あやべ健康増進・食育推進計画

あやべ健康増進・食育推進計画
綾部市食のマスコットキャラクター あやちゃん
平成 24 年 3月
綾 部 市
あいさつ
このたび、綾部市では、市民一人ひとりが自発的積極的に「健
康づくり」と「食育推進」に取り組むとともに、地域(市民)・
関係団体・行政が連携し、一体となって健康な地域社会づくりを
進める指針となる「あやべ健康増進・食育推進計画」を策定いた
しました。
本市は、「第5次綾部市総合計画」に示す将来都市像「住んで
よかった…ゆったりやすらぎの田園都市・綾部」の実現に向けて
まちづくりを推進しているところです。特に保健・福祉の分野で
は「支え合い安心して暮らせるまちづくり」を基本目標に掲げています。健康は、豊かで充
実した人生を送るための基本であり、市民全ての願いです。
近年、我が国の平均寿命は、戦後の食生活の改善や医療の進歩などにより飛躍的に伸び、
日本はいまや世界有数の長寿国となっています。
少子高齢化が急速に進展する中、健康づくりにおきましては、食生活の変化や運動不足等
により生活習慣病は増加し、これに起因する要介護状態や認知症になる人の数は増加の一途
であり、医療費などの社会保障費の負担増といった社会問題が生じています。
また、食の面におきましては、核家族化、ライフスタイルの変化や価値観の多様化、食の
安全性や食文化の喪失など、食を取り巻く問題も大きくなっています。
このような中で、健康な地域社会づくりを進めるために、まず一人ひとりが「自分の健康
は自らつくり、自ら守る」という自覚を持ち、生涯を通じて健康づくりに取り組み、さらに、
地域社会全体でこうした取り組みを支援していく体制づくりもたいへん重要です。
今後、本計画に基づき、市民の皆様と協働して健康な地域社会づくりを進めてまいります
ので、格別のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
最後に、本計画の策定会議の皆様をはじめ、アンケート調査にご回答くださいました市民
の皆様並びに関係者の皆様に心から感謝を申し上げます。
平成24年3月
綾部市長
山
﨑
善
也
― 目 次 ―
第1章 計画の基本的な考え方..................................................... 1
第2章 綾部市の概況............................................................. 7
第3章 計画の方向性............................................................ 13
第4章 分野ごとの取組.......................................................... 17
1.栄養・食生活 ............................................................. 18
2.身体活動・運動 ........................................................... 23
3.休養・こころの健康 ....................................................... 26
4.たばこ ................................................................... 29
5.アルコール ............................................................... 31
6.歯の健康 ................................................................. 33
7.健康管理 ................................................................. 36
第5章 計画の推進体制.......................................................... 41
資料編......................................................................... 45
平和塔から臨む市街地
第1章
計画の基本的な考え方
1
1.計画策定の趣旨と背景
わが国は、公衆衛生の改善や医学の進歩により平均寿命が延び、今では世界有数の長寿国と
なっています。
高齢化の進行とともに、食生活や運動など生活習慣の変化により、がん、心臓病、脳卒中、
糖尿病などの生活習慣病が増加し、その結果、認知症や寝たきりなどの介護を必要とする人も
増えてきました。自分の将来の健康や、医療・介護の問題は、人々にとっての大きな不安材料
であり、高齢化に伴う介護や医療費の増大は社会的課題となって、制度の見直しが議論されて
います。
一方、少子化や核家族化の進行などにより、親と子の健康を取り巻く環境は著しく変化し、
育児不安や児童虐待、思春期のこころの問題など、多くの社会問題を引き起こしています。
このような状況を受け、綾部市では市民の健康づくり・食育に努めていけるよう、
「あやべ健
康増進・食育推進計画」を策定します。
(1)国・府の健康づくり・食育推進に向けた動向
国では、平成 12 年 3 月に 21 世紀の国民の健康づくり運動として、生活習慣病やその原因
となる生活習慣の改善に関する課題を選定し、目標値を提示する「健康日本 21」が策定され、
平成 15 年 5 月に、国民の健康増進の総合的な推進に関し、国民の責務、国及び地方公共団体
の責務等を定めた「健康増進法」が施行されました。平成 17 年7月に「食育」を国民運動と
して取り組むために、
「食育基本法」を施行し、これに基づいて、平成 18 年には食育の推進
に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るために、
「食育推進基本計画」を策定しました。
また「医療制度改革」により、平成 20 年度から医療保険者に対して、メタボリックシンドロ
ームの概念を導入し、40 歳~74 歳を対象とする特定健康診査・特定保健指導の実施が義務
付けられました。
また、京都府においては、各地域の健康課題や基礎資料を基に「総合的な府民の健康づくり
指針(きょうと健やか 21)
」を策定しました。また、食育については、平成 23 年度に「第2
次京都府食育推進計画」を策定し、生涯にわたって健全な心身を培い、豊かな人間性を育むこ
とを目的とし、取り組みを推進しています。
2
2.計画の位置づけ
本計画は健康増進法第8条に基づく「市町村健康増進計画」であり、食育基本法第 18 条に
基づく「食育推進計画」です。また、綾部市の総合的指針である、「第5次綾部市総合計画」や
関連計画との整合を図りながら、綾部市としての健康や食育に関する基本的な考え方を示し、ま
た、具体的な取り組みや指標を掲げて関係施策を総合的かつ計画的に推進していくために必要な
事項を定めています。
■法律における市町村計画の位置づけ
【健康増進法(平成 14 年法律第 103 号)第8条 第2項(抜粋)】
2
市町村は、基本方針及び都道府県健康増進計画を勘案して、当該市町村の住
民の健康の増進の推進に関する施策についての計画(以下「市町村健康増進計画」
という。
)を定めるよう努めるものとする。
【食育基本法(平成 17 年法律第 63 号)第 18 条 第1項(抜粋)】
市町村は、食育推進基本計画(都道府県食育推進計画が作成されているときは、
食育推進基本計画及び都道府県食育推進計画)を基本として、当該市町村の区域
内における食育の推進に関する施策についての計画(以下「市町村食育推進計画」
という。
)を作成するよう努めなければならない。
3.計画期間
本計画の期間は、平成 24 年度から平成 28 年度までの 5 年間とします。
ただし、社会情勢の変化や関連計画との整合を図る必要がある場合は、状況に応じて見直しを
行うものとします。
平成
24
25
26
27
あやべ健康増進・食育推進計画の計画期間
3
28
年度
4.計画策定の方法
(1)策定の体制
本計画の策定にあたっては、市民参加を含め多くの関係者にご協力いただきながら、作業を進
めました。
市民アンケート
○調査対象
① 一般市民(高校生以上)
計 1,600 人
○調査目的
健康づくりや食に関する市民
の意識や行動を把握する
実績調査等
ヒアリング調査
○調査対象
○調査項目
「健康づくり」
「食」に関する
各種団体及び庁内の関係課・担
当
・統計資料分析
・既存計画等文献調査
・国や府の動向調査
…など
○調査目的
身近な地域における健康づく
りや食に関する生活課題、関係
課の関連する施策・事業の実施
状況と今後の方針等を把握す
る
現状・課題の抽出
庁内会議【全3回】
保健推進課を中心に、その他各関係課を含めて計画素案内容を協議・調整
計画案の提案
意見具申
計画会議【全3回】
・計画内容について、協議・承認をいただく場(計画の決定機関)
・基礎調査や各会議で明らかにされた現状・問題点を把握しながら、全市的な視点から綾部
市の健康づくりや食育の推進に向けた取り組み内容(施策)について協議
※
4
は、市民参加による策定プロセスを示す
(2)アンケート調査の実施概要
1.調査の趣旨
アンケート調査は、市民の皆様の健康について取り組まれていることやお考えなどをお聞かせ
いただき、計画策定および、今後の保健医療施策に反映させていくため、実施しました。
2.調査の概要
調査地域
:綾部市
調査対象者
:綾部市内にお住まいの高校生以上の男女
抽出方法
:無作為抽出
調査期間
:平成 23 年2月 22 日~平成 23 年3月 11 日
調査方法
:郵送による配布及び回収
調査数
:1,600 人
回収数
:997 人
回収率
:62.3%
性 別
お
住
ま
い
の
地
区
区 分
合
計
男
性
女
性
合 計
年 代
不
明
・
無
回
答
1
0
歳
代
2
0
歳
代
3
0
歳
代
4
0
歳
代
5
0
歳
代
6
0
歳
代
7
0
歳
代
8
0
歳
以
上
不
明
・
無
回
答
997
430
564
3
90
78
85
123
121
160
180
157
綾部
335
155
179
1
37
34
40
44
43
50
42
45
-
中筋
123
43
80
-
10
11
15
22
14
19
20
12
-
-
3
吉美
49
20
29
-
4
11
9
2
6
13
4
-
西八田
43
14
29
-
7
7
1
3
7
10
5
3
-
東八田
53
22
31
-
2
3
4
6
5
11
10
12
-
豊里
130
55
75
-
14
8
5
18
18
21
23
22
1
1
物部
50
22
28
-
6
4
2
7
4
14
4
8
志賀郷
46
23
23
-
1
2
1
3
8
5
13
13
-
山家
41
22
19
-
2
4
2
2
10
5
9
7
-
口上林
33
18
15
-
3
1
1
3
2
6
11
6
-
中上林
33
20
13
-
4
1
1
1
5
2
12
7
-
奥上林
56
14
42
-
-
2
1
4
3
11
18
17
-
その他
1
1
-
-
1
不明・無回答
4
1
1
2
-
5
-
1
1
-
-
-
-
-
-
1
1
6
第2章
綾部市の概況
7
1.人口・世帯の状況
(1)人口の状況
平成2年から平成 22 年にかけての人口の推移をみると、綾部市の人口は減少しています。
年齢 3 区分別にみると、0~14 歳人口と 15~64 歳人口は減少傾向にあるのに対し、65
歳以上人口は増加しており、綾部市でも少子高齢化の状況がみられます。
年齢3区分人口割合別にみると、65 歳以上人口の割合は平成2年から平成 22 年にかけて、
12 ポイント増加しています。
■総人口と年齢 3 区分人口の推移
(人)
50000
40,595
39,981
8,443
9,943
40000
38,881
37,755
10,956
11,492
30000
20000
25,224
24,118
35,836
11,884
22,540
21,230
19,396
10000
6,915
5,909
5,380
4,918
4,495
平成2年
平成7年
平成12年
平成17年
平成22年
0
0~14歳人口
15~64歳人口
65歳以上人口
資料:第5次綾部市総合計画(総人口は年齢不詳者数含む)
国勢調査(平成 22 年:総人口は年齢不詳者数含む)
■年齢3区分人口割合の推移
0%
平成2年
20%
40%
60%
17.0
平成7年
14.8
