平成 23 年 5 月 27 日 震災被災者向けに高品質・高性能・低価格の規格型住宅「フェニーチェ・ホーム」開発 仙台市に新会社を設立し、被災地復興に向けて普及・販売活動に注力 ■ニュースポイント■ ・ナイス株式会社(平田恒一郎社長、本社:神奈川県横浜市)は、東日本大震災で被災して居住して いた住宅が失われ、新築を希望される方々などを対象に、高品質・高性能で低価格を実現する規格 型住宅「フェニーチェ・ホーム」を開発いたしました。また、供給に当たっては「フェニーチェ東 北ホーム株式会社」(伴野政樹社長、本社:宮城県仙台市)を設立し、同社を通じて「フェニーチ ェ・ホーム」の普及・販売活動に注力する方針を決定いたしました。 ・「フェニーチェ・ホーム」とは、弊社が一戸建住宅の建売り分譲事業で展開している住宅商品「パ ワーホーム ~ Super High Quality & Good Price ~」のノウハウをもとに、耐震等級 3 をはじめ、 長期優良住宅を上回る高い基本性能を確保することを前提とし、さらに被災者がお求めになる住宅 ニーズを追求した規格型住宅として商品開発したものです。具体的には、木造平屋建ての 16 坪、20 坪の 2 タイプを基本とし、間取りは 13~20 畳程度の広めのリビングダイニングと主寝室で構成され る 1LDKを各 3 プランずつ、計 6 プランをご用意いたします。また、自然エネルギーの有効利用と 生活コスト低減の観点から、太陽光発電システムを標準装備いたします。「パワーホーム」のノウ ハウを取り入れたことで工期は 30 日程度と短く、建材や設備機器など資材の調達と施工においても コストを抑えることで、建物価格は 850 万円(16 坪タイプの基本プランで太陽光発電システムの設 置費用を含む。外構および給排水工事費用を除く)からと、低価格を実現いたしました。 ・宮城県、福島県はいずれも 65 歳以上の人口が 50 万人、岩手県は 35 万人(平成 20 年)であり、各 県の総人口に占める割合は 25%前後と高く、とくに大津波で被害を受けた太平洋沿岸部は第 1 次産 業に従事する高齢・少人数世帯が多いことが特徴であります。「フェニーチェ・ホーム」は 50 歳代 から 60 歳代で、すでに子育てを終えられたご夫婦が 2 人で安心して暮らせることを想定し、平屋建 ての高性能住宅を低価格で提供できるよう企画いたしました。2 人であれば部屋数は必要なく、16 坪程度でリビングダイニングと主寝室を確保し、ゆったりと暮らすことができるほか、収納のスペ ースを確保するため、小屋裏を有効に活用した収納をご用意することも可能です(オプション対応)。 また、寒冷地であることも考慮し、住宅性能表示基準における温熱環境に関する省エネルギー対策 等級 4、さらに次世代省エネルギー基準による地域区分でⅡ地区(岩手県の山間部や福島県の会津地 方などが該当)に対応する性能を確保いたします。 ・その他、被災地域の産業や経済活動に対して多少なりとも貢献できるよう、住宅資材は東北地方で 生産されているものをピックアップして優先的に使用するよう配慮していく方針です。例えば、木 材は地元の県産材を積極的に活用するほか、建材・設備機器もこのたびの震災で被災し、操業を再 開したメーカー様の製品を使用することなどにより、これらの企業の復興も応援していく考えです。 ・「フェニーチェ・ホーム」を販売する「フェニーチェ東北ホーム株式会社」は、仙台市泉区南光台の 分譲用地にモデルハウスを建設するとともに、 インターネットのブログなどを有効に活用して認知活 動に努めます。また、当面は弊社住宅事業本部の仙台営業所と郡山営業所にも窓口を設置し、弊社グ ループをあげて「フェニーチェ・ホーム」の普及を図ってまいります。さらに、販売エリアを拡大す るため、 東北地方に所在の弊社有力取引先販売店様と工務店様に対して資材一式を供給するとともに、 企画・設計・施工をサポートしていく形での普及、事業展開も検討してまいります。 ・このたびの東日本大震災に当たり、弊社は「震災復旧・復興住宅対策推進本部」(平田恒一郎社長が 本部長に就任)を設置し、応急仮設住宅の建設・供給、復興向けの住宅商品開発などに注力しており ます。応急仮設住宅においては自社による建設分(宮城県気仙沼市、東松島市、塩竈市、福島県会津 美里町など)のほか、東北地方の地場工務店様らによる応急仮設住宅の建設の企画・設計、資材調達・ 供給の支援(福島県の公募で 500 戸の建設が決定した「フェニーチェふくしま」など)を行っており ます。阪神・淡路大震災の際、グループ会社の株式会社メタルフィットが応急仮設住宅を 500 戸供給 した実績とノウハウに加え、全国規模で住宅資材を調達・物流できる住宅資材事業の強みと、長期優 良住宅を超える性能を有する「パワーホーム ~ Super High Quality & Good Price ~」の開発で培 ったノウハウなど、弊社グループの総合力を発揮することにより、住まいづくりを通じて震災被災地 の復興に寄与していきたいと考えております。 「フェニーチェ・ホーム」イメージ(写真は宇都宮で完成した「パワーホーム」の平屋建て住宅) ※「フェニーチェ(Fenice)」とはイタリア語で不死鳥(フェニックス)の意味で、東北地方の 復興に向けて、被災された皆様が 1 日も早く安心して暮らせるような快適で高性能な住宅を実 現するために、弊社(nice)が心を込めて応援していくという思いを込めて、「フェニーチェ・ ホーム」と名づけました。 この件に関するお問い合わせ先******************************* ナイス株式会社 広報室 森、高橋、鈴木 TEL:(045)501-5048 〒230-8571 神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央4-33-1 ナイスビル 8 階
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