外 と 国 の空は遠くも神の目に 見たまふ地上は一つなりけむ

平成 27 年(2015)
五代教主作 灰釉茶盌 銘「里の雪」
【奈良岡の家別院土+梅松館木の花桜釉】
〒 110-0008
東京都台東区池之端 2-1-44
T E L 03-3821-3701
FAX 03-3821-5283
振替 00160-5-72625
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今月の聖言
とつくに
外国の空は遠くも神の目に
見たまふ地上は一つなりけむ
出口王仁三郎聖師
東京宣教センター次長 猪 子 恒
世界連邦運動にご協力を!
通 巻 第 5 6 1 号
発 行 大本東京本部
東京宣教センター
センター長 浅田秋彦
えっけん
綾部」
。もう一つは、世界連邦日本宗教委員会が主催し、
月下旬からのイタリアご訪問、大本ローマ支部設立式典、第二バチカン公会
10
はなさくやひめのみこと
年、二代教主さまは『かむながら世界連邦平和なるみよを
25
こくぜ
年前の平
年8月2日には衆議院本会議で決議され、世界連邦は、日本の「国是」となりました。これ
10
〝高天原〟に降り立った「女神」のような教主さまにお導きいただきながら、
この世界連邦運動を、
翻って、現在の世界連邦運動は、それぞれの部門ともサポーターが少なく厳しい実情です。
一斉に行われました。このことは記憶に新しいところです。
は世界初で、この時大本では、教主さまのご教導により、沓島ごもり百年の世界平和祈願が全国
成
善会は、どの時代も全国各地でこの運動の大きなけん引力となってきました。そして
つくらむ一人ひとりが』とお詠みになり、その推進の先頭に立たれました。以降、大本・人類愛
この世界連邦運動について、昭和
層神秘的な雰囲気に心洗われ〝高天原〟の集会そのものでした。
吉田市は晴天で、その眺望にも恵まれ、木の花咲耶姫命さまの懐にいだかれるような会場は、一
こ
治大学教授が、未来に向け聖師さまの思想が重要だと述べました。他方、富士山の麓にある富士
それぞれ特徴のある立派な大会で、「地の高天原」の綾部では、記念講演の講師・中沢新一明
ら「女神さまのご降臨」のようでした。
超過密スケジュールの中、両大会にご参加、式典ではご登壇にもなり、万緑叢中紅一点、さなが
議五十周年国際集会、ローマ法王謁見、大祭、道院との世界平和祈願祭などなど、怒涛のような
教主さまには、
富士吉田市で開かれた「世界連邦平和促進全国宗教者・信仰者山梨大会」です。
主催の「世界連邦日本大会2015
一つは「大本」誌でも広告され、大本・人類愛善会が大勢参加した、世界連邦推進日本協議会
大本開祖大祭をはさんで、二つの「世界連邦大会」が開催されました。
題字 出 口 直 日
17
一層、推進したいと思った次第です。皆さまの、さらなるご協力をお願い申し上げます。
1 阿づまの光
in
12月号・Decembro
大本公開講座
なにが問題か「脳死臓器移植」
「 死 刑 」「 尊 厳 死 」
〜大本の生命倫理活 動 〜
団体があります。
イメイ」と音読みし、宗教者は「いのち」
きとし生けるすべてのものに神さまのみ
指します。従って「人類愛善」とは、生
慈愛のみ心、至仁至愛のみ心そのものを
ご神格を表現する言葉であり、神さまの
ています。また「愛善」とは、神さまの
でを含めた万物を指す言葉だと述べられ
り、人類に限らず、広く動植物、鉱物ま
る「人類」とは〝人群万類〟のことであ
口王仁三郎聖師です。この会の名称にあ
偏らず、霊・力・体の三元論で見る視点
に 大 本 で は、「 生 命 」 を、 霊 に も 体 に も
命力といってもよいでしょう。このよう
生じるという法則があります。これを生
の両者が一致することによって「力」が
うに、対極にある2つの要素があり、そ
霊と体、陰と陽、プラスとマイナスのよ
生 命 」 は 見 え て き ま せ ん。 大 自 然 に は、
体( 体 ) を 切 り 離 し て い る 限 り、「 真 の
し か し、 こ の よ う に 精 神( 霊 ) と 肉
と訓読みすることが多くなります。
心がゆきわたっているとも、あるいはゆ
にこそ、生命倫理問題を解決する鍵があ
人類愛善会の創立者は大本の教祖・出
きわたらせなければならないとも理解で
ると主張しているのです。
今日の「生命科学」は、遺伝子解析な
いいますが、大本では、科学の悪用(暴
されるのか、その基準を「生命倫理」と
