実践例 診断的評価により把握した実態を生かした指導計画の工夫

実践例
診断的評価により把握した実態を生かした指導計画の工夫
中学校
第2学年
理科
単元名「天気とその変化」
■単元の目標
身近な場所で気象観測を行い、観測方法や記録の仕方などを身に付けるとともに、その観測記録
などに基づいて、気温、湿度、気圧、風向などの変化と天気との関係を見いだすことができる。
■単元の指導計画
時
学習のねらい
主な学習活動
1 ○天気のことわざの科学 ・天気のことわざの科学的な
∼
的な根拠を調べること
2
ができる。
根拠を調べ、交流する。
診断的評価(質問紙と観察)
により把握した実態と変更
した学習活動
診断的評価により把握した実態
○本単元の学習内容が、自分の生
活と関係すると思っている子ど
もが少ない。
・単元の学習を見通し、学習
の課題を立てる。
3 ○天気図から気象要素を ・天気図から読み取れる情報
読み取ることができる。
計画の変更後の学習活動
・天気のことわざの科学的な
根拠を交流し、天気と日常
生活のかかわりを考える。
を考える。
∼
8
診断的評価により把握した実態
○気象観測の方法を理解 ・気温、湿度、気圧、風向、
し学校周辺での気象観
風力などの観測器具の取り
測ができる。
扱い方や観測の方法を理解
する。
・天気、風向、風力、気圧、
気温、湿度を観測し記録す
る。
○気象情報はメディアから一方的
に与えられたもので、直接観測
した経験がない。
○観察、実験の結果を日常生活や
自然事象と関連付けて考える力
が不足している。
計画の変更後の学習活動
・天気、風向、風力、気圧、
気温、湿度を休み時間を利
用し継続的に観測し記録す
る。
○天気による1日の気温 ・観測記録の結果をグラフに
の変化の傾向、気温と
整理する。
湿度の1日の変化の規
則性や気圧と天気の関 ・グラフから天気による1日
係を見いだすことがで
の気温の変化の傾向、気温
きる。
と湿度の1日の変化の規則
性や気圧と天気の関係など、
気付いたことをノートにま
とめる。
診断的評価により把握した実態
○観察、実験の結果を表やグラフに
整理し、読み取ることに苦手意識
をもっている子どもが多い。
○グループで協力しながら学習を進
めることを好む子どもが多い。
計画の変更後の学習活動
・グラフから天気による1日の
気温の変化の傾向、気温と
湿度の1日の変化の規則性
や気圧と天気の関係など、
気付いたことをグループで
話し合い、ノートにまとめ
る。