重要性について学習する。 授業の概要 運動と栄養は、健康増進および疾病予防の重要な鍵となる。本授業では、運動時の各種栄養素の役割、運動を効果的に実 施するための栄養摂取内容、タイミング等について解説する。 授業計画 1.オリエンテーション:授業の概要、学習の目標、授業計画の説明。 運動と栄養素について。 2.運動と糖質(1) :運動時の糖質代謝、運動を長時間継続するための糖質の摂取の仕方。 3.運動と糖質(2) :筋グリコーゲンの貯蔵量と持久性運動能力との関係、筋グリコーゲン再補充のためのトレーニン グ法と食事の摂り方。 4.運動とたんぱく質:運動時のたんぱく質の代謝、筋力トレーニングとたんぱく質の摂取。 5.運動と水分・ミネラル (1) :運動中の発汗による水分・ミネラルの損失による身体機能の低下、 水分摂取による体温調節、 運動中の水分摂取方法。 6.運動と水分・ミネラル(2)スポーツ飲料:市販のスポーツ飲料の成分、糖質/アミノ酸飲料の摂取タイミング。 7.運動と脂質:運動時の脂質代謝、ウェイトコントロール(減量)のための運動と食事のあり方。 8.運動とビタミン:運動時のエネルギー産生過程におけるビタミンの役割、運動による疲労の予防・回復に対するビタ ミン摂取の効果。 9.骨の健康とカルシウム摂取:骨の健康のための運動と食事のあり方。どのような運動が骨の健康にとって重要か。 10.貧血予防と鉄・たんぱく質摂取:貧血と運動能力(持久力)との関係、運動誘発性貧血のメカニズムなど。 11. 「エクササイズガイド2006」とは。身体活動目標。 12. 「エクササイズガイド2006」を活用した身体活動量の評価、および運動指導 13.身体活動および運動時のエネルギー代謝計算(1) 14.身体活動および運動時のエネルギー代謝計算(2) 15.総括 試験・課題等の内容 講義の内容について筆記試験をおこなう 評価方法 ①試験 90% ②出席 10% *携帯電話の一切の使用を禁止する。万一、使用した場合 はその回は欠席とする。 30 テキスト 樋口 満 著『コンディショニングとパフォーマンス向上 のスポーツ栄養学』 (市村出版) 必要に応じてプリントを配布する。 参考図書 下村 吉治 著『スポーツと健康の栄養学』 (NAP) 山崎 元 監訳『エクササイズと食事の最新知識』 (NAP) 伏木 亨 他著『スポーツと栄養と食品』 (朝倉書店) 担当者 松永 知恵 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 健康・栄養状態、食行動、食環境等に関する情報の収集・分析、それらを総合的に評価・判定する能力を養う。栄養マネ ジメントの意義・方法およびライフステージ、ライフスタイルに応じた栄養教育のあり方、栄養教育を実施するために必 要な情報の取り扱い方などについて理解を深める。 授業の概要 栄養教育の概念から教育方法、対象者別の食生活における問題点、世界の動向などを含め、健康や生活の質(QOL)の 向上につながる主体的な実践力形成の支援に必要な健康・栄養教育の理論と方法を学習する。 授業計画 <前期> 1.栄養教育の概念 2.栄養教育のための基礎知識 3.行動科学理論と栄養教育 4.食行動変容と栄養教育 5.栄養教育マネジメント・アセスメント 6.栄養教育計画 7.栄養教育の方法 8.栄養教育の実施 9.栄養教育の評価 10.ライフステージ別の栄養教育Ⅰ 11.ライフステージ別の栄養教育Ⅱ 12.ライフステージ別の栄養教育Ⅲ 13.食環境づくりにおける栄養教育 14.栄養教育の国際的動向 15.まとめ 試験・課題等の内容 講義内容の理解を問う期末試験を記述式で行う。また、適 宜小テストを行う。 評価方法 試験(小テストを含む)90% 出席10% テキスト 丸山 千寿子・足達 淑子・武見 ゆかり 編『健康・栄 養科学シリーズ 栄養教育論』 (南江堂) 科目名 栄養教育論演習 (Seminar of Nutrition Education) 参考図書 春木 敏 編『エッセンシャル栄養教育論』 (医歯薬出版) 岸田 典子・菅 淑江 編『ウエルネス栄養教育・栄養指 導論』 (医歯薬出版) 斎藤 禮子・豊瀬 恵美子 編『栄養教育論 −栄養の指 導−』 (学建書院) 佐々木 敏『わかりやすいEBNと栄養疫学』 (同文書院) 沖田 千代『栄養健康データ集』 (化学同人) 担当者 松永 知恵 単位数 1単位 授業の到達目標及びテーマ 対象者に応じた栄養教育プログラムの作成・実施・評価を総合的に行うための基礎知識と技術を学習する。効果的な教育 方法、媒体の利用、評価方法等、実際に栄養教育を実施したときに留意すべき点についても演習を通じて体験し修得する。 授業の概要 栄養教育・指導に必要な基礎知識および計画・実施・評価方法についての演習を行う。 授業計画 <前期> 1.オリエンテーション:授業全体の概説および実施計画 2.栄養教育・指導の基礎知識 3.基礎演習:実態把握 4. :栄養管理 5.対象者別 栄養教育方法(妊娠期、授乳期、乳児期) 6.対象者別 栄養教育方法(幼児期、学童期、思春期) 7.対象者別 栄養教育方法(成人期、高齢期、障害者) 8.生活習慣病予防のための栄養教育基礎知識 9.生活習慣病予防のための栄養教育プログラム立案 10.生活習慣病予防のための栄養教育指導案作成 11.栄養教育プログラムの立案(成長期) 12.栄養教育プログラムの指導案、媒体作成 13.栄養教育プログラムの実施準備 14.ワークショップ:集団栄養教育の実施・評価 15.総括 試験・課題等の内容 レポート、発表 評価方法 出席20%、授業態度10%、レポート・発表70% テキスト 下田妙子 編著『栄養教育論演習・実習 ライフステージ から臨床まで』 (化学同人) 参考図書 「栄養教育論」のテキスト 『栄養指導・教育マニュアル 改訂4版』 (南山堂) 『生活習慣病予防マニュアル 改訂4版』 (南山堂) 『食に関する指導の実際』小学館 『新・栄養ってなあに?見て・書いて・楽しく学ぶ 1∼ 6年生』 (全国学校給食協会) 『栄養士必携』日本栄養士会 編(第一出版) 補足 グループ作業および発表があるので互いに協力し積極的に 参加することが望ましい。 実習内容が入れ替わることもありうる。 31 健康生活学部 食生活健康学科 専門教育科目 科目名 栄養教育論 (Nutrition Education) 科目名 栄養教育論実習 (Practice of Nutrition Education) 担当者 松永 知恵 単位数 1単位 授業の到達目標及びテーマ 個人および集団栄養教育の実際を、常に対象者の目線で状況に応じて判断できるように、模擬体験を通して学習する。行 動科学やカウンセリングなどの理論を応用し、対象者にあった効果的な教育法、媒体利用、評価法等、実際に栄養教育を 実施したときに留意すべき点について模擬場面を通じて体験し修得する。 授業の概要 対象者別の栄養教育を計画から模擬指導を実施し評価するまでを数回行う。 授業計画 <後期> 1.オリエンテーション:授業全体の概説および実施計画 2.集団栄養教育における効果的な教育方法、教材・媒体の選択と作成 3.対象者別 集団栄養教育プログラムの立案 4.対象者別 集団栄養教育プログラムの計画 5.対象者別 集団栄養教育の実施・評価Ⅰ 模擬栄養教育 6.対象者別 集団栄養教育の実施・評価Ⅱ 〃 7.対象者別 集団栄養教育の実施・評価Ⅲ 〃 8.対象者別 集団栄養教育の評価、報告会 9.栄養教育プログラムの立案(ケースⅠ)症例別 個人栄養教育 10.栄養教育の実施および評価(ケースⅠ) 〃 11.栄養教育プログラムの立案(ケースⅡ) 〃 12.栄養教育の実施および評価(ケースⅡ) 〃 13.栄養教育プログラムの立案(ケースⅢ) 〃 14.栄養教育の実施および評価(ケースⅢ) 〃 15.総括、演習問題 試験・課題等の内容 発表および課題ごとのレポート、演習問題 評価方法 出席20% 授業態度10% 発表・レポート70% テキスト 下田妙子 編著『栄養教育論演習・実習 ライフ ステージから臨床まで』 (化学同人) 参考図書 宗像恒次『実践ヘルスカウンセリング』 (医歯薬出版) 鈴木隆雄・大渕修一 監修『続 介護予防完全マニュアル』 (東京都 高齢者研究・福祉振興財団) 『食事バランスガイドを活用した栄養教育・食育実践マニュアル』 (第 一出版) 『生活習慣病予防と高齢者ケアのための栄養指導マニュアル 第2 版』 (第一出版) 菅野廣一『食とこころ−子どもの食生活を育てる−』 (学健書院) 内田治・醍醐朝美 著『実践アンケート調査入門』 (日本経済新聞社) 補足 グループ作業および発表があるので互いに協力し、積極的に参加す ることが望ましい。 実習内容が入れ替わることもありうる。 科目名 臨床栄養評価・管理論 (Assessment and Management for Clinical Nutrition) 担当者 松下 七寶惠 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 傷病者の栄養ケア・マネジメント全般の理論について学習する。患者の病態を理解し、栄養状態を的確に評価・判定し、 さらに適切な栄養の管理・栄養補給方法の選択や効果的な栄養教育が行える管理栄養士の養成を目的とする。 授業の概要 臨床栄養管理の基礎知識を学習し、傷病者を対象にした栄養アセスメント・栄養評価の手法を理解する。病態に応じた栄 養管理を理解し、栄養補給法、栄養教育法の理論について学習する。 授業計画 <前期> 1.臨床栄養管理の基礎知識 栄養アセスメント・栄養評価の手法 2.ライフステージ別臨床栄養管理(乳幼児期) 3.ライフステージ別臨床栄養管理(学童期・思春期) 4.ライフステージ別臨床栄養管理(妊娠授乳期・成人期) 5.疾患別栄養管理(内分泌・代謝疾患:肥満症) 6. 〃 (内分泌・代謝疾患:糖尿病) 7. 〃 (内分泌・代謝疾患:糖尿病合併症) 8. 〃 (内分泌・代謝疾患:脂質異常症・甲状腺機能障害等) 9. 〃 (循環器疾患1) 10. 〃 (循環器疾患2) 11. 〃 (腎臓疾患:糸球体腎炎・ネフローゼ症候群) 12. 〃 (腎臓疾患:腎不全・透析療法) 13. 〃 (消化器疾患:口腔∼胃疾患) 14. 〃 (消化器疾患:肝臓病1) 15. 〃 (消化器疾患:肝臓病2・膵臓・胆のう疾患) 試験・課題等の内容 定期試験(筆答) 評価方法 定期試験 60% 課題・提出物 20% 授業への参加状況 20% 32 テキスト 渡邉早苗・松崎正三・寺本房子 編著『臨床栄養管理』 (建帛社) 参考文献 随時通知する。 担当者 松下 七寶惠 単位数 1単位 授業の到達目標及びテーマ 傷病者の病態や栄養状態に基づいて、適切な栄養管理を行うためには、栄養評価、栄養補給、栄養教育についての知識と 技術を修得することが必要である。本教科では病態別の栄養補給の実際について学習する。即ち疾患の予防、改善、治癒 を目的とした栄養管理の実践能力を習得する。 授業の概要 臨床における栄養補給の実際について学習する。経口栄養については傷病者の病態に即した疾病別献立作成から調理実習 までを行う。経腸栄養、経静脈栄養についても概要を学習する。 授業計画 <前期> 1.臨床栄養学実習概論 2.一般治療食論、献立作成 3.一般治療食の調理実習 4.特別治療食:易消化食・術後食の概論・献立作成 5.特別治療食:エネルギーコントロール食(DM)概論・献立作成 6.特別治療食:易消化食の調理実習 7.特別治療食:術後食の調理実習 8.特別治療食:エネルギーコントロール食の調理実習 9.特別治療食:たんぱく質コントロール食(腎臓病)の概論・献立作成 10.特別治療食:たんぱく質コントロール食(慢性腎不全)の概論・献立作成 11.特別治療食:たんぱく質コントロール食(腎臓病)の調理実習 12.特別治療食:たんぱく質コントロール食(慢性腎不全)の調理実習 13.特別治療食:展開食の概論・献立作成 14.特別治療食:経腸栄養、経静脈栄養講義・演習 15.特別治療食:展開食の調理実習 試験・課題等の内容 献立表提出、レポート提出 評価方法 献立表・レポート 60% 授業への参加状況 40% 科目名 臨床検査医学 (Laboratory Tests) テキスト 玉川和子・口羽章子・木戸詔子編著 『臨床栄養学実習書』 (医歯薬出版株式会社) 参考文献 『糖尿病食品交換表』 (文光堂) 『腎臓病食品交換表』 (医歯薬出版) 担当者 吉井 学 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 病気の診断、状態程度、治療効果の判断に重要かつ必須である、臨床検査の意義を理解し、検査データの正確な解釈をす ることで、患者の現在の状態を把握し、患者指導ができる知識を身につける。 授業の概要 各疾患の診断のための臨床検査、および症状や疾患からみた臨床検査について講義し、NSTへの参加・貢献ができるよ う講義する。 授業計画 <後期> 1.総論:臨床検査とは?(歴史、臨床検査の種類、基本的検査の進め方) 2.循環器疾患の臨床検査(診断のための検査、疾患からみた検査) 3.呼吸器疾患の臨床検査(診断のための検査、疾患からみた検査) 4.消化器疾患の臨床検査(診断のための検査、疾患からみた検査) 5.肝・胆道疾患の臨床検査(診断のための検査、疾患からみた検査) 6.腎・尿路系疾患の臨床検査(診断のための検査、疾患からみた検査) 7.血液・造血器疾患の臨床検査(診断のための検査、疾患からみた検査) 8.内分泌疾患の臨床検査(診断のための検査、疾患からみた検査) 9.代謝性疾患の臨床検査(診断のための検査、疾患からみた検査) 10.神経・筋・骨疾患の臨床検査(診断のための検査、疾患からみた検査) 11.免疫疾患・感染症の臨床検査①(診断のための検査、疾患からみた検査) 12.免疫疾患・感染症の臨床検査②(診断のための検査、疾患からみた検査) 13.遺伝性疾患の臨床検査(診断のための検査、疾患からみた検査) 14.臨床検査とNST(各種検査の基準値とNST) 15.疾患と健康食品 試験・課題等の内容 疾患のメカニズムと臨床検査の原理・意義について 評価方法 定期試験70%、レポート20%、出席10% テキスト 奈良信雄 編著『看護・栄養指導のための臨床検査ハンド ブック』 (医歯薬出版株式会社) 参考文献 三村邦裕 著『疾病と臨床検査』 (株式会社ユート・ブレーン) 金井正光 編著『臨床検査法提要』 (金原出版株式会社) 加藤亮二 編集『健康食品学総論』 (健康食品管理士認定協会) 『人体の構造と機能』 (医歯薬出版株式会社) 33 健康生活学部 食生活健康学科 専門教育科目 科目名 臨床栄養学実習 (Exercise in Clinical Nutrition) 科目名 臨床栄養教育演習 (Practice in Clinical Nutritional Education) 担当者 松下 七寶惠 単位数 1単位 授業の到達目標及びテーマ 臨床栄養教育は、傷病者の栄養管理にとって治療・予防の両面から重要不可欠な領域である。3年前期に学習した臨床栄 養評価・管理論および栄養教育論の理論を基礎に、臨床における栄養教育の実際について病態別に演習し、実践力を養成 する。 授業の概要 臨床における栄養教育の実際について学習する。集団栄養教育では媒体の活用法及びプレゼンテーション法の演習、個人 栄養教育では、外来・入退院時・在宅訪問指導の実際、指導記録等について多角的に学習する。 授業計画 <後期> 1.臨床栄養教育演習概論 2.集団栄養教育1 糖尿病教室(糖尿病と食事療法) 3.集団栄養教育2 糖尿病教室(糖尿病食品交換表の使い方) 4.集団栄養教育3 糖尿病教室(食事療法応用の実際) 5.集団栄養教育4 高血圧教室①(栄養指導媒体作成) 6.集団栄養教育5 高血圧教室②(栄養指導媒体の活用) 7.個人栄養教育1 症例演習(脂質異常症)栄養指導媒体作成 8.個人栄養教育2 初回栄養教育の演習 9.個人栄養教育3 栄養指導媒体の活用 10.個人栄養教育4 栄養教育記録について 11.個人栄養教育5 症例演習(2型糖尿病) 12.個人栄養教育4 症例演習(2型糖尿病)栄養教育記録 13.個人栄養教育6 症例演習(腎臓病①) 14.個人栄養教育7 症例演習(腎臓病②透析療法) 15.在宅訪問指導について 試験・課題等の内容 期末試験(筆答) 評価方法 期末試験 50% 課題記録内容 20% 授業への参加状況 30% テキスト 渡邉 早苗 ほか編『新しい臨床栄養管理』 (医歯薬出版株式会社) 参考文献 随時通知する。 科目名 臨床栄養評価・管理実習 (Exercise Assessment and Management for Clinical Nutrition) 担当者 松下 七寶惠 単位数 1単位 授業の到達目標及びテーマ 傷病者に対する栄養アセスメント・ケアマネジメントの意義を理解し、その実施法、活用方法を修得する。 授業の概要 臨床における栄養アセスメントの実際(アセスメントシート記入・身体計測・食事調査等)を学習し、栄養評価・管理の 実習を行う。さらに具体的な症例から病態別の臨栄養管理実施計画について学習する。 授業計画 <後期> 1.NST(栄養サポートチーム)について チーム医療における管理栄養士の役割 2.栄養アセスメントシートの記入 SGA(主観的包括的評価)について 3.身体計測(実施上の留意点と演習) 4.身体計測に基づく必要栄養量算出 5.食事栄養摂取量調査実習 6.栄養管理に必要な検査値の読み方 7.栄養アセスメントシートの記入方法 ODA(客観的評価)について 8.栄養管理法(投与ルート・栄養剤組成等) 9.糖尿病の栄養アセスメントと栄養管理 10.腎臓病の栄養アセスメントと栄養管理 11.術前・術後の栄養アセスメントと栄養管理 12.慢性閉塞性肺疾患の栄養アセスメントと栄養管理 13.肝臓病の栄養アセスメントと栄養管理 14.褥瘡の栄養アセスメントと栄養管理 15.嚥下障害の栄養アセスメントと栄養管理 試験・課題等の内容 期末試験(筆答) 評価方法 期末試験 50% 課題・提出物 30% 授業への参加状況 20% 34 テキスト 下田妙子 編著『臨床栄養学』栄養管理とアセスメント編 (化学同人) 参考文献 随時通知する。 担当者 岩永 正子 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 公衆栄養の実践において必要となる、健康と栄養に関する情報の収集・分析に関わる基本的な理論の理解を深める事を目 標とする。 授業の概要 「国民健康・栄養調査」の報告内容および食事摂取基準を中心に、食事・栄養、健康に関する情報の種類、収集方法、な どの基本的な理論と手法を講義する。 授業計画 < 期> 1.健康・栄養に関する情報の概要 2.肥満度の評価とエネルギー代謝 3.血圧、血清脂質の管理ガイドライン 4.食事調査方法 5.国民健康・栄養調査(1) 6.国民健康・栄養調査(2) 7.国民健康・栄養調査(3) 8.国民健康・栄養調査(4) 9.国民健康・栄養調査からみる健康栄養の現状と問題点 10.食事摂取基準(1) 11.食事摂取基準(2) 12.特定健診・特定保健指導(1) 13.特定健診・特定保健指導(1) 14.健康日本21(1) 15.健康日本21(2) 試験・課題などの内容 講義、配付資料の内容 評価方法 定期筆記試験 90% 出席状況 10% テキスト 『国民健康・栄養の現状 平成19年厚生労働省国民健康・ 栄養調査報告より』 (第一出版) 参考文献 『日本人の食事摂取基準2010』および、その他の配付資料 科目名 健康栄養情報管理論実習 (Information Care Exercise to Health, Nutrition) 担当者 山田 加奈子 単位数 1単位 授業の到達目標及びテーマ 栄養や運動、健康に対する情報・知識をただ習得するだけではなく、得られた情報を表計算ソフト(Excel)や栄養価計 算ソフト『エクセル栄養君』を用いて収集、集計、解析し、結果を見やすい形で掲示、説明できるようになることを目標 とする。 授業の概要 主にエクセル栄養君ソフトを用いた授業を行うが、時にパワーポイントやWordのソフトを使用し掲示物の作成ができる よう簡単な画像処理(栄養にちなんだもの)も取り入れる。 授業計画 <後期> 1.講義概要、オリエンテーション 2.栄養価計算ソフト基本操作①:ダイアログボックスの操作方法 3.栄養価計算ソフト基本操作②:栄養計算処理方法 4.栄養価計算ソフト基本操作③:グラフ、表の作成ずる 5.栄養価計算ソフト基本操作④:結果およびレポートの作成、印刷方法 6.3日間食事調査のレポート作成① 7.3日間食事調査のレポート作成② 8.3日間食事調査のレポート作成③ 9.マクロ、ピボットテーブルの操作方法 10.疾病別食事療法:献立・レポート作成① 11.疾病別食事療法:献立・レポート作成② 12.疾病別食事療法:献立・レポート作成③ 13.応用操作① 14.応用操作② 15.総括 試験・課題等の内容 レポート テキスト 配布資料 評価方法 数回のレポート、出席状況で評価。 参考文献 講義の中で紹介する。 35 健康生活学部 食生活健康学科 専門教育科目 科目名 健康栄養情報管理論 (Health and Nutrition information Management) 科目名 公衆栄養学 (Public Health Nutrition) 担当者 岩永 正子 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 公衆栄養学は、集団の健康の維持・増進・疾病の予防を目的とする公衆衛生活動の一環として、公衆栄養活動をとおして、 病気の一次予防の中でも、食生活習慣の改善を第一義においている学問分野である。国や地域が実践している公衆栄養活 動の基礎理論を理解することを目標とする。 授業の概要 健康・栄養上の問題点を解決するための公衆栄養活動の進め方、栄養行政、食事摂取基準の基本、生活習慣病と食生活と の関連、日本と世界の健康・栄養の現状と問題点、などについて、テキストにそってわかりやすく講義する。 授業計画 <前期> 1.公衆栄養学の概念 2.公衆栄養活動の総論 3.公衆栄養活動の進め方1 4.公衆栄養活動の進め方2 5.栄養疫学の総論:疫学手法 6.栄養疫学における栄養・食事に関する情報収集 7.公衆栄養の現状と問題点 8.栄養行政1:管理栄養士・国民健康栄養調査 9.栄養行政2:健康日本21 10.栄養行政3:健康作りのための食生活・運動・休養指針 11.日本人の食事摂取基準 12.公衆栄養活動の事例1 13.公衆栄養活動の事例2 14.公衆栄養と関係法規 15.世界の健康・栄養問題と栄養政策 試験・課題などの内容 講義、配付資料の内容 テキスト 沖増 哲 編集『ウエルネス公衆栄養学』第8版 評価方法 定期筆記試験 90% 出席状況 10% 参考文献 『日本人の食事摂取基準(2010年版) 』および、その他の配 付資料 『国民健康・栄養の現状 平成19年厚生労働省国民健康・ 栄養調査報告より』 (第一出版) 科目名 公衆栄養学実習 (Public Health Nutrition Practice) 担当者 岩永 正子 単位数 1単位 授業の到達目標及びテーマ 公衆栄養学の講義で学んだ公衆栄養活動の実践に必要となる、公衆栄養アセスメント、公衆栄養プログラム、公衆栄養マ ネージメントサイクル、集団レベルにおける情報収集の方法、データ集計と解析方法についての実践的な知識を習得する ことを目標とする。 授業の概要 健康日本21ならびに地域の健康政策の具体例を実習題材として、健康・栄養事業の立案から評価までを自ら問題提起し、 自ら解決する問題解決型実習を行う。さらに、身体状況調査、生活習慣調査、栄養摂取状況調査を実際に行い、実測デー タをエクセルで処理し、食事摂取基準への活用のしかた、栄養疫学への応用のしかたなどを実習する。 授業計画 <後期> 1.公衆栄養学実習の目的 公衆栄養アセスメントのための既存資料活用 2.公衆栄養アセスメントのための社会調査法とアンケート調査票作成 3.公衆栄養アセスメントのための健康・栄養調査(1)食事調査(FFQ) ・生活習慣調査 4.公衆栄養アセスメントのための健康・栄養調査(2)身体状況調査 5.公衆栄養アセスメントのための健康・栄養調査(3)FFQデータ処理 6.公衆栄養アセスメントのための健康・栄養調査(4)食事摂取基準の応用 7.公衆栄養アセスメントのための健康・栄養調査(4)エネルギー補正 8.公衆栄養マネージメントPlan:目標設定(1)目標の種類とアプローチの種類 9.公衆栄養マネージメントPlan:目標設定(2)目標設定のための国民健康栄養調査結果の活用 10.公衆栄養マネージメントPlan:事業計画立案−市町村、国都道府県における計画立案例 11.公衆栄養マネージメントPlan, do:事業計画シート作成、栄養教育のための媒体の種類 12.公衆栄養マネージメントSee:評価の種類と評価計画、評価の流れ、モニタリング 13.公衆栄養マネージメントSee:評価のデザイン 14.公衆栄養マネージメントSee:栄養疫学実習 15.公衆栄養マネージメントSee:調査・研究レポートの作成実習 試験・課題などの内容 なし テキスト 今木雅英 編著『公衆栄養学実習 学内編』 (南山堂) 評価方法 レポートの内容 70% 出席状況 30% 参考文献 沖増 哲 編集『ウエルネス公衆栄養学』第8版 『国民健康・栄養の現状 平成19年厚生労働省国民健康・ 栄養調査報告より』 (第一出版) 『日本人の食事摂取基準(2010年版) 』 および、その他の配付資料 36 担当者 山口 尚美、杉本 洋子 単位数 1単位 授業の到達目標及びテーマ 管理栄養士として給食のマネージメントをする際に必要な内容を理解し、給食の運営上必要な知識と技術を修得する。実 習を通して管理栄養士と調理従事者の業務内容や連携の重要性を理解し、給食は栄養教育の教材であることも認識する。 授業の概要 大量調理・衛生管理技術の実習はグループ分けを行い100食以上の給食サービスを実施する。給食に関する計画・行動・ 評価(測定) ・活動などすべての作業をグループで分担し、調理機器の使用法や管理方法を自主的に実習する。 授業計画 <前期> 実習内容 実習班(約13名) 回数 (A・B) 1,2, 3,4 5,6 演習班(約13名) オリエンテーション (実習内容、機械器具説明、帳票作成マニュアルの説明) 献立作成、試作、材料の発注、その他 実習準備(機械器具の確認、材料の発注・在庫確認等、食券販売、栄養教育資料作成、実習用帳簿の 作成・整理) 7 実習(Ⅰ)実習班1 8 実習班2 9 実習(Ⅱ)実習班1 10 実習班2 11 実習(Ⅲ)実習班1 12 実習班2 13 まとめ 14 給食の評価・報告・発表 15 給食の評価・報告・発表 実習班以外の班が上記内容を計画表に基づき作業 を進める。 実習後各班ごとの発表スライドを作成する。 試験・課題等の内容 実習ノート・実習のレポートや実習態度などにより評価す る。 テキスト 外山健二・幸林友男 編 『給食経営管理論 第2版』 (講談社) 斉藤貴美子 編集『給食マネージメント実習』 (学建書院) 評価方法 定期試験(40%) 、実習ノート・実習レポート(40%) 、出 席状況・実習態度(20%)など総合的に評価する。 参考文献 後日指示する。 科目名 スポーツ障害と救急処置 (Sports Injuries and Emergency Treatment (including Practice)) 担当者 中西 秀二、中山 大輔、岩永 正子、 福田 理香 他 単位数 1単位 授業の到達目標及びテーマ 運動を行ううえでの安全管理および指導上の留意点について理解する。また、心肺機能蘇生術や一般的な応急処置法を習 得する。 授業の概要 運動時に起こりうる内科的・外科的障害、対応方法について紹介し、運動を行ううえでの安全管理および指導上の留意点 について解説する。また、マッサージ、テーピング、CPR、AEDの取り扱い方、一般救急法、等については演習形式 で行う。 授業計画 1.運動を行う上での安全管理、運動中止の判定 2.運動時における内科的障害(1) 3.運動時における内科的障害(2) 4.運動時における外科的障害(急性的な障害) 5.運動時における外科的障害(慢性的な障害) 6.マッサージの意義・効果 、マッサージの実際(上肢) 7.マッサージの実際(下腿) 8.マッサージの実際(腰背部) 9.テーピングの意義・効果 10.テーピングの実際(足関節) 11.テーピングの実際(膝関節) 12.救命救急の基礎理論 13.救命救急法(CPR) 14.救命救急法(AED) 15.まとめ 試験・課題等の内容 学習した基本事項について定期試験を行う。 評価方法 ①出席状況15%、②実習(試験)20% ③筆記試験70%、 ④授業態度15% テキスト 健康運動実践指導者用テキスト 必要に応じて適宜配布する 参考文献 池上晴夫『スポーツ医学Ⅰ』 (朝倉書店) 37 健康生活学部 食生活健康学科 専門教育科目 科目名 給食経営管理実習 (Practice of Food Service Business Management) 科目名 健康運動論 (Exercise for Health & Physical Fitness) 担当者 楠本 欣司 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 競技力向上のためにトップアスリートたちは継続的にトレーニングを実施している。一方で健康の維持増進を目的とした 身体活動についての関心も年々高まってきている。このような背景からより専門的なエクササイズやトレーニング方法、 体力測定・評価、指導上の安全管理などを正しく実践できる指導者の存在が必要とされている。本講義では、運動生理学・ スポーツバイオメカニクス・トレーニング理論などの専門知識に基づいて幅広い運動レベルに対応できる指導力の習得を 目標とする。 授業の概要 テキストに基づく内容で授業を展開する。従って場合によっては演習形式で行うこともある。さらに現場で通用する実践 力育成のためにNIE(Newspaper In Education)を導入したプレゼンテーションおよびディスカッションも実施する。 授業計画 <前期> 1.オリエンテーション 2.スポーツ・リスクマネージメントおよびトレーニングの原則 3.ウォーミングアップ&クーリングダウンの理解 4.有酸素運動と無酸素運動の理解①(ウォーキング、レジスタンストレーニング等) 5.有酸素運動と無酸素運動の理解②(プライオメトリック・サーキットトレーニング等) 6.トレーニングプログラムの立案(運動目的、頻度、強度、回数、セット数) 7.トレーニング効果の測定と評価 8.トレーニングプログラムの作成①(アスリートおよび一般運動愛好家対象) 9.トレーニングプログラムの作成②(高齢者、妊婦、子ども対象) 10.実社会における健康運動講座の実例 11.運動実践に関わる心理学的基礎の理解 12.行動変容理論・モデルに基づく運動指導 13.健康医療福祉分野におけるNIEの実践① 14.健康医療福祉分野におけるNIEの実践② 15.まとめ 試験・課題等の内容 ① トレーニングプログラムの作成および提出 ② パワーポイントを用いたプレゼンテーション テキスト 「健康運動実践指導者養成用テキスト」 (財団法人 健康・体力づくり事業財団) 評価方法 ① 30% 出席(2%×15回) ② 30% トレーニングプログラム ③ 30% プレゼンテーション(発表態度、スライドの見 やすさ、情報の量と質、工夫など) ④ 10% 受講態度 ※授業中の携帯電話使用は、一切認めない。 (万が一、規則を違反した場合は教室から即退出してい ただく。その際は欠席扱いとする。 ) 参考文献 NPO法人日本健康運動指導士会 編集『特定保健指導にお ける運動指導マニュアル」 NPO法人日本トレーニング指導者協会 編著『トレーニン グ指導者テキスト【理論編】 』 ) NPO法人日本トレーニング指導者協会 編著『トレーニン グ指導者テキスト【実践編】 』 科目名 健康運動指導演習Ⅰ・Ⅱ (Seminar of health exercise leading I・II) 担当者 福田 理香、小森 大輔 単位数 各1単位(半期) 授業の到達目標及びテーマ 演習Ⅰでは、健康運動実践指導者認定実技試験種目に必要な体力、技術、指導能力をさらに確実なものとして身につける。 実技試験後は、筆記試験対策の授業を行う。演習Ⅱでは、健康運動実践指導者認定筆記試験科目について、これまで学ん だ内容を確実な知識として身につける。認定試験に合格することを最終目標とする。 授業の概要 健康運動実践指導者認定実技および筆記試験対策の授業である。指定された種目の実践に必要な体力、技術、指導法につ いて再確認し、試験形式で繰り返し練習し、試験に備える。また、筆記試験についても分野毎に要点をまとめ、本試験と 同様の形式の模擬試験を行い、試験に備える。 授業計画 <前期> 1.オリエンテーション、実技試験の概要 2. 3. エアロビックダンス 4. 陸上でのレジスタンス運動 5. (福田 担当) 6. 7. 水泳・水中運動 8. 水中でのレジスタンス運動 9. (小森 担当) 10. 11.最終確認、認定試験受験上の心得 12.模擬試験(1) 13.模擬試験(2) 14.模擬試験(3) 15.模擬試験(4) <後期> 1.健康づくり施策概論 2.運動生理学① 3.運動生理学② 4.機能解剖とバイオメカニクス 5.栄養摂取と運動 6.体力の測定と評価 7.健康づくりのための身体活動・運動量と体力向上の指導法 8.運動指導の心理学・社会学的基礎 9.健康づくり運動の実際(W&J) 10.健康づくり運動の実際(エアロビックダンス、水泳・水中運動) 11.健康づくり運動の実際(ストレッチング、レジスタンス運動) 12.健康づくり運動の実際(ウォーミングアップとクーリングダウン) 13.運動障害と予防・応急処置 14.模擬試験(5) 15.まとめ 試験・課題等の内容 認定実技試験の課題 参考文献 必要に応じて準備する。 評価方法 ①課題提出 30%、②授業出席 50%、③態度20% 補足 演習1においては、集中授業で行う場合がある。水泳・水 中運動は学外で実施。 テキスト 『健康運動実践指導者用テキスト』 (財団法人 健康・体力づくり事業財団) 38 担当者 松永 知恵、山口 尚美 単位数 各0.5単位(半期) 授業の到達目標及びテーマ 指導Ⅰ(前期)では、実習の目的や目標、実習施設について周知させ、実習の動機付け、心構え、知識の整理、研究課題 についての準備などにより、実習効果を高めることをねらいとする。 指導Ⅱ(後期)では、実習施設における実習内容、研究課題の報告、実践の場で学んだ事柄などの情報交換などにより、 学内での学習と学外での実習をより有機的に結びつけ、知識と技術の統合に努める。 授業の概要 指導Ⅰ(前期) :事前教育として実施する。校外・臨地実習に向けての指導、準備を行う。 指導Ⅱ(後期) :事後教育として実施する。校外実習内容と反省などを報告する。 また、4年次での臨地実習へ向けての事前教育も行う。 授業計画 <前期> 1.授業の概略説明:実習の目的、目標の理解 2.実習にあたっての心構え 3.給食の運営・給食経営管理における管理栄養士業務について 4.関連する法規について 5.衛生管理 6.調理作業中の注意 7.演習(給食の運営・給食経営管理) 8.演習( 〃 ) 9.演習( 〃 ) 10.事前講義:学校給食 11.事前講義:福祉給食 12.事前講義:自衛隊・事業所給食 13.実習配当表の配布、グループワーク 14.事前挨拶訪問・実習中・実習後の諸注意 15.書類等の受渡し、送り出し <後期> 1.授業の概略説明、実習施設への礼状作成および確認、実習ノート・研究課題作成 2.報告会説明、報告会準備 3.報告会準備(グループ討議) 4.各施設の実習報告、質疑応答 5.各施設の実習報告、質疑応答 6.各施設の実習報告、質疑応答 7.各施設の実習報告、質疑応答 8.各施設の実習報告、質疑応答 9.各施設の実習報告、質疑応答 10.演習(対象者別献立、行事食等) 11.演習( 〃 ) 12.演習( 〃 ) 13.演習( 〃 ) 14.病院・行政における管理栄養士業務 15.総括 試験・課題等の内容 レポートおよび発表(実習報告はグループ全員がそろって 行うこと) テキスト 木戸 詔子・福井 富穂 編『臨地・校外実習のてびき』 (化 学同人) 、必要に応じてプリント配布 評価方法 Ⅰ:レポート・発表50%,出席・受講態度50% 臨地実習に対応できる一定レベル以上に到達しない場 合は「給食経営管理臨地実習」を履修できないことも あるので注意すること。 Ⅱ:レポート・発表50%,出席・受講態度50% 参考図書 日本栄養士会 編『栄養士必携』 (第一出版) 科目名 食事介助実習 (Study on Food Assistance) 補足 授業内容が入れ替わることもありうる。 担当者 島井 美津子 単位数 1単位 授業の到達目標及びテーマ 本実習では食事介助論の講義で学んだことを実際に体験し、その理解を深めることをねらいとする。 障害者が食べやすい食形態を知り、嚥下食ピラミッドに準じた嚥下食、介護食の作り方を学ぶ。 おいしくて安全な嚥下食、介護食を提供するための技術を修得する。 授業の概要 下記授業計画に従いテーマを持って進めていく。 授業計画 <前期> 1.嚥下のしくみ。嚥下障害とは。増粘剤の食感の違いを知る。調理実習(寒天、ゼリーの違い) 2.嚥下食と介護食の違い。嚥下食ピラミッドとは。調理実習(重湯ゼリー、テリーヌ他) 3.介護食の条件。調理実習(魚料理他) 4.食品群別の食品の扱い方。調理実習(肉じゃが他) 5.摂食動作と自助具の役割。調理実習(かに玉他) 6.ユニバーサルデザインフードとは。調理実習(鶏肉料理他) 7.食事介助の仕方。調理実習(魚料理他) 8.食事介助の仕方。調理実習(めん料理) 9.嚥下障害がある方への対処法。調理実習(あんを使った料理) 10.介護食とは。介護食調理実習(かつ丼他) 11.介護食調理実習(ミートローフ他) 12.介護食調理実習(ロール白菜他) 13.介護食の献立作成 14.作成した献立の調理実習1 15.作成した献立の調理実習2 試験・課題等の内容 試験:なし 課題:第13回講義での献立作成。 評価方法 出席態度を重視、献立作成内容とレポート 参考文献 手嶋登志子 編『介護食ハンドブック』 田中弥生・宗像伸子 著『おいしい・やさしい介護食』 黒田留美子 著『高齢者ソフト食』 金谷節子 他共著『嚥下障害食の作り方』 金谷節子 他共著『嚥下食ピラミッドによる咀嚼、嚥下困 難者レシピ100』 テキスト プリントを配付 39 健康生活学部 食生活健康学科 専門教育科目 科目名 臨地実習事前事後指導Ⅰ・Ⅱ (Guidance for Food Service Business Management Training I・II) 科目名 学校栄養教育論 (School of nutrition education) 担当者 山口 尚美 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 栄養教諭は、子どもたちが将来にわたって健康に過ごせるように創設された。学校では、 「食に関する指導」と「学校給 食の管理」を一体的に行うために、学校給食を生きた教材として活用する。食に関する指導の充実を図るために、職務内 容や校務分掌を理解し、教育に関する専門性を身に付ける。 授業の概要 学校教育おいて、栄養教諭として給食管理と栄養指導(食に関する指導)のあり方を修得する。食環境の実態を把握し、 安全で望ましい食習慣の形成と食行動の方策を検討し、学校や地域において食のコーディネーターとしての役割も認識す る。 授業計画 <前期> 1.オリエンテーション:栄養教諭ガイダンス、課題レポート提出要領、栄養教諭基礎知識 2.栄養教諭の役割と職務内容 3.学校給食の意義と役割 4.子どもの発育と発達 5.学習能力の発達と食に関する指導 6.食に関する指導における行動科学の理論と応用 7.子どもの健康・栄養に関わる現状と課題 8.食文化の変遷と学校教育 9.学校給食の意義と栄養管理・衛生管理の実際 10.学校給食における個別対応の進め方 11.食に関する指導の全体計画 12.給食時間における食に関する指導・演習Ⅰ 13.給食時間における食に関する指導・演習Ⅱ 14.食生活学習材の活用とその指導方法 15.総括 試験・課題等の内容 学期末試験を講義内容参考に行なう。課題ごとのレポート 提出や授業への参加意欲などを総合して評価する。 テキスト 笠原賀子 他「栄養教諭のための学校栄養教育論」 (医歯薬出版) 文部科学省「食に関する指導の手引き」 (東山書房) 評価方法 試験(50%) ・課題レポート(30%) ・出席・授業態度(20%) 参考文献 で総合的に評価する。 川戸喜美枝 編『栄養教諭は何をすべきか」 (ぎょうせい) 女子栄養大学栄養教諭研究会 編『栄養教諭とはなにか』 金田雅代『栄養教諭論』 (建帛社) 科目名 学校栄養指導論 (School of nutrition Guidance) 担当者 久木野 睦子、山口 尚美 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 「生きた教材」としての学校給食を活用し、管理栄養士としての資質を生かした授業を組み立てる。教諭として教壇に立 つための基本的な教育力を高めることをねらいとする。 授業の概要 栄養教諭の実践演習として「食に関する指導」についての指導案を作成する。学生が作成した指導案に基づき模擬授業を 行い、発表後相互批評を行う。授業における教材(学習材)づくりとその活用と指導計画を検討し、指導効果の向上を目 指す。 授業計画 <後期> 1.食に関する指導にあたっての全般的な心得 2.個別指導の実際と演習Ⅰ 3.個別指導の実際と演習Ⅱ 4.児童生徒が楽しく学ぶ学習指導案・教材作り(給食時間) 5.実践・演習Ⅱ(指導案の発表・討議) 6.実践・演習Ⅲ(模擬授業・討議) 7.実践・演習Ⅳ(模擬授業・討議) 8.児童生徒が楽しく学ぶ学習指導案・教材作り(教科の授業) 9.実践・演習Ⅰ(指導案の発表・討議) 10.実践・演習Ⅱ(指導案の発表・討議) 11.実践・演習Ⅲ(模擬授業・討議) 12.実践・演習Ⅳ(模擬授業・討議) 13.児童生徒が楽しく学ぶ学習指導案・教材作り(教科外の授業) 14.実践・演習Ⅰ(模擬授業・討議) 15.まとめ 試験・課題等の内容 課題提出と模擬授業への取り組みや授業への参加意欲など を総合して評価する。 評価方法 課題レポート(70%) ・出席(20%) ・授業態度(10%)で 総合的に評価する。 40 テキスト 文部科学省『食に関する指導の手引き』 (東山書房) 笠原賀子 他『栄養教諭のための学校栄養教育論」 (医歯薬出版) 参考文献 川戸喜美枝 編『栄養教諭は何をすべきか』 (ぎょうせい) 女子栄養大学栄養教諭研究会 編『栄養教諭とはなにか』 金田雅代『栄養教諭論』 (建帛社) 担当者 食生活健康学科専任教員分担 単位数 1単位 授業の到達目標及びテーマ 専門教育の集大成として、自らの立案・計画・実行による研究を通して教育の全貌を把握するとともに、さらに高度な学 術的専門知識を深め、データ処理・表現・考察・総合的判断・問題解決などの能力を高める。 授業の概要 研究の進め方、先行研究などの文献の収集方法など、研究活動に必要なことを身に付ける。その上で、文献研究を通して、 研究計画の立案を行う。 授業計画 <後期> 1.伊佐 隆 :植物細胞培養による有用物質生産 植物細胞培養生産物の食品への利用 食品の劣化もしくは変化防止に関する研究 2.井上靖久 :消化管上皮細胞の機能と形態の相関について 微量栄養素強化飲料の効果に対する生理学的評価 脳内肥満細胞の機能と動態に関する解剖生理学的研究 3.上江洲香代子:栄養と脳機能に関する研究(動物の学習記憶について) 食事がヒト睡眠に及ぼす影響 食品の抗酸化作用または抗アレルギー作用に関する研究 4.久木野睦子 :調理にともなう物性および組織構造の変化 食教育に関する研究 5.楠本欣司 :スポーツ医学に関する研究 メタ認知的トレーニング指導方法の開発と実践 ラーニングスタイルを考慮したフィジカルパフォーマンスの考究 6.小森大輔 :伸張−短縮サイクル(ssc)能力の実態に関する研究∼女子大生に着目して∼ 7.福田理香 :地域や病院での健康支援のための「運動指導」介入の効果に関する研究 女子大生のボディイメージと姿勢に関する研究 各種運動時のエネルギー代謝に関する研究 機能食品やサプリメント摂取が運動時のエネルギー代謝に及ぼす影響 8.松永知恵 :青年期の栄養摂取に関する研究 貧血改善に関する研究 摂食調節物質と生理機能に関する研究 試験・課題等の内容 研究成果をレポートにまとめる。必要に応じて、各担当教 員より別途指示する。 テキスト プリントを配付する。 参考文献 各担当教員より、別途指示する。 評価方法 受講・出席状況および研究成果で評価する。必要に応じて、 各担当教員より別途指示する。 科目名 給食経営管理臨地実習 担当者 松永 知恵、山口 尚美 (Practical Training Food Service Business Management) 単位数 1単位 授業の到達目標及びテーマ 学外の施設(小・中学校、病院、福祉施設、自衛隊、事業所など)において給食の運営や関連の資源を総合的に判断し、栄養面、 安全面、経済面全般のマネジメントを行う能力を養う。学内で習得した知識・技術を実践の場に適用し、視野を広げ、理 論と実践を結び付けて理解できることをねらいとする。 授業の概要 実習期間は設定された月の月曜日から金曜日までの5日間とし、実習施設によりその内容は異なる。PDCAサイクルに基 づき、計画、行動、評価、活動の実際を実習する。 授業計画 <後期> 1.実習計画は受け入れ施設と協議して決定する。 2.期間、実習施設については後日通知する。 試験・課題等の内容 実習施設よりの評価、実習後のレポート 評価方法 総合判定 テキスト 実習ノート 参考文献 日本栄養士会 編『栄養士必携』(第一出版) 木戸詔子・福井富穂 編『臨地・校外実習のてびき』 (化学同人) 補足 各実習施設への提出物は指定された期日を厳守すること。 2008年度以前の入学生は4年次、2009年度以降の入学生は 3年生で学生全員に実施する。 41 健康生活学部 食生活健康学科 専門教育科目 科目名 セミナーⅠ (Technical Seminar in a Department I) 科目名 臨床医学実験 (Experiment of Clinical Medicine) 担当者 馬場 輝實子 単位数 各1単位(半期) 授業の到達目標及びテーマ 「臨床医学概論」「臨床栄養学Ⅱ」 で学んだ臨床医学を基本にした実験を行い、その意義をより深く理解して実践の場で役 に立ててもらうために行う。対称は自分自身である。 授業の概要 自分自身を対象として医学的検査を行い、その結果を分析・評価し、健康状態を知り、対策を考える。これをレポートし、 まとめて発表する。検査についての意義を前もってパワー・ポインターやCVDを使用して講義し資料を提供する。 授業計画 <前期> 1.オリエンテーション 2.身体計測(1) 3.身体計測(2) 4.体力テスト 5.細菌検査(1) 6.細菌検査(2) 7.血糖、尿検査 8.アレルギー、血液像 9.血液型、止血検査、鏡検 10.遺伝、染色体 11.腎機能 12.肝機能 13.自己分析まとめ 14.分析・評価の発表(1) 15.分析・評価の発表(2) 試験・課題等の内容 ①分析・評価の発発表 ②レポート ③実験結果の記録提 出により評価し、これを期末試験とする。 評価方法 期末試験 90%、授業への参加状況 10% 42 テキスト 奈良信雄 著『看護・栄養指導のための 臨床検査 ハン ドブック』 (医歯薬出版) 担当者 井上 靖久、馬場 輝實子、松下 七寶惠、 山口 尚美、松永 知恵 単位数 1単位 授業の到達目標及びテーマ 臨地実習では、その実習先として臨床栄養実習での医療機関、公衆栄養実習での保健センター・県立保健所・政令市保健 所、給食経営管理実習で小中学校、福祉施設、自衛隊、事業所など多方面に渡っている。そのような中で対象者は入院患 者、入所高齢者、地域住民、児童・生徒、自営隊員や職員など多岐に渡る。そのような様々な対象者への栄養・健康づく りのためのはたらきかけは総合的・包括的・多面的に、あくまで対象者の特性にあったアプローチをできる技術や知識が 必要である。ここでのテーマは、そのような臨地実習先での多様なニーズに応えられるような、総合的な技術や知識、態 度を修得し、管理栄養士の国家試験に合格するために総合的に学習するものである。よってその到達目標は、管理栄養士 国家試験に合格する水準に達することである。そのため、ここでの演習は過去の国家試験問題を繰り返し行い、全員がそ の到達目標である6割以上の正答率を得ることである。 授業の概要 臨地実習の前の事前学習の場と共に、試験問題の説明を講義形式で行い、過去の国家試験問題を中心に繰り返し模擬試験 を行っていく。 授業計画 <前期> 1.オリエンテーションおよび専門基礎分野の試験問題の解説 2.公衆栄養実習先での法的根拠について、健康増進法、地域保健法、母子保健法、老人保健法、介護保険法などについ て学ぶ。 3.公衆栄養関係の試験問題の解決 4.臨床栄養・医療機関での実習のための総合演習1 5.臨床栄養・医療機関での実習のための総合演習2 6.臨床栄養・医療機関での実習のための総合演習3 7.臨床栄養・医療機関での実習のための総合演習4 8.臨床栄養・医療機関での実習のための総合演習5 9.臨床栄養・医療機関での実習のための総合演習6 10.臨床栄養関係の試験問題の解説 11.給食経営管理・特定給食施設実習のための総合演習(小中学校) 12.給食経営管理・特定給食施設実習のための総合演習(福祉施設) 13.給食経営管理関係などの試験問題の解説 14.その他専門科目分野の試験問題の解説 15.まとめと講評 試験・課題等の内容 担当教官による課題の内容呈示 評価方法 授業への参加状況や模擬試験、定期試験などを総合的に判 定する。 テキスト 各担当教官が配布資料する。 参考文献 これまでの教科書、参考図書、その他担当教員が適宜紹介 する。 補足 授業への参加状況は演習終了後にとる。演習の中でグルー プワークなどを行いたい。また質問などについては、不在 のことも多いので事前に連絡することが望ましい。 43 健康生活学部 食生活健康学科 専門教育科目 科目名 管理栄養士総合演習 (Practice for All Study) 科目名 臨地実習事前事後演習Ⅰ・Ⅱ (Practice of Clinical Nutrition Hospital and Public Health Serviced I・II) 担当者 松永 知恵、馬場 輝實子、松下 七寶惠 単位数 各0.5単位(半期) 授業の到達目標及びテーマ 演習Ⅰ(前期)では、実習の目的や目標、実習施設について周知させ、実習の動機付け、心構え、知識の整理、研究課題 についての準備などにより、実習効果を高めることをねらいとする。 演習Ⅱ(後期)では、実習施設における実習内容、研究課題の報告、実践の場で学んだ事柄などの情報交換などにより、 学内での学習と学外での実習をより有機的に結びつけ、知識と技術の統合に努める。 授業の概要 演習Ⅰ(前期) :事前教育として実施する。臨地実習に向けての指導、準備を行う。 演習Ⅱ(後期) :事後教育として実施する。臨地実習内容と反省などを報告する。 パワーポイント等を利用して10∼15分間にまとめ、プレゼンテーションを行う。 授業計画 <前期> 1.授業の概略説明:実習の目的、目標の理解 2.実習にあたっての心構え 3.病院における管理栄養士業務について 4.衛生管理・調理作業中の注意 5.演習(給食経営管理) 6.演習( 〃 ) 7.演習(臨床栄養学) 8.演習( 〃 ) 9.演習(公衆栄養学) 10.演習( 〃 ) 11.事前講義:病院 12.事前講義:保健所 13.事前講義:市町村役場 14.事前挨拶訪問・実習中・実習後の諸注意 15.書類等の受渡し、送り出し 試験・課題等の内容 レポートおよび発表(実習報告はグループ全員がそろって 行うこと) 評価方法 Ⅰ:レポート・発表50%,出席・受講態度50% 臨地・校外実習に対応できる一定レベル以上に到達し ない場合は4年次の「臨地実習」を全て履修できない こともあるので注意すること。 Ⅱ:レポート・発表50%,出席・受講態度50% <後期> 1.授業の概略説明、実習施設への礼状作成および確認 2.実習ノート・研究課題 作成提出 3.報告会説明、報告会準備 4.報告会準備(グループ討議) 5.各施設の実習報告、質疑応答 6. (臨床栄養学臨地実習) 7. ( 〃 ) 8. ( 〃 ) 9. ( 〃 ) 10. (臨床栄養活動臨地実習) 11. ( 〃 ) 12. (公衆栄養活動臨地実習) 13. ( 〃 ) 14. ( 〃 ) 15.後輩への指導、まとめ テキスト 日本栄養士会 編『栄養士必携』 (第一出版) 木戸 詔子・福井 富穂 編『臨地・校外実習のてびき』 (化学同人) 必要に応じてプリント配布 参考図書 臨床栄養学、給食経営管理論、公衆栄養学(各テキスト) 補足 授業内容が入れ替わることもありうる。 