平成12年
13.8
平成17年
13.0
平成22年
12.5
80%
100%
62.1
60.3
58.0
56.2
24.9
28.2
30.4
54.7
0~14歳人口
20.9
32.8
15~64歳人口
65歳以上人口
資料:第5次綾部市総合計画
8
(2)世帯の状況
世帯数の推移をみると、平成2年から平成 17 年にかけて綾部市の世帯数は増加していま
したが、平成 22 年には 14,006 世帯と減少しています。
■世帯構成の推移
(世帯)
16,000
13,589
13,884
14,286
13,043
14,006
平成2年
平成7年
平成12年
平成17年
平成22年
12,000
8,000
4,000
0
世帯数
資料:国勢調査
9
2.健康を取り巻く状況
(1)出生・死亡の状況
出生数と出生率をみると、年によって増減を繰り返しており、出生率は国や府に比べて1
~2ポイント程度低くなっています。
死亡数と死亡率をみると、ほぼ一定の値で推移しており、死亡率は国や府と比べて高い値
となっています。
■出生数・出生率の推移
(人)
400
(‰)
8.7
8.6
8.4
300
8.3
8.5
7.6
8.3
8.7
8.4
8.5
8.2
9.0
8.0
7.3
200
6.8
6.5
6.5
100
0
7.0
6.0
255
284
242
270
237
平成17年
平成18年
平成19年
平成20年
平成21年
綾部市 総数
綾部市 出生率
全国 出生率
5.0
京都府 出生率
資料:京都府保健福祉統計年報
■死亡の状況
(人)
600
13.2
13.3
13.2
13.8
12.8
14.0
12.0
500
400
300
(‰)
8.6
8.5
8.8
8.6
8.6
8.7
9.1
8.9
9.1
9.0
10.0
8.0
6.0
200
4.0
100
0
2.0
493
495
495
472
502
平成17年
平成18年
平成19年
平成20年
平成21年
綾部市 総数
綾部市 死亡率 全国 死亡率 0.0
京都府 死亡率 資料:京都府保健福祉統計年報
10
(2)主要死因別の死亡状況
死因別死亡者数の推移をみると、毎年「悪性新生物」がもっとも多く、平成 21 年の死因
別死亡者数をみると、死亡者のうち「悪性新生物」「心疾患」「肺炎」が多くなっています。
■主要死因別の死亡状況
総死亡数
悪性新生物
心疾患(高血圧性を除く)
脳血管疾患
肺炎
その他
総数
男
女
総数
男
女
総数
男
女
総数
男
女
総数
男
女
平成17年
493
130
77
53
75
32
43
85
34
51
59
30
29
144
70
74
平成18年
495
139
87
52
84
40
44
76
32
44
58
32
26
138
73
65
平成19年
495
131
76
55
85
38
47
70
34
36
51
23
28
158
68
90
平成20年
472
126
86
40
86
39
47
49
25
24
70
27
43
141
83
58
平成21年
502
149
82
67
92
45
47
40
23
17
66
27
39
155
83
72
資料:京都府保健福祉統計年報
(3)要介護認定状況
要介護度別認定者数の推移をみると、各要介護ともに増減を繰り返しながらも年々増加傾
向にあります。中度認定者が多くなっており、要介護2が 496 人と最も多くなっています。
■要介護度別認定者数の推移
(人)
2,500
2,177
2,000
1,500
1,000
500
0
243
2,146
2,174
221
230
348
329
353
378
390
413
456
505
2,297
2,378
246
283
要介護5
374
334
要介護4
436
要介護3
427
477
477
496
307
281
297
282
121
169
199
平成20年度
平成21年度
平成22年度
346
299
232
142
221
134
平成18年度
平成19年度
中度
認定者
要介護1
348
378
要介護2
重度
認定者
要支援2
軽度
認定者
要支援1
資料:第6次綾部市高齢者保健福祉計画
11
(4)各種検診の受診状況
各種検診の受診状況をみると、全ての検診において受診者数は増加しており、平成 21 年
では、
「大腸がん」の受診者が 1,968 人と最も多くなっており、乳がんでは前年と比べ 514
人増加しています。
■検診の状況
(人)
1,968
2,000
1,594
1,500
1,462
1,315
1,458
1,173
1,135
994
1,000
500
844
742
883
719
1,043
903888
431
392
504
平成17年
平成18年
平成19年
934
783
590
1,377
1,293
1,104
983
0
胃がん
子宮がん
乳がん
平成20年
大腸がん
平成21年
肺がん
資料:綾部市保健推進課
12
統計
第3章
計画の方向性
13
1.健康づくり・食育の考え方
(1)地域で協力した健康づくり・食育の推進
生活習慣病が主要な死因となっている今日、食の環境を見直し、健康づくりを推進し、疾病の
一次予防に努め早世(早死)や要介護状態を減少させ、健康寿命を延伸するとともに、生活の質
の向上(QOLの向上)を図ることが求められています。
従来の健康づくりは、個人の健康観に基づいて一人ひとりが主体的に取り組む課題であると考
えられていました。しかし、健康の実現は周りの環境に大きく影響されるものであることから、
個人だけでなく健康を支援する社会の環境も不可欠となっています。
そのため、健康づくりの取り組みを進めるためには、各種団体や行政など様々な分野が連携し、
地域社会全体で、個人が「健康づくり」をしやすくする支援環境をつくっていくという考え方を
基本とします。
個人の健康づくりを支援する生活環境づくりを地域社会全体で推進する
「ヘルスプロモーション」
「QOL」とは?
「QOL」とは、
QOL=Quality Of Life(クオリティー・オブ・ライフ)
の略称ことで、
「生活の質」を向上させることをめざして使われる言葉です。
14
2.施策の体系
あやべ健康増進・食育推進計画
スローガン
分野
1. 栄養・食生活
(食育推進計画)
地元でとれたものを食べて健康的な生活をしよう
2.身体活動・運動
みんなで楽しく体を動かそう
3.休養・こころの健康
こころの健康を大切にしよう
4.たばこ
たばこから体を守ろう
5.アルコール
お酒は適量を守ろう
6.歯の健康
歯は一生の宝、歯の健診に行こう
7.健康管理
みんなで声をかけあい定期健診を受けよう
15
3.ライフステージの考え方
生活習慣は日々の生活の中で形成されていきます。そこで、ライフステージごと(乳幼児
期、少年期、青年期、壮年期、中年期、高齢期)の特徴にあわせ、健康づくりを実践するこ
とが重要です。
<ライフステージの特徴>
<健康と食育の取組>
【幼少年期】
乳幼児期(0~5歳)
生活習慣の基礎を育む時期
健康的な体を育むための基礎を
確立するとともに、人間形成の基礎
を養う大切な時期です。
毎日の食事やむし歯予防など、周
少 年 期 ( 6 ~ 15 歳 )
囲の大人が、健全な生活習慣を送る
生 活 習 慣 の 基 礎 を 身 に 付
け、健康づくりの大切さを
学ぶ時期
ことで、健全な生活習慣の形成につ
ながります。
【青壮年期】
青 年 期 ( 16~ 24 歳 )
これまで身につけてきた能力や
生活習慣が変化し、食や体
について自己管理できるよ
うになる時期
知識を活用し、健康的な食生活を実
践する時期です。生活習慣の変化に
対応しながら、食生活や体調管理を
壮 年 期 ( 25~ 44 歳 )
自身で行えるように、一人ひとりが
家庭・職場・地域において
中心的役割を担う時期
自覚を持ち、次世代へ正しい生活習
慣を伝えていくことが必要です。
【中高年期】
中 年 期 ( 45~ 64 歳 )
メタボリックシンドロームなど、
社会生活の中で重要な役割
を担うとともに、生活習慣
病を発症しやすくなる時期
健康への意識が高まる中で、食生活
の改善や規則的な健康づくりに積
極的に取り組み、健康の維持に努め
ることが大切です。これまで築いて
高 齢 期 ( 65 歳 以 上 )
きた知識と経験を次世代へ引き継
いつまでも元気に暮らすた
めに、食生活や健康に気づ
かう時期
いでいくことが求められます。
16
第4章
分野ごとの取組
17
地元でとれたものを食べて
健康的な生活をしようね
1.栄養・食生活
食は生命を維持するためには不可欠なものであり、私たちに「楽しみ」や「喜び」を与えてくれ
るものです。その一方で、栄養の偏りや過食などは、糖尿病や高血圧性疾患をはじめとする生活習
慣病を引き起こす原因ともなります。また、近年では、食の安心・安全に対する関心が高まるとと
もに、食文化や地産地消の推進など、地域の食に関する文化を次世代へ継承する「食育」への取り
組みも必要とされています。
目 標
○健康的な食生活を身につけよう
○健全な生活リズムを身につけよう
○食文化を守り、育てよう
【主な数値目標】
項
目
H23 年現在
H28 年目標
○朝食を毎日食べる人
88.8%
93.0%
○薄味を心がけている人
52.7%
70.0%
○食育に関心を持っている人
56.4%
70.0%
○地場産の食材を利用する人
33.7%
50.0%
食事バランスガイド
1日に「何」を「どれだけ」食べたらよいのか、
おおよその量が一目でわかるようにつくられていま
す。主食、副菜、主菜、牛乳・乳製品、果物の5つ
のグループの料理・食品を組み合わせてバランスよ
くとれるよう、コマに例えて、それぞれの適量をイ
ラストでわかりやすく示しています。
18
<ライフステージ別の取組>
<全員の取組>
○1日3食きちんと食べます。
○「いただきます」「ごちそうさまでした」と感謝の気持ちを表します。
○生活リズムを整え、規則正しい食習慣を心がけます。
○毎食主食・主菜・副菜をそろえ、バランスよい食事を心がけます。
○「食事バランスガイド」等を参考にバランスよく食べます。
○家族や仲間と一緒に楽しく食事をとる機会を多く持ちます。
○地元の農産物に関心を持ち、積極的に利用します。
○行事食・伝統食を伝えていきます。
<幼少年期の取組>
○朝ごはんを食べて、1日を元気にスタートします。
○食事やおやつの時間を定め、規則正しい食事のリズムを身につけます。
○家族そろって楽しく食事をし、食事のマナーや感謝の心を身につけます。
○さまざまな体験を通して、食べ物に関心を持ち、食べられる食材を増やしていき
ます。
綾部市食のマスコットキャラクター 「あやちゃん」
食べたり、作ったり、収穫したり、食に関したワ
クワクする体験が大好きな女の子。チャレンジ精神
旺盛な頑張り屋さんです。
帽子が丹波くり、髪留めが梅干し、鼻は黒豆、体
が賀茂なす、手にはくりご飯、座布団にアユの模様
が描かれています。
毎月 19 日は「食育の日」です。
あやちゃんを中心に、みんなで食育に取り組んで
いきましょう。
19
<ライフステージ別の取組>
<青壮年期の取組>
○食事の時間を大切にし、生活リズムを整えて1日3食きちんと食べます。
○自分の適正体重を知って、自分に合った食事の量をとります。
○健康を維持する食事の組み合わせを理解し、自分で準備できる力を身につけます。
○家族や仲間と食事をゆっくり楽しむ機会を増やします。
○地元の農産物を活用し、自分で調理する力を身につけます。
○地元の食文化に関心を持ち、地域の行事や体験活動を通して学びます。
○外食や食品を購入する際に、栄養成分表示などを参考にします。
<中高年期の取組>
○食事の時間を大切にし、生活リズムを整えて1日3食きちんと食べます。
○自分の適正体重を知って、自分に合った食事の量をとります。
○健康を守る食事の組み合わせや栄養のバランスを理解し、自分で調整できる
力を身につけます。
○家族や仲間と食事をゆっくり楽しむ機会を大切にします。
○地元の農産物を使った伝統食や行事食を次世代に伝えていきます。
○外食や食品を購入する際に、栄養成分表示などを参考にします。
「伝えていきたい綾部の味」の料理冊子ができました!
平成 20 年度、
「伝えようふるさとの味 広げよう
食育の輪」のキャッチフレーズのもと、綾部食育推
進ネットワークの皆さまや食に関する多くの関係者
の皆さまのご協力により、「伝えていきたい綾部の
味」の料理冊子が生まれました。
綾部市に昔から伝わる伝統食、行事食といわれる
料理の数々。それらの料理のレシピを掲載していま
す。どうぞ、この冊子をご活用いただき、綾部の伝
統的な食文化の伝承にお役立てください。
20
<市の取組>
市民の皆さんが、健康づくりに取り組めるよう、さまざまな面からサポートします!
