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当局の微調整が効果発揮か

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BTMU(China)経済週報
2014 年 6 月 17 日 第 208 期
当局の微調整が効果発揮か
~改革の促進にも期待
トランザクションバンキング部
中国調査室
メイントピックス...................................................................................................................... 2
当局の微調整が効果発揮か ~ 改革の促進にも期待 ........................................................................................2
稲垣清の経済・産業情報 ........................................................................................................ 7
中国光大集団と保利集団—その機能とプレゼンス ..................................................................................................7
全国情報 ............................................................................................................................. 9
【マクロ経済】 .............................................................................................................................................................9
5 月の輸出は前年同月比+5.4%.........................................................................................................................9
5 月の CPI は前年同月比+2.5%、PPI は同▲1.4% ..........................................................................................9
5 月の全国財政収入、前年同月比+7.2% ..........................................................................................................9
【金融】.......................................................................................................................................................................9
5 月の M2 は前年同月比+13.4%、人民元貸出純増額は 8,708 億元 .............................................................9
銀行系ファイナンスリース会社の純利益が大幅増 ...........................................................................................10
人民銀行、貿易の安定成長に関する 11 措置を発表......................................................................................10
【産業】.....................................................................................................................................................................10
35 都市の住宅在庫は史上最高に=住宅価格の下落圧力が増大.................................................................10
2013 年の全国都市部住宅空室率は 22.4%に ................................................................................................11
中国はグローバル最大のモバイル市場に........................................................................................................11
中国移動、55 億元でタイの通信大手に出資 ...................................................................................................11
地方情報 ........................................................................................................................... 12
【北京】3 月、市南部に電子商取引中心区が発足 ...........................................................................................12
【上海】中国永住権取得者が 1,000 人超..........................................................................................................12
【青島】西海岸新区が 9 番目の国家級新区に承認 .........................................................................................12
【瀋陽】住宅購入制限策の撤廃を否認 .............................................................................................................12
【重慶】対外貿易輸出入額が 2,169.6 億元に ...................................................................................................12
【深セン】4 月末時点の CDM 取引量は 27 万トン ...........................................................................................12
BTMU の中国調査レポート(2014 年 6 月)............................................................................. 13
1
BTMU(China)経済週報
2014 年 6 月 18 日 第 208 期
メイントピックス
当局の微調整が効果発揮か ~ 改革の促進にも期待
2009 年の「4 兆元対策」から、2010 年の不動産購入制限、2011 年の預金準備率の引き上げまで、中国政府
の経済に対するコントロールは継続されており、大規模な経済刺激策は中国経済を危機から救い出すととも
に、今後の発展に多くの不確実性を与えている。2013 年、習近平、李克強政権が登場してから、中国政府は
徐々に過去の全体的なコントロールから、現状を入念に分析したうえで特定分野への対策を打つという手法
に移行しつつあり、中国の経済改革は新たな「微調整」時代に突入した。
Ⅰ.最近の微調整およびその効果
4 兆元対策の教訓
¾
2007 年末から始まった世界金融危機は中国経済に大きな衝撃を与え、輸出の大幅鈍化や農民工の失業な
ど、中国経済はかつてない大きな危機に直面した。かかる背景の下、中国政府は「4 兆元」刺激策を打ち出し
た。これによって市場予期は好転し、株式市場は底を打って上昇に転じ、不動産市場も最も危機の大きかっ
た 2008 年第 4 四半期を乗り越え、再び価格上昇に転じた。4 兆元対策は当時の中国経済を危機から救い出
し、さらに世界経済にも希望を与えたことは否定できない。しかしこの猛烈な刺激策はその後の経済成長に大
きな問題をもたらすこととなった。
流動性過剰によるインフレ問題。2009 年 2 月から 2010 年 5 月まで、マネーサプライ(M2)の前年同月比
は 16 ヶ月連続で 20%を超え、2009 年 11 月には 29.74%と記録を更新した。マネーサプライの急拡大に
より、中国経済はわずか一年で回復したが、その副作用として現れたのは物価の上昇である。消費者物
価指数(CPI)は 2009 年にマイナスからプラスに転じた後、2010 年末は 5.1%、さらに 2011 年は 6.45%に
達した。物価の急上昇に当局の金融政策は追いつかず、中国人民銀行(中央銀行)が 2010 年から 2011
年にかけ数回の預金準備率の引き上げでインフレを抑制しようとしたが、現在に至っても、巨額なマネー
(ストックベース)は物価・不動産価格安定の最も大きな不確実要素となっており、中央銀行の金融政策
制定にも影響を及ぼしている。
図表1 CPIの推移
出所:国家統計局により作成
GDPの前年同期比
2014年3月
2013年9月
2013年12月
2013年6月
2013年3月
2012年9月
2012年12月
2012年6月
2012年3月
2011年9月
2011年12月
2011年6月
2011年3月
2010年9月
2010年12月
2009年9月
2009年12月
2009年6月
2009年1月
2009年4月
2009年7月
2009年10月
2010年1月
2010年4月
2010年7月
2010年10月
2011年1月
2011年4月
2011年7月
2011年10月
2012年1月
2012年4月
2012年7月
2012年10月
2013年1月
2013年4月
2013年7月
2013年10月
2014年1月
2014年4月
2009年3月
8
6
4
2
0
(2)
(4)
2010年6月
図表2 GDPとM2の伸び率の推移(%)
35
30
25
20
15
10
5
2010年3月
1.
