プロテインアッセイLOWRYキット タンパク質定量用試薬 目的とする生体成分が、タンパク質であることが判っていることを前提とすると、これを分離精製する各 段階でタンパク質の回収量をつきとめる必要性があります。一般的にタンパク質の定量法においては、化学 試薬に加え、呈色の変化などを分光光度計やマイクロプレートリーダなどで測定し、検量線からタンパク質 量を算出する方法が用いられています。当社では様々なタンパク質定量用キットをご用意しており、ここで は、プロテインアッセイLowryキットの紹介を行います。 特 長 ★本液キットは、Lowry法のタンパク質定量に必要な試液を全て含有 ★5∼10 0µg/mlのタンパク質溶液の定量に最適 ★1キット約5 0 0回測定 測定原理 使用方法 Lowry法は、タンパク質中のペプチド結合がアルカリ性でCu2+と反応して紫紅色の錯体 をつくる性質を利用したビュレット法とチロシン、トリプトファン、システインの側鎖と 反応するフェノール試薬(リンモリブデンタングステン酸ナトリウム溶液)とを組み合わ せた方法で、タンパク質と反応すると深青色を呈するのを利用してタンパク質を定量しま す。‐SHおよび‐S‐S‐を含む化合物、フェノール類、アミノ酸、グリセロール、EDTA、TritonX‐ 1 00などは発色に影響を与えることが知られています。 試薬の準備 1.銅溶液の調製 B液1mlとC液1mlを十分に混和後、A液4 9mlを添加して十分に混和して下さい。 これ以外のスケールで銅溶液を調製する場合は、A液:B液:C液を上記の手順に従っ て、容量比4 9:1:1で混合して下さい。 2.フェノール試薬 D液をそのまま使用します。 3.測定標準液の調製 既知濃度の牛血清アルブミン水溶液などを測定標準液として用意します。 使用方法 1.清潔な試験管にマイクロピペットなどで正確に試料液0. 2mlを分取し、マイクロピ ペットなどで銅溶液1mlを添加して十分に混和後、室温で1 0分間静置します。試薬ブ ランクは、試料液に替えてイオン交換水を用います。 2.時間経過後、マイクロピペットなどでフェノール試薬(D液)0. 1mlを添加して十 分に混和後、室温で3 0分間静置します。 3.分光光度計で測定波長750nmの吸光度を測定します。 使 用 例 Lowry法、CBB法、BCA法との比較およびタンパク質種差による発色程度の違いを紹介し ます。 ウシ血清アルブミンに対する各タンパク質定量法の反応性の違い 1.8 1.6 1.4 Abs 1.2 1 CBB BCA 0.8 Lowry 0.6 0.4 0.2 0 0 0.2 0.4 0.6 0.8 1 Protein conc.(mg/ml) Lowry法 0.8 Abs(750nm) 0.7 0.6 0.5 CBB 0.4 γ-グロブリン オボアルブミン 0.3 0.2 0.1 0 0 0.05 0.1 0.15 0.2 0.25 Protein conc.(mg/ml) 参考文献 Lowry O.H., Rosebrough N.J., Farr A.L., and Randall R.J., J.Biol.Chem. 1 9 3,2 6 5‐2 7 5(1 9 5 1) . 使用上の注意 Lowry法の原理から、タンパク質の種類により吸光度が異なります。特定タンパク質の 濃度を正確に測定する場合は、測定対象の特定タンパク質の希釈系列により検量線を作 成し、吸光度を濃度換算して下さい。 試薬ブランクの測定および検量線の作成は、測定毎に行うことを推奨します。 マイクロピペットやメスピペットで液分注する際、チップやピペット先端に付着した液 をペーパータオルなどで拭い去り、正確に液分注して下さい。 銅溶液は、上記の用法に従って必要量を用時調製して下さい。 銅溶液は、強アルカリ性です。ゴム手袋、保護メガネなどの保護具を着用して下さい。 皮膚に付着した場合は大量の流水で洗い流して下さい。 余った銅溶液は、銅廃液として処理して下さい。 キット内容 価 格 表 名 称 包装内容 容量 本数 500ml 1本 10ml 1本 A液 1mol/l水酸化ナトリウム 2(W/V)%炭酸ナトリウム/0. B液 0. 5 (W/V)%硫酸銅( C液 1 (W/V)%酒石酸ナトリウムカリウム水溶液 10ml 1本 D液 1Nフェノール試薬 50ml 1本 製品名 Protein Assay Lowry Kit 生化学研究用 )五水和物水溶液 規格 商品コード 容量 価格 SP 2947 0―60 1kit 9, 8 00
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