作成日:2015 年 4 月 20 日 市況コメント ファンドマネージャーの市況に関するコメント~2015 年 3 月 当社取り扱いファンドの月次レポートの中からファンドマネージャーのコメントの一部を抜粋し たものです。現時点での投資判断を示したものであり、将来の市況環境の変動等を保証するもの ではありません。 <日本株> (出所)「ダイワ新成長株主還元株ファンド-株主の微笑み-」 3 月の国内株式市場は、JPX 日経 400 指数で前月末比 1.4%上昇しました。上旬は、2 月の米国 雇用統計の上振れによる利上げ早期化・加速化懸念などを受けて、株式市場は上値の重い展開と なりました。しかし中旬に入ると、自動車業界などを中心に高水準のベア妥結報道が相次いだこ とや、主要企業の株主重視姿勢の強まりが報じられたことなどが好感され、株価は大きく上昇し ました。月末にかけては、高値警戒感が強まる中、2 月の鉱工業生産の下振れなどもあり、株価 は幾分調整しました。 <北米株> (出所)「米国リバーサル戦略ツインαネオ(毎月分配型)」 3 月の米国株式市場は、米ドルが大幅に上昇していることへの懸念や、米国での利上げ時期が 意識される中、やや上値の重い展開となり下落しました。3 月半ばに開催された FOMC(米連邦 公開市場委員会)後の声明で、FRB(米連邦準備制度理事会)は早期利上げにやや慎重な姿勢を 示したことを受けて、市場は一時強含みました。しかし、米国の経済指標がまちまちだったこと や、原油価格が大きく変動したこと、米国外で景気テコ入れを目指した緩和姿勢が続くと見られ たことなどを背景に、月末にかけてボラティリティ(価格変動性)が高まりました。 <欧州株> (出所)「ニッセイ欧州株式厳選ファンド」 当月の欧州株式市場は、欧州中央銀行(ECB)が発表した量的金融緩和の一環である拡張資 産購入プログラムによる金利低下やそれに伴うユーロ安、更に欧州地域における経済指標の上振 れ傾向などを好感し、上昇しました。 上旬は、米国の景況感指標が市場予想ほど良好でなかったことや、2 月の米雇用統計が予想を 上回る内容であったことから米連邦準備制度理事会(FRB)による早期利上げ懸念が台頭し、 年初以来大きく上昇してきた株式市場の上値を抑えました。しかし、欧州の景況感指標は改善を 示したことやドイツの小売売上高や鉱工業生産などの経済指標が相次いで上振れて発表されたこ と、更にECBによる域内総生産(GDP)成長率の見通し引き上げや月 600 億ユーロの債券購 入を 9 日から開始したことが金利の低下やユーロ安へと繋がり、株式市場を下支えしました。 その後、ギリシャ政府とユーロ諸国の財政改革措置を巡る不透明感がくすぶり続けたものの、 ユーロ安が一層加速していく中で自動車関連やヘルスケアを中心とした輸出関連株が相場をけん 引するかたちで上昇しました。また、17-18 日にかけて開催された米連邦公開市場委員会(FO MC)において、利上げを急がない姿勢を明確にしたハト派寄りの内容となったことが世界的な 株価上昇につながりました。 月末にかけては、ドイツの企業景況感指数やユーロ圏製造業景況感指数が市場の予想以上に改 善を示しました。またギリシャ首相とドイツ首相の会談を経てギリシャ金融支援について楽観的 な見方が強まりました。しかし、ユーロ安の流れが一服したことやイエメン情勢悪化による地政 学リスクの高まり、更にドル高や原油安による企業業績への懸念から米国株式市場が軟調となっ たことが重荷となり、やや上げ幅を縮めて月末を迎えました。 ※後述の当資料のお取り扱いにおけるご注意をよくお読みください。 1/4 作成日:2015 年 4 月 20 日 市況コメント <アジア・オセアニア株> (出所)「UBS 中国株式ファンド」 当該期間の中国株式市場は、上海 A 株市場、深セン A 株市場、香港 H 株市場は前月比で上昇 しましたが、レッドチップス市場は前月比で小幅に下落しました。 月初、中国人民銀行が利下げを行ったことなどから中国株式市場は上昇してスタートしました。 その後、新規株式公開に伴って既存株式から資金が流出するとの懸念などから中国株式市場は一 時下落しましたが、その後、当局が銀行による証券業務への進出を認める可能性を示唆したこと、 金融緩和の影響から融資が着実に増加している傾向が明らかになったことなどから中国株式市場 は再び上昇しました。月の後半、全国人民代表大会閉幕後の記者会見において李首相が経済成長 が鈍化した場合になんらかの措置を取る意向を示唆し、当局による追加景気刺激策への期待が高 まったことなどを背景として、中国株式市場は引き続き上昇しました。 <グローバル株> (出所)「ニッセイ次世代医療ファンド」 当月の世界の株式市場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)の利上げ時期を巡る思惑や、欧 米企業の業績動向に左右される展開となり、月末にかけて下落しました。 上旬は、原油安や米ドル高の悪影響による米国企業の収益見通しの引き下げや、2 月の米雇用 統計が市場予想を上回る強い内容であったことから早期利上げ観測が強まり、株式相場は売りに 押されました。 