取組の方向
○健康的な
食習慣の
形
成
○食 育 の
推
進
取組の内容
○離乳食開始の時期に離乳の重要性や意義・方法などを
指導します。
○生活習慣病を予防するため正しい食事や栄養の知識を
広めます。
○健診で特定保健指導の対象となった方に対して、食事
に関する知識や情報を提供するとともに生活改善の支
援をします。
「めたぼら会」
「メタボ解消コース」
○管理栄養士・保健師による健康教室や健康相談等を通
して、生活習慣病を予防する栄養の知識を提供し、健
康的な食生活が送れるよう支援します。
○高齢者が介護予防の食生活の知識や実践方法について
身につけられるように支援します。
○ひとり暮らしの高齢者や高齢者世帯など、食事の仕度
が困難なため食生活が不規則になりがちな人たちに対
して、食の環境を支援します。
○料理教室を開催します。
主な事業と担当課
◆離乳食講座
◆健康食を楽しむ会
◆特定保健指導
◆介護予防教室
◆健康相談・健康教育
(保健推進課)
◆配食サービス事業
(高齢者介護課)
◆高齢者学級
◆障害者教室
(社会教育課)
○調理実習に加えて、食べ物に関する知識・食べ物の栄
養・食事のマナーなど食に関する学習を行います。
○家族や食にかかわる人たちに対する感謝の気持ちを持 ◆親子クッキング
ち、望ましい食習慣を身に付けるとともに、食生活を
(保健推進課)
自己管理して、健康的な生活を自ら実践する能力と態
◆お弁当づくり
度の育成を図ります。
「お弁当の日」
・外部講師による作物栽培や食に関する学級指導
(学校教育課)
・栄養教諭、栄養職員による食の巡回指導
◆親子クッキング
・農産物提供者(地元農家生産者)との交流給食
(民生児童課)
・旬の食材や地元の農産物を利用した、行事食、郷土
◆あやべ丸ごといただきます
食、または世界の料理、セレクト給食等
「あじわいランチの日」
○収穫した野菜を利用して、クッキングを実施し、子ど
(農林課)
もたちの食への関心を高め、食べ物への感謝の心を育
(学校教育課)
みます。
◆食育推進ネットワーク
○手作りおやつを親子で作る機会を提供し、子どもの健
(保健推進課)
康を考えた手軽でおいしいメニューを知り、家庭でも
取り入れてもらえるようにします。
○関係機関と連携し食育を推進します。
21
取組の方向
○農業体験
の 実 施
○地産地消
の 推 進
○郷土料理
の 普 及
取組の内容
主な事業と担当課
○保育所において、園内の畑を活用した野菜づくり体験
を実施します。植え付けや水やりなどの世話から収穫
までを通して、野菜を作る楽しさや喜びを実感します。 ◆保育所・療育教室
○地域の人と連携し、子どもたちが田植えから草取りや
(民生児童課)
稲刈りの体験をするとともに、かかしづくりなどにも
挑戦し農業の楽しさを感じ食の大切さを学びます。
○家族や食にかかわる人たちに対する感謝の気持ちを持
ち、望ましい食習慣を身に付けるとともに、食生活を ◆あやべ丸ごといただきます
自己管理して、健康的な生活を自ら実践する能力と態
「あじわいランチの日」
度の育成を図ります。
(農林課)
・外部講師による作物栽培や食に関する学級指導
(学校教育課)
・栄養教諭、栄養職員による食の巡回指導
◆お弁当づくり
・農産物提供者(地元農家生産者)との交流給食
「お弁当の日」
・旬の食材や地元の農産物を利用した、行事食、郷土
(学校教育課)
食、または世界の料理、セレクト給食等
◆地元農産物の販売促進
○地元産農産物を常時販売している直売所や生産者が対
(農林課)
面販売しているスーパーなどの店舗により、市内産農
産物を、手に入りやすくします。
◆学校教育
○給食を通して、行事食や郷土食、世界の料理を子ども
(学校教育課)
たちに紹介し、次世代に伝統食を伝えていきます。
◆伝えていきたい綾部の味
○綾部に伝わる伝統食や行事食、季節の料理を冊子にま
(農林課)
とめ記録し次世代に残します。
(保健推進課)
22
みんなで楽しく体を動かそう!
2.身体活動・運動
身体を動かすことは、身体の健康や病気の予防・改善に効果があるだけでなく、ストレス解消な
ど、多様な効果があります。生活の中に運動を取り入れることは、気分転換や休養の充実度を高め、
心豊かな生活を送ることにつながります。
目 標
○普段から意識してからだを動かそう
○自分が楽しめる運動を見つけよう
○一緒に運動を続けられる仲間づくりをしよう
○友達・家族・地域の人と運動し、楽しみながら続けよう
【主な数値目標】
項
目
H23 年現在
H28 年目標
○運動を心がけている人
65.4%
80.0%
○1日 30 分以上の運動を週1回以上行う人
47.7%
60.0%
○1日歩数が 3,000 歩未満の人
30.0%
20.0%
○運動不足だと思う人
59.2%
40.0%
23
<ライフステージ別の取組>
<全員の取組>
○普段から積極的に歩きます。
○目標を立てて継続的に運動を行います。
<幼少年期の取組>
○授業やイベント等の機会を通して、しっかり運動します。
○外で友達と遊び、身体を動かすように心がけます。
○テレビを見すぎたり、ゲームをしすぎないように心がけます。
○身体を動かすことの楽しさを学びます。
<青壮年期・中高年期の取組>
○少しの距離は車などの乗り物を利用せずに、歩くように心がけます。
○短時間で身体を動かせるストレッチに取り組みます。
○家族や仲間とスポーツ活動に取り組み、運動のイベントに積極的に参加します。
24
<市の取組>
市民の皆さんが、健康づくりに取り組めるよう、さまざまな面からサポートします!
取組の方向
取組の内容
主な事業と担当課
○運動することの楽しさや喜びを味わうとともに、新体
力テストの結果を活用して、自己の体力について理解
し、
「真の健康体」づくりをめざすことで、積極的に体
力や運動能力の向上を図ります。
・体育授業での指導及び運動会、体育祭、駅伝大会等
の行事における体育活動や事前取り組み
・20 分休みや昼休みを使った異年齢集団でのミニス
ポーツ集会や朝マラソン、朝なわとびなど
○運動機会 ○「二王門登山レース」
「里山サイクリング」
「市民駅伝
の 創 出
競走」などの大会開催や運動するきっかけを創造する
事業を実施します。
○子どもから高齢者まで誰もが参加できるニュースポー
ツ、軽スポーツの普及などを通じて体力の向上と健康
な体づくりを推進します。
○障害のある人も競技スポーツとして楽しむことができ
るようスポーツ大会を開催します。
車いす駅伝競走、フライングディスク投げ、卓球バレ
ー、盲人卓球、ビーンボウリングなどを実施します。
○ウォーキングを通して心身の健康増進を図ります。
○市内の各種団体が実施する健康教室に運動の指導者を
派遣します。
○毎週第4水曜日を「あいウォーキングの日」として、
健康増進と地域の連帯の活性化を図ります。
○健康増進
○地域で開催される健康教室や健康相談で、生活習慣病
活 動 の
や運動の知識を提供し健康的な生活がおくれるよう支
支
援
援します。
○高齢者の介護予防のための運動の知識の普及や実践方
法について指導します。
「元気はつらつ教室」
「お達者運動教室」
「らくひざ教室」
「体いきいき教室」
「元気アップ教室」
「ころばん教室」
◆学校教育
(学校教育課)
◆各種スポーツ大会開催
(文化・スポーツ振興課)
◆スポーツ大会開催事業
(福祉課)
◆あやべふれあい
ウォーキング
◆あいウォーキングの日
◆健康運動指導者派遣事業
◆健康教育・健康相談
◆介護予防事業
(保健推進課)
◆スポーツ推進委員事業
○身体活動 ○スポーツ推進委員を委嘱し、委員の活動を通じて市民
(文化・スポーツ振興課)
運動への
の身体活動・運動機会への指導及び支援を行います。
◆高齢者学級
指 導 ・ ○身体活動・運動に関する学習内容を取り入れた講座を
◆障害者教室
実施します。
支
援
(社会教育課)
25
3.休養・こころの健康
こころの健康を大切にしよう
自分らしく、いきいきとした生活を送るためには、身体の健康を維持・増進するだけではなく、
心の健康も大切にしなければなりません。十分な休養と睡眠で疲れをとり、ストレスと上手に付き
合うことが大切です。
目 標
○睡眠時間をしっかりとろう
○楽しい会話でこころをやわらげよう
○地域活動に積極的に参加し、人間関係を構築しよう
○趣味を持って、自分の楽しい時間をつくろう
【主な数値目標】
項
目
H23 年現在
H28 年目標
○休養が十分にとれていない人
20.7%
15.0%
○気分転換の方法を知っている人
69.8%
80.0%
26
<ライフステージ別の取組>
<全員の取組>
○十分な休養をとるように心がけます。
○悩みごとはひとりで抱えこまず、家族や友人に相談します。
○地域や職場で仲間づくりに取り組み、悩みを共有しやすい環境をつくります。
○子どもをいじめや虐待から守る取り組みを進めます。
<幼少年期の取組>
○早寝早起きをして、規則正しい生活をします。
○悩みを相談できる友達をたくさんつくります。
○家族に色々な話をします。
<青壮年期の取組>
○自分にあったストレス解消方法を持つようにします。
○規則正しい生活を心がけ、身体と心の健康を保ちます。
○趣味やスポーツなど、リラックスできる時間をつくります。
○定期的に休養をとり、仕事のバランスに気をつけます。
○夫婦や家族で子育てについて話し合います。
<中高年期の取組>
○地域で気軽に集まれる場に参加し、交流を持つようにします。
○世代間交流の場など、色々な人と交流できる機会に参加します。
○生きがいを持った生活ができるよう、地域活動などに積極的に参加します。
27
<市の取組>
市民の皆さんが、健康づくりに取り組めるよう、さまざまな面からサポートします!
取組の方向
○生涯学習
の 充 実
○交流機会
の 提 供
○自殺予防
の 推 進
○相談支援
の 充 実
○規則正し
い生活の
支
援
○余暇活動
取組の内容
○各地区において講座を実施し、高齢者の生きがい、生
涯にわたる自発的な学習活動の促進と様々な現代的課
題に関する学習活動の推進を図ります。
○学級生同士の交流を促進するとともに、講座を通じて
社会参加の機会の提供を図ります。
○回復途上にある精神障害者に対して、対人関係・日常
生活の改善や対象者の相互交流を図り、社会生活への
適応を促進することを目的にグループワークを実施し
ます。
○脳の活性化につながるプログラムを実施し、認知症に
対する理解や予防の推進を図ります。
「認知症予防教室」
○介護されている家族の方が、相談や交流できるように
支援します。
「介護者家族教室」
○庁内に綾部市自殺対策連絡協議会を設置し、自殺防止
を図るために自殺の実態把握、施策の検討などを行い
ます。
○「京都府自殺対策事業費補助金」を活用し、毎年自殺
予防週間に地域住民向けに講演会を開催します。
主な事業と担当課
◆高齢者学級
(社会教育課)
◆障害者教室
◆高齢者学級
(社会教育課)
◆精神障害者集団指導事業
(福祉課)
◆地域福祉活動事業
(高齢者介護課)
◆介護予防事業
(保健推進課)
◆自殺防止対策事業
(福祉課)
◆乳幼児健診
○事業を通して、精神的な状況の理解を図り、相談・支 ◆育児相談
援をする体制を整えます。
◆健康相談
○認知症状のある人やその家族に対して相談の場を設け ◆家庭訪問
ることにより、病気への理解を深めるとともに、不安
(保健推進課)
の軽減を図り、適切な医療へつながるよう支援します。 ◆もの忘れ相談
(高齢者介護課)
○保健学習で「こころの健康」についての学習や基本的
な生活習慣の確立に向けた取り組みを行うとともに、
あらゆる機会を通して、児童生徒の内面理解に努め、
◆学校教育
支援を行います。
・日常的な教育相談や健康相談
(学校教育課)
・スクールカウンセラーとの教育相談
・学期ごとの担任と生徒の二者懇談
・夏季休業中等の三者懇談
機会創出
○綾部市文化協会や中丹文化事業団への支援を通じて趣 ◆文化団体補助等
味など余暇活動の機会を創出する取り組みを進めます。
◆各種スポーツ大会開催
○各種スポーツ大会開催や運動するきっかけを創造する
(文化・スポーツ振興課)
事業を実施します。
○体験活動
の 実 施
○体験活動を通じて、子どもや大人がふれあい交流する ◆青少年健全育成事業
中で、連帯感や自主性・協調性を育みます。
(社会教育課)
スポーツ
活 動 の
28
たばこから体を守ろうよ
4.たばこ
喫煙は、がんや呼吸器疾患など多くの疾患を引き起こす危険因子となっています。また、妊娠中
の喫煙は低体重児の出生や早産になりやすく、受動喫煙は周囲の人に不快な思いをさせるとともに、
病気を引き起こす大きな要因の一つとも言われています。
目 標
○禁煙に努めよう
○たばこが身体に及ぼす影響について知ろう
○周囲に迷惑をかけないよう、喫煙マナーを守ろう
【主な数値目標】
項
目
H23 年現在
H28 年目標
11.1%
8.0%以下
・肺がん
86.3%
100.0%
・喘息
50.2%
70.0%
・気管支炎
51.7%
70.0%
・心臓病
34.5%
50.0%
・脳卒中
35.8%
50.0%
・胃潰瘍
20.0%
40.0%
・妊娠に関連した異常
53.1%
70.0%
・歯周病
23.6%
40.0%
○喫煙者の減少
○喫煙が及ぼす影響について知っている人
29
<ライフステージ別の取組>
<全員の取組>
○妊婦・未成年者は絶対に喫煙しない、させないようにします。
○未成年者にたばこを売らないように徹底します。
○喫煙が身体に及ぼす影響について学びます。
○(喫煙者は)周囲に迷惑をかけないように心がけ、受動喫煙の影響を十分
に理解した上で、喫煙マナーを守ります。
○公共施設における禁煙・分煙を推進します。
<市の取組>
市民の皆さんが、健康づくりに取り組めるよう、さまざまな面からサポートします!