M2の前年同期比
出所:国家統計局、中国人民銀行により作成
2.
レバレッジ比率の上昇。2009 年の刺激策には政府主導のプロジェクトが多く含まれており、これらの投資
は地方政府にとって大きな負荷となり、地方債務問題の根源ともいわれている。審計署によれば、地方
政府債務残高は 2010 年末時点の 6 兆 7,109 億元から 2013 年 6 月末時点では 10 兆 8,859 億元と大き
く膨らんでいる。また株式市場の低迷や実質金利の低下などにより、大量の資金が不動産市場に流入し
価格を大きく押し上げた。これは家計部門にも広がり、家計部門負債率の上昇も懸念されている(招商銀
行の「中国都市部家庭財富報告」によれば、2009 年末時点、負債率が 40%超の家庭は全体の 3 割を占
めている)。
3.
不動産バブルの拡大。投資先が限られ、マネーが次々と不動産市場へ流入したため、不動産バブルは
2
BTMU(China)経済週報
2014 年 6 月 18 日 第 208 期
金融危機後に一段と膨らんでいた。その後、当局の不動産抑制策はある程度功を奏したが、2012 年半
ば、特に 2013 年 3 月以降、一部の沿海都市を中心に不動産価格はまた急上昇した。今年に入り、経済
減速に伴い不動産市場に調整色が強まったが、一部地域で「不動産で経済を刺激」という考え方が働き、
規制を緩めようとする動きも出てきている。
4.
構造転換の遅れ。経済刺激策の実施により、資本形成(投資)は中国経済の安定成長を維持する主力と
なり、GDP への寄与率は最終消費を大幅に上回った。これは短期的に中国経済を持ち直させる効果は
あったが、経済構造の不均衡さがより深刻となったほか、投資依存の成長パターンを一層定着させること
となった。
ある意味で、政府の大規模な経済政策の実施により中国経済は他国よりも早く回復できたが、一方で、以上
のような副作用や歪みももたらされることになった。このような経験と教訓に基づき、新政権はマクロコントロー
ルを今までの全面・全体的な刺激から、特定分野に対する微調整、微刺激へシフトしようとしている。
➢ 今後のコントロールは微調整に転換
李克強総理は 4 月のボアオ・アジア・フォーラムで今年の経済政策について、大規模な刺激策を採らない、財
政赤字を拡大しない、金融緩和をしないと明確に表明した。しかし第 1 四半期の経済指標は、中国経済の下
ぶれ傾向が依然として強いことを示し、安定成長、構造転換、国民生活水準の向上といった課題をめぐり、中
国政府は同月以降ここまで特定分野に対する微調整政策を次々と打ち出してきている(図表 3、一部抜粋)。
図表3 微調整政策の一覧
分野
投資
主導部門
時間
政策
詳細
国務院常務委員会
4月2日
社会資本の導入などで2,000~3,000億元規模の鉄道発展基
鉄道投融資体制改革の
金を設立する。新たな鉄道建設債券の発行品目・方式を開発
深化
し、鉄道債券投資収益の所得税優遇策を実施する。
国務院常務委員会
4月2日
バラック地域改造、イン 住宅金融専用債券の発行などバラック地域の改造、およびイ
フラ整備における金融 ンフラ整備をサポートする、商業銀行、社会保険基金、保険
会社の参入を推奨する。
の役割の強化
国務院常務委員会
4月23日
インフラ建設などの分 交通、新エネルギー、石炭、石油など80項目のプロジェクトを
野における民間資本の 発表し、合弁、独資、特許経営などの方式で民間資本の参入
を推奨する。
参入許可
中国人民銀行
4月22日
一部金融機関に限定し 県レベル農村商業銀行、農村合作銀行の預金準備率をそれ
た預金準備率の引き下 ぞれ、2ポイント、0.5ポイント引き下げる。4月25日より実施す
る。
げ
中国人民銀行
5月9日
一部金融機関に限定し 「三農」、および小型・零細企業向け貸出残高が一定割合以
た預金準備率の引き下 上の商業銀行の預金準備率を0.5ポイント引き下げる。6月16
日より実施する。
げ
財政部
4月8日
小型・零細企業の所得 小型・零細企業所得税減免の課税対象額を6万から10万元
税減免
