篆書 霞江翔 @第二土曜会 1 篆書体(てんしょたい)は漢字の書体の一種。「篆書」「篆文」ともいう。 広義には秦代より前に使用されていた書体全てを指すが、一般的には周末の 金文を起源として、戦国時代に発達して整理され、公式書体とされた小篆と それに関係する書体を指す。(Wikipedia) 【壹】文字としての篆書 零、甲骨文字以前 夏時代以前(BC2800 ころ)の陶器に朱で書かれた文字[1] 一、甲骨文字(BC1700 ~ BC1100 ころ) • 動物の骨や甲羅に掘られた文字 • 殷(商)の時代に流行した • 主に占いのために用いられた • 朱を塗り込められていることがある • 1899 年に初めて発見される • 筆で下書きしてから刃物で文字を刻む • 線は細くまっすぐで両端が鋭い 朱が塗り込められた甲骨文 2 陶器に筆で書かれた文字(左)と書記法に影響されたと思われる甲骨文(右) 二、金文文字(BC1400~BC200 ころ) • 青銅器に鋳込まれる • 商の中期から出現し戦国時代に多様化 • 線は丸みを帯び、塗りつぶしがある 西周中期「大克鼎」拓本 3 多種多様な「馬」 三、小篆 • 秦始皇帝による文字の統一 • 鉄の発明により石版に刻むことが可能になった • 始皇七刻石 • 細長く規律正しい • 秦以降実用文字として衰退 嶧山(えきさん)刻石(復元版) 4 泰山刻石 5 【弐】芸術としての篆書 四、清以前の篆書芸術 • 秦書八体(大篆,小篆,刻符,虫書,摹印(ぼいん),署書,殳(しゅ) 書,隷書)の刻符,虫書,摹印,署書,殳書 • 新莽六書(古文,奇字,篆書,佐書,繆篆(びゅうてん),鳥虫書) • 李 陽氷(り-ようひょう、生没年不詳、唐) • 印鑑としての篆書 鳥蟲篆(越王勾践剣銘(左)と曾侯乙之用戟(右)) 印鑑としての篆書 6 五、清の篆書 • 乾隆帝(愛新覚羅 弘暦(アイシンギョロ-フンリ)、1711~1799) • 鄧 石如(とう-せきじょ、1743~1805) • 呉 熙載(ご-きさい、1799~1870) • 徐 三庚(じょ-さんこう、1826~1890) • 趙 之謙(ちょう-しけん、1829~1884) • 楊 沂孫(よう-ぎそん、1813~1881) • 呉 大澂(ご-だいちょう、1835~1902) • 呉 昌碩(ご-しょうせき 、1844~1927) 乾隆帝の印章 左から鄧石如、呉熙載、徐三庚、趙之謙の篆書 7 左から楊沂孫、呉大澂、呉昌碩の篆書 六、現代の篆書 • 装飾用 • 印鑑、公印 • 書道作品 身近な篆書 8 現在の書道家の作品 参照 1.Astrology and Cosmology in Early China, David W. Pankenier, 172-173, Cambridge University Express, 2013 2.http://www.pref.fukui.lg.jp/doc/syoubun/koukotsu.html 3.http://www.um.u-tokyo.ac.jp/DM_CD/DM_CONT/KINBUN/HOME.HTM 4.金文編(容庚 編著 張振林 馬国権) 5.http://baike.baidu.com/view/3489597.htm?fromtitle=%E5%85%AB%E4%BD%93 &fromid=621489&type=search 6.三十二篆体金鋼経 7.http://www.kanken.or.jp/project/data/investigation_incentive_award_2012_yamamo to.pdf 8.http://blog.sina.com.cn/s/blog_50c10b940100woyb.html 9.http://www.shufazidian.com/shuji/article.php?arid=20&acid=21 10.http://www.360doc.com/content/15/1124/17/506102_515512537.shtml 11.http://www.9610.com/ 12.http://diglweb.zjlib.cn:8081/zjtsg/zgjcj/index1.htm 9 付録 • • 中国の王朝の年表 百寿岩 10
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