取組の方向
○未成年者
の 喫 煙
防
止
取組の内容
主な事業と担当課
○保健学習でたばこの害についての学習を行うとともに
指導週間を設けて発達段階に応じた保健指導を行いま
◆学校教育
す。
(学校教育課)
・ほけんだより等を活用した指導
・校内敷地全面禁煙
○禁 煙 の
支
援
○各事業の機会をとらえ、禁煙を希望される方の相談に ◆各種保健事業
応じ、禁煙をサポートします。
(保健推進課)
30
お酒は適量を守ろうね
5.アルコール
「お酒は百薬の長」という言葉があるように、アルコールは適量であれば心身をリラックスさせ、
健康によいと言われています。また、人とのコミュニケーションを円滑にするための手段としても
親しまれています。しかし、過度の飲酒は、肝機能障害、脳卒中、高血圧症、がん、消化器疾患、
アルコール依存症といった心身の疾患の要因となります。また、未成年の飲酒は成長期のホルモン
バランスの異常など心身への影響が大きくなります。
目 標
○アルコールと健康の関係について学ぼう
○未成年の飲酒防止に取り組もう
○自分の身体にあったお酒の量や飲み方を考えよう
【主な数値目標】
項
目
H23 年現在
H28 年目標
○週6~7回飲む人
14.3%
9.0%
○1日3合以上飲む人
12.5%
9.0%
31
<ライフステージ別の取組>
<全員の取組>
○未成年者、妊婦、授乳中の人は絶対に飲酒しない、させないようにします。
○未成年者にお酒を売らないように徹底します。
○未成年者の飲酒がからだに与える害について学習します。
○アルコールの害についての知識を持ちます。
○1日の飲酒適量を知り、飲みすぎに注意します。
○週に2日程度の休肝日を設けます。
○地域、家庭、職場などで、無理にお酒を勧めないようにします。
<市の取組>
市民の皆さんが、健康づくりに取り組めるよう、さまざまな面からサポートします!
取組の方向
○未成年者
の 飲 酒
防
止
取組の内容
主な事業と担当課
○保健学習によるアルコールの害についての学習や、薬
物乱用防止教育を実施します。
◆学校教育
・外部講師による薬物乱用防止教室
(学校教育課)
・ほけんだより等を活用した指導
○適量飲酒
の推奨と
節 酒 の
支
◆各種保健事業
○各事業を通して、適正飲酒を勧めます。
(保健推進課)
援
飲み過ぎないための一日に飲むお酒の目安量
酒量の目安
日本酒 1 合(180ml)=ビール中ビン1本
(500ml)
=焼酎
コップ半分
=ウイスキー
ダブルで1杯(約
=ワイン
グラス1杯
(200ml)
=チューハイ
缶1本
(350ml)
32
(約100ml)
60ml)
歯は一生の宝だよ
歯の健診に行こうね
6.歯の健康
歯の健康を保つことは、単に食べ物を噛むだけでなく、食事や会話を楽しむなど、豊かな人生を
送るための基礎にもなります。しかし、むし歯や歯周病等の歯周疾患にかかってしまうと、全身の
健康を損ない、さらに食生活や社会生活等に支障をきたす可能性もあります。
目 標
○定期的に健診を受け、歯を大切にしよう
○歯磨きの習慣を身につけよう
○自分の歯が 60 歳で 24 本、80 歳で 20 本をめざそう
【主な数値目標】
項
目
H23 年現在
H28 年目標
39.5%
50.0%
・60 歳代で 24 本以上自分の歯を持っている人
41.3%
50.0%
・80 歳代で 20 本以上自分の歯を持っている人
16.6%
20.0%
48.5%
60.0%
9.6%
20.0%
○28 本以上自分の歯を持っている人
○歯ブラシ以外の歯間清掃用具を使う人
○1年以内に歯科健診を受けたことのある人
33
<ライフステージ別の取組>
<全員の取組>
○毎食後歯磨きをします。
○1年に1回以上は歯科健診を受けます。
○歯磨きの後は歯間清掃用具(糸ようじ、歯間ブラシ、舌ブラシ等)を
使います。
○食事はゆっくりよく噛んで食べます。
○お菓子やジュースの飲食回数を抑えます。
○歯と身体の健康について学び、歯の大切さを知ります。
<幼少年期の取組>
○正しいブラッシング方法を身につけます。
○よく噛んで歯とあごを丈夫にします。
<青壮年期・中高年期の取組>
○自分の歯で食事ができる大切さを知ります。
○歯周疾患の予防に努めます。
34
<市の取組>
市民の皆さんが、健康づくりに取り組めるよう、さまざまな面からサポートします!
取組の方向
○む し 歯
予
防
取組の内容
○1 歳 6 か月児健診、3歳児健診で歯科衛生士によるフ
ッ素塗布を実施します。
○乳幼児健診時、
「育児相談」、
「のびのび教室」でむし歯
予防を啓発します。
○保育園においては、2 歳児以上の園児は、給食後毎日
歯磨きをします。
○歯科衛生士による歯磨き指導を行います。
○歯の健康に関する保健指導や児童生徒への個別指導を
行います。
・学校歯科医との連携
主な事業と担当課
◆フッ素による子ども
のむし歯予防事業
◆乳幼児健康診査
◆母子保健事業
(保健推進課)
◆歯磨き指導等
(民生児童課)
◆学校教育
・歯科衛生士による巡回指導
(学校教育課)
・フッ化物洗口
・歯の健康指導(ムシ歯予防デー)
○口腔機能
向上支援
○歯科検診
受 診 の
促
進
○歯周病予
防と口腔
機能低下
予
防
○介護予防に口腔機能向上が必要であることを広く周知 ◆介護予防事業
していくとともに、口腔機能向上教室への参加を促し、
(保健推進課)
介護予防に努めます。
「お口の健口教室」
◆2 次予防事業対象
○65歳以上で介護認定を受けておられない方に対し、
高齢者把握事業
すこやか点検(基本チェックリスト)を行い、口腔機
すこやか点検
能の低下などの生活機能低下の有無を把握します。
(高齢者介護課)
○保育園においては、年 1 回の歯科検診(全園児実施) ◆歯科検診と歯磨き指導等
を実施します。
(民生児童課)
○全児童生徒を対象にした学校歯科医による歯科検診を
(学校教育課)
行います。
○65歳以上の方を対象に口腔機能の向上のための知識
◆介護予防事業
や方法について普及します。
◆歯科保健事業
・
「お口の健口教室」
「元気はつらつ教室」
○妊婦及び成人歯科保健の推進を図ります。
(保健推進課)
・
「妊婦歯科健康診査」
35
みんなで声をかけあって
定期健診を受けよう!
7.健康管理
自分自身の健康を知ることは、全ての健康づくりや生活習慣病予防の基本となります。特に生活
習慣病は、病気の初期にほとんど自覚症状がなく、自分では全く気付かないうちに病気になってい
る可能性があります。自分の健康状態を把握し、早期に病気を発見するためには、定期的な健康診
査や検診を受けることが必要です。
目 標
○定期的に健康診査やがん検診を受けよう
○自分の健康状態を知ろう
○生活習慣病を予防しよう
【主な数値目標】
項
目
H23 年現在
H28 年目標
○自分を健康だと思う人
40.5%
60.0%
○過去 1 年間に健診を受けていない人
21.2%
15.0%
71.5%
90.0%
○乳幼児健診の受診率
98.3%
99.0%
○大腸がん検診の受診率
15.1%
20.0%
○肺がん検診の受診率
10.7%
13.0%
○「メタボリックシンドローム」の言葉と意味を
知っている人
がん検診の受診率の出し方(厚生労働省)
その年の受診者数
×100
対象年齢以上の人口 - 対象年齢以上の就労者数 + 第一次産業従事者
36
<ライフステージ別の取組>
<全員の取組>
○規則正しい生活をし、自分の体調管理は自分で行います。
○定期的に健診を受け、健康管理に努めます。
○健診後は必要に応じた体調管理、身体のケアを行います。
○家族で健康について考える機会を持ちます。
○よい生活習慣を身につけ、メタボリックシンドロームなどの生活習慣病を
予防します。
<幼少年期の取組>
○乳幼児健診をきちんと受けます。
○子どもの体調を常にチェックし、変化に早く気付けるようにします。
○早寝・早起きなど、規則正しい生活習慣を身につけます。
○身体の成長や心に関する悩みがあれば、友達や家族、先生に相談します。
○身体の成長や命の大切さについて学びます。
<青壮年期・中高年期の取組>
○生活習慣を整え、体調管理に気を配ります。
○健康や生活習慣病についての知識を学びます。
○かかりつけの医療機関を持ち、健康について相談できる環境をつくります。
メタボリックシンドロームって?
メタボリックシンドロームとは、内臓の周りに脂肪がたまりすぎた状態(内臓
脂肪型肥満)に加え、血圧・血糖・血清脂質の数値に2つ以上の異常がある状態
をいいます。一つひとつは軽症でも、複数重なると将来的に糖尿病や心筋梗塞、
脳梗塞などを起こしやすくなることがわかっています。
メタボリックシンドロームの予防や改善が生活習慣病を未然に防ぐことにつな
がります。
37
<市の取組>
市民の皆さんが、健康づくりに取り組めるよう、さまざまな面からサポートします!