へ引き上げ、実施期間を2016年末までに延長する。
財政部
4月30日
増値税改革
通信業を増値税改革の対象に含め、6月1日より実施する。税
率は、基礎通信サービス業が11%、付加価値通信サービス
は6%。
4月30日
貿易安定促進政策
サービス貿易の発展を促し、貿易構造の転換を推進する。ハ
イテク設備、コア部品の輸入を推奨し、一般消費財、生活必
要品の輸入を合理的に増やす。また輸出品サンプル検査を
減らし、通関手続きの簡素化を図る。
6月11日
クロスボーダー貿易・投資に関する人民元決済の手続の簡素
化、クロスボーダー人民元資金集中運営業務の展開、銀行
貿易の安定成長に関す 業金融機関と支払機関のクロスボーダー人民元決済業務の
展開、人民元為替レートメカニズムの改善、企業の海外進出
る11項目措置
向けの全方向的な金融サービスの提供などが盛り込まれて
いる。
金融
財税
国務院常務委員会
貿易
中国人民銀行
出所:各政府機関発表により作成
3
BTMU(China)経済週報
2014 年 6 月 18 日 第 208 期
微調整政策は効果が表れるまでに時間を要するが、5 月の製造業購買担当者指数(PMI)は 3 ヶ月連続上昇
の 50.8、輸出は前年同月比 7%増の 1,954 億 7,291 万米ドルと 2 ヶ月連続のプラスとなり、生産者物価指数
(PPI)は▲1.4%でマイナスが続いたが、減少幅は 4 月より 0.6 ポイント縮小するなど、一部の経済指標は回復
基調となっている。
図表4 5月の経済指標
PPI
PMI
輸出
0.00
2,500
2,000
51.0
1,500
50.5
出所:国家統計局により作成
1,000
500
出所:国家統計局により作成
2014年5月
2014年4月
2014年3月
2014年2月
2014年1月
2013年12月
2013年11月
2013年9月
輸出額(億ドル)
2013年10月
2013年8月
2013年7月
2013年6月
2013年5月
2013年4月
2014年4月
2014年3月
2014年2月
2014年1月
2013年12月
2013年11月
2013年9月
2013年10月
2013年8月
2013年7月
2013年6月
2013年5月
2013年4月
2013年3月
0
2013年1月
2014年5月
2014年4月
2014年3月
2014年2月
2014年1月
2013年12月
2013年11月
2013年9月
2013年10月
2013年8月
2013年7月
2013年6月
2013年5月
49.0
2013年4月
49.5
-3.50
2013年3月
-3.00
2013年2月
50.0
2013年1月
-2.50
2013年2月
-2.00
30
25
20
15
10
5
0
(5)
(10)
(15)
(20)
(25)
2013年3月
-1.50
51.5
2013年2月
-1.00
2013年1月
-0.50
前年同月比(%)
出所:税関総署により作成
また、第 1 四半期の GDP に占めるサービス業の割合は 49%で、前年同期より 1.1 ポイント拡大し、製造業を
4.1 ポイント上回った。1~4 月の都市部新規雇用は 473 万人で前年同期比 3 万人増、民間投資は同 20%増、
3 月の新規企業登録数は前年同月比 5 割増など、構造転換も着実に進行している。
李克強総理は 6 月 10 日の両院(中国科学院、中国工程院)院士大会で、今年に入り経済は全体的に安定し
ており、主要な経済指標も合理的なゾーンで推移し、構造転換には積極的な変化が現れ、市場の予想が改
善しつつあると前向きに評価した上で、今後の方針について、「経済の中・高度成長を維持するには、イノ
ベーションによる牽引が不可欠で、特に科学技術のイノベーションと経済体制のイノベーションによる相互融
和・促進が今後の重点である」と強調した。
Ⅱ.なぜ微調整政策が適切か
¾
現段階の中国経済には大規模な刺激策は必要なし
目下の中国経済が困難、かつ複雑な局面を迎えているのは確かであるが、大規模な刺激策はまだ必要ない
