News Letter 2016年3⽉30⽇発⾏ 【機能性表⽰⾷品アンケート調査レポート】 制度導⼊1年で認知率は約50%! “健康系男⼦!?” 情報感度の⾼い若年男⼦ほど制度を認知 認知向上には、価格・表⽰・パッケージの⼯夫がポイントに 機能性をわかりやすく表示して商品の選択肢を増やし、消費者が商品の正しい情報を得 て選択できるようにした機能性表示食品。その制度が導入されて、4月1日で1年が経ちま す。江崎グリコでは、これを機に、機能性表示食品に関する調査を実施いたしました。 調査結果TOPIX ❶制度導⼊1年で認知率は約50%! 20歳代男⼦が特に注⽬。 ❷機能性表⽰⾷品を「⾷べたことがある」と回答した⼈ のなかで、現在も⾷べている⼈は90%以上。 ❸機能性表⽰⾷品は「⼿頃な価格」や 機能性表⽰⾷品でない商品との⾒た⽬の差別化が ポイントに。 (調査対象) ・調査対象:20歳代から60歳代の男女、計1000人を対象。 ・調査時期:2016年3月12日から13日までの1日。 ・調査手法:インターネットを介した調査 <広報IR部/東京> 電話 03-3798-1147 FAX 03-3798-0879 / 担当:吉村 <報道機関からのお問合せ先> 〒108-0023 東京都港区芝浦 4-16-23 アクアシティ芝浦 江崎グリコ株式会社 <広報IR部/大阪> 電話 06-6130-4208 FAX 06-6130-6804 / 担当:中原 <グループ広報部/大阪>電話 06-6130-4208 FAX 06-6130-6804 〒530-0018 大阪市北区小松原町 2-4 大阪富国生命ビル <広報代表メールアドレス> [email protected] <グループ広報部/東京>電話 03-5488-8146 FAX 03-5488-8497 2016年3⽉30⽇発⾏ 1. 制度導⼊1年で認知率は約50%。「詳しく知っている」と回答した割合は 若年層ほど⾼く20歳代男⼦が最も⾼い結果に。 消費者が商品を選ぶときに便利な機能性表示食品。「詳しく知っている」「内容を知らないが、制度の 名前は知っている」と回答した人は全体の50.6%で約半数の人が知っていると回答しています。特に年 齢が高くなるにつれて認知度は上昇し、60歳代(女性)では63%まで上がります。 「詳しく知っている」に回答した人は、全体で5%ですが、意外にも20歳代男性が12%と高く、スマホを 駆使するような情報感度の高い若年男子が関心をもっていることがわかります。(グラフ1) グラフ1 「Q.あなたは、『機能性表示食品』制度をご存知ですか。」 (全体 n=1000、各年代ともに n=100) (単位:%) 0% 10% 5.0 男性:20代 10.0 女性:40代 6.0 女性:50代 2.0 女性:60代 4.0 70% 80% 内容を詳しくは知らないが制度 の名称は知っている 知らない 49.4 57.0 43.0% 53.0% 58.0 42.0% 63.0 55.0 43.0 59.0 〈ご参考〉 また同対象者に、1991年より導入された 「トクホ(特定保健用食品)」についても調査 したところ、「名称は知っている」人も含める と約9割の人が認知していました。 (グラフ2) 37.0% 39.0 55.0 57.0% 44.0% 47.0 36.0 認知率計 56.0 51.0 38.0 100% 49.0 % 43.0 37.0 90% 50.6% 51.0 41.0 男性:60代 2.0 女性:30代 1.0 60% 47.0 6.0 4.0 50% 37.0 男性:40代 3.0 女性:20代 40% 45.6 12.0 男性:30代 男性:50代 30% 制度の内容まで詳しく知ってい る 凡例 全体 20% 37.0 61.0% 57.0% 63.0% グラフ2 「Q.あなたは、『特定保健用食品』制度をご存知ですか。」 (n=1000) (単位:%) 知らない 12.4 % 制度の内容 まで詳しく知っ ている 12.0 % 内容を詳しく は知らないが 制度の名称 は知っている, 75.6% 1 2016年3⽉30⽇発⾏ 機能性表⽰⾷品を⾷べたり飲んだりしたことのある⼈のなかで、 「⾷べたことがある」と回答した⼈は90%以上。 2. グラフ3 「Q.あなたが『機能性表示食品』を食べたり飲んだ りする頻度をお答えください。」 (n=274、複数回答あり) 機能性表示食品を食べたことがあると回答した人 のなかで、「毎日食べたり飲んだりしている」「定期的 に食べたり飲んだりしている」「時々食べたり飲んだ りしている」と回答した人は、93%にものぼりました。 (グラフ3) そのうち、飲食したことのある機能性表示食品のカ テゴリーでは、清涼飲料・ヨーグルト・サプリメントが 上位を占めています。(グラフ4) グラフ4 「Q.食べたことのある『機能性表示食品』の種類をお答えください。」 (n=274、複数回答あり ) 80 63.5 (単位:%) 59.1 60 45.3 40 17.2 20 12.4 6.6 4.7 4.0 1.8 その他 米・ ご飯 生鮮食品( 野菜、くだもの) 水産加工品( さけフレーク、 魚肉ソーセージなど) 菓子類 食用油・ 調味料 ノンアルコール飲料 ( ビールなど) サプリメント ヨーグルト 清涼飲料 ( お茶、ジュースなど) 0 15.3 また、最も期待する効果として「脂肪や糖の吸収を抑える」「体脂肪を減らす」「腸内環境を改善する」 「おなかの調子を整える」と回答しており、健康を意識している層のニーズが高いことがうかがえます。 (グラフ5) グラフ5 「Q. 『機能性表示食品』に期待する健康機能はなんですか?」 (n=274、複数回答あり) 50.0 42.0 40.9 40.5 40.0 (単位:%) 39.4 35.0 33.6 32.8 27.4 30.0 21.9 21.5 20.0 19.3 17.9 16.4 12.0 11.3 10.6 10.0 8.4 8.4 8.0 8.0 6.9 4.7 緊張を和らげる効果 があ る 冷えを解消する 記憶力に役立つ 筋肉の維持に役立つ ほこりやハウスダストによる眼 や 鼻の不快感に効果がある 膝・ 関節の動きに効果がある 肝機能に効果がある 睡眠をサポートす る 肌の水分を保持する 精神的なストレスを緩和 する 2 眼の調子を整える 骨の健康に役立つ 血圧の上昇を抑える 血液の流れをよくする 便通を改善する 疲労回復に効果がある 内臓脂肪を減らす コレステロールを下 げる 中性脂肪を減らす 腸内環境を改善する 体脂肪を減らす 脂肪や糖の吸収を抑える おなかの調子を整える 0.0 9.5 2016年3⽉30⽇発⾏ 3. 機能性表⽰⾷品に対して期待することの第⼀位は 「⼿頃な価格で購⼊できるものが欲しい」 次に機能性表示食品に対しての期待や要望を質問したところ、対象者からは、価格に対する期待に 次いで「さらに効果の高いものが欲しい」や、「どの商品が機能性表示食品なのかがわかるように商品 パッケージの表示を工夫してほしい」といったことが回答がありました。トクホと違ってマークの無い機能 性表示食品には、見た目や表示にもさらなる工夫が必要のようです。(グラフ6) グラフ6 「Q今後の『機能性表示食品』に対して期待することをお答えください」 (n=1000、複数回答あり) 60.0 (単位:%) 52.1 50.0 40.0 31.0 30.0 22.6 22.0 20.0 14.1 13.8 11.7 10.0 5.5 1.2 とくにない その他 ひとつの商品で味のバリエーションが ある等、飽きない工 夫 がほしい 今発売されているものにはない 新しい機能が欲しい いつも飲んでいるものを置 き換える など、毎日の食生活に簡単に 取り入れられる商品 が欲 しい 商品の選択肢をもっと増 やしてほしい もっとおいしい商 品 が欲 しい どの商品が機能性表示食品なのかが 分かるように商品 パッケー ジの表示 を 工夫してほしい さらに効果の高いものが欲 しい 手ごろな価格で 購入できるものが欲 しい 0.0 7.3 取り入れやすい食品を毎日続けることが大事 健康な生活には、適度な運動や規則正しい生活を送る ことに加えて食事の内容に気を配ることも大切です。 機能性表示食品は医薬品ではないので、「この食品を 株式会社グローバル ニュートリショングループ 代表取締役 武田 猛 氏 取っていれば病気が治る」というものではありません。しかし食品の表示や成分を把握すること、 ご自身や家族の健康に重要な食品を意識することは健康的な食生活を送るために大変有効です。 機能性表示食品は、食品に含まれる成分やその科学的根拠に基づいた機能性が分かりやすく表 示されているので、上手に日々の食事に取り入れることをお勧めします。 そして、健康的な食生活は毎日続けることが大切です。機能性表示食品もちょっとした工夫で毎日 続けることが出来るようになります。たとえば、「朝食時にはヨーグルトを食べる」という風に食べる タイミングを決めたり、味の変化をつけて飽きないようにしたりすることも有効です。 自分の生活スタイルに合ったかたちで毎日続けられる食べ方を探してみてはいかがでしょうか。 武田 猛 氏プロフィール 2004年1月、㈱グローバルニュートリショングループ設立、現在に至る。海外企業の日本市場参入及び国内企業の海外 市場進出の支援、新規事業の立ち上げ、新商品開発などのコンサルティングを行う。現在まで、国内外合わせて約300の プロジェクトを実施。 3 参考資料 機能性表示食品とは? 機能性を表示することができる食品は、これまで国が 個別に許可した特定保健用食品 (トクホ)と国の規格 基準に適合した栄養機能食品に限られていました。 そこで、機能性を分かりやすく表示した商品の選択肢 を増やし、消費者の皆さんがそう した商品の正しい情 報を得て選択できるよう、平成27年4月に、「機能性表 示食品」 制度がはじまりました。 機能性が表示されている食品 特定保健用食品(トクホ) 健康の維持増進に役立つことが科学的根 拠に基づいて認められ「コレステロールの 吸収を抑える」などの表示が許可されている 食品。効果や安全性については国が審査を 行い、消費者庁長官が許可しています。 栄養機能食品 一日に必要な栄養成分が 不足しがちな場合、 その補給・補完のために利用できる食品。 すでに科学的根拠が確認された栄養成分を 一定の基準量含む食品であれば、特に届 出などをしなくても、国が定めた表現によっ て機能性を表示することができます。 機能性表示食品 事業者の責任において、科学的根拠に基づいた機能性を表示した食品です。販売前に安全性及び 機能性の根拠に関する情報などが消費者庁長官へ届け出られたものです。ただし、特定保健用食品 とは異なり、消費者庁長官の個別の許可を受けたものではありません。 「おなかの調子を整えます」「脂肪の吸収をおだやかにします」など、特定の保健の目的が期待できる (健康の維持及び増進に役立つ)という食品の機能性を表示できます。届け出品目は269品にのぼり ます。(3月18日時点) ※2016年3月 消費者庁ホームページ掲載 「消費者の皆様へ『機能性表示食品』って何?」より編集
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