論文名 老年期痴呆に認められる「人形現象」:自験例 9 例の検討 著者名 横内敏郎,牧村智広,中村公美,柳井美香,楠部剛史,橋本篤孝,花田雅憲 雑誌名 老年精神医学雑誌 巻/号/頁/年 7/3/307-312/1996 筆者らのいう「人形現象」とは,人形を疑似の人間としてではなく生きた人 間として認知し,積極的な交流をもつ現象で,幼児期と老年期に共通して認 められるものである.アルツ八イマー型老年痴呆を含む 9 例の痴呆患者の う ち , 経 過 中 に 「 人 形 現 象 」 を 呈 し た 症 例 に つ い て , 年 齢 ,Mini-Mental 抄録 State(MMS),頭部 CT 所見を比較し,各症例が脳血管性痴呆,アルツ八イマ ー型老年痴呆,およびその他の型のいずれに属するかを分類し,また,出現 する「人形現象」の症状の型により,分類を行った.また,「鏡現象」と「人形現 象」との関連性についても検討を加えた.幼児の成長と,老人の加齢という 観点からも「人形現象」を比較し,その共通点と相違点について検討した. キーワード 老年期痴呆/人形現象/人形現象と鏡現象/臨床像分類/発達と老化
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