平成29年度 愛知学泉大学シラバス 科目番号 科目名 113 臨床栄養学Ⅲ Clinical NutritionⅢ 担当者名 林 明日香 基礎・専門 選択・必修 開講年次・ 単位数 別 別 時期 専門 2 選択 3年後期 科目の概要 管理栄養士が栄養の専門職として、臨床栄養管理を行うためには、病棟で患者に栄養ケアプランを立案し、チームで 栄養状態の改善にあたることが求められている。この授業では、薬物療法を受けながら、併せて栄養状態の改善を行 うことによって、傷病者の治療効果を高め、早期の健康回復や早期の退院が達成され、QOL の向上を目指す臨床栄 養管理の実現を目的とした栄養薬理学について深く学習する。 学修内容 ① 栄養を補給する薬剤について学ぶ ① ② 薬物療法を含めた臨床栄養管理について学ぶ ② 到達目標 経腸栄養剤と経静脈栄養剤について理解することが 出来る 薬物療法と栄養療法の併用による治療効果について 説明できる 薬理学の基礎的な知識を習得することが出来る アレルギーに配慮した栄養管理計画を立案出来る ③ 薬理学の基礎知識について学ぶ ③ ④ 免疫の仕組みとアレルギーについて学ぶ ④ 学生に発揮させる社会人基 学生に求める社会人基礎力の能力要素の具体的行動事例 礎力の能力要素 主体性 主体性を持って、予習や復習をすることで、臨床栄養管理を深く学ぶ。 前に踏 働きかけ力 み出す 力 実行力 傷病者のために、治療効果を高める栄養管理を理解している。 課題発見力 小テストにおいて、自主的に理解ができなかった部分の課題発見が出来る。 考え抜 計画力 く力 創造力 創造力を発揮して、治療効果を高める、傷病者の栄養管理について学ぶ。 発信力 薬物療法と食事・栄養療法の連携について情報を発信できる。 傾聴力 傾聴力を高め、食物と薬剤の相互作用について理解を深める。 チーム 柔軟性 で働く 力 情況把握力 規律性 規律性を発揮ながら、チーム医療に貢献できる力を養うように努力する。 ストレスコントロール力 テキスト及び参考文献 テキスト:栄養薬理学 田中芳明 中村強 編 参考書:エッセンシャル臨床栄養学 第 8 版 佐藤和人 本間健 小松龍史 編 他科目との関連、資格との関連 他科目との関連:「臨床栄養学Ⅰ」「臨床栄養学Ⅱ」「臨床栄養学実習」「栄養教育論実習」 資格との関連:管理栄養士 学修上の助言 受講生とのルール これまでに学習した臨床関連の知識を復習しながら、意欲 授業で配付する資料の予備は保管しません。出席者から 的に臨床栄養管理が行えるように、小テストを活用し効果 もらうなど自己管理すること。 的に授業を受けるようにしてほしい。 【評価方法】 評価方法 筆記試験 評価の 割合 90 小テスト 到達 目標 ① ✓ ② ✓ ③ ✓ ④ ✓ ⑤ ① ② ③ ④ ⑤ ✓ ✓ ✓ ✓ ① ② ③ ④ ⑤ ✓ ✓ ✓ ✓ 各評価方法、評価にあたって重視する観点、評価についてのコメント ・臨床栄養管理をする上で、薬の分類、作用の機序、代謝などの基礎知識を 習得し、食事との関連を理解しているか評価します。 ・臨床栄養管理計画の中で、傷病者の治療効果を高める栄養食事指導及 び生活指導を展開する知識が身についているか評価します。 それぞれを評価し、K:80%以上、A:80%、B:70%、C:60% F:60%未満として総合的に判定する ・臨地実習で欠席する学生が多いことから、小テストは評価に反映しませんの で、知識の習得の参考として考えてください。 レポート 成果発表 (口頭・実技) 作品 社会人基礎力 (学修態度) 10 ① ② ③ ④ ⑤ その他 総合評価 割合 (主体性)興味をもって主体的に学ぶことができる。 (実行力)小テストで学習の振り返りを随時行うことで、傷病者の正しい栄養管 理に繋げる。 (課題発見力)自分の理解が少なかった部分を見つけることができる。 (創造力)治療効果の高い栄養管理を自分の力で考えることができる。 (発信力)受け身ではなく、質問された内容に対して積極的に答えを発信でき るよう、意欲的に授業に参加し、深い理解に繋げる。 (傾聴力)授業を集中して傾聴することで、知識を深めることができる。 (規律性)規律を常に意識して行動することができる。 ・遅刻 3 回は 1 回の欠席とする。 ・臨地実習でやむを得ず欠席する場合は、授業で実施した内容を確認し、復 習をしておくようにする。 ・筆記試験は 6 割以下であれば、再試験を実施する。 100 【到達目標の基準】 到達レベル A(優)の基準 薬物療法と栄養療法の相互作用を理解し、傷病者の治 療効果を高め、早期健康回復や早期の退院に繋げる臨床 栄養管理を具体的に立案することができる。 到達レベル B(良)の基準 疾患別栄養療法の基本事項を理解したうえで、経 腸栄養・経静脈栄養を、一般的なレベルまで理解し ている。 