電流電圧変換回路 2008/10/02 鳴海 智博 オペアンプによる電流-電圧変換回路を以下に示す.オペアンプの一番大きな特徴として, ‐端子と+端子が仮想的に短絡している(イマジナリーショートと呼ぶ)と考えることが 出来るため,下の図だと‐端子も GND(0V)になっていると考えて良い. (ただし電流は 流れない.この考えだと+端子でも‐端子でもどちらでも同じ役割な気がするが,実際は ‐端子側でループを作った方が回路が安定になるという事実がある(負帰還という).) 出力電圧を!! とすると,!! + !" = 0なので,!! = −!"となる.したがって抵抗値を決めるだ けで増幅率を決定することが出来る.ただし負帰還なので信号は反転している.これにつ いては電流出力端子を逆接続すればよい(と思う).20mAを10Vにしたい場合,抵抗を 500Ω にすればよい. オペアンプの選定については,電源電圧が 12V なのに対して出力が最大 10V なため, Rail-to-Rail(電源電圧と出力電圧の範囲が同じ)で,低ノイズ,高スルーレート 尚,オペアンプは一般に入力インピーダンスが極端に大きいため,出力インピーダンスと 入力インピーダンスの関係を気にしなくても大丈夫なケースがほとんどである.
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