7月 Luglio

イタリアコーナー
皆さんこんにちは。日本の7月がきました。いよいよ海です。
私は6月にふるさとのシチリアの州都のパレルモに行ってきました。ふるさとは最
高です。とてもリフレッシュなりました。今回のイタリアコーナーは、そのパレル
モの有名な祭りの「聖ロザリア祭」を教えましょう!
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7月
月
2008
Luglio
No. 12
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全ての始まりは1624年。この年の5月7日に、チュニジアからの船がパレルモの
港に来ました。この船には、チュニジア太守からシチリア総督への贈り物や、解放
されたカトリック教徒の捕虜たちも乗っていました。しかし、船員たちが、伝染病
のペストにかかっているかもしれないので、パレルモ当局はシチリアに入らないよ
うに言いました。が、贈り物を見たシチリア総督は、これが欲しくて、圧力をか
け、シチリアに入国することを認めました。そのあと、パレルモの街にペストが広 私のふるさとのパレルモです。海きれい!!
がるまで、時間はかかりませんでした。
その時期から500年前、ある宮廷に仕えていた女性(のちの聖ロザリア)は、小さい頃から宗教が好きで、神に一生身を捧
げる決心をしていました。あるとき、貴族の若者に結婚してくれと言われて、それから逃げるために、はじめはクイスクイーナ
というシチリアの奥の山の中、そのあと、パレルモ郊外のペッレグリーノ山の洞窟で、神に祈りを捧げるだけの生活をして、そ
のまま亡くなった。亡くなった後も、忘れ去られることはなかった。民衆の間では、信仰していた。ただ、それだけのことだっ
たのに・・・
1624年に戻ります。ペストが流行している中、病気で苦しんでいたジェノニマ・ラ・ガッ
トゥータという農婦が、ある夜に、少女が現れた夢を見ました。少女は、「ペッレグリーノ山に
お参りすると、病気が治るわ」と言った。農婦はお参りすると、本当に病気が治りました。その
あと、また夢に少女が出てきて、今度は、「ペッレグリーノ山の洞窟に残る遺骨を探してほしい
の」と言いました。なので、1624年7月15日、今では多くの巡礼者が集まる聖域の洞窟から、
人骨が発見されました。パレルモは大騒ぎになりましたが、教会などは知らないと言いました。
そして、だんだんペストも良くなってきました。
奥に見えるペッレグリーノ山
そして次の年の1625年2月13日。ヴィンチェンツォ・ボネッリという石鹸職人が、ペッレグリー
ノ山の洞窟にお参りに行くと、私の名前はロザリアですと言う、少女と会いました。そして、洞窟から見つかった骨は私のもの
で、その骨と一緒に街中を行列して歩けば、ペストが治まります、と言いました石鹸職人は、そのことをみんなに言った後、亡
くなった。検査をすると、彼女の遺骨だと認められて、最初の行列をしたのは、その次の年の6月9日です。そして、彼女の誕生
日の9月4日には、ペストの終りが発表されました。
その後、市が彼女の骨を発見した7月15日を記念日にして、この行列をすることに決めました。なので、1625年から、毎年
このお祭りをパレルモでしています。とてもすごい!
「聖ロザリア祭」は7月10日~15日まで。初日は、この歴史の舞台があります。歌と踊りでとても
楽しいです。その舞台が終わると、みんな山車に向かって走ります!一緒に行列するために。そ
して、いろいろなところを回ります。最後は、海辺のフォロ・イタリコに到着。そして、美しい
花火大会があります。道路は、人がいっぱいで東京の地下鉄みたいです。夜は、いろいろなとこ
ろに電飾があり、とてもロマンチックです。最終日の15日は、教会でミサがあります。みんな
聖ロザリアのための歌を歌います。
イル・モンド・デル・ヴェルデの7月のアレンジです。
これが山車。日本のおみこし?
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パレルモの人は、みんな聖ロザリオが好きです。もちろん、私も大好きです。いっぱ
い人形も売っています。日本では、どんな人が人気ありますか?
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左)15日のミサ
右)行列!!