週 授業の 実施方法 学修内容 到達レベル C(可)の基準 予習・復習 時間 能力名 (分) 栄養を補給する薬① ・栄養管理法と経腸栄養剤に 1週 ついて学ぶ 講義 / ・経腸栄養法の合併症と対応 について学ぶ 経腸栄養剤(医薬品)と濃 「経腸栄養剤」につ 主体性 厚流動食(食品)の種類と いて予習する 180 傾聴力 特徴について理解する p117~ 栄養を補給する薬② 2週 ・病態別栄養剤について学ぶ 講義 / さまざまな疾患に利用される薬 ・高アンモニア血症治療薬 「病態別栄養剤」「高 病態別栄養剤の種類と特 アンモニア血症治療 徴及び肝疾患に関連す 主体性 薬」について予習す 180 傾聴力 る薬物療法について理解 る する p148~p65~ 栄養を補給する薬③ ・経静脈栄養の基礎について 3週 学ぶ 講義 / ・静脈栄養法の合併症につい て学ぶ 「経静脈栄養の基 水・電解質輸液、栄養輸 礎」について予習す 課 題 発 液の種類及び問題点に 180 見力 る ついて理解する P164~ 食品成分と医薬品の相互作用 講義 4週 / ・食べ物と薬の相互作用につ <小テスト> いて学ぶ 「食品成分と医薬品 食べ物が薬の効果におよ の相互作用」につい 創造力 ぼす影響について理解 180 発信力 て予習する する p42~ 生活習慣病と治療薬① 5週 糖尿病と治療薬 講義 / ・糖尿病と治療薬について学 ぶ 糖尿病経口血糖降下薬 「糖尿病と治療薬」に 創造力 とインスリンなどの注射薬 ついて予習する 180 発信力 療法について理解する p72~ 糖尿病薬物療法と栄養療法 6週 ・カーボカウント法について学 / ぶ 講義 ・低血糖とシックデイ 「代謝、内分泌に作 糖尿病治療薬とインスリン 用する薬」について 創造力 療法および栄養食事療 180 発信力 予習する 法について理解する p80~ 生活習慣病と治療薬② ・脂質異常症及び痛風と治療 7週 薬 講義 / ・代謝性疾患の薬物療法と栄 養療法について学ぶ 「脂質異常症と治療 痛風、脂質異常症の薬物 薬」「高尿酸血症と治 課 題 発 療法および栄養食事療 療薬」について予習 180 見力 法について理解する する p82~、p100~ 生活習慣病と治療薬③ 講義 8週 ・骨粗鬆症と治療薬 / ・骨粗鬆症の薬物療法と食事 <小テスト> 療法について学ぶ 「骨粗鬆症と治療薬」 骨粗鬆症の薬物療法と食 創造力 について予習する 180 発信力 事療法について理解する p107~ 能力名:主体性 働きかけ力 ストレスコントロール力 実行力 課題発見力 計画力 創造力 発信力 傾聴力 柔軟性 情況把握力 規律性 週 授業の 実施方法 学修内容 到達レベル C(可)の基準 予習・復習 時間 能力名 (分) 生活習慣病と治療薬④ 腎疾患と利尿薬について学ぶ 9週 ・利尿を起こす薬について学 講義 / ぶ ・腎疾患の薬物療法と食事療 法について学ぶ 「利尿薬」「腎の機 腎疾患の薬物療法と透析 能と構造」について 創造力 を予防する食事管理につ 180 発信力 予習する いて理解する p94~p33~ 生活習慣病と治療薬⑤ ・高血圧に関する薬について 10 週 学ぶ 講義 / ・狭心症治療薬について学ぶ ・循環器疾患の薬物療法と食 事療法について学ぶ 「高血圧症と治療 高血圧および心疾患の薬 薬」「狭心症治療 物療法とそれらの疾患を 課題発見 薬 」 に つ い て 予 習 180 力 予防する食事管理につい する て理解する p88~p61~ 消化器に作用する薬 ・食欲不振・消化不良、下痢に 講義 11週 関する薬について学ぶ / ・胃・十二指腸潰瘍、炎症性腸 <小テスト> 疾患の薬物療法と食事療法に ついて学ぶ 「消化器に作用す 潰瘍および炎症性腸疾患 る 薬 」 に つ い て 予 主体性 180 傾聴力 について理解する 習する プリント 免疫の仕組みとアレルギーに 関する薬について学ぶ 12 週 ・免疫、アレルギーおよび炎症 講義 / の薬物療法と食事療法につい て学ぶ 「免疫の仕組みとア レルギーに関する アレルギー疾患と食事療 主体性 薬 」 に つ い て 予 習 180 傾聴力 法について理解する する プリント「 薬理学の基礎知識について学 ぶ 13 週 ・薬の種類と飲み方について 講義 / 学ぶ ・薬物動態について学ぶ 「医薬品の基礎知 識 医薬品の種類と飲み方に 主体性 」「薬物動態」につ 180 傾聴力 ついて理解する いて予習する p1~p23~ さまざまな薬の副作用につい て学ぶ 14 週 ・薬の副作用および薬剤が栄 講義 / 養素摂取に与える影響につい て学ぶ 「さまざまな薬の副 食事療法、運動療法、薬 作用」について予 主体性 物療法の相互作用につい 180 傾聴力 習する て理解する p70~ まとめ 15 週 ・薬物の消化管吸収に影響を 講義 / 及ぼす様々な因子について考 える 「薬物の消化管吸 収に影響を及ぼす 薬物の血漿タンパク結合 さまざまな因子」に 180 規律性 率について理解する ついて予習する p26~ 能力名:主体性 働きかけ力 ストレスコントロール力 実行力 課題発見力 計画力 創造力 発信力 傾聴力 柔軟性 情況把握力 規律性
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