様式1 平 成 27 年 度 学 校 経 営 計 画 校番 91 学校名 広島県立庄原実業高等学校 校長氏名 平成27年度~平成29年度 池田 克郎 全日制 本校 1 ミッション(地域社会における自校の使命) 農業専門高校として,生命体の育成を基盤とした教育活動を展開し,未来を切り拓く感性豊かな人間形成教育を進め,社会で通用する人材を育 成する。 2 ビジョン(使命の追求を通じて実現しようとする自校の将来像) 校長を中心とした自律的な学校経営体制が確立しているとともに,高い能力及び使命感を持った教職員の指導により,将来,社会に貢献し,プ ロフェッショナルとして活躍できる人材の育成に努め,社会や県民から信頼され期待される学校の創造に精進する。 1 「力耕不吾欺」をスローガンに,生徒と教職員が一体となって,何事にも真摯に一生懸命取り組み,社会の即戦力となる人材の育成に努める。 そのために,学力の向上と人間形成教育に力点を置く。 2 農業高校拠点校として,特色ある教育活動を展開し,社会や県民から信頼され期待される学校の創造に努める。 3 環境分析 (1)基礎データ 項 目 (1)現状 数 研究指定等 農 業 高 校 拠 点 校 と し て の 成 果 ・平成 15~17 年度 文部科学省研究開発学校(教育 課程研究改善)指定 ・平成 18・19 年度 文部科学省研究指定校事業(学 力の把握に関する研究指定校 事業) ・平成 21~22 年度 「地域産業の担い手育成プロ ジェクト」指定 ・SPP事業採択 (平成 20~25 年度) ・文部科学省「スーパー・プロ フェッショナル・ハイスクー ル」(SPH)指定(平成 27 年度 より) 量 的 分 析 特色ある専門教育への取組み状況 専門高校拠点校 教育システム ・平成 17 年度 ・庄実版セメスター制度 庄実版グランドデザイン策定 ・平成 19 年度 ・庄実版デュアルシステム 庄実版アクションプラン策定 日本学校農業クラブ全国大会実施 ・研究室制度 ・平成 19 年 3 月 ・学校設定科目「農業実践研 大型梨温室完成 究」実施 ・平成 20 年 3 月 農業高校拠点校整備(太陽光発電 ・農業未来塾の実施 併用最先端温室2棟,実習交流棟) ・学習成果発表会 グローバル ・平成 20 年度 海外修学旅行(中国, 台湾) ・平成 24 年度姉妹校提 携予定校視察(台湾 新 高度な資格取得推進・表彰等 ・毒物劇物取扱者,家庭科技術検定, 園芸福祉等の高度な資格取得の推進 ・平成 21 年度サービス接遇検定準1 級合格者文部科学大臣賞表彰 ・平成 22 年度第 34 回全国高校総合 文化祭写真部門 文部科学大臣賞受 竹県 国立関西高級中学) 賞 ・平成 25 年 7 月 1 日 ・平成 22 年度青少年健全育成功労者 等知事表彰(環境工学科) 姉妹校提携 ・平成 23 年度広島県教育委員会表彰 国立関西高級中学(台 「除虫菊の虫除け成分 ピレトリン 抽出効率の調査」 (食品工学科) 湾 新竹県) ・平成 27 年 12 月1日 ・平成 24 年度第 36 回全国高校総合 文化祭写真部門 文化庁長官賞受賞 ~4日 海外修学旅行 ・平成 26 年度メイプル賞受賞 ・学校設定科目「地域農業探 (台湾)姉妹校との交 究」実施(平成 27 年度より) 流(12 月1日) (2)現状分析 文部科学省「研究開発学校」の研究成果である「庄実版デュアルシステム」及び「研究室」の取り組みを充実・発展させ,系統的・組織的な進路指導を推進している。また,平成 19 年度に行われた日本学校農業クラブ全国大会広島大会の企画・運営をとおして,学校農業クラブ員としての自覚を高めるとともに,国際人としての資質涵養を目指し国際交流を 実施するなど,全国に誇れる農業高校として存在感を示した。 広島県教育委員会指定「専門高校拠点校」としての役割を実現するため,本校の「グランドデザイン」を策定するとともに,平成 19 年度には具体的な行動目標として「庄実版ア クションプラン」を策定し,実践している。また,拠点校の役割を充分に果す施設・設備の充実を図り,平成 19 年 3 月大型梨温室整備,平成 20 年 3 月には太陽光発電併用最先端温 室2棟及び実習交流棟の建設に伴い,地域や農業教育のセンター的機能を果たす取組みを充実させている。平成 20 年度は,創立百年の記念の年を迎え,平成 21 年度は,これまでの 歴史と伝統のなかで培われてきた「質実剛健」の精神を受け継ぐとともに,新たな時代の農業教育の創造に着手した。そのため,これまで目標としてきた将来のスペシャリストの育 成という狭い範囲の技術的専門教育から脱却し,新たに「積極進取」の精神を涵養し,専門知識・技術を活かし地域のリーダーとして貢献ができる人材を輩出するという将来のプロ フェッショナルの育成を目指している。また,平成 21 年度から平成 22 年度の2か年,文部科学省,農林水産省の共同事業である「地域産業の担い手育成プロジェクト」の事務局校 として,地域農業の担い手を育成するための系統的,体系的な『学習プログラム』の研究開発に取り組んだ。平成 27 年度から文部科学省「スーパー・プロフェッショナル・ハイス クール」(SPH)指定を受け,『地域産業(農業)の創生とグローバル化に対応できるプロフェッショナル人材の育成- 里山のチカラを世界へ -』を研究開発課題としてこれか らの農業高校の教育プログラム開発に取り組むことになった。 部活動について,写真部が8年連続で全国大会へ出場し,平成 22 年度には文部科学大臣賞,平成 24 年度には文化庁長官賞を受賞するなどの成果を挙げている。平成 25 年度には 優秀賞を受賞している。また,本校生徒が第 41 回全日本杖道大会で二段の部 優秀賞を獲得し,このことにより平成 26 年度メイプル賞を受賞した。 