科目名 臨地実習事前事後指導Ⅰ・Ⅱ (Guidance for Food Service Business Management Training I・II) 担当者 松永 知恵、山口 尚美 単位数 各0.5単位(半期) 授業の到達目標及びテーマ 指導Ⅰ(前期)では、実習の目的や目標、実習施設について周知させ、実習の動機付け、心構え、知識の整理、研究課題 についての準備などにより、実習効果を高めることをねらいとする。 指導Ⅱ(後期)では、実習施設における実習内容、研究課題の報告、実践の場で学んだ事柄などの情報交換などにより、 学内での学習と学外での実習をより有機的に結びつけ、知識と技術の統合に努める。 授業の概要 指導Ⅰ(前期) :事前教育として実施する。校外・臨地実習に向けての指導、準備を行う。 指導Ⅱ(後期) :事後教育として実施する。校外実習内容と反省などを報告する。 また、4年次での臨地実習へ向けての事前教育も行う。 授業計画 <前期> 1.授業の概略説明:実習の目的、目標の理解 2.実習にあたっての心構え 3.給食の運営・給食経営管理における管理栄養士業務について 4.関連する法規について 5.衛生管理 6.調理作業中の注意 7.演習(給食の運営・給食経営管理) 8.演習( 〃 ) 9.演習( 〃 ) 10.事前講義:学校給食 11.事前講義:福祉給食 12.事前講義:自衛隊・事業所給食 13.実習配当表の配布、グループワーク 14.事前挨拶訪問・実習中・実習後の諸注意 15.書類等の受渡し、送り出し <後期> 1.授業の概略説明、実習施設への礼状作成および確認、実習ノート・研究課題作成 2.報告会説明、報告会準備 3.報告会準備(グループ討議) 4.各施設の実習報告、質疑応答 5.各施設の実習報告、質疑応答 6.各施設の実習報告、質疑応答 7.各施設の実習報告、質疑応答 8.各施設の実習報告、質疑応答 9.各施設の実習報告、質疑応答 10.演習(対象者別献立、行事食等) 11.演習( 〃 ) 12.演習( 〃 ) 13.演習( 〃 ) 14.病院・行政における管理栄養士業務 15.総括 試験・課題等の内容 レポートおよび発表(実習報告はグループ全員がそろって 行うこと) テキスト 木戸 詔子・福井 富穂 編『臨地・校外実習のてびき』 (化 学同人) 、必要に応じてプリント配布 評価方法 Ⅰ:レポート・発表50%,出席・受講態度50% 臨地実習に対応できる一定レベル以上に到達しない場 合は「給食経営管理臨地実習」を履修できないことも あるので注意すること。 Ⅱ:レポート・発表50%,出席・受講態度50% 参考図書 日本栄養士会 編『栄養士必携』 (第一出版) 44 補足 授業内容が入れ替わることもありうる。 授業の到達目標及びテーマ 学外の施設(小・中学校、病院、福祉施設、自衛隊、事業所など)において給食の運営や関連の資源を総合的に判断し、栄養面、 安全面、経済面全般のマネジメントを行う能力を養う。学内で習得した知識・技術を実践の場に適用し、視野を広げ、理 論と実践を結び付けて理解できることをねらいとする。 授業の概要 実習期間は設定された月の月曜日から金曜日までの5日間とし、実習施設によりその内容は異なる。PDCAサイクルに基 づき、計画、行動、評価、活動の実際を実習する。 授業計画 <後期> 1.実習計画は受け入れ施設と協議して決定する。 2.期間、実習施設については後日通知する。 試験・課題等の内容 実習施設よりの評価、実習後のレポート 評価方法 総合判定 テキスト 実習ノート 科目名 臨床栄養臨地実習 (Laboratory of Clinical Nutritional in Hospital) 参考文献 日本栄養士会 編『栄養士必携』(第一出版) 木戸詔子・福井富穂 編『臨地・校外実習のてびき』 (化学同人) 補足 各実習施設への提出物は指定された期日を厳守すること。 2008年度以前の入学生は4年次、2009年度以降の入学生は 3年生で学生全員に実施する。 担当者 馬場 輝實子、松下 七寶惠 単位数 1単位 授業の到達目標およびテーマ 実践活動の場での適切なマネジメントを行うために、実習を通して専門知識及び技術の統合性を理解し、管理栄養士とし ての具備すべきことは何かを修得することを目的とする。臨床の場でしかできない実践活動を病院や介護老人保健施設で 行う。 授業の概要 実習施設で学び、その内容は実習先の施設ごとに異なる。 授業計画 <後期> 実習計画は受け入れ施設と協議して決定する。 期間、実習施設については後日通知する。 試験・課題等の内容 実習施設よりの評価、実習後のレポート 評価方法 総合判定 テキスト 実習ノート 参考図書 日本栄養士会 編『栄養士必携』(第一出版) 木戸 詔子・福井 富穂 編『臨地・校外実習のてびき』 (化学同人) 補足 4年次学生全員に実施する。 各実習施設への提出物は指定された期日を厳守すること。 45 健康生活学部 食生活健康学科 専門教育科目 科目名 給食経営管理臨地実習 担当者 松永 知恵、山口 尚美 (Practical Training Food Service Business Management) 単位数 1単位 科目名 臨床栄養学活動臨地実習 (Practical Training of Clinical Nutritional Services in Hospital) 担当者 馬場 輝實子、松下 七寶惠 単位数 1単位 授業の到達目標およびテーマ 栄養ケア・マネジメントの充実が、傷病者の重症化および要介護状態の予防を介して、ヘルスケア・サービスの質の向上 と効率化に大きく寄与している。臨床栄養学で学んだ知識と技術をもとに病院や介護老人保健施設で実際にかかわり理解 することを目的とする。 授業の概要 実習施設で学び、その内容は実習先の施設ごとに異なる。 授業計画 <後期> 実習計画は受け入れ施設と協議して決定する。 期間、実習施設については後日通知する。 試験・課題等の内容 実習施設よりの評価、実習後のレポート 評価方法 総合判定 テキスト 実習ノート 『臨床栄養学活動論』(同文書院) 科目名 公衆栄養学活動臨地実習 (Practical training of Public Health Services) 参考図書 日本栄養士会 編『栄養士必携』(第一出版) 木戸 詔子・福井 富穂 編『臨地・校外実習のてびき』 (化学同人) 補足 臨床栄養系の学生に実施する。 各実習施設への提出物は指定された期日を厳守すること。 担当者 松永 知恵、山田 加奈子 単位数 1単位 授業の到達目標及びテーマ テーマは、「行政で働く管理栄養士」、「活動の場として保健所、市町村保健センター」、「保健栄養に関わる様々なスタッ フとの連携、特に保健師や食生活改善推進委員」、「特定健康診査、及び特定保健指導での情報提供、動機づけ支援、積極 的支援のサービスの多様化」 、「メタボリック症候群)」等である。到達目標としては、管内における現状や保健所や市町 村保健センター業務の概要を把握して、実習を通じて、様々なスタッフとの連携や、住民との関わり、1歳半・3歳児健 診、特定健康診査・特定保健指導などを通じて集団や個人に対する保健・栄養の健康づくりの企画・教育や相談について 総合的・実践的に学んでいくことである。 授業の概要 住民への身近なサービスとしての市町村保健センター、政令市保健所、対物サービス中心の県立保健所のそれぞれの施設 や業務の概要、及び役割とその相違について学習する。また、そのバックグラウンドとなっている法律や行政での健康づ くりと行政で働く管理栄養士の役割について学習する。また、これからの生活習慣病予防としての健康づくりの必要性や その難しさについても実践的に実習を通じて学習していく。 また住民に対する生活習慣病予防教室など健康教育への企画・ 実施などでの参画、および母子、成人、一般、高齢者などへの一般的栄養相談へのかかわり等を通して、実践的能力を身 に付けていけるようにしていく。 授業計画 <後期> 実習計画は受け入れ施設と協議して決定する。 期間、実習施設については後日通知する。 試験・課題等の内容 実習施設よりの評価、実習後のレポート 評価方法 総合判定 テキスト 実習ノート 46 参考図書 『栄養士必携』日本栄養士会編(第一出版) 木戸 詔子・福井 富穂 編『臨地・校外実習のてびき』 (化学同人) 補足 公衆栄養系の学生に実施する。 各実習施設への提出物は指定された期日を厳守すること。 担当者 食生活健康学科専任教員分担 単位数 1単位 授業の到達目標及びテーマ 専門教育の集大成として、自らの立案・計画・実行による研究を通して教育の全貌を把握するとともに、さらに高度な学 術的専門知識を深め、データ処理・表現・考察・総合的判断・問題解決などの能力を高める。 授業の概要 研究計画に従って調査・研究を行い、データの処理および論文の作成を行う。 授業計画 <前期> 1.伊佐 隆 :植物細胞培養による有用物質生産 植物細胞培養生産物の食品への利用 食品の劣化もしくは変化防止に関する研究 2.井上靖久 :消化管上皮細胞の機能と形態の相関について 微量栄養素強化飲料の効果に対する生理学的評価 脳内肥満細胞の機能と動態に関する解剖生理学的研究 3.上江洲香代子:栄養と脳機能に関する研究(動物の学習記憶について) 食事がヒト睡眠に及ぼす影響 食品の抗アレルギー作用または抗酸化作用に関する研究 4.久木野睦子 :調理にともなう物性および組織構造の変化 食教育に関する研究 5.小森大輔 :伸張−短縮サイクル(ssc)能力の実態に関する研究∼女子大生に着目して∼ 6.福田理香 :地域や病院での健康支援のための「運動指導」介入の効果に関する研究 女子大生のボディイメージと姿勢に関する研究 各種運動時のエネルギー代謝に関する研究 機能食品やサプリメント摂取が運動時のエネルギー代謝に及ぼす影響 7.松永知恵 :青年期の栄養摂取に関する研究 貧血改善に関する研究 摂食調節物質と生理機能に関する研究 試験・課題等の内容 研究成果をレポートにまとめる。必要に応じて、各担当教 員より別途指示する。 テキスト プリントを配付する。 参考文献 評価方法 各担当教員より、別途指示する。 受講・出席状況および研究成果で評価する。必要に応じて、 各担当教員より別途指示する。 科目名 セミナーⅢ (Technical Seminar in a Department III) 担当者 食生活健康学科専任教員分担 単位数 1単位 授業の到達目標及びテーマ 専門教育の集大成として、自らの立案・計画・実行による研究を通して教育の全貌を把握するとともに、さらに高度な学 術的専門知識を深め、データ処理・表現・考察・総合的判断・問題解決などの能力を高める。 授業の概要 データの処理および論文の作成を行う。また、研究成果について、口述あるいはポスターで発表を行う。 授業計画 <後期> 1.伊佐 隆 :植物細胞培養による有用物質生産 植物細胞培養生産物の食品への利用 食品の劣化もしくは変化防止に関する研究 2.井上靖久 :消化管上皮細胞の機能と形態の相関について 微量栄養素強化飲料の効果に対する生理学的評価 脳内肥満細胞の機能と動態に関する解剖生理学的研究 3.上江洲香代子:栄養と脳機能に関する研究(動物の学習記憶について) 食事がヒト睡眠に及ぼす影響 食品の抗アレルギー作用または抗酸化作用に関する研究 4.久木野睦子 :調理にともなう物性および組織構造の変化 食教育に関する研究 5.小森大輔 :伸張−短縮サイクル(ssc)能力の実態に関する研究∼女子大生に着目して∼ 6.福田理香 :地域や病院での健康支援のための「運動指導」介入の効果に関する研究 女子大生のボディイメージと姿勢に関する研究 各種運動時のエネルギー代謝に関する研究 機能食品やサプリメント摂取が運動時のエネルギー代謝に及ぼす影響 7.松永知恵 :青年期の栄養摂取に関する研究 貧血改善に関する研究 摂食調節物質と生理機能に関する研究 試験・課題等の内容 研究成果をレポートにまとめる。必要に応じて、各担当教 員より別途指示する。 テキスト プリントを配付する。 参考文献 評価方法 各担当教員より、別途指示する。 受講・出席状況および研究成果で評価する。必要に応じて、 各担当教員より別途指示する。 47 健康生活学部 食生活健康学科 専門教育科目 科目名 セミナーⅡ (Technical Seminar in a Department II) 科目名 学科特別講座Ⅰ (Advanced Lecture in a Department I) 担当者 食生活健康学科専任教員分担 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 管理栄養士国家試験の大分野である社会・環境と健康、人体の構造と機能及び疾病の成り立ち、食べ物と健康、基礎栄養 学について国家試験に対応できる学力を身につけることが目標である。 授業の概要 公衆衛生学、生化学、人体構造・機能論、病理学、食品学、食品加工学、食品衛生学、調理学・調理科学、栄養学の各科 目について、これまで学んだ内容を再確認し、知識を確実なものにする。 授業計画 <前期>(オムニバス方式) 1.公衆衛生学(永田耕司):保健(衛生)統計や地域保健法や健康増進法などの衛生行政、また疫学や母子・学校保健、 感染症、産業・環境保健、精神保健、生活習慣病対策などの成人保健・老人保健など様々な保健活動や統計について 学習する。また食・運動・休養の健康についての健康管理概論も学習していく。 2.公衆衛生学(永田耕司):食・運動・休養の健康についての健康管理概論について学習する。 3.生化学(相川忠臣):上記「授業の到達目標」にもとづいて生体分子(糖質、脂質、蛋白質、核酸) 、酵素(構造・機 能・活性調節、補酵素とビタミン)、生体エネルギー(ATPの生産と利用)についてまとめる。 4.生化学(相川忠臣):3回目に続き糖質、脂質、アミノ酸、ヌクレオチド、ヘムなどの代謝、ホルモンの作用機構、 遺伝情報の保管・伝達・発現、細胞膜と細胞内小器官の構造と機能についてまとめる。 5.人体構造・機能論(井上靖久):植物生理機構を中心に、とくに体液・循環や消化吸収に重点をおいて国家試験対策 を行う。 6.人体構造・機能論(井上靖久):動物生理機構を中心に、とくに脳の機能局在や自律神経等に重点をおいて国家試験 対策を行う。 7.人体構造・機能論(井上靖久):人体構造・機能の分野において総合的に国家試験対策を行う。 8.病理学(馬場輝實子):病理学は総論と各論に分かれます。第8回目は総論のまとめ、すなわち代謝障害、循環障害、 病的増殖、炎症、免疫、腫瘍、先天的異常(奇形)などについて説明をします。 9.病理学(馬場輝實子) :各論のまとめです。循環器疾患、呼吸器疾患、消化器系疾患、泌尿器疾患、生殖器疾患、脳 神経疾患の主要なものの要点について説明をし、国試対策を行います。 10.食品学(伊佐隆):新カリキュラムに合わせて、 「旧」と照らし合わせつつ、どこが最重点ポイントか?などの総まと めを行い、加えてミニテストによって確認する予定。 11.食品加工学(伊佐隆):上記と同じ 12.食品衛生学(山田加奈子):食品と微生物、食中毒、食品衛生管理などについて解説する。 13.調理学・調理科学(久木野睦子):加熱調理操作における調理器具および調理にともなう栄養成分の変化について解 説する。 14.栄養学(上江洲香代子):栄養学の歴史、炭水化物、脂質、タンパク質の栄養について解説する。 15.栄養学(上江洲香代子):ビタミン、ミネラルの栄養などについて解説する。 試験・課題等の内容 各授業内および最後に行う。 テキスト 必要に応じて、別途指示する。 評価方法 出席状況および試験で評価する。 出席30%、試験70% 参考文献 必要に応じて、別途指示する。 48 担当者 食生活健康学科専任教員分担 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 管理栄養士国家試験の大分野である応用栄養学、栄養教育論、臨床栄養学、公衆栄養学、給食経営管理論について国家試 験に対応できる学力を身につけることが目標である。 授業の概要 応用栄養学、栄養教育論、臨床栄養学、公衆栄養学、給食運営論、給食経営管理論の各科目について、これまで学んだ内 容を再確認し、知識を確実なものにする。 授業計画 <後期>(オムニバス方式) 1.応用栄養学(上江洲香代子) :各ライフステージに応じた身体的・生理的特徴および食事摂取基準などに関してその 要点を学習する。 2.応用栄養学(上江洲香代子) :各ライフステージにおける疾病の特徴、疾患と栄養との関連性、疾病予防に寄与する 栄養素の機能などに関してその要点を学習する。 3.栄養教育論(松永知恵) :行動科学理論を中心に栄養教育・指導における重要点を復習する。 4.栄養教育論(松永知恵) :食環境づくり、栄養教育の国際的動向、栄養教育分野の最新情報などに重点をおいて国家 試験対策を行う。 5.臨床栄養学(馬場輝實子) :外食時における栄養のバランス、保健機能食品・栄養健康ドリンク、ダイエット法等に ついて国家試験対策を行う。 6.臨床栄養学(松下七寶惠)臨床栄養学分野の基礎知識を復習する。 7.臨床栄養管理論・評価論(松下七寶惠) :栄養管理が必要な疾患に対する病態栄養の知識および栄養補給法について 学習する。 8.臨床栄養管理論・評価論(松下七寶惠) :総合的な栄養状態の評価・判定について学習する。 9.臨床検査医学(吉井学) :生活習慣病を中心に病気の診断と治療経過を判断する上で必要な検査について述べる。 10.公衆栄養学(岩永正子) :公衆栄養活動、公衆栄養のための活動指針、国民健康・栄養の現状と課題、栄養行政、等 について国家試験対策を行う。 11.公衆栄養学(岩永正子) :栄養疫学、公衆栄養関連法規、食事摂取基準等について国家試験対策を行う。 12.給食運営論(山口尚美) :給食管理法規、食事計画(栄養給与量、献立)食材料管理、組織、各種給食など管理の要 点を講義する。 13.給食経営管理論(山口尚美) :給食経営の資源である「人」 ・ 「物」 ・ 「金」 ・ 「情報」やマネジメントの基本、品質管理 の基本、原価管理、災害時給食への対策などの要点を講義する。 14.応用問題(松永知恵) :各科目の内容を統合し、より実践的な応用力を身に付ける。 15.応用問題(松永知恵) :国家試験の応用力試験対策を行う。 試験・課題等の内容 各授業内および最後に行う。 テキスト 必要に応じて、別途指示する。 評価方法 出席状況および試験で評価する。 出席30%、試験70% 参考文献 必要に応じて、別途指示する。 科目名 学科特別講座Ⅲ (Advanced Lecture in a Department III) 担当者 食生活健康学科専任教員分担 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 学科特別講座Ⅰ・Ⅱで各科目について学んだ内容を再確認し、管理栄養士に必要な総合的知識を習得する。さらに、管理 栄養士国家試験に向けての各分野の知識をより確実なものにする。 授業の概要 科目ごとに、管理栄養士国家試験模擬問題に対してミニテストを取り入れながら、問題に対する解説を講義形式で行う。 授業計画 <後期>(オムニバス方式) 1.公衆衛生学(永田耕司) 2.生化学(相川忠臣) 3.人体構造・機能論(井上靖久) 4.病理学(馬場輝實子) 5.食品学・食品加工学(伊佐隆) 6.食品衛生学(山田加奈子) 7.栄養学(上江洲香代子) 8.応用栄養学(上江洲香代子) 9.栄養教育論(松永知恵) 10.臨床栄養学(松下七寶惠) 11.公衆栄養学(岩永正子) 12.給食経営論・給食経営管理論(山口尚美) 13.応用問題(松永知恵) 14.総合問題(吉井学) 15.総合問題(吉井学) 試験・課題等の内容 各授業内で小テストを課す。 学外模試を定期的に課す。 テキスト 必要に応じて、別途指示する。 参考文献 評価方法 必要に応じて、別途指示する。 管理栄養士国家試験レベルと同等の試験の成績で評価する。 49 健康生活学部 食生活健康学科 専門教育科目 科目名 学科特別講座Ⅱ (Advanced Lecture in a Department II) 科目名 臨床栄養活動論 (Operation of Clinical Nutrition) 担当者 池田 晴美 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 臨床現場では栄養のケア・マネジメント(Nutrition Care Management : NCM)が行われる。NCM には①栄養スクリー ニング、②栄養アセスメント、③栄養ケアプランの立案、④栄養ケアプランの実施、⑤モニタリング、⑥評価の6ステッ プがある。臨床栄養学において履修したその基礎的概念をもとに、臨床現場における NCM の実際のシステムおよび管 理栄養士による NCM の実践活動やその対象となる症例像を学習し、理解を深める。 授業の概要 下記授業計画に従いテーマを持って進めていく。 授業計画 <前期> 1.栄養ケア・マネジメントの理念とシステム 2.栄養ケア・マネジメントにおける管理栄養士業務 3.栄養ケア・マネジメントのためのコミュニケーションとコーディネーション 4.栄養ケア・マネジメントの評価 5.栄養ケア・マネジメントのための基礎知識 6.外来における栄養ケア・マネジメント 7.症例における栄養ケア・マネジメント(糖尿病) 8.症例における栄養ケア・マネジメント(高脂血症) 9.症例における栄養ケア・マネジメント(高血圧) 10.症例における栄養ケア・マネジメント(腎臓病) 11.症例における栄養ケア・マネジメント(肝臓病) 12.症例における栄養ケア・マネジメント(クローン病・潰瘍性大腸炎) 13.高齢者の栄養ケア・マネジメント 14.一般病院の栄養ケア・マネジメントシステム 15.症例検討 試験・課題等の内容 定期試験(筆答) 評価方法 定期試験と出席状況で総合判定 科目名 栄養治療学演習 (Practice in Nutritional Treatment) テキスト 杉山みち子・清水瑠美子・足達香代子 編著『臨床栄養活 動論』 (同文書院) 参考文献 随時通知する。 担当者 松下 七寶惠 単位数 1単位 授業の到達目標及びテーマ 「臨床栄養学」 および関連学科において傷病者の病態や栄養状態に合わせた栄養管理・栄養教育について学習している。 「栄 養治療学」では、 「臨床栄養学」の学習を基礎に傷病者の治療や病態改善、 予防と栄養との関係を主体的、 総合的に学習する。 臨床において効果的な栄養治療(栄養補給・栄養教育・チーム医療)に貢献できる管理栄養士としての実践力養成を目的 としている。 授業の概要 栄養補給法および栄養障害性疾患の病因、病態、検査、栄養療法(栄養補給・栄養教育)等の栄養治療に関する知識を復 習し、最新情報を加え検討する。検討は個別・グループ別の演習とする。 授業計画 <前期> 1.栄養治療学演習概論 2.栄養補給法の検討1(経口栄養療法) 3.栄養補給法の検討2(経腸栄養法) 4.栄養補給法の検討3(経静脈栄養法) 5.疾患別の栄養治療法(代謝疾患:糖尿病について学習・報告用資料作成) 6.疾患別の栄養治療法(代謝疾患:糖尿病治療についての報告・検討1) 7.疾患別の栄養治療法(代謝疾患:糖尿病治療についての報告・検討2) 8.疾患別の栄養治療法(DM以外の代謝疾患の栄養治療について整理・検討) 9.疾患別の栄養治療法(DM以外の代謝疾患の栄養治療について報告・検討) 10.疾患別の栄養治療法(循環器疾患の栄養治療について整理・検討) 11.疾患別の栄養治療法(循環器疾患の栄養治療について報告・検討) 12.疾患別の栄養治療法(腎臓病の栄養治療検討・整理) 13.疾患別の栄養治療法(腎臓病の栄養治療報告・検討) 14.乳幼児期の栄養治療法(先天性代謝異常・アレルギー疾患・小児肥満等検討・整理) 15.乳幼児期の栄養治療法報告・検討 試験・課題等の内容 レポート 定期試験 テキスト 久保宏隆・田中照二 編著『栄養治療学』 (同文書院) 評価方法 定期試験 40% レポート 30% 授業への参加状況 30% 参考文献 随時通知する。 50 担当者 永田 耕司 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 地域保健活動論のテーマは、「地域保健の活動の場として保健所、市町村保健センター」、「地域保健の法的根拠となる地 域保健法、健康増進法、高齢者の医療の確保に関する法律(旧 老人保健法)、母子保健法、労働安全衛生法、学校保健法」、 「特定健康診査・特定保健指導(情報提供、動機づけ支援、積極的支援)」、「生活習慣病対策(健康日本21、日本人の食事 摂取基準、メタボリック症候群)」等である。到達目標としては、これからは病院中心の医療だけでなく、市町村保健セ ンターや保健所など保健機関でのアプローチにシフトしていく健康づくりの必要性について学ぶこととする。さらに国家 試験出題問題である、公衆栄養、栄養教育、公衆衛生学、栄養学、栄養指導論の中から、地域保健関連問題を抽出して小 テストを4回行い、国家試験問題レベルの問題の修得も目標となる。 授業の概要 平成19年6月に成立した「医療制度改革関連法」では、老人保健法が改正されて「高齢者の医療の確保に関する法律」に 変わり、それに伴い2008年から健診制度が大きく変更される。その概略と問題点などについて解説する。厚労省は中長期 的医療費削減策として2015年までに糖尿病を中心に生活習慣病予備軍を25%減少させるとしている。その柱が「特定健康 診査・特定保健指導」という名の新しい健診制度である。この流れで地域保健活動がこれまでの疾病発見のための健康診 断や事後指導から、疾病予防の健康づくりにシフトしていく意味について学習していく。地域とは、地域に生活する者に 影響する様々な健康問題の解決を担う保健活動である。このような保健活動、公衆衛生活動は、地域によってそのニーズ は多岐にわたる。そのような実践的活動のための法的根拠、人口動態統計、疫学統計、保健所・保健センターの比較、様々 な地域保健などについて学習する。また保健所や市町村での実践的保健活動の紹介とその評価、および評価の仕方、展開 と課題など地域保健活動を「評価」という視点から総合的に学習していく。また地域保健活動の実際的な「計画」につい てもグループワークを通して学習していく。また国家試験問題から抽出した地域保健関係の問題を中心に小テストを4回 行う。 授業計画 <前期> 1.地域保健の活動の場として保健所、地域保健センターの役割について 2.「地域保健の法的根拠となる地域保健法、健康増進法、高齢者の医療の確保に関する法律(旧 老人保健法)」 3.母子保健法、労働安全衛生法、学校保健法について 4.特定健康診査・特定保健指導(情報提供、動機づけ支援、積極的支援)について 5.特定健康診査・特定保健指導に使える食事・運動・ストレス対処など保健・栄養指導や相談について 6.生活習慣病対策(健康日本21、日本人の食事摂取基準、メタボリック症候群について) 7.保健所における活動…人口動態統計について、感染症対策、食品衛生、水道、国民健康栄養調査 8.国・都道府県などでの健康づくり事業(健康日本21) 9.個人や集団の栄養評価としての日本人の栄養摂取基準 10.産業現場でのメンタルヘルス、健康管理 11.県や市町村での精神保健対策 12.地域と環境、公害、環境ホルモン 13.地域と学校保健、学校保健統計 14.地域保健の計画・実施・評価について、プリシード・プロシードモデルについて 15.まとめ、試験 試験・課題等の内容 4回の小テスト、及び定期試験を行う予定である。 評価方法 定期試験や授業への参加状況やレポート提出、提出物など を総合的に判定する。 (授業への参加状況30%、レポート 及び定期試験または提出物70%) 参考文献 平野かよ子 編集『事例から学ぶ保健活動の評価』 (医学書院) 大谷藤郎 編『地域保健』(第一出版) テキスト 教官が必要に応じて資料を配布 51 健康生活学部 食生活健康学科 専門教育科目 科目名 地域保健活動論 (Community Health) 科目名 地域保健演習 (Regional Health Care Education Maneuver) 担当者 久岡 操 単位数 1単位 授業の到達目標及びテーマ 地域における行政栄養士(地方公共団体における地域住民に対する栄養指導等に従事する管理栄養士等)による施策は、 地域保健法及び健康増進法、食育基本法、高齢者の医療に関する法律等に基づき実施されるものである。 健康づくり及び栄養・食生活改善の主要な担い手である市町村並びに保健所栄養士の役割を学び、地域の実態やニーズに あった活動のあり方を理解する。 授業の概要 地域保健関連法を理解し、法的根拠に基づいた業務を実践できるように学習する 下記授業計画のテーマに従い進めていく プレゼンテーションはグループ単位で実施する 授業の理解度の確認のために小テストを実施する 授業計画 <前期> 1.行政栄養士の業務の概要(保健所、市町村) 2.妊婦相談・乳児相談の実際 3.1.6歳・3歳児健診と歯科検診の実際 4.プレゼンテーション(母子関係) 5.介護予防事業の実際 6.食生活改善推進員の養成・育成・活用 7.プレゼンテーション(栄養関係) 8.国民健康・栄養調査の実際 9.健康増進法と健康増進計画(健康日本21) 10.食育基本法と市町村食育推進計画 11.特定保健診査及び特定保健指導の実際 Part 1 12.特定保健指導の実際 Part 2 13.生活習慣病予防教室の実際 14.プレゼンテーション(生活習慣病関係) 15.地区組織の活用・連携 試験・課題等の内容 2回の小テスト、栄養指導用資料提出 評価方法 レポート、グループ発表、2回の小テスト、授業への参加 状況を総合的に判定する レポート、グループ発表、2回の小テスト……70% 授業への参加状況…………………………………30% 52 テキスト 栄養調理関係法令研究会編集『栄養調理六法』 (新日本法規) 必要に応じプリント配布 健 康 生 活 学 部 生 活 デ ザ イ ン 学 科 生活デザイン学科 新・旧カリキュラム科目対照表 新科目の名称 旧科目の名称 C G デ ザ イ ン Ⅰ インダストリアルデザインⅡ 構 Ⅰ 空 習 プロダクトデザインⅢ インダストリアルデザイン インダストリアルデザインⅠ ハ ン ド ク ラ フ ト ハ ン ド ク ラ フ ト Ⅱ 陶 造 芸 力 学 実 間 構 造 備 考 学 Ⅲ 健康生活学部 生活デザイン学科専門科目 ※建築士資格関連の 開講予定科目 <1年次開講科目> <2年次開講科目> <3年次開講科目> 学 科 基 礎 セ ミ ナ ー … 53 CADオペレーション … 63 芸 術 ・ 文 化 論 Ⅱ … 76 デ ザ イ ン 論 … 53 プロダクトデザインⅠ … 64 カラーコーディネート演習 … 76 デ ン … 54 陶 芸 実 習 … 64 ファニチャーデザイン … 77 環 境 論 … 54 C G デ ザ イ ン Ⅱ … 65 生 産 計 画 論 … 77 基 図 … 55 インダストリアルデザイン … 65 染 室 内 環 境 学 … 55 ハ ン ド ク ラ フ ト … 66 長 崎 の 染 織 … 78 基 学 … 56 テキスタイルマテリアル実習 … 66 ファッションコーディネート論 … 79 プロダクトデザイン論Ⅰ … 56 染 色 学 … 67 ファッションデザイン実習 … 79 C G デ ザ イ ン Ⅰ … 57 染 色 学 実 験 … 67 ファッションビジネス論 … 80 芸 術 ・ 文 化 論 Ⅰ … 57 ファッション製作実習 … 68 構 造 力 学 Ⅱ … 80 造 習 … 58 空 間 デ ザ イ ン 実 習 … 68 建 テキスタイルマテリアル … 58 空 間 デ ザ イ ン 演 習 … 69 建 築 生 産 実 験 … 81 テキスタイルデザイン実習 … 59 建 築 の 歴 史 Ⅰ … 69 環 境 デ ザ イ ン 論 … 82 ア パ レ ル 科 学 … 59 建 築 の 歴 史 Ⅱ … 70 環 境 デ ザ イ ン 演 習 … 82 カラー・コーディネート論 … 60 住 空 間 設 備 … 70 ガーデンプランニング … 83 空 間 デ ザ イ ン 論 Ⅰ … 60 空 間 構 造 学 Ⅱ … 71 構 造 力 学 Ⅰ … 71 建 築 問 題 と 法 規 … 83 ( 空 間 構 造 学 Ⅲ ) 空 間 デ ザ イ ン 論 Ⅱ … 61 構 造 力 学 Ⅰ … 71 イ ン テ リ ア 材 料 … 84 構 造 力 学 Ⅱ … 80 空 間 構 造 学 Ⅰ … 61 空 間 設 計 Ⅰ … 72 インテリアコーディネートⅠ … 84 空 間 構 造 学 Ⅰ … 61 空 図 … 62 イ ン テ リ ア 史 … 72 空 間 設 計 Ⅱ … 85 空 間 構 造 学 Ⅱ … 71 家 庭 経 営 学 … 62 インテリアデザイン … 73 空 間 設 計 Ⅲ … 85 建 築 生 産 実 験 … 81 海 外 生 活 研 修 … 63 インテリアの設計演習 … 73 環 境 論 演 習 … 86 建 食 物 学 … 74 環 境 測 定 法 … 86 調 習 … 74 家 庭 電 気 ・ 機 械 … 87 家 族 関 係 学 … 75 看 護 ・ 介 護 概 論 … 87 保 育 学 … 75 デザインと英語Ⅰ・Ⅱ … 88 ッ 礎 礎 形 間 サ 製 科 実 製 理 実 色 築 実 生 習 … 78 産 … 81 学 科 専 門 セ ミ ナ ー … 88 基 礎 製 図 … 55 空 間 製 図 … 62 CADオペレーション … 63 空 間 設 計 Ⅰ … 72 空 間 設 計 Ⅱ … 85 空 間 設 計 Ⅲ … 85 空 間 デ ザ イ ン 論 Ⅰ … 60 空 間 デ ザ イ ン 論 Ⅱ … 61 空 間 デ ザ イ ン 実 習 … 68 空 間 デ ザ イ ン 演 習 … 69 建 築 の 歴 史 Ⅰ … 69 建 築 の 歴 史 Ⅱ … 70 室 内 環 境 学 … 55 住 空 間 設 備 … 70 築 生 産 … 81 建 築 問 題 と 法 規 … 83 (住宅問題と法規) インテリアの設計演習 … 73 科目名 学科基礎セミナー (Fundamental Seminar) 担当者 石神 忍、津田 礼子、寺田 貴子、 宮本 達夫、吉田 大介、浜谷 信彦 単位数 1単位 授業の概要 建築物の構造原理と有名建築の意匠を体感的に学ぶ。 (石神) デザイン学習の基礎について講義し、色彩についての演習を行う。 (津田) 生活素材の審美性を高める加工技術のひとつである染織工芸の基礎的技法を学ぶ。 (寺田) 建築界の基礎知識や諸問題について学ぶ(宮本) 天然資源とゴミ問題を例に挙げ、生活と環境及び共生という問題を考える。 (吉田) デザインとは何かデザイナーの実際の仕事や学びの方法を学ぶ。また、素材演習も行う(浜谷) 授業計画 <前期> 1.結んで強い構造物を造る 2.世界の有名建築を造る 3.デザインの造形的要素−形態(フォルム) 、色彩(カラー) 、素材(マテリアル)について 4.カラー・スタディ(模写) 5.型染め 6.絞り染め 7.手描き更紗 8.住宅問題について 9.住宅事情について 10.建設業界について 11.活水周辺の自然環境 12.ゴミ問題を考える 13.天然染料による染色について 14.デザイン業界の実際の仕事と就職活動 15.プロダクトデザイン素材演習 試験・課題等の内容 授業終了時に各担当教員がそれぞれのテーマに沿ったレ ポート等の課題を出します。 評価方法 レポートと出席状況で評価します。 科目名 デザイン論 (Introduction of Design) テキスト 各教員から提示されます。 参考文献 各教員から提示されます。 担当者 浜谷 信彦 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ モノ・情報・空間のデザイン領域を中心に、私たちの生活を取巻く身近なデザインの例を通して、人と人・人とモノ・人 と社会の間でデザインによるコミュニケーションなどを理解する。また、各デザイン領域に共通する感性と論理や技術の 基礎を捉えて、デザインの見方、考え方など身につける。 授業の概要 グラフィックやプロダクトなど、スタンダードなデザインの実例を映像などで紹介し、デザインの魅力を探り、企画やコ ンセプト、変遷、市場展開、ブランドなどデザインの背景にある物語について考察していく。また理解を深めるため短時 間のワークを取り入れることもある。 授業計画 <前期> 1.デザインとは、各領域と概要 2. コミュニケーションとデザイン 3. VI(ビジュアル・アイデンティティー)CIと企業理念 4. ロゴタイプ、シンボルマーク、キャラクター 5. 広告 CM、ポスター、コピー 6. パッケージ、編集、ディスプレー 7. 生活雑貨 8. キッチンツール 9. 家具、玩具 10. 家電製品 三種の神器 11. 自動車、交通 12. クラフト 13. インテリア 14.デザインにおける現代の課題 15.まとめ 試験・課題等の内容 レポート テキスト プリント等 評価方法 レポート50%、学習状況(出席・課題提出)50% 参考文献 随時提示 53 健康生活学部 生活デザイン学科 専門科目 授業の到達目標及びテーマ 生活デザイン学科における様々な分野の基礎的な内容を少人数のセミナー形式で受講し、生活デザイン学科のカリキュラ ムの体型を理解する。また、各分野の教員の助言を受けながら自分が進むべき方向とその目的に合った学ぶ方法を探る。 科目名 デッサン (Drawing) 担当者 津田 礼子 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 陰影法と透視図法(パースペクティヴ)による三次元の立体、空間を描く技法を学び、造形・デザインの基礎的構成力を 養う。形体の把握とモノトーンの階調、異なるマチエール(質感)を描き分けるセンスとテクニックを磨く。最後により 複雑な形態のデッサン力の習得へ導く。 授業の概要 初めに基礎として、陰影法と透視図法(パースペクティヴ)による幾何形体や空間のデッサンを行う。次に、布、果物、 花、ガラス、金属など、異なるマチエールを持つモチーフのデッサン、さらに人体や樹などの複雑な形態のデッサンを行 う。 授業計画 <前期> 1. 幾何形体のデッサン 2. 3. 空間のデッサン 4. 5. 6. 石膏像のデッサン 7. 8. 9. 布、果物、花、ガラス、金属などのモチーフのデッサン 10. 11. 12. 13. 人体や樹などのデッサン 14. 15. 試験・課題等の内容 作品(デッサン)による評価 テキスト なし、デッサン集を提示、プリント配布 評価方法 授業態度 10%、作品(デッサン)90% 参考文献 同上 科目名 環境論 (Environment) 担当者 吉田 大介 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 今、私達を取り巻く『環境』において色々な問題が話題となっている。地球温暖化をはじめとする、いわゆる環境問題で ある。 『環境』を利用することなしでは生きられない人間が、その利用のために自ら作り出した社会的、経済的制度のた めに生活の存続の危機にさらされているというのはどういう事なのか。人間と環境とを含む動的なシステムを理解し、環 境を単に、外にあるもの、与えられたものにすぎないとする見方から、 「環境と共に生活する人間」を考えてみる。 授業の概要 この講義では、まず、地球環境の変遷を理解し、現在の自然環境が生物の進化や繁栄とどのような関係があるかを学ぶ。 また生物の中でのヒトの閉める位置についても確認する。 次に、 文明の発達と環境の変遷の関係について学び、 とくに、 我々 の生活を取り巻く大気環境、水環境、土壌環境などに起こっている問題や地球規模の環境問題についても考察する。また 資源開発と環境や未来の生活と環境についても考える。 授業計画 < 期> 1.環境をどう学ぶか 2.地球環境の変遷1 3.地球環境の変遷2 4.生物と環境1 5.生物と環境2 6.人間と他の生物 7.環境問題と生活1 ─大気環境─ 8.環境問題と生活2 ─大気環境─ 9.環境問題と生活3 ─水環境─ 10.環境問題と生活4 ─水環境─ 11.環境問題と生活5 ─土壌環境─ 12.地球規模の環境問題1 13.地球規模の環境問題2 14.資源開発と環境保全 15.まとめ ─未来の生活と環境─ 試験・課題等の内容 筆記試験等 評価方法 レポート、クイズおよび試験(80%) 、出席および受講態 度(20%)による総合評価 テキスト 未定 54 参考図書 岩槻紀夫 編『生活環境論』 (南江堂、1991) 河村武 他『環境科学』 (朝倉書店、1988) アメリカ合衆国政府『西暦2000年の地球1、2』 (家の光 協会、1980) M.Eisenbud『ヒューマンエコロジー』 (産業図書、1981) ルネ.デュボス『人間と適応』 (みすず書房、1970) 雑誌『Newton』 (教育社) など 科目名 基礎製図 (Drafting Practice) 担当者 平野 啓子 単位数 2単位 授業の概要 最初に製図の基本事項(意義、用具の説明)を説明し、線の引き方、文字の書き方など実際に用紙に描く練習に入ります。 次に製図法(三角法、軸測図、透視図)を学び、最終的に木造、鉄筋コンクリート造などの図面模写を通して、建築製図 の基本技法を学びます。 授業計画 <前期> 1.製図教育の意義、課題説明、用具確認 2.線の引き方、文字の書き方 3.寸法線、記号の引き方 4.用紙と作図範囲 5.三角法の基本 6.軸測図の描き方(斜投影図法による陸屋根建築物の表現) 7.軸測図の描き方(等角投影図法による回廊型建築物の表現) 8.透視図の描き方(一点消去法による室内の表現) 9.透視図の描き方(二点消去法による切妻屋根住宅の表現) 10.縮尺と図面密度(開口部、壁、その他) 11.模写による作図力、読図力の向上(木造平面図1) 12.模写による作図力、読図力の向上(木造平面図2) 13.模写による作図力、読図力の向上(鉄筋コンクリート造断面図1) 14.模写による作図力、読図力の向上(鉄筋コンクリート造断面図2) 15.模写による作図力、読図力の向上(木造基礎・土台部分の軸測図) 試験・課題等の内容 期末試験は実施しません。 評価方法 毎回の出席は当然のこととして、提出課題及び授業姿勢を 勘案して評価します。 科目名 室内環境学 (Building Environment) テキスト 「新しい建築の製図」編集委員会『新しい建築の製図』 (学芸出版) 日本建築学会『コンパクト建築設計資料集成』 (丸善) 参考文献 日本建築学会『構造用教材』 (丸善) 担当者 石神 忍 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ ヒトが快適に居住するための室内環境条件を理解することを第一の目的とします。そして、望ましい環境条件を確保する ための概念的手段を会得することを第二の目的とします。 授業の概要 ヒトの周囲を取り巻く環境要素、すなわち光、空気、熱、音等のエネルギーをキーワードとして、快適な室内環境条件に ついて解説した後、講義内演習を実施して数値演算処理による合理的な室内環境の創出方法について会得させます。 「空 間デザイン実習」の前段階となる講義科目です。 授業計画 <後期> 1.序論(居住環境を整える意義) 2.光環境を整える1(日照・日射1) 3.光環境を整える2(日照・日射2) 4.光環境を整える3(照明) 5.光環境を整える4(色彩) 6.光環境を整える5(安全色、識別色) 7.空気温熱環境を整える1(指標) 8.空気温熱環境を整える2(換気) 9.空気温熱環境を整える3(熱貫流) 10.空気温熱環境を整える4(結露) 11.音環境を整える1(音の概念、計測) 12.音環境を整える2(騒音) 13.音環境を整える3(音響) 14.数値計算総合演習1 15.数値計算総合演習2、総括 試験・課題等の内容 期末試験を実施します。 テキスト 日本建築学会『建築環境工学用教材[環境編] 』 (丸善) 評価方法 期末試験100% 参考文献 日本建築学会『建築環境工学用教材[設備編] 』 (丸善) 田中穀弘『ポイントで学ぶ建築環境・設備読本』 (技術書院) 55 健康生活学部 生活デザイン学科 専門科目 授業の到達目標及びテーマ デザインしたり、製品づくりを円滑に進めるには、製図法を十分にマスターする必要があります。本授業では、肉筆によ る基本的な製図能力を身につけることを到達目標としています。 科目名 基礎科学 (Basic Science) 担当者 寺田 貴子 単位数 2単位(半期) 授業の到達目標及びテーマ 科学技術の進展に伴って日常の生活の中に入り込んできた人工物質の構造と性質、消費や廃棄、あるいは環境問題などを 理解する上で必要な科学的基礎理論を学ぶ。 授業の概要 日常生活に関連した基礎的な科学理論について、演習も交えながら講義を行う。 授業計画 <前期> 1.基礎科学の授業の目的 2.科学の歴史(1) 3. 〃 (2) 4.化学の基礎(1) 5. 〃 (2) 6. 〃 (3) 7. 〃 (4) 8. 〃 (5) 9. 〃 (6) 10. 〃 (7) 11.生活の科学(1) 12. 〃 (2) 13. 〃 (3) 14. 〃 (4) 15.まとめ 試験・課題等の内容 学期末の定期試験において科学の基礎知識を問う筆記試験 を行う。 テキスト 指定はしない。プリントを適宜配布する。 参考文献 授業をとおして適宜紹介する。 評価方法 試験80%、授業態度20%で評価する。 科目名 プロダクトデザイン論Ⅰ (Product Design Theory I) 担当者 浜谷 信彦 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ プロダクトデザインの歴史や背景を知り、デザインの理念と実践例からモノのデザインと生活との関係を理解する。コン セプトや製品開発のプロセス、社会や環境との関係の観点からもデザインを考えることが出来る基礎を身につける。 授業の概要 北欧デザインの名作家具や雑貨から、現代の情報機器まで様なプロダクトの理念と実践例を映像で紹介し、歴史や時代背 景、デザインと社会との関係を理解し、人とモノとコトという観点から、移動機器、家電、食器、家具などのプロダクト デザインを考察していく。 アイデア発想方法の短い演習を行うこともある。 授業計画 <後期> 1.Ⅰプロダクトデザインの歴史と背景 2. 産業革命∼バウハウス 3. デザインと工芸 4.Ⅱ家具デザイン 5. 北欧デザイン 6. ミッドセンチュリー 7.Ⅱ情報化とデザイン 8. 情報化・デジタル化、インターフェイス 9. アフォーダンス 10.Ⅲノーマライゼーション 11. ユニバーサル・デザイン/バリアフリー・デザイン 12.Ⅳ環境とデザイン 13. サスティナブル・デザイン/エコ・デザイン 14.Ⅴアイデア・デベロップメント 15. まとめ(順不同) 試験・課題等の内容 レポート課題を課します。 テキスト プリント等 評価方法 レポート課題(試験) 50% 授業の提出物・参加状況 50% 参考文献 随時提示 56 科目名 CGデザインⅠ (CG Design I) 担当者 浜谷 信彦 単位数 1単位 授業の概要 デザインにおけるCGの種類と用途を解説し、演習をとおして二次元CGドロー系(Illustrator)及びペイント系アプリ ケーョン・ソフトの基本ツールを中心とした基礎技術を習得。その応用演習として、課題制作をアイデア展開から実制作 までCGで行う。 授業計画 <後期> 1.CGデザイン表現 データの種類と特徴 2. ドロー系(Illustrator) 3. 〃 ツール使用方法 4. 〃 ツール使用方法 5. ペイント系(Photoshop) 6. 〃 ツール使用方法 7. 〃 ツール使用方法 8.CGデザイン制作Ⅰ 9. 「グリーティングカード」など 10. 〃 11.CGデザイン制作Ⅱ 12. 「CDジャケット」など 13. 〃 14. 〃 15.プレゼンテーション 試験・課題等の内容 作品提出 テキスト プリント等 評価方法 提出作品 80% 授業の参加状況 20% 参考文献 随時提示 科目名 芸術・文化論Ⅰ (Art and Culture I) 担当者 津田 礼子 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ ヨーロッパでは地中海沿岸の地域とアルプス以北の北方とでは、 風土と文化が大きく異なる。ラテン系民族の「石の文化」 とケルト・ゲルマン系民族の「木、森の文化」を対比させ、文化が地域の気候、風土と人間との関係によって育まれると いう側面を知る。 授業の概要 絵画、その他のイコノロジーを通して、主にヨーロッパの生活様式と文化について、風土との関係から考える。前近代社 会に主眼を置き、ヨーロッパ文化の二つの型─①地中海型文化の例として「古代ギリシア」の生活文化、②北方ヨーロッ パ型文化の例として「中世ヨーロッパ」の生活文化を選ぶ。 授業計画 <前期> 1. ヨーロッパ文化の二つの型と風土、日本の文化・風土との比較 2. 3. 「古代ギリシア」の生活文化:石の文化−乾燥性、海洋性の風土 4. 壺絵にみる人間像と生活の場面 5. 例)ディオニソスとぶどう酒 6. 泉で水を汲む女 など 7. 「中世ヨーロッパ」の生活文化:森を開拓し、農村、都市を形成する過程、 8. アジールの存在、生活者としての農民の姿、 9. ゲルマン、ケルト系の文化、メンタリティー 10. に今日の北方ヨーロッパのルーツを探る。 11. 風土の分類(和辻による) 12. 13. まとめ:生活文化の民族的特色 14. 環境順応の原則 15. (※スライド使用) 参考文献 試験・課題等の内容 (朝倉書房) 試験問題は、授業内容を理解しているかどうかを問うもの。 日本家政学会 編『生活文化論』 太田秀道『生活の歴史3 ポリスの市民生活』 (河出書房新社) 評価方法 C・ブルック『中世社会の構造』 (法政大学出版局) 期末試験 100% 他 テキスト 和辻哲郎『風土』 (岩波書店) 他にプリントを用意 57 健康生活学部 生活デザイン学科 専門科目 授業の到達目標及びテーマ 今日、デザインの現場ではコンピュータグラフィックスが導入されている。この講座ではCGによるデザイン表現を習得 する。ドロー系とペイント系アプリケーション・ソフトそれぞれのデータの特性を理解し基礎技術を習得する。デザイン 課題制作によりCGの特性を活かして使用できるようにする。 科目名 造形実習 (Plastic Art) 担当者 津田 礼子 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ ラフスケッチから完成までを通し、イメージやアイディアをフォルム(形態) 、色彩、マチエール(質感)といった造形 的記号で表現するプロセスを学ぶ。基礎的なデザイン力とデザインの方法を学ぶことを目的とする。 授業の概要 平面、立体、空間のデザインの基礎的トレーニングを行った後、エスキースから作品を完成させるところまでを行う。自 然の中から風、水、花などをモチーフとするなど、デザイン・ソースから、平面と立体によってイメージを表現する。 授業計画 <後期> 1.平面の構成:平面分割、パタンなどによって平面の造形を行う。 2. 〃 3.平面のデザイン:平面の構成を踏まえて、タピスリー、壁紙などのデザインを行う。 4. 〃 5. 〃 6. 〃 7.立体の構成:粘土、スタイロフォームなどに使って立体的形態の造形を行う。彩色も含む。 8. 〃 9. 〃 10.立体や空間のデザイン:立体の構成を踏まえて、具体的なデザインへ展開する。 スタイロフォーム、スチレンボードなどを用いて、建物、庭園などの模型を制作する。 11. 〃 12. 〃 13. 〃 14. 〃 15. 〃 評価方法 作品により評価する。 参考文献 内容に応じ提示する。 テキスト プリントを用意する。 科目名 テキスタイルマテリアル (Textile Materials) 担当者 吉田 大介 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 現代において『衣』はファッション化、個性化的要素への指向がますます高まり、あまりにも社会環境、風習、職業、流 行などからの制約や影響が大きく、ともすれば『衣』本来の目的である、自然環境への対応がなおざりにされがちである。 この解決のためには、デザイン的な工夫とともに、材料の果たす役割を学ぶことが大切である。 授業の概要 授業計画に従い、講義形式でおこなう。この講義では被服材料である繊維、糸、布等の基礎的な性質、性能について学び、 それが『衣』の性能にどのように関係づけられるかを考察する.また、繊維製品であるカーペット、カーテン等のインテ リア材料についても十分な考察をしたい。 授業計画 < 期> 1.被服の機能 2.繊維とは何か 3.天然繊維1 ─セルロース系繊維─ 4.天然繊維2 ─たんぱく質系繊維─ 5.化学繊維1 ─再生繊維、半合成繊維─ 6.化学繊維2 ─合成繊維─ 7.繊維の鑑別 8.糸 9.織物と編物 10.被服材料性能1 11.被服材料性能2 12.インテリア材料としての繊維 13.繊維製品の利用1 14.繊維製品の利用2 15.