平成 25 年 11 月 6 日 水稲・麦・大豆栽培情報 11月号 J A 柳 川 南筑後普及指導センター 【麦】 1 排水対策 弾丸暗きょの実施と作溝で、湿害(排水)対策を徹底して下さい。 2 土壌改良材施用 収量・品質の安定のために、とれ太郎等のケイ酸質資材や、炭酸苦土石灰等のアル カリ資材を施用します。 ◎ケイ酸の補給: とれ太郎 60kg/10a ◎酸度の矯正: 炭酸苦土石灰 100kg/10a ミネラルG 140~200kg/10a ※地力維持のため、稲わらは極力すき込みましょう(すき込み時の肥料の施用量 は施肥基準の量と同じです)。 3 播種 (1)播種適期 ※大豆後では出芽及び初期生育が 小麦 11月20日~11月30日 早まるので、1週間程度の播種の遅 れは取り戻せます。 ●シロトビムシの被害が予想されるほ場は、播種適期の範囲内でなるべく早く播種しま しょう。 (2)播種量・・・・うす播きを心がけて下さい! 大豆後 《 適期播き 》 晩播(12月中旬~) 小麦 5~6kg/10a 6~7kg/10a 8~10kg/10a うす播きすると、・1茎当たりの生育が充実し、大きな穂ができます。 ・倒伏に強くなります。 ・根の張りが良くなり、出穂後の根の機能低下が少なくなります。 以上のことにより、麦の品質が良く、粒も大きくなり、収量も確保できます。 (3)種子消毒 黒穂病類、シロトビムシ類による被害を防ぐため、種子消毒の徹底を図ります。 薬 剤 名 ベンレートTコート アドマイヤー水和剤 対 象 病 害 虫 黒穂病類 ヤギシロトビムシ 処 理 方 法 種子10kgに薬剤50gを乾粉衣する 種子10kgに薬剤15gを乾粉衣する ※ベンレートTコートとアドマイヤー水和剤は混用できます。 4 施肥基準(10a当り) (水稲後作) (大豆後作) 基肥 品種名 追肥 (1月下旬) ちくごの 新麦の 麦の めぐみ 郷柳川 かおり 基肥 品種名 422 追肥 (1月下旬) ちくごの 新麦の 麦の めぐみ 郷柳川 かおり 422 シロガネコムギ 40kg 25kg - シロガネコムギ 30kg 20kg - ミナミノカオリ 40kg - 40kg ミナミノカオリ 20kg - 30㎏ ※ミナミノカオリは穂揃期(出穂10日後頃)に追肥として硫安を15kg/10a施 用する。 5 雑草対策 カズノコグサやタデ類が前年に多発したほ場では、本年も多発が予想されますので、 播種直後の土壌処理剤と年明け以降のハーモニー75DF水和剤による体系処理を行い、さ らに中耕・土入れを組み合わせて防除を行いましょう。 (播種直後からの土壌処理剤) 使用薬剤名 使用時期 播種後 ボクサー(乳剤) ~麦2葉期(雑 草発生前~発生 始期) キックボクサー 細粒剤F 播種後出芽前 (雑草発生前) 播種後~発芽前 ガレースG(粒剤) 小麦1~2葉期 (雑草発生前~ 発生始期) 10a当り 使用量 使用上の注意 400~500ml ・ハーモニー抵抗性の雑草に効果あり ・水100㍑によく混合後すぐ散布する (水70~ ・散布後の大雨で薬害が発生するこ 100L) とがあるので注意する ・ハーモニー抵抗性の雑草に効果あり 3~4kg ・排水不良田や降雨前後の散布は薬 害の恐れあり ・土塊が大きい場合や浅播きでは薬 害の恐れあり、2~3㎝程度覆土 する ・雑草の発生前から発生始期に有効 4~5kg なので時期を逸しないようにする ・土塊が大きい場合や浅播きでは薬 害の恐れあり、2~3㎝程度覆土 する
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