【TurningPointを活用した授業】 人格形成から世界に通用する教育を行う

【TurningPointを活用した授業】
人格形成から世界に通用する教育を行う授業
日時:2012年6月26日
場所:立命館小学校
授業科目:英語の授業
対象:1年生
三ツ木由佳
先生、ダン・ディロレンゾ
先生
立命館小学校は、国際社会においてリーダーとして活躍できる人材像を念頭に、人格形成の基盤を
なす初等教育から世界に通用する教育を行い、一人一人が輝く21世紀の教育モデルを追究する小学校
である。また、「学力形成」「人格形成」「感性と倫理観の育成」という課題を見すえ、立命館だか
らできる教育システムを導入している。この教育システムは、文部科学省よりスーパーサイエンスハ
イスクールあるいはスーパーイングリッシュランゲージハイスクールなどの指定を受けている附属中
学校・高等学校での教育実践の成果を活かして、展開されている。
今回は、英語教育に力を入れている立命館ならではの、小学校 1 年生の英語の授業である。授
業は、児童達の元気な「Hello!」と 1 週間の英語の歌から始まり、三ツ木先生とダン先生は、すべ
て英語で児童達に語りかける。最初から、クイズとしてホワイトボードに次々と果物の絵が映し
出され、三ツ木先生が絵を指し示すと、
「Apple!」
「Pear! 」と最初に果物の名前を連呼し、それが
終わると「What color? 」
、名前の次は色のクイズである。その後は様々な野菜や果物に関するク
イズが出されて活発に手が上がり、答えが当たると楽しげな歓声が沸きあがった。ダン先生がホ
ワイトボード上で指し示す 12 種類の野菜の名前も、テンポの良い発音で児童たちが復唱する。
その後は「Touch beans!」と、先生の掛け声と同時に絵を手元のテキストを指して答える学習へ
と移って行った。また、児童同士で指差して、活発に質問と答えをペアで行う。三ツ木先生とダ
ン先生はゆっくりと教室内の児童達の様子を丁寧に見て回っていた。
児童達のお互いの自習の後は、TurningPoint を使用した英語のクイズである。児童たちは、三ツ
木先生とダン先生の両先生側に分れてクリッカーを取りに行き、クリアな袋に入れたクリッカー
を首にかけた。三ツ木先生からクリッカーの使い方の説明があり、全員が首にかけたところで
「Quiz time! Are you ready? 」とリスニングクイズが始まった。
「Open your book page7!」
「I have 5 apples」
「Take your pencil」のような文を聞いて、英語に合う
絵を選択肢から選んでいく。指示もすべて英語である。続いて、ネイティブであるダン先生がア
ルファベットを読み、ホワイトボードに投影された答えの番号のボタンを押していく。
「せーの、
Push!」元気の良い掛け声とともに、一斉にクリッカーを押していく。1 年生の授業としては早い
テンポで授業が進み濃い内容だと感じたが、驚くべきことに、児童たちは 1 年生の 6 月という入
学したばかりの時期であるにもかかわらずしっかりと授業についてきている。
1. M
1. Q
1. DC
1. DBD
2. N
2. B
2. CD
2. DWD
3. A
3. P
3. DB
3. DVD
*TurningPoint で出題された問題例
約 30 分弱の「えいごくいず」が終了すると、最後にホワイトボードに集計一覧結果を写し、
一目でどの番号に答えが集中していたかが理解できるようになっていた。小学校の授業時間の中
では、終了後にいかにすばやくクリッカーを回収できるかが課題であるが、児童たちは最初の配
布時のように三ツ木先生の掛け声と同時に二手に分かれ、自分側の先生にいかにどちらが早く返
せるかを競い合って一列に並んで整然と返却を行った。
授業の終わりには全員で 2 人の先生へ「See you Dan 先生! See you Yuka 先生! 」という挨拶で締
めくくられた。
小学校 1 年生の英語の授業での TurningPoint の活用は、立命館ならではの教育実践の成果を活
かしていると感じた。人格形成において大切な時間を過ごす小学校という場所において、高い教
育理念のもとで教育を受けた児童たちは、人格と学力を備えて、必ず将来は素晴らしい国際社会
でのリーダーとなっていくに違いない。