生命科学の医療への応用がどこまで許
環として捉えています。
につながることから、生命倫理問題の一
宿る万物の「生命」を壊そうとする動き
ものも、最終的には神さまの尊い霊性が
気汚染など一般では環境問題と言われる
脳死患者(ドナー)はまだ生きています。
でした。
臓器移植問題、脳死患者からの臓器摘出
会 が ま ず 反 対 の 声 を 上 げ た の は、 脳 死・
生命倫理問題の中で、大本・人類愛善
〝愛の行為〟という美名のもと
いのち
き、一般にいう「人類愛」をはるかに超
えた広い意味であることがわかります。
ど、小宇宙といわれる人間の体の神秘を
走)に歯止めをかけるため、これまで「生
さて、これまでの科学者や宗教者の多
臓器移植の現場では、臓器摘出の際に見
そのため、大本では、地球温暖化や大
解明しつつあり、それに伴って、医療へ
命」に関わる多くの新しい問題(生命倫
くは、同じ「生命」という対象を違った
られるドナーの急激な血圧上昇を抑える
です。
の 応 用 が 始 ま っ て い ま す。
「科学」は真
理問題)に対して見解を発表するととも
視点から見つめてきました。科学者は主
いのち
実を知るための手段として必要なもので
に、署名や街頭アピールなど社会的活動
を換えれば、人間は、科学を善用するこ
に任されているところがあります。言葉
た「人類愛善会」という創立
年の外郭
織として、宗教や人種、国の違いを越え
とくに大本には、社会的活動を担う組
も、その視点の違いから、科学者は「セ
方も、同じ「生命」という言葉であって
精神(霊)の視点からです。言葉の使い
に肉体(体)の視点から、宗教者は主に
死」でなかったケースや、意識が回復し
たれています。さらに、ドナーが実は「脳
の体が動き出さないよう筋肉弛緩剤も打
ために薬が投与されており、またドナー
よっては人の生命を犠牲にしても良いと
す。しかし、このようなことは法律に定
潮です。
たケースさえ報告されています。
殺 し あ っ て は い け な い と い う、 そ の 当 然
戦後
合いの中で、最も適切な方法がとられて
の倫理が改めて問われています。万物を
めなくても、医師と患者、家族との話し
いるのが現状です。それをなぜあえて法
造 ら れ た 神 さ ま は 人 類 共 通 の 親 で あ り、
いったような考え方を生み、人の心に与
制化しようとするのかというと、高齢者
よってすべての人類は兄弟同胞であると
王仁三郎聖師は、心臓と肺臓の機能が
に関わる医療費が国の財政を圧迫してい
いう人類愛善思想は、人類愛善会が創立
える悪影響は決して小さくありません。
種類はやや違いますが、法律にもとづ
ることから、その医療費を抑制すること
した
判によって無実の人が死刑に処せられる
能になってから、この三兆候死とは別に、 誤判(冤罪)は避けられません。もし誤
にくい世の中になるでしょう。これは悲
法律ができることにより、高齢者が生き
らしいことであるはずなのに、こうした
は、終戦後、2度と悲劇を繰り返すまい
原爆をはじめ悲惨な体験をした日本
霊肉脱離の瞬間を死であるとしていま
霊 魂 が 離 脱 す る と こ ろ を 霊 視 し、 そ の
すが、人類は古くから、呼吸と脈が止ま
くとはいえ、人が人の命を奪うという意
が背景の一つとしてあるからです。
便宜的に「脳死」という基準が定められ
ことがあっては、取り返しがつかないで
しいことです。死に方のことを言う前に、 と 決 意 し、 世 界 に 先 駆 け て「 戦 争 放 棄 」
「死刑制度」も生命倫理問題
り、目の瞳孔が散大する、いわゆる三兆
味 で は、「 死 刑 制 度 」 も 生 命 倫 理 問 題 で
年前には理解されませんでした
候をもって人の死として受け入れてきま
(それも国ごとに基準の内容が違う)
、ド
しょう。先進国の多くがすでに制度とし
を謳った平和憲法を制定して、戦いに明
世紀の現代に至り、ようやく多く
ナーとレシピエント、2つの生命を天秤
高齢者がだれからも尊ばれる社会、尊厳
け暮れた人類の歴史に終止符を打つべ
本には永きにわたって育まれてきた〝和〟
うた
の人が理解できる時代になりました。
に か け、 一 方 の 生 命 を 助 け る 代 わ り に、 ての死刑を廃止しており、日本の死刑制
ある生を全うできる仕組みを作ることこ
ま た、 た と え 重 大 な 罪 を 犯 し た 人 で
度も廃止されねばなりません。
野蛮な医療行為が行われるようになりま