まとめ 試験・課題等の内容 筆記試験 評価方法 レポートおよび試験等による総合評価 70% 出席状況・授業に対する取り組み方 30% テキスト 林 雅子 監修『被服材料学』 (実教出版、1991改訂) 58 参考図書 日本家政学会 編『被服の資源と被服材料』 (朝倉書店、1989) 熨斗秀夫 他『現代被服材料学』 (朝倉書店、1982) 木戸猪一郎『繊維材料各説』 (三共出版、1979) 吉川和志『新しい繊維の知識』 (鎌倉書房、1988) その他 科目名 テキスタイルデザイン実習 (Experiment on Textile Design) 担当者 寺田 貴子 単位数 2単位(半期) 授業の概要 卓上手織機を用いて種々の基本的な織組織の小作品を試作した後、足踏式手織機を用いてオリジナルの応用作品を製作す る。 授業計画 <後期> 1.平織・無地組織の基礎作品製作 2.平織・横縞組織の基礎作品製作 3.平織・縦縞組織の基礎作品製作 4.平織・格子縞組織の基礎作品製作 5.平織・綴組織の基礎作品製作(1) 6. 〃 (2) 7.添毛組織の基礎作品製作(1) 8. 〃 (2) 9.綾織組織の基礎作品製作(1) 10. 〃 (2) 11.応用作品の製作(1) 12. 〃 (2) 13. 〃 (3) 14. 〃 (4) 15. 〃 (5) 試験・課題等の内容 学期末の定期(筆記)試験は行わない。 テキスト 指定はしない。プリントや資料を適宜配布する。 評価方法 作品50%、授業態度50%で評価する。 参考文献 授業をとおして適宜紹介する。 科目名 アパレル科学 (Apparel Science) 担当者 寺田 貴子 単位数 2単位(半期) 授業の到達目標及びテーマ 衣服の起源や、衣生活で用いられる材料全般の種類や性質、それらが入手されて廃棄に至るまでについて科学的に理解し、 合理的で快適な衣生活を構築するために必要な知識を習得する。 授業の概要 アパレルの歴史と科学的な基礎理論について、テキストを中心に、適宜ビデオやパワーポイント(スライド)などを用い て講義を行う。 授業計画 <後期> 1.アパレル科学の授業目的 2.衣生活の歴史・アパレルの変遷と役割(1) 3. 〃 (2) 4.アパレル材料(1) 5. 〃 (2) 6. 〃 (3) 7.アパレルデザイン(1) 8. 〃 (2) 9.アパレルと生理・衛生(1) 10. 〃 (2) 11.アパレルの管理(1) 12. 〃 (2) 13.現代の衣生活(1) 14. 〃 (2) 15.まとめ 試験・課題等の内容 学期末の定期試験において、衣生活全般に関する基礎理論 の知識を問う筆記試験を行う。 テキスト 松生勝 編著『アパレル科学概論』 (朝倉書店 ISBN4-254-6022-2 C3377) 評価方法 試験80%、授業態度20%で評価する。 参考文献 小林茂雄 他 共著『衣生活論』 (弘学出版) 59 健康生活学部 生活デザイン学科 専門科目 授業の到達目標及びテーマ 衣服の素材である洋服地や着物地のほか、カーテンやテーブルクロス、クッションなどのインテリア用品、ネクタイやハ ンカチなどの小物や雑貨など広範に用いられるテキスタイル(布帛)に関する、基本的な組織の種類や構造について作品 試作を通して理解し、オリジナルの応用作品を製作する。 科目名 カラー・コーディネート論 (Color Coordination) 担当者 津田 礼子 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 光学的・生理学的にみた色彩の基礎的な知識について説明した上で、色彩の系統的分類について、また、色彩感情や色彩 の象徴的意味など、心の目で見た色彩がどのようなものであるかについて理解する。 授業の概要 光学的・生理学的にみた色彩、色彩の表わし方、見え方、色彩と感情、色彩調和について講義する。スライドにより事例 を紹介し、色票を用いての簡単な実験、 「PCCSハーモニックカード」を用いての演習を行う。 「PCCSハーモニックカード」 を用いての演習では色彩の対比・同化現象などの演習の他、色彩調和のトレーニングを行う。 授業計画 <後期> 1. 色彩とは何か(光学的性質他)①②③ 2. 3. 色彩の表わし方(系統的分類)④⑤⑥ 4. 5. 色彩の見え方⑦⑧ 6. 7. 色彩と感情(固有感情)⑨⑩⑪ 8. 9. 色彩の歴史(西洋、日本他)⑫⑬ 10. 11. 色彩調和論⑭⑮ 12. 試験・課題等の内容 試験内容は授業内容を理解しているかどうかを問うもの。 評価方法 期末試験 90% 課題 10%(授業時間内演習) 科目名 空間デザイン論Ⅰ (Space Design I) テキスト 塚田 敢『色彩の美学』 (紀伊国屋書店) (教材:PCCS ハーモニックカード) 参考図書 江森康文他『色−その科学と文化』 (朝倉書房) 加藤雪枝他『生活の色彩学』 (朝倉書房) (※スライド使用) 担当者 宮本 達夫 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 住空間に関する基礎的な考え方及び専門用語を学び、今後の授業の理解力を高める。 授業の概要 住居の意味、その発生及び発展など住居に関する基本的な知識並びに現代における我々の住居の特徴及びその伝統と変遷 過程について学ぶ。次に現代の住宅事情や住宅問題及び都市問題など住居を取り巻く基礎的な知識を学ぶ。さらにそれら の知識にもとづき現代における我々の住生活の問題点を把握し、より良い住生活の方向へ改善する技術と考え方を把握す る。 授業計画 <前期> 1.ガイダンス 2.住空間の意味及び住居の発生と発展 3.日本の住空間の特徴1 4.日本の住空間の特徴2 5.木造住宅に関する基礎知識1 6.木造住宅に関する基礎知識2 7.住空間に関する伝統の継続・消滅・変化 8.住宅改良及び居住水準の国際比較 9.住空間の機能1 10.住空間の機能2 11.集合住宅について1 12.集合住宅について2 13.独立住宅について1 14.独立住宅について2 15.コンベックスを用いた住宅各部の実測調査について 試験・課題等の内容 筆記試験を実施します。 テキスト WEB上で講義資料を公開します。 評価方法 試験及びレポートで評価しますが出席状況を加味します。 参考文献 『第3版コンパクト建築設計資料集成』 (日本建築学会) 60 科目名 空間デザイン論Ⅱ (Space Design II) 担当者 宮本 達夫 単位数 2単位 授業の概要 都市についての基本的な知識と歴史を学び、都市がどのように形成されて来たかを把握する。その上で、特殊な歴史を有 する長崎の街並みの成立について学ぶ。 授業計画 <後期> 1.都市とは何か1 2.都市とは何か2 3.都市とは何か3 4.ヨーロッパの古代都市 5.中国の古代都市 6.日本の古代都市1 7.日本の古代都市2 8.歴史都市と近代都市のデザイン 9.近代建築の導入 10.街並関連用語について 11.街並の保存に関する今までの経緯・文化財保護の法的整備 12.重要伝統的建造物群保存地区 13.長崎外国人居留地の形成過程1 14.長崎外国人居留地の形成過程2 15.長崎外国人居留地の変遷過程 試験・課題等の内容 筆記試験を実施します。 テキスト WEB上で講義資料を公開します。 参考文献 評価方法 試験及びレポートで評価しますが出席状況も参考にします。 『長崎市の文化財』(長崎市教育委員会) 科目名 空間構造学Ⅰ (Building Structure I) 担当者 石神 忍 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 建築学、住居学分野の科目を学び始めるにあたって、主要構法である木構造の部材構成と架構方法を理解することを第一 の目的とします。そして、地震や台風などの自然災害に対する備えをはじめとする構造計画の初歩について理解すること を第二の目的とします。 授業の概要 空間構造全般に関する内容と在来木造構法に対象を絞った内容を、 交互に組み合わせて授業を進行します。 「空間構造学Ⅱ」 の前段階として位置付ける授業です。 授業計画 <前期> 1.建築構造を学ぶ意義 2.身近な建築物の構造(学外見学:長崎県美術館、長崎出島ワーフ) 3.建物の構造形式と成り立ち 4.建築構造の進化 5.木構法と材料 6.基礎(在来木造) 7.軸組(在来木造) 8.床組(在来木造) 9.小屋組(在来木造) 10.外装と内装(在来木造) 11.部材名称とディテール(在来木造) 12.外力への備えに関する考え方 13.構法計画の初歩 14.木造住宅の簡易構造計算 15.数値計算総合演習、総括 試験・課題等の内容 期末試験を実施します。 必要に応じて、宿題を出します。 評価方法 期末試験100% テキスト 日本建築学会『構造用教材』 (丸善) 参考文献 内田詳哉『建築構法』 (市ヶ谷出版社) 鈴木秀三『図解 建築の構造と構法』 (井上書院) 建築のテキスト編集委員会『初めての建築一般構造』 (学芸出版社) 61 健康生活学部 生活デザイン学科 専門科目 授業の到達目標及びテーマ 現代の都市空間がどのような歴史をたどって成立したかを日本、外国及び長崎の街を取り上げて考える。 科目名 空間製図 (Space Drafting) 担当者 石神 忍 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ デザインしたり、製品づくりを円滑に進めるには、製図法を十分にマスターする必要があります。本授業では「基礎製図」 で習得した技法を礎に、 「空間構造学Ⅰ」で学んだ木造住宅の建築図書一式(極めてベーシックな小規模建築)を完成させ、 製図技量と図面読解力を磨きます。 授業の概要 授業の前半は、平行定規板を駆使した製図をおこないます。後半は、小規模模型を作って各部材の名称と役割について体 感的に理解を深めます。 授業計画 <後期> 1.建築設計・建築施工と設計図書(解説) 、課題説明、用具確認 2.平面図の作成 3.配置図の作成 4.断面図の作成 5.立面図の作成 6.矩計図の作成 7.展開図の作成 8.伏図の作成(基礎、床) 9.伏図の作成(天井、屋根) 10.透視図の作成 11.読図と模型製作(基礎、土台) 12.読図と模型製作(1階床組、柱、梁) 13.読図と模型製作(2階床組、壁) 14.読図と模型製作(小屋組) 15.読図と模型製作(詳細部分) 試験・課題等の内容 期末試験は実施しません。 評価方法 建築図書:60% 模型:40% テキスト 「新しい建築の製図」編集委員会『新しい建築の製図』 (学芸出版) 日本建築学会『コンパクト建築設計資料集成』 (丸善) 参考文献 日本建築学会『構造用教材』 (丸善) 科目名 家庭経営学 (Home Management) 担当者 谷村 賢治 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ われわれの日々の営みは今日、リスクに満ちている。このような生活リスクの抑制に資する生活力を培うこと、これが本 講義のテーマである。そのためにはまずもって、小さくてもいいから自分の<生活知(環境知)のプール>をつくること、 これを目標にしたい。 授業の概要 以下に示す「授業計画」に従って、基本的には教科書に添う形で行う。生活経営に関する基礎知識の修得ならびにデータ の適切な分析力の獲得に取り組む。 授業計画 <後期> 1.なぜわれわれは環境知に着目するのか 2.生活リスクと環境知の理論的考察(1) −近代家族とは− 3.生活リスクと環境知の理論的考察(2) −家庭経営の基本的な枠組み− 4.高齢化 −超高齢な地域社会と向き合う− 5.国際化・情報化が暮らしに何をもたらしているか(1) 6.国際化・情報化が暮らしに何をもたらしているか(2) 7.サービス、その特性 8.地域のサービス経済化と消費生活リスク 9.フリーターは社会を映す鏡 10.多重債務リスクを考える 11.ライフスタイルの変容と地球環境問題(1) 12.ライフスタイルの変容と地球環境問題(2) 13.サスティナブル・シティをつくる −環境イノベーションとしてのエコ商店街の場合− 14.長崎の家庭ごみ問題を考える 15.まとめ 試験・課題等の内容 期末テストを行う。 テキスト 講義中に適宜、配付する。 評価方法 テスト 50% 学習状況 50% 参考文献 谷村賢治『生活リスクと環境知』 (昭和堂) 62 科目名 海外生活研修 (Overseas Seminar) 担当者 浜谷 信彦 単位数 2単位 授業の概要 ミラノでは、テーブルウェアーなどのプロダクトデザインで有名な企業アレッシーのデザインミュージアムやファッショ ンデザイン工房イプシロン、照明プロダクトデザインのフォンタナアルテ、レオナルドダヴィンチの「最後の晩餐」があ るサンタマリアデレグレッエ教会、ミラノ大聖堂ドーモなどを見学。パリではルーブル美術館、オルセー美術館、ヴェル サイユ宮殿を見学のほか、ポンピドー文化センターやセーヌ川クルーズ、エッフェル塔パリの街並みを散策しました。(今 年度の行き先は未定。) 評価方法 参加状況およびレポート提出 科目名 CADオペレーション (CAD Operation) 参考文献 随時提示 担当者 宮本 達夫 単位数 1単位 授業の到達目標及びテーマ JWW−CADを用いて住宅の平面図を作成できる能力を養う。 授業の概要 「インテリアの設計演習」 や 「空間設計Ⅱ、Ⅲ」 で用いるCADソフトの操作に習熟し、同時に三面図や透視図法など建 築物やインテリアの作図法の基礎を学ぶ。使用するソフトはJWW−CADで多くの設計事務所や建設会社で使用してい る汎用性が高く、高機能なソフトである。 授業計画 <前期> 1.CADとは何か。 2.基本操作Ⅰ(直線、矩形、曲線を描く。 ) 3.基本操作Ⅱ(簡単な複合図形を描く。 ) 4.基本操作Ⅲ(図形をコピーする。 ) 5.基本操作Ⅳ(図形を移動する。 ) 6.基本操作Ⅴ(図形を消去する。 ) 7.基本操作Ⅵ(複線と伸縮) 8.基本操作Ⅶ(中心線と2線を描く。 ) 9.基本操作Ⅷ(連線と寸法線を描く。 ) 10.基本操作Ⅸ(文字を記入する。 ) 11.住宅要素の作成Ⅰ(畳を描く。 ) 12.住宅要素の作成Ⅱ(フローリングを描く。 ) 13.住宅要素の作成Ⅲ(窓と出入口を描く。 ) 14.住宅図面のコピー(1) 15.住宅図面のコピー(2) 試験・課題等の内容 試験は実施しませんが、5回程度の課題を課します。 テキスト 特にテキストはありません。適宜プリントを配布します。 評価方法 提出課題で評価しますが、出席状況を加味します。 参考文献 『第3版コンパクト建築設計資料集成』 (日本建築学会) 63 健康生活学部 生活デザイン学科 専門科目 授業の到達目標及びテーマ 前回「イタリア∼フランス研修」の例 ミラノとパリは、偉大な歴史的芸術が存在すると同時に、現代においても有名なサローネやコレクションが開かれ世界の デザインをリードし続けている。ルーブル美術館をはじめ世界的な作品と出合い、教会のステンドグラスや彫刻など街並 みに刻まれた芸術を肌で感じ取ることができる。それらの香り高い文化・芸術に触れてそれぞれの見聞を広め深める。 科目名 プロダクトデザインⅠ (Practice of Product Design I) 担当者 浜谷 信彦 単位数 2単位 授業の到達 素材と技法を理解し、生活の中の身近なプロダクトをデザイン制作する力を養う。デザインと制作のプロセスを理解する。 授業の概要 陶磁器のティーカップと木製スプーンのセットなど、生活の中の身近なプロダクトをデザインし制作する。他、ランプ シェード又は時計など雑貨の制作を行う。 授業計画 <後期> 1.プロダクト制作Ⅰ(ティーカップ) 2. コンセプト 3. アイデア 4. 制作 5. 〃 6. 〃 7.プロダクト制作Ⅱ(木製プーン) 8. 作図 9. アイデア 10. 制作 11. 〃 12.プロダクト制作Ⅲ(雑貨) 13. 制作 14. 〃 15. 撮影まとめ 試験・課題等の内容 作品提出 テキスト プリント等 評価方法 提出作品80%、授業の参加状況20% 参考文献 随時提示 科目名 陶芸実習 (Ceramics Art) 担当者 浜谷 信彦 単位数 2単位 授業の到達 陶磁の実習を通し、素材や技術の物理的な制限や制約の中で機能や造形美のバランスを見つけ出し、素材と技法の特性を 活かして生活雑貨デザイン制作する。陶磁素材が持つ独自の表情の豊かさ、良さを理解する。 授業の概要 陶磁のプロセスをたどり、カップ、箸置き、陶磁ランプ等の生活雑貨を制作する。収縮率やゆがみを考慮し、素材と技法 の特性を活かしてデザイン制作する。 授業計画 <前期> 1.陶磁造形の工程・技法・素材 2.陶磁の造形 ディテールとテクスチャー 3.手びねり技法 カップ 4. 成型 5. 素焼き 6.染付技法 7. 釉薬・施釉 8. 本焼焼成 9.プロダクト制作(生活雑貨) 10. タタラ成型 11. 〃 12. 素焼焼成 13. 施釉・本焼焼成 14. 組み立て 撮影 15.まとめ 試験・課題等の内容 作品提出 テキスト プリント等 評価方法 提出作品80%、授業の参加状況20% 参考文献 随時提示 64 科目名 CGデザインⅡ (CG Design II) 担当者 浜谷 信彦 単位数 1単位 授業の概要 印刷物のレイアウトなどDTPの基礎的技術、CGの3D表現について演習をする。応用として、イラストレーションや ポスターなどのグラフィックと立体的な雑貨をCGを用いてデザイン制作する。 授業計画 <前期> 1.CGデザイン表現(Photoshop) 2. 3D表現(Illustrator) 3.DTP 4. レイアウト 5. 〃 6.CGデザイン制作Ⅰ 7. 「イラストレーション」 8. 〃 9.CGデザイン制作Ⅱ 10. 「ポスター」 11. 〃 12.CGデザイン制作Ⅲ 13. 「雑貨(立体) 」 14. 〃 15.プレゼンテーション 試験・課題等の内容 作品提出 テキスト プリント等 評価方法 提出作品 80% 授業の参加状況 20% 参考文献 随時提示 科目名 インダストリアルデザイン (Industrial Design) 担当者 浜谷 信彦 単位数 1単位 授業の到達目標及びテーマ アイデアを抽出・展開する方法やレンダリング・スケッチなどの表現技術を習得する。企業における商品開発のプロセス、 マーケティングからデザイン、生産工程、商品化されるまでの流れを理解し、プロダクトデザイナーとして素材、加工技 術、成型方法など理解する。企業における量産デザインに対応した、より実践的なザイン力を養う。 授業の概要 企業における商品開発のプロセス、マーケティングからデザイン、生産工程、商品化されるまでの流れを理解し、実践的 な課題演習を行う。CGを用いて就職活動等に用いるポートフォリオにまとめる。 授業計画 <後期> 1.Ⅰデザイン表現 2. レンダリング・スケッチ 3.Ⅱ商品企画 4. 企業戦略、マーケティング 5. 調査と分析(シナリオ法、ペルソナ法) 6. 生産計画 7.Ⅲ製品デザイン 8. 商品企画 9. サーベイ 10. アイデア 11. レンダリング、三面図 12. 〃 13.Ⅳプレゼン 14. ポートフォリオ 15. プレゼンテーション 試験・課題等の内容 作品提出 テキスト プリント等 評価方法 提出作品70%、授業の参加状況30% 参考文献 随時提示 65 健康生活学部 生活デザイン学科 専門科目 授業の到達目標及びテーマ この講座ではCGデザインⅠで習得した基礎的な技術をもとに、更にデザイン表現を深める。DTPにおけるアプリケー ション・ソフトの連携やレイアウト技術、3D(立体)表現などCGを活かして、グラフィックデザイン∼プロダクトデ ザインに応用する力を習得する。 科目名 ハンドクラフト (Handcrafts) 担当者 寺田 貴子 単位数 2単位(半期) 授業の到達目標及びテーマ 服飾品に、さらに加飾を行うことでその美しさをより効果的に表現する手法である手工芸(ハンドクラフト)が、歴史的 に世界各地で多種多様に展開されてきたことを理解し、代表的な手工芸である刺繍と編み物の技法の種類と特徴について、 基礎作品の試作をとおして理解するとともに、オリジナルな応用作品を製作することで技術の習熟をはかる。 授業の概要 基礎的な手工芸の種類と技法の特徴について実習をとおして学習する。 授業計画 <前期> 1.欧風刺繍の歴史と基礎技法(1) 2.欧風刺繍の基礎技法(2) 3. 〃 (3) 4.鈎針編の歴史と基礎技法(1) 5.鈎針編の基礎技法(2) 6. 〃 (3) 7.棒針編の歴史と基礎技法(1) 8.棒針編の基礎技法(2) 9. 〃 (3) 10.応用作品の製作(1) 11. 〃 (2) 12. 〃 (3) 13. 〃 (4) 14. 〃 (5) 15. 〃 (6) 試験・課題等の内容 学期末の定期(筆記)試験は行わない。 テキスト 指定はしない。プリントや資料を適宜配布する。 評価方法 作品50%、授業態度50%で評価する。 参考文献 授業をとおして適宜紹介する。 科目名 テキスタイルマテリアル実習 (Experiment on Textile Materials) 担当者 吉田 大介 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 「テキスタイルマテリアル(講義) 」で学んだ繊維材料の性質、性能について実験を通してよりよく理解し、さらに身近な ものにしていただきたい。 授業の概要 授業計画に従い、実験形式でおこなう。そのためには、前もって「テキスタイルマテリアル(講義) 」の履修が必要である。 授業計画 < 期> 1.繊維の鑑別(1) 2.繊維の鑑別(2) 3.繊維の鑑別(3) 4.繊維の太さの測定 5.ナイロン66の合成 6.糸の太さ、撚り数、強度の測定 7.織物の測定(1) 8.織物の測定(2) 9.ハートループ法による剛軟度測定 10.布の引っ張り強さ、布の撥水性試験 11.未知の試料の分析1 12.未知の試料の分析2 13.未知の試料の分析3 14.未知の試料の分析4 15.織物シミュレーション 試験・課題等の内容 毎回レポート提出 テキスト 櫻田一郎 監修『現代被服材料実験』 (化学同人、1982) 評価方法 レポートおよび試験等による総合評価 80% 出席状況・実験に対する取り組み方 20% 参考図書 日本家政学会 編『被服の資源と被服材料』 (朝倉書店、1989) 熨斗秀夫 他『現代被服材料学』 (朝倉書店、1982) 木戸猪一郎『繊維材料各説』 (三共出版、1979) 吉川和志『新しい繊維の知識』 (鎌倉書房、1988) その他 66 科目名 染色学 (Science of Dyeing) 担当者 吉田 大介 単位数 2単位 授業の概要 授業計画に従い、講義形式でおこなう。そのために、前もって「テキスタイル・マテリアル(講義) 」の履修が望ましい。 授業計画 < 期> 1.染色とは何か 2.染料・染色物の色1 3.染料・染色物の色2 4.染料と染色法の分類1 5.染料と染色法の分類2 6.タンパク質繊維の染色1 7.タンパク質繊維の染色2 8.セルロース系繊維の染色1 9.セルロース系繊維の染色2 10.合成繊維の染色1 11.合成繊維の染色2 12.染色堅牢度と評価1 13.染色堅牢度と評価2 14.染色速度論1 15.染色速度論2 試験・課題等の内容 筆記試験 テキスト 未定 評価方法 レポートおよび試験等による総合評価 70% 出席状況・授業に対する取り組み方 30% 参考図書 矢部章彦 他『染色概説』 (光生館) 近藤一夫 監修『染色の化学』 (建帛社) 黒木宣彦 著『染色理論化学』 (槇書店) その他 科目名 染色学実験 (Science of Dyeing Lab.) 担当者 吉田 大介 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 「染色学(講義) 」で学んだ内容を、さらに、実験を通して学び、染色の知識および技術を深める。またシルクスクリーン による作品製作もおこなう。 授業の概要 授業計画に従い、実験形式でおこなう。そのためには、前もって「染色学(講義) 」の履修が必要である。 授業計画 < 期> 1.ガイダンス、実験を行う上での注意。 2.酸性染料・含金属染料の染色法1(浸染法) 3.酸性染料・含金属染料の染色法2(調色) 4.酸性染料・含金属染料の染色法3(染色評価) 5.酸性染料・含金属染料の染色法4(緩染・均染、染色速度) 6.直接染料の染色法 7.建染染料の染色法 8.分散染料の染色法1 9.分散染料の染色法2 10.ピグメントレンジの染色法 11.混合染色法 12.捺染(シルクスクリーン)1 13.捺染(シルクスクリーン)2 14.染色ファクターの測定1 15.染色ファクターの測定2 試験・課題等の内容 毎回レポート、筆記試験の予定 テキスト プリント 評価方法 レポートおよび試験等による総合評価 70% 出席状況・授業に対する取り組み方 30% 参考図書 矢部章彦 他『染色概説』 (光生館) 近藤一夫 監修『染色の化学』 (建帛社) 黒木宣彦 著『染色理論化学』 (槇書店) その他 67 健康生活学部 生活デザイン学科 専門科目 授業の到達目標及びテーマ 生活を彩り豊かなものにしている染色について、染料・染色物の色とその表示法、染料の種類と特性、染色性および染色 法、染色物の堅牢性とその評価方法を学び、染色に対する興味・関心を深める。 科目名 ファッション製作実習 (Clothing Construction) 担当者 庄山 茂子 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ ・人体と被服の構造の関係を理解する。 ・人体の動きに必要なゆとりを理解する。 ・用途に応じた、被服素材を選択できる。 ・基本的な衣服を製作する技能を身につける。 授業の概要 立体構成法による衣服の製作を通して、人体と被服の構造の関係やゆとり量、素材のもつ特性等を考察しながら、ファッ ション造形の基礎理論と製作技術を習得する。さらに、製作を通して、着用目的や体型に合い、個性を表現できる既製服 の選択能力をも習得する。また、布に独自の装飾をほどこした手芸品の製作を通して、時間をかけた手作りの作品の価値 を見直す。 授業計画 <後期> 1.被服の目的・機能 2.着衣する人体、人体計測、被服のゆとり 3.スカート製作 スカート原型、パターン設計 4. 〃 用布の地直し、裁断、印しつけ 5. 〃 仮縫い 6. 〃 補正、裏地裁断 7. 〃 本縫い(ダーツ、脇縫い) 8. 〃 本縫い(ファスナー、スリット) 9. 〃 本縫い(裏布の縫い方、裏とじ) 10. 〃 本縫い(ベルトつけ、裾の始末) 11.スカート仕上げ、作品着装 12.手芸技法を取り入れた幼児用グッズ製作 13. 〃 14. 〃 15.まとめ 試験・課題等の内容 作品(スカート、幼児用グッズ) 、作品に関するレポート を課す。 参考文献 文化服装学院 編『婦人服1.2.3. 』 (文化出版局) 評価方法 課題・提出物(80%) 、授業への参加状況(20%) 科目名 空間デザイン実習 (Practice in Space Design) 担当者 石神 忍 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 「室内環境学」に関連する種々の実験を通して、ヒトが快適に過ごすために必要な環境条件について理解を深めることを 第一の目的とします。そして、この知識を基盤にしてヒトが快適に居住できる空間づくりに応用できる能力を養うことを 第二の目的とします。 授業の概要 授業の前半は、環境原理に関する実験をおこないます。後半は、床面積50㎡程度の小空間(※自室と考えて良い)の中で 快適に過ごすための工夫、すなわちゾーニング、建築環境、ヒューマンファクター等を考えながら空間計画の素養を会得 します。 授業計画 <前期> 1.序論(概要説明、小空間の設計課題提示) 2.光環境(大チャペルの照度分布) 3.光環境(内装仕上げと照明方式) 4.空気温熱環境(温熱感覚に影響を及ぼす物理量) 5.空気温熱環境(発熱と換気) 6.音環境(室内外の騒音) 7.音環境(大チャペルの音圧レベル分布ならびに残響時間) 8.小空間の環境設計(基本計画① 構造計画、ゾーニング) 9.小空間の環境設計(基本計画② 採光・照明計画、通風計画、建築設備計画) 10.小空間の環境設計(室内模型の制作① スケルトン) 11.小空間の環境設計(室内模型の制作② 間仕切壁、通路) 12.小空間の環境設計(室内模型の制作③ 開口部と人間工学) 13.小空間の環境設計(室内模型の制作④ 設備機器と人間工学) 14.小空間の環境設計(室内模型の制作⑤ 家具と人間工学) 15.小空間の環境設計(設計の趣旨説明、講評) 試験・課題等の内容 実験レポートおよび設計成果物の提出を要します。 評価方法 実験レポート50%、設計成果物50% ※実験・実習科目の性格上、現に体験しなければ意味がな い。欠席、遅刻の場合は、大幅に減点されるので皆勤の こと。 68 テキスト 日本建築学会『建築環境工学用教材[環境編] 』 (丸善) 日本建築学会『構造用教材』 (丸善) 参考文献 日本建築学会『建築環境工学用教材[設備編] 』 (丸善) 日本建築学会『コンパクト建築設計資料集成』 (丸善) 科目名 空間デザイン演習 (Exercises in Space Design) 担当者 宮本 達夫 単位数 1単位 授業の概要 家具及び室内空間のスケッチと実測を行って野張を作成する。そのデータをもとにしてCADによる実測図面を作成する。 授業計画 <後期> 1.実測調査法(1)OAデスクのスケッチ 2.実測調査法(2)OAデスク(スケッチ/実測) 3.実測調査法(3)OAデスク(作図) 4.実測調査法(4)135教室平面図(スケッチ1) 5.実測調査法(5)135教室平面図(スケッチ1) 6.実測調査法(6)135教室平面図(実測1) 7.実測調査法(7)135教室平面図(実測2) 8.実測調査法(8)135教室平面図(作図1) 9.実測調査法(9)135教室平面図(作図2) 10.実測調査法(10)135教室平面図(作図3) 11.実測調査法(11)135教室平面図(作図4) 12.実測調査法(12)135教室窓立面図(スケッチ) 13.実測調査法(13)135教室窓立面図(実測) 14.実測調査法(14)135教室窓立面図(作図1) 15.実測調査法(15)135教室窓立面図(作図2) 試験・課題等の内容 実測図面の課題を課します。 テキスト 特にテキストはありません。適宜プリントを配布します。 評価方法 提出課題で評価しますが、出席状況を加味します。 参考文献 各種建築雑誌 『第3版コンパクト建築設計資料集成』 (日本建築学会) 科目名 建築の歴史Ⅰ (History of Architecture I) 担当者 宮本 達夫 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 日本及び外国における各時代の建築様式の流れを理解する。 授業の概要 現代の我が国の住居が和洋折衷であることを認識し、床の間や違い棚などの和風要素がどのようにして成立したかを学ぶ。 また日本独自の宗教建築である神社について知識を深め、さらに外国における古代、中世及び近代の建築の歴史について 学ぶ。 授業計画 <前期> 1.日本の住居形式 2.神社建築1 3.神社建築2 4.神社建築3 5.神社建築4 6.神社建築5 7.古代エジプト建築1 8.古代エジプト建築2 9.古代エジプト建築3 10.中世ロマネスク建築1 11.中世ロマネスク建築2 12.中世ゴシック建築1 13.中世ゴシック建築2 14.近代の住居1 15.近代の住居2 試験・課題等の内容 筆記試験を実施します。 テキスト WEB上で講義資料を公開します。 評価方法 試験及びレポートで評価しますが出席状況を加味します。 参考文献 『第3版コンパクト建築設計資料集成』 (日本建築学会) 『日本建築史図集』 (日本建築学会) 69 健康生活学部 生活デザイン学科 専門科目 授業の到達目標及びテーマ 実際の建築物を実測することによって実測技術や建築物に用いられている寸法体系を学ぶと同時に建築物の部材や材料に ついての知識を深める。 科目名 建築の歴史Ⅱ (History of Architecture II) 担当者 宮本 達夫 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 日本及び外国における各時代の建築様式の流れを理解する。 授業の概要 現代における西洋の建築の基礎となった古代ギリシャ建築とルネサンス建築について学ぶ。続いて日本独自の建築である 茶室を取り上げる。さらに現代建築として高層建築物の成立について学ぶ。 授業計画 <後期> 1.古代ギリシャ建築1 2.古代ギリシャ建築2 3.古代ギリシャ建築3 4.近世ルネサンス建築1 5.近世ルネサンス建築2 6.茶室建築1 7.茶室建築2 8.茶室建築3 9.都市の構成要素 10.ストリートファーニチャーの設計演習 11.近・現代建築 12.スカイスクレーパーの登場 13.スカイスクレーパーの設計演習 14.都市の街路計画演習1 15.都市の街路計画演習2 試験・課題等の内容 筆記試験を実施します。 テキスト WEB上で講義資料を公開します。 参考文献 評価方法 試験及びレポートで評価しますが出席状況を加味します。 『西洋建築史図集』(日本建築学会) 科目名 住空間設備 (Housing Equipment) 担当者 平野 啓子 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 安全で健康で快適に暮らすための居住空間に必要な設備に関して、その知識を習得する。テーマは、 「住宅の動脈と静脈 を知ろう」である。 授業の概要 住空間(建築)設備に関する歴史や考え方、設備の基礎事項と保全・管理、将来の方向性や課題などを学ぶ。 「室内環境 学」および「空間デザイン実習」で得た知識を踏まえて進行する。 授業計画 <後期> 1.住宅設備の基礎事項 2.電気設備Ⅰ(概要と歴史と基礎知識) 3.電気設備Ⅱ(照明計画) 4.電気設備Ⅲ(配線工事・配線設備) 5.給排水衛生設備Ⅰ(概要と歴史と基礎知識) 6.給排水衛生設備Ⅱ(給水・給湯設備と排水・通気設備の機器と配管) 7.給排水衛生設備Ⅲ(衛生器具設備・浄化槽・ガス設備) 8.空気調和設備Ⅰ(歴史と基礎知識) 9.空気調和設備Ⅱ(換気・熱負荷・蓄熱) 10.空気調和設備Ⅲ(方式と計画) 11.情報設備と防災設備(火災感知器・避難誘導設備) 12.エネルギー利用技術(太陽光発電・パッシブソーラー・バイオマス) 13.福祉設備(移送・搬送機器と通報機器)と保全管理(維持保全と維持管理) 14.住宅における設備計画の事例Ⅰ 15.住宅における設備計画の事例Ⅱ 試験・課題等の内容 期末試験を実施する。講義内演習を行う。 評価方法 期末試験 30%、講義内演習 40%、出席状況 30% 70 テキスト 山田浩幸 監修『世界で一番やさしい建築設備(建築知識) 』 (エクスナレッジ) 参考文献 建築設備学教科書研究会 編『建築設備学教科書』 (彰国社) 科目名 空間構造学Ⅱ (Building Structure II) 担当者 石神 忍 単位数 2単位 授業の概要 各構造形式に関する解説と、それらの構造形式を活用して大型の構造物を構築することに関する解説を組み合わせて授業 を進行します。また、各構造形式の納まり図を描いて理解を深めます。 授業計画 <前期> 1.大型構造物を構築する意義と喜び1 2.鉄筋コンクリート構造1(材料) 3.鉄筋コンクリート構造2(配筋) 4.鉄筋コンクリート構造3(型枠) 5.基礎構造 6.鉄骨構造1(材料) 7.鉄骨構造2(架構) 8.鉄骨鉄筋コンクリート構造 9.組立コンクリート構造 10.プレストレストコンクリート構造 11.ディテール1(RC) 12.ディテール2(S) 13.ディテール3(SRC) 14.混合構造 15.数値計算総合演習、総括 試験・課題等の内容 期末試験を実施します。 必要に応じて、宿題を出します。 評価方法 期末試験100% 科目名 構造力学Ⅰ (Structural Mechanics I) テキスト 日本建築学会『構造用教材』 (丸善) 参考文献 アンガス・J・マクドナルド 『建築の構造とデザイン』 (丸善) 宮元健次『初めての建築構造デザイン』 (学芸出版社) 日本建築学会『構造パースペクティブ』 (技報堂) 担当者 石神 忍 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 構造計算の初歩的素養を会得することを目的とします。すなわち、構造物に作用する力を定量的に算定する手法について 会得します。 授業の概要 力学に関する初歩的な事項を学んだ後、単純モデル化した構造骨組(梁、ラーメン)に作用する力・反応する力について 学びます。暗記するのではなく解ける力を養う必要性から講義内演習を実施します。 「構造力学Ⅱ」の前段階と位置付け る授業です。 授業計画 <後期> 1.力学に関する基礎知識①(力の概念) 2.力学に関する基礎知識②(合力と分力 ※図式解法、算式解法) 3.構造力学に関する基礎知識①(モーメント) 4.構造力学に関する基礎知識②(つり合いの条件) 5.構造力学に関する基礎知識③(支点反力) 6.構造物の安定・不安定①(安定の条件) 7.構造物の安定・不安定②(安定・不安定の判別) 8.梁部材の構造力学①(軸方向力図、せん断力図、曲げモーメント図) 9.梁部材の構造力学②(集中荷重と応力) 10.梁部材の構造力学③(等分布荷重と応力) 11.ラーメンの構造力学①(軸方向力図、せん断力図、曲げモーメント図) 12.ラーメンの構造力学②(門型ラーメンへの水平加力と応力) 13.ラーメンの構造力学③(門型ラーメンへの鉛直加力と応力) 14.ラーメンの構造力学④(ヒンジ付き門型ラーメンへの加力と応力) 15.数値計算総合演習、総括 試験・課題等の内容 期末試験を実施します。 必要に応じて、宿題を出します。 評価方法 期末試験100% テキスト 浅野清秀『やさしい構造力学』 (学芸出版社) 参考文献 宮島正栄『初めて学ぶ建築の数学』 (オーム社) 二見秀夫『構造力学』 (市ヶ谷出版) 日本建築学会『構造用教材』 (丸善) 71 健康生活学部 生活デザイン学科 専門科目 授業の到達目標及びテーマ 「空間構造学Ⅰ」に続いて、 主として鉄筋コンクリート構造及び鉄骨構造の部材構成と架構方法を理解することが目的です。 科目名 空間設計Ⅰ (Space Design Practice I) 担当者 中野 善弘 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 小規模住宅の設計を試みて、設計製図の習得と建築デザインへの理解を深める。 授業の概要 小規模な住宅を対象に建築設計製図の進め方を理解し、具体的なドローイングやプレゼンテーションを行います。まず、 授業の前半は、手書きによるトレースで製図に馴染みながら、空間の素養・構成・広がり、デザインの魅力などを学びま す。そして、生活を取り巻く様々な環境を考慮したプランの作成を行い、設計図書を完成させます。 授業計画 <後期> 1.小規模住宅設計の基本事項 2.居住空間の構成 3.居住空間の構造1(トレース) 4.居住空間の構造2(トレース) 5.居住空間の構造3(トレース) 6.プログラムの作成 7.エスキス1 8.エスキス2 9.小規模住宅の設計1(配置図) 10.小規模住宅の設計2(平面図) 11.小規模住宅の設計3(断面図) 12.小規模住宅の設計4(立面図) 13.小規模住宅の設計5(透視図) 14.小規模住宅の設計6(コンセプト) 15.まとめ(プレゼンテーション) 試験・課題等の内容 試験はなし。小規模住宅の設計を課題として授業中に作成 するが、各人の進捗状況によっては持ち帰り完成させる。 評価方法 課題提出物の内容及び完成度で評価する。 科目名 インテリア史 (History of Interior Design) テキスト 「新しい建築の製図」編集委員会『新しい建築の製図』 (学芸出版) 日本建築学会『コンパクト建築設計資料集成』 (丸善) 参考文献 日本建築学会『構造用教材』 (丸善) 担当者 津田 礼子 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ インテリアとは、建築の内部空間、および、この内部を装飾する家具、照明、タピスリー、絨緞、花瓶その他のオブジェ クト等全てを総称し、その概念は極めて広い。そして、それは時代によって、地域によって様々な様式(スタイル)をも つ。ヨーロッパでは古くから室内建築や家具の様式について学ぶことが教養のひとつと考えられてきた。授業では、室内 建築と家具の様式を中心に、主にヨーロッパのインテリア様式の歴史についてスライド等を用いて概説し、その背景にあ る文化や美意識、ライフスタイルについて考える。また、インテリアのデザインを考える上での原理についても触れたい。 授業の概要 下記授業計画に従いテーマを持って進めていく。 授業計画 <後期> 1.インテリアの概念について 2. 古代 エジプト、メソポタミア 3. ギリシア、ローマ 4. 中世 ビザンチン、ロマネスク、ゴシック 5. 6. 近世 ルネサンス 7. バロック 8. ロココ 9. 19世紀前半 10. 近代 19世紀後半 アーツ・アンド・クラフト 11. アール・ヌボー 12. バウハウス 他 13. 現代 14. 15.まとめ 試験・課題等の内容 試験問題は授業内容を理解しているかどうかを問うもの。 椅子の図版などの簡単な模写を課題とする場合もある。 (こ れは授業中に完了しなかった場合) 評価方法 期末試験 90%、課題・提出物・レポート 10% 72 テキスト プリント配布 参考文献 豊口克平 監修『インテリアデザイン事典』 (理工学社)他 科目名 インテリアデザイン (Interior Design) 担当者 松田 美奈子 単位数 2単位 授業の概要 インテリアデザインの基礎知識を下記授業計画に従って学ぶ。 授業計画 <前期> 1.インテリアデザインとは(インテリアの歴史) 2.インテリア空間 3.インテリアエレメント 4.インテリアスタイルとは 5.家具 6.ウィンドートリートメント 7.ライティング計画 8.設備 9.マテリアル計画 10.カラーコーディネートの基礎 11.人間工学基礎 12.室内環境基礎 13.インテリアイメージの立ち上げ方 14.ユニバーサルとサスティナブルについて 15.まとめ 試験・課題等の内容 講義内容により課題としての簡単なレポート及び小テスト があります。 テキスト 井上書院の“図解テキスト インテリアデザイン”を使用。 他にレジュメを用意の予定。 評価方法 試験無し。課題提出状況 40% 内容 20% 出席率 40% 参考文献 図解住まいとインテリアデザイン(住まいとインテリア研 究会編著) 生活文化とインテリア(第1分冊∼第3冊) (インテリア 産業協会) 世界で1番やさしいインテリア(建築知識) 科目名 インテリアの設計演習 (Interior Planning) 担当者 宮本 達夫 単位数 1単位 授業の到達目標及びテーマ 「インテリアデザイン」で学んだ基礎的な知識を基にしてCADを使った実践的なデザイン演習を行うことによって、よ り快適な住空間を構成する知識と技術を身につける。 授業の概要 三面図の概念を学び、その後で実際にテーブル、椅子などを各自がデザインし、図化する。さらに室内の床・壁・天井・ 幅木のカラーコーディネートを施し、自分がデザインした家具を配置する演習を行う。 授業計画 <前期> 1.インテリアデザインの製図Ⅰ 2.インテリアデザインの製図Ⅱ 3.インテリアデザインの製図Ⅲ 4.家具計画Ⅰ 5.家具計画Ⅱ 6.室内の床・壁・天井の色彩調節演習Ⅰ 7.室内の床・壁・天井の色彩調節演習Ⅱ 8.ルームアクセサリーのデザイン演習Ⅰ 9.ルームアクセサリーのデザイン演習Ⅱ 10.住居の家具配置演習Ⅰ 11.住居の家具配置演習Ⅱ 12.椅子のデザイン演習Ⅰ(三面図作成) 13.椅子のデザイン演習Ⅱ(三面図作成) 14.椅子の模型作成Ⅰ 15.椅子の模型作成Ⅱ 試験・課題等の内容 試験は実施しませんが、10回程度の課題を課します。 テキスト 特にテキストはありません。適宜プリントを配布します。 評価方法 提出課題で評価しますが、出席状況を加味します。 参考文献 『第3版コンパクト建築設計資料集成(日本建築学会) 各種インテリア雑誌 73 健康生活学部 生活デザイン学科 専門科目 授業の到達目標及びテーマ インテリアの基礎知識や構成要素を学び、主に自分の周囲の生活空間を快適なインテリア空間へとデザインする基本力を つける。 科目名 食物学 (Food Technology) 担当者 柿山 章江 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 日本人の食生活の現状を把握し、健康な食生活を営む上で必要となる栄養・食品・調理の基礎的知識を理解させる。また、 各ライフステージの特性を考慮した食生活について理解を深める。 授業の概要 食生活における課題を文化・歴史・栄養・科学の広い視野から考察する。また、現在の食生活の現状と問題点を理解する とともに、今後の食教育のあり方についても考察する。 授業計画 <前期> 1.食生活の変遷 2.食生活と文化 3.栄養素とその機能Ⅰ 4.栄養素とその機能Ⅱ 5.食品の性質と調理 6.食品の性質と調理 7.食品の安全 8.食べ物と嗜好 9.食生活と生活習慣病 10.ライフステージと食生活 11.日本人の食生活の現状と問題点 12.食生活指針−食事の取り方 13.食育と食教育 14.私たちの食生活と食教育について考える 15.まとめ 試験・課題等の内容 学期末に講義の内容について筆記試験を行う。 テキスト 吉田企世子・松田早苗『あたらしい栄養学』 (高橋書店) 評価方法 出席状況(20%) 、期末試験(80%) 参考文献 必要に応じて紹介する。 科目名 調理実習 (Cooking Practice) 担当者 柿山 章江 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ ①調理操作・技術の基礎を習得する。 ②食品素材の特性や調理科学の理論を実際の調理操作を通して理解する。 ③日本料理、世界の料理を通して食文化の違いや調理様式の特色を理解する。 授業の概要 日本料理・西洋料理・中国料理の調理様式の特徴、使用する食品材料の特性を学ぶとともに、調理における基礎的技術を 身に付ける。さらに、行事食、郷土料理を通して、食文化を理解させると共に、調理操作の応用操作を身に付ける。 授業計画 <後期> 1.実習の概要、実施計画、実習室の器具類の基本的扱い方の説明 2.基礎調理① 計量、煎茶の入れ方、包丁の扱い方「サンドイッチ」 3.基礎調理② だしのとり方「味噌汁、炒り鶏、茶碗蒸し」 4.基礎調理③ スープストックのとり方「コンソメジュリエーヌ、マセドワーヌサラダ、チーズケーキ」 5.日本料理「炊き込みご飯、沢煮椀、フルーツ白玉」 6.日本料理「天ぷら、鯵のたたき、蛤の潮汁」 7.西洋料理(西洋料理) 「冷製クリームスープ、ハンバーグステーキ、マドレーヌ」 8.西洋料理(西洋料理) 「スパゲッティミートソース、ミモザサラダ、アーモンドクッキー」 9.中国料理「涼拌茄子、腰果鶏丁、珍珠丸子」 10.製パン 11.行事食① クリスマス料理「鶏あぶり焼き、オニオンスープ、ブッシュ・ド・ノエル」 12.行事食② 正月料理 13.長崎の郷土料理 14.シュガーデコレーション 15.試食会 試験・課題等の内容 学期末に調理実習の内容について筆記試験を行う。 評価方法 出席状況・調理実習態度(30%) 、調理実習ノートの提出 (30%) 、期末試験(40%) 74 テキスト 実習用プリントを配布する。 参考文献 必要に応じて紹介する。 科目名 家族関係学 (Study of Family Relation) 担当者 石川 由香里 単位数 2単位 授業の概要 現代の家族が抱えている様々な問題、未婚化・晩婚化、少子・高齢化がすすみ、 児童虐待、 少年犯罪、 ドメスティック・ バイオレンスなど具体的なトピックを取り上げながら、家族はどこに向かおうとしているのか考える。 授業計画 <前期> 1.近代家族論 2.日本の近代家族の形成 3.結婚の変化 4.ライフコース変化 5.出産をめぐって 6.乳幼児期の子育てと夫婦関係 7.夫婦関係と親子関係 8.コミュニケーションの観点からみたしつけ研究 9.離婚とワンペアレント・ファミリー 10.子どもに対する教育意識と教育行動 11.思春期の親子関係 12.ポスト青年期の親子関係 13.高齢化と家族 14.これからの家族 15.まとめと考察 試験・課題等の内容 学期末に試験を行うとともに、 授業中に適宜レポート課題 を出す。 評価方法 出席20%、レポート課題内容30%、試験50% 科目名 保育学 (Child Care and Health) テキスト 特になし。 参考文献 講義において適宜指示する。 担当者 小林 美智子 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 「子どもは、生物的存在−ヒト−として生まれ、社会的存在−人−として育つ」を理解し、その育ちに関わる者は、子ど もの育ちに何が必要かを学び、実践する力を習得することを目標とする。 授業の概要 子どもの発育(成長と発達)について学ぶ。どの子どもも発育のプログラムをもって生まれてくるが、その発育のプログ ラムに必要な要因は何かを知る。子どもを生態系でとらえ、子どもの健康の要因について教授する。次に子どもを育てる、 保育・教育の原点としての育児について教授する。 授業計画 <後期> 1.子どもとは 2.子どもの育ち(成長と発達)① 3.子どもの育ち(成長と発達)② 4.子どもの「生きる力」と「守る力」① 5.子どもの「生きる力」と「守る力」① 6.子どもの発育のプログラム ①体のプログラム ②心のプログラム 7.子どもの生態系(子どもを取り巻く世界)① 8.子どもの生態系(子どもを取り巻く世界)② 9.子どもを育てる ①保育とは ②保育・教育の原点としての育児 10.現代の子どもの問題 11.子どもの病気と事故の予防と手当て① 12.子どもの病気と事故の予防と手当て② 13.気になる子ども保育と育児 14.親子保健(保健・医療・福祉の連携) 15.子どもの権利 試験・課題等の内容 ミニテストとレポート提出(5回とし、テーマはその都度 発表する) テキスト 岡野雅子・松橋有子・熊澤幸子・武田京子・吉川はる奈 著 『新保育学』改訂4版(南山堂、1900円) 評価方法 レポート50点、ミニテスト20点、授業態度と出席回数30点 による総合判定 参考文献 小林登 著『子ども学のまなざし』−「育つ力」と「育てる力」 の人間学−(明石書店、1900円) 75 健康生活学部 生活デザイン学科 専門科目 授業の到達目標及びテーマ 家族についての観念が固定化されているがために、社会が変化すれば当然家族の形もまた異なってくるという事実を前に 人々は不安を感じている。そうした家族についての固定観念を取り払い、客観的に家族を見る目を養う。 科目名 芸術・文化論Ⅱ (Art and Culture II) 担当者 津田 礼子 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 美術における人間の表現、風景の表現には宇宙観、世界観、人間観が反映されている。特に、古代ギリシアからロマン主 義に至るまでの西洋において、宇宙や世界、及び人間はどのように捉えられていたのかを知る。また、東洋、特に日本と の違いをみる。 授業の概要 西洋の人物画を通し、西洋における人間観の変遷を、西洋の風景画を通し、西洋における世界観の変遷をみる。また、日 本の風景画、工芸装飾文様を通し、花鳥風月など、自然の情緒を愛し生きてきた日本人の生活と美意識、自然観をみる。 授業計画 <後期> 1. 2. 人物画(歴史画、宗教画を含む) (西洋) 3. −西洋のヒューマニズム:人間観の変遷 4. 5. 6. 7. 山水画、やまと絵、絵巻物、陶磁器等の文様 8. −日本人の生活と美意識:自然の情趣 9. 10. 11. 12. 風景画(西洋) 13. −世界観の変化:オランダ風景画 14. ターナー、フリードリッヒ、モネ 15. (※スライド使用) テキスト 試験・課題等の内容 試験問題は、授業内容を理解しているかどうかを問うもの。 プリント配布 参考文献 ケネス・クラーク『芸術と文明』 (法政大学出版局) 『風景画論』 (岩崎美術社) 源 豊宗『日本美術の流れ』 (思索社)他 評価方法 期末試験 90% 作品鑑賞ノート 10%(授業時間内に行うもの) 科目名 カラーコーディネート演習 (Practice of Color Coordination) 担当者 砂 素子 単位数 1単位 授業の到達目標及びテーマ プロダクトデザイン・空間デザイン・ファッションデザイン・インテリアデザイン等々にわたって、それぞれの専門技術 の中で「色彩」が生かされ、活用されている。 「色彩」を理解し、各分野のなかで利用できる実力を習得することを目標とする。 授業の概要 下記の授業計画に従い、色彩理論の下に演習を通して学ぶ。 授業計画 <後期> 1.社会における色彩の役割(デザイン活動・建築分野の現場と色彩) 2.自然界の色と情報 3.色の知覚 4.照明光源(1)ものの色が発生するメカニズム 5.