取組の方向
取組の内容
主な事業と担当課
○保健学習や体重測定時の指導、全児童生徒を対象にし
た学校医による健康診断を行います。
・学校医との連携
・健康診断結果の通知及び事後措置
・体重測定時の健康状態の把握
○健(検)診
の 受 診
促
進
○健康増進
に関する
取 組 の
促
進
・ほけんだより等を活用した指導
○全園児を対象に園医による内科検診を実施します。
○疾病の早期発見・早期治療のために、健診や各種疾病
の検診を充実させるとともに、市民が受診しやすい体
制を整え、受診の促進を図ります。
「胃がん検診」「大腸がん検診」「肺がん検診」「乳がん検診」
「前立腺がん検診」
「結核健康診断」「子宮がん検診」
○メタボリックシンドロームや糖尿病等の生活習慣病有
病者や予備群にあたる人の減少を図るため、特定健診
を実施します。
◆学校教育
(学校教育課)
◆保育所
(民生児童課)
◆特定健康診査
◆各種がん検診
(保健推進課)
○健診結果や各種事業の参加を記録し、健康管理に役立
てられるよう、健康手帳を交付します。
○各種健康教室を実施、対象に応じた健康づくりを支援
するとともに、市民の健康増進を図ります。
○必要に応じて家庭訪問を行い、健康に関する相談や指 ◆健康手帳の交付
導を実施します。
◆健康相談
○地域や市内の各種団体からの要望に応じて、保健師・ ◆健康教育
管理栄養士が健康教室の出前講座を行います。
◆家庭訪問
○すこやかフェスティバルを開催し、健康的な生活習慣
◆機能訓練事業
づくりや生活習慣病予防に必要な情報を提供し、市民
◆健康運動指導者派遣事業
の健康づくりを支援します。
○メタボリックシンドローム等の生活習慣病有病者や予 ◆介護予防事業
備群にあたる人の減少を図るため特定保健指導を実施 ◆すこやかフェスティバル
◆特定保健指導
します。「めたぼら会」
「メタボ解消コース」
○特定保健指導について、参加しやすい方法や参加した ◆各種教室
くなる内容を工夫し、多くの方の参加を促し、生活改
(保健推進課)
善を支援します。
○介護保険制度に該当しない高齢者の身体機能の維持及
び健康増進を支援します。
「元気はつらつ教室」
「認知症予防教室」
「らくひざ教室」
38
方向性
○乳幼児の
心身の健
やかな発
育発達の
支
援
○育児支援
の 充 実
取組の内容
○妊娠中の健康管理のため健康診査の受診券を交付しま
す。
○妊婦および父親となる夫に対して、育児を積極的に行
えるよう支援します。
○年齢に応じて疾病の早期発見・予防を行い、乳児の精
神的・身体的健全育成のため、乳幼児健康診査を実施
するとともに、保護者への育児支援の場としても活用
します。
「4か月児健康診査」 「10 か月児健康診査」
「1歳6か月児健康診査」 「3歳児健康診査」
○若年妊婦、高齢初産等ハイリスク妊婦、新生児出生通
知書や電話等で訪問依頼のあった家庭を訪問します。
○生後4か月までの乳児のいる家庭を保健師または管理
栄養士が訪問します。
○健全な生活習慣の確立や健やかに子どもを育てること
ができるよう支援します。
「育児相談」
「のびのび教室」「すくすく発達相談」
○4か月児健診で絵本と育児に関するパンフレットの配
布、読み聞かせの知識の普及を行います。
○生活保護世帯、市民税非課税世帯、所得税非課税世帯
の妊産婦、乳児に対して、牛乳または粉乳を支給しま
す。
39
主な事業と担当課
◆妊婦健康診査
◆ぷくぷくひろば
◆乳幼児健診
◆妊産婦・新生児訪問
◆こんにちは赤ちゃん
◆母子保健事業
◆ブックスタート事業
◆すくすく発達相談
◆母子栄養強化事業
(保健推進課)
40
第5章
計画の推進体制
41
1.計画の推進体制
市民が自ら健康に関心を持ち、積極的に行動することにより、まち全体で健康づくりに取り
組んでいけるよう、
行政機関をはじめとした各関係機関において、相互に連携・協力を図ります。
また、市民一人ひとりが健康づくりの主役となるよう、本計画の実現に向けて社会全体で支
援する環境整備に取り組みます。
市民の主体的な健康づくり
自治会
老人クラブ
幼稚園
保育所
幼児園
家庭
小学校
中学校
高校
PTA
民生児童
委員協議会
各種ボラン
ティアグループ
・団体
生活改善
グループ
食生活改善
推進員
協議会
食育推進
スポーツ推進
委員連絡
協議会
ネットワーク
参加
支援
企業等
ネットワーク
の形成
・綾部商工会議所
・京都丹の国農業
協同組合 など
地域
・公民館連絡協議会
・自治会連合会
・民生児童委員協議会
・老人クラブ連合会 など
社会福祉団体
・社会福祉協議会 など
行政(綾部市・京都府中丹
東保健所)
・保健、産業、教育の分野の
連携による総合的かつ
機能的な施策の推進
・特に保健部局と学校保健
関係者との連携強化 など
42
保健医療各種団体等
・綾部医師会
・丹波歯科医師会
・綾部薬剤師会
・学校保健関係者 など
2.計画推進における役割分担
(1)個人・家庭の役割
個人においては、自分の健康は自分で守るものであるということを自覚し、自ら進んで健康
的な生活習慣を身につけ、健康づくりに取り組んでいくことが大切です。
また、家庭において、家族ぐるみで健康づくりの実践に取り組むとともに、地域社会の一員
として地域ぐるみでの健康づくりを実践していくことが求められます。
(2)地域の役割
地域の中で気軽に参加できる健康づくり・仲間づくりを推進するために、自治会単位での取
り組みを推進するなど、地域に根付いた積極的な活動が求められます。
(3)学校・幼稚園・保育所・幼児園の役割
学校・幼稚園・保育所・幼児園は、生涯にわたる健康づくりの基盤となる時期に多くの時間
を過ごす場であるため、家庭と連携を取りながら、健康的な生活習慣の確立と心身の健康づく
りに関する教育の充実に取り組むことが必要です。
(4)職場(事業所)の役割
職場においては、就業者の健康増進を図るため、定期的な健康診断の実施や職場環境の整備、
福利厚生の充実が必要です。
(5)行政の役割
行政においては、本計画を市民に浸透させるとともに、市民が気軽に健康づくりに取り組め
るよう、市全体で支える環境・仕組みづくりが必要です。保健分野に限らず、広範な分野の担
当部局や各種団体等とも連携・協力し、市全体として総合的かつ一体的に健康づくりを推進し
ます。
43
44
資料編
45
1.計画策定会議名簿
【あやべ健康増進・食育推進計画会議】
氏
名
所
属
米
谷
博
夫
綾部医師会理事
梅
原
一
成
丹波歯科医師会公衆衛生理事
遠
坂
秀
子
綾部薬剤師会事業委員
福
山
保
孝
綾部市社会福祉協議会会長
永
井
満里子
綾部市民生児童委員協議会理事
瀬
崎
昌
綾部市食生活改善推進員協議会会長
上
原
あゆみ
綾部市スポーツ推進委員連絡協議会委員
澤
田
正
一
綾部市公民館連絡協議会会長
長
澤
睦
男
京都丹の国農業協同組合綾部統括支店長
山
下
明
子
綾部市保育協議会代表
吉
川
加津子
枝
京都府中丹東保健所保健室副室長
46
【庁内会議】
氏
名
白波瀬
清
所
孝
農林課長
家
元
優
学校教育課長
山
口
美世子
社会教育課長
塩
見
勝
洋
文化・スポーツ振興課長
黒
田
進
民生児童課長
己
福祉課長
庄
婦
克
木
しおり
属
高齢者介護課(地域包括支援センター)担当長
【事務局】
氏
名
所
塩
尻
澄
雄
福祉保健部長
大
槻
広
敏
保健推進課長
高
橋
ひとみ
保健推進課課長補佐
平
岡
佳
子
保健推進課主任
石
角
智恵子
保健推進課技師
47
属
2.計画策定経過
◆計画会議
日
時
平成 23 年2月9日
内
【第1回計画会議】
・市民アンケート調査
平成 23 年 11 月 28 日
容
調査内容検討
【第2回計画会議】
・計画素案検討
平成 24 年3月 19 日
【第3回計画会議】
・計画(最終案)審議
◆庁内会議
日
時
平成 23 年1月 26 日
内
【第1回計画会議】
・市民アンケート調査
平成 23 年9月 29 日
容
調査内容検討
【第2回計画会議】
・アンケート結果調査報告書確認
・計画骨子案検討
平成 23 年 11 月 14 日
【第3回計画会議】
・計画素案検討
48
3.アンケート調査報告書(抜粋)
1.調査の趣旨
生活習慣病が主要な死因となっている今日、健康づくりを推進し、疾病の一次予防に努め早世(早
死)や要介護状態を減少させ、健康寿命を延伸すると共に、生活の質の向上を図ることが求められ
ています。
今回、あやべ健康増進・食育推進計画を策定するにあたり、市民の皆様の健康について取り組ま
れていることやお考えなどをお聞かせいただき、計画策定および、今後の保健医療施策に反映させ
ていくため、本調査を実施しました。
2.調査の概要
調査地域
:綾部市
調査対象者
:綾部市内にお住まいの高校生以上の男女
抽出方法
:無作為抽出
調査期間
:平成 23 年2月 22 日~平成 23 年3月 11 日
調査方法
:郵送による配布及び回収
調査数
:1,600 人
回収数
:997 人
回収率
:62.3%
3.報告書の見方
● 回答結果は、小数点以下第2位を四捨五入して、それぞれの割合を示しています。そのため、
単数回答(複数の選択肢から1つの選択肢を選ぶ方式)であっても合計値が 100.0%になら
ない場合があります。このことは、本報告書内の分析文、グラフ、表においても反映してい
ます。
● 複数回答(複数の選択肢から2つ以上の選択肢を選ぶ方式)の設問の場合は、合計が 100.0%
を超える場合があります。
● 図表中において、
「不明・無回答」とあるものは、回答が示されていない、または回答の判別
が著しく困難なものです。
● グラフ及び表のN数(number of case)、
「サンプル数」は、有効標本数(集計対象者総数)
を表しています。
● 本文中(SA)は単数回答の設問、
(MA)は複数回答の設問、(NA)は数量による設問を表
しています。
49
あなたご自身の健康づくりや健診(検診)について
6.健康に関する情報をどこから得ていますか。【最もあてはまるもの1つだけに○】
全体では、「新聞、テレビ、ラジオ」が 51.6%でもっとも多く、次いで「医療機関」が 23.3%
となっています。
年代別でも、すべての年代で「新聞、テレビ、ラジオ」がもっとも多くなっています。次いで、
40 歳代では「雑誌、専門書」が 16.3%、80 歳以上では「医療機関」が 38.2%となっています。
0%
全体(N=997)
20%
40%
7.6
0%
20%
23.3
新聞、テレビ、ラジオ
友人、近所の人
その他
40%
5.6
20歳代(N=78)
80%
51.6
雑誌、専門書
保健師、栄養士など
インターネット
10歳代(N=90)
60%
1.8 4.1 4.2
3.4
1.0 3.0
医療機関
各種健康講座など
不明・無回答
60%
80%
100%
5.6 3.3 7.8
1.1 0.0
1.3
11.5
12.8
66.7
12.8
100%
56.4
0.0 0.0
30歳代(N=85)
14.1
40歳代(N=123)
3.3
6.7
51.8
16.3
7.1 3.5 3.5
0.0
58.5
3.8
17.6
9.8
0.8
60歳代(N=160)
13.2
56.2
3.8
70歳代(N=180) 1.1
80歳以上(N=157) 3.2
18.2
53.1
3.3 6.5
2.4
0.0 2.4
36.1
38.9
雑誌、専門書
保健師、栄養士など
インターネット
2.5
2.5
38.2
新聞、テレビ、ラジオ
友人、近所の人
その他
50
0.8
1.7
5.0
6.9 0.6
30.6
44.4
0.0
2.4
0.0
50歳代(N=121)
1.3
1.9
4.4
2.2
0.0
6.1
2.8 2.8
5.7
1.9
0.6 1.3
0.0
1.9
3.2
医療機関
各種健康講座など
不明・無回答
7.0
1.3
7.自分の健康づくりのためにしていることがありますか。【あてはまるものすべてに○】
全体では、
「睡眠・休養を十分にとる」が 44.6%でもっとも多く、次いで「食事の量や質に注意
している」が 43.4%となっています。
N=997
0%
10%
20%
運動をしている
30%
40%
50%
27.0
37.7
趣味や気晴らしの時間を持つ
43.4
食事の量や質に注意している
睡眠・休養を十分にとる
44.6
30.0
規則正しい生活リズムを送る
32.7
定期的に健診・検診を受けている
喫煙を控えている
11.3
飲酒を控えている
11.0
体調が悪い時に早めに受診する
24.4
健康に関する情報に関心を持つ
23.8
14.9
健康食品や栄養補助剤を利用する
特に心がけていることはない
12.5
その他
2.2
不明・無回答
2.4
51
17.あなたは「メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)
」という言葉とその意味を
知っていますか。
全体では、
「言葉も意味も知っている」が 71.5%でもっとも多く、次いで「言葉は聞いたことが
あるが、意味は知らない」が 20.0%となっています。
また、男性では、女性と比べて「言葉も意味も知っている」が少なくなっています。
年代別クロスをみると、「言葉も意味も知っている」が 40 歳代から 60 歳代で 8 割を超えて多
くなっています。一方、