あっても、改心するように導くことが本
もう一方の生命を奪うという殺人同様の
した。こうした移植医療を推進する人た
の心、精神文化があります。私たちが世
界平和に貢献する道は、決して軍事力で
来 で す。 人 を 殺 し た か ら 殺 し て し ま う
今年8月7日に、大本・人類愛善会は
ちは、ドナーの行為を〝愛の行為〟のよ
うに伝え、世論をミスリードしています。 という復讐的想念は愛善の精神に反しま
はありません。日本国憲法の平和精神の
義 )」「 つ よ い も の が ち( 弱 肉 強 食 )」 の
定( T P P )」 や「 安 保 法 制 」、「 集 団 的
日 本 で は 現 在、「 環 太 平 洋 経 済 連 携 協
て、手を携えて歩ませていただくことが、
のを尊ぶ「みろくの世」の実現に向かっ
動 を 通 し て、 生 き と し 生 け る す べ て の も
いのち
の 理 念 の も と、「 平 和 ア ピ ー ル 」 を 発 表
風 潮 を 正 し、「 生 命 」 の 本 質 を 訴 え る 活
を 願 っ て、「 人 群 万 類 愛 善 」「 万 教 同 根 」 もと、世界に蔓延る「われよし(利己主
はびこ
広く国内外に対し、世界の恒久平和実現
尾をひくことも懸念されます。
しました。
そ の ほ か、「 尊 厳 死 」 を 法 制 化 し よ う
自衛権」、「原発再稼働」などの問題がと
「生命」の法制化がもたらす危険
悪しき前例となったのが「脳死・臓器移
という動きがあります。これは、患者が
今、 極 め て 重 要 な の で は な い か と 思 い ま
ことは、かつてありませんでした。その
植」です。これは結果として、生命を軽
りざたされています。これらの問題に共
日に航空会館(港区新橋)で開催し
自らの意思で〝過度の延命治療〟を中止
月
ん じ る も の で あ り、 こ う し た 医 療 行 為
年
す。
掲載文は、平成
通して言えることは、生命を軽んじる風
8
することを法的に認めようとするもので
19
た「大本公開講座」講演録の要旨です。
27
が日常化することによって、時と場合に
してもう一方の患者を救うというような
患者に優劣をつけて一方の患者を犠牲に
と し て 尊 重 す る こ と が 本 来 の 医 療 で す。 へと導かない限り、その霊的因縁が長く
一人ひとりの命をかけがえのないもの
す。また、生きている間に、悪の心を善
「みろくの世」実現に向かって
く、新しいページを開きました。特に日
が、
21 90
そが重要なのではないでしょうか。
本来なら日本のような長寿社会は素晴
す。裁判は、人が人を裁くものですから、
70
した。ところが、臓器移植が技術的に可
完全に停止したときに肉体に宿っていた
年、人間同士が傷つけ合ったり
ともできれば、悪用することもできるの
も と よ り「 脳 死 」 は 人 の 死 で は な く、
す。しかし、その「科学」をどのように
を積極的に展開しています。
斉藤 泰
応用するかについては、人間の自由意志
「人群万類愛善」の心と「真の生命」
ひろし
さ い と う
阿づまの光 2
3 阿づまの光
大本教学研鑽所事務局主幹
90
東光苑秋季大祭
月 8 日、 午 前
時
分 か ら、 斎 主・
東 光 苑 秋 季 大 祭・ 新 穀 感 謝 祭・ 七 五 三 詣
りは
出 口 文 営 大 本 楽 天 社 代 表 の も と 執 行 さ れ、
縁があり、世界連
を行い、大本と所
に前向きに①〜大本四大綱領〜」と題して
鈴 木 林 太 郎 愛 善 宣 教 課 主 事 が「 明 る く 素 直
人)。
講演した。参加者は
人(内、一般
邦運動にも携わっ
を解説し、「人間は世のため人のために、神
講 座 で は、 四 大 綱 領〝 祭・ 教・ 慣・ 造 〟
を 紹 介 し、「 歴 代
さまにつかっていただくことが本当の喜び
た柳原白蓮の生涯
の教主・教主補さ
で あ り、 一 人 ひ と り に 与 え ら れ た 天 職 を 全
年
月
時
分執行
東光苑祭典・行事予定
平成
日(日)午前
月
時
分
分執行
出口日出麿尊師毎年祭(
年
年賀
日(木)午前
時
時
東光苑七草粥接待
日(日)午前
年)
時
分
分執行
分執行
東光苑月次祭・成人式式典
日(火)午前
聖師毎年祭(
日(水)午後7時〜8時
分
1日〜3日 金( 〜日 各) 日午前9時 分から
新年祭