照明光源(2)光の演出効果 6.混色(絵の具等による混色) 7.等色(色彩計による測定) 8.色の表示方法(色立体の活用) 9.色の知覚的効果(負の残像・対比・同化・視認性等) 10.色彩心理 11.色彩調和(配色形式) 12.色が伝えるカラーイメージ 13.色の歴史 14.風土と色彩 15.まとめ 試験・課題等の内容 課題作品・レポート提出 テキスト プリント 評価方法 課題作品 50%、レポート 30%、出席 20% 参考文献 授業時に適宜紹介する。 76 科目名 ファニチャーデザイン (Furniture Design) 担当者 浜谷 信彦 単位数 1単位 授業の概要 Ⅰ模型制作では、名作椅子の研究と共に、図面から発砲スチロールとケント紙によって縮尺模型を制作する。 Ⅱファニチャーデザイン制作では生活の中で身近なファニチャーを研究し、各自デザインし、マーカー等によるレンダリ ング・スケッチ表現、及び模型を制作する。 授業計画 <後期> 1.Ⅰ身体と家具 2.Ⅱ椅子の模型制作 3. 名作椅子の図面 4. 素材と技法 5. 模型制作 6. 模型制作(仕上げ) 7.Ⅲファニチャーデザイン 8. コンセプト 9. アイデアスケッチ 10. レンダリング 11. 制作図面 12. 模型等制作 13. 〃 14. 撮影 15.プレゼンテーション まとめ 試験・課題等の内容 課題作品提出 テキスト プリント等 評価方法 提出作品80%、授業の参加状況20% 参考文献 随時提示 科目名 生産計画論 (Product Design Management) 担当者 浜谷 信彦 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 製品をデザインするにあたって、どのような素材、加工技術、成型方法を用いるのか素材の特性を把握し的確な選択が出 来るようにする。多様な素材を取扱うプロダクトデザイナーとして必要な知識を身につける。企業におけるデザイン・マ ネージメントや生産工程を理解し、より実践的なプロダクトのデザイン力を養う。 授業の概要 企業における商品開発、マーケティングからデザイン、生産工程、製品が商品化されるまでの流れを紹介する。また、工 業製品の生産計画における加工技術や成型方法について、素材ごとに具体的な例を紹介し解説する。ワークショップ形式 での製品計画により理解を深める。 授業計画 <前期> 1.Ⅰ企業におけるデザイン 2. 企業戦略とプロダクト 3. 商品企画、ブランドマネージメント 4. マーケティング、調査と分析(シナリオ法、ペルソナ法) 5. 知的財産、著作権と意匠法 6.Ⅱ素材の種類と加工方法と用途 7. 印刷技術・塗料・接着剤・木材・紙 8. プラスチック・金属 9. セラミックス・ガラス・繊維ほか 10.Ⅲ製品計画 11. 企画、サーベイ 12. アイデア抽出 13. レンダリング、三面図 14. プレゼンテーション 15. まとめ 試験・課題等の内容 課題レポートを課します。 テキスト プリント等 評価方法 レポート50% 提出物・参加状況50% 参考文献 随時提示 77 健康生活学部 生活デザイン学科 専門科目 授業の到達 家具の中でも身体に密接に関わるプロダクトである椅子を中心に、名作椅子を中心に研究する。また、縮尺模型を制作す ることで椅子の構成・構造を理解する。家具の意味を研究し、コンセプトからデザイン・図面化したものを各自で制作す る。身近な家具を家具の構成・構造や素材と技術の特性を捉えデザインできる力を養う。 科目名 染色実習 (Practice of Textile Dyeing) 担当者 寺田 貴子 単位数 2単位(半期) 授業の到達目標及びテーマ 染料の種類と特徴および各種繊維への染色性に対する基礎的理論を理解し、天然染料と合成染料を用いた伝統的な染色技 法による作品を製作する。 授業の概要 天然染料や合成染料が各種繊維へどのように染着するか、また、効果的な染色を行うためには染料濃度、水質、温度、時 間、染色前後の処理などの諸条件が発色効果に与える影響を理解する。さらに、捺染や浸染、絞り染、型染め、更紗など の染色技法の違いによってさまざまな作品表現ができることを学び、オリジナルの応用作品を製作する。 授業計画 <前期> 1.染色の基礎知識 2.摺り染め(1) 3. 〃 (2) 4.型染め(1) 5. 〃 (2) 6.絞り染め(1) 7. 〃 (2) 8.応用作品の製作(1) 9. 〃 (2) 10. 〃 (3) 11. 〃 (4) 12. 〃 (5) 13. 〃 (6) 14. 〃 (7) 15.まとめ 試験・課題等の内容 学期末の定期(筆記)試験は行わない。 テキスト 指定はしない。プリントや資料を適宜配布する。 評価方法 作品50%、授業態度50%で評価する。 参考文献 授業をとおして適宜紹介する。 科目名 長崎の染織 (Textiles of Nagasaki) 担当者 寺田 貴子 単位数 2単位(半期) 授業の到達目標及びテーマ 日本の伝統的な染織品(更紗、絣、絞りなど)は、かつて出島を窓口として海外からもたらされたものが多いことを理解 し、長崎の地で伝承されている染織品の基礎技法に基づいた作品を製作する。 授業の概要 長崎ゆかりの染織品である「長崎刺繍」 、 「長崎更紗」 、 「島原木綿」の特徴について理解し、作品の製作を通して、基礎的 技法を習得する。 授業計画 <前期> 1.長崎の伝統的染織品の特徴 2.長崎刺繍の基礎技法による作品製作(1) 3. 〃 (2) 4. 〃 (3) 5. 〃 (4) 6. 〃 (5) 7. 〃 (6) 8. 〃 (7) 9.長崎更紗の基礎技法による作品製作(1) 10. 〃 (2) 11 〃 (3) 12.島原木綿の基礎技法による作品製作(1) 13. 〃 (2) 14. 〃 (3) 15.まとめ 試験・課題等の内容 学期末の定期(筆記)試験は行わない。 テキスト 指定はしない。プリントや資料を適宜配布する。 評価方法 作品50%、授業態度50%で評価する。 参考文献 授業をとおして適宜紹介する。 78 科目名 ファッションコーディネート論 (Fashion Coordination) 担当者 船橋 芳信 単位数 2単位 健康生活学部 生活デザイン学科 専門科目 授業の到達目標及びテーマ ファッションの視点から、音楽、文学、芸術、文化を再考察する事でファッションの必然性を探究する。 イタリアに於けるファッション活動の紹介 創造性への追求 授業の概要 下記授業計画に従いテーマを持って進めていく。 授業計画 <集中> 1.ファッションとどうコミュニケートするか、「観」「聴」「読」「食」とファッションと関わる視点を探る。 2.「観」映画、オペラ、舞台、演劇、TV、に観るファッション 3.舞台監督、映画監督、ルキノ ヴィスコンティと衣裳 4.舞台衣裳デザイナー ピエロ トージとヴィスコンティ 5.「聴」音楽とファッション 6.ビートゼネレーションが生み出したジャズとロックミュージックとファッション 7.1950年代戦後、日本に影響を与えたアメリカポップミュージックと日本のファッション 8.リバプールミュージックが生み出したロックミュージックとビートルスとファッション 9.「読」文学とファッション 10.マルセル ブルーストの“失われた時を求めて”に見いだすファッション 11.アメリカビートニック文学に見いだすヒッピーファッション 12.芥川賞受賞作品に見るファッションの流れ 13.「食」メニューに見るファッションの流れ 14.ファーストフード、コカ・コーラ文化とファッション 15.その時代、時代の商品、ファッションの流れの中に、その時代の感覚が潜んでいる。 感覚のデザイン化、商品化へのアプローチ。 ※長崎のショップの市場調査をする。 試験・課題等の内容 制作作品、若しくはレポート 科目名 ファッションデザイン実習 (Fashion Design ) 評価方法 授業への参加状況60%・制作作品若しくはレポート40% 担当者 庄山 茂子 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ ・ファッションデザインに関する基本的知識と技術を習得する。 ・与えられたテーマについて様々な資料を集めデザインコンセプトを立てることができる。 ・ファッションを創造的にデザインできる。 授業の概要 今日のファッションは多様化し個性の表現としての関心が高まっている。特に、ファッションデザインは、他のデザイン 造形とは異なり、人間が直接身につける衣服をデザインする分野であるため人々の関心も高く、情報量も多い。そのよう な中で、より普遍的な服装美を追求するために、機能、形態、色彩、材質についての基礎を習得し、それらを組み立てる 構成方法の理解を深めながらファッションデザインの意義を明らかにする。 授業計画 <前期> 1.服装の意味 2.服装の美 3.テクスチャー(1) :素材の効果 4.テクスチャー(2) :柄の種類と効果 5.色彩(1) :色彩の基礎理論 6.色彩(2) :ファッションデザインにおける色彩の役割と効果 7.服装に見られる点と線のデザイン 8.面としてのシルエットとディテール 9.花をモチーフにしたテキスタイルデザイン 10.デザイン画作成とテキスタイルのマッピング 11.服装の美的形式原理 12.ファッションイメージ:イメージマップの作成 13.ファッションコーディネート(色彩と形) 14.ファッションコーディネート(バランスとリズム) 15.まとめ 試験・課題等の内容 各授業のテーマに関する作品制作およびレポート、授業の 参加状況 評価方法 課題・提出物(80%) 、授業への参加状況(20%) テキスト 飯塚弘子 他著『服装デザイン論』 (文化出版局) 79 科目名 ファッションビジネス論 (Fashion Business) 担当者 宮本 万里子 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ ファッションはその時代の社会や経済環境、さらに私達の価値観と密接な関係にあり、生活のあらゆるシーンで私達の欲 求の表現となっています。業界の最新の動きを抑えながら、私達がより快適なファッション生活を創造し提供できる為の 基礎知識を学びます。 授業の概要 授業ではファッションとファッションビジネスの関わりを歴史を振り返りながら理解します。また、ファッションビジネ スの特性と魅力を身近な題材で、具体的な知識を付けていきます。各種検定試験より主要問題を解きながら、実務に役立 つ基礎力を学びます。 授業計画 <前期> 1.ファッションビジネス論概要(ファッションビジネスの定義と特性) 2.ファッションビジネスの歩み 3.今日のファッション産業と職種 4.ライフスタイルとお客様の購買行動 5.アパレル産業と小売業の概要 6.ファッション・マーケティング 7.市場調査とタウンウォッチング 8.ファッション・マーチャンダイジング(企画・生産・販売の流れ) 9.売場商品構成の基礎知識(演出と陳列) 10.ファッション流通(ファッション小売店のしくみと業務) 11.ファッションビジネスの計数知識 12.ファッションコーディネーションとスタイリング 13.ファッション商品知識とパーソナルカラー 14.サービス業としてのファッション販売 15.サービス接遇 試験・課題等の内容 ペーパーテストを実施します。 評価方法 試験 50%、出席状況 50% 参考文献 『ファッションビジネスⅠ』 (財団法人日本ファッション教育振興協会) 『ファッション販売』 (財団法人日本ファッション教育振興協会) 『サービス接遇』 (財団法人実務技能検定協会) テキスト なし。適宜プリントを配布します。 科目名 構造力学Ⅱ (Structural Mechanics II) 担当者 石神 忍 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 「構造力学Ⅰ」に引き続いて、構造物に作用する力を定量的に算定し、初歩的な部材断面設計法をマスターすることが目 的です。 授業の概要 単純モデル化した構造骨組(トラス)に作用する力・反応する力および部材各部分への影響、不静定構造物に関する基礎 的解法について学びます。暗記するのではなく解ける力を養う必要性から講義内演習を実施します。 授業計画 <前期> 1.トラスの構造力学①(トラスの力学的特徴) 2.トラスの構造力学②(小屋組トラスへの加力と応力) 3.トラスの構造力学③(庇型トラスへの加力と応力) 4.荷重と許容応力①(常時荷重・臨時荷重と許容応力・許容応力度) 5.荷重と許容応力②(材料と許容応力度) 6.部材断面設計①(部材に作用する荷重) 7.部材断面設計②(圧縮荷重、引張荷重、せん断荷重への備え) 8.部材断面設計③(曲げ荷重への備え、断面二次モーメント、断面係数) 9.部材断面設計④(柱、梁の断面設計) 10.力学に関する基礎知識①(座屈係数、座屈荷重) 11.力学に関する基礎知識②(たわみ、たわみ角) 12.不静定構造物の解法①(基礎的解法) 13.不静定構造物の解法②(崩壊と崩壊荷重) 14.不静定構造物の解法③(崩壊と保有水平耐力) 15.数値計算総合演習、総括 試験・課題等の内容 最終回に期末試験を実施します。 必要に応じて、宿題を出します。 評価方法 期末試験100% 80 テキスト 浅野清秀『やさしい構造力学』 (学芸出版社) 参考文献 宮島正栄『初めて学ぶ建築の数学』 (オーム社) 二見秀夫『構造力学』 (市ヶ谷出版) 日本建築学会『構造用教材』 (丸善) 科目名 建築生産 (Building Production) 担当者 石神 忍 単位数 2単位 授業の概要 各種建築工事を実施する上での要点を解説します。特に、木質系工事、鉄骨系工事、コンクリート工事については、使用 材料の物性(強度・耐久性・化学的性質等) 、工事要領、品質管理等のあらゆる面から深く掘り下げて検証します。 授業計画 <前期> 1.序論(建設業の歴史、施工儀式と安全意識・施工集団内の円滑化、建築材料の歴史的変遷) 2.木質系工事①(概要、物性、品質管理) 3.木質系工事②(建方、造作工事) 4.鉄骨系工事①(概要、鋼材の物性、接合と品質管理) 5.鉄骨系工事②(工場作業、現場作業) 6.コンクリート工事①(概要、用途、セメント、骨材、化学混和剤) 7.コンクリート工事②(コンクリートの物性と施工不良・事故の関連) 8.コンクリート工事③(鉄筋工事・型枠工事と品質管理) 9.コンクリート工事④(打設工事・養生と品質管理) 10.防水工事、湿式仕上工事、乾式仕上工事 11.仮設、足場、重機 12.発注と請負、施工と品確法 13.施工管理(主として施工計画と安全衛生管理) 14.工事費用と積算・見積 15.数値計算総合演習、総括 試験・課題等の内容 期末試験を実施します。 必要に応じて、宿題を出します。 評価方法 期末試験100% テキスト 建築施工教科書研究会『建築施工教科書』 (彰国社) 参考文献 日本建築学会『建築材料用教材』 (丸善) 日本建築学会『構造用教材』 (丸善) 科目名 建築生産実験 (Experiment in Building Production) 担当者 石神 忍 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 「建築生産」で学んだことについて、実験を通して更に理解を深めることを第一の目的とします。また、建築測量及び地 盤調査に関する理解を深めることを第二の目的とします。 授業の概要 建築行為の前段階であるフィールド計測、 すなわち測量と地盤調査をおこないます。一方、 建築主要材料であるコンクリー ト、木材、鋼材についての材料実験をおこない、機械的性能を会得します。 授業計画 <後期> 1.序論(報告書作成要領、測量概説、測量器具の確認) 2.測量(平板測量) 3.測量(角測量) 4.地盤調査(簡易貫入試験) 5.コンクリート試験(骨材試験) 6.コンクリート試験(調合計画、試料調整) 7.コンクリート試験(試験練り、フレッシュ時の品質検査) 8.コンクリート試験(圧縮強度試験) 9.コンクリート試験(引張強度試験) 10.鋼材試験(引張強度試験) 11.木材試験(圧縮強度試験) 12.木材試験(引張強度試験) 13.木材試験(曲げ強度試験) 14.木材試験(木材の種類と養生) 15.非破壊試験(コンクリートの強度推定、鉄筋の探査) 試験・課題等の内容 実験レポートの提出を要します。 テキスト 日本建築学会『建築材料実験用教材』 (丸善) 評価方法 参考文献 実験レポート100% 日本建築学会『建築材料用教材』 (丸善) 実験・実習科目の性格上、現に体験しなければ意味がない。 日本建築学会『構造用教材』 (丸善) 欠席、遅刻の場合は、大幅に減点されるので皆勤のこと。 81 健康生活学部 生活デザイン学科 専門科目 授業の到達目標及びテーマ 建築施工と材料に関する基礎知識を育むことを目的としています。 科目名 環境デザイン論 (Urban and Exterior Design) 担当者 津田 礼子 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 人間が健康で快適に過ごすためには、室内環境の維持・向上のみに留まらず、建築物周辺領域の環境整備にも配慮するこ とが重要である。そこで、人間が建築物周辺環境すなわち都市環境、自然環境とどのように関わり、調和を保ってきたか についての理解を深化させ、建物の配置計画・採光計画・遮音計画及び建築外装意匠などへ応用できる能力を養うことを 目的とする。 授業の概要 人間と自然の関連について、歴史的都市建築および建築庭園、街並み、公園施設等の事例をもとに解説する。更に国内外 の建築周辺環境を比較し、その特徴と差異についても解説を加える。 授業計画 <前期> 1.序論 人間と自然 2.歴史的都市建築における関連と調和(ヨーロッパ) 3.歴史的都市建築における関連と調和(日本) 4.歴史的都市建築における関連と調和(東洋、その他) 5.建築庭園(ヨーロッパ:イタリア式・フランス式整形庭園、英国式風景庭園) 6.建築庭園(日本(1) :枯山水、禅宗建築庭園) 7.建築庭園(日本(2) :茶室建築庭園、近代・現代の庭園) 8.建築庭園(東洋、その他:仏教建築庭園、イスラム建築庭園) 9.街並み(ヨーロッパ:古代、中世、ルネッサンス期、バロック期) 10.街並み(日本、東洋、その他) 11.公園(ヨーロッパ) 12.公園(日本、東洋、その他) 13.国内外の建築周辺環境の比較(その特徴と差異) 14.建築周辺環境の改造計画(1) ※身近な街並みの写真を撮影し、修景を試みる 15.建築周辺環境の改造計画(2) 試験・課題等の内容 参考文献 試験問題は、授業内容を理解しているかどうかを問うもの。 横山 正『ヨーロッパの庭園』 (講談社) レオナルド・ベネーヴォロ『図説 都市の世界史』1∼4 評価方法 (相模書房) 期末試験 90%、課題・提出物 10% 森 蘊『作庭記の世界』 (日本放送出版協会) 漆原美代子『都市環境の美学』 (日本放送出版協会) テキスト 芦原義信『街並みの美学』 (岩波書店) 科目名 環境デザイン演習 (Practice for Urban and Exterior Design) 担当者 津田 礼子 単位数 1単位 授業の到達目標及びテーマ 街並み、庭園、公園など屋外空間をデザインするセンスと方法論を習得する。 授業の概要 ヨーロッパの街並み庭園について、中世、ルネッサンス、バロックの基本的な形態の内一つを選び模型を制作した後、自 由なデザインに基づき模型を制作する。庭園については幾何学的庭園の中で中世、ルネッサンスの結び目花壇、バロック の刺繍式花壇の模型、トピアリの模型を制作する。また、近代以降の公園についてはドイツ、アメリカ、フランスの例の 一つを選び模型で制作する。 授業計画 <前期> 1.街並みの模型制作(中世、ルネッサンス、バロック) 2.街並みの模型制作(中世、ルネッサンス、バロック) 3.街並みの模型制作(中世、ルネッサンス、バロック) 4.街並みの模型制作(自由なデザイン) 5.庭園の模型制作(中世、ルネッサンス、バロック) 6.庭園の模型制作(中世、ルネッサンス、バロック) 7.庭園の模型制作(中世、ルネッサンス、バロック) 8.庭園の模型制作(イギリス式風景庭園) 9.庭園の模型制作(イギリス式風景庭園) 10.庭園の模型制作(結び目式花壇、刺繍式花壇) 11.庭園の模型制作(トピアリ) 12.庭園の模型制作(自由なデザイン) 13.庭園の模型制作(ドイツ/フルクス・ガルテン、フォルクス・パルク、アメリカ/セントラル・パーク、フランス/ ビュット・ショーモン) 14.庭園の模型制作(ドイツ/フルクス・ガルテン、フォルクス・パルク、アメリカ/セントラル・パーク、フランス/ ビュット・ショーモン) 15.公園の模型制作(自由なデザイン) 試験・課題等の内容 課題は授業の進行に従い、提出を求める。 テキスト プリントを配付 評価方法 授業中に制作した作品 90%、課題・提出物 10% 参考文献 横山 正『ヨーロッパの庭園』 (講談社) 他 82 科目名 ガーデンプランニング (Garden Planning) 担当者 林田 米蔵 単位数 2単位 授業の概要 下記授業計画に従いテーマを持って進めていく。 授業計画 <後期> 1.基礎編Ⅰ(造園学の定義、歴史等) 2.基礎編Ⅱ(プランニング、事例紹介) 3.インドアガーデン:インドアガーデンの考え方 4. :インドアガーデン製作(実習形式) 5. :インドアガーデン応用編 6.アウトドアガーデン:学内花壇修景計画(基本構想) 7. :学内花壇修景計画(基本構想) 8. :学内花壇修景計画(基本計画) 9. :学内花壇修景計画(基本設計・実施計画) 10. :学内花壇修景計画(基本設計・実施計画) 11. :学内花壇修景作業(実習形式) 12. :学内花壇修景作業(実習形式) 13. :学内修景計画(学内緑地の修景計画の考察) 14.予備日 15.全体のまとめ 試験・課題等の内容 修景計画レポート、各プランニング毎の課題・提出物によ る評価 参考文献 日本インドアグリーン協会教育部 編集『園芸装飾必携』 他 評価方法 課題・提出物 60%、授業への参加状況 40% 補足 内容・順序は天候等により変更の可能性あり テキスト なし、プリント配布 科目名 建築問題と法規 (The Housing Problem and Regulations) 担当者 陣川 好髙 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 建築基準法、建築士法をはじめとする関連法規を学び、健全な建築設計を行う資質を養う。 授業の概要 都市における様々な建築問題に着眼し、建築関連法規との関連を照合しながら理解を深めさせる 授業計画 <集中> 1.今日の建築事情 2.建築を取り巻く環境 3.建築(法規)とは何か 4.建築と法規の関わり(概要) 5. 〃 (用途地域) 6. 〃 (道路との関係) 7. 〃 (建ぺい率) 8. 〃 (容積率) 9. 〃 (高さ制限) 10. 〃 (避難規定) 11. 〃 (構造規定) 12. 〃 (建築協定と地区計画) 13. 〃 (その他の規定) 14.都市の景観 15.まちづくりへの対応 試験・課題等の内容 期末試験を実施します。 テキスト なし(必要に応じて資料配布) 評価方法 期末試験 80%、出席状況 20% 参考文献 『ポケット版建築関連法規集』 日本建築学会『コンパクト建築設計資料集成』(丸善) 83 健康生活学部 生活デザイン学科 専門科目 授業の到達目標及びテーマ ガーデンプランニングの前提となる都市計画的な考え方、 「まちづくり」におけるガーデンプランニングのあり方などを 踏まえながら、より実践的な思考法、方法などに主眼をおいて受講生の自由な発想を鍛練し、実習を通して体験しながら ガーデンプランニングの実際を理解できる講義を行う。 科目名 インテリア材料 (Materials for Interior) 担当者 吉田 大介 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 建築物内部の仕上げ材料、すなわち、床材、開口部材、壁紙等の取り扱い方法や加工・施工技術について理解を深めるこ とを第一の目標とする。そして、これらの素材である天然高分子や合成高分子、金属などの化学的・物理学的性質やそれ らの機能、安全性について理解を深めることを第二の目標とする。更に、インテリアの構成要素である照明、電気製品、 家具等についての知識を習得することを第三の目標とする。 授業の概要 建築物内部の仕上材料、すなわちインテリア素材の物性や機械的性質について解説をおこなったのち、部位ごとの取り扱 い手法、加工技術、選択方法等について説明をおこなう。更に、健康と安全性に力点を置いた解説を横断的に加え、理解 を深化させる。 授業計画 < 期> 1.はじめに 2.素材の物性・機械的性質(天然高分子材料) 3.素材の物性・機械的性質(合成高分子材料) 4.素材の物性・機械的性質(金属材料) 5.開口部材(カーテン・ブラインド:採光と遮熱のメカニズム) 6.開口部材(カーテン・ブラインド:加工・施工技術と選択手法) 7.床材(加工・施工技術と選択方法) 8.床材(健康配慮型弾性床、固定伝搬騒音対策床等の機能床について) 9.壁材(加工・施工技術) 10.壁材(意匠と選択手法) 11.建築化照明器具、建築化電気製品、造作家具の概要 12.防火性・防炎性・難燃性 13.臭気と健康(シックホーム対策建材について) 14.福祉住環境化住宅における建築仕上材料及び色彩の工夫 15.まとめ 試験・課題等の内容 数回レポート提出の予定 期末試験の予定 評価方法 レポートおよび試験等による総合評価70% 出席状況・授業に対する取り組み方30% 科目名 インテリアコーディネートⅠ (Interior Coordination I) テキスト プリント等 参考図書 そのつど示す。 担当者 松田 美奈子 単位数 1単位 授業の到達目標及びテーマ インテリアの基本構成要素・色彩効果を学び テーマにあった空間提案ができる力をつける。 授業の概要 カラーチップや写真(グラビア)を使用しての演習を繰り返しながら最終、空間の提案ボードが作成できるようにする。 途中、実際のインテリア構成材(床・壁材/カーテンなど)にも触れていく。 授業計画 <前期> 1. ‘インテリアテイスト診断’写真を選んで自分にぴったりのインテリアイメージを見つける。 2.写真の切り抜きからテイスト別ボード作成。そのポイントを学ぶ。 3. ‘2’で作成したボードを元に空間の構成材を考えていく。 ‘床材’ ‘壁・天井材’ 4.前回の続き。 ‘造作材’ ‘設備’等 5.照明及びその計画 実際のメーカーカタログから選んでみる。 6.窓まわりの演出 ‘2’で自分が選んだテイストにあったカーテンを選んでみる。 7.家具選びのチェックポイント 8.前回の続き及びアクセサリー 9.カラーコーディネートの基本 演習用テキストを使用 10.カラー補足 パース作成法1 11.パース作成法2 演習 12.インテリアプレゼンテーションボード作成法 13.プレゼンテーションボードの作成 14.課題ボードの仕上げ 15.作成した作品を使用しての発表・反省等 試験・課題等の内容 試験無し 課題は授業進行状況によりボードの提出3・4 枚ほど有り 参考文献 生活文化とインテリア(第1分冊∼第3冊) ・インテリア コーディネーターハンドブック 評価方法 課題提出状況25% プレゼン及び提出内容45% 授業への 参加状況30% 補足 資格試験受験者はインテリアコーディネーターハンドブッ ク(技術編・販売編)が必要 テキスト 演習にインテリアカラーブックを使用。他、レジュメを用 意。必要に応じて参考図書“生活文化とインテリアを使用 の場合あり。 84 科目名 空間設計Ⅱ (Space Planning II) 担当者 宮本 達夫 単位数 2単位 授業の概要 住居に関する科目や関連する科目で学習した知識をもとにして機能、意匠及び構造などの面から将来の自分にとって夢の ある住居のコンセプトを考え、そのコンセプトをCAD使って平面的に表現する。さらに完成した設計図面をもとに様々 な材料を用いて模型を作成し立体的な表現を試みる。 授業計画 <後期> 1.CADの復習Ⅰ(「CADオペレーション」 で学んだ基礎的な操作の復習) 2.CADの復習Ⅱ(同上) 3.CADの練習Ⅰ(小課題をCADで描いてみる、ドア・窓・壁等を含んだ住居の1部屋) 4.CADの練習Ⅱ(同上) 5.住居のコンセプトを考える。 6.住居のエスキス 7.CADによる図面作成Ⅰ(平面図、立面図など) 8.CADによる図面作成Ⅱ(同上) 9.CADによる図面作成Ⅲ(同上) 10.CADによる図面作成Ⅳ(同上) 11.模型製作Ⅰ 12.模型製作Ⅱ 13.模型製作Ⅲ 14.模型製作Ⅳ 15.写真撮影 試験・課題等の内容 住宅設計・模型制作の課題を課します。 テキスト 特にテキストはありません。適宜プリントを配布します。 評価方法 提出課題で評価しますが、出席状況を加味します。 参考文献 各種建築雑誌 『第3版コンパクト建築設計資料集成』 (日本建築学会) 科目名 空間設計Ⅲ (Space Planning III) 担当者 宮本 達夫 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ CADを用いて10階建程度のオフィスビルを設計し、模型を制作する。 授業の概要 オフィスビルを設計することによりRC造や鉄骨造の設計手法を学ぶと同時に都市における建築物の形状やファサードが 街並空間にどのような影響を与えるかを検証する。またオフィスビルで使用される建築材料のテクスチュアの影響につい ても考える。 授業計画 <後期> 1.オフィスビルの歴史1 2.オフィスビルの歴史2 3.オフィスビルのプランニングについて 4.オフィスビルのファサードについて 5.デザインコンセプトの構築について 6.オフィスビルのエスキス1 7.オフィスビルのエスキス2 8.CADによる図面作成1(平面図、立面図など) 9.CADによる図面作成2(同上) 10.CADによる図面作成3(同上) 11.CADによる図面作成4(同上) 12.模型制作1 13.模型制作2 14.模型制作3 15.模型制作4 試験・課題等の内容 オフィスビルの設計・模型制作の課題を課します。 テキスト 特にテキストはありません。適宜プリントを配布します。 評価方法 提出課題(図面、模型)で評価しますが、出席状況を加味 します。 参考文献 各種建築雑誌 『第3版コンパクト建築設計資料集成』 (日本建築学会) 85 健康生活学部 生活デザイン学科 専門科目 授業の到達目標及びテーマ CADを用いて将来の自邸を設計し、それを基に模型を制作する。その過程を体験することによって実際の建築設計業務 を学ぶ。 科目名 環境論演習 (Seminar in Environmental Science) 担当者 吉田 大介 単位数 1単位 授業の到達目標及びテーマ 我々の生活と環境の関係をさらに理解を得るために、 『生活と環境』で学んだことを基礎として、現在の環境問題の要因、 メカニズム、政策、対策について事例研究をとおして解析する。 授業の概要 授業計画に従い講義形式でおこなう。またこの講義では浄水場、下水処理場、ゴミ処理場、研究施設等の見学も予定し、 生活環境を向上させるための具体的な知識を得る。 授業計画 < 期> 1.もう一度、 「環境」とは何か? 2.なぜ環境を守るべきなのか?(1) 3.なぜ環境を守るべきなのか?(2) 4.事例研究(1) 5.事例研究(2) 6.環境施設見学(1) 7.事例研究(3) 8.事例研究(4) 9.環境施設見学(2) 10.事例研究(5) 11.事例研究(6) 12.環境施設見学(3) 13.発表会(1) 14.発表会(2) 15.まとめ 試験・課題等の内容 毎週レポートまたは課題を提出 評価方法 レポートおよび課題等による総合評価70% 出席状況・授業に対する取り組み方30% テキスト 未定 参考図書 谷本光男『環境倫理のラディカリズム』 (世界思想社、2003) レスター・R・ブラウン『地球白書1998-99』 (ダイヤモンド社、1998) ドネラ・H・メドウズ他『限界を超えて−生きるための選択』 (ダイ ヤモンド社、1992) ドネラ・H・メドウズ他『成長の限界−ローマクラブ』 (ダイヤモンド社、 1972) ジャンジャック・ルソー(樋口謹一訳) 『エミール(ルソー全集) 』 (白 水社、1980) 中野孝次『清貧の思想』 (草思社、1992) スティーブン・ランズバーグ『ランチタイムの経済学』 (ダイヤモン ド社、1995) アラン・ダーニング『どれだけ消費すれば満足なのか−消費社会と地 球の未来』 (ダイヤモンド社、1996) 科目名 環境測定法 (Method of Environmental Measurement, Lab.) 担当者 吉田 大介 単位数 1単位 授業の到達目標及びテーマ 環境には構成要素と状態と体系の問題があり、これら環境の測定には定量できるものもあるが定性しかできないものもあ る。また、その精粗に様々な相違があり、測定や評価のための方法や成果に関する誤差や信頼性などについてはそれぞれ の学問分野の間で違いがある。ここでは大気環境、水環境を中心に気象、気候、大気質の計測法、水文現象と水文観測、 生物系の関連などをできるだけ学際的に学び、これらを統合した大気環境、水環境の評価について考える。 授業の概要 授業計画に従い、演習形式でおこなう。この講義はフィールドワークを含む。 授業計画 < 期> 1.ガイダンス、この演習を行う上での注意。 2.機器測定法概説(1) 3.機器測定法概説(2) 4.機器測定法概説(3) 5.数値の取り扱い(1) 6.数値の取り扱い(2) 7.数値の取り扱い(3) 8.大気環境の測定(1) 9.大気環境の測定(2) 10.大気環境の測定(3) 11.水環境の測定(1) 12.水環境の測定(2) 13.水環境の測定(3) 14.まとめ(1) 15.まとめ(2) 試験・課題等の内容 毎回レポートの予定 テキスト そのつど指定、プリントなど 評価方法 レポートおよび試験等による総合評価 60% 出席状況・授業に対する取り組み方 40% 参考図書 そのつど示す。 その他 86 科目名 家庭電気機械 (Home Electricity and Machinery) 担当者 濱谷 雄二 単位数 2単位 授業の概要 講義内演習を適宜取り入れながら授業を進行する。 授業計画 <後期> 1.機械工学に関する基礎概論 2.電気工学・電子工学に関する基礎概論 3.情報工学・メカトロニクスに関する基礎概論 4.発電所から家屋への送電、受変電について 5.家屋の電気配線(回路盤、漏電防止設備、コンセント、電灯線)について 6.衣食住に関連する単独機器の過去・現在・未来について 7.居住空間の照明設備の導入計画、運用、更新について(ライフサイクルコストを重視して) 8.水回り空間における住宅設備の導入計画、運用、更新について(台所の機器) 9.水回り空間における住宅設備の導入計画、運用、更新について(便所、浴室・洗面所の機器) 10.ホームエアコン(空調)の導入計画について(冷・暖房負荷の算定を含む) 11.ホームエアコン(空調)の運用、更新について 12.情報機器及び設備(AV、インターホン、インターネット等)について 13.福祉住環境設備(ホームエレベーター、機械化階段、ヒューマンインターフェイス等)について 14.福祉住環境設備(福祉住環境設備の運用体験) 15.総合演習問題 試験・課題等の内容 全体を網羅した内容の試験を実施する。 テキスト 未定 評価方法 期末試験を実施して評価する。 参考文献 授業中に適宜紹介。 科目名 看護・介護概論 (Nursing-Care) 担当者 梶原 恭子、服部 佳代子、春口 好介 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 基本的な看護の概念と、看護の対象を理解し、特に、妊娠・分娩・産褥に伴う女性の身体の変化と援助の方法および高齢 者について理解し、対象に適切な援助を提供するための知識と態度を習得する。 授業の概要 ここでは、特に女性の身体の特徴と女性の健康、妊娠・分娩・産褥各期および新生児の特徴と看護、高齢者の特徴と看護、 介護にかかわる人々と介護をめぐる法や保険制度などについて学ぶ。 授業計画 <前期> 1.看護の概念、歴史 2.ナイチンゲールとその著書 3.看護を必要とする人々の理解 梶原 4.看護理論と看護過程 5.生命倫理と職業倫理 6.女性のからだと健康 7.妊娠期の理解と妊婦への援助 8.分娩期の理解と産婦への援助 服部 9.産褥期の理解と褥婦への援助 10.新生児の理解と新生児の看護 11.高齢者の理解 12.高齢者を取り巻く環境 春口 13.高齢者を取り巻く環境/保険制度 14.介護にかかわる人々 梶原 15.まとめ 試験・課題等の内容 看護及び介護の分野それぞれに試験を行う。 評価方法 出席状況(1日欠席−2点とし、最大10点) :10% 試験評価:90% テキスト なし 参考文献 フローレンス・ナイチンゲール 著 湯槇ます、薄井担子、 小玉香津子ほか訳『看護覚え書き』 (現代社) ライダー島崎玲子/岡崎寿美子ほか 編著『看護学概論 看護追及へのアプローチ』 (医歯薬出版株式会社) 『看護概論』系統看護学講座専門①基礎看護学[1] (医学書院) 一番ヶ瀬康子・井上千津子ほか『介護概論』 (ミネルヴァ書房) 87 健康生活学部 生活デザイン学科 専門科目 授業の到達目標及びテーマ 家庭で用いられる電気器具や機械類は、年々、多様化かつ拡充の方向にある。それらは単独の機器として用いられる場合 もあるが、建物に組み込まれて建築化設備として用いられることも多くなってきている。このような現況に鑑み、①電気 及び機械に関する基本事項、②単独の機器に関する事項、③建築化された設備としての事項について教授し、居住空間内 外に存在する電気機械類の導入、運用、更新等について会得させる。 科目名 デザインと英語Ⅰ・Ⅱ (Design and English I・II) 担当者 (前期)井石 哲也、(後期)井石 令子 単位数 各1単位(半期) 授業の到達目標及びテーマ 衣食住のうち、 「衣(fashion) 」のさまざまな側面に着目し、その歴史的変遷にもふれながら、日本と外国のファッショ ンを比較文化的に考察する。 授業の概要 前後期とも、上記テーマに関するオンライン上の新聞等をピックアップし、記事を英語で講読する。 授業計画 <前期> 1.導入(以下、各回のトピック) 2.The Grand Voyage 3.Jeans 4.Puff Sleeves 5.Pants 6.The Skirt 7.Review(2∼6) 8.The Suit 9.Uniforms 10.The Apron 11.The Bathing Suit 12.Review(8∼11) 13.The Sari 14.Tartan 15.まとめ <後期> 1.導入(前期の復習) 2.The Kimono 3.Ao Dai 4.Kantoi 5.The Sarong 6.The Abaia 7.Review(2∼6) 8.The Handkerchief 9.The Necktie 10.Footwear 11.The Hat 12.Pierced Ears 13.Review(8∼12) 14.Furs and Rings 15.まとめ 試験・課題等の内容 定期試験、授業での発表 テキスト オンライン記事をプリントアウトして配布する。 評価方法 定期試験 70% 授業における取り組み(出席を含む)30% 参考文献 授業の中で紹介する。 科目名 学科専門セミナー (Special Seminar) 担当者 津田 礼子 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ それぞれの興味に応じてテーマを設定し、制作または研究を行う。主体的にテーマを設定し、作品を完成させる、または 設定したテーマの結論を導き出すための基礎と専門的能力を養う。卒業研究を選択する場合はその導入とする。 授業の概要 美術(色彩、デザインを含む)または芸術・美学を専門的に学びたい人に対し、テーマに応じてセミナーを行う。 授業計画 <3年後期> 1. 2. 3. 4. 5. 以下はテーマの例を示す。 6. 7. 1.美術(色彩、デザインを含む) 8. 絵画、グラフィック・デザイン 9. 花瓶など、小物のオブジェ 10. 椅子などの平面デザインと模型 11. 庭や公園のデザイン(平面または模型) 12. 13. 14. 15. 試験・課題等の内容 作品またはレポートによる。 評価方法 作品またはレポート 60% 受講態度 20% 出席 20% 88 <4年前期> 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 2.美術・美学的な研究 8. 美術・デザインの作品や作家について 9. 都市、庭園など景観について(調査) 10. 11. 12. 13. 14. 15. テキスト プリントなどを配付。 画集その他文献を内容に応じて用意する。 参考文献 内容に応じて提示する。 科目名 学科専門セミナー (Special Seminar) 担当者 浜谷 信彦 単位数 2単位 授業の概要 4年前期 最新のデザイン・トピックスなどを研究し各自のテーマを発見する。デザイン課題制作しCGでまとめプレゼ ンテーションする。 3年後期 マーカーやCG、陶磁など素材と技術を用いて生活雑貨デザイン制作をする。就職活動に用いるポートフォリ オの制作。また、例年デザイン・プロジェクトを行っている。 授業計画 <3年後期> 1.Ⅰデザイン表現演習 2. マーカー・スケッチ 3. CG表現 4. (Illustrator/Photoshop) 5.Ⅱデザイン(グラフィック雑貨) 6. 〃 7. 〃 8.Ⅲデザイン(プロダクト雑貨) 9. 〃 10. 〃 11. 〃 12. 〃 13. 〃 14.Ⅳポートフォリオ制作 〃 15. 〃 <4年前期> 1.研究方法の説明 2.Ⅰデザインとアートの哲学 3. 時事トピックス 4. 自然の造形美 5.Ⅱデザイン課題制作 6. (課題制作) 7. 〃 8. 〃 9. 〃 10.Ⅲデザイン研究制作 11. (各自のテーマ) 12. 〃 13. 〃 14.Ⅳプレゼンテーション 15. 〃 試験・課題等の内容 課題、レポート テキスト プリント等 評価方法 課題、レポート70%、授業への参加状況30% 参考文献 随時提示 科目名 学科専門セミナー (Special Seminar) 担当者 石神 忍 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 建築学・住居学分野における研鑽を深めるために、これまでに習得した学科目での知識を基盤にして、比較的大規模な建 築物の基本計画をおこなう能力を身につけることが目的です。卒業研究を履修する学生にとっては、その助走段階である と心得て、特に意欲的に取り組むことを望みます。 授業の概要 基本設計のノウハウを解説した後、①計画候補地の選定・調査、②建物の種類・構造形式・規模を決定します。次に、概 略模型を製作して、当初の計画が妥当なものであるかの確認作業を進めます。更に、計画の修正をおこなって、基本計画 図書を完成させます。 授業計画 <後期> 1.概要説明 2.設計計画の進め方① 3.設計計画の進め方② 4.設計計画の進め方③ 5.基本計画① 6.敷地環境の調査・検討① 7.敷地環境の調査・検討② 8.敷地環境の調査・検討③ 9.基本計画② 10.基本計画③ 11.ラフ模型の制作① 12.ラフ模型の制作② 13.ラフ模型の制作③ 14.ラフ模型の制作④ 15.ラフ模型の制作⑤ 試験・課題等の内容 定期試験は実施しません。課題は、開講日ごとに適宜指示 します。 評価方法 他の実験・実習科目と同様に出席状況、受講姿勢を重視し ます。 <前期> 16.計画の修正① 17.計画の修正② 18.平面図の作成① 19.平面図の作成② 20.断面図の作成① 21.断面図の作成② 22.立面図の作成① 23.立面図の作成② 24.配置図の作成① 25.配置図の作成② 26.透視図の作成① 27.透視図の作成② 28.概要説明書の作成① 29.概要説明書の作成② 30.総括(講評) テキスト 未定 参考文献 日本建築学会『構造用教科書』 (丸善) 日本建築学会『コンパクト建築設計資料集成』 (丸善) 89 健康生活学部 生活デザイン学科 専門科目 授業の到達目標及びテーマ 文具や雑貨など生活の中にある身近なデザインについて研究する。デザインにおける論理、思想や哲学などを研究し専門 的な知識と豊かな感性を養う。グラフィックからプロダクトまでデザインにおける企画力と造形力を身につける。各自の 卒業研究への礎を築く。また、デザイン・プロジェクトにも参加し実践力を養う。 科目名 学科専門セミナー (Special Seminar) 担当者 寺田 貴子 単位数 2単位(通年) 授業の到達目標及びテーマ 衣生活分野における染色、織物、刺繍(日本刺繍、長崎刺繍、欧風刺繍) 、平面構成(和裁) 、立体構成(洋裁)などにつ いて、各自が課題を設定し、オリジナルな作品製作や調査・研究などを行うことによって専門的な技術や知識を涵養する。 授業の概要 各自が設定したテーマに応じて、通年計画のもとに個別にあるいはセミナー全体で定期的に実施する。 その間に、検討会を数回実施して進捗状況や問題点などを確認する。 授業計画 <3年後期> 1.課題の説明と検討 2.課題の設定と前期計画の立案 3.計画の確認(材料の準備等) 4.課題作品の製作、調査・研究の実施(1) 5. 〃 (2) 6. 〃 (3) 7. 〃 (4) 8. 〃 (5) 9. 〃 (6) 10.検討会(1) 11.課題作品の製作、調査・研究の実施(7) 12. 〃 (8) 13. 〃 (9) 14. 〃 (10) 15.検討会(2) <4年前期> 1.後期計画の立案 2.課題作品の製作、調査・研究(11) 3. 〃 (12) 4. 〃 (13) 5. 〃 (14) 6. 〃 (15) 7. 〃 (16) 8.検討会(3) 9.課題作品の製作、調査・研究(17) 10. 〃 (18) 11. 〃 (19) 12. 〃 (20) 13.まとめ(1) 14. 〃 (2) 15. 〃 (3) テキスト 試験・課題等の内容 学期末の定期(筆記)試験は行わない。レポートを課する。 指定はしない。課題に応じてプリントや資料を適宜配布す る。 評価方法 作品や調査・研究のレポート80%、授業態度20%で評価する。参考文献 課題に応じて適宜紹介する。 科目名 学科専門セミナー (Specialized Seminar) 担当者 宮本 達夫 単位数 各1単位(半期) 授業の到達目標及びテーマ 専門分野全体を統合して健康で快適な生活環境の創造に対する総合的能力を養うことを目的とする。 授業の概要 興味を持っている事柄及び将来の職務で役立つ事柄を自分の力で調べ、問題を解決する能力を養う。さらに4年次で履修 する「卒業研究・制作」の準備としての役割を有する。 授業計画 <3年後期> 1.オリエンテーション(1) 2.オリエンテーション(2) 3.オリジナルテーマ検討会(1) 4.オリジナルテーマ検討会(2) 5.建築関係和書講読(1) 6.建築関係和書講読(2) 7.建築関係和書講読(3) 8.建築関係和書講読(4) 9.建築関係和書講読(5) 10.建築関係和書講読(6) 11.建築関係和書講読(7) 12.建築関係和書講読(8) 13.建築関係和書講読(9) 14.建築関係和書講読(10) 15.オリジナルテーマ最終検討会 <4年前期> 1.オリエンテーション 2.オリジナルテーマ確認検討会 3.建築関係洋書講読(1) 4.建築関係洋書講読(2) 5.建築関係洋書講読(3) 6.建築関係洋書講読(4) 7.建築関係洋書講読(5) 8.建築関係洋書講読(6) 9.建築関係洋書講読(7) 10.建築関係洋書講読(8) 11.建築関係洋書講読(9) 12.建築関係洋書講読(10) 13.テーマプレゼンテーション(1) 14.テーマプレゼンテーション(2) 15.まとめ 試験・課題等の内容 3年後期ではオリジナルテーマの発表を、また4年前期で はテーマのプレゼンテーションをもって試験に代える。 テキスト ガイダンス時に検討した建築関係和書・洋書及び適宜プリ ントを配布します。 評価方法 テーマ検討会発表内容及び和書・洋書講読に関する討論内 容で評価しますが、特に出席を重視します。 参考文献 日本建築学会「日本建築図集」 、 「西洋建築図集」 、 「近代建 築史図集」 90 科目名 学科専門セミナー (Special Seminar) 担当者 吉田 大介 単位数 2単位 授業の概要 全体で月に何度か外書購読会をおこない、最先端の研究にも触れたいと考えています。 なお、休み期間に集中的に演習等をおこなったり、自然観察等の研修を繰り込むことをします。 授業計画 <前期> 1.オリエンテイション 2.基礎的科目1 3.基礎的科目2 4.基礎的科目3 5.基礎的科目4 6.基礎的科目5 7.関係演習等1 8.関係演習等2 9.関係演習等3 10.関係演習等4 11.関係演習等5 12.関係演習等6 13.関係演習等7 14.関係演習等8 15.関係演習等9 <後期> 16.集中研修(1) 17.集中研修(2) 18.集中研修(3) 19.関係演習等10 20.関係演習等11 21.関係演習等12 22.関係演習等13 23.関係演習等14 24.関係演習等15 25.関係演習等16 26.関係演習等17 27.関係演習等18 28.発表等(1) 29.発表等(2) 30.まとめ 試験・課題等の内容 毎週課題を提出 テキスト 未定 評価方法 レポートおよび課題等による総合評価 70% 出席状況・授業に対する取り組み方 30% 参考図書 そのつど示す。 その他 91 健康生活学部 生活デザイン学科 専門科目 授業の到達目標及びテーマ 専門性を深めるために、演習を含むセミナー形式で授業を行います。 分野は、繊維化学、染色科学、染織工芸(捺染)関係、基礎的デザイン構成、環境測定、環境評価関係などで、これらの 分野を卒業研究に発展させていく事も視野に入れて行きたいと思います。 学生諸君には充分な予習を求めます。 健 康 生 活 学 部 子 ど も 学 科 子ども学科 新・旧カリキュラム科目対照表 新科目の名称 予 基 礎 公 衆 衛 生 学 祉 児 理 保 子 ど も の 保 健 Ⅰ 小 童 保 医 備 考 学 児 防 旧科目の名称 家 庭 育 福 原 子 ど も の 保 健 Ⅱ 童 育 福 原 祉 児 理 保 Ⅰ 健 小 児 保 健 実 習 保 育 内 容 総 論 Ⅰ 保 育 内 容 総 論 保 育 内 容( 言 葉 ) 保 育 内 容( 言 葉 Ⅰ ) 保 育 内 容( 表 現 ) 保 育 内 容( 表 現 Ⅰ ) 子 ど も の 保 健 Ⅲ 乳 児 保 育 Ⅰ 乳 児 保 育 Ⅱ 乳 児 保 育 音 楽 表 現 Ⅰ a 音 楽 Ⅰ a 音 楽 表 現 Ⅰ b 音 楽 Ⅰ b 児 体 育 身 体 表 現 Ⅰ 幼 言 語 表 現 Ⅰ 言 語 表 現 法 造 形 表 現 Ⅰ 造 形 表 現 法 基 礎 セ ミ ナ ー Ⅰ ※基 礎 セ ミ ナ ー 保 育 内 容( 言 葉 Ⅱ ) ※保育内容(ことばⅡ) 保 育 実 習 Ⅰ ※保 育 実 習 保 育 実 習 Ⅲ ※施 設 実 習 習 ※看護・介護技術演習Ⅰ 看 護 技 術 演 ※保育内容(ことばⅠ) ※は旧々科目 健康生活学部 子ども学科専門科目 <1年次開講科目> <2年次開講科目> <3年次開講科目> <4年次開講科目> キ リ ス ト 教 保 育 … 93 解 剖 生 理 学 … 96 栄 養 学 … 124 保 育 所 実 習 … 142 子 ど も 学 入 門 … 93 ジ ェ ン ダ ー 論 Ⅰ … 109 ジ ェ ン ダ ー 論 Ⅱ … 125 音 楽 Ⅳ … 142 基 礎 セ ミ ナ ー Ⅰ … 94 社 会 調 査 法 Ⅰ ・ Ⅱ … 109 人 間 形 成 論 … 125 セ ミ ナ ー a ・ b … 143 基 礎 セ ミ ナ ー Ⅱ … 94 発 音 リ ズ ム 法 … 110 幼 解 … 126 看 護 臨 床 実 習 … 146 栄 養 学 … 95 絵 本 学 … 110 保育内容(表 現 Ⅱ)… 126 発 達 臨 床 実 習 Ⅱ … 147 予 学 … 95 異文化コミュニケーション論 … 111 音 楽 Ⅲ … 127 Integrated English VII・VIII … 147 解 剖 生 理 学 … 96 社 会 福 祉 援 助 技 術 … 111 言 語 表 現 法 … 127 英語リーディング活動Ⅰ … 148 英 語 発 音 法 … 96 養 理 … 112 算 数 … 128 メディア・リテラシー … 97 小 児 保 健 実 習 … 112 保 育 実 習 Ⅲ … 128 子 ど も の 平 和 学 … 97 教 育 心 理 学 … 113 看 社 祉 … 98 小 児 栄 養 … 113 看 護 技 術 演 習 … 129 児 童 家 庭 福 祉 … 98 精 神 保 健 … 114 看 護 臨 床 実 習 … 130 保 育 原 理 … 99 家 族 援 助 論 … 114 保 育 総 合 演 習 … 130 教 育 原 理 … 99 保育内容(人間関係)… 115 幼児臨床心理学Ⅰ・Ⅱ … 131 子どもの保健Ⅰ・Ⅱ … 100 保育内容(環 境)… 115 カ ウ ン セ リ ン グ 論 … 131 発 達 心 理 学 … 101 保育内容(言 葉 Ⅱ)… 116 家 族 関 係 学 … 132 保 育 内 容 総 論 Ⅰ … 101 保育内容(表 現 Ⅰ)… 116 家 族 心 理 学 … 133 保 育 内 容(環 境)… 102 障 害 児 保 育 … 117 教 育 社 会 学 … 133 保 育 内 容(言 葉)… 102 養 児 保 育 内 容(表 現)… 103 音 楽 Ⅱ a ・ Ⅱ b … 118 対人コミュニケーション論 … 134 乳 児 保 育 Ⅰ ・ Ⅱ … 104 ダ ン ス … 119 救 急 法 … 135 音楽表現Ⅰa・Ⅰb … 105 造 形 表 現 法 … 119 学 身 体 表 現 Ⅰ … 105 保 育 実 習 Ⅰ … 120 健康教育活動の研究 … 136 言 語 表 現 Ⅰ … 106 公 衆 衛 生 学 … 107 コンサルテーション論 … 136 造 形 表 現 Ⅰ … 106 微 生 物 学 … 121 Introduction to Multiculturalism … 137 公 衆 衛 生 学 … 107 看 護 学 Ⅰ … 121 Multicultural Education and Support … 137 Childcare English I・II … 107 Childcare English III・IV … 122 日 本 文 化 論 … 138 養 説 … 108 健康相談活動の理論と方法 … 122 子どもの文化人類学 … 138 英 語 絵 本 研 究 … 108 言語習得とバイリンガリズム … 123 外 国 人 言 語 支 援 法 … 139 海 習 … 123 エ ス ニ シ テ ィ … 139 海外ボランティア活動 … 124 Integrated English V・VI … 140 防 会 護 医 福 概 護 護 外 原 内 実 容 … 117 児 護 童 校 理 学 文 保 Ⅱ … 129 化 … 134 健 … 135 英 語 児 童 文 学 … 140 早期英語教育演習Ⅰ・Ⅱ … 141 早期英語教育実習Ⅰ・Ⅱ … 141 科目名 キリスト教保育 (Studies of nursery teacher) 担当者 上出 恵子、前田 志津子 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ キリスト教保育の理論と実際を学ぶことにより、保育者としての基本的な姿勢を理解し、資質の向上を図る。 