「言葉も意味も知らない」が 80 歳以上で 19.7%ともっとも多くなってい
ます。
0%
20%
40%
全体(N=997)
60%
80%
71.5
68.1
男性(N=430)
女性(N=564)
74.3
100%
20.0
5.7 2.8
23.3
6.0 2.6
5.5 2.7
17.6
言葉も意味も知っている
言葉は聞いたことがあるが、意味は知らない
言葉も意味も知らない
不明・無回答
0%
20%
40%
10歳代(N=90)
75.6
20歳代(N=78)
76.9
80%
40歳代(N=123)
100%
2.6 1.3
23.5
1.21.2
11.4
86.8
60歳代(N=160)
14.4
61.1
23.9
44.6
29.3
言葉も意味も知っている
言葉は聞いたことがあるが、意味は知らない
言葉も意味も知らない
不明・無回答
52
4.1 0.0
0.8
0.0
12.4
82.5
70歳代(N=180)
0.0
19.2
84.6
50歳代(N=121)
0.0
24.4
74.1
30歳代(N=85)
80歳以上(N=157)
60%
7.8
19.7
1.9 1.3
7.2
6.4
食生活・食育について
19~32.あなたの普段の食生活についてお聞かせください。
各項目のうち、いずれか1つを選んで○をつけてください。
全体では、「はい」の『1日最低 1 回、家族や仲間と一緒に食事をしている』が 78.8%でもっ
とも多く、次いで『食事は楽しいと感じる』と『食事は規則正しくとっている』がともに 78.4%
となっています。
一方、
「いいえ」の『外食や食品を購入する際は、栄養成分の表示を参考にしている』が 47.8%
ともっとも多くなっています。
0%
20%
40%
60%
80%
100%
4.5
N=977
食事は楽しいと感じる
78.4
1.9 15.1
食事は規則正しくとっている
78.4
9.6
1日最低1回、家族や仲間と一緒に
食事をしている
78.8
12.5 4.4 4.2
45.3
ゆっくりよくかんで食べている
22.5
主食・主菜・副菜を揃えるようにしている
71.9
好き嫌いせず、色々な食品を食べている
73.6
薄味を心がけている
外食や食品を購入する際は、栄養成分の
表示を参考にしている
自分にとって適切な食事の内容・
量を知っている
自分でバランス良く食品を選んだり、
食事を準備したりできる
自分の食生活に問題があると思う
20.9
22.5
4.0
22.6
3.5
27.3
40.1
50.9
いいえ
どちらでもない
53
23.8
31.0
22.5
食生活を今より良いものにしたい
という意欲を持っている
はい
3.9
47.8
41.5
3.9
21.1
15.8
48.7
13.3
4.2
25.0
58.1
23.8
4.2
14.9
9.1
52.7
脂肪分をとり過ぎないよう心がけている
28.0
8.9
50.1
腹八分目を心がけている
8.7 3.2
19.9
23.5
32.3
16.1
28.2
不明・無回答
4.6
4.1
4.0
5.1
4.8
33.あなたは普段、朝食を食べますか。
全体では、
「毎日食べる」が 88.8%でもっとも多く、次いで「ほとんど食べない」が 4.7%とな
っています。
また、男性では、「ほとんど食べない」が 6.3%と女性の 3.5%に比べて多くなっています。
年代別クロスをみると、「毎日食べる」が 50 歳以上で 9 割を超える高い割合となっています。
一方、毎日食べない割合が、20 歳代で 30.8%、30 歳代で 20%となっています。
0%
20%
40%
全体(N=997)
60%
80%
100%
4.5
88.8
0.8
4.7 1.2
1.2
85.6
男性(N=430)
女性(N=564)
5.8
91.3
0%
3.5
毎日食べる
週2~3日食べない
ほとんど食べない
不明・無回答
20%
40%
10歳代(N=90)
60%
30歳代(N=85)
78.8
40歳代(N=123)
100%
8.9
4.7
87.8
50歳代(N=121)
93.4
60歳代(N=160)
92.5
70歳代(N=180)
93.9
80歳以上(N=157)
93.6
ほとんど毎日食べる
週2~3日食べない
ほとんど食べない
不明・無回答
54
0.5
3.5 1.1
80%
16.7
69.2
1.2
週4~5日食べない
85.6
20歳代(N=78)
6.3
1.3
1.2
1.1
12.8
14.1
7.3
0.0
0.0
1.2
0.8
3.3
4.4
4.1
0.0
3.3
0.0 0.0
0.6 5.6
0.6
0.6
1.1
2.8
1.7 0.6
0.6 0.6
0.0 5.1
週4~5日食べない
38.あなたは家で普段の食事に、調理済みの弁当やそうざい、インスタント食品などを
どれくらい利用しますか。
全体では、「週1~2 回程度」が 40.5%でもっとも多く、次いで「ほとんどない」が 38.3%と
なっています。
男女別では、男性では「週1~2 回程度」が 40.7%ともっとも多く、女性では「ほとんどない」
が 42.0%ともっとも多くなっています。
年代別では、
「週1~2 回程度」が 40 歳代で 48.8%、「ほとんどない」が 70 歳代で 46.7%
ともっとも多くなっています。
一方、「毎食」が 10 歳代と 30 歳代で多くなっています。
0%
20%
全体(N=997) 2.3 7.2
男性(N=430) 3.5
9.3
9.8
女性(N=564) 1.4 5.0
20歳代(N=78)
ほとんどない
不明・無回答
5.9
50歳代(N=121) 2.5
70歳代(N=180)
11.4
0.6
8.9
38.3
27.8
0.0
28.2
0.0
26.8
40.5
3.9 7.8
100%
36.5
48.8
46.9
10.2
80%
36.5
5.6
80歳以上(N=157) 1.9 7.6
60%
47.4
8.2
1.9
週1~2回程度
42.2
14.0
5.0
0.6
40%
9.0
11.8
1.2
3.0
週3~4回
12.2
11.5
2.3
42.0
ほとんど毎日
12.2
100%
33.7
40.6
20%
40歳代(N=123) 1.6
60歳代(N=160)
40.7
ほとんど毎食
3.8
80%
38.3
11.2
8.0
5.6
30歳代(N=85)
60%
40.5
0%
10歳代(N=90)
40%
1.2
2.4
37.2
0.8
43.8
46.7
28.0
45.9
ほとんど毎食
ほとんど毎日
ほとんどない
不明・無回答
55
週3~4回
1.3
2.8
6.4
週1~2回程度
40.あなたは普段、外食をどれくらい利用しますか。
全体では、
「ほとんどない」が 73.8%でもっとも多く、次いで「週1~2回程度」が 20.4%と
なっています。
男女別にみても「ほとんどない」が多くなっていますが、男性では「週1~2回程度」が 23.3%
となっています。
年代別では、
「週1~2回程度」が 20 歳代で 41.0%ともっとも多く、次いで 30 歳代で 35.3%
となっています。
0%
20%
40%
60%
80%
100%
1.4
全体(N=997)
20.4
0.3 1.6
2.8
男性(N=430) 0.7
23.3
3.3
0.4
女性(N=564)
0.0 0.4
73.8
68.4
18.1
ほとんど毎日
ほとんどない
不明・無回答
20%
7.7
0.0
0.0 0.0
30歳代(N=85)
3.5
60歳代(N=160)
0.0 0.6
1.9
80%
100%
0.0
51.3
35.3
1.7
4.1
60%
41.0
1.6 1.6
40歳代(N=123) 2.4
0.0
週1~2回程度
83.3
0.0
50歳代(N=121)
3.0
週3~4回
40%
0.0 0.0
16.7
10歳代(N=90)
0.0
20歳代(N=78)
1.6
78.2
ほとんど毎食
0%
2.5
58.8
27.6
65.0
9.9
81.0
20.0
77.8
82.8
ほとんど毎食
ほとんど毎日
ほとんどない
不明・無回答
56
2.4
1.6
3.3
76.3
0.6 1.7
70歳代(N=180)
16.1
0.0
0.0 1.3
80歳以上(N=157)
11.5
0.0
0.0
1.3
3.9
4.5
週3~4回
週1~2回程度
42.あなたは「食育」という言葉やその意味を知っていますか。
全体では、
「言葉も意味も知っている」が 47.9%でもっとも多く、次いで「言葉は聞いたことが
あるが、意味は知らない」が 33.2%となっています。
男女別では、男性は女性と比べて「言葉も意味も知っている」が少なくなっています。
年代別では、「言葉も意味も知っている」が 40 歳代で 59.3%ともっとも多くなっています。
一方、「言葉も意味も知らない」が 80 歳以上で 26.1%ともっとも多くなっています。
0%
20%
全体(N=997)
40%
60%
47.9
33.2
38.6
男性(N=430)
80%
13.5
38.1
55.3
女性(N=564)
100%
5.3
20.0
29.6
3.3
8.7
6.4
言葉も意味も知っている
言葉は聞いたことがあるが、意味は知らない
言葉も意味も知らない
不明・無回答
0%
20%
10歳代(N=90)
40%
45.6
20歳代(N=78)
80%
42.2
51.3
30歳代(N=85)
50歳代(N=121)
47.5
70歳代(N=180)
47.2
33.9
28.3
27.4
12.2
26.1
言葉も意味も知っている
言葉は聞いたことがあるが、意味は知らない
言葉も意味も知らない
不明・無回答
57
1.3
9.8
1.6
9.1
2.5
13.1
36.9
35.0
0.0
7.1 2.4
29.3
54.5
60歳代(N=160)
12.8
41.2
59.3
100%
12.2
34.6
49.4
40歳代(N=123)
80歳以上(N=157)
60%
12.2
11.5
2.5
44.あなたが食事に関して、大切にしていることは何ですか。
【あてはまるものすべてに○】
全体では、「欠食せず、1 日 3 食べる」が 68.6%ともっとも多く、次いで「食べ物を無駄にし
ない」が 62.3%となっています。
N=997
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
欠食せず、1日3食食べる
68.6
規則正しく食事をし、規則
正しい生活をする
55.6
栄養や健康のことを考えて食べる
48.2
楽しく食べる
57.6
48.0
家族で食卓を囲む
家族みんなで協力して、
食事づくりや片付けをする
17.7
「いただきます」「ごちそうさまでした」
など感謝して食べる
50.1
食べ物を無駄にしない
62.3
地場産の食材を利用する
33.7
行事食や伝統食を食べる
15.5
食材・食品の安全性
47.7
5.8
特にない
その他
1.5
不明・無回答
1.2
58
80%
身体活動・運動について
45.あなたは意識的に体を動かすなど運動を心がけていますか。
全体では、「時々心がけている」が 35.6%でもっとも多く、次いで「いつも心がけている」が
29.8%となっています。
男女別でも、
「時々心がけている」がもっとも多くなっていますが、女性では「思うがほとんど
できていない」が男性より多くなっています。
年代別では、
「いつも心がけている」が 10 歳代で 38.9%ともっとも多く、次いで 60 歳代で
36.9%となっています。
一方、
「思うがほとんどできていない」が 50 歳代で 38.8%ともっとも多く、次いで 30 歳代で
34.1%となっています。
0%
全体(N=997)
男性(N=430)
女性(N=564)
20%
40%
60%
29.8
35.6
33.3
80%
7.2
33.3
27.3
37.4
いつも心がけている
時々心がけている
思うがほとんどできていない
不明・無回答
59
9.3
5.7
100%
24.8
21.2
27.5
心がけていない
2.6
3.0
2.1
0%
20%
30歳代(N=85)
40歳代(N=123)
50歳代(N=121)
60歳代(N=160)
70歳代(N=180)
80歳以上(N=157)
60%
38.9
10歳代(N=90)
20歳代(N=78)
40%
20.5
37.8
9.0
38.8
21.1
35.8
27.3
9.4
34.1
8.9
32.5
30.6
31.8
いつも心がけている
時々心がけている
思うがほとんどできていない
不明・無回答
60
0.0
1.6
0.0
7.5
38.9
36.3
0.0
38.8
35.6
36.9
10.0 0.0
29.5
5.0
28.9
100%
13.3
41.0
17.6
80%
6.7
2.5
16.3
20.0
22.9
心がけていない
3.8
3.9
6.4
睡眠・こころの健康について
53.1日の睡眠時間はどれくらいですか。
全体では、
「6~8時間未満」が 60.9%でもっとも多く、次いで「6時間未満」が 25.7%とな
っています。
男女別にみても「6~8 時間未満」がもっとも多くなっています。
年代別では、
「6時間未満」が 10 歳代で 35.6%、「6~8時間未満」が 20 歳代で 69.2%と
