一番不幸なメダルの色は? [220KB pdfファイル]

あやめ池小学校
ことばの教室
12号
一番不幸なメダルは何色 ?
2020年のオリンピックが東京に決まりました。スポーツをやっているお子さんがいる家庭
では、オリンピックを目指して頑張ろうみたいなお話をされたところも多いのではないかと思
います。それだけ人々に希望を与えてくれるイベントであると思います。
オリンピックで一番関心があるのは、いくつメダルを取るかではないでしょうか。ロンドンオ
リンピックでは日本は過去最高の38個のメダルを獲得しました。7年後の東京大会では、い
くつとるか楽しみです。ちなみに、ロンドンオリンピックでは、イギリスは65個もメダルを
とりました。日本もそれぐらい取れるといいですね。
オリンピックのメダルには、金メダル、銀メダル、銅メダルの3つの色があります。
どの色のメダルをもらった選手が幸せで、どの色のメダルをもらった選手が不幸そうだったと
思いますか。
バルセロナでオリンピックが開かれたとき、どの色のメダルをもらった人が幸せそうな顔をし
ているかを調べた心理学者がいました。
当然、一番幸せそうな顔をした人が多かったのは金メダルを獲得した選手です。
では、2番目に幸せそうな顔をした人が多かったのは何色だったと思いますか。
普通なら銀メダルを獲得した選手になりますが、実際には違ったそうです。銅メダルを獲得し
た選手の方が、銀メダルを獲得した選手より1.5倍も多かったそうです。
銀メダルを獲得した選手は、決勝戦で負けて金メダルを取ることができなかった選手です。あ
と少しで金メダルを取れたのにと悔しい思いをしています。一方、銅メダルの選手は3位決定
戦で勝ってメダルを獲得しました。3位決定戦で負けるとメダルすらもらえなかったのです。
実際の成績は、当然銀メダルの方が上ですが、銅メダルの選手の方が幸せそうな顔になるのも
分かります。
これを子育てにあ当てはめると、テストの点が95点だったとします。
「あと少しで100点だったのに、ちゃんと見直しをしたの!」と言うのと
「やったぁ。95点も取れたね 。」と喜んでやるような声かけの違いになるのではないでしょう
か。
今週も、子どものいいところしっかりほめて(伝えて)あげましょう。
毎日続けると、きっと何かが変わります。