と思われる。中国経済は 7%以上の成長を維持し、雇用も安定している。金融面においては、貿易黒字と外
貨ポジションの増加を維持しており、この間上海インターバンク金利(Shibor)のオーバーナイトが直近 2 年間
の最安値を記録するなど、預金準備率の更なる引き下げによる流動性補充の必要性も高くはないと思われ
る。
不動産市場が過剰供給によるターニングポイントを迎えるかどうかが最近の話題となっており、地方政府の不
動産購入制限の緩和なども期待されている。しかしながら、価格は市場の需給によって決まるもので、いくら
刺激しても市場が過剰供給である場合には思ったとおりの結果にはならない。今までの「不動産価格は下落
しない」という神話を打破することは、不動産バブルの解消、および市場の合理性の向上にプラスであり、地
方政府が不動産を緩和しようとしても、中央政府がそれを容認するとは考えにくい。
一方で、企業イノベーション能力の欠如、利益率の低下、金融商品の欠乏といった中国経済における根本的
な問題は大規模・全面的な刺激策などでは解決できず、より指向性の高い政策出動が必要と思われる。
➢ 微調整が適切か
微調整への転換は、政府がこういった問題点をピンポイントに改善しようとするものである。たとえば、企業登
録時の最低資本金の撤廃や、小型・零細企業への税収減免などは、雇用の促進、一部企業へのサポートな
どで市場の予期を好転させ、中国経済を活性化することができるほか、それらの政策自体が改革の一環とな
る。
金融面において、不動産市場のバブルにより一部の流動性が吸い上げられ、農業やベンチャー企業など実
体経済に融資難という問題をもたらした。国務院は昨年、ストック資金を有効に活用し、不動産向け貸出を制
4
BTMU(China)経済週報
2014 年 6 月 18 日 第 208 期
限する方針を示したが、オフバランス、シャドーバンキングなどを通じ、不動産市場への資金流入は依然とし
て続いている。今年に入り、当局は金融同業、オフバランス貸出の規範化に力をいれている。これらの措置は
融資コストを引き下げ、資金が実体経済へ流れ込むのを促すと同時に、金融リスクの未然の防止にもプラスで
ある。また、資産証券化、IPO 制度改革、個人株オプション、デリバティブ商品など金融イノベーションも推進
しており、これらの措置は企業の資金調達、銀行のリスク管理に有益な手段を提供したほか、今後の金利自
由化の重要な基礎付けとなった。
微調整の最終目標は経済の安定成長と改革の推進であり、その中核は政府の介入を減らし、イノベーショ
ン・資源配置において市場メカニズムに役割を果たさせしめ、中国経済の持続可能な成長を実現することで
ある。微調整で改革に有利な環境をつくり、短期的な経済減速の容認と引き換えに長期的な繁栄を目指す
のは賢明な選択との見方が多い。
Ⅲ.微調整と改革
次々と打ち出された微調整政策に伴い、構造改革が棚上げされないか、微調整の重なりが大規模刺激にグ
レードアップしないか、といった議論が盛んになっている。
このような議論が盛んになった理由は、前述したように大規模な経済刺激策による副作用に対する警戒感が
働いているのではないかと思われる。その懸念ポイントとして以下が挙げられる。
¾
現段階の微調整政策を見ると、投資で短期的需要を刺激するものが多く、長期的な対策は少ない。地方
レベルにおいてはその傾向がより強く、依然として経済成長の確保が第一目標で、構造転換がおろそか
にされることが懸念されている。
¾
地方政府は依然として不動産市場で経済を持ち直そうとしている。不動産価格が下落する兆しが見え始
めたとたん、一部の地方政府は不動産コントロールを緩和しようとし、GDP 増加と財政収入を維持する意
図が明らかである。
¾
刺激強度の増加、および各種政策効果の累積により、微刺激は大規模刺激へ変わるおそれがある。たと
えば、今年の鉄道投資は直近 4 ヶ月ですでに 3 回調整され、通年の投資総額は 8,000 億元以上とされ、
2009 年の 4 兆元政策の時(7,000 億元)をも上回る。
¾
