SWP/SW Better Use 文字の拡大・縮小 SWP/SW で文書を作成する場合、文字サイズの拡大・縮小は通常テキストタグを用いて行います。しかし この操作で拡大・縮小が行えるのは、英文であれば Roman 体、和文であれば明朝体に限られます。例えば イタリック体を小さめなフォントサイズで出力したい(例 Italic )とか、ゴシック体の文字を拡大したい(例 ゴシック)といったニーズに対しては別の対応が必要になります。 1. 単語の拡大・縮小 特定の単語だけを拡大・縮小するのであれば、TeX フィールド 中に TEX コマンドを設定するのが早道 でしょう。例えば“Italic”というイタリック体の文字列を 80% に縮小したいのであれば、 {\footnotesize \textit{Italic}} と TeX フィールド中に入力します。一方、“ゴシック”というゴシック体の文字列を 140% に拡大したいので あれば、 {\Large \textbf{ ゴシック }} と入力します。 以下の表は代表的な書体についてサンプル表示したものです。 footnotesize Italic Bold Face Typewriter Sans Serif normalsize Italic Bold Face Typewriter Sans Serif Large Italic Boldface Typewriter footnotesize ゴシック体 normalsize ゴシック体 Large ゴシック体 1 Sans Serif SWP/SW Better Use 関連する TEX コマンドを参考までに掲載しておきます。 \textrm{} Roman \tiny 縮小(50% ) \textbf{} Boldface \scriptsize 縮小(70% ) \textit{} Italic \footnotesize 縮小(80% ) \textsl{} Slanted \small 縮小(90% ) \textsf{} Sans Serif \normalsize 標準(100% ) \texttt{} Typewriter \large 拡大(120% ) \textsc{} Small Caps \Large 拡大(140% ) \LARGE 拡大(170% ) \huge 拡大(200% ) \Huge 拡大(250% ) 2. パラグラフの拡大・縮小 個々の単語レベルではなく、段落レベルで文字サイズを変えたい場合もあります。このようなときには scalefnt パッケージを利用します。 実際、本ブロック中では scalefnt パッケージにより、文字サイズは 80% に縮小されています。この状態で Roman とか明朝以外の 書体を使用してみましょう。 Boldface Italic Typewriter Sans Serif ゴシック 注意深く見れば、それぞれの書体が 80% に縮小されていることがわかると思います。scalefnt パッケージを使用した場合には書体とは 無関係に一律拡大・縮小が行われるため、単語レベルで TeX フィールドを設定する煩わしさはありません。 【 ここからは標準フォントサイズに戻します 】 ただし scalefnt パッケージを使用する場合、以下の点に留意してください。 • フォントサイズに応じて行間値も変化します。上の例では縮小率が 80% なので顕著ではありませんが、 微妙な違いがある点にご注意ください。 • 数式フォントが正しくタイプセットされなくなることがあります。scalefnt パッケージを適用したブ ロック中では数式フォントを使わないでください。 scalefnt パッケージによりフォントサイズを変更する場合の手順は次の通りです。 1. 文書に scalefnt パッケージを追加します。タイプセットメニュー:オプションとパッケージ:パッケー ジオプションタブと操作し追加ボタンをクリック、scalefnt パッケージを選択してください。 2. フォントサイズを変更したいブロックの前に TeX フィールドを設定、カプセル化にチェックマークを 入れ、次のコマンドを入力します。 \begingroup \scalefont{x} 2 SWP/SW Better Use x は倍率を意味します。0.8 とか 1.2 のように指定してください。 3. フォントサイズを変更したブロックの末尾に TeX フィールドを設定、カプセル化にチェックマークを 入れ、次のコマンドを入力します。 \endgroup 3. 補足 文書で使用する基盤文字サイズはクラスオプションの“Body text point size”で規定されます。文書全体と して文字サイズを変更したい場合はこの設定値を調整してください。 ¥ 3
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