しかし、中旬になると、欧州においては、欧州中央銀行(ECB)による金融緩和を受けたユ ーロ安を背景に、輸出企業の業績が押し上げられるとの期待が高まったことや、米連邦準備制度 理事会(FRB)が経済・金利の見通しに対し予想以上に慎重な姿勢を示したことから早期利上 げ懸念が後退したことを好感して株式市場は上昇に転じました。 下旬にかけては、ヘルスケア業界などでの大型合併・買収(M&A)動向がプラスに寄与する 一方で、サウジアラビアを中心とした中東諸国がイエメンへの軍事介入に踏み切るなど地政学リ スクが高まったことや、1-3 月期の決算発表を控え、米ドル高による米国企業の競争力の低下に よる業績への懸念も嫌気され、再び弱含む展開となり、下落して当月末を迎えました。 <国内債券> (出所)「エス・ビー・日本債券ファンド (愛称)ベガ」 国内債券相場は、10 年国債利回りで 0.40%を挟んだもみ合いとなりました。上旬は、10 年国 債の入札が不調だったことなどを受け、相場は下落し 10 年国債利回りは一時 0.4%台後半まで上 昇しました。ただ、ECB(欧州中央銀行)が追加緩和策の一環として欧州国債などの買い入れを 開始したことを受け欧州各国の長期金利が軒並み急低下したことや、FRB(米連邦準備制度理事 会)が利上げに慎重な姿勢を示したことなどが、国内長期金利の上昇を抑制する要因となりまし た。月後半には、20 年国債の入札が好調だったことを受け 10 年超の超長期国債中心に相場は上 昇し 10 年国債利回りは 0.3%台前半まで低下しました。月末にかけては、戻り売りに押され、10 年国債利回りは 0.40%台まで上昇しました。 <北米債券> (出所)「ダイワ米国国債ファンド -ラダー10-」 FOMC では政策金利見通しを引き下げ 3 月の米国債券市場は、金利低下となりました。月初よ り良好な経済指標の発表が相次いだことにより、金利は上昇しました。しかし、ユーロ圏の量的 緩和が開始されて、利回りを求める動きから米国債への投資需要が高まり、金利上昇幅を徐々に 縮小させました。その後は FOMC(米国連邦公開市場委員会)で政策金利や経済成長率の見通し が引き下げられ、市場の早期利上げ観測が後退したことにより、金利低下に転じました。 ※後述の当資料のお取り扱いにおけるご注意をよくお読みください。 2/4 作成日:2015 年 4 月 20 日 市況コメント <アジア・オセアニア債券> (出所)「ダイワ/フィデリティ・アジア・ハイ・イールド債券ファンド(通貨選択型)」 3 月のアジア・ハイ・イールド債券市場は、月前半は景気減速を懸念した市場心理を反映し軟 調な展開となりましたが、月後半は回復基調となりました。セクター別のパフォーマンスでは、 鉱物資源価格が軟調な中、モンゴルの石炭採掘企業は手厚い手元流動性を確保していることなど が好感され、素材セクターをけん引しました。一方で、中国の原油輸入量の急減が中国国内の需 要の低下を示唆し、中国のエネルギーセクターが反落しました。 中国では 3 月に全人代(全国人民代表大会)が行われ、2015 年の経済成長率目標を前年よりも 低い 7%前後とし、高成長から中程度の成長への移行が強調されました。中国経済の下押し圧力 が強まっている状況下、中国政府は景気への対策を強めており、構造改革を進めることにより持 続的な成長を目指しています。景気対策としては、中国人民銀行が政策金利の追加利下げや預金 準備率の引き下げを行う可能性があると市場では見込まれています。 <欧州・グローバル債券> (出所)「ダイワ・ブラジル・レアル債オープン(毎月分配型)」 金利上昇 3 月の債券市場はインフレ率の上昇に伴い追加利上げ観測が強まったことが金利上 昇要因になりました。加えて、財政再建法案が議会の反発を受けて法案の成立が難航すると懸念 されたことや、ブラジルの格下げ懸念、ブラジル・レアルの下落が追加的なインフレ懸念を強め かねないことなども金利上昇要因となりました。また、米国雇用統計を受けて米国の早期利上げ 観測が高まり、ブラジルをはじめとする新興国からの資金逃避の動きが加速しました。 <リート> (出所)「ダイワ米国リート・ファンド(毎月分配型)」 金融政策に対する安心感やリートの業界再編を背景に上昇 3 月の米国リート市場は上昇しま した。上旬は、米国雇用統計において雇用者数の大幅増加と失業率の低下が報告されると、FRB (米国連邦準備制度理事会)は今年の年央にも利上げに踏み切るとの見方が強まり、長期国債利 回りが上昇したことが嫌気されて下落しました。しかし、その後は、大手リートによる業界再編 の動きが好感されたほか、中旬に開催された FOMC(米国連邦公開市場委員会)を受けて FRB は利上げを慎重に進めるとの見方が広まったことが安心感をもたらし、市場は上昇しました。 