港、鉄道、送電網にせよ、バラック改造、保障性住宅にせよ、ほとんどの投資は依然として政府主導で行
われている。当局は民間資本の導入、混合所有制制度改革を進めようとしているが、巨大な投資金額、
低い収益性、発言権の欠如などにより民営企業の関心度は低く、今までの政府主導の投資方式から大
きく変わることは期待できない。
¾
金融面において量的緩和の可能性が残っている。中央銀行は「2014 年第 1 四半期貨幣政策執行報告」
で今後の金融政策について、「金融政策の連続性を保ち、能動的に行動」としたが、現段階の経済状況
の下、「能動的に行動」が何を指すか注目に値する。
2009 年の 4 兆元対策により中国経済は 2 年間の「安定成長」を維持した後、2011 年第 4 四半期から再び減
速を始めた。2012 年上半期に「4 兆元対策 2.0 版」が打ち出されたものの、経済の安定は一年弱しか続かず、
国家発展改革委員会は 2013 年上半期、都市軌道交通(地下鉄、LRT)プロジェクトなどの審査の加速等で、
経済を持ち直そうと企図したが、2 四半期足らずで今般の微調整に至った。
このように、投資の限界効用が逓減している中、従来の投資による経済を牽引する成長方式はすでに効果が
薄まり、構造的問題は構造的改革を通して解決しなければならない。目下の一連の微調整政策が地方政府
の GDP 崇拝などで改革・構造転換の促進という本筋から逸れないよう、中央政府は常に監督・管理に気を配
らなければならない。最近、中央は地方に監察グループを派遣し、政策の執行状況を調べ始めた。
現段階において、産業構造の転換、イノベーションの促進など長期的な発展の源泉の掘り起こしに取り組ん
5
BTMU(China)経済週報
2014 年 6 月 18 日 第 208 期
ではいるが、ただこういった内生的成長力の生成には長い時間が必要となるため、その間に微調整を通して
経済の急落を避けると同時に、経済、産業構造の転換に良い外部環境を提供することが、当局の政策決定
の出発点であろう。中国政府が 7~7.5%の経済成長を維持しようとしているのは雇用確保のほか、様々な経
済問題に対応する安定したマクロ環境の創出という意図もあると思われる。
このように、刺激策の実施と改革は必ずしも二者択一の問題ではなく、適切な微調整政策は経済の安定成長
を維持し、改革の堅実な基礎づくりとなるほか、中国経済の失速はないということを市場に伝え、自信を持た
せることが重要と思われる。
三菱東京 UFJ 銀行(中国)トランザクションバンキング部
中国調査室 佘 兴
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BTMU(China)経済週報
2014 年 6 月 18 日 第 208 期
稲垣清の経済・産業情報
中国光大集団と保利集団—その機能とプレゼンス
【中国光大集団】
中国光大集団公司の設立は 1983 年であり、既報の中信集団(CITIC)と並んで、中国の改革・開放によるい
わば、“落とし子”(「開放産物」)であり、 国務院直属(総理への報告義務)企業であり、中国人民銀行、中国
建設銀行系企業である。銀行系ということは、トップである董事長には、人民銀行ないし建設銀行の副行長
(副頭取)クラスが就任していること、そして、中核事業が金融業であるという点である。
中核事業は、銀行、証券、保険、資産管理、不動産(ホテル)などであり、その事業会社は 20 社に及ぶが、最
近ではシンガポールの水処理事業などへも食指を示している。
光大銀行は 1992 年設立の中堅銀行であるが、招商銀行(招商局グループ)、中信銀行(CITIC グループ)に
比べると、総資産(2 兆 4773 億元)、支店網(91 カ所)において、3 番目の地位にある。しかし、IPO(上場仲
介)ではトップにあるという。
2002 年設立の光大永明人寿保険は、カナダサン・ライフとの合弁会社であるが、これには、中国兵器工業集
団と鞍山鉄鋼集団が、それぞれ 12.5%の出資を行っており、人寿(生命保険)では、業界の高い評価を得て