もっとも多くなっています。
0%
20%
59.6
6時間未満
0%
20%
10歳代(N=90)
6~8時間未満
8時間以上
40%
60%
35.6
31.8
40歳代(N=123)
31.7
50歳代(N=121)
30.6
20.0
70歳代(N=180)
19.4
22.9
6時間未満
2.3
8.7
3.4
6.7
0.0
5.1 5.1
4.7 1.2
3.3 0.8
64.2
4.1 0.8
64.5
68.8
8.8 2.5
58.9
15.6
47.8
61
12.3
100%
62.4
6~8時間未満
3.0
80%
69.2
30歳代(N=85)
10.4
不明・無回答
57.8
20.5
60歳代(N=160)
100%
63.0
28.4
女性(N=564)
80%
60.9
22.3
男性(N=430)
80歳以上(N=157)
60%
25.7
全体(N=997)
20歳代(N=78)
40%
6.1
24.8
8時間以上
不明・無回答
4.5
55.あなたは現在、ストレス(不満、イライラ感、悩み、苦労等)を強く感じることがありますか。
全体では、「ある」が 57.1%、
「ない」が 37.9%となっています。
男女別でもあまり大きな差はみられません。
年代別では、
「ある」が 20~40 歳代にかけて多くなり、その後年代があがるにつれて少なくな
っています。
また、女性でも「ある」が 10~40 歳代にかけて多くなり、その後年代があがるにつれて少な
くなっています。
0%
20%
40%
60%
80%
100%
全体(N=997)
57.1
37.9
5.0
男性(N=430)
56.3
39.8
4.0
58.0
女性(N=564)
36.3
ある
0%
ない
20%
40%
10歳代(N=90)
不明・無回答
60%
80%
67.9
30歳代(N=85)
100%
43.3
56.7
20歳代(N=78)
0.0
29.5
70.6
50歳代(N=121)
1.6
32.2
54.4
0.8
43.8
47.8
70歳代(N=180)
1.2
22.0
66.9
60歳代(N=160)
2.6
28.2
76.4
40歳代(N=123)
80歳以上(N=157)
5.7
1.9
43.9
35.0
8.3
49.0
ある
ない
62
15.9
不明・無回答
アルコール・たばこについて
58.アルコール類を飲みますか。
全体では、
「全く飲まない」が 42.5%でもっとも多く、次いで「時々飲む」が 25.1%となって
います。
男女別では、男性は「週に6~7回飲む」が 27.0%ともっとも多くなっています。
一方、女性は「全く飲まない」が 55.1%ともっとも多くなっています。
年代別では、
「週に6~7回飲む」が 20~50 歳代にかけて多くなり、その後年代があがるにつ
れて少なくなっています。
一方、「時々飲む」は年代が上がるにつれて少なくなっています。
0%
20%
14.3
全体(N=997)
9.7
60%
30歳代(N=85)
20%
9.4
21.1
30.6
60歳代(N=160)
80歳以上(N=157)
16.1
8.3
80%
10.6
7.2
7.0
100%
17.9
28.2
30.1
9.9
20.0
70歳代(N=180)
60%
41.2
15.4
50歳代(N=121)
3.5 5.1
59.0
11.8
5.1 2.1
週に1~5回飲む
全く飲まない
不明・無回答
40%
12.8
40歳代(N=123)
26.3
55.1
週に6~7回飲む
時々飲む
以前飲んでいたが今は飲まない
20歳代(N=78) 2.6
4.3 4.0
24.2
25.9
0%
100%
42.5
15.3
4.8 5.5
80%
25.1
27.0
男性(N=430)
女性(N=564)
40%
9.4 0.0
30.1
27.3
31.4
21.9
41.9
20.6
48.4
週に6~7回飲む
時々飲む
以前飲んでいたが今は飲まない
63
0.0
0.0
0.8
3.3 7.8
9.6
週に1~5回飲む
全く飲まない
不明・無回答
3.3
3.1 2.5
45.0
15.9
6.4 1.3
10.8
61.現在の喫煙習慣について
全体では、
「吸っていない」が 65.0%でもっとも多く、次いで「過去に吸っていた」が 17.0%
となっています。
男女別でも、
「吸っていない」がもっとも多いですが、男性で「吸っている」が 21.4%に対して、
女性では 3.4%となっています。
年代別では、
「吸っている」が 50 歳代で 19.0%ともっとも多くなっています。
一方、「吸っていない」が 20 歳代でもっとも多くなっています。
0%
20%
40%
11.1
全体(N=997)
0%
3.5
4.1
吸っていない
20%
過去に吸っていた
40%
60%
12.8
60歳代(N=160)
10.0
70歳代(N=180)
11.1
5.7
100%
10.3 0.0
17.6
0.8
3.8
18.8
62.2
15.0
24.8
64
0.8
18.2
67.5
吸っていない
0.0
21.1
62.0
45.9
吸っている
80%
63.4
19.0
50歳代(N=121)
不明・無回答
64.7
14.6
40歳代(N=123)
9.2
76.9
17.6
30歳代(N=85)
6.9
34.0
83.3
吸っている
80歳以上(N=157)
100%
17.0
41.2
女性(N=564) 3.4
20歳代(N=78)
80%
65.0
21.4
男性(N=430)
60%
過去に吸っていた
11.7
23.6
不明・無回答
64.喫煙が及ぼす影響について知っているものがありますか。
【あてはまるものすべてに○】
「肺がん」が 86.3%でもっとも多く、次いで「妊娠に関した異常」が 53.1%となっています。
N=997
0%
20%
40%
60%
肺がん
100%
86.3
喘息
50.2
51.7
気管支炎
心臓病
34.5
脳卒中
35.8
20.0
胃潰瘍
妊娠に関連した異常
53.1
歯周病
23.6
知らない
2.3
その他
1.2
不明・無回答
80%
10.7
65
歯の健康について
65.現在のあなたの歯は何本ありますか。※鏡をみて数えてください。(差し歯は自分の歯として数
えますが、入れ歯は数えません。大人の歯は全部で28~32本あります)
全体では、「28 本以上」が 39.5%でもっとも多く、次いで「24~27 本」が 15.6%となって
います。
男女別でも、あまり大きな差はみられません。
年代別では、
「28 本以上」が年代があがるにつれて少なくなっています。
また、「0本」が 80 歳以上で 36.3%ともっとも多くなっています。
0%
20%
全体(N=997)
39.5
男性(N=430)
38.4
女性(N=564)
40%
15.6
14.4
40.6
80%
7.8
8.7
9.5
16.7
8.6
6.6
8.9
9.2
100%
10.5
3.1 5.4
13.0
2.8 4.2
9.1
9.4
8.5
3.2 6.2
28本以上
24~27本
20~23本
10~19本
1~9本
0本
わからない
不明・無回答
0%
20%
40%
60%
80%
100%
88.9
10歳代(N=90)
20歳代(N=78)
78.2
12.8
61.8
40歳代(N=123)
26.0
40.5
50歳代(N=121)
20.0
70歳代(N=180)
13.3
80歳以上(N=157)
4.5 5.7
26.4
21.3
11.1
6.4
10.8
13.2
16.3
9.4
15.0
17.2
17.5
20.6
36.3
6.7
0.0 2.2
2.2 0.0
0.0
6.4
1.3 1.3
0.0
0.0 2.4
14.1 3.5
3.5
0.0
0.0
2.4 3.3 3.3
0.0 3.3
76.5
30歳代(N=85)
60歳代(N=160)
60%
9.1
4.1
13.8
18.9
5.8
0.8 0.0
7.5
2.2
2.5
1.3
9.4
16.6
28本以上
24~27本
20~23本
10~19本
1~9本
0本
わからない
不明・無回答
66
2.5
67
68
69
70
71
4.食育基本法
食育基本法は、平成 16 年の第 159 国会に提出され、平成 17 年6月 10 日に成立しました。
食育基本法(平成 17 年法律第 63 号)
目次
前文
第1章
総則(第1条~第 15 条)
第2章
食育推進基本計画等(第 16 条~第 18 条)
第3章
基本的施策(第 19 条~第 25 条)
第4章
食育推進会議等(第 26 条~第 33 条)
附則
21 世紀における我が国の発展のためには、子どもたちが健全な心と身体を培い、未来や国際社
会に向かって羽ばたくことができるようにするとともに、すべての国民が心身の健康を確保し、生
涯にわたって生き生きと暮らすことができるようにすることが大切である。
子どもたちが豊かな人間性をはぐくみ、生きる力を身に付けていくためには、何よりも「食」が
重要である。
今、改めて、食育を、生きる上での基本であって、知育、徳育及び体育の基礎となるべきものと
位置付けるとともに、様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健
全な食生活を実践することができる人間を育てる食育を推進することが求められている。
もとより、食育はあらゆる世代の国民に必要なものであるが、子どもたちに対する食育は、心身
の成長及び人格の形成に大きな影響を及ぼし、生涯にわたって健全な心と身体を培い豊かな人間性
をはぐくんでいく基礎となるものである。
一方、社会経済情勢がめまぐるしく変化し、日々忙しい生活を送る中で、人々は、毎日の「食」
の大切さを忘れがちである。
国民の食生活においては、栄養の偏り、不規則な食事、肥満や生活習慣病の増加、過度の痩(そ
う)身志向などの問題に加え、新たな「食」の安全上の問題や、「食」の海外への依存の問題が生
じており、「食」に関する情報が社会に氾(はん)濫する中で、人々は、食生活の改善の面からも、
「食」の安全の確保の面からも、自ら「食」のあり方を学ぶことが求められている。
また、豊かな緑と水に恵まれた自然の下で先人からはぐくまれてきた、地域の多様性と豊かな味
覚や文化の香りあふれる日本の「食」が失われる危機にある。
こうした「食」をめぐる環境の変化の中で、国民の「食」に関する考え方を育て、健全な食生活
を実現することが求められるとともに、都市と農山漁村の共生・対流を進め、「食」に関する消費
者と生産者との信頼関係を構築して、地域社会の活性化、豊かな食文化の継承及び発展、環境と調
和のとれた食料の生産及び消費の推進並びに食料自給率の向上に寄与することが期待されている。
国民一人一人が「食」について改めて意識を高め、自然の恩恵や「食」に関わる人々の様々な活
動への感謝の念や理解を深めつつ、「食」に関して信頼できる情報に基づく適切な判断を行う能力
を身に付けることによって、心身の健康を増進する健全な食生活を実践するために、今こそ、家庭、
72
学校、保育所、地域等を中心に、国民運動として、食育の推進に取り組んでいくことが、我々に課
せられている課題である。
さらに、食育の推進に関する我が国の取組が、海外との交流等を通じて食育に関して国際的に貢
献することにつながることも期待される。
ここに、食育について、基本理念を明らかにしてその方向性を示し、国、地方公共団体及び国民
の食育の推進に関する取組を総合的かつ計画的に推進するため、この法律を制定する。
第1章
総則
(目的)
第1条
この法律は、近年における国民の食生活をめぐる環境の変化に伴い、国民が生涯にわたっ
て健全な心身を培い、豊かな人間性をはぐくむための食育を推進することが緊要な課題となって
いることにかんがみ、食育に関し、基本理念を定め、及び国、地方公共団体等の責務を明らかに
するとともに、食育に関する施策の基本となる事項を定めることにより、食育に関する施策を総
合的かつ計画的に推進し、もって現在及び将来にわたる健康で文化的な国民の生活と豊かで活力
ある社会の実現に寄与することを目的とする。
(国民の心身の健康の増進と豊かな人間形成)
第2条
食育は、食に関する適切な判断力を養い、生涯にわたって健全な食生活を実現することに
より、国民の心身の健康の増進と豊かな人間形成に資することを旨として、行われなければなら
ない。
(食に関する感謝の念と理解)
第3条
食育の推進にあたっては、国民の食生活が、自然の恩恵の上に成り立っており、また、食
に関わる人々の様々な活動に支えられていることについて、感謝の念や理解が深まるよう配慮さ
れなければならない。
(食育推進運動の展開)
第4条
食育を推進するための活動は、国民、民間団体等の自発的意思を尊重し、地域の特性に配
慮し、地域住民その他の社会を構成する多様な主体の参加と協力を得るものとするとともに、そ
の連携を図りつつ、あまねく全国において展開されなければならない。
(子どもの食育における保護者、教育関係者等の役割)
第5条
食育は、父母その他の保護者にあっては、家庭が食育において重要な役割を有しているこ
とを認識するとともに、子どもの教育、保育等を行う者にあっては、教育、保育等における食育