集合住宅セクター、モール型商業施設セクターは堅調、ホテル/リゾートセクターの上値は重 く 用途別では、米国西海岸を中心に賃貸住宅の家賃の高い伸びが報告されたことが好感された 集合住宅セクターの上昇率が大きくなったほか、業界最大手リートによる同業他社への買収提案 が支援材料となったモール型商業施設セクターも堅調に推移しました。一方、米ドル高により海 外から米国への観光客数が伸び悩むとの見方からホテル/リゾートセクターは小幅ながら下落し ました。 <その他> (出所)「WTI原油先物ファンド(ロング・ポジション/ショート・ポジション/マネーポジション)」 WTI 原油先物市場は下落しました。2 月の上昇の反動から目先の利益を確定する動きが出たこ とに加え、堅調な米ドルが相場を圧迫した他、米国内の原油在庫の積み上がりも嫌気されました。 イランと欧米 6 カ国間の核開発に関する協議について、3 月末までに大枠で合意し、6 月までに全 面合意に達する可能性があると報じられ、合意が成立した場合、同国への経済制裁の一部解除に ともなう輸出拡大により、供給過剰感がさらに強まるとの観測が台頭し、3 月 17 日には清算値ベ ースで年初来安値となる 43.46 ドルまで下落しました。イランのザンガネ石油相は、原油輸出量 を最大で日量 100 万バレル増やす用意があるとしています。その後は米ドルが下落基調に転換し たことや、サウジアラビアがイエメンに軍事介入したことにより地政学的リスクが高まったこと 等から上昇に転じましたが、50 ドル超えを積極的に買い上がる動きはなく、再び 40 ドル台へ下 落しました。 ※後述の当資料のお取り扱いにおけるご注意をよくお読みください。 3/4 作成日:2015 年 4 月 20 日 市況コメント 投資信託にかかる手数料等およびリスクについて お客さまにご負担いただく費用 ファンドのご購入時や運用期間中には以下の費用がかかります。 ●直接ご負担いただく費用 購入時手数料 購入時手数料申込金額に対し、最大 3.24%(税込)を乗じて得た額。 換金(解約)手数料 1 口(当初 1 口=1 ,000 円)につき最大 21.6 円(税込)を乗じて得た 額。 信託財産留保額 信託財産留保額換金時の基準価額に対して、最大 0.5%を乗じて得た額。 ●保有期間中に間接的にご負担いただく費用 信託報酬 ファンドの計算期間を通じて毎日、ファンドの純資産総額に一定の料率 を乗じて得た額。 料率の上限は年率 2.376%(税込)。 その他の費用 監査報酬、有価証券等の売買にかかる手数料、資産を外国で保管する場 合の費用等をご負担いただきます。 *その他の費用については、運用状況等により変動するものであり、事 前に料率、上限額等を示すことができません。詳しくは、 「投資信託説明 書(交付目論見書)」をご覧ください。 ファンドのリスクについて ファンドは、株式、債券、投資信託証券など値動きのある証券(外貨建て資産には為替リスクもあり ます)に投資しますので基準価額は大きく変動します。したがって、投資元本が保証されているもの ではなく、これを割込むことがあります。委託会社の指図に基づく行為により信託財産に生じた利益 および損失は、すべて受益者に帰属します。投資信託は預貯金とは異なります。リスクの要因につい ては、各ファンドが投資する証券により異なりますので、お申込みに当たっては、各ファンドの「投 資信託説明書(交付目論見書) 」をご覧ください。 ご投資にあたっての留意点 ● 上記の手数料等およびリスクは、大和証券株式会社が取り扱う公募投資信託について記載しており ます。 ● 投資信託にかかるリスクおよび手数料等は、それぞれの投資信託により異なりますので、当該投資 信託の「投資信託説明書(交付目論見書) 」をよくお読みください。目論見書のご請求は、大和証 券のお取引窓口までお願いいたします。 ● 当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的として各ファンドの月次レポートを元に大和証券 株式会社が作成したものです。投資信託のお申込みにあたっては、「投資信託説明書(交付目論見 書) 」の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断ください。 ● 当資料は信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、その正確性・完全性を保証する ものではありません。記載内容は資料作成時点のものであり、予告なく変更されることがあります。 商号等 :大和証券株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第 108 号 加入協会:日本証券業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、 一般社団法人金融先物取引業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会 ※後述の当資料のお取り扱いにおけるご注意をよくお読みください。 4/4
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