授業計画 <前期> 1.オリエンテーション 2.キリスト教保育の実際(キリスト教保育の一日) 3.キリスト教保育の理念 4.キリスト教保育の年間行事 5.幼稚園のクリスマス礼拝・ページェント 6.キリスト教保育指針から保育内容を理解する 7.かみさまのおはなし聖話 8.キリスト教保育の行事と教材制作 9.作品づくり 10.作品発表 11.日本におけるキリスト教保育の歴史 12. 「子どもの最善の利益」についてキリスト教保育の視点から 13.グループ討議 14.発表 15.まとめ 試験・課題等の内容 レポート提出 テキスト 特に指定しない。 評価方法 授業態度、出席 20% レポート、提出物 80% 参考文献 必要に応じて授業時に紹介する。 科目名 子ども学入門 (Introduction of Child Studies) 担当者 石川 由香里、西原 真弓 単位数 1単位 授業の到達目標及びテーマ この講義では、3年次のテーマ分けに先立って各コースの概要を紹介する。到達目標は、それぞれのコースの概要を理解 し、基礎的な知識を身につけるとともに、適切なコース選択ができるようにすることである。 授業の概要 「子ども社会臨床」コースにおける発達臨床科目では、発達の著しい乳幼児期を対象に、発達診断や援助、親子関係の構 築への援助などについて実際的に学ぶことを目的としている。教育・社会臨床科目では、子どもの育ちに影響を与える社 会環境に目を向けることになるので、広い視野に立って物事を見る能力を養うことを目標にする。 「多文化教育コース」 におけるバイリンガリズム科目では、多文化と自文化の特徴について認識するとともに、日本で生活する在日外国人の現 状把握などを学ぶことを目的としている。また、児童英語教育科目では、子どもに英語を効果的に教える教授法を学ぶこ とを目的としている。以上の内容について、基本的な知識や概念を解説する。 授業計画 <前期> 1.子ども学科の成り立ちと2つのコースの説明 2.子ども観の変化 3.子どもと教育 4.幼児教育 5.ジェンダー社会化 6.進路選択と将来設計 7.子どもと大人のボーダレス 8.子ども社会臨床の課題 9.早期英語教育 10.多文化にみる子育てのバリエーション 11.多文化の子育てから日本の子育てを考える 12.日本の多文化事情① 13.日本の多文化事情② 14.異文化に育つ日本の子どもたち① 15.異文化に育つ日本の子どもたち② 試験・課題等の内容 授業中に適宜レポート課題を出す。 テキスト 特に定めない。 評価方法 出席20%、レポート80% 参考文献 授業中に適宜指示する。 93 健康生活学部 子ども学科 専門科目 授業の概要 講義だけでなく、ビデオ視聴や個人及びグループでの演習を通して、学生達の授業への主体的な参画を促し、様々な角度 から、キリスト教保育の理論と実際を学ぶ。 科目名 基礎セミナーⅠ (Fundamental Seminar I) 担当者 前田 志津子、横尾 美智代 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 子どもにかかわるプロフェッショナルになるという目標のもと、充実した大学生活を送る上で必要となる基本的態度と技 術を学びます。 授業の概要 大学と高校の違いについて学び、授業の聴き方、質問の仕方と答え方、ノートの取り方、文献の読み方、大学および公共 図書館の使い方、レポートや論文の書き方など、大学での学習及び研究に求められる能動的態度及び技術の基礎を、実践 を通して身につけます。 授業計画 <前期> 1.大学での学びについて(1) 2.大学での学びについて(2) 3.大学での学びについて(3) 4.授業の聴き方とノートテイキン(1) 5.授業の聴き方とノートテイキン(2) 6.授業の聴き方とノートテイキン(3) 7.授業の聴き方とノートテイキン(4) 8.リーディングのスキル(1) 9.リーディングのスキル(2) 10.リーディングのスキル(3) 11.リーディングのスキル(4) 12.図書館ガイダンス 13.アカデミック・ライティングの基本(1) 14.アカデミック・ライティングの基本(2) 15.アカデミック・ライティングの基本(3) 試験・課題等の内容 課題提出(ノート・レポート等) テキスト 未定 評価方法 提出物 80% 授業への参加状況(出欠を含む)20% 参考文献 授業時に指示します。 科目名 基礎セミナーⅡ (Fundamental Seminar II) 担当者 重成 久美、横尾 美智代 単位数 1単位 授業の到達目標及びテーマ 前期開講の基礎セミナーⅠに引き続き、子どもに関わるプロフェッショナルになるという目標のもと、充実した大学生活 を送る上で必要となる基本的態度と技術を学ぶ。 授業の概要 大学独自の学びであるグループ討議やフィールドワーク等の基本を実践的に身につける。また、レポートや論文、口頭発 表において効果的に発表するスキルを学習する。 授業計画 <後期> 1.大学独自の学びについて 2.グループ討論について(1) 3.グループ討論について(2) 4.フィールドワークについて(1) 5.フィールドワークについて(2) 6.図書館ガイダンス(2)…(1)は前期 7.フィールドワークの準備 8.フィールドワーク(学外研修) 9.フィールドワークのふり返り 10.発表の準備 11.発表(1) 12.発表(2) 13.発表のまとめ 14.レポート・論文作成について(1) 15.レポート・論文作成について(2) 試験・課題等の内容 課題提出(ノート・レポート等) テキスト 未定 評価方法 提出物 80% 授業への参加状況(出欠を含む)20% 参考文献 授業時に指示する。 94 科目名 栄養学 (Nutritional Science) 担当者 松永 知恵 単位数 2単位 授業の到達目標およびテーマ 栄養学の基本的概念およびその意義を理解するとともに、健康の保持・増進、疾病の予防における栄養の役割を理解させ、 さらに子どもの発育・成長に伴う適切な栄養摂取についての理解を深める。 授業計画 <後期> 1.栄養の概念 2.摂食行動 3.消化と吸収 4.糖質の栄養 5.糖質の代謝 6.脂質の栄養 7.脂質の代謝 8.たんぱく質の栄養 9.たんぱく質の代謝 10.ビタミンの栄養 11.ミネラルの栄養 12.エネルギーの摂取と消費、食事摂取基準 13.子どもの食生活の現状と問題点 14.成長期の栄養 15.まとめ 試験・課題等の内容 講義内容の理解を問う期末試験を記述式で行う。また、適 宜小テストを行う。 評価方法 試験(小テスト・レポートを含む)90% 出席10% 科目名 予防医学 (Preventive Medicine) テキスト 基礎シリーズ『最新栄養学』最新版(実教出版) 参考図書 進藤 由喜子他「小児栄養 発育期の食生活と栄養」 (学健書院) 飯塚 美和子編「最新小児栄養 第5版」 (学健書院) 脊山 洋右編集「コンパクト栄養学 第3版」 (南山堂) 担当者 横尾 美智代 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 学校現場で多発しやすい疾患に対する対策を総合的に理解し、予防医学の大切さを理解する。 感染のメカニズムを理解し、各疾患に対する適切な対処法について知識を得る。 授業の概要 乳幼児から青年期にかけて多く見られる疾患あるいは集団生活によって罹患しやすい疾患の特徴を知り、それぞれの疾患 に対する対応や予防法を学ぶ。 授業計画 <後期> 1.オリエンテーション:予防医学の意義、歴史的背景 2.感染症の成立要因 3.ウイルス性感染症 4.細菌性感染症 5.感染症法、学校保健安全法 6.学校現場における予防対策と手順 7.消毒と予防 8.免疫のメカニズム 9.ワクチンと予防接種法 10.性感染症(STI)とその予防 11.食中毒とその予防 12.寄生虫病とその予防 13.アレルギー疾患とその予防 14.生活習慣病とその予防 15.まとめ 試験・課題等の内容 前時に学習した内容について、復習テストを実施する。 学習したすべての内容について定期試験を実施する。 テキスト 鈴木庄亮 他『シンプル衛生公衆衛生学2011』 (南江堂) 他、必要に応じて資料を配布する。 評価方法 小テストの成績 20%& 定期試験の成績 80% 参考文献 厚生統計協会『国民衛生の動向2010』 (㈶厚生統計協会) 95 健康生活学部 子ども学科 専門科目 授業の概要 健康の保持・増進、疾病の予防・治療における栄養の役割を理解し、エネルギー、栄養素の代謝とその生理的意義を学習する。 科目名 解剖生理学 (Anatomy and Physiology) 担当者 相川 忠臣 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 1.子供が大人に成長する過程を追いつつ解剖生理学の知識を身につける。 2.母親の妊娠・出産・授乳を生理学的に理解し、母子関係や育児のあり方、母子関係の破綻としての小児虐待を学ぶ。 3.子供や患者さんとのコミュニケーション、こころと病気、栄養と病気、生活習慣病など医学概論的知識を身につける。 授業の概要 下記授業計画に従いテーマを持って進めていく。 授業計画 <前期> 1.人体の構成 細胞と組織、骨格・筋肉、遺伝(世代交代と人の一生) 2.血液の生理機能 血液細胞の働き(誕生時の血液変化、母乳免疫、新生児黄疸、乳児脱水症) 3.呼吸器の構造と機能(母体の呼吸と胎児の呼吸) 4.脳、運動機能の発達(授乳と人工栄養、0−3歳児の発達、言葉の発達) 5.下垂体・内分泌系(子供と思春期の成長) 6.生殖器の構造と機能 受精、妊娠と出産(母と子、児童虐待) 7.循環器の構造と機能 血管系の構造と血圧(血圧・脈拍とストレス・動脈硬化) 8.消化器の構造(1) 消化と吸収、口腔内消化と胃内消化 9.消化器の構造(2) 脂肪の消化と吸収、小腸・大腸における消化と吸収、排便 10.肝臓の機能と栄養素の代謝(食欲、肥満、糖尿病) 11.栄養と健康(若い人の食生活、閉経期、生活習慣病) 12.泌尿器の構造 腎臓の機能と体液の恒常性維持、排尿(腎不全、腎透析) 13.中枢神経系の構造 大脳皮質、間脳、脳幹、小脳、脊髄の働き(脳の病気) 14.末梢神経の構造、体性神経と自律神経(ストレスと病気) 15.感覚器の構造、聴覚と視覚、言語中枢(患者と医療人のコミュニケーション) 試験・課題等の内容 到達目標に準拠した試験をおこなう。自分が興味をもつ テーマを1つ選び1600字以上のレポートを書く。 評価方法 レポート20%、最終試験(定期試験期間)70%、出席状況 10%の総合判定とする。自分が興味をもつテーマを1つ選 び1600字以上のレポートを書く。 科目名 英語発音法 (English Phonetics) テキスト 『系統看護学講座解剖生理学』 (医学書院)をテキストとし て使用する。 プリント適宜配布。 参考文献 プリントに示す書物を読んでレポート作成の手助けとする こと。 担当者 西原 真弓 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 英語の発音の仕組みを理解し、相手に理解される正しい発音が身につくようにする。 個々の音だけでなく、英語のリズム、イントネーション、アクセントなどが、日本語とどのように違うのかを理解する。 授業の概要 毎回の授業で、自分の発音を見直してもらう。特に、個々の英語の音が正確に発音できるようにし、区別しにくい英語の 音や、日本語にはない音など、一般に聞き取りにも支障をきたす音を中心に発音クリニックを行う。また、理解される発 音に欠かせない英語のリズム、イントネーションやアクセントがいかに「英語らしい」発音にするために必要か、また、 それらを作るために起きている様々な音変化現象を解説しながら、実践練習を通して理解してもらう。 授業計画 <前期> 1.Syllables 2.Vowels and vowel rules 3.Word stress and vowel length 4.Word stress and vowel clarity 5.Word stress patterns 6.Sentence focus: Emphasizing content words 7.Sentence focus: De-emphasizing structure words 8.Choosing the focus word 9.Emphasizing structure words 10.Continuants and stops 11.Continuants and stops 12.Voicing 13.Voicing and syllable length 14.Sibilants 15.Thought groups 試験・課題等の内容 筆記試験、音読試験 毎週、ディクテーションの課題を出します。 評価方法 筆記試験 70% 課題提出 20% 出席、及び授業参加態度 10% 96 テキスト Judy B. Gilbert “Clear Speech” Third Edition(Cambridge) 参考文献 授業内で適宜紹介する。 科目名 メディア・リテラシー (Media Literacy) 担当者 上出 恵子 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 子どもたちへのメディア教育の現状を知り、批判検討能力を養う=メディア・リテラシーの必要性を学びます。 授業計画 <前期> 1.現代社会におけるメディア・リテラシーの必要性① 2.現代社会におけるメディア・リテラシーの必要性② 3.映像メディアについて・映画 4.映像メディアについて・テレビ 5.テレビと子どもたち 6.映像メディアと編集① 7.映像メディアと編集② 8.映像メディアと編集③ 9.メディアと編集① 10.メディアと編集② 11.パーソナルメディアについて・電話 12.パーソナルメディアについて・ケータイ 13.デジタル・ネイティブをめぐる諸問題① 14.デジタル・ネイティブをめぐる諸問題② 15.まとめ 試験・課題等の内容 講義内容に基づいた試験。課題はその時々に出します。 テキスト 随時配付の資料を用います。 評価方法 試 験:60% 課題・提出物:20% 出 席:20% 参考文献 授業時に指示します。 科目名 子どもの平和学 (Peace Studies for Children) 担当者 上出 恵子 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 平和とは子どもたちが伸びやかに育つための環境の最たるものとしてあります。このように子どもという存在が平和と不 可分であることを長崎の地から考え、子どもの平和学の確立を目指します。 授業の概要 現在の日本における子どもの現状を学び、子どもたちの立場から平和とは何かについて考えます。また、そのような平和 を実現するためには何が重要なのかを、長崎で行われている平和学習を参照しながら学び、理解を深めていきます。 授業計画 <後期> 1.はじめに−平和学とは− 2.日本の子どもたち・子どもの貧困① 3.日本の子どもたち・子どもの貧困② 4.世界の子ども政策① 5.世界の子ども政策② 6.日本の子ども政策 7.戦争と子どもたち・子どもの権利条約の背景 8.戦争の悲惨・遊びを奪われた子どもたち 9.戦争の悲惨・暴力の連鎖 10.長崎の悲劇・キリシタンの街 11.長崎の悲劇・近代化と原爆投下 12.長崎の平和学習 13.ピースメーカーとしての子どもたち 14.子どもの平和学の構築 15.まとめ 試験・課題等の内容 授業内容をふまえた試験。課題はその時々に出します。 テキスト 随時配付の資料を使います。 評価方法 試 験:60% 課題・提出物:20% 出 席:20% 参考文献 授業時に指示します。 97 健康生活学部 子ども学科 専門科目 授業の概要 幼い頃から私たちの身のまわりに溢れているテレビやラジオ、新聞、雑誌、インターネット、携帯電話等の様々なメディ アの特性を明らかにし、メディア理解を深めます。 科目名 社会福祉 (Social Welfare) 担当者 徳永 幸子 単位数 2単位(半期) 授業の到達目標及びテーマ 到達目標:社会福祉の概念・理念・仕組み等について基礎的なことを把握し、各分野における社会福祉の制度や実施体系 および相談援助や利用者の保護、社会福祉の動向や課題について理解し、社会福祉と児童家庭福祉との関連性 について考察する。 テ ー マ:社会福祉の意義と制度・実施体系 授業の概要 ライフステージのさまざまな段階にある人々の生活に深く関わりを持つ社会福祉は、すべての人が人として尊重され、人 間らしい生活を営むことができることを目指している。この授業では、社会福祉の概念・理念・仕組みや歴史的変遷を知 ることを通して社会福祉とは何かについて理解し、公的扶助、障害者福祉、高齢者福祉、女性福祉、地域福祉などの各分 野ごとにそれぞれの現状と課題について学ぶ。なお、講義だけではなく、グループ学習、ビデオ視聴などを取り入れ、具 体的理解を深める。 授業計画 <後期> 1.社会福祉と生活 2.社会福祉の概念・理念・仕組み 3.社会福祉の歴史(欧米) 4.社会福祉の歴史(日本) 5.社会福祉の制度と実施体系 6.社会福祉施設と専門職 7.社会保障と社会福祉 8.公的扶助(生活保護法) 9.障害者福祉の概要 10.高齢者福祉の概要 11.女性福祉の概要 12.地域福祉とボランティア 13.社会福祉における相談援助(ソーシャルワーク) 14.利用者の権利擁護制度 15.社会福祉の動向と課題 試験・課題等の内容 学期末に定期試験を行う。 テキスト プリント配布 評価方法 出席30%、期末試験70% 参考文献 『社会福祉小六法 2011』 (ミネルヴァ書房) 『国民の福祉の動向 2010』 (厚生統計協会) 古川孝順(2008) 『福祉ってなんだ』 (岩波ジュニア新書) 科目名 児童家庭福祉 (Child in Family Welfare) 担当者 徳永 幸子 単位数 2単位(半期) 授業の到達目標及びテーマ 到達目標:子どもや家庭をめぐる諸問題について歴史的、社会的背景のなかで理解し、児童家庭福祉の概念・理念・仕組 みや制度・政策、実施体系に関する知識を習得し、保育士として子どもの権利保障のための社会的視点をもつ。 テ ー マ:児童家庭福祉と子どもの権利保障 授業の概要 児童福祉は、こんにち児童家庭福祉と呼ばれるようになってきた。児童家庭福祉がなぜ必要とされるのかについて、家族 および子ども観の変容や児童家庭福祉の歴史的変遷を知るなかで理解し、児童家庭福祉の概念・理念・仕組みや、児童家 庭福祉問題とそれへの対応を各分野ごとに整理して学ぶ。そして、少子高齢化や家族・地域の養育機能の低下を背景とす る今後の児童家庭福祉の課題について、将来への展望を探りながら考察していく。 授業計画 <前期> 1.現代家族と児童家庭福祉と保育 2.児童家庭福祉の概念・理念・仕組み 3.児童家庭福祉の制度・政策と実施体系 4.児童家庭福祉の歴史と諸外国の動向 5.子どもの権利と人権擁護 6.母子保健と健全育成 7.ひとり親家庭の問題と養護問題 8.子ども虐待問題とドメスティック・バイオレンス 9.保育問題 10.少子化と子育て支援 11.障害のある子どもの問題 12.非行問題 13.児童福祉施設と専門職 14.次世代育成支援とネットワーク 15.児童家庭福祉の動向と課題 試験・課題等の内容 学期末に定期試験を行う。 テキスト プリント配布 評価方法 出席30%、小テスト20%、期末試験50% 参考文献 高橋重宏 監修(2007) 『日本の子ども家庭福祉』 (明石書店) 浅井春夫・松本伊智朗・湯澤直美(2008) 『子どもの貧困 子ども時代のしあわせ平等のために』 (明石書店) 98 科目名 保育原理 (Principle of Child Care and Education) 担当者 重成 久美 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 目 標:児童の最善の利益を考慮した保育の意義、保育の内容と方法の基本等の本質を理解し、保育実践を支える力とな る基本原理に関する知識を獲得する。 テーマ:児童の最善の利益と保育の基本 授業計画 <前期> 1.オリエンテーション 2.保育とは何か?① ・児童の最善の利益を考慮した保育 3.保育とは何か?② ・保育の意義と保育所保育指針 4.保育とは何か?③ ・保護者との協働 5.子ども理解① ・子どもを見る目 6.子ども理解② ・発達を見る目 7.保育の基本① ・養護と教育の一体性 8.保育の基本② ・環境を通して行う保育 9.保育の基本③ ・一人一人の発達に応じた保育 10.保育の基本④ ・保育者の専門性 11.諸外国の保育の思想と歴史 12.日本の保育の思想と歴史 13.保育の内容と方法① ・生きる力の基礎 14.保育の内容と方法② ・遊びを通した総合的な指導 15.保育の現状と課題 試験・課題等の内容 レポート テキスト 未定 評価方法 出席と授業参加状況30%、授業レポート70% 参考文献 厚生労働省『保育所保育指針解説書』 (フレーベル館) 文部科学省『幼稚園教育要領解説書』 (フレーベル館) 科目名 教育原理 (Principles of Education) 担当者 田渕 久美子 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 教育の仕事は、人間を人間の社会に生きる者として育てることである。その意味を、教育される者から教育する者へ移行 しようとすることを自覚しつつ、深く考えることができること。また教育が、学校などの制度として機能しなければなら ない理由を近代思想・歴史の面から理解することができる。 授業の概要 教育の仕事は、人間が持つ成長・発達の可能性への信頼を抜きに語ることはできない。その信頼の根拠を教育の理論や歴 史の中から体系的に理解できるよう、教育学的視点に動物学・哲学・歴史学・心理学的視点を加えて講義する。高校世界 史の知識が基礎になるので、ヨーロッパの近代史を復習しておいてほしい。その内容は、予習ノートとして提出するこ と。教科書や以下のwebサイトなどを参考にするとよい。金岡新『世界史講義録』http://www.geocities.jp/timeway/ kougi-85.html 授業計画 <前期> 1.人間とはどんな動物か 2.動物の世代交代システムと教育・学習の意義 3. 「学ぶ」と「教える」 4.子どもはどう育てられてきたか 5.子どもはどう教えられてきたか 6.幼児期の意味と幼児教育の思想 7.近代学校の歴史と性格 8.公教育は何のためにあるのか① 9.公教育は何のためにあるのか② 10.現代の学校 11.学校の教育課程① 12.学校の教育課程② 13.生涯学習・生涯発達と教育 14.学習権宣言・子どもの権利条約 15.これからの教育 試験・課題等の内容 講義への応答(MinuteSheetを提出してもらう) 期末試験(講義内容についての理解を見る) 希望者は自主レポートを提出して、成績に加点することが できる。執筆要領は別途配布する。 評価方法 受講態度・出席状況・講義への応答の内容・予習ノートな どを20% 期末試験の成績を80%として評価する。自主レポートは、 その他として加点する。 テキスト 田嶋一 ほか『やさしい教育原理』 (有斐閣アルマ) 参考文献 吉沢 昇・為本六花治・堀尾輝久『エミール入門』 (有斐閣新書) 長尾十三二・原野広太郎編著『教育学の世界名著100選』 (学陽書房) その他講義の中で紹介する。 99 健康生活学部 子ども学科 専門科目 授業の概要 保育の意義や保育の歴史から子ども観・保育観を学び、保育の基本、保育の内容・方法について、事例を通して学習する。 また、児童の最善の利益とは何かを追究しながら現在の保育課題について考察する。 科目名 子どもの保健Ⅰ (Child Health I) 担当者 土居 浩 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 子どもの健康増進を図る保健活動の意義を理解する。 子どもの標準的な発育、発達を理解する。 子どもの発育、発達や健康を阻害する種々の要因と、その対応策についての概要を理解する。 子どもの発育、発達、健康にかかる家族や社会の役割を理解する。 授業の概要 教科書(小児保健・渡辺博著)にしたがって小児保健Ⅰの講義を行う。適宜必要な資料を追加する。 授業計画 <前期> 1.オリエンテーション 小児保健を学ぶ 以上【子どもの健康と保健の意義】 2.身体の発育 3.運動機能・精神機能の発達 4.生理機能の発達 5.栄養 以上【子どもの発育・発達と保健】 6.生活と健康 7.事故とその予防 以上【健康及び安全の実施体制】 8.遺伝と健康 9.小児の症候 10.感染症 11.予防接種 12.免疫とアレルギー 13.小児で重要な病気 以上【子どもの疾病と保育】 14.障がいを持つ子ども 以上【子どもの精神保健】 15.虐待、地域とのかかわり 以上【健康及び安全の実施体制】 試験・課題等の内容 選択、穴埋めを主体とする筆記テスト。 テキスト 渡辺 博 編著『小児保健』 (中山書店) 評価方法 筆記テスト60点以上を合格とする。 参考文献 加藤忠明・岩田 力 編著『図表で学ぶ子どもの保健Ⅰ』 (健楽社) 科目名 子どもの保健Ⅱ (Child Health II) 担当者 横尾 美智代 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 授業の概要 保育士、幼稚園教諭、養護教諭をめざす学生が対象です。 授業計画 <前期> 1.オリエンテーション 【環境及び環境衛生管理並びに安全管理】 2.保育環境整備と保健 3.保育現場における環境衛生 4. 〃 5.保育現場における事故防止及び安全対策並びに危機管理 【健康及び安全の実施体制】 6.職員間の連携と組織的取組 【子どもの疾病と適切な対応】 7.体調不良や傷害が発生した場合の対応 8.感染症の予防と対策 9. 〃 10.個別的な配慮を必要とする子どもへの対応(慢性疾患、アレルギー性疾患等) 11. 〃 12.乳児への適切な対応 13.障がいのある子どもへの適切な対応 【心とからだの健康問題と地域保健活動】 14.子どもの療育環境と心の健康問題 15.心と体の健康づくりと地域保健活動 試験・課題等の内容 テキスト 評価方法 参考文献 100 科目名 発達心理学 (Developmental psychology) 担当者 土居 隆子 単位数 2単位 授業の概要 発達の概念を知る 発達の理論を知る 発達の道筋・要員を知り、発達の支援ができる知識を身につける 授業計画 < 期> 1.発達とは 2.発達する子ども 3.人とのかかわりと育ち 4.環境との関わり 5.人・仲間との関わり 6.自己の発達 7.自己をコントロールする 8.こころの育ちの理論 9.こころの育ち道筋 10.認知の発達① 11.認知の発達② 12.認知の発達③と言葉の発達① 13.言葉の発達② 14.特別の配慮が必要な子どもたち 15.大人になる・発達再考とまとめ 試験・課題等の内容 小テストと課題レポート 評価方法 小テストと課題レポート 50% 出席 30% 授業態度 20% テキスト 岡本・菅野・城著『エピソードで学ぶ乳幼児の発達心理学』 (新曜社) 『図解雑学 発達心理学』 (ナツメ社) 科目名 保育内容総論Ⅰ (Comprehensive Contents of Child Care I) 担当者 牟田 美代子 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 保育所保育指針における「保育の目標」 「子どもの発達」 「保育の内容」を関連づけて理解するとともに、保育指針の各章 のつながりを読み取り、保育の全体構造を理解する。 子どもの生活全体を通して、養護と教育が一体的に展開することを具体的な保育実践につなげて理解する。 授業の概要 保育内容とは何か。それを保育という営みの中でどのように展開するのかという子どもとの生活を構造的に総合的にとら える。保育、保育内容の構造が日々の保育実践を核にして有機的につながっていることを理解できるように指導する。 授業計画 <前期> 1.保育内容総論の意義 保育所保育指針、幼稚園教育要領に照らし合わせて 2.保育の全体構造と保育内容 3.子どもの発達の特性と保育内容 4.個と集団の発達と保育内容 5.養護と教育が一体的に展開する保育 6.環境を通して行う保育 7.遊びによる総合的な保育 8.環境構成と遊びを拡げる援助技術を学ぶ 9.保育内容の実践の計画 子どもの発達をイメージして 10.実践に向けての環境構成(1) 11.実践に向けての環境構成(2) 12.現場実践・・・子どもといっしょに 13.ふり返り 保育における観察と記録 14.家庭、地域、小学校との連携を踏まえた保育 15.自己評価 学んだことをレポートにする 試験・課題等の内容 レポート…総合的な遊びの事例を通して、養護と教育が一 体的に展開することの意味を考える 参考文献 阿部和子『新保育内容総論』 (萠文書林) 厚生労働省『保育士養成課程』 評価方法 レポート 60% 出席の状況および受講態度 40% 101 健康生活学部 子ども学科 専門科目 授業の到達目標及びテーマ 人が生まれてから大人になるまでの発達の道筋を「心理学」から学ぶ。無力な乳児がどのようにして話が出来るようにな り絵を描き友達と遊び悩むようになってゆくのか等、大人になってゆくプロセスを、心の育ちとからだの育ちの両面から 学びます。日々の暮らしの中で心を育て、人や物とどのように関わり、豊かな情緒を育て、言葉が育ち人と関わりながら 「自己」を育み大人になってゆくかを様々な発達理論を通して学びます。 科目名 保育内容(環境) (Child Care Studies(Environment) ) 担当者 前田 志津子 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 幼児期に行う教育は、 「環境」を通して行うものとある。そのことの意味を捉える。幼児が周囲の様々な環境に触れ、好 奇心や探究心をもってかかわり、生活や遊びを広げ深めていく体験について考える。さらに保育のなかで環境を構成する とは、具体的子どもの姿から学ぶ。 授業の概要 幼児を取り巻く環境について関心をもつ。 幼児期に必要な体験を行うために相応しい「環境」とは、さらに「環境の構成」とは、そのなかでの学びを捉える。 幼児の育ちと学びを捉える保育者の役割についての理解を深める。 授業計画 <前期> 1.オリエンテーション 2. 「環境」と保育内容「環境」 3.環境を構成するとは 4.生活や遊びを広げ深める環境構成(1) 5.生活や遊びを広げ深める環境構成(2) 6.栽培体験での学び 7.自然体験での学び 8.自然環境とのかかわり 9.自然認識とその発達 10.科学遊び 11.幼児とおもちゃ 12.幼児の科学する心 13.室内環境と戸外環境 14.幼児の発達と興味・関心 15.幼児の生活と安全及び安全点検 試験・課題等の内容 授業内容についての理解を求める。 テキスト 特に指定しない。 評価方法 授業における参加・活動状況 20% 提出物・課題レポート 80% 参考文献 『保育所保育指針』 『幼稚園教育要領』 科目名 保育内容(言葉) (Child Care Studies(Language) ) 担当者 前田 志津子 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ ことばの獲得は人間として生きるための重要な課題である。乳幼児が生活や遊びのなかで、ことばを獲得し、自分の思い や考えを表現する発達の姿について学ぶ。さらに子ども達が豊かなことばの世界をつくり出していくようになるために、 保育者の援助、求められる必要な知識、能力、技能を理解する。 授業の概要 乳幼児がことばを獲得していく筋道を理解する。 幼児の豊かなことばの世界をつくり出していくために求められる保育者の役割について考える。 授業計画 <後期> 1.オリエンテーション 2.ことばの前のことば(1)乳児期前半 3.ことばの前のことば(2)乳児期後半 4.ことばの獲得(1)幼児期前半 5.ことばの獲得(2)幼児期後半 6.学校教育につなぐ言葉の育ち 7.ことばが育つための保育者の役割 8.ことばを豊かにする環境(1) 9.ことばを豊かにする環境(2) 10.ことばを豊かにする環境(3) 11. 「聴く力」 「話す力」 12.幼児期の話し合い、考え合い 13.子どもと児童文化 14.子どもと児童文化 15 まとめ 試験・課題等の内容 授業内容についての理解を求める。 テキスト 必要に応じてプリントを配布する。 評価方法 授業における参加・態度 20% 提出物・課題レポート 80% 参考文献 「幼稚園教育要領」 「保育所保育指針」 「子どもの育ちとことば」 102 科目名 保育内容(表現) (Child Care Studies(Expression) ) 担当者 牟田 美代子、福地 友子、篠永 洋 単位数 2単位 授業の概要 豊かな保育環境(言葉、音楽、素材等)との関わりを経験しながら、表現の楽しさを実践的に学ぶ。 なお、その際に乳幼児期の子どもの表現は未分化であり、言葉、身体的動き、音楽、造形等が総合され、一体化したもの であることを重視し、授業を進める。 授業計画 <前期> 1.幼児教育の目的と領域 2.保育者のさまざまな役割 3.領域「表現」と他領域の関係 4.表現とは何か 5. ・乳幼児の発達を表現としてとらえる ・乳幼児の表現を支え育む環境 6.保育の中の表現を支える環境づくり ・もの ・人間関係 ・雰囲気 7.生活の中にあるものを表現として味わう 8. ・色や形 ・歌 ・動き 9.美しさを経験し、美しさを表現する 10. ・自然の美しさにふれる 11. ・飾る、変身する ・あこがれる ・夢中になる 12.コミュニケーションとしての表現 ・まねる ・みせる ・友だちを受けとめる ・話し合う 13.表現をつくり出すことを楽しむ 14. ・表現する場をつくる 15. ・描く、つくることを楽しむ ・イメージを実現する ・音楽に動きが引き出される 参考文献 試験・課題等の内容 様々な音、形、色、手ざわり、動きなどに気づき、感動し 無藤 隆 監修『保育内容「表現」』 黒川健一 編著『豊かな表しに向けて−表現』 たことなどを創造的に発表する。 ・レポート ・発表会 評価方法 レポート 60% 授業態度 10% 出席状況 30% 103 健康生活学部 子ども学科 専門科目 授業の到達目標及びテーマ 子どもの活動や経験、思い、心の動き、つぶやきなど、子どもなりの様々な表現を多角的に「受け止め」→「返し」→「育 てる」といった適切な対応ができるようになる。 「表現とは何か」「表現は保育の中でどんな意味をもつのか」「表現する力を育てるとはどういうことか」を理解し、自ら 感性と表現力を獲得する。 科目名 乳児保育Ⅰ・Ⅱ (Infant Care I・II) 担当者 石木 和子 単位数 各1単位(半期) 授業の到達目標及びテーマ 乳児からの保育は、ヒトから人間に育てていく営みである。ことに3歳までの保育は、人間として育てるために最も重要 な時期である。近年、乳児を取り巻く環境が著しく変化し、乳児保育の需要が高まっている。本講では、乳児保育の意義 や基本を押さえた上で、乳児の身心の発達と保育の実際について学習し、乳児に最善の利益をもたらす保育の在り方につ いて考える。 授業の概要 乳児からの保育が広がりを見せている中、乳児にとって身心ともに健やかな発達を保障するための保育について理論と実 際を学ぶ。合わせて親支援について保育士の役割を学ぶ。 授業計画 <前期> 1.オリエンテーション ・乳児保育とは 2.ヒトから人間への進化① ・生命の誕生 3.ヒトから人間への進化② ・脳は進化の記憶を辿る 4.新生児とは?① ・赤ちゃん人形制作 5.新生児とは?② ・赤ちゃん人形制作 6.乳児保育の意義 ・乳児を取り巻く環境 7.乳児保育の歩み ・乳児保育の経緯と保育観の変遷 8.乳児からの保育の役割と機能 <後期> 1.乳児保育体験学習の振り返り ・グループディスカッション 2.乳児の発達と保育⑦ 2歳児の発達 3.乳児の発達と保育⑧ 2歳児の保育の実際 4.乳児保育の内容と方法① 基本的生活と睡眠 5.乳児保育の内容と方法② 保育環境 6.乳児保育の内容と方法③ 排泄 7.乳児保育の内容と方法④ リスクマネージメント 8.乳児保育の内容と方法⑤ 遊びその1 9.乳児保育の内容と方法⑥ 遊びその2 10.乳児保育の内容と方法⑦ 未満児の児童文化 11.乳児保育の内容と方法⑧ 遊びの環境構成 12.乳児保育の計画と評価① 13.乳児保育の計画と評価② 14.保護者支援 15.乳児保育の課題と保育士の在り方 9.乳児の発達と保育① ・6カ月未満児の発達 10.乳児の発達と保育② ・6カ月未満児の保育の実際 11.乳児の発達と保育③ ・6カ月から1歳3カ月未満児の発達 12.乳児の発達と保育④ ・6カ月から1歳3カ月未満児の保育の実際 13.乳児の発達と保育⑤ ・1歳3カ月から2歳未満児の発達 14.乳児の発達と保育⑥ ・1歳3カ月から2歳未満児の保育の実際 15.乳児保育の体験学習 試験・課題等の内容 ○授業レポート ○課題レポート ○提出物評価 ○実践授業態度 テキスト 『保育所保育指針』 随時、資料提供 評価方法 出席 50% レポート、課題 50% 参考文献 時実利彦『脳と保育』(雷鳥社) 汐見念幸 他責任編集『乳児保育の基本』(フレーベル館) 104 科目名 音楽表現Ⅰa・Ⅰb 担当者 福地 友子、他非7名 単位数 各1単位(半期) 授業の到達目標及びテーマ 子どもの発達と音楽表現に関する知識と技術を学習し、保育者として豊かな感性と表現する力を育成する。保育現場に必 要なピアノ・声楽の基礎的な技能を身につけることを目的とする。 授業計画 *ピアノ 30週の個人レッスンを通して、音階・エチュード・楽曲・子どもの歌の弾き歌いを課題とする。 *声楽 <前期> <後期> 1.ガイダンス 1.声楽基礎(呼吸・発声・発語法) 2.声楽基礎(呼吸・発声・発語法) 2. 〃 季節・生活・手遊び歌(秋) 3. 〃 季節・生活・手遊び歌(春)ちょうちょう 3. 〃 もみじ、やまのおんがくか 4. 〃 チューリップ、お花がわらった 4. 〃 まつぼっくり、どんぐりころころ 5. 〃 めだかのがっこう、こいのぼり 5. 〃 ちいさい秋みつけた、ぞうさん 6. 〃 おかあさん、かわいいかくれんぼ 6. 〃 ドロップスのうた、 7. 〃 おはよう、おかえり、さようならのうた 7. 〃 たき火、やきいもグーチーパー 8. 〃 季節・生活・手遊び歌(夏)小鳥のうた 8. 〃 季節・生活・手遊び歌(冬) 9. 〃 〃 はをみがきましょう、とけいのうた 9. 〃 おもちゃのチャチャチャ 10. 〃 〃 くじらのとけい、おつかいありさん 10. 〃 あわてんぼうのサンタクロース 11. 〃 〃 ありさんのおはなし、なみとかいがら 11. 〃 雪、雪のこぼうず 12. 〃 〃 たなばたさま、とんぼのめがね 12. 〃 お正月、北風小僧の寒太郎 13. 〃 〃 おたんじょうび、おべんとうのうた 13. 〃 思い出のアルバム 14.まとめ 14.まとめ 15. 〃 15. 〃 試験・課題等の内容 試験はピアノ(スケール、 小品曲、 子どもの歌弾き歌い他) ・ 声楽(子どもの歌、手遊び歌他)それぞれ実技課題により 行う。 評価方法 実技試験・受講態度・予習成果・出席回数により総合的に 評価する。 科目名 身体表現Ⅰ (Representation of human body I) テキスト ピアノ…『新訂バイエル』 (音楽之友社) 『ツェルニー100番練習曲』 『ツェルニー30番練習曲』他 担当者が選ぶピアノ曲・子どものうたなど 声楽 …いろいろな伴奏で弾ける選曲『こどものうた100』 (チャイルド本社) 他、プリント配布 担当者 小森 大輔 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 子どもが自ら体を十分に動かし、 進んで運動ができるように環境を整えるとともに、 一人ひとりの発達の特性と課題にあっ た支援ができるようにする。特に園内の活動を帰宅後も再現できる「あそびの生活化」を目指す。子どもの発育・発達段 階を考慮した上で、身体的な満足感を得られるあそびを工夫し、多様なあそびが展開できるようにする。 授業の概要 上記の目標を達成するために、毎授業の課題のもと、学生自ら多種多様なあそびに親しみ、更にあそびの創造に挑戦する。 授業計画 <後期> 1.オリエンテーション:授業の概要および実施計画 2.感覚あそび 3.伝承あそび 4.素材のあそび:紙 5.素材のあそび:布 6.小型遊具のあそび:輪 7.小型遊具のあそび:縄 8.小型遊具のあそび:ボール 9.固定遊具の安全なあそび方 10.大型遊具のあそび:マット 11.大型遊具のあそび:跳び箱・平均台 12.大型遊具のあそび:巧技台 13.大型遊具の総合あそび 14.運動能力の評価結果と保育計画・保育環境の再考 15.まとめ 試験・課題等の内容 学期末に試験を行う。 テキスト 岩崎洋子『保育と幼児期の運動あそび』 (萌文書林) 評価方法 参考文献 出席状況および授業への取り組み(40%) 、課題(30%) 、 必要に応じて資料を配布する。 試験(30%)等で総合的に評価する。 105 健康生活学部 子ども学科 専門科目 授業の概要 ピアノの実技では、各学生の進度に基づき、読譜力・基礎奏法の習得を目的に個人指導によって学ぶ。 声楽においては、呼吸法・発声法・発語法を身につけ、主に子どもの歌(季節や行事、生活に関する歌、手遊び歌)を歌 詞、音程、発声、表現に留意しながら歌う。 科目名 言語表現Ⅰ (Language Expression I) 担当者 上出 恵子 単位数 1単位 授業の到達目標及びテーマ 子どもたちの言語環境について学び、支援のための基本的なスキルを身につけます。保育者としての言葉を豊かにし、保 育の現場で求められる言語に関するコミュニケーション能力を高めます。 授業の概要 言語の重要性を学び、そのような言語の獲得の過程を再確認します。子どもたちの言葉を豊かにする様々な児童文化財に ついての学び、および会話表現や文章表現を主とした日本語の運用能力を高めるための課題に取り組みます。 授業計画 <前期> 1.人間と言語について① 2.人間と言語について② 3.言葉に関する児童文化財① 4. 同 上② 5. 同 上③ 6. 同 上④ 7.日本語の会話表現① 8. 同 上 ② 9. 同 上 ③ 10. 同 上④ 11.日本語の文章表現① 12. 同 上 ② 13. 同 上 ③ 14. 同 上 ④ 15.まとめ 試験・課題等の内容 授業内容をふまえた課題レポート。課題はその時々に出し ます。 評価方法 レポート:40% 課題(含.発表) ・提出物:40% 出 席:20% 科目名 造形表現Ⅰ (Figurative Expression I) テキスト 田上貞一郎『保育者になるための国語表現』 (萌文書林) ( 「言語表現Ⅱ」でも使用) 皆川美恵子・武田京子編著『児童文化』 (ななみ書房) ( 「絵本学」 「児童文化」でも使用) 参考文献 授業時に指示します。 担当者 篠永 洋 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 子どもの造形表現に関わる基本的な画材 (クレヨンや絵の具をはじめとした描画材の種類や様々な造形表現に関わる素材) の使用方法や多様な技法(モダンテクニックを中心とした様々な年齢に適用出来る技法)と知識(子どもの発達段階にお ける造形表現)を身につけ、 「つくる」 「えがく」ことを、子どもと共に心から楽しめる保育者になる基礎を習得する。 授業の概要 ・保育者として必要な造形の技術や知識を習得するために様々な材料を体験し発表を行う。 ・発表や作品に対しての講評を行い、自ら感じたことの言語化∼伝えるトレーニングとする。 ・毎回、 「10分以内に作れてあそべるちいさなうごくおもちゃ」の発表を行う。 授業計画 <前期> 1.オリエンテーション 2.幼児の表現活動について 3.保育における造形表現の意味 4.造形表現の意義 5.遊びと造形表現 6.感じる・・・身体感覚を豊かにする 7.感性をみがく 8.心をひらく 9.色の探検 10.カタチの発見 11.触覚の再発見 12.平面から立体へ 13.空間を構成する 14.作品集づくり 15.まとめ 試験・課題等の内容 ・授業毎にミニレポートを課す。 ・作品提出 ・おもちゃの発表 評価方法 ・授業態度 40% ・作品提出 30% ・発表 30% 106 参考文献 槇 英子『保育をひらく造形表現』 (萌文書林) 備考 汚れてよい服装で授業に出ること。 科目名 公衆衛生学 (Public Health) 担当者 横尾 美智代 単位数 2単位 授業の概要 「公衆衛生学」は人間集団の健康と環境とのかかわりについて学ぶ学問である。毎日の食事、水道の水、工場から排出さ れる煙、地球温暖化の問題、ノロウイルスの流行等、みなさんの日常に直接的に関係、間接的に関係のある環境と健康の 問題はいずれも公衆衛生学である。さらに、我が国の社会保障の現状、健康増進の考え方なども学ぶ。 授業計画 <前期> 1.オリエンテーション:衛生学、公衆衛生学の歴史と健康問題の変遷 2.我が国の保健統計、健康指標 3.疫学と疾病予防:コホート研究、症例対照研究 4.疾病予防と健康管理 5.感染症の予防 6.生活習慣病、メタボリックシンドロームについて 7.環境保健:空気、水、地球環境 8.廃棄物と処理対策 9.地域保健と保健行政 10.母子保健 11.学校保健 12.産業保健 13.高齢者保健・福祉 14.精神保健 15.国際保健 試験・課題等の内容 前時に学習した内容について、復習テストを実施する。 学習したすべての内容について定期試験を実施する。 テキスト 鈴木庄亮 他『シンプル衛生公衆衛生学2011』 (南江堂) 他、必要に応じて資料を配布する。 評価方法 小テストの成績 20% 定期試験の成績 80% 参考文献 厚生統計協会『国民衛生の動向2010』 (㈶厚生統計協会) 科目名 Childcare English Ⅰ・Ⅱ (Childcare English I・II) 担当者 西原 真弓、政次 カレン 単位数 各1単位(半期) 授業の到達目標及びテーマ 国際化に伴い、保育園に外国人の子どもが入園する機会も増えてきた。言葉や文化の違いなどもあり、保護者は慣れない 日本での生活の中で、不安や精神的苦痛を感じることも多いことが報告されている。この授業では、そのような外国人保 護者、また、子どもとのコミュニケーションに必要な、保育園での英会話を学習する。 授業の概要 保育園にある様々な施設、道具、室内環境、遊びなどの英語を学習し、日常生活の場面において必要となる会話を勉強す る。リスニングの力をつけ、さらに必要なことを伝えるためのスピーキング活動もたくさん取り入れながら授業を行う。 授業計画 <前期> 1.First step to childcare English 2.First step to childcare English 3.Welcome to Minato Nursery School 4.Welcome to Minato Nursery School 5.Time and Numbers 6.Time and Numbers 7.Directions 8.Directions 9.Davy meets his classmate Takashi 10.Davy meets his classmate Takashi 11.Dropping Davy off and picking him up 12.Dropping Davy off and picking him up 13.Jobs at Nursery School 14.Jobs at Nursery School 15.Lunch Time 試験・課題等の内容 オーラル(会話)テスト、筆記試験、自主学習 評価方法 試験(会話テスト+筆記試験) 、提出物 60%、 出席、授業参加態度 40% <後期> 1.Lunch Time 2.Toilet Dialog 3.Toilet Dialog 4.Fighting 5.Fighting 6.Injuries and illness 7.Injuries and illness 8.Telephone calls 9.Telephone calls 10.Field trip 11.Field trip 12.Baby care 13.Baby care 14.Graduation day 15.Graduation day テキスト 赤松直子・久富陽子 著 『保育の英会話(Childcare English) 』 (萌文書林) 参考文献 適宜紹介する。 107 健康生活学部 子ども学科 専門科目 授業の到達目標及びテーマ 予防の概念を理解する。 衛生統計の読み取り、疫学の考え方を理解できるようにする。 わが国の保健医療体制を理解する。 感染症の知識と対策(主たる消毒方法)を習得する。 環境問題についての知識を得て、主要な対策を理解する。 科目名 養護概説 (Introduction to School Nursing) 担当者 矢野 潔子 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 到達目標:1.ヘルスプロモーションの理念に基づき、養護教諭の役割について理解を深める。 2.養護教諭としての健康観・教育観を培う。 3.養護教諭として必要な基礎的知識、技術について理解する。 テ ー マ:養護教諭の専門性と役割および養護教諭に求められる資質や能力についての考察 授業の概要 子どもたちの健やかな心身の発達を支援し、健全な育成を図るためには、幼児期から学齢期、成人期へと継続的・計画的 な健康教育が必要である。養護教諭の果たす役割には大きな期待がかけられ、専門家としての資質と能力が求められてい る。養護概説では、子どもの健康問題への関心を持ち、養護教諭の役割や専門性について講義やグループワークをとおし て全体的に学ぶ。 授業計画 <前期> 1.養護教諭の職務と変遷、養護教諭の養成 2.健康の概念とヘルスプロモーション 3.子どもの健康課題 4.養護教諭に求められる資質能力 5.保健管理活動における養護教諭の役割①:健康診断、保健調査、健康観察 6.保健管理活動における養護教諭の役割②:疾病予防、感染症予防 7.保健管理活動における養護教諭の役割③:学校環境衛生 8.健康教育活動における養護教諭の役割 9.食に関する指導と養護教諭 10.健康相談、健康教育、健康相談活動 11.