式 辞 花壇の花も咲き始め、春の息吹あふれるこのよき日に、晴れて坂戸市立坂戸小学校を卒 業される百二十二名の皆さん、卒業おめでとうございます。 卒業式にあたり、坂戸市会計管理者様をはじめ、たくさんのご来賓、保護者の皆様にご 臨席を賜り、盛大に行うことができますことを心より御礼申し上げます。 卒業生の皆さん、立派に成長しましたね。今日でお別れかと思うととても寂しい気持ち にもなります。 昨年の四月二十三日に、「思いやりの心を持って、人のお手本となる人になって欲しい」 という話をしました。 皆さんは、期待に応え、学校や下級生のことを考え、行動し、下級生から慕われ、お手 本となる立派なリーダーとなりました。 卒業が近くなっても、学校や下級生のことを考えて、あいさつ運動・校内の清掃・レク 交流など積極的に取り組んでくれました。皆さんの優しさ・素直さ・一生懸命さは、すば らしかったです。お陰で、坂戸小学校が、あたたかい心が溢れ、明るく、まとまりのある すばらしい学校になりました。今の皆さんは、下級生や先生方からも好かれる自慢の六年 生です。 皆さんに一つお願いがあります。 「人の役に立つ人間になって欲しい」ということです。この一年で、学校や下級生の役 に立つやり甲斐や喜びを感じたことと思います。 「人の役に立つ」ということは、我慢や自 分を犠牲することばかりではないと考えています。自分の本当に興味のあることや、やり たいことをし、人の役に立つということです。そうすれば、自分自身が、やり甲斐や喜び を感じ、幸せになれます。そして、 「人の役に立つ人間」がたくさんいれば、すばらしい社 会が築けます。卒業生一人一人が、自分のやりたいことを見つけ、一生懸命取り組み、人 の役に立つ人間になり、幸せな人生を送ってくれることを願っています。 私は、今まで皆さんに話をする中で、いつも心の話をしてきました。人がよりよく生き ていくためには、「心が大切だ」と信じているからです。 皆さんの卒業にあたり、私が大切にしている「四季の心」ということばを紹介します。 「春のように暖かい心」 「夏のように燃える心」 「秋のように静かな心」 「冬のように厳しい心」です。 友達が困っていたら暖かい心といったように、その時その時にあった心があると思いま す。「今はどの心が大切かな」と考えてみるとよいでしょう。 これからも、先生方と一緒に皆さんを応援していきます。 保護者の皆様に申し上げます。お子さまのご卒業、おめでとうございます。卒業生一人 一人は、立派に成長しました。この成長は、家庭や学校、地域の愛情と教育の賜でありま す。子供達は、これから心身の成長の著しい時期を迎え、様々な課題に直面することと思 います。親として、子育てに悩むこともあるかと思いますが、 「この子の成長のためにはど うしてあげることがよいのか」ということを考え、粘り強く、子育てに努めていただくよ うお願いいたします。また、長年にわたり本校にご支援いただきましたことに対しまして、 心から御礼申し上げます。 結びに、ご来賓の皆様方には、卒業生に対するご厚情と本校教育に寄せていただいてお ります暖かいご支援・ご協力に対しまして、厚く御礼申し上げます。 今後も、在校生並びに本校の発展のために、ご支援・ご協力をお願いいたします。 平成二十七年三月二十四日 坂戸市立坂戸小学校長 太田 正久
© Copyright 2024 Paperzz