子育ての中で 安中市 原口 美智子 私が教育について考えた場合、毎日

子育ての中で
安中市
原口
美智子
私が教育について考えた場合、毎日の子育ての中で考えたり、悩んだり、取り組んでい
る事になります。今、13 歳と4歳の二人の子育ての中で、家庭教育の重要性を強く強く感
じています。家庭での基本的な土台となる、人間として生きていく道や力を、しっかりと
身に付けさせるよう育てていかなければならないことを痛感しています。そのために日々
の生活の中で、親としてどうしていったら良いのだろうかと常に考え悩み、そして決断に
迫られています。今何をすべきか、いろいろ試行錯誤しながら特に大切に思い努力してい
る事を書きたいと思います。私にとっては、毎日の生活の中で実践していくのが、こんな
に大変で難しく常に意識し努力しないとできないものかと痛感しています。大切な事、や
らなければならない事は沢山ありますが、今私が子供達にとって、二つの事を特に大切で
必要と感じて、特に意識してやっています。
一つは、子供とぬくもりを感じ合えるように場面や時を持つということです。子育ての
中で、大切な事として言われている事ですが、毎日の生活の中で常に意識し努力しないと
いけないと実感し、そのために時間を作るという事がとても大事なことだと思います。年
齢によって、その形や方法は違ってきます。幼児にとっては、抱きしめる、スキンシップ
をしっかりすることです。今、抱きしめる事の大切さが、さかんに言われていますが、本
当にそう思います。自分の思いや要求が満たされない、うまく表現できないもどかしさ、
自分のコントロールができない時など、大声を出したり、泣いたりといった行動に出てし
まう、子供の心を受けとめ、満たしてやるにはいろんな方法で接してみた中で、まず、し
っかり抱きしめて、その時間を忙しさの中で惜しまないことです。子供の体全体から伝わ
る震え、ぬくもりを感じ、お互いに感じ合い、その後、ゆっくりと話を聞くという事が、
一番子供が落ち着き前向きになりました。とにかく抱きしめてやるという事に徹していま
す。その時間を大切な時間と意識しないと、忙しさの中でなかなかやれないものであると
思います。年齢が上がるにつれて、直接的な形ではなくどうコミュニケーションを取るか、
ぬくもりを感じ合えるかを考えています。中学生の子には、部活などで疲れて帰ってきた
時に、一杯のお茶などの飲み物を必ず出して、子供の正面に座ります。その温かい空気や
時を、雰囲気を共有する場面を作ったり、時には横に座ったり、同じ曲を聴いたりといっ
た時を意識して持つようにしています。何かある時には、ぽろっと話をしてくれる、それ
をちゃんと聞くようにするといった短い時間を毎日必ず作る努力をしています。
介護の仕事をしている事から老人と接する事が多いのですが、形は違いますが、ぬくも
り、心のぬくもりを感じる時間、場面の大切さを感じています。老人の場合は、自分の思
いや要求を十分言葉などによって表現し伝える術を持っていますが、逆にそれが邪魔をし
て、何かを拒否したり反対の事を言ったりしてしまうといった行動があったりします。そ
の時にどう受けとめ接していくかですが、そこにすぐ隣にいる、同じ空間、場所、時間を
持ち見守るという事を大切にすると、その空気のぬくもりが、心のぬくもりとなって伝わ
る、それが大切であると感じています。それは意識し努力しないと、忙しさに流されてな
かなかできないものだと思います。
もう一つは、子育ての中で、育つみちすじを考えています。今どうする事が一番良いの
だろう?
こうしたら、ああしたら、こうなるだろうかと、あれこれ考え悩みながら、日々
の生活の中では、いろんな場面で、大小、軽重の決断、即決に迫られて、子供達と関わっ
ていく事が多いです。子供達への助言や指導内容を決断していく上で、そこに私の思い込
み、こうするとこうなるだろうといった自分の経験などを基としたものに大きく左右され
ています。そこにいろんな経験や、見てきた事からの思い込みによる事が、私自身の決断
に大きく影響しています。いままでの経験の量や質によるもので違ってくる事を強く感じ、
経験する事の大切さ、足らなさを思います。そこで、いろんな経験が親も子も日々必要で
大切だと思います。その内容も年齢によって違ってきます。幼児の場合などは、直接経験
できない事も多い中で、絵本や語られる話などからも、とても大切だと思います。
そこで、私は、新聞、広報、その他いろいろ経験できるものを見つけるようにして、参
加させるようにしています。いつもアンテナを張り巡らせて、意識して見つけていると、
いろんな行事や教室、催し物が沢山あるものです。それをもっともっと活用したい、また
周りの人にも伝えたいと思っています。できるだけ親子でいっしょに参加できる事を見つ
け、参加するようにしています。子供だけでなく親自身の決断力やその内容を高め育てる
ためにも必要であると思います。子供が、何かに躓いたり、行き詰まったり、悩んだり迷
ったりした時や、何かに失敗した時などに、たった一つの方法や結論しかないような、ま
た、悲観的な選択のみしか見つからないような子供にならないために、いろんな方法や道
がある事を知り、前向きな気持ちになれるよう育てられたらと思っています。いろんな選
択肢を考えられ、広がりのある豊かな心を育てたいと常に思っています。親として、子供
にさせたい事は、まず行動を示し、引っぱっていくように努力し、させたくない事、他人
に迷惑のかかる事などの、やってはだめな事を教え示したい事は、口で言って止めている
だけではなく、手を出し体を使って、それをさせない、止める、やっていけない事は、や
らせない、やれないんだと、教え示されるという事を、親として、そういう経験も沢山さ
せたいと思っています。これは親として、意識して努力していかなければいけないと考え
ています。