第 1 回 食品ロス削減のための商慣習検討ワーキングチーム 議事要旨 日時: 平成 24 年 10 月 3 日(金)9 時 30 分~11 時 30 分 場所: 財団法人流通経済研究所 会議室 出席者 委員出席者(別紙委員名簿参照) : 上原座長、 【食品製造業】深水氏(松岡委員代理) 、永井委員、乾委員、前薗委員、中井委員、上田 氏(中家委員代理) 、藤井委員、阿部委員、吉川委員、 【食品卸売業】山本委員、鈴木委員、本村委 員、 【食品小売業】石川委員、吉田委員、寺井氏(金子委員代理) 、藤森委員 オブザーバー: 佐竹室長(農林水産省食料産業局バイオマス循環資源課食品産業環境対策室) 伴辺課長補佐 (農林水産省食料産業局バイオマス循環資源課食品産業環境対策室食品リサイクル班) 高橋主任研究官(農林水産政策研究所) 石原主席政策研究調整官(農林水産政策研究所) 中川課長補佐(経済産業省商務情報政策局商務流通保安グループ流通政策課) 兒玉会長(一般社団法人日本有機資源協会) 今井専務理事(一般社団法人日本有機資源協会) 事務局: 加藤弘貴(財団法人流通経済研究所 専務理事) 石川友博(財団法人流通経済研究所 主任研究員) 議事概要 (全般) 参加各社は、製配販連携協議会と連携して食品ロスの削減に取り組んでいくことは意義が大き く、積極的に参画していきたいことで同意。 各社の個別の問題として認識していることを報告(以下) 。 (食品ロス削減に関する問題意識) 食品ロスは、商品の無駄にとどまらず、流通コストの増加要因ともなっている。自社・取引先・ 消費者すべての損失につながり、大きな社会的ロスであることを強く認識すべき。 食品ロスは、環境問題や食糧問題にもつながっており、削減の取組は社会的意義も大きい。 個別企業の取組のみで食品ロスを解決することは難しく、サプライチェーン(製・配・販)全 体で情報を共有し、取組を行うことが重要。 小規模企業の多い業界では、ロス削減のための規定・基準を全企業が一律に実施することは難 しいと予想される。小規模企業でも実施でき、業界全体が削減を達成できる方策の検討が必要。 1 食品には多くのカテゴリーがあり、商習慣や消費スタイルも様々である。商品特性を考慮し、 おいしさなどが損なわれない基準を設定できることが望ましい。 加工食品だけでなく、日配品や生鮮食品でも廃棄ロスの問題があり、今後議論を深め取組を広 げていくことが重要。 (食品ロスの原因と背景) 食品の種類や特性によっては、商品の改廃頻度が高いために返品・廃棄ロスにつながっており、 メーカーにとって問題となっている場合がある。 メーカーでの未出荷廃棄ロスの原因は、新商品の需要予測の誤りによる部分が大きなウェイト を占めている。一方、メーカーにとって商品開発は大きな使命であり、カテゴリー活性化、改 良による不便の解消などの意義を持つ。商品ライフサイクルのいずれかの段階でアイテムを取 捨選択し、適切な管理を行うことが重要。 賞味期限は、日本の高温多湿な気候風土を考慮して設定されている。消費者も、少しでも新鮮 なものを求める傾向が強い。食品ロス削減の観点から賞味期限設定の問題を考えていく場合、 このような文化的背景を考慮しつつ、賞味期限の意味を消費者に周知し、正しい理解を得てい くことが重要。 食品ロスの問題は、賞味期限の基準を変更するだけで解決する問題ではなく、廃棄ロスにつな がる、納品期限等の商習慣の実態を把握した上で、取組を検討することが重要。 (その他) PB 商品の取扱が増えたことにより、小売業でも在庫管理や原材料確保に対する社内での意識が 高まっている。 東日本大震災以降消費者の意識が変化しており、水や餅といった賞味期限の長い保存型商品へ の関心が高まっている。賞味期限のあり方を考える良い契機なのではないか。長期保存型以外 の通常商品についても、現在の賞味期限設定が過度な品質保証に基づいたものになっていない か、見直すことも必要ではないか。 次回開催予定 11 月 2 日(金)9:30~11:30(場所:アルカディア市ヶ谷私学会館 5階 大雪(東) ) 日配品業界からのヒアリングと実態調査の内容・実施方法について検討。 (調査は年内に実施) 以上 本件の問合せ先 財団法人流通経済研究所 流通開発研究室 石川・東 電話: 03-5213-4533 e-mail:[email protected] 関連リンク 一般社団法人日本有機資源協会 「平成 24 年度食品事業者環境対策推進支援事業について」 http://www.jora.jp/news_release/index.html 2
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