論文名 認知症高齢者の生活リズムを整えるためのケア:コメディカルの

論文名
認知症高齢者の生活リズムを整えるためのケア:コメディカルの立場から
著者名
浅野祐子
雑誌名
日本認知症ケア学会誌
巻/号/頁/年
6/1/90-95/2007
高齢者の多くは若いころに比べ「寝つきが悪くなる」(睡眠潜時の延長),
「何度も目が覚めてしまう」(中途覚醒),「朝早く目覚めてしまう」(早朝覚
醒)ことが多い.これは活動の減少など環境・社会面の変化に加え,脳の
老化による体内時計の機能の乱れが関係すると言われている.認知症高
齢者の場合は脳の変化も大きいうえ,行動・心理症状(BPSD)による心身
抄録
への負荷も加わるため睡眠覚醒リズム(生活リズム)の障害が生じやす
い.そのことが介護者との関係性を悪化させ,行動・心理症状の悪化,生
活リズムの障害との間で悪循環に陥る可能性も高い.本稿では主として
認知症高齢者の睡眠覚醒リズム障害の非薬物療法について,これまでの
研究や実践報告を紹介することにより,生活リズムを整えるケアについて
考えたい.
キーワード
睡眠/リズム/認知症