学校農業クラブ活動では,全国産業教育フェア愛知大会において,フラワーアレンジメント競技において審査員特別賞を受賞している。 (1)現状 <庄原市内中学校3年生の推移> (数字は人数) 平成16年度 平成17年度 平成18年度 平成19年度 平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度 405 400 386 372 313 397 332 314 321 320 291 289 入 学 者 数 の 推 移 と 進 路 状 況 <本校入学者数の推移:定員160名> (数字は人数) 平成16年度 平成17年度 平成18年度 平成19年度 平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度 155 155 141 145 133 150 147 159 138 151 130 141 <進路状況:平成 26 年度卒業生> 専修学校等 就職 進学 57名 38名 (46.0%) (30.6%) ( 国公立・私立 4年制大学進学 20名 (16.1%) 短大 進学 7名 (5.6%) )は全卒業生に対する割合 その他 2名 (1.6%) (2)現状分析 庄原市内の中学校卒業生は,平成 16 年度と比べると,平成 23 年度以降は,80~100 人の減少であり,今後は,300 人前後で推移する。当然,地元庄 原市内からの入学希望者の減少が予想される中,本校の教育内容の理解のために,学校説明会の機会を増やすなどの取組みを行っているが,充分に本 校の良さを理解していただくまでに至っていない。特に,3年間学んだ後の進路先についての説明が不足している。 本校は農業に関する専門高校の拠点校であり,地域産業の担い手育成の責務を有している。本校で学んだ農業教育を生かした進路希望の実現を図っ ており,就職においては,平成 26 年度就職決定率 100%と,地元企業を中心に内定を得ることができ,農業法人への就職も果たすことができた。進学 においても,国公立大学へ3名の生徒が進学した。また,専門分野の継続学習を希望する生徒が多く,広島県立農業技術大学校,広島県立三次看護専 門学校には毎年進学している。 (1)現状 <特別な指導生徒数の推移> (延べ人数) 平成 16 年度 平成 17 年度 平成 18 年度 平成 19 年度 平成 20 年度 平成21 年度 平成 22 年度 平成 23 年度 平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度 34 生 徒 指 導 の 状 況 地 域 と の 連 携 ・ 情 報 発 信 38 27 69 40 19 20 20 37 53 114 <中途退学者数の推移> 平成 16 年度 平成 17 年度 6 13 平成 18 年度 平成19年度 11 10 平成 20 年度 9 平成21 年度 平成 22 年度 平成23 年度 平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度 8 5 3 14 5 4 (2)現状分析 いじめや不登校などの生徒指導上の課題を解決するとともに,規律があり,安全で安心して通える学校づくりを目標に,一定の成果を収めている。課 題を持った生徒の入学が増加している現状の中で,服装・頭髪指導の徹底や遅刻数ゼロを目指すなど,きめ細やかな生徒指導に取り組み,昨年度より累 積による指導を取り入れるなど生徒指導に積極的に取り組んでいる。また,部活指導の活性化にも取組み, 「人間教育」が評価される学校を目指し,ボラ ンティア活動に積極的に取組む生徒も増えてきている。さらに,挨拶の励行等,礼儀作法の指導を積極的に行い,生活科学科を中心としたサービス接遇 資格全員取得への取り組みは,地域からも高く評価されている。その成果として平成 21 年度にサービス接遇検定準 1 級を取得した生活科学科の生徒が文 部科学大臣賞を受賞し,全国に向けて本校の取り組みをアピールすることができた。 引き続き,授業規律の確保に取り組み,生徒が意欲を持って授業に臨むとともに,生徒が主体的に学ぶ取組みを今後も充実させたい。この取組みの成 果として,平成 26 年度は,平成 25 年度と比べ退学者が減少した。また,積極的に指導をすることにより,特別な指導生徒数が大幅に増加することとな った。今後も,生徒の規範に関わる指導を徹底するとともに,特別な指導生徒の減少と中途退学者の減少に学校全体をあげて取り組む必要がある。 (1)現状 校務運営会議を設置し,学校の長期的な展望に立った企画や重要な課題について企画・実行している。学校経営計画に基づき,各部における目標を具 体化し,実践・評価・改善するマネジメントサイクルにより,教育活動の充実・改善を図っている。学校評価をより確かなものにするとともに,ホーム ページによる学校紹介,中高連携,PTA との連携,公開授業の活用,新聞及び地元広報誌等への広報活動を重点化して取組んでいる。その結果,地域か らの信用や信頼は強化されたと感じている。また,平成 21 年度からは学校だより(実業だより)を月一回発行し,保護者,近隣中学校及び地域の関係機 関へ配布する等,本校の教育内容を理解していただくよう,これまで以上に情報発信に努めている。 (2)現状分析 自己評価,学校関係者評価が生徒に還元できるよう積極的に学校の情報発信を行い,教育ニーズを把握するとともに地域とのパートナーシップを確立 し,学校経営の充実を一層図る。「スーパー・プロフェッショナル・ハイスクール」(SPH)の指定により,開発した新たな農業高校のあり方を全国に発信 する必要がある。
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