組織活動、家庭および地域社会との連携 12.養護教諭と学校安全活動、危機管理 13.保健室の機能と経営 14.養護教諭に必要な資質能力① 15.養護教諭に必要な資質能力② 試験・課題等の内容 課題レポートを課し、学期末に筆記試験を行う。 評価方法 期末試験60% 課題レポート20% 授業への参加状況20% テキスト 植田誠冶・池田史宝監『新版・養護教諭執務のてびき第8 版』 (東山書房) 学校保健・安全実務研究会編『新訂版 学校保健実務必携 第2次改定版』 (第一法規) 参考文献 学校健康教育法令研究会監『学校保健安全法令必携第6次 改定』 (ぎょうせい) 科目名 英語絵本研究 (English Picture Book Studies) 担当者 井石 令子 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 英語で書かれた絵本に数多く触れ、味わうことでその特性を知ると共に、代表的作品についての知識を整理する。絵本を 通した異文化理解や多文化教育、また読み聞かせなど早期英語教育における英語絵本の活用法についても学ぶ。 授業の概要 毎回の授業で取り上げる絵本について、用いられているテーマ・語彙・表現・内容を音読や内容確認(英文読解・和訳) を通して把握するとともに、視覚的表現方法を含めたそれぞれの絵本の特性・特徴を考察・整理する。 授業計画 <後期> 1.英語絵本とその活用法 2.Pattern books(1) 3.Pattern books(2) 4.Pattern books(3) 5.Predictions(1) 6.Predictions(2) 7.Book walk(1) 8.Book walk(2) 9.Observations(1) 10.Observations(2) 11.Story Corner 12.Critical Thinking(1) 13.Critical Thinking(2) 14.英語絵本と多様な価値観 15.英語絵本と多様な価値観 試験・課題等の内容 ①課題読書レポート ②期末レポート 評価方法 授業参加状況(出欠・受講態度含む)20% 読書課題レポート 30% 期末レポート 50% 108 テキスト リーパー・すみ子『えほんで楽しむ英語の世界』 (一声社) 参考文献 授業で適宜紹介する。 科目名 ジェンダー論Ⅰ (Gender Studies I) 担当者 石川 由香里 単位数 2単位 授業の概要 講義科目であるが、双方向的な授業となるように、グループワークや課題発表を取り入れる。毎回、次回行うテーマに沿っ た課題を提示し、グループごとに発表してもらう。それについて討議を行うとともに、必要に応じ、解説を行う。 授業計画 <前期> 1.共学・別学の意味について考える 2.性別特性論について 3.教育と就労の接合 4.職場での性差別 5.無償労働と有償労働 6.家事労働は楽になったのか 7.育児 8.母性と父性 9.介護 10.セクシュアリティとジェンダー 11.性的マイノリティ 12.ジェンダー多様性 13.グローバル化とジェンダー 14.メディアとジェンダー・ステレオタイプ 15.ジェンダーの政治性 試験・課題等の内容 試験では授業で扱ったトピックについて、根拠を示しなが ら自らの意見を論証する力をはかる。 評価方法 出席10%、グループワーク20%、討議参加20%、 期末試験50% 参考文献 授業の中で適宜指示する。 科目名 社会調査法Ⅰ・Ⅱ (Social Research I・II) 担当者 石川 由香里 単位数 各2単位(半期) 授業の到達目標及びテーマ 前期はエスノグラフィーの手法の基礎を習得する。後期は質問紙調査の方法と研究の進め方、 データの分析の仕方の基礎 について学ぶ。 授業の概要 様々な社会事象を解釈する際の道具立てとして、社会調査の方法を様々な演習を通じて学ぶ。 授業計画 <前期> 1.子どもを研究する方法について 2.研究法としてのエスノグラフィー 3.研究のタイプとデータ収集法 4.参与観察 5.参与観察の過程 6.観察演習 7.子どもの遊びの質的理解 8.フィールドノーツ作成法 9.インタビューの技法 10.インタビューの過程 11.量的研究と質的研究 12.研究者の倫理 13.実習生の観察と記録 14.子どもに関わるものの観察と記録 15.まとめ <後期> 1.社会調査とは 2.調査と研究の進め方 3.調査の企画 4.調査票の構成 5.調査票の作成 6.サンプリング 7.プリテスト 8.データ入力とクリーニング 9.単純集計表 10.グラフ 11.基礎統計量 12.クロス集計表 13.相関係数 14.検定 15.プレゼンテーション 試験・課題等の内容 授業の中で課題を提示するともに、前期は参与観察とイン タビュー2種類のレポートを、後期は最後にプレゼンテー ションとレポートを科す。 テキスト 前期:柴山真琴『子どもエスノグラフィー入門』 (新曜社) 後期:加藤千恵子・石村貞夫『EXCELでやさしく学ぶア ンケート処理』 (東京図書) 評価方法 前期:出席10%、授業中の課題10%、参与観察40%、イン タビュー40% 後期:出席10%、 授業中の取り組み30%、 プレゼンテーショ ン30%、レポート30% 109 健康生活学部 子ども学科 専門科目 授業の到達目標及びテーマ 男性と女性のあり方の違いは、 生物学的差異にのみ基づくものではない。むしろ、 生物学的知識そのものが社会的・文化 的産物であることが指摘されている。男性と女性のライフコースの違いから、両者の社会的位置付けについて考える。そ して自明なものと思われている男性・女性という性別カテゴリー2分法から生み出される社会的差別構造について、再考 する。 科目名 発音リズム法 (English Pronunciation and Rhythm) 担当者 西原 真弓 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 子どもに英語を教える際に必要な英語のリズムを体得することを目的とする。子ども英語の指導者は発音がよいことが絶 対条件であるので、発音をよくする。また、実際に子どもに教える際に使用できる歌やチャンツを数多く覚える。最後に、 音と文字を繋げるのに有効な指導法であるフォニックスの教え方の基本を学ぶ。 授業の概要 子どもに英語を教える際に使うチャンツや歌を練習する。英語のリズムの特徴を体得するために、ジャズチャンツ、ボサ ノバ、ラップ、マザーグースなどを用いる。また、指導者として必要な子どもへの語りかけ方や指示の出し方、振りをつ けての歌い方なども練習する。最後に文字への導入であるフォニックスの指導法の基本を練習する。 授業計画 <前期> 1.Hello/Let's sing together/Eency Weency/ Ten Little Witches 2.Head, Shoulders/ ABC Steps/ I’m a Little Teapot/ Colors 3.Five Little Monkeys/ Days of the Week/ Twelve Months/ Bingo 4.What are you Wearing?/ Are you Hungry?/ The Bus Song 5.Ha, ha, This-a-way/ Two Little Blackbirds / Row your Boat 6.Old MacDonald / Do you know the Astronaut? / Hampty Dumpty 7.If you're Happy / Hicory, Dickory, Dock / Ten Fat Sausages 8.My Bonnie / Jingle Bells / O Christmas Tree 9.We wish you a Merry Christmas / Good-bye to you 10.jazz chants 11.chants for grammar 12.ボサノバのリズムで英語を楽しもう 13.マザーグース 14.フォニックス指導法 15.フォニックス指導法 試験・課題等の内容 筆記試験、オリジナルチャンツ作成、歌/発音の試験 評価方法 筆記試験40%、歌/発音の試験40%、オリジナルチャンツ 10%、授業参加態度10% 科目名 絵本学 (Illustrated Literature) テキスト Keiko Abe-Ford 編著 『Let's Sing Together SONG BOOK』 (アプリコット社) プリント教材 参考文献 適宜指示する。 担当者 上出 恵子 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ ブックスタートの活動に見られるように0歳児から絵本は子どもたちになじみ深い文化財です。このような絵本について の理解を実践的に深めます。 授業の概要 できるだけ多くの多種多様な絵本に触れ、絵本についての知識を確実にし、蓄積します。その上で、子どもたちにどのよ うな絵本がいいかについて、絵本の読み聞かせを実際に行いながら、学びます。 授業計画 <前期> 1.いろいろな絵本たち 2.絵本とは何か 3.絵本と子どもたち① 4.絵本と子どもたち② 5.絵本と子どもたち③ 6.絵本の読み聞かせの準備 7.絵本の読み聞かせ・実践① 8.絵本の読み聞かせ・実践② 9.絵本の読み聞かせ・実践③ 10.保育と絵本 11.絵本の歴史① 12.絵本の歴史② 13.ブックリストの作成① 14.ブックリストの作成② 15.まとめ 試験・課題等の内容 講義内容に基づいた試験。課題はその時々に出します。 評価方法 試 験:40% 課題(含.発表) ・提出物:40% 出 席:20% 110 テキスト 皆川美恵子・武田京子編著『児童文化』 (ななみ書房) ( 「児童文化」でも使用) 参考文献 授業時に指示します。 科目名 異文化コミュニケーション論 (Cross-cultural Communication) 担当者 西原 真弓 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 他文化の人とコミュニケーションを円滑に進めるために必要となる知識と技術を習得する。異文化コミュニケーションで 最も大切な要素となる、自文化を含めた自分の行動・思考パターンを客観視する。 授業計画 <後期> 1.文化とは何か:文化の島モデル 2.コミュニケーションのメカニズム 3.高文脈文化 vs 低文脈文化 4.自己開示とコミュニケーションスタイル 5.Politeness theory 6.Face threatening Act 7.非言語コミュニケーション 8.非言語コミュニケーション 9.見えない文化:価値観と文化的特徴 10.文化の価値志向 11.文化の次元 12.異文化の認識:カテゴリー化・ステレオタイプ 13.異文化の受容:常識再考 14.友好的グループ間態度形成法:DIE法 15.カルチャーショックと異文化適応 試験・課題等の内容 学期末試験 テキスト 八代京子 他『異文化トレーニング』 (三修社) 評価方法 学期末試験 90%, 出席、及び授業参加態度 10% 参考文献 適宜指示する。 科目名 社会福祉援助技術 (Social Work) 担当者 徳永 幸子 単位数 2単位(通年) 授業の到達目標及びテーマ 到達目標:相談援助(ソーシャルワーク)に関する基礎知識を理解し、演習によって基本的技術を習得し、保育士として それらを応用して実践できる力を身につける。 テ ー マ:相談援助(ソーシャルワーク)と児童福祉実践 授業の概要 保育士の専門性の要素のひとつである相談援助(ソーシャルワーク)の諸理論について、ケースワーク、グループワーク、 コミュニティワークを中心に演習という形態で学ぶ。演習では、諸理論を具体的・実践的に理解するために、ロールプレ イング、グループ学習、事例研究などの方法を活用し、相談援助の基本を習得できるようにする。 授業計画 <前期> 1.児童福祉実践と専門性 2.相談援助の意義と機能 3.保育と相談援助とソーシャルワーク 4.相談援助の理論と技術(対人援助技術とコミュニケーションその1) 5.相談援助の理論と技術(対人援助技術とコミュニケーションその2) 6.相談援助の理論と技術(対人援助技術とコミュニケーションその3) 7.相談援助の理論と技術(カウンセリングの技法その1) 8.相談援助の理論と技術(カウンセリングの技法その2) 9.相談援助の理論と技術(ケースワークの理論と方法と技術) 10.相談援助の具体的展開(ケースワークの過程と事例分析) 11.相談援助の理論と技術(グループワークの理論と方法と技術) 12.相談援助の具体的展開(グループワークの過程と事例分析) 13.相談援助の理論と技術(コミュニティワークの理論と方法と技術) 14.相談援助の具体的展開(コミュニティワークの過程と事例分析) 15.相談援助の具体的展開(関係機関との連携・協働と社会資源の活用、調整、開発) <後期> 1.保護者に対する保育相談支援の意義 2.保育相談支援の方法と技術 3.保護者支援の基本その1 4.保護者支援の基本その2 5.保護者支援の方法と技術 6.保護者支援の計画、記録、評価 7.保護者支援の実際(保育所における事例1) 8.保護者支援の実際(保育所における事例2) 9.保護者支援の実際(保育所における事例3) 10.保護者支援の実際(被虐待児への支援) 11.保護者支援の実際(児童養護施設における事例1) 12.保護者支援の実際(児童養護施設における事例2) 13.保護者支援の実際(障害児施設における事例) 14.保護者支援の実際(母子生活支援施設における事例) 15.まとめ(自己覚知と自己活用) 試験・課題等の内容 数回、小テストを行う。 テキスト プリント配布 評価方法 出席:50%、小テスト:50% 参考文献 黒木保博・山辺朗子・倉石哲也(2002) 『福祉キーワード シリーズ ソーシャルワーク』 (中央法規) 111 健康生活学部 子ども学科 専門科目 授業の概要 異文化コミュニケーションに関わる様々な要素を考察し、なぜミスコミュニケーションが起こるのかを客観的に分析する 力をつけていく。講義の中に、異文化トレーニングを入れ、自分の行動パターンや思考パターンや価値観を認識していく。 科目名 養護原理 (Principles of Child Care) 担当者 徳永 幸子 単位数 2単位(半期) 授業の到達目標及びテーマ 授業の到達目標:社会的養護の意義、現状、課題について把握し、施設養護の実際について、その基本原理、自立支援、 権利擁護等について具体的に理解する。 テーマ:社会的養護の意義と施設養護の実際 授業の概要 現代社会においては、子どもを取り巻く家庭や地域の環境が大きく変化しており、社会的養護の重要性が高まっているこ とから、社会的養護の意義について歴史的変遷を踏まえて理解する。その上で、社会的養護の制度や実施体制等の現状を 把握し、施設養護の実際について、その基本原理、自立支援、ソーシャルワーク等について理解する。児童養護施設等では、 近年虐待を受けた子どもの入所が増加しているため、権利擁護の重要性を認識し、社会的養護の課題について考察する。 授業計画 <前期> 1.社会的養護の意義・概念・理念 2.社会的養護の歴史的変遷 3.児童家庭福祉と社会的養護 4.社会的養護の制度と法体系 5.社会的養護の仕組みと実施体制 6.家庭的養護(里親制度) 7.施設養護(児童養護施設) 8.施設養護(児童自立支援施設・障害児施設等) 9.社会的養護に関わる専門職(専門性と倫理) 10.施設養護の内容(基本原理と機能) 11.施設養護における自立支援 12.施設養護とソーシャルワーク 13.施設等の運営管理 14.被虐待児への援助と虐待防止 15.社会的養護の課題(地域福祉の視点から) 試験・課題等の内容 学期末に定期試験を行う。 評価方法 定期試験:70% 出席:30% 参考文献 山縣文治・林浩康 編著(2007) 『社会的養護の現状と近未 来』 (明石書店) 高橋重宏・庄司順一 編著(2002) 『福祉キーワードシリー ズ 子ども虐待』 (中央法規) 西澤 哲(1997) 『子どものトラウマ』 (講談社現代新書) テキスト 未定 科目名 小児保健実習 (Infant Health Practice) 担当者 矢野 潔子 単位数 3単位 授業の到達目標及びテーマ 到達目標:1.保育所における子どもの心身の健康と安全の必要性について理解する。 2.子どもの疾病とその予防法について適切な対応技術を習得する。 3.事故防止および健康安全管理計画の立案ができる。 テ ー マ:小児保健管理の基礎的知識と技術の習得 授業の概要 保育現場で保健的対応を実践できる力や応用力を身につけるために、小児保健で学んだことを演習やグループワークをと おして理解を深める。また、子どもと親(家族)に対して必要な支援方法について検討し、他者に伝えるための表現力や 指導力を身につける。 授業計画 <前期> 1.オリエンテーション 2.子どもの保育と保健・養護 3.子どもの日常生活の養護① 4.子どもの日常生活の養護② 5.健康状態の把握と支援 6.感染の予防 7.体調不良時の症状別対応① 8.体調不良時の症状別対応② 9.事故防止と安全 10.救急処置,一次救命処置 11.子どもの生活習慣 12.集団保育における健康管理 13.集団保育における健康教育① 14.集団保健における健康教育② 15.保育者としての健康管理 試験・課題等の内容 実技テストおよび筆記試験を行う 評価方法 筆記試験50% 実技試験20% 授業への参加状況30% 112 テキスト 兼松百合子・荒木暁子・羽室俊子 編『新訂小児保健実習』 (同文書院) 参考文献 安井義則 著『保育所における感染症の知識と対応』 (社会 福祉法人全国社会福祉協議会) 田中哲郎 著『保育園における事故防止と危機管理マニュ アル改訂4版』 (日本小児医事出版社) 科目名 教育心理学 (Educational Psychology) 担当者 光富 隆 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 教育現場にどのように心理学を応用できるのかについて理解してほしい。具体的には、効果的な授業の仕方、問題行動に 対する対処の仕方、学級経営の仕方について概説する。 授業計画 <前期> 1.教育心理学とは 2.発達心理学からのアプローチ 3. 〃 4. 〃 5. 〃 6.臨床心理学からのアプローチ 7. 〃 8. 〃 9. 〃 10.社会心理学からのアプローチ 11. 〃 12. 〃 13.学習心理学からのアプローチ 14. 〃 15. 〃 試験・課題等の内容 授業で習ったことを理解する。 暗記する必要はない。 評価方法 レポート 80% 出席 20% 科目名 小児栄養 (Infant Nutrition) テキスト なし 参考文献 授業中に、その都度紹介。 担当者 玉利 正人 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 保育活動(教育)は、保育と食事が子どもの心身の健康づくりには最重要と考え、本授業では小児栄養の基本的理論を体 系的に理解させ、得られた小児栄養の知識をさらに保育の実際との関連において実践的な知識・理解へと発展させること を目標及びテーマとする。 授業の概要 1.小児期の栄養と食生活は生涯にわたる健康と生活の基礎であることを理解させる。 2.保育者として、保育の中で、小児に適切な食事が提供できることの意義を理解させる。 3.保育者として、保育における食生活が心の健康にも影響することを理解させる。 4.食生活が、家族の健康や生活、地域との密接な関係にあることを理解させる。 5.食生活を通じて、生活全般や環境の望ましい姿を理解させる。 授業計画 <後期> 1.小児の健康な生活と食生活の意義 2.小児の発育・発達と栄養・食生活 3.栄養・食生活の基礎知識(1) 4.栄養・食生活の基礎知識(2) 5.妊娠・授乳期の栄養と食生活 6.乳児期の栄養と食生活(1) 7.乳児期の栄養と食生活(2) 8.幼児期の栄養と食生活(1) 9.幼児期の栄養と食生活(2) 10.学童期・思春期の栄養と食生活(1) 11.学童期・思春期の栄養と食生活(2) 12.小児の病気と食生活 13.障害がある小児の食生活 14.児童福祉施設における食生活 15.小児期の栄養教育 試験・課題等の内容 全ての授業内容を試験範囲とする。 テキスト 改定・保育士養成講座 第6巻『小児栄養』 (全国社会福祉協議会) 評価方法 受験資格:全授業15回の3分の2以上(10回以上)の出席。参考文献 試験 90%、授業態度及び出席状況 10% 授業時に随時紹介する。 113 健康生活学部 子ども学科 専門科目 授業の概要 効果的な教授法、問題行動に対する対処の仕方、学級経営の仕方、望ましい教師像、教育評価の問題について概説する。 科目名 精神保健 (Mental Health) 担当者 永田 耕司 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 精神保健では、統合失調症、認知症、躁うつ病などの、いわゆる内因性精神病の理解にとどまらず、うつ病や神経症、心 身症など外来中心の心因性疾患の患者への対応ができるような資質を身につけていくことも目指す目標となる。また、い わゆるグレイゾーンである広汎性発達障害(アスペルガー症候群)やいじめ・不登校・虐待など社会的な問題のあるケー スへ対応できるような技術を身につけることも対象となる。さらに在宅でのケア、ホスピスケアやターミナルケア、さら に入院患者のメンタルヘルス(リエゾン精神医学)での看護だけでなく、職場や学校でのメンタルヘルス、家庭でのメン タルヘルスなど児童相談所での相談、自助グループなど、精神医療だけでなく幅広く様々な精神保健(メンタルヘルス) に対応できるようにしていく。 授業の概要 精神医療福祉をめぐる法制度を理解し、患者の生活支援の仕組みや医療サービスについて学習する。乳幼児期、学童期、 思春期、青年期、壮年期、老年期の各ライフステージ別に、家族、学校、職場、地域における心の健康(メンタルヘルス) について考える。主なテーマはトラウマや依存症、引きこもり、知的障害、学習障害などで、それを支える援助者や自助 グループ、社会資源の活用などについて教授する。また、自我の防衛機構と、ストレス・コーピングについても教授する。 また、現場の精神保健の実践活動の特別講演(アルツハイマー病への理解について、支える側が支えられるとき)も実施 する予定である。 授業計画 <後期> 1.精神医療福祉をめぐる法制度(精神衛生法から精神保健福祉法まで) 2.自我の防衛機構とストレスコーピング 3.乳幼児期の発達とメンタルヘルス 4.いじめ・不登校など児童期・思春期の発達とメンタルヘルスと学校現場でのスクールカウンセリング 5.老年期の発達とメンタルヘルスやターミナルケアについて 6.精神科病院でのケアの現状と将来について、内科領域のメンタルヘルス 7.アスペルガー症候群などの広汎性発達障害(高機能自閉症) ・知的障害・自閉症など発達障害の理解と対応について 8.摂食障害など心身医療的なアプローチと行動療法や解離性障害、リストカット、境界型人格障害などのメンタルヘルス 9.性と心の関わり・性の逸脱、家族のメンタルヘルス 10.自殺や病気によって家族を失った人達の心理と支援 11.精神疾患(統合失調症など)を抱える人の社会復帰のための取り組み 12.アルコール依存症、薬物依存症など、それを支える援助者と社会資源 13.認知症、アルツハイマー病の理解、支える側が支えられるとき 14.自己コントロールによるリラクゼーション 15.まとめ、試験に向けて 試験・課題等の内容 記述式で試験を行う。自記筆ノートのみ持参可能。 テキスト 参考資料として講義時に配布 評価方法 定期試験や授業への参加状況などを総合的に判定する。 (授業への参加状況20%、定期試験80%) 科目名 家族援助論 (Family Support Theory) 担当者 石川 由香里 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 社会的変化に対応しながら子どもの福祉をいかに守るかということは、 今日ますます重要な問題となっている。そのため には、既存の家族観にとらわれていたのでは、 適切な援助は出来ない。まず援助者の側が家族と社会の変化に目を向け、 それを理解することが必要である。カウンセリングマインドを持って望むことが必要なのは、 まず子どもの親に対してで あること、 親とともに子どもの育ちを助ける姿勢を身に付け、 その手立てを学ぶ事がこの授業の目標である。 授業の概要 現在の家族の置かれている状況について理解し、子育て家族には社会的サポートが必要であることを知る。その上で、い かなるサポートがなされる必要があり、可能なのかを、ロール・プレイングや援助計画を立てながら考えていく。 授業計画 <前期> 1.家族とは何かⅠ 2.家族とは何かⅡ 3.家族を取り巻く社会状況 4.家族への支援体制 5. 「子育て支援」としての家族対応 6.保育の場における相談・助言等の個別的な援助 7.家族援助における集団の活用 8.保育の場を通じた地域援助技術の活用 9.プログラム型子育て支援の意義と範囲 10.プログラム型子育て支援活動Ⅰ 11.プログラム型子育て支援活動Ⅱ 12.子育て支援における関係機関との連携 13.共同参画社会と家族援助 14.ノンプログラム型子育て支援活動の意義と範囲、具体的展開 15.社会構造から見た子育て支援 試験・課題等の内容 テキスト 授業の中で行うワークシートを用いてグループ・ワークを 吉田眞理『児童の福祉を支える家族援助論』 (萌文書林) 行うとともに、必要な知識について問う学期末試験を行う。 評価方法 出席10%、グループワーク30%、期末試験60% 114 参考文献 授業中に適宜紹介する。 科目名 保育内容(人間関係) (Child Care Studies(Human Relationship) ) 担当者 石川 由香里 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 子どもの発達段階に応じて、 身の回りや大人や友達と安定した関係を築けるような保育の方法を学ぶ。また、地域の人々、 異なる文化を持った様々な人々への関心を実につけさせる保育の方法を学ぶ。 授業計画 <前期> 1.幼児教育の目的と領域 2.幼児教育の基本 3.親との出会いとかかわり 4.保育者との出会いとかかわり 5.友達との出会いとかかわり 6.子ども同士の関係をつなぐ 7.自己主張を支える 8.遊びと子どもの育ち 9.遊びを作る 10.家庭生活を通しての人とのかかわり 11.園生活と人とのかかわり 12.個と集団の関係 13.共同性をはぐくむ 14.幼児教育の現代的課題と領域「人間関係」 15.まとめ 試験・課題等の内容 ビデオ観察等についてのプリント課題と、学期末には基本 的な事項についての確認のテストを行う。 テキスト 武藤 隆 監修『事例で学ぶ保育内容 領域 人間関係』 (萌文書院) 評価方法 出席10%、授業中の課題40%、定期試験50% 参考文献 必要に応じて指示する。 科目名 保育内容(環境) (Child Care Studies(Environment) ) 担当者 前田 志津子 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 幼児期に行う教育は、 「環境」を通して行うものとある。そのことの意味を捉える。幼児が周囲の様々な環境に触れ、好 奇心や探究心をもってかかわり、生活や遊びを広げ深めていく体験について考える。さらに保育のなかで環境を構成する とは、具体的子どもの姿から学ぶ。 授業の概要 幼児を取り巻く環境について関心をもつ。 幼児期に必要な体験を行うために相応しい「環境」とは、さらに「環境の構成」とは、そのなかでの学びを捉える。 幼児の育ちと学びを捉える保育者の役割についての理解を深める。 授業計画 <前期> 1.オリエンテーション 2. 「環境」と保育内容「環境」 3.環境を構成するとは 4.生活や遊びを広げ深める環境構成(1) 5.生活や遊びを広げ深める環境構成(2) 6.栽培体験での学び 7.自然体験での学び 8.自然環境とのかかわり 9.自然認識とその発達 10.科学遊び 11.幼児とおもちゃ 12.幼児の科学する心 13.室内環境と戸外環境 14.幼児の発達と興味・関心 15.幼児の生活と安全及び安全点検 試験・課題等の内容 授業内容についての理解を求める。 テキスト 特に指定しない。 評価方法 授業における参加・活動状況 20% 提出物・課題レポート 80% 参考文献 『保育所保育指針』 『幼稚園教育要領』 115 健康生活学部 子ども学科 専門科目 授業の概要 保育所・幼稚園においては、 一人一人の子どもが発達に応じた適切な刺激と援助を与えられる事によって、 能動的、 意欲 的に活動できるような環境が構成されなければならない。この授業では、その中で人とのかかわりに関する領域である 「人 間関係」を扱う。ビデオを使用した子どもの行動観察を通じて、適切な発達援助の仕方を考える。 科目名 保育内容(言葉Ⅱ) (Child Care Studies(Language II) ) 担当者 前田 志津子 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 保育内容「言葉」を基本として、ことばの育ちと豊かな言語環境について理解する。そのなかで素話を通してことばで表 現することの意味を学ぶ。 授業の概要 ことばが育つ基盤となるものに立ち戻り、幼児理解を深める。 実践事例より、ことばの育ちを理解し保育者の援助の在り方を考える。 素話を創作し発表する。 授業計画 <後期> 1.オリエンテーション 2.保育内容「言葉」 3.豊かな言語環境 4.幼児の生活とコミュニケーション 5.保育者の援助(1) 6.保育者の援助(2) 7.遊びのなかの言葉(1) 8.遊びのなかの言葉(2) 9.ことばの発達と児童文学 10.素話づくり(1) 11.素話づくり(2) 12.素話づくり(3) 13.発表 14.発表 15.まとめ 試験・課題等の内容 素話の創作とその発表 テキスト 必要に応じてプリントを配布する。 評価方法 授業における参加・活動状況 20% 提出物・課題レポート・素話の発表 80% 参考文献 『幼稚園教育要領』 『子どもの育ちとことば』 科目名 保育内容(表現Ⅰ) (Child Care Studies(Expression I) ) 担当者 吉牟田 美代子、篠永 洋、福地 友子 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 子どもの活動や経験、思い、心の動き、つぶやきなど、子どもなりの様々な表現を多角的に「受け止め」→「返し」→「育 てる」といった適切な対応ができるようになる。 「表現とは何か」 「表現は保育の中でどんな意味をもつのか」 「表現する力を育てるとはどういうことか」を理解し、自ら 感性と表現する力を獲得する。 授業の概要 豊かな保育環境(言葉、音楽、素材等)との関わりを経験しながら、表現の楽しさを実践的に学ぶ。なお、その際に乳幼 児期の子どもの表現は未分化であり、言葉、身体的動き、音楽、造形等が統合され、一体化したものであることを重視し、 授業を進める。 授業計画 <前期> 1.保育における領域「表現」 2.子どもの表現の発達 3.自然の美しさに触れる、見つける、表現する。 4.表現とは何か(音 描く 体で) 5.遊びにおける子どもの多様な表現 6.表現された子どもの世界Ⅰ「音楽的表現」 7.表現された子どもの世界Ⅱ「造形的表現」 8.表現された子どもの世界Ⅲ「身体的表現」 9.ごっこ、劇遊びによる表現(飾る 変身する あこがれる) 10.コミュニケーションとしての表現 11.グループで表現する喜び 12.グループで表現を高める 13.発表会(観客は子どもたち) 14.領域「表現」のねらいに照らし合わせて評価する 15.子どもの表現と保育者役割(環境構成、配慮、援助)をまとめる。 試験・課題等の内容 自分のイメージを音・動き・言葉・造形などで表現したり 演じる楽しさを味わう事ができたか。 ・発表会・レポート 評価方法 レポート 60% 授業態度 10% 出席 30% 参考文献 無藤 隆 監修『保育内容「表現」 』 黒川健一 編集『豊かな表しにむけて−表現−』 116 科目名 障害児保育 (Child Care for Handicapped Children) 担当者 重成 久美 単位数 1単位 授業の概要 障害とは何かを知り、さまざまな障害種別の保育実践事例を通して、障害や家族に関する理解を深め、実際の援助方法に ついて学ぶ。さらにそれらの事例から望ましい障害児保育のあり方について考察する。 授業計画 <前期> 1.オリエンテーション 2.障害児保育を支える理念(1) ・障害の概念 3.障害児保育を支える理念(2) ・障害児保育の歴史的変遷 4.障害児保育を支える理念(3) ・障害児保育の基本 5.障害の理解と保育における発達援助(1) ・肢体不自由 6.障害の理解と保育における発達援助(2) ・視覚・聴覚障害 7.障害の理解と保育における発達援助(3) ・知的障害 8.障害の理解と保育における発達援助(4) ・発達障害① 9.障害の理解と保育における発達援助(5) ・発達障害② 10.障害児保育の実際(1) ・指導計画と評価 11.障害児保育の実際(2) ・子ども同士の育ち合い 12.家庭及び関係機関との連携(1) ・家族に対する理解と支援 13.家庭及び関係機関との連携(2) ・専門機関との連携 14.家庭及び関係機関との連携(3) ・小学校との連携 15.まとめ 試験・課題等の内容 ・レポート ・定期試験 評価方法 出席30%、授業レポート・定期試験70% 科目名 養護内容 (Residential Nursing Studies) テキスト 伊藤健次 編『新・障害のある子どもの保育』 (㈱みらい) 参考文献 『保育所保育指針ハンドブック』 (学研) 『幼稚園教育要領ハンドブック』 (学研) 担当者 赤岩 保博 単位数 1単位 授業の到達目標及びテーマ 家庭養護の代替機能としての社会的養護は少子化対策ともあいまって近年重要性を増している。欧米においては社会的養 護は里親等が中心であるが、日本においては施設養護がその機能を担っている。近年、児童福祉施設における援助は環境 療法、個別心理療法及び家庭療法等を織り交ぜながら展開されている。 講師は長年、児童養護施設において日常生活援助のケアワーカーとして働き、現在は個別心理療法を行うセラピストであ る。本講義では現場での社会福祉援助と心理治療の体験を活かして実践的な議論を展開していきたい。 授業の概要 下記授業計画に従いテーマを持って進めていく。 授業計画 <後期> 1.オリエンテーション 2.社会的養護の意義と役割 3.児童養護施設(ビデオ視聴をもとに) 4.絵本作り(児童養護施設児童との交流のため) 5.絵本作り 6.学外授業(児童養護施設体験) 7.学外授業(児童養護施設体験) 8.学外授業に関する討論 9.里親(ゲスト) 10.障害問題(ゲスト) 11.児童虐待① 12.児童虐待② 13.社会的擁護とアタッチメント 14.児童養護施設における心理臨床 15.まとめと課題 試験・課題等の内容 最後の講義で課題を提示する。それに対し論述して提出す る。 評価方法 出席 30% 毎講義でのレポート・提出物 30% 講義終了後レポート 40% テキスト 随時レジュメ・資料等を配布する。 参考文献 鈴木力 編著『児童養護実践の新たな地平∼子どもの自立 支援と権利擁護を実現するために∼(川島書店) 』 西澤 哲『子どもとトラウマ』 (講談社現代新書) 福永博文 編著『養護内容』 (北大路書房) 村井美紀 編著『虐待を受けた子どもの自立支援∼福祉実 践からの提言∼』 (中央法規) 117 健康生活学部 子ども学科 専門科目 授業の到達目標及びテーマ 目 標:一般の保育と障害児保育の連続性に気づき、一人一人の発達上の課題に対する特別な保育ニーズと支援を明らか にする観点からの障害理解を促す。障害児保育の理念やさまざまな障害理解と発達援助、および家族支援の方法 について学ぶ。障害児保育及び特別支援教育とは何かを理解する。 テーマ:障害理解と発達援助 科目名 音楽Ⅱa・Ⅱb (Music IIa・IIb) 担当者 福地 友子、他非7名 単位数 各1単位(半期) 授業の到達目標及びテーマ 声楽・ピアノ実技は、Ⅰa・Ⅰbに引き続き保育者に必要な演奏技術の向上を図るとともに、音楽を通して豊かな人間性 を養っていくことを目的とする。ピアノ・声楽実技では、主に子どもの歌を用いながら読譜力を身につけ、基礎技能を高 めることを目指し、豊かな音楽表現を追及する。 加えて実習に備えて保育の現場での指導に必要となる初見や、伴奏づけなどの応用力を習得するための音楽理論(楽典) を学ぶ。 授業の概要 ピアノ …各人の進度にあわせて、ソルフェージュを含む個人レッスン形式で行う。 声楽 …主に子どもの歌(季節や行事、生活に関する歌)を歌詞、音程、発声、表現に留意しながら歌う。また、子ど もの発達に即した歌唱指導法を習得していく。 音楽理論…音楽の仕組み、音程、コードを中心に実践に役立つ理論を学ぶ。 授業計画 *ピアノは、30週の個人レッスンを通して、音階・エチュード・楽曲・子どもの歌の弾き歌いを課題とする。 <後期> <前期> *音楽理論 *声楽 1.音程復習、音階 1.声楽基礎(呼吸・発声・発語法) 3.コード(長三・短三・増三・減三和音) 3. 〃 季節・生活・手遊び歌 5. 〃 (転回形を含む) 5.スキップ、パレード、うちゅうせんのうた 7.コードまとめ 7.ミッキーマウスマーチ、さんぽ 9.コード奏法の基礎 9.おばけなんてないさ 11.コード奏法の応用 11.アイスクリーム、小鳥のうた 13. 〃 13.まとめ *声楽 *音楽理論 2.声楽基礎(呼吸・発声・発語法) 2.譜表・音名・階名 4. 〃 季節・生活・手遊び歌 4.音符、休符 6.ぞうさんのぼうし、やぎさんゆうびん 6.速度・強弱に関する用語と記号、省略記号 8.もりのくまさん、はたけのポルカ 8.音程(長短系) 10.うさぎ野原のクリスマス 10.音程(完全系) 12.いぬのおまわりさん 12.音程(派生音を含む) 14.うれしいひなまつり 14.音程まとめ 15.まとめ 15. 〃 テキスト ピアノ…『新訂バイエル』(音楽之友社) 『ツェルニー100番練習曲』 『ツェルニー30番練習曲』他 担当者が選ぶピアノ曲・子どものうたなど 声楽 …いろいろな伴奏で弾ける選曲『こどものうた100』 (チャイルド本社) 評価方法 実技試験・受講態度・予習成果・出席回数により総合的に 他、プリント配布 評価する。 試験・課題等の内容 試験はピアノ(スケール、小品曲、 子どもの歌弾き歌い他) ・ 声楽(子どもの歌、手遊び歌他)それぞれ実技課題により 行う。 理論は課題による筆記試験とする。 118 科目名 ダンス (Dance) 担当者 松尾 みゆき 単位数 1単位(半期) 授業の到達目標及びテーマ 最近の人間の体力の衰えは、すさまじいものである。その為、基本的な体の筋肉のバランス及び強化、又リズム感を鍛え る事を重視した内容にするつもりである。 健康生活学部 子ども学科 専門科目 授業の概要 下記授業計画に従いテーマを持って進めていく。 授業計画 <前期>/<後期> 1.体力診断 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. ストレッチ、ダンスの基本、体のつくり方、踊る 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15.ミニダンス発表会 試験・課題等の内容 それぞれの、実践の過程で、課題を提示する。 科目名 造形表現法 (Method of Figurative Expression) 評価方法 「授業の到達目標及びテーマ」の達成度を評価する為に、 出席状況を70%、活動状況を30%の割合で得点化する。 担当者 篠永 洋 単位数 1単位 授業の到達目標及びテーマ 学生自身が自ら様々な創作・材料体験をすることで、美術に対する苦手意識を払拭し表現することの面白さを味わいなが ら〈感じる力〉 〈工夫する力〉 〈伝える力〉を深める。 さらに材料・用具の扱い、管理、提出物等に対する基本的な心構えを身につける。 造形の基本を学び関心と理解 授業の概要 ・保育者として必要な造形の技術や知識を習得するために様々な材料を体験し発表を行う。 ・発表や作品に対しての講評を行い、自ら感じたことの言語化∼伝えるトレーニングとする。 ・毎回、 「10分以内に作れてあそべるちいさなうごくおもちゃ」の発表を行う。 授業計画 <前期> 1.オリエンテーション 2.幼児の表現活動について 3.保育における造形表現の意味 4.造形表現の意義 5.遊びと造形表現 6.感じる・・・身体感覚を豊かにする 7.感性をみがく 8.心をひらく 9.色の探検 10.カタチの発見 11.触覚の再発見 12.平面から立体へ 13.空間を構成する 14.作品集づくり 15.まとめ 試験・課題等の内容 ・授業毎にミニレポートを課す。 ・作品提出 ・おもちゃの発表 参考文献 槇 英子『保育をひらく造形表現』 (萌文書林) 備考 汚れてよい服装で授業に出ること。 評価方法 ・授業態度 40% ・作品提出 30% ・発表 30% 119 科目名 保育実習Ⅰ (Practice of Child Care I) 担当者 徳永 幸子、重成 久美、吉牟田美代子、 福地 友子、篠永 洋 単位数 5単位(通年) 授業の到達目標及びテーマ 実践現場での体験を通して児童福祉施設の内容、機能等を理解し、既習の教科全体の知識・技能を基礎とし、これらを総 合的に実践する応用力を養うとともに、保育士としての職業倫理と子どもの最善の利益の具体化について学ぶことを目標 とする。 授業の概要 保育実習(保育所、居住型児童福祉施設等)と実習を円滑に進めるための知識・技術の習得、学習内容・課題を明確化す るための実習事前指導、さらに実習体験を深化させる事後指導を通して学ぶ。 授業計画 <保育所> 1.オリエンテーション ・実習の位置づけ、実習日程 2.保育実習とは何か ・保育実習の目的、意義、実習形態と段階 3.保育所の理解① ・保育所の機能と保育所保育士の役割 4.保育所の理解② ・乳幼児の理解 5.保育所における保育の実際 ・実践実習 6.保育所における保育の実際 ・実践実習のふり返り 7.実習記録の理解(保育所) ・実習記録の意義と書き方 8.保育所における保育の実際 ・実践実習 9.保育所における保育の実際 ・実践実習のふり返り 10.指導計画の理解① ・指導案の立案 11.指導計画の理解② ・指導案の添削指導 12.保育所実習直前指導 ・実習心得 13.保育所実習(10日間) <施設> 1.施設実習とは何か ・施設実習の目的、意義、実習形態と段階 2.児童福祉施設の理解① ・児童福祉施設の種別とその機能 3.児童福祉施設の理解② ・利用者(子ども)の理解 4.児童福祉施設の実際 ・施設見学 5.児童福祉施設の実際 ・ゲストスピーカーの講話 6.施設実習計画の理解① ・実習計画書の個人指導 7.施設実習計画の理解② ・実習計画書の個人指導 8.実習記録の理解(施設) ・実習記録の意義と書き方 9.施設実習直前指導 ・実習心得 10.施設実習(10日間) 11.施設実習 12.施設実習報告会 13.施設実習事後指導 14.保育所実習 14.施設実習事後指導 15.保育所実習事後指導 15.施設実習事後指導 評価方法 授業参加状況30%、実習評価70% 120 参考文献 保育所:『保育所保育指針ハンドブック』(学研) 科目名 微生物学 (Microbiology) 担当者 馬場 輝實子 単位数 各2単位(半期) 授業の到達目標及びテーマ ヒトの口や鼻から多くの微生物(病原体)が侵入し、さまざまな感染症が引き起こされる。管理栄養士にとって消化器感 染症、特に食中毒の知識と理解・対策は必須である。そのためには感染症はどのようにして発症するのかを学び、理解す ることは大切である。 授業計画 <後期> 1.微生物の概要と基礎知識 2.細菌学(1) :基礎知識、各論 3.細菌学(2) :各論(疾患) 4.ウイルス学(1) :基礎知識、各論 5.ウイルス学(2) :各論 6.真菌学・原虫学:基礎知識、各論 7.免疫学 8.感染症(1)感染と発病 9. (2)消化器感染症 10. (3)呼吸器感染症 11. (4)皮膚・泌尿器・生殖器感染 12. (5)中枢神経・全身感染症 13. (6)骨・関節感染症、免疫不全者の感染 14.抗微生物薬 15.消毒学 試験・課題等の内容 期末試験 テキスト 林 英生 等編著『Nブックス 新版 微生物学』 (建帛社) 評価方法 期末試験 90%、授業への参加状況 10% 科目名 看護学Ⅰ (Nursing Science I) 担当者 鶴田 早苗 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ テーマ:養護教諭活動の基本となる看護学 目 標:養護教諭および保育士として必要な看護学の基本を理解する。 授業の概要 看護の基本的概念である養護教諭として必要な看護の基礎を学ぶ。ライフサイクルに応じた看護、障がいのある子どもへ の理解、健康教育のあり方について考える。授業は、講義およびグループワークで進める。 授業計画 <後期> 1.看護とは何か① 2.看護とは何か② 3.人と環境について 4.健康について 5.医療施設における看護 6.ライフサイクルと看護 7.新生児期・幼児期の健康障害 8.学童期の健康障害 9.思春期(青年期)の健康障害 10.女性の体と健康① 11.女性の体と健康② 12.労働者の健康問題と健康管理 13.老年期の健康障害 14.慢性疾患と看護 15.まとめ 試験・課題等の内容 学期末筆記試験 テキスト 中桐佐智子 他著『最新看護学』 (東山書房) 評価方法 期末試験 80% 出席状況 20% 参考文献 藤井寿美子 他編『養護教諭のための看護学』 (大修館書店) 121 健康生活学部 子ども学科 専門科目 授業の概要 微生物(病原体)の基礎知識として分類・形態、生育と環境因子などの概要を理解し、病原微生物の感染から発症、その 防御機構などについて学ぶ。 授業はパワー・ポインター講義を行い、資料は提供する。 科目名 Childcare English III・IV (Childcare English III・IV) 担当者 政次 カレン 単位数 各1単位(半期) Goals and Themes: This course will build upon listening and speaking skills learned in the first year. Students will increase their vocabulary, improve communication skills, and develop their ability to express themselves in English in order to communicate with non-Japanese speakers in a childcare environment. Summary outline: Students will practice explaining and describing Japanese customs, beliefs and values while learning about those of other cultures, particularly those relating to early childhood and childcare. 外国人と英語でコミュニケーションをとることができるように、1年次のChildcare English I と II で学んだ知識とスキ ルをもとに、さらに、英語のリスニング力とスピーキング力を向上させる。幼児教育に関連する事項について、他文化の 考え方や慣習などを学びながら、日本の文化、習慣、価値、慣習についても英語で説明できるように練習をしていく。 授業計画 <前期> 1.Introduction 2.Names. 3.Names. 4.Gestures and body language. 5.Gestures and body language. 6.Personal possessions. 7.Personal possessions. 8.Mid-term oral test. 9.Drinks. 10.Drinks. 11.Special occasions 12.Special occassions 13.First dates 14.First dates 15.Oral test. <後期> 1.Review. 2.Work. 3.Work. 4.Gift giving. 5.Gift giving. 6.Food. 7.Food. 8.Mid-term oral test. 9.Personal appearance. 10.Personal appearance. 11.Customs and taboos. 12.Customs and taboos. 13.TV 14.TV 15.Oral test. 試験・課題等の内容 In-class quizzes, oral tests and homework assignments. テキスト L. Lee, K. Yoshida & S. Ziolkwoski, J-Talk, OUP. 評価方法 Students will have many chances to actively participate in pair and group activities to practice listening and speaking, including games, role-plays, and presentations in order to improve their English skills. Attendance and active participation is extremely important. Tests and homework: 60% Attendance and in-class participation: 40% 参考文献 Teacher handouts. 科目名 健康相談活動の理論と方法 (Theory and Practice of Health Consultation) 担当者 熊野 惠子 単位数 2単位 授業のねらい 学校教育活動の一環である健康相談活動は、児童生徒の心の健康保持や情緒の安定を目指す活動である。養護教諭は職務 の特質や保健室の機能を生かし、児童生徒の訴えに対して心的な要因や背景を念頭に置いて、心身の観察、問題の背景分 析、解決のための支援、関係者との連携など、心や体の両面への対応を行う必要がある。この健康相談活動の推進を理論 と実践方法の両面から教授をする。 授業の概要 講師の実践研究資料や実践事例を提示する。また、演習課題を与えて体験学習を盛り込み、自己洞察、他者の理解、人間 関係の重要性を理解させ、自己実現を目指し「人生をより良く生きる力」を思考すると共に、児童生徒等の心身の成長の 支援に喜びを感じる養護教諭の育成を目指す。 授業計画 <後期> 1.健康相談活動の基本 2.学校教育と健康相談活動 3.健康相談活動の基本と諸理論及び技法(1)子どもの人格発達論 4.健康相談活動の基本と諸理論及び技法(2)心身医学の基礎知識 5.健康相談活動の基本と諸理論及び技法(3)精神医学の基礎知識 6.健康相談活動の基本と諸理論及び技法(4)児童生徒の発達障害と対応 7.健康相談活動の基本と諸理論及び技法(5)健康相談活動に生かすカウンセリング 8.健康相談活動の基本と諸理論及び技法(6)青少年の病理現象の社会的側面、PTSDの理解 9.健康相談活動の進め方 10.健康相談活動の効果をあげるための視点と方法 11.健康相談活動と連携 12.健康相談活動の実際(子どもの抱えている心の健康問題) 13.健康相談活動と特別支援教育 14.健康相談活動の記録と事例研究 15.自己実現に果たす健康相談活動の役割 試験・課題等の内容 テキスト 期末試験〔文中の( )に適語を記入する文章穴埋め方式。 編集代表 三木とみ子/徳山美智子『健康相談活動の理論 教科書の持ち込みなし〕を行う。 と実際』 (ぎょうせい) 評価方法 期末試験(但し、15回の授業を5回以上欠席した場合は期 末試験の受験資格はないものとする) 122 参考図書 大谷尚子、森田光子(編集代表) 『養護教諭の行う健康相 談活動』 (東山書房) 放送大学教育振興会発行『精神医学』 、 『学校臨床心理学特 論』など心理学専攻の諸文献 科目名 言語習得とバイリンガリズム (Language Acquisition and Bilingualism) 担当者 井石 令子 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 本授業はバイリンガリズム研究の入門として、発達心理学、社会言語学、 (外国語)教育学など広範囲にわたる領域から のアプローチや実践に関する基礎知識を得ることを目指す。 