1日(祝・金)午前7時執行
平成
年)
全
国人型おすすめ活動日
日(金)午前 時 分執行
講師 小藪資史(特派宣伝使)
日(日)
〜大本四大主義〜
大
本公開講座(航空会館・港区新橋)
講
題 明るく素直に前向きに②
開祖聖誕祭( 年)
午後7時〜8時
日(水)午前
全国人型おすすめ活動日
東光苑月次祭・市杵島姫命例祭
30
30
336人が参拝した。
まが進めてきた世
うすることが大事である」と述べた。
ま
「 つりあわせが
大切と知り、すべ
参 加 者 か ら は、
界連邦運動を私た
ちが続けていくこ
とは、将来必ず力
に な る。 損 得 の 問 題 で は な く、 戦 争 の な い
ての調和・バラン
スを保ちたいと思
い ま し た( 女 性・
一 般 )」 等 の 声 が
寄せられた。
30
祭 員 は 関 東 教 区 各 主 会 の 祭 務 部 長 等、 少
年 祭 員 は、 神 奈 川 主 会 の 堀 幹 矢 く ん、 田 中
あ や の さ ん、 東 京 主 会 の 涌 井 三 四 郎 く ん。
伶 人 は 宮 咩 会 関 東 支 部、 大 本 神 諭 拝 読 は、
大 坂 泰 造 東 京 主 会 長、 添 釜 は 髙 野 社 中 が 担
べ、
「世界平和をもたらすのは政治ではなく、
喜び勇んで暮らせる時代につながる」と述
祭 典 後、 浅 田 秋 彦 本 部 長 が あ い さ つ に 立
宗 教・ 信 仰 の 力 で あ り、 こ れ は 大 本 信 徒 の
当した。
ち、 夏 以 降、 教 主 さ ま の モ ン ゴ ル、 ベ ト ナ
その後、宮咩会関東支部による八雲琴『基
ム、イタリア訪問、ローマ支部設置にふれ、 大きな役割の一つである」と結んだ。
「 家 庭 内・ 地 域 社
本宣伝歌』
『 出 雲 の 新 嘗 』 が 奉 納 さ れ、『 基
にいなめ
会など身近なとこ
時
本宣伝歌』は参拝者全員で斉唱した。
日午前
ろから宣教活動を
葬祭研修会
月
分 か ら、 東 京 宣 教 セ ン タ ー で 開 催 さ れ、
得)
」「斎場調度品と神饌物について」の講義、
179 10
URL http://oomoto-tokyo.com
大本東京本部ホームページ
講師 猪子 恒 (東京宣教センター次長)
〜開教の意義〜
講題 大本とは①
大本公開講座(航空会館・港区新橋)
30
実践することが大
切 」 と 述 べ、
「昨
東 光 苑 葬 祭 研 修 会 は、
よ っ て、 横 の つ な
人が参加した。
今の海外宣教に
が り( ネ ッ ト ワ ー
アジアから世界平
および司会進行の仕方を実習し、
「質疑応答」
開講式の後、
「葬儀執行の流れ(喪家の心
和 が 発 信 さ れ、 広
で は、 調 度 品 や、 み た ま ま つ り に つ い て な
10
12
1
24
30
ク ) が 構 築 さ れ、
がりつつある」と
どの質問があり、研修を深めた。
大本公開講座
日午
13
16
20
11
※毎月第3水曜日の夜間の部は、公開講座のため休講します
※夜の部におきましては、前日までの予約制となります
27
28
41
自分の役割に自信を持つ
開催曜日 毎週、月・水・金曜日
昼間の部 2時〜3時30分
夜間の部 7時〜8時30分
期 間 平成28年1月13日(水)から12月21日(水)
場 所 東京宣教センター・8階ミーティングルーム 参加費 無料
内 容 月曜日「神と人の関係」 水曜日「霊界の実在」
金曜日「人生の目的」
30
30
30
30
10
10
10
10
68 10
14
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7
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会場は清らかなときが流れた
現状を報告した。
次 い で、 出 口 文
営大本楽天社代表
月
18
19
11
5 3 回 大 本 公 開 講 座 は、
11
20
29 30
第
1
時から港区新橋の航空会館で開催され、
7
来
開催 年も
しま
す
大本常設講座
30
が『 大 本 と 白 蓮 』
後
大本公開講座
10
斎主先達による感謝祈願詞奏上
宗教・信仰の力で世界平和を
と題して記念講話
開催日時 毎月第3水曜日 午後7時〜8時30分
場 所 航空会館(港区新橋1丁目18—1)
参加費 1, 000円
11
阿づまの光 4