の重要性を十分自覚し、積極的に子どもの食育の推進に関する活動に取り組むこととなるよう、
行われなければならない。
(食に関する体験活動と食育推進活動の実践)
第6条
食育は、広く国民が家庭、学校、保育所、地域その他のあらゆる機会とあらゆる場所を利
用して、食料の生産から消費等に至るまでの食に関する様々な体験活動を行うとともに、自ら食
育の推進のための活動を実践することにより、食に関する理解を深めることを旨として、行われ
73
なければならない。
(伝統的な食文化、環境と調和した生産等への配意及び農山漁村の活性化と食料自給率の向上へ
の貢献)
第7条
食育は、我が国の伝統のある優れた食文化、地域の特性を生かした食生活、環境と調和の
とれた食料の生産とその消費等に配意し、我が国の食料の需要及び供給の状況についての国民の
理解を深めるとともに、食料の生産者と消費者との交流等を図ることにより、農山漁村の活性化
と我が国の食料自給率の向上に資するよう、推進されなければならない。
(食品の安全性の確保等における食育の役割)
第8条
食育は、食品の安全性が確保され安心して消費できることが健全な食生活の基礎であるこ
とにかんがみ、食品の安全性をはじめとする食に関する幅広い情報の提供及びこれについての意
見交換が、食に関する知識と理解を深め、国民の適切な食生活の実践に資することを旨として、
国際的な連携を図りつつ積極的に行われなければならない。
(国の責務)
第9条
国は、第二条から前条までに定める食育に関する基本理念(以下「基本理念」という。)
にのっとり、食育の推進に関する施策を総合的かつ計画的に策定し、及び実施する責務を有する。
(地方公共団体の責務)
第 10 条
地方公共団体は、基本理念にのっとり、食育の推進に関し、国との連携を図りつつ、そ
の地方公共団体の区域の特性を生かした自主的な施策を策定し、及び実施する責務を有する。
(教育関係者等及び農林漁業者等の責務)
第 11 条
教育並びに保育、介護その他の社会福祉、医療及び保健(以下「教育等」という。)に
関する職務に従事する者並びに教育等に関する関係機関及び関係団体(以下「教育関係者等」と
いう。)は、食に関する関心及び理解の増進に果たすべき重要な役割にかんがみ、基本理念にの
っとり、あらゆる機会とあらゆる場所を利用して、積極的に食育を推進するよう努めるとともに、
他の者の行う食育の推進に関する活動に協力するよう努めるものとする。
2
農林漁業者及び農林漁業に関する団体(以下「農林漁業者等」という。)は、農林漁業に関す
る体験活動等が食に関する国民の関心及び理解を増進する上で重要な意義を有することにかん
がみ、基本理念にのっとり、農林漁業に関する多様な体験の機会を積極的に提供し、自然の恩恵
と食に関わる人々の活動の重要性について、国民の理解が深まるよう努めるとともに、教育関係
者等と相互に連携して食育の推進に関する活動を行うよう努めるものとする。
(食品関連事業者等の責務)
第 12 条
食品の製造、加工、流通、販売又は食事の提供を行う事業者及びその組織する団体(以
下「食品関連事業者等」という。)は、基本理念にのっとり、その事業活動に関し、自主的かつ
積極的に食育の推進に自ら努めるとともに、国又は地方公共団体が実施する食育の推進に関する
施策その他の食育の推進に関する活動に協力するよう努めるものとする。
74
(国民の責務)
第 13 条
国民は、家庭、学校、保育所、地域その他の社会のあらゆる分野において、基本理念に
のっとり、生涯にわたり健全な食生活の実現に自ら努めるとともに、食育の推進に寄与するよう
努めるものとする。
(法制上の措置等)
第 14 条
政府は、食育の推進に関する施策を実施するため必要な法制上又は財政上の措置その他
の措置を講じなければならない。
(年次報告)
第 15 条
政府は、毎年、国会に、政府が食育の推進に関して講じた施策に関する報告書を提出し
なければならない。
第2章
食育推進基本計画等
(食育推進基本計画)
第 16 条
食育推進会議は、食育の推進に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るため、食育
推進基本計画を作成するものとする。
2
食育推進基本計画は、次に掲げる事項について定めるものとする。
(1)
食育の推進に関する施策についての基本的な方針
(2)
食育の推進の目標に関する事項
(3)
国民等の行う自発的な食育推進活動等の総合的な促進に関する事項
(4) 前三号に掲げるもののほか、食育の推進に関する施策を総合的かつ計画的に推進するた
めに必要な事項
3
食育推進会議は、第一項の規定により食育推進基本計画を作成したときは、速やかにこれを内
閣総理大臣に報告し、及び関係行政機関の長に通知するとともに、その要旨を公表しなければな
らない。
4
前項の規定は、食育推進基本計画の変更について準用する。
(都道府県食育推進計画)
第 17 条
都道府県は、食育推進基本計画を基本として、当該都道府県の区域内における食育の推
進に関する施策についての計画(以下「都道府県食育推進計画」という。)を作成するよう努め
なければならない。
2
都道府県(都道府県食育推進会議が置かれている都道府県にあっては、都道府県食育推進会議)
は、都道府県食育推進計画を作成し、又は変更したときは、速やかに、その要旨を公表しなけれ
ばならない。
(市町村食育推進計画)
第 18 条
市町村は、食育推進基本計画(都道府県食育推進計画が作成されているときは、食育推
進基本計画及び都道府県食育推進計画)を基本として、当該市町村の区域内における食育の推進
に関する施策についての計画(以下「市町村食育推進計画」という。)を作成するよう努めなけ
ればならない。
75
2
市町村(市町村食育推進会議が置かれている市町村にあっては、市町村食育推進会議)は、市
町村食育推進計画を作成し、又は変更したときは、速やかに、その要旨を公表しなければならな
い。
第3章
基本的施策
(家庭における食育の推進)
第 19 条
国及び地方公共団体は、父母その他の保護者及び子どもの食に対する関心及び理解を深
め、健全な食習慣の確立に資するよう、親子で参加する料理教室その他の食事についての望まし
い習慣を学びながら食を楽しむ機会の提供、健康美に関する知識の啓発その他の適切な栄養管理
に関する知識の普及及び情報の提供、妊産婦に対する栄養指導又は乳幼児をはじめとする子ども
を対象とする発達段階に応じた栄養指導その他の家庭における食育の推進を支援するために必
要な施策を講ずるものとする。
(学校、保育所等における食育の推進)
第 20 条
国及び地方公共団体は、学校、保育所等において魅力ある食育の推進に関する活動を効
果的に促進することにより子どもの健全な食生活の実現及び健全な心身の成長が図られるよう、
学校、保育所等における食育の推進のための指針の作成に関する支援、食育の指導にふさわしい
教職員の設置及び指導的立場にある者の食育の推進において果たすべき役割についての意識の
啓発その他の食育に関する指導体制の整備、学校、保育所等又は地域の特色を生かした学校給食
等の実施、教育の一環として行われる農場等における実習、食品の調理、食品廃棄物の再生利用
等様々な体験活動を通じた子どもの食に関する理解の促進、過度の痩身又は肥満の心身の健康に
及ぼす影響等についての知識の啓発その他必要な施策を講ずるものとする。
(地域における食生活の改善のための取組の推進)
第 21 条
国及び地方公共団体は、地域において、栄養、食習慣、食料の消費等に関する食生活の
改善を推進し、生活習慣病を予防して健康を増進するため、健全な食生活に関する指針の策定及
び普及啓発、地域における食育の推進に関する専門的知識を有する者の養成及び資質の向上並び
にその活用、保健所、市町村保健センター、医療機関等における食育に関する普及及び啓発活動
の推進、医学教育等における食育に関する指導の充実、食品関連事業者等が行う食育の推進のた
めの活動への支援等必要な施策を講ずるものとする。
(食育推進運動の展開)
第 22 条
国及び地方公共団体は、国民、教育関係者等、農林漁業者等、食品関連事業者等その他
の事業者若しくはその組織する団体又は消費生活の安定及び向上等のための活動を行う民間の
団体が自発的に行う食育の推進に関する活動が、地域の特性を生かしつつ、相互に緊密な連携協
力を図りながらあまねく全国において展開されるようにするとともに、関係者相互間の情報及び
意見の交換が促進されるよう、食育の推進に関する普及啓発を図るための行事の実施、重点的か
つ効果的に食育の推進に関する活動を推進するための期間の指定その他必要な施策を講ずるも
のとする。
2
国及び地方公共団体は、食育の推進にあたっては、食生活の改善のための活動その他の食育の
推進に関する活動に携わるボランティアが果たしている役割の重要性にかんがみ、これらのボラ
76
ンティアとの連携協力を図りながら、その活動の充実が図られるよう必要な施策を講ずるものと
する。
(生産者と消費者との交流の促進、環境と調和のとれた農林漁業の活性化等)
第 23 条
国及び地方公共団体は、生産者と消費者との間の交流の促進等により、生産者と消費者
との信頼関係を構築し、食品の安全性の確保、食料資源の有効な利用の促進及び国民の食に対す
る理解と関心の増進を図るとともに、環境と調和のとれた農林漁業の活性化に資するため、農林
水産物の生産、食品の製造、流通等における体験活動の促進、農林水産物の生産された地域内の
学校給食等における利用その他のその地域内における消費の促進、創意工夫を生かした食品廃棄
物の発生の抑制及び再生利用等必要な施策を講ずるものとする。
(食文化の継承のための活動への支援等)
第 24 条
国及び地方公共団体は、伝統的な行事や作法と結びついた食文化、地域の特色ある食文
化等我が国の伝統のある優れた食文化の継承を推進するため、これらに関する啓発及び知識の普
及その他の必要な施策を講ずるものとする。
(食品の安全性、栄養その他の食生活に関する調査、研究、情報の提供及び国際交流の推進)
第 25 条
国及び地方公共団体は、すべての世代の国民の適切な食生活の選択に資するよう、国民
の食生活に関し、食品の安全性、栄養、食習慣、食料の生産、流通及び消費並びに食品廃棄物の
発生及びその再生利用の状況等について調査及び研究を行うとともに、必要な各種の情報の収集、
整理及び提供、データベースの整備その他食に関する正確な情報を迅速に提供するために必要な
施策を講ずるものとする。
2
国及び地方公共団体は、食育の推進に資するため、海外における食品の安全性、栄養、食習慣
等の食生活に関する情報の収集、食育に関する研究者等の国際的交流、食育の推進に関する活動
についての情報交換その他国際交流の推進のために必要な施策を講ずるものとする。
第4章
食育推進会議等
(食育推進会議の設置及び所掌事務)
第 26 条
2
内閣府に、食育推進会議を置く。
食育推進会議は、次に掲げる事務をつかさどる。
(1)
食育推進基本計画を作成し、及びその実施を推進すること。
(2) 前号に掲げるもののほか、食育の推進に関する重要事項について審議し、及び食育の推
進に関する施策の実施を推進すること。
(組織)
第 27 条
食育推進会議は、会長及び委員25人以内をもって組織する。
(会長)
第 28 条
会長は、内閣総理大臣をもって充てる。
2
会長は、会務を総理する。
3
会長に事故があるときは、あらかじめその指名する委員がその職務を代理する。
77
(委員)
第 29 条
委員は、次に掲げる者をもって充てる。
(1) 内閣府設置法(平成 11 年法律第 89 号)第9条第1項に規定する特命担当大臣であっ
て、同項の規定により命を受けて同法第 4 条第 1 項第 18号に掲げる事項に関する事務
及び同条第 3 項第 27 号の 3 に掲げる事務を掌理するもの(次号において「食育担当大
臣」という。)
食育担当大臣以外の国務大臣のうちから、内閣総理大臣が指定する者
(3)
食育に関して十分な知識と経験を有する者のうちから、内閣総理大臣が任命する者
2
(2)
前項第 3 号の委員は、非常勤とする。
(委員の任期)
第 30 条
前条第 1 項第 3 号の委員の任期は、2 年とする。ただし、補欠の委員の任期は、前任
者の残任期間とする。
2
前条第 1 項第 3 号の委員は、再任されることができる。
(政令への委任)
第 31 条
この章に定めるもののほか、食育推進会議の組織及び運営に関し必要な事項は、政令で
定める。
(都道府県食育推進会議)
第 32 条
都道府県は、その都道府県の区域における食育の推進に関して、都道府県食育推進計画
の作成及びその実施の推進のため、条例で定めるところにより、都道府県食育推進会議を置くこ
とができる。
2
都道府県食育推進会議の組織及び運営に関し必要な事項は、都道府県の条例で定める。
(市町村食育推進会議)
第 33 条
市町村は、その市町村の区域における食育の推進に関して、市町村食育推進計画の作成
及びその実施の推進のため、条例で定めるところにより、市町村食育推進会議を置くことができ
る。
2
市町村食育推進会議の組織及び運営に関し必要な事項は、市町村の条例で定める。
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