健康生活学部 子ども学科 専門科目 授業の概要 各回の授業で扱うトピックについて、教科書および説明・事例等を補足する配布プリントを用いながら解説する。 授業計画 <後期> 1.オリエンテーション:バイリンガリズム研究とは 2.子どもと第一言語習得過程 3.言語習得理論(1) 4.言語習得理論(2) 5.バイリンガリズムの特徴と定義(1) 6.バイリンガリズムの特徴と定義(2) 7.バイリンガリズムの発達と第二言語習得(1) 8.バイリンガリズムの発達と第二言語習得(2) 9.バイリンガリズムの発達と第二言語習得(3) 10.バイリンガリズムと認知(1) 11.バイリンガリズムと認知(2) 12.バイリンガリズムと認知(3) 13.バイリンガル教育の方法(1) 14.バイリンガル教育の方法(2) 15.バイリンガル教育の方法(3) 試験・課題等の内容 期末試験、課題・提出物 評価方法 期末試験 60% 課題・提出物 30% 出席 10% 科目名 海外実習 (Preparation for Study Abroad) テキスト コリン・ベーカー 著、岡 秀夫 訳・編『バイリンガル教 育と第二言語習得』 参考文献 授業時に紹介する。 担当者 政次 カレン 単位数 2単位 Goals and Themes: This class is required for students taking part in the early childhood education study abroad program at Central Queensland University in Australia. Students will practice the language skills necessary to communicate during the journey, in their home stay families, on campus, in schools, and daily life in Australia. They will also plan and prepare to teach Japanese cultural activities to Australian children. Summary outline: In-class activities will include conversation practice, group discussions and individual presentations in preparation for the Australian classroom. Students will also learn about Australian culture and early childhood education, and practice explaining Japanese culture and lifestyle in English. Students will prepare a portfolio about themselves to give to their home stay family. Contents: First Semester 1.Introduction to the program 2.Getting there 3.Changing money 4.Host family 5.Feeling sick 6.Eating out 7.Talking about family 8.Talking about Japan 9.At a pub 10.Daily plans 11.Taking a bus 12.Shopping 13.At the post office 14.Troubleshooting 15.Saying goodbye Assignments and Examinations: In-class presentations and discussions; online homework; self-introduction portfolio; preparation for teaching Japanese culture. Teaching Methods and Evaluation: Attendance and in-class participation: 30% Homework & Self-introduction file: 30% Completion of programme: 40% Textbook: Passport (1st edition), by A. Buckingham and N. Whitney. OUP. Reference Materials: Teacher handouts 123 科目名 海外ボランティア活動 (Overseas Volunteer Activity) 担当者 香川 実成 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ ボランティア活動自体、意義のあることだが、世界各国から来た同世代の若者と海外で共同生活を送ったり、あるいは現 地NGOと共に活動することにより、現地の文化に触れるだけでなく、参加者各々の出身国の文化に対する理解も育むこ とができ、二重の意味での異文化理解の場となるだろう。非英語圏のボランティア開催地も多いが、キャンプ内での共通 語は基本的に英語なので、英語コミュニケーション能力の向上にもつながる。 授業の概要 国際教育交換協議会(CIEE)による国際ボランティア・プロジェクト(IVP) 、エコボランティア(CVA) 、及びカナダ、 オセアニア、アジアでのボランティア&ホームステイ・プログラムへの参加。活動内容は、古い建物や遺跡の修繕・修復、 孤児院での孤児院でのケア、各種フェスティバルの開催準備、環境保全作業、動物保護、小学校での学習支援等さまざま。 原則として、プロジェクト開催地および集合場所までの手配をすべて参加者自身でおこなうプログラムばかりなので、そ れなりの勇気と覚悟が必要になるが、だからこそ、参加する意義も大きく、人生の新たな可能性を見出すきっかけになる ことを期待する。 授業計画 <前期・後期> 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 事前説明会、オリエンテーション 8. 帰国報告会、時期説明会での体験報告等 9. 帰国レポート作成 10. 11. 12. 13. 14. 15. 試験・課題等の内容 事前の説明会やオリエンテーション、帰国後の報告会への 参加は必須。報告会とは別に、日本語、英語双方によるレ ポートの提出を課す。 評価方法 説明会、報告会等への参加 20% レポート 80% 科目名 栄養学 (Nutritional Science) テキスト なし 参考文献 参加プロジェクト、キャンプ先等が決まり次第、現地の言 語、文化、安全情報に関する情報をインターネット等で収 集する必要あり。原則として各自で責任を持っておこなう べき作業であるが、 必要に応じて資料を用意・配布する予定。 担当者 松永 知恵 単位数 2単位 授業の到達目標およびテーマ 栄養学の基本的概念およびその意義を理解するとともに、健康の保持・増進、疾病の予防における栄養の役割を理解させ、 さらに子どもの発育・成長に伴う適切な栄養摂取についての理解を深める。 授業の概要 健康の保持・増進、疾病の予防・治療における栄養の役割を理解し、エネルギー、栄養素の代謝とその生理的意義を学習する。 授業計画 <後期> 1.栄養の概念 2.摂食行動 3.消化と吸収 4.糖質の栄養 5.糖質の代謝 6.脂質の栄養 7.脂質の代謝 8.たんぱく質の栄養 9.たんぱく質の代謝 10.ビタミンの栄養 11.ミネラルの栄養 12.エネルギーの摂取と消費、食事摂取基準 13.子どもの食生活の現状と問題点 14.成長期の栄養 15.まとめ 試験・課題等の内容 講義内容の理解を問う期末試験を記述式で行う。また、適 宜小テストを行う。 評価方法 試験(小テスト・レポートを含む)90% 出席10% 124 テキスト 基礎シリーズ『最新栄養学』最新版(実教出版) 参考図書 進藤 由喜子他「小児栄養 発育期の食生活と栄養」 (学健書院) 飯塚 美和子編「最新小児栄養 第5版」 (学健書院) 脊山 洋右編集「コンパクト栄養学 第3版」 (南山堂) 科目名 ジェンダー論Ⅱ (Gender Studies II) 担当者 上野 葉子 単位数 2単位 授業の概要 まず、伝統的なおとぎ話におけるジェンダーの描かれ方にどのような問題があるのかを考察する。さらに、時代を経てそ れらがどのように書き換えられてきたのかを、映画を含めたおとぎ話の再話を通して検討する。また、おとぎ話のモチー フが児童文学の中でどのように描かれているかにも注目する。それらを通して、どこに今後の課題があるのかを考察する。 この授業では、特に女性の描かれ方に焦点をしぼって検討する。必要に応じてジェンダーに関わる批評理論を紹介する。 授業計画 <後期> 1.ペローのおとぎ話とジェンダー 2.グリムのおとぎ話とジェンダー 3. 〃 4.ペローの「サンドリヨン」 5.グリムの「灰かぶり」 、 「白雪姫」 6.ディズニーの『シンデレラ』 、 『白雪姫』 7.映画『エバー・アフター』 8.映画『魔法にかけられて』 『プリンセスと魔法のキス』 9. 『アリーテ姫の冒険』 10. 「赤ずきん」原型となる民話とペローの「赤ずきん」 11.グリムの「赤ずきん」 12.グリム以後の「赤ずきん」の再話 13.20世紀の「赤ずきん」の再話 14.映画『リトル・レッド』 、 『連鎖犯罪』 15. 『ライオンと魔女』 、 『ゲド戦記』 試験・課題等の内容 授業では学生の意見を発表してもらうので、積極的な取り 組みが必要である。 評価方法 定期試験 70% 授業での取り組み(出欠を含む)30% 科目名 人間形成論 (Studies of Character Formation) テキスト プリントを配付する。 参考文献 授業中に指示する。 担当者 石川 由香里 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 人がどのように成長していくのかをたどった上で、社会的ジレンマに陥ったときにそれをどう解決していけばよいのか、 考える力の基礎を養う。 授業の概要 各授業で討論のポイントとなるトピックを一つ取り上げ、ディベートを行う。次いで出てきた意見を整理し、論点を明確 化しながら解説する。各自、他の人の意見も踏まえた上で自らの考え方がどのように変化したのか、振り返る。 授業計画 <後期> 1.社会・文化と教育 2.パーソナリティの発達 3.保育と人間形成 4.教育と人間形成 5.社会教育と生涯教育 6.道徳性の発達段階 7.中絶をめぐる論争 8.子殺しと児童虐待 9.自殺論 10.非行・犯罪とラベリング理論 11.貧困と社会的排除 12.働くことの意味 13.福祉と平等 14.グローバル社会に生きる 15.社会的正義とは 試験・課題等の内容 授業での討議への参加を求め、また振り返りのレポートを 出してもらう。定期試験も行う。 評価方法 出席10%、討議への参加20%、振り返りレポート20%、 定期試験50% テキスト 特に定めない 参考文献 授業の中で適宜指示する。 125 健康生活学部 子ども学科 専門科目 授業の到達目標及びテーマ この授業では、 主におとぎ話や児童文学を通して、 ジェンダーに関する基本的な問題点への理解を深める。 「女らしさ」 「男 らしさ」の観念は社会によって作り上げられるものであり、社会の一員である個々人は幼い時からその観念を習得してい くと考えられている。おとぎ話もまた、子どもにジェンダーに関する規範を教えるという重要な役割を果たしてきた。ペ ロー、グリムのおとぎ話は日本の社会にも深く浸透しており、私たちの社会のジェンダー観への影響も大きい。これらの おとぎ話とその再話、児童文学を検討することによって、私たちのジェンダー観の問題を明らかにすることを目指す。 科目名 幼児理解 (Understanding of young children) 担当者 土居 隆子 単位数 2単位(半期) 授業の到達目標及びテーマ 「子どもの行動には必ず意味がある」をキーワードに子ども理解特に幼児期の子ども理解の知識と判断力を学ぶ。幼児期 は周囲の大人に対する信頼感に支えられて自分の世界を広げ、自立した生活に向かうようになる時期である。個性あふれ る幼児の豊かな発達を促すために必要な保育者と幼児の温かい信頼関係を作り出すための配慮を学ぶ。保育者として、気 持ちを他者に伝えることが拙い幼児期の子どもたちの気持ちに寄り添い適切な発達支援・情緒の安定を図れるようになる。 授業の概要 幼児理解として以下の3項目を主要な理解の視点として挙げ、 保育場面で出会う事例を通じて学習を進める。 学生が出会っ た保育実習の中での子どもとのかかわり体験や、視聴覚教材を活用する。 ①幼児が自ら周りの環境に能動的に働きかける力を持っている ②環境に働きかけ、幼児自身が持てる能力を十分に発揮することで育ちに必要な経験を得る ③この力は周囲に幼児自身の存在や行動を認められ、温かく見守られる体験を通じて発揮される 授業計画 <前期> 1.幼児理解とは 保育の中で 2.子ども観について 幼稚園教育要領「総則」から 3.集団と個の関係を捉える 友達・かかわりの中で育つ 4.幼児の気持ちを理解する基礎 行動を読み取る① 5.幼児の気持ちを理解する基礎 行動を読み取る② 6.幼児期の特徴・支援の基本 7.子どもを見る視点子どもの活動の意味を捉える 8.子どもの姿から考える① 9.子どもの姿から考える② 10.保育者の基本的姿勢 11.幼児理解と行動評価 12.子どもの姿と保育者のかかわり 13.子どもと保育者のかかわりの相互作用を考える 14.幼児理解を進める 15.まとめ 試験・課題等の内容 試験は実施しないが、課題レポートを予定 出席して考えることが何より大切と考えます。 テキスト 森上史朗・浜口順子 著 『幼児理解と保育援助(新・保育講座) 』 評価方法 レポート 55% 出席 25% 授業態度 20% 参考文献 講義中に提示する。 科目名 保育内容(表現Ⅱ) (Child Care Studies(Expression II) ) 担当者 篠永 洋 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 人間は真似る動物である。赤ちゃんは「表情」 「しぐさ」 「言葉」など、周りの人々を真似することで「学ぶ」 。人間が本 来注意深く観察する能力を我々は成長と共にどこかへ置き忘れてきたのではないだろうか。日常の人間関係や恋愛におい ても素の自分ではなくどこか演技をしていることに気づくこともあるだろう。この授業では自らの実践を通して様々な表 現における可能性について考えるきっかけとし、保育の現場にフィードバックできる学びとする。 授業の概要 2年次の「表現Ⅰ」をふまえて、総合表現としての舞台制作∼発表の課程を集団作業として体験する。 また、その活動(題材の選定、演出、脚本 等)は学生が主体となって進めることが望ましい。 授業計画 <前期> 1.オリエンテーション 2.子どもとものがたり<劇あそび∼題材の選定> 3.伝える方法<場面の構成> 4.ことばで伝える<脚本の作成> 5.イメージをふくらます・1<舞台美術> 6.イメージをふくらます・2<選曲> 7.イメージをふくらます・3<SE(効果音)> 8.イメージをふくらます・4<衣装> 9.演じる・1<立つ・すわる> 10.演じる・2<あるく> 11.演じる・3<触れる> 12.演じる・4<感じる> 13.リハーサル 14.発表 15.まとめ 試験・課題等の内容 評価方法 ・舞台制作は常に全員いないと成立しない前提があります。 ・受講態度(含出席状況) 60% これは絶対条件です。出席及びとり組みの姿勢を最重要 ・発表、レポート 等 40% 視します。 ・発表会 参考文献 宮沢章夫『演劇は道具だ』 (理論社) ・レポート 備考 動きやすい服装、汚れても良い服装を準備すること。 126 科目名 音楽Ⅲ (Music III) 担当者 福地 友子 単位数 1単位 授業の到達目標及びテーマ 子どもの経験や様々な表現活動と音楽表現とを結び付け、遊びをより豊かに展開するための知識・技術を習得する。 授業計画 <前期> 1.ガイダンス 2.手遊び、弾き歌い、音楽理論復習 3.手遊び、弾き歌い、音楽理論復習 4.手遊び、弾き歌い、子どもの歌・ペープサート、エプロンシアター作り 5.手遊び、弾き歌い、子どもの歌・ペープサート、エプロンシアター作り 6.手遊び、弾き歌い、伝承遊び 7.手遊び、弾き歌い、伝承遊び 8.手遊び、弾き歌い、リズム遊び 9.手遊び、弾き歌い、リズム遊び 10.手遊び、弾き歌い、子ども楽器合奏(簡易楽器使用、トーンチャイム他) 11.手遊び、弾き歌い、子ども楽器合奏(簡易楽器使用、トーンチャイム他) 12.手遊び、弾き歌い、子ども楽器合奏(簡易楽器使用、トーンチャイム他) 13.手遊び、弾き歌い、子ども楽器合奏(簡易楽器使用、トーンチャイム他) 14.まとめ 15. 〃 試験・課題等の内容 毎時弾き歌い、手遊びの発表。 実践はその都度評価する。 テキスト いろいろな伴奏で弾ける選曲『こどものうた100』 (チャイ ルド本社)他、プリント配布 評価方法 実践 70% 授業態度 20% 出席 10% 科目名 言語表現法 (Method of Language Expression) 担当者 上出 恵子 単位数 1単位 授業の到達目標及びテーマ 現代社会においては今まで以上に高いコミュニケーション能力が求められています。保育者においてもそれは同様です。 この授業では、書くこと、読むことを主に日本語の運用能力を高めます。また保育者としての言葉を豊かにし、言語コミュ ニケーションのスキルアップを目指します。 授業の概要 言語の重要性を再確認した上で、日本語の特徴を学び、運用能力を高めるために様々な課題に取り組みます。 授業計画 <後期> 1.人間と言語について① 2.人間と言語について② 3.日本語の特徴① 4.日本語の特徴② 5.日本語の特徴③ 6.日本語の特徴④ 7.書く…挨拶文① 8.書く…同 上② 9.書く…報告文① 10.書く…同 上② 11.創る…幼年童話① 12.創る…同 上 ② 13.創る…同 上 ③ 14.創る…同 上 ④ 15.まとめ 試験・課題等の内容 授業内容に基づいた試験。課題はその時々に出します。 テキスト 田上貞一郎『保育者になるための国語表現』 (萌文書林) 評価方法 試 験:40% 課題(含.発表) ・提出物:40% 出 席:20% 参考文献 授業時に指示します。 127 健康生活学部 子ども学科 専門科目 授業の概要 子どもたちの意欲を駆り立てる保育者の言葉かけ・歌唱法を追求、コードなどの音楽理論を踏まえた上で、弾き歌いを学 習する。うた遊び・伝承遊び・音遊び・リズム遊びなど、より実践的な方法で、子どもの創造性を高める表現法の研究・ 習得を図る。 科目名 算数 (Mathematics) 担当者 金子 統太郎 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ [到達目標]学習指導要領が示す目標、内容、及び算数的活動の意義等をふまえ、算数科の特質や望ましい学習指導法の 在り方を理解している。 [テ ー マ]算数科の特質、目標、内容、及び算数科学習指導の基本的な在り方の考察。 授業の概要 ・ 「算数科において、児童一人ひとりが、算数の面白さ、楽しさを味わうとともに、創造的な考えや態度、能力を身につ けるにはどうしたらよいか」を、授業の基本的な視点とする。 ・そのために、算数科の特質や目標、及び4つの領域の内容について、学習指導要領をもとに理解を深める。 ・さらに、望ましい学習指導法の在り方について、学習指導案の実例や作成等をもとに考察する。 授業計画 <前期> Ⅰ 算数科教育のねらい 1.オリエンテーション(授業の概要・計画、留意事項等) 「算数(科) 」−なぜ学ぶのか・何を学ぶのか 2.算数科の学習指導要領:改訂の要点 3. 〃 4.算数科の目標と各学年における算数科の目標 Ⅱ 算数科の内容と教科書 5.各領域(A・B・C・D)の内容 6. 〃 7.各学年の内容と教科書の単元配列 8. 〃 Ⅲ 算数科の授業設計 9.算数科学習指導案の様式と特質 10. 『算数科の授業』実践的考察−1《ゲストスピーカー》 11. 〃 12. 『算数科の授業』実践的考察−2[DVD授業記録] 13. 〃 14. 〃 Ⅳ まとめ 15.算数と就学前教育 試験・課題等の内容 ①授業内容についての理解をみる筆記試験(期末) 。 ②学習内容に関する課題、及びレポート等(適時) 。 テキスト 文科省 編『小学校学習指導要領 解説 算数編』 (東洋館出版社) 評価方法 期末試験 60% 課題・提出物 20% 授業への参加状況 20% 参考文献 授業の中で、適宜紹介する。 科目名 保育実習Ⅲ (Practice of Child Care III) 担当者 徳永 幸子 単位数 2単位(通年) 授業の到達目標及びテーマ 到達目標:児童福祉施設をはじめとする社会福祉施設の実践現場で、保育士に求められる知識、技術、価値を体験的、実 践的に理解し、自己の課題について考察する。 テ ー マ:施設保育士の専門性 授業の概要 保育実習Ⅰを踏まえて、児童福祉施設をはじめとする社会福祉施設において、子どもや利用者と関わったり、施設業務の 一部を経験したりすることによって、保育士に求められる専門性(知識、技術、価値)について体験的な理解を深める。 また、可能であれば個別支援計画の実践を行う。 授業計画 <前期> 1.オリエンテーション 2.施設実習の意義と目的 3.保育実習1の評価と課題 4.児童養護施設の見学 5.施設見学の振り返りと児童養護施設の役割 6.重症心身障害児施設の見学 7.施設見学の振り返りと重症心身障害児施設の役割 8.知的障害者更生施設の見学 9.施設見学の振り返りと知的障害者更生施設の役割 10.施設実習の内容 11.施設実習報告書から学ぶ 12.実習日誌から学ぶ 13.実習日誌の書き方 14.実習日誌の書き方 15.ボランティア体験のオリエンテーション <後期> 1.ボランティア体験の振り返り 2.実習日誌の書き方 3.個別支援計画の書き方 4.個別支援計画の書き方 5.実習計画書の作成と個人面談 6.実習計画書の作成と個人面談 7.実習の心得と事前準備 8.施設実習 9.施設実習 10.施設実習 11.実習報告会 12.施設実習報告書の作成 13.施設実習報告書の作成 14.個別スーパーヴィジョン 15.個別スーパーヴィジョン 試験・課題等の内容 未定 テキスト 配布冊子『施設実習の手引き』 評価方法 事前・事後指導の出席および受講態度、実習施設における 評価、実習日誌、実習報告書等により総合的に行う。 参考文献 授業のなかで随時紹介する。 128 科目名 看護学Ⅱ (Nursing Science II) 担当者 瀬戸口 要子 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ ①学童期、思春期にある児童・生徒の身体的、精神的特徴と主な疾患・症状のケアについて学ぶ。 ②情報収集からアセスメント、問題点の抽出、目標、計画、実施、評価という目標管理の手法を看護過程の展開と通して 学ぶことにより、将来の学校現場での指導、組織運営に生かせる基礎的態度を身につける。 授業計画 <前期> 1.看護の機能と養護教諭、子どもの病気の特徴 2.看護行為の基本①:アセスメント(ヘンダーソン) 3.看護行為の基本②:看護過程の展開 4.発熱のメカニズムとケア 5.腹痛のメカニズムとケア 6.頭痛のメカニズムとケア 7.嘔気(悪心) 、嘔吐のメカニズムとケア 8.便秘、下痢のメカニズムとケア <小児下痢症、腸重積症など> 9.呼吸困難のメカニズムとケア <気管支喘息など> 10.痙攣、意識消失のメカニズムとケア 11.眼、耳鼻咽頭疾患とケア <中耳炎、扁桃肥大、アデノイド> 12.歯科保健 13.子どもに多くみられる疾患とケア <起立性調節障害、熱中症、脱水症、成長障害など> 14.薬物に関する基礎知識 15.特別支援教育について 試験・課題等の内容 レポートによる評価(授業において適宜、課題を提示しま す。 ) テキスト 鴨下重彦・柳澤正義 編『子どもの病気の地図帳』 (講談社) 服部祥子 著『生涯人間発達論』 (医学書院) 評価方法 出席状況 20% レポート 80% 科目名 看護技術演習 (Nursing Technique Exercise) 担当者 矢野 潔子 単位数 1単位 授業の到達目標及びテーマ 到達目標:1.発育環境に応じた日常生活の援助ができる技術や態度を養う。 2.養護教諭に必要なアセスメント能力および看護能力を修得する。 テ ー マ:養護教諭の役割を果たすために必要な看護の能力 授業の概要 養護教諭に必要な看護の知識や技術を理解することを目的として、理論に基づいた基本的な看護技術について学ぶ。また、 学校現場での看護の在り方、養護教諭の役割についても考える。 授業計画 <前期> 1.オリエンテーション 2.保健室の環境を整える技術:ベッドメーキング 3.感染症の予防と処置:手洗い、汚染物品の取り扱い 4.安楽な体位の援助 5.移動の援助、移送 6.バイタルサインの測定 7.発育、発達の評価 8.実技試験 9.フィジカルアセスメント① 10.フィジカルアセスメント② 11.ロールプレイング 12.慢性期の疾患を持った子どもに対する援助①:気管支喘息 13.慢性期の疾患を持った子どもに対する援助②:先天性心疾患、糖尿病、腎臓病 14.吸引、導尿、経管栄養実施に必要な援助技術 15.ロールプレイング 試験・課題等の内容 試験は、筆記試験と実技試験を行う。課題レポートを提出 することが必須である。 テキスト 中桐佐智子・天野敦子・岡田加奈子編『最新看護学』 (東山書房) 評価方法 期末試験50% 実技試験20% レポート20% 授業への参加状況10% 参考文献 適宜指示する 129 健康生活学部 子ども学科 専門科目 授業の概要 子どもの病気の特徴をふまえ、学童期以降の主な疾患の原因、発病のしくみ、病気の状態や経過などを把握できるように 概説する。特に「看護過程」を意識し、アセスメント能力を学校現場における対応とケアに活用でき、子どもの病気を理 解する上で必要な医学知識を得ることができるような授業とする。 科目名 看護臨床実習 (Nursing Clinical Practice) 担当者 矢野 潔子 単位数 3単位(通年) 授業の到達目標及びテーマ 到達目標:1.人間理解、発育発達およびさまざまな健康レベルの理解 2.人々の発育発達課題や健康課題の理解 3.保健・医療・福祉の役割の理解 4.子どもと子どもの生活の場の理解 5.養護教諭として必要な基本的機能の習得 テ ー マ:様々な発育発達および健康レベルの子どもの理解 授業の概要 既習の知識・技術をもとに、病院における看護活動の見学および実習を行う。様々な発育発達および健康レベルの子ども を理解し、養護教諭としてのケアの視点と能力向上、専門機関との連携について学ぶ。実習体験をとおして、養護教諭と しての責任感、個人の人権を尊重した患者とのかかわり方、健康や生命への関心と畏敬の念を培う。実習に際しては事前・ 事後指導を行い、実習記録を課す。 授業計画 <後期> 1.オリエンテーション(講義) 2.小児看護とは(講義) 3.記録の意義,看護記録の方法(講義) 4.バイタルサイン(演習) 5.子どものフィジカルアセスメント(演習) 6.事例検討(講義) 7.看護過程の展開①(演習) 8.看護過程の展開②(演習) 9.グループ演習(演習) 10.看護過程の展開③(演習) 11.看護過程の展開④(演習) 12.看護計画の実施①(演習) 13.看護計画の実施②(演習) 14.グループカンファレンス(講義・演習) 15.臨床実習の事前指導 <前期> 1. 2. 3. 4. 5. 臨床実習(施設) 6. 7. 8. 9. 10. 11.実習のまとめ(グループ毎) 12.実習のまとめ(グループ毎) 13.臨床実習の事後指導 14.事例報告会① 15.事例報告会② 試験・課題等の内容 課題レポートを課し、試験は実施しない。 テキスト なし(資料を配布する) 評価方法 出席および受講・演習への取組み 10% 実習施設の評価 80% 実習記録 10% 参考文献 黒田祐子『わかりやすい看護過程』 (照林社) 科目名 保育総合演習 (Seminar in General Studies) 担当者 石川 由香里、上出 恵子、重成 久美、 篠永 洋、田渕 久美子、徳永 幸子、 前田 志津子 単位数 4単位(通年) 授業の到達目標及びテーマ 保育に関する様々な現代的課題を取り上げ、自発的な現状分析・検討を行い、問題解決のための対応・判断方法・技術を 習得するための演習科目です。したがって、子ども及び子どもを取り巻く様々な問題について幅広い視野から見つめると 同時に、自分自身の問題として捉え、理論的に考える力を身につけることを目標とします。 授業の概要 各自の問題関心を確認してグループ設定を行い、それぞれの担当者のもとで授業を行います。 (石川:親子関係、上出:子どもと文化、重成:子どもと発達、篠永:造形・表現活動、田渕:子どもと教育、徳永:子 どもと福祉、前田:子どもと環境) 授業計画(例・ 「子どもと文化」の場合) <前期> 1.前期オリエンテーション−目的と内容− 2.児童文化の歴史 3.児童文化の今日的課題と問題点 4.児童文化の研究方法 5.子どもの遊びと育ち 6.子どもにとっての遊び 7.子どもの遊びの展開 8.子どもの遊びと保育者の役割① 9.子どもの遊びと保育者の役割② 10.子どもの遊びの実践① 11.子どもの遊びの実践② 12.子どもの遊びの伝承① 13.子どもの遊びの伝承② 14.研究テーマ、発表日程、担当者の決定 15.まとめ 試験・課題等の内容 各自に割り当てられた先行研究について、きちんとレジュ メを作成し、報告を行います。また、調査においては、計 画から結果の取りまとめに至るまで全体の過程を課題とし ます。 評価方法 課 題:30% 研究発表:20% 出 席:20% 報 告 書:30% 130 <後期> 1.後期オリエンテーション−日程の確認等− 2.研究発表① 3.研究発表② 4.研究発表③ 5.研究発表④ 6.研究発表⑤ 7.研究発表⑥ 8.研究発表⑦ 9.中間のまとめ① 10.中間のまとめ② 11.ポスターの制作① 12.ポスターの制作② 13.ポスターの制作③ 14.ポスターセッション 15.まとめ テキスト 担当教員の指示に従ってください。 参考文献 必要に応じて別途指示します。 科目名 幼児臨床心理学Ⅰ・Ⅱ (Developmental clinical psychology on infant and childhood I・II) 担当者 土居 隆子 単位数 各2単位(半期) 授業の到達目標及びテーマ 乳幼児とその親の様々な援助を行うとき、 「子ども理解」 「親理解」で子どもの育ちの仕組みと歪みのメカニズムを知り、 「今 ここにいる子ども」の多様な行動を理解できるようになり援助が出来るようになる。 授業計画 <前期> 幼児臨床心理学Ⅰ 1.幼児臨床心理学とは 2.子どもの発達段階 3.心の見方 4.ストレス 5.問題の見方・とらえ方 6.問題行動の理解① 7.問題行動の理解② 8.乳児期の育ち① 9.乳児期の育ち② 10.幼児前期の育ち 11.幼児後期の育ち 12.アトム保育所の子供たち 13.問題行動の分析 14.問題行動の分析理解 15.まとめ 試験・課題等の内容 レポート等・小テスト・確認テストなど <後期> 幼児臨床心理学Ⅱ 1.ガイダンス 2.学童期の育ち 3.学童期の育ち ビデオから 4.思春期の育ち① 5.思春期の育ち② 6.青年期の育ち① 7.青年期の育ち② 8.親になるために 親体験 9.世代間伝達の仕組み 10.虐待 11.親体験から 12.事例から 13.事例分析 14.親になる 15.まとめ テキスト 服部 祥子『生涯人間発達論』 (医学書院) 『図解雑学 発達心理学』 (ナツメ社) 評価方法 レポート・テスト 65% 出席 25% 授業への参加 10% 科目名 カウンセリング論(保育士) (Counseling) 担当者 土居 隆子 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 乳幼児期の心の発達および情緒行動の問題についての理解を深め、様々な心と体の相談での心身両面への対応および援助 が十分に出来るようになることを目指す。特に保育者(保育園保育士・施設保育士・幼稚園教諭)として、乳幼児期に起 こりやすいこころとからだの問題への理解を深め、保護者と協力して子どもの健やかな育ちを支援するための相談活動の 理論と技術を学ぶ。子どもや保護者理解を深めつつ、困難の中で悩む人たちの理解を進める「話を聞く技術=傾聴」を中 心に、なぜ話を聞く事が大切なのか、話を聞くとはどのような事か、話を聞く事でどのような効果があるのかを、実習を 多く取り入れ、支援者として身につけたい対話の能力の向上を目指す。 授業の概要 ①こころの問題への理解を深める ②話を聞く=傾聴の技術を学ぶ ③心の問題に対処できる態度を身につける 授業計画 <前期> 1.ガイダンス 聞く事・聴く事・訊く事 2.心とは何か・ストレスを理解する 3.乳幼児の心の諸問題 4.保護者理解を進める(他者理解と共同体感覚) 5.相談活動の展開(相談はどのように進むのか) 6.話を聞く技術 演習① 聞く態度 7.話を聞く技術演習② 「聴く」と「聞く」 8.話を聞く技術演習③ 聴く態度と心構え 9.話を聞く技術演習④ グループで聴く 10.傾聴 11.ストレスマネジメント こころの問題をからだで解決する 12.人間関係を援助する① 13.人間関係を支援する② 14.伝える技術 アサーション 15.伝える技術 アサーション・まとめ 試験・課題等の内容 レポートを課す テキスト 東山紘久『プロカウンセラーの聞く技術』 評価方法 試験は実施しないが、授業出席(25%) 、授業中の課題 (50%) 、演習態度(25%)で評価する。 参考文献 河合隼男『子どもの宇宙』 131 健康生活学部 子ども学科 専門科目 授業の概要 幼児臨床心理学Ⅰでは人の心のメカニズムを理解する基礎知識を学び、発達の流れの中での心の育ちを理解し、発達課題 と発達危機を知る。幼児臨床心理学Ⅱでは「親になる」こころの育ちを理解するために学童期・思春期・青年期の育ちの 中の課題と危機を理解し親になる難しさと積み上げる育ちを理解する。また親体験を通じ、現代の親理解を進める。 科目名 カウンセリング論(養護教諭) (A Health Consultation and Counseling) 担当者 土居 隆子 単位数 2単位(半期) 授業の到達目標及びテーマ 養護教諭が行う健康相談活動のこころの側面からのかかわりを、多様な理論から学び相談・支援の技術を学ぶ。こころと からだの両面から子どもの心の問題にかかわる養護教諭は、常に子どもの心身両面に関心を払い、両者の深いつながりの 中で子どもたちの心の健康を守り育てる予防的カウンセリングが求められている。問題の気付きから対応へとつながる相 談活動の中で、来室する子どもたちが見せる心と体の様子から課題を把握し、学校教育の枠組みの中で適切なかかわりを 持ち子どものこころとからだを育む方法を学ぶ。授業では以下3点を到達目標とする。 ①問題に気付く力としての傾聴が出来るようになる ②問題解決能力を育むストレスマネジメント教育の知識・臨床動作法の技術を知る ③予防的かかわりとしてエンカウンターグループの理論と技術を知る 授業の概要 健康相談活動の初期段階に必要な技術とその後の問題解決に繋がる技術等を理論と演習を通じて行う。また主な心身症の 病態を知り、保健室に来室する子どもへの対応が出来るように事例分析も行う。又学校教育の中で活かす予防的関わりと して、ストレスマネジメント教育・グループエンカウンター等を演習形式で学ぶ。 授業計画 <後期> 1.ヘルスカウンセリングの理論と実際 2.心身症概論・事例から① 相談活動の意味 3.心身症概論・事例から②相談活動の進め方 4.傾聴の実際① 子どもの心を開く 5.傾聴の実際② 子どもの気持ちを支える 6.ストレス理論とストレスマネジメント 7.ストレスマネジメント 予防的健康相談活動の実際 8.こころの問題を身体で解決する健康相談活動① 臨床動作法 9.こころの問題を身体で解決する健康相談活動② 臨床動作法 10.グループエンカウンター① 健康相談活動で活かす 11.グループエンカウンター② 健康相談活動を進める 12.アサーション・トレーニング 伝える技術 13.事例分析と健康相談の進め方① 14.事例分析と健康相談の進め方② 15.まとめ 参考文献 講義中に指示する。 試験・課題等の内容 試験は実施しないが、課題レポートを課します。 評価方法 レポート等 60% 出席・授業態度 40% 出席すること積極的に考えることが何より大切と考えます。 科目名 家族関係学 (Study of Family Relation) 担当者 石川 由香里 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 家族についての観念が固定化されているがために、社会が変化すれば当然家族の形もまた異なってくるという事実を前に 人々は不安を感じている。そうした家族についての固定観念を取り払い、客観的に家族を見る目を養う。 授業の概要 現代の家族が抱えている様々な問題、未婚化・晩婚化、少子・高齢化がすすみ、 児童虐待、 少年犯罪、 ドメスティック・ バイオレンスなど具体的なトピックを取り上げながら、家族はどこに向かおうとしているのか考える。 授業計画 <前期> 1.近代家族論 2.日本の近代家族の形成 3.結婚の変化 4.ライフコース変化 5.出産をめぐって 6.乳幼児期の子育てと夫婦関係 7.夫婦関係と親子関係 8.コミュニケーションの観点からみたしつけ研究 9.離婚とワンペアレント・ファミリー 10.子どもに対する教育意識と教育行動 11.思春期の親子関係 12.ポスト青年期の親子関係 13.高齢化と家族 14.これからの家族 15.まとめと考察 試験・課題等の内容 学期末に試験を行うとともに、 授業中に適宜レポート課題 を出す。 評価方法 出席20%、レポート課題内容30%、試験50% 132 テキスト 特になし。 参考文献 講義において適宜指示する。 科目名 家族心理学 (Family Psychology) 担当者 福原 省三 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 伝統的な家族形態が次第に崩れ、新しい価値観の下、新しい家族の在り方が出現しつつある。と同時に家族の危機が叫ば れ、暴力、虐待、家出は年々その数を増している。社会の根源的な営みである家族とは何かを問い、どう対処し、どう在 ればいいのかを一緒に考えていく。 授業計画 <前期> 1.家族とは何か 2.家族心理学の課題 3.家族形態の変化 4.動物家族(ビデオ) 5.野生チンパンジーに心を見た(ビデオ) 6.母性神話論 かんたんに 7.母性本能論 8.家族内のコミュニケーション1(方向性、誰が誰に) 9.家族内のコミュニケーション2(脈絡性、どんな文脈で) バランスth→家族関係を用いて 10.家族内のコミュニケーション3(レベル性、どんな関係を) 11.二重束縛(大人は嘘つき) 12.二重束縛(大人になるまで我慢する) 13.家族療法(システム論) 14.家族療法(バランス理論) 15.まとめ(レポートについて) 試験・課題等の内容 レポート課題を幾つか与える。 ノートを中心に論理的にまとめる。 評価方法 レポート 60% 授業中の態度 20% 出席 20% 科目名 教育社会学 (Educational Sociology) テキスト パワーポイントのプリント配布 参考文献 授業で指示する。 担当者 石川 由香里 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 教育の機会が開かれていることは、近代的平等社会の前提といえるが、実際には様々な社会的制約が働いている。その実 態について知るとともに、より平等に近づくためには何がなされねばならないのかを考える。卒業論文等で教育問題を扱 う学生は多いと考えられることから、学術論文を読み込む力を養うことも一つの目標とする。 授業の概要 不登校・いじめなど学校現場で生じている様々な問題、学校教育以前の家庭教育の影響、教育の持つ社会的地位指示効果 と階層再生産への寄与など、具体的な事例やデータを示しながら、現代の教育問題を考えていく。 授業計画 <前期> 1.教育臨床の社会学 2.いじめ問題をどう捉えるか 3.中学生の人間関係 4.教師の多忙化 5.不登校 6.日本の家庭教育の歴史 7.早期教育 8. 「家庭教育」をめぐる日本の状況 9. 「見える」統制と「見えない」統制 10.子どもの学習への家庭の影響 11.学歴社会とメリトクラシー 12.学校と職業社会の接続 13.学歴と社会階層 14.再生産論 15.平等化のゆくえ 試験・課題等の内容 期間内に2度ほど小レポートの提出を求める。学期末には 指定した論文または本を読んでのレポートを科す。 評価方法 出席10%、小レポート20%×2、期末レポート50% テキスト 岩井八郎・近藤博之 編『現代教育社会学』 (有斐閣) 参考文献 授業中に適宜指示する。 133 健康生活学部 子ども学科 専門科目 授業の概要 伝統的家族と今日の家族、とりわけバブル崩壊以降に起きている家族の問題を取り上げる。赤ちゃんポスト、DV、虐待、 保険金殺人事件からモンスターペアレンツに至るまで、さまざまな社会現象を心理学的知見に基づいて解説する。母性、 父性を問い直し、家族の在り方をどうすれば良いかを、家族療法、バランス理論から考えていく。 科目名 児童文化 (Child Culture) 担当者 上出 恵子 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 児童文化財といわれるものについて幅広く取りあげ、日本における子どもと文化についての理解を深めていきます。その 上で、どのような問題がそこにあるのかを考えていきます。 授業の概要 子どもという概念が誕生した近代社会の問題を明らかにした上で、そのような子ども観の定着に寄与した児童文学の歴史 をふまえながら、様々な子ども文化について学びます。 授業計画 <前期> 1. 「子ども」の誕生 2.児童文学について① 3.児童文学について② 4.児童文学について③ 5.絵本について① 6.絵本について② 7.紙芝居について 8.マンガ、コミック、アニメについて① 9.マンガ、コミック、アニメについて② 10.唱歌・童謡について 11.ストーリーテリング、口演童話について 12.子どもと遊びについて① 13.子どもと遊びについて② 14.子どもと遊びについて③ 15.まとめ 試験・課題等の内容 講義内容に基づいた試験。課題はその時々に出します。 テキスト 随時配付の資料を用います。 評価方法 試 験:60% 課題・提出物:20% 出 席:20% 参考文献 授業時に指示します。 科目名 対人コミュニケーション論 (Interpersonal Communication) 担当者 福原 省三 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 社会・集団の中におけるわれわれの行動過程は複雑多岐にわたるが、詳細に分析していくと、それらが一定の法則に基づ いていることが多い。ここでは、主に社会心理学の実験から得られた知見を、日常生活に当てはめて考え、人間関係は身 体を通して得られる知恵であることを学ぶ。 授業の概要 コミュニケーションによって築かれる対人関係は、他者に自分を開放するか、隠蔽するかの葛藤の連続である。内と外、 本音と建前の日本的対人様式は、二重束縛としての人の心を深く傷つける。不登校、いじめの臨床経験から、友人関係、 家族関係を取り上げ、どう対処すれば良いかを考える。 授業計画 <後期> 1.コミュニケーションとは(言語的・非言語的メッセージの解読化と符号化) 2.自己の出現(身体的自己・鏡実験) 3.心の出現(自己感情・自己意識) 4.心の成立(象徴的相互作用論・ごっこ遊び) 5.自己開示(人に心をみせる危険) 6.対人間のバランス理論(私の敵の敵は、私の最大の友) 7.学級のコミュニケーション(不登校) 8.学級のコミュニケーション(いじめ) 9.二重束縛理論(いじめ、それとも悪ふざけ) 10.非言語的コミュニケーション(表情・視線・微笑の役割) 11.親和葛藤理論(近づきすぎれば火傷する) 12.親和葛藤理論(離れれば淋しい・引きこもり) 13.日本人の対人様式(顔で笑って、心で泣いて) 14.家族のコミュニケーション(身内殺人事件の増加) 15.まとめ(居場所を求めて) 試験・課題等の内容 期末試験を行う。 評価方法 ノート、参考資料を論理的にまとめ、レポートを提出。 134 テキスト プリント 参考文献 授業中にそのつど指示する。 科目名 救急法 (Emergency Care) 担当者 冨増 邦夫 単位数 1単位 授業の概要 小児の心身の異常について、その病態生理を理解することにより合理的な対処の仕方を解説する。必要に応じて対処の実 技の練習を行う。 授業計画 <前期> 1.学校における救急処置の意義、法律と倫理 2.救急処置を行うために必要な技術①:観察、傷病者の体位、保温、止血 3.救急処置を行うために必要な技術②:心肺蘇生法とAED 4.症状別救急処置①:眼科外傷 5.症状別救急処置②:心臓疾患 6.症状別救急処置③:整形外科に関するもの 7.症状別救急処置④:頭部打撲、頭部外傷 8.症状別救急処置⑤:内科に関するもの(胸部・腹部損傷を含む) 9.症状別救急処置⑥:歯・口腔 10.症状別救急処置⑦:耳鼻咽喉科に関するもの 11.症状別救急処置⑧:精神保健 12.症状別救急処置⑨:難病、慢性疾患 13.症状別救急処置⑩:熱中症、アナフィラキシー 14.災害時の対応:災害時における養護教諭の役割、トリアージ 15.学校における危機管理 (授業の順序、内容を一部変更することがあります) 試験・課題等の内容 筆記試験(期末) 緊急時の医療的処置に関する法と倫理に関するレポート 評価方法 期末試験(筆記) 60% レポート 20% 授業への参加状況 20% 科目名 学校保健 (School Health and Health Education) テキスト 未定 参考文献 藤井寿美子・山口昭子・佐紀久榮 編 『養護教諭のための看護学 改訂版』 (大修館書店) 櫻井淑男 編著『救急隊員のための小児救急』 (メディカ出版) 担当者 熊野 惠子 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 学校保健とは、 「児童、 生徒、 学生及び幼児並びに職員の健康の保持増進を図るために学校で行われる諸活動の総称」であり、 「保健安全教育」と「保健安全管理」の2領域と「学校保健組織活動」を含む3領域からなっている。本授業では、学校 保健関係職員が連携して学校保健をいかに推進していくべきかを教授する。 授業の概要 ・1年生で養護教諭の職務内容を学ぶ「養護概説」授業の復習と発展学習である。 ・「学校」において、「保健」がどのように展開されるべきかを講義する。 ・保健室で勤務する養護教諭が学校保健関係職員や地域の保健関係者と協力・連携して行われる学校保健の内容について 理解が得られるように資料や事例を提示し、学校保健の動向や今後の課題を含めた講義とする。 ・項目ごとにまとめとして採用試験向けの課題提示があるが、これについて解答解説を加える。 ・養護実習を想定して改正法規の復習と実技指導を取り入れる。 授業計画 <前期> 1.学校教育と学校保健 2.地域保健と学校保健 3.学校保健経営(学校保健計画) 4.学校保健とヘルスプロモーション 5.子どもの発育発達と学校保健 6.学校保健活動と教職員の役割(健康観察) 7.学校保健活動と教職員の役割(健康診断) 8.学校保健活動と教職員の役割(健康相談) 9.学校保健活動と教職員の役割(健康教育) 10.学校保健活動と教職員の役割(健康課題を有する子どもへの支援) 11.学校保健活動と教職員の役割(感染予防) 12.学校保健活動と教職員の役割(学校安全と危機管理) 13.学校保健活動と教職員の役割(学校環境衛生) 14.学校保健活動と教職員の役割(食育と学校給食) 15.参考資料学習とまとめ 試験・課題等の内容 テキスト 期末試験〔文中の( )に適語を書き込む文章穴埋め方式、 編著 徳山美智子、中桐佐智子、岡田加奈子 学校保健安 教科書の持ち込みなし〕を行う。 全法に対応した改訂『学校保健』 (東山書房) 評価方法 期末試験(但し、15回の授業を5回以上欠席した場合は期 末試験の受験資格はないものとする) 参考図書 出井美智子 他2名共著『養護教諭のための学校保健』 (少 年写真新聞社) 植田誠治・石川県養護教育研究会 監修『新版・養護教諭 執務のてびき』 (東山書房) 編集代表 采女智津江『新養護概説』 (少年写真新聞社) 135 健康生活学部 子ども学科 専門科目 授業の到達目標及びテーマ 学童・児童の生活、特に学校生活において発生する様々な心身の異常に対処するために必要な知識と基本的な技術を習得 する。 ①緊急時のアセスメントと対処(救急処置−AEDの使用法、心肺蘇生を含めて) ②種々の症状に対する応急処置法 科目名 健康教育活動の研究 (Study of Health Education and Activities) 担当者 矢野 潔子、田渕 久美子 単位数 2単位 授業の到達目標およびテーマ 今日、 学校保健においては、 ヘルスプロモーションの理念に沿った健康教育の推進が求められている。ヘルスプロモーショ ンとは、人々が自らの健康をコントロールし、改善することが出来るようにするプロセスである。すなわち、学校におい て健康教育を総合的にとらえ子どもを主体として展開することが求められているといえる。以上のような視点を取りいれ た、学校における健康教育の基本的な指導法を身につけることを目標とする。 授業の概要 学校行事や学級活動などにおける保健指導、および体育科・保健体育科における保健学習の指導について、指導案の作成 から模擬授業までを行う。その際、TTの活用、視聴覚資料の活用を含めた指導法についても学ぶ。また、特別活動領域 における保健指導、児童生徒保健委員会の指導について学ぶ。 授業計画 <後期> 1.保健教育の領域 2.保健指導の計画 3.保健学習の指導①−教授=学習過程の設計 4.保健学習の指導②−指導案の実際・授業の技術 5.指導案の作成と検討① 6.指導案の作成と検討② 7.指導案の作成と検討③ 8. 「導入」のマイクロ・ティーチング① 9. 「導入」のマイクロ・ティーチング② 10.模擬授業① 11.模擬授業② 12.模擬授業③ 13.模擬授業④ 14.模擬授業⑤ 15.児童生徒保健委員会の指導 試験・課題等の内容 時間毎のレポート 指導案の作成と模擬授業の実施 まとめのレポート 評価方法 受講態度・出席状況・①の時間毎のレポートの内容などを 20% ②③の取り組みを80%として評価する。 科目名 コンサルテーション論 (Study of Consultation) テキスト 教員養成系大学保健協議会 編『学校保健ハンドブック第 5次改訂』 (ぎょうせい) 参考文献 講義の中で紹介する。 担当者 田渕 久美子 単位数 2単位 授業の到達目標およびテーマ 教師・保育士など子どもの育ちを援助する仕事の共通点や役割を理解し、これらの仕事に近年新しく課題となっている子 育て相談・教育相談や援助活動の原則と実践のあり方を学ぶ。その際に、対人援助の基本的姿勢を、クリティカル・シン キングとして身につけてほしい。コンサルテーションとは、カウンセリングのような心理療法的機能ではなく、相談に応 じ援助することである。 授業の概要 教師・保育士の仕事を発達保障労働として、その特質を講義する。その特質をもとに望ましい相談活動や支援のあり方に ついて講義するとともに、自分自身のものの見方や考え方について理解を深めるためのクリティカル・シンキングの理論 を講義し、ロールプレイなども行う。 授業計画 <後期> 1.子どもの発達を援助する仕事 2.発達保障労働論の視点① 3.発達保障労働論の視点② 4.相談活動の特性と構造① 5.相談活動の特性と構造② 6.相談活動の知識と技術① 7.相談活動の知識と技術② 8.コミュニケーションの理論 9.ロールプレイ、グループワーク 10.クリティカル・シンキング① 11.クリティカル・シンキング② 12.クリティカル・シンキング③ 13.気になる子・気になる保護者 14.ケースに合った援助プランの作成−保育相談① 15.ケースに合った援助プランの作成−教育相談② 試験・課題等の内容 講義への応答(MinuteSheetを提出してもらう)もしくは ワークシートやロールプレイなど各時間の課題への取り組 み。 期末レポート。レポート作成要領は別途配布するので、そ れにしたがって作成すること。 評価方法 受講態度・出席状況・課題の提出状況・講義への応答の内 容などを20% ②のレポートの成績を80%として評価する。 テキスト 指定なし 参考文献 講義の中で紹介する。 136 科目名 Introduction to Multiculturalism (Introduction to Multiculturalism) 担当者 政次 カレン 単位数 2単位 Summary Outline: Students will read about and discuss multicultural societies and the issues affecting them. They will research a multicultural society or issue of their choice, present their findings in class, and write a short research paper. 世界のマルチカルチュアリズムについて学習し、様々な国が行っているマルチカルチュラリズムへのアプローチの仕方、 内容を理解する。受講者は各自自分が選択した国に関して調査し、結果を英語で発表する。調査結果を発表することでク ラス全員の理解が深まるだけでなく、英語でのプレゼンテーション能力も向上する。 Contents: First Semester 1.Introduction 2.Approaches to Multiculturalism 3.Case Study 1: USA 4.Case Study 2: Canada 5.Case Study 3: UK 6.Case Study 4: Australia 7.Case Study 5: Europe 8.Research Workshop 9.Case Study 6: Asia 10.Research Workshop 11.Case Study 7: Africa 12.Research workshop 13.Presentations 14.Presentations 15.Summary and reflection Assignments and Examinations: Reading homework, research project, presentation and report. Teaching Methods and Evaluation: Attendance and participation: 20% Research project, presentation and report: 80% Textbook(s): Teacher handouts 科目名 Multicultural Education & Support (Multicultural Education & Support) 担当者 政次 カレン 単位数 2単位 Goals and Themes: In this seminar students will study multicultural communities living in Japan and issues affecting them. Students will learn research methodology including data collection techniques such as creating questionnaires and carrying out interviews, and how to write and present an academic research paper in English. Summary Outline: Students will study the multicultural communities living in Japan in order to better understand their needs and how to support them. Students will carry out original research and take part in support activities for foreign families raising children in the local community. Students will use English to communicate with non-Japanese speakers and gain first hand experience of working with people from different cultures. 日本のマルチカルチュラル事情を学習し、必要とされている支援の内容を理解し、よりよい支援の仕方を考えていく。受 講生は各自で研究を行い、長崎で子育て中の外国人家族の支援活動に参加する。実際の支援活動に参加することにより、 直接的に、多文化と共存するという意味を経験を通して学ぶことができる。 Contents: Second Semester 1.Introduction 2.Multicultural situations in Japan: case study 1 3.Case study II 4.Case study III 5.Case study IV 6.Case study V 7.Research methodology I: creating questionnaires 8.Research methodology II: interviews 9.Research methodology III: transcription 10.Data analysis 11.Presenting the findings 12.Presentations 13.Presentations 14.Presentations 15.Review, conclusions and feedback. Assignments and Examinations: Reading homework, research project, presentation and report. Teaching Methods and Evaluation: Attendance and participation: 20% Research project, presentation and report: 80% Textbook(s): Teacher handouts Reference Materials: Studies in Japanese Bilingualism, M.G. Noguchi & S. 137 健康生活学部 子ども学科 専門科目 Goals and Themes: Students will study about multicultural communities around the world and the different approaches to multiculturalism taken by various nations. Students will investigate a multicultural society of their choice and present their findings in order to deepen their understanding of the issues involved. Students will improve their ability to discuss and express their ideas in English. 科目名 日本文化論 (Japanese Culture) 担当者 上出 恵子 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 日本の年中行事や記念日を取りあげて日本文化の理解を深め、子どもたちにそのような文化を伝えていく確かな知識と方 法を学びます。 授業の概要 日本の年中行事の中でも最たるものである正月行事を中心に、様々な年中行事を取り上げ、暦や通過儀礼についての考察 を行います。 授業計画 <後期> 1.生活の中の日本文化 2.月ごとの行事・記念日① 3.月ごとの行事・記念日② 4.節句について−五節句 5.暦について−太陽暦など 6.十二支−干支について 7.通過儀礼について−七五三など 8.クリスマスについて① 9.クリスマスについて② 10.正月について① 11.正月について② 12.正月について③ 13.節分 14.日本文化の特色 15.まとめ 試験・課題等の内容 講義内容に基づいた試験。課題はその時々に出します。 評価方法 試 験:40% 課題・提出物:40% 出 席:20% 科目名 子どもの文化人類学 (Anthropology of Children) テキスト 萌文書林編集部 編『子どもに伝えたい年中行事・記念日』 (萌文書林) 参考文献 授業時に指示します。 担当者 石井 奈緒 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ さまざまな文化の中で子どもがどのように育っていくかを観察すると、人間の子どもはどんな社会に生まれようとも、幅 広い可能性を内包しながら成長する力を持っています。そして大人にできるのは子どもが自ら育ってゆく力を信じて手を 貸すことだけなのかもしれません。日本とは異なる文化に育つ子どもを通して子どもとは何かを考えます。 授業の概要 この時間は狩猟民ヘアー・インディアン、 ジャカルタに住むムスリムなどを事例として子どもについて考えていく予定です。 授業計画 <前期> 1.切ることと創ること 2.一人で生きること 3.親子のつながり 4.あそび仲間 5. 「あそび」としての子育て 6. 「親にならない」という決断 7.厳しい自然の中の子育て 8. 「子どもぎらいの」文化 9.母系制社会の子ども 10.男女の分業 11.しつけの男女差 12.離婚と子ども 13.文化のなかの教育 14.観る・集める・考える 15.発見のためのフィールドワーク 試験・課題等の内容 下記のテキストを輪読しながら子どもおよび彼らをとりま く環境、母親、家族についてについて学び、参加者各自が 発表する形をとります。 テキスト 原ひろ子『子どもの文化人類学』 (晶文社) 『観る・集める・考える−発見のためのフィールドワーク』 (カタツムリ社) 評価方法 発表内容 40% 出席を含む参加態度 20% 学期末のレポート 40% 参考文献 綾部恒雄 編『女の文化人類学』 (弘文堂) 原ひろ子 編『家族の文化誌』 (弘文堂) 138 科目名 外国人言語支援法 (Language Support for Foreign Residents) 担当者 宮崎 聖乃 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 文化共生社会を目指した言語支援について考える 授業計画 <後期> 1.多文化共生社会とは① 「外国人」とはだれか 2.多文化共生社会とは② 身近な「外国人」−長崎市の場合 3.多文化共生社会における支援の必要性とさまざまな支援のあり方① 4.多文化共生社会における支援の必要性とさまざまな支援のあり方② 5.支援対象者① 6.支援対象者② 7.支援内容① 8.支援内容② 9.支援者① 10.支援者② 11.支援活動計画① 12.支援活動計画② 13.支援活動計画③ 14.まとめ 15.まとめ 試験・課題等の内容 グループ発表(さまざまな地域・施設で行われている言語 支援について) レポート(テーマは授業中に指示) テキスト 授業の中で配布 参考文献 授業の中で紹介 評価方法 グループ発表 40% レポート 40% 出席等 20% 科目名 エスニシティ (Ethnicity) 担当者 石井 奈緒 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 私たちのまわりには「エスニック」という言葉があふれていますが、現代社会を考える上でこの言葉は重要な意味も持っ ています。これは日本語の「民族」という言葉に近いと言えますが「民族」では言い表せない動態的な意味も含んでいま す。他文化を知り、他国を知るために、また同時に自国、自文化を知るために大切なこの概念が、どのように議論されて きたかを検討することを通じて社会科学的な視点からエスニシティを考える力を養います。 授業の概要 下記に掲げたものは、エスニシティに関する基礎的な学術論文ですが、このほかにも、身の回りのエスニシティに関する 事柄を取り上げる予定です。 授業計画 <後期> 1.エスニシティと民族 2.民族とエスニック集団の差異 3.エスニック集団の定義 4.文化を担う単位・組織の型としてのエスニック集団 5.エスニック集団の境界 6.多エスニック社会体系 7.アイデンティティと価値観の連関 8.エスニック集団の相互依存 9.エスニック集団と成層化 10.状況的エスニシティ 11.境界の二重性 12.生態的観点 13.人口的観点 14.アイデンティティ変更の要因 15.文化接触と変化(文化変容) 試験・課題等の内容 テキスト 下記のテキストを輪読しながらエスニシティについて学び、 『 「エスニック」とは何か…エスニシティ基本論文選』 参加者各自が発表する形をとります。 (新泉社) 評価方法 発表内容 40% 出席を含む参加態度 20% 学期末のレポート 40% 参考文献 『岩波講座 文化人類学』全十三巻(岩波書店) 139 健康生活学部 子ども学科 専門科目 授業の概要 「支援」という言葉には「困っている人を助けてあげる」という印象を抱きがちであるが、 多文化共生社会を目指した支援は、 必ずしもそういった一方向的に限らない。地域住民としての「外国人」が年々増加している現状を理解し、その現状にふ さわしい支援のあり方を言語支援を中心に見ていく。 授業では小グループによるディスカッションや発表も行う予定。 科目名 Integrated English V・VI (Integrated English V・VI) 担当者 Timothy Allan, John Anderson, Andrew Gorringe 単位数 各1単位(半期) Goals and Themes: 1. Developing students' English proficiency in the four primary language skills of speaking, listening, reading and writing 2. Increasing students' knowledge of the structural characteristics of the English language (phonology, lexis, grammar, function and discourse) 3. Developing students' presentation skills Summary Outline: This course is the third year of a four-year program in Integrated English. Students will practise the various language skills and gain knowledge of the structural characteristics of English in a highly integrated and communicative fashion. This is a progressive course, where each level builds on what was previously learned, and the content and tasks become increasingly complex. In Integrated English V and VI students will develop their fundamental English skills as well as presentation skills. Contents: First Semester 1.Interesting Lives 1 2.Interesting Lives 2 3.Personal Tastes 1 4.Personal Tastes 2 5.World Cultures 1 6.World Cultures 2 7.Review 1 8.Socializing 1 9.Socializing 2 10.Law and Order 1 11.Law and Order 2 12.Strange Events 1 13.Strange Events 2 14.Review 2 15.Term 1 Conclusion Second Semester 1.Problem Solving 1 2.Problem Solving 2 3.Behavior 1 4.Behavior 2 5.Material World 1 6.Material World 2 7.Review 1 8.Fame 1 9.Fame 2 10.Trends 1 11.Trends 2 12.Careers 1 13.Careers 2 14.Review 2 15.Term 2 Conclusion Assignments and Examinations: Students will be expected to participate in activities and complete all homework assignments. There will be inclass tests. Details regarding specific assignments and the testing schedule will be given in class. Textbook(s): McCarthy, McCarten, and Sandiford, Touchstone, Student's Book 4 (Cambridge University Press) McCarthy, McCarten, and Sandiford, Touchstone, Workbook 4 (Cambridge University Press) Evaluation: Testing 70% Participation 30% Reference Materials: will be explained in class time. 科目名 英語児童文学 (Children's Literature in English-Speaking World) 担当者 上野 葉子 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 英米の代表的な児童文学作品について基本的な知識を身につける。 授業の概要 英米の児童文学は、ファンタジーとリアリズムの二つの流れをもっている。その流れをたどりながら、時代を追って主要 な作品に触れる。また、平易な児童文学作品を実際に英語で読み、英語力を養成する。 授業計画 <前期> 1.児童文学のはじまり 2.昔話と児童文学 3.近代ファンタジーの成立 4. 〃 5.19世紀のリアリズム児童文学 6. 〃 7.20世紀初頭の児童文学 8. 〃 9. 〃 10.2つの大戦の間の児童文学 11. 〃 12.現代のファンタジー児童文学 13. 〃 14.現代のリアリズム児童文学 15. 〃 試験・課題等の内容 定期試験のほかに、課題図書について小テストを数回実施 する。 評価方法 定期試験 60% 小テスト 30%授業への参加態度(出欠 を含む) 10% 140 テキスト 谷本誠剛『児童文学入門』 (研究社) C. S. Lewis, The Voyage of the Dawn Treader. その他、プリントを配付する。 参考文献 授業中に指示する。 科目名 早期英語教育演習Ⅰ・Ⅱ (Early Childhood English Education Workshop I & II) 担当者 政次 カレン 単位数 各2単位(半期) Goals and Themes: Students will learn and practice methods for teaching English to children in the Japanese context, from kindergarten to elementary school. Students will increase their confidence in using English while learning activities suitable for children's English classes. Contents: First Semester 1.Introduction 2.Classroom English 3.Introduction to listening 4.Listening games 5.Holiday activities 6.Listen and do 7.Listening activities design. 8.Teaching practice planning workshop 9.Teaching practice planning workshop 10.Teaching practice preparation 11.Teaching practice feedback. 12.Introduction to Speaking/TP 13.Vocabulary games/TP 14.Speaking games. 15.Summary and feedback. Assignments and Examinations: Students will complete portfolio tasks, plan activities, and prepare materials for use in teaching practice. There will be regular reading homework. Evaluation: Attendance & participation: 30% Assignments and portfolio tasks: 70% Second Semester 1.Introduction to phonics 2.Introduction to reading 3.Introduction to writing 4.Storytelling 5.Story activities 6.Literacy activities design/TP 7.Drama/TP 8.Craft 9.Materials design/TP 10.Classroom management/TP 11.Classroom management/TP 12.Lesson planning 13.Curriculum design 14.Evaluation & assessment. 15.Review and feedback. Textbook(s): M. Slattery & J. Willis, 外山節子『子ども英語指導ハンド ブック English for Primary Teachers.』 (OUP/Obunsha) Reference Materials: Teacher handouts 科目名 早期英語教育実習Ⅰ・Ⅱ (Early Childhood English Education Teaching Practice I & II) 担当者 政次 カレン 単位数 各2単位(半期) Goals and Themes: Students will plan English lessons and teach them to children in local kindergartens and elementary schools, using skills learned in the Early Childhood English Education Workshop classes. 早期英語教育演習で学習したことを実際に実践する授業である。近隣の保育園や小学校で英語活動の実習を行う。 Summary Outline: Students will prepare for and carry out teaching practice at local kindergartens and elementary schools. They will observe, plan, prepare and reflect on the teaching experience. They will create a portfolio of lesson plans and teaching materials to use in the future. 授業観察から始め、指導案作成、それにもとづいて、教材・教具の準備、そして、実習後の振り返りを行う。将来利用で きるよう、指導案や教材はすべてポートフォリオに整理していく。 Contents: First Semester 1.Introduction 2.Classroom English 3.Introduction to listening 4.Listening games 5.Holiday activities 6.Listen and do 7.Listening activities design. 8.Teaching practice planning workshop 9.Teaching practice planning workshop 10.Teaching practice preparation 11.Teaching practice feedback. 12.Introduction to Speaking/TP 13.Vocabulary games/TP 14.Speaking games. 15.Summary and feedback. Assignments and Examinations: Students will plan activities, prepare materials and carry out teaching practice in local kindergartens and elementary schools. Evaluation: Attendance & participation: 30% Preparation and completion of teaching practice: 70% Second Semester 1.Introduction to phonics 2.Introduction to reading 3.Introduction to writing 4.Storytelling 5.Story activities 6.Literacy activities design/TP 7.Drama/TP 8.Craft 9.Materials design/TP 10.Classroom management/TP 11.Classroom management/TP 12.Lesson planning 13.Curriculum design 14.Evaluation & assessment. 15.Review and feedback. Textbook(s): M. Slattery & J. Willis, 外山節子『子ども英語指導ハンド ブック English for Primary Teachers.』 (OUP/Obunsha) Reference Materials: Teacher handouts 141 健康生活学部 子ども学科 専門科目 Summary Outline: This is a practical workshop-style class with the emphasis on teaching English through English. Students will learn and practice teaching methods in class in preparation for teaching practice at local elementary schools and kindergartens. 日本の保育園や幼稚園から小学校までの子ども達を対象に英語を教えるための基本的な教授法を学ぶ。子ども英語の活動 を組み立てる上で、対象者のレベルや年齢や発達段階に適した活動とはどのようなものかを学習する。また、教師として の自分の英語力に自信をつけるため、英語力も伸ばしていく。 科目名 保育所実習 (Practice of Child Care in Nursery) 担当者 重成 久美、福地 友子 単位数 2単位(通年) 授業の到達目標及びテーマ 目 標:保育所保育を実践し、保育士に必要な資質・能力・技術を習得し、自己課題を明確にする。 テーマ:保育士の専門性 授業の概要 保育実習Ⅰを踏まえ、子ども理解、保育理解を深化させながら指導計画を立案し、保育技術を高める。 また、実習体験を深化させながら、今後求められる保育士の専門性について考察する。 授業計画 <前期> 1.オリエンテーション ・体験実習のふり返りと自己課題の発見 2.保育実習Ⅱの意義と目的、内容 ・実習日誌の書き方 3.保育実践研究① ・指導計画の立案 4.保育実践研究② ・保育実践の準備 5.保育実践研究③ ・保育実践の準備 6.保育実践研究④ ・保育実践実習 7.保育実践研究⑤ ・保育実践のふり返り 8.保育実践研究⑥ ・指導計画の修正 9.実習課題の設定 10.実習の心得 11.保育所実習 12.保育所実習 13.保育実習Ⅱのふり返り 14.実習課題のまとめ① 15.実習課題のまとめ② ・自主実習オリエンテーション <後期> 1.準備実習のふり返り 2.自己課題のまとめと個別指導① 3.自己課題のまとめと個別指導② 4.自己課題のまとめと個別指導③ 5.自己課題のまとめと個別指導④ 6.自己課題のまとめと個別指導④ 7.保育士の専門性① ・保育内容・方法の再考 8.保育士の専門性② ・ゲストスピーカーによる講話 9.保育士の専門性③ ・保育士の倫理観 10.保育士の専門性④ ・保育士への道 11.現代保育事情① 12.現代保育事情② 13.現代保育事情③ 14.実習報告会 15.まとめ 試験・課題等の内容 自己課題レポート テキスト 『保育実習の手引き』 評価方法 授業参加状況30%、実習評価70% 参考文献 厚生労働省『保育所保育指針解説書』フレーベル館 科目名 音楽Ⅳ (Music IV) 担当者 福地 友子、他非7名 単位数 2単位 授業の到達目標及びテーマ 保育者としてふさわしい音楽性や豊かな感性、想像力を高めるとともに、現場の即戦力となる技術力・応用力の習得をめ ざす。就職・採用試験のためのピアノと声楽(弾きうたい)の実践的能力向上を目的とする。 授業の概要 ピアノでは、表現力を高め、さらに初見、うたの伴奏(即興)づけを中心に、リトミックあるいは運動のためのピアノ曲 を個人指導により学ぶ。 声楽では、保育現場を想定した模擬指導を主に、子どもと音楽の総合的なかかわり方を学ぶ。子どもの主体的、創造的な 表現活動を豊かにする働きかけ方を追求する。 クラスによる実践講座方式で行う。 授業計画 <前期> *ピアノ、15回の個人レッスンを行う。 *声楽 1.ガイダンスコードネーム復習、子どもの歌・表現法・伴奏法 2.初見・弾き歌い(季節・生活他) 3.〃 ちょうちょう、チューリップ、めだかのがっこう他 4.模擬指導 5.オリジナル手遊び作り 6.オリジナル手遊び作り 7.初見・弾き歌い(季節・生活他) 8.〃 さんぽ、あめふりくまのこ、ドロップスのうた他 9.模擬指導 10.初見・弾き歌い(季節・生活他) 11.〃 まつぼっくり、アイアイ、思い出のアルバム他 12.模擬指導 13.模擬指導 14.まとめ 15.まとめ 試験・課題等の内容 実技試験 ピアノ小品曲・弾き歌い 評価方法 実技試験・受講態度により総合的に評価する。 142 テキスト ピアノ…担当者が選ぶピアノ曲・子どもの歌など 声楽 …いろいろな伴奏で弾ける選曲『こどものうた100』 (チャイルド本社) 他、プリント配布 科目名 セミナーa・b (Seminar a・b) 担当者 石川 由香里 単位数 2単位 授業のテーマ及び到達目標 卒論を制作するのに必要な知識・技術について習得する 授業計画 <前期> 1.各自のテーマ確認 2.基礎文献研究(1) 3.基礎文献研究(2) 4.基礎文献研究(3) 5.方法論について(1) 6.方法論について(2) 7.方法論について(3) 8.先行研究紹介(1) 9.先行研究紹介(2) 10.論文の構成(1) 11.論文の構成(2) 12.研究方法とテーマの接合 13.研究方法の設定(1) 14.研究方法の設定(2) 15.まとめと考察 <後期> 1.研究の経過報告(1) 2.研究の経過報告(2) 3.研究の軌道修正(1) 4.研究の軌道修正(2) 5.先行研究との関連付け(1) 6.先行研究との関連付け(2) 7.結果の分析(1) 8.結果の分析(2) 9.結果のまとめ(1) 10.結果のまとめ(2) 11.参考文献の確認 12.要旨作成 13.報告原稿作成 14.研究報告 15.まとめと考察 試験・課題等の内容 各自の研究テーマに沿った課題を出す テキスト なし 評価方法 レポートで評価する。 評価 出席20%、レポート80% 参考図書 必要に応じて、別途指示する。 澤田昭夫『論文の書き方』(講談社学術文庫) 科目名 セミナーa・b (Seminar a・b) 健康生活学部 子ども学科 専門科目 授業の概要 各自の卒論で扱う事柄をテーマに、基礎研究から考察までを計画的に進める 担当者 上出 恵子 単位数 各2単位(半期) 授業の到達目標及びテーマ 今までの様々な学びを通し培ってきた問題意識をさらに先鋭化し、それぞれの研究の進化と深化を目指します。 授業の概要 児童文化財の研究を、絵本、おもちゃ、児童文学等を中心に行います。それぞれが選択したテーマにそった発表を行い、 調査研究および表現力に磨きをかけていきます。また互いに発表を聞き、積極的に質疑応答を行うことによって、多岐に わたる知識を得ると同時にそれぞれの問題意識に磨きをかけます。 授業計画 <前期> 1.前期オリエンテーション 2.前期研究発表の日程・担当者の決定 3.研究発表 4. 同上 5. 同上 6. 同上 7. 同上 8. 同上 9. 同上 10. 同上 11. 同上 12. 同上 13. 同上 14. 同上 15.まとめ <後期> 1.後期オリエンテーション 2.後期研究発表の日程・担当者の決定 3.研究発表 4. 同上 5. 同上 6. 同上 7. 同上 8. 同上 9. 同上 10. 同上 11. 同上 12. 同上 13. 同上 14. 同上 15.まとめ 試験・課題等の内容 試験は行いません。課題は各自の選択に任せます。 テキスト 使用しません。 評価方法 各期末の小論文:40% 発表・課題・提出物:40% 出 席:20% 参考文献 各自選択のテーマに応じたものを必要があれば提示します。 143 科目名 セミナーa・b (Seminar a・b) 担当者 重成 久美 単位数 各2単位(半期) 授業の到達目標及びテーマ 目 標:卒業論文の作成に必要な手続きや方法を獲得し、論理的な思考力を養う。 テーマ:卒業論文の作成 授業の概要 保育・発達支援及び特別支援等に関する研究について、実践から課題設定をし、文献収集、研究計画の立案、データ収集、 考察までゼミ形式で進める。 授業計画 <前期> 1.オリエンテーション 2.研究の意義 3.先行研究の紹介①(保育・発達) 4.先行研究の紹介②(特別支援) 5.研究方法について①(文献収集・講読) 6.研究方法について②(論文の構成) 7.研究方法について③(調査方法) 8.研究方法について④(考察) 9. 10. 文献講読 11. 12.研究テーマの設定 13.研究計画の立案① 14.研究計画の立案② 15.まとめ <後期> 1. 2. 3. 4. 研究の経過報告と討議 5. 6. 7. 8. 9. 10. 結果の分析とまとめ 11. 12. 13.プレゼンテーションの方法① 14.プレゼンテーションの方法② 15.まとめ 試験・課題等の内容 文献講読、発表、討議 テキスト なし 評価方法 ・出席状況30% ・研究発表、討議70% 参考文献 論文の書き方に関する文献を紹介する。 科目名 セミナーa・b (Seminar a・b) 担当者 篠永 洋 単位数 各2単位(通年) 授業の到達目標及びテーマ このセミナーでは主に『卒業制作』を行いたい人、 「造形」 「表現」について深く思考したい人を対象とする。 また、各自のテーマについて討議や実践を通し「ものをみる目」 「思考する愉しみ」を養うことを目標とする。 授業の概要 保育の現場における表現活動に関する研究テーマについてゼミ形式により学習する。最終的にまとめる形式は論文のカタ チのみにとらわれないこととする。 授業計画 <前期> 1.オリエンテーション 2.研究テーマについて 3. 4. 5. 6. 7. 8. 各自の調査・研究の発表と討議 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15.まとめ 試験・課題等の内容 各自のテーマに関するレジュメの作成や発表。試作・実践 の内容。 評価方法 出席および受講姿勢 30% 発表・討議 40% 事前準 備の内容(試作等)30% 144 <後期> 1.中間発表 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 各自の調査・研究の発表と討議 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15.まとめ テキスト なし 参考文献 適宜紹介する。 科目名 セミナーa・b (Seminar a・b) 担当者 田渕 久美子 単位数 各2単位(半期) 授業の到達目標とねらい このセミナーは、 「教育」について深く考えたい人、卒論を書きたい人を対象とする。教育学の視点から、これまでの学 びをもとに各自のテーマを持ち、ひとまとまりの卒論もしくはゼミ論文として仕上げることが目標である。 授業計画 <前期> 1.オリエンテーション 2.研究方法を学ぶ(レポート・論文のまとめ方、文献の 探し方、調査の仕方など)① 3.研究方法を学ぶ② 4.研究方法を学ぶ③ 5.研究方法を学ぶ④ 6.各自のテーマを定める 7.研究発表とディスカッション 8. 以下続く 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 試験・課題等の内容 各自のテーマに沿った文献の講読と研究発表(輪番) 評価方法 受講態度・出席状況を20% 卒論執筆者については研究発表の内容、そうでない者はゼ ミ論文を80%として評価する。 科目名 セミナーa・b (Seminar in Social Welfare) <後期> 1.論文の構成① 2.研究発表とディスカッション 3. 以下続く 4. 5. 6. 7. 8.論文の構成② 9.研究発表とディスカッション 10. 以下続く 11. 12. 13. 14. 15. テキスト 受講者が決まってから、それぞれの関心のある内容をみて、 共通のテキストを指定する。 参考文献 論文の書き方に関する文献や各自の研究内容に即した文献 を適宜紹介する。 担当者 徳永 幸子 単位数 各2単位(半期) 授業の到達目標及びテーマ 到達目標:卒業論文を計画的に作成していく手続きや方法を身につける。 テ ー マ:卒業論文の作成 授業の概要 各自が設定した研究テーマにもとづき、発表と討議を中心にすすめていく。 授業計画 <前期> 1.オリエンテーション 2.卒論の書き方 3.研究テーマと方法の設定 4.研究発表と討議 5.研究発表と討議 6.研究発表と討議 7.研究発表と討議 8.研究発表と討議 9.研究発表と討議 10.研究発表と討議 11.研究発表と討議 12.研究発表と討議 13.卒論の構成の検討 14.卒論の構成の検討 15.前期のまとめ <後期> 1.研究発表と討議 2.研究発表と討議 3.研究発表と討議 4.研究発表と討議 5.研究発表と討議 6.研究発表と討議 7.研究発表と討議 8.研究発表と討議 9.研究発表と討議 10.研究発表と討議 11.研究発表と討議 12.研究発表と討議 13.卒論発表会の準備 14.卒論発表会の準備 15.卒論の振り返りとまとめ 試験・課題等の内容 研究発表 テキスト なし 評価方法 研究発表 50% 討議 50% 参考文献 白井利明・高橋一郎(2008) 『よくわかる卒論の書き方』 (ミ ネルヴァ書房) 145 健康生活学部 子ども学科 専門科目 授業の概要 教育や学校、学齢児童・生徒に関する教育的問題について関心のある人を歓迎する。ちなみに、これまでの受講者の卒論 テーマは、不登校、子どもの問題行動、教育格差、学習支援、女子教育史、学童保育、性教育などである。 科目名 セミナーa・b (Seminar a・b) 担当者 矢野 潔子 単位数 各2単位(半期) 授業の到達目標及びテーマ 到達目標:1.研究の必要性について述べることができる。 2.研究課題に対応した研究デザイン、研究方法について説明できる。 3.研究計画書を作成することができる。 4.論文を作成し、プレゼンテーションをすることができる。 テ ー マ:養護教諭として必要な研究能力の向上 授業の概要 学校保健領域から、研究テーマを決定する。論文の作成過程を通して、 「養護実践」における研究の意義と役割について 理解することを目的とする。授業は、研究に関する基本的な知識や方法論について体系的に学び、具体的な展開方法が理 解できるようにゼミ形式で進める。 授業計画 <前期> 1.養護教諭の行う研究の意義 2.研究の種類と研究方法の特徴 3.研究の進め方 4.文献検索の意義と方法 5.文献検索① 6.文献検索② 7.論文のクリティーク① 8.論文のクリティーク② 9.論文のクリティーク③ 10.論文のクリティーク④ 11.論文のクリティーク⑤ 12.研究課題の決定 13.研究計画書の作成① 14.研究計画書の作成② 15.まとめ <後期> 1.研究のまとめ方① 2.研究のまとめ方② 3.ディスカッション① 4.ディスカッション② 5.ディスカッション③ 6.ディスカッション④ 7.ディスカッション⑤ 8.プレゼンテーション技法① 9.プレゼンテーション技法② 10.研究発表① 11.研究発表② 12.研究発表③ 13.研究発表④ 14.研究発表⑤ 15.まとめ 試験・課題等の内容 各自の研究テーマに関連した課題を出す テキスト 指定しない 評価方法 論文70% 授業への参加態度30% 参考文献 適宜指示する 科目名 看護臨床実習 (Nursing Clinical Practice) 担当者 矢野 潔子 単位数 3単位(通年) 授業の到達目標及びテーマ 到達目標:1.人間理解、発育発達およびさまざまな健康レベルの理解 2.人々の発育発達課題や健康課題の理解 3.保健・医療・福祉の役割の理解 4.子どもと子どもの生活の場の理解 5.養護教諭として必要な基本的機能の習得 テ ー マ:様々な発育発達および健康レベルの子どもの理解 授業の概要 既習の知識・技術をもとに、病院における看護活動の見学および実習を行う。様々な発育発達および健康レベルの子ども を理解し、養護教諭としてのケアの視点と能力向上、専門機関との連携について学ぶ。実習体験をとおして、養護教諭と しての責任感、個人の人権を尊重した患者とのかかわり方、健康や生命への関心と畏敬の念を培う。実習に際しては事前・ 事後指導を行い、実習記録を課す。 授業計画 <後期> 1.オリエンテーション(講義) 2.小児看護とは(講義) 3.記録の意義,看護記録の方法(講義) 4.バイタルサイン(演習) 5.子どものフィジカルアセスメント(演習) 6.事例検討(講義) 7.看護過程の展開①(演習) 8.看護過程の展開②(演習) 9.グループ演習(演習) 10.看護過程の展開③(演習) 11.看護過程の展開④(演習) 12.看護計画の実施①(演習) 13.看護計画の実施②(演習) 14.グループカンファレンス(講義・演習) 15.臨床実習の事前指導 <前期> 1. 2. 3. 4. 5. 臨床実習(施設) 6. 7. 8. 9. 10. 11.実習のまとめ(グループ毎) 12.実習のまとめ(グループ毎) 13.臨床実習の事後指導 14.事例報告会① 15.事例報告会② 試験・課題等の内容 課題レポートを課し、試験は実施しない。 テキスト なし(資料を配布する) 評価方法 出席および受講・演習への取組み 10% 実習施設の評価 80% 実習記録 10% 参考文献 黒田祐子『わかりやすい看護過程』 (照林社) 146 科目名 発達臨床演習Ⅱ (Special Practicum on Developmental Clinical Psychology II) 担当者 土居 隆子 単位数 2単位 授業の概要 学内や学外の子育て支援にかかわる活動に連続して参加することで、 「いま求められている子育て支援」を体験する。保 育園・行政・保健福祉分野など多方面で実際に行われている活動に子育て支援実習を行い、参加する親子の姿や実際にか かわる体験からニーズを理解し、必要な支援を学ぶ。また、支援の現場で使われている様々な技術を身につける。 授業計画 < 期> 1.子育て支援とは Ⅰを振り返る 2.リーダーとしての資質を考える 3.子育て支援教室の実際(学内・学外実習) 4.子育て支援教室の実際(学内・学外実習) 5.子育て支援教室の実際(学内・学外実習) 6.子育て支援教室の実際(学内・学外実習) 7.子育て支援教室の実際(学内・学外実習) 8.中間報告・疑問点の整理 9.子育て支援教室の実際(学内・学外実習) 10.子育て支援教室の実際(学内・学外実習) 11.子育て支援教室の実際(学内・学外実習) 12.子育て支援教室の実際(学内・学外実習) 13.子育て支援教室の実際(学内・学外実習) 14.実際に生かす為に必要な事項を考える 15.現代社会と子育て支援 試験・課題等の内容 テキスト 講義の中で示すが、演習で講義中の態度が非常に重要にな 講義の中で提示 る。 自分の知識・技術として身につけるか積極性を求めます。 参考図書 評価方法 講義の中で提示 出席 20% 演習への関心・参加意欲・態度 40% レポート 40% 科目名 Integrated English VII・VIII (Integrated English VII・VIII) 担当者 政次 カレン 単位数 1単位(通年) Goals and Themes: Improving students’English proficiency in speaking, listening, reading and writing. Increasing students’knowledge of the structure of English (phonology, lexis, grammar, function and discourse). Further developing students’discussion and presentation skills. Summary Outline: This is the fourth year of the Integrated English program. Students will practice the various language skills and gain knowledge of the structural characteristics of English in a highly integrated and communicative fashion. In addition to improving their overall English skills, Integrated English VII and VIII will also help students further develop their discussion and presentation skills. Contents: First Semester 1.Introduction 2.Identity 3.Identity 4.Values 5.Values 6.Culture shock 7.Culture shock 8.Mid-term oral test 9.Culture in Language 10.Culture in Language 11.Body language & Customs 12.Body language & Customs 13.Individualism 14.Individualism 15.Final oral test & Review Assignments and Examinations: Students will be expected to participate in activities and complete all homework assignments. There will be inclass tests. Details of specific assignments and the testing schedule will be given in class. Second Semester 1.Review 2.Politeness 3.Politeness 4.Communication Styles 5.Communication Styles 6.Gender & Culture 7.Gender & Culture 8.Mid-term oral test 9.Diversity 10.Diversity 11.Social Change 12.Social Change 13.Global Community 14.Global Community 15.Final oral test & review Textbook(s): J. Shaules, H. Tsujioka & M. Iida: Identity (2004) Oxford University Press Reference Materials Teacher handouts Evaluation: Testing: 50% Assignments & presentations: 20% Participation: 30% 147 健康生活学部 子ども学科 専門科目 授業の到達目標及びテーマ 発達臨床演習Ⅰで、学内の「親子遊び教室」の参加と見学、実際に地元で行われている子育て支援を見学し「子育て支援」 とは何かを具体的に体験し、子育て支援のイメージを基に進める。 Ⅰの体験を基に発達臨床Ⅱでは、健康な親子の関わりを促進出来る様に、乳幼児を対象に行う「子育て支援」を運営する 知識・方法・技術を具体的に学ぶ。現場で実際に生せる力を身につけることを目的とする。 科目名 英語リーディング活動Ⅰ (Reading Activities I) 担当者 上野 葉子 単位数 1単位 授業の到達目標及びテーマ 英語の児童文学を実際に読むことによって、英語のリーディング力を養成すると同時に、英語圏の子ども文化への理解を 深める。児童文学を英語のアクティビティに生かす方法についても考える。 授業の概要 授業では、A. A. Milne の Winnie-the Pooh を読み、その独特の英語表現や穏やかなユーモア、子ども時代への郷愁を読 みとる。また、Burnett の The Secret Garden を自習用として読んできてもらい、確認テストを数回実施する。また、絵本 や児童文学を子ども英語活動に活用するアイディアについて書かれた英文を読む。 授業の履修者は、意欲的に参加することが必要である。 授業計画 <前期> 1.はじめに Winnie-the Pooh Chapter 1 2.Winnie-the Pooh Chapter 1 3.Winnie-the Pooh Chapter 2 4.Winnie-the Pooh Chapter 3 5.Winnie-the Pooh Chapter 4 6.Winnie-the Pooh Chapter 5 7.Winnie-the Pooh Chapter 6 8.Winnie-the Pooh Chapter 7 9.Winnie-the Pooh Chapter 7 10.Winnie-the Pooh Chapter 8 11.Winnie-the Pooh Chapter 8 12.Winnie-the Pooh Chapter 9 13.Winnie-the Pooh Chapter 10 14.絵本・児童文学を使ったアクティビティについて 15.絵本・児童文学を使ったアクティビティについて 試験・課題等の内容 期末試験、自習テキスト確認テスト。 評価方法 期末試験 50% 自習テキスト確認テスト 30% 出欠および授業への参加態度 20% 148 テキスト A. A. Milne, Winnie-the Pooh. Frances Hodgson Burnett, The Secret Garden. プリント
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