いる(「AAA」信用)。
光大集団の上場企業は、光大銀行(香港)、光大証券(香港)、光大控股(香港—ファンド運営)、そして光大
国際(香港)の 4 社であるが、環境ビジネスを展開する光大国際傘下の光大水務(汚水処理事業)は最近、シ
ンガポール“上場”を果たした。シンガポールの上場会社である漢科環境科技の株式 79%取得したもので、
最近流行の上場方式である。
光大集団のトップである唐双寧董事長は人民銀行出身の金融業務経験が長い。前職は銀行業監督管理委
員会副主席の地位にあったが、2007 年から光大のトップに就いている。招商局や中信に比べ、金融事業を
主体としながら、遅れをとっている部門強化のために、ベテラン銀行マン唐双寧の手腕が注目される。
【保利集団】
保利集団も開放後の 1993 年設立であり、元々は軍総参謀部所属の企業であった。1999 年軍所属企業から
中央大型企業工作委員会管理へ移行し、さらに、2003 年国務院国有資産監督管理委員会傘下にある 120
近い中央国有企業のひとつとなる。
主要業務は、軍需物資の調達を行う貿易が主体であるが、併せて不動産そして、保利の特徴の一つである
映画館の運営(全国 32 カ所)と国際オークション事業の展開である。2012 年末現在の総資産は他の集団より
も金融部門を手がけていないため、3829 億元にとどまっており、上場企業も保利房地産と保利置業の 2 社
(上海・深圳と香港)である。
保利集団は人事面でも軍との結びつきが深く、トップは歴代軍出身者である。また、董事会メンバーには、名
誉董事長の賀平が鄧小平の娘婿(三女鄧榕の夫)であるのを筆頭に、王震、楊尚昆、劉華清など元老や軍
要人の娘婿が多く、“娘婿公司”ともいえる。そのことを直接関係あるかどうか不明であるが、保利集団は過去
に経営者のスキャンダル(逮捕歴)がない。北京市中心部に威容を誇る保利集団大厦は、その近くにそびえ
立つ中信集団大厦とともに、巨大コングロマリットとしてのプレゼンスを象徴している。
7
BTMU(China)経済週報
2014 年 6 月 18 日 第 208 期
中央大型四大国有企業の概要比較
設立
中国中信集団公司
(CITIC)
中国光大集団有限公司
(光大)
中国保利集団公司
(POLY)
招商局集団有限公司
(招商局)
1979年10月
1983年5月
1993年2月
1986年
秦 暁
初代董事長
栄毅仁
王光英
王 軍
董事長
常振明
唐双寧
名誉董事長 賀平
総経理
王 炯
羅哲夫
董事長 徐念沙
傘下公司数
中核事業
銀行業
2013年末総資産
2013年利益
李建紅
44
22(4上場企業)
100
24(7上場企業)
金融・証券・不動産・資源 金融・証券・保険・環境ビ 軍事貿易・不動産開発・
港湾・道路・金融・不動産
開発
ジネス
文化芸術・資源開発
総資産3兆9815億元
支店網116都市
総資産2兆4743億元
支店網91都市
—
4兆164億元
支店網110都市
35,657億元
2.6兆元
3829億元(2012年)
4,533.5億元
301億元
370億元
48.7億元
240.62億元
-
10万人(内外)
従業員数
89,686名(07年末)
50,000名(13年末)
出所:各社アニュアルレポートより作成(2014年6月15日現在)
(本レポートの内容は個人の見解に基づいており、BTMUC の見解を示すものではありません。)
稲垣 清 三菱東京 UFJ 銀行(中国)顧問
1947 年神奈川県生まれ。慶応義塾大学大学院終了後、三菱総合研究所、三菱 UFJ 証券(香
港)産業調査アナリストを歴任。現在、三菱東京 UFJ 銀行(中国)顧問。著書に『中国進出企業
地図』(2011 年、蒼蒼社)、『いまの中国』(2008 年、中経出版)、『中国ニューリーダーWho’s
Who』(2002 年、弘文堂)、『中国のしくみ』(2000 年、中経出版)など
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BTMU(China)経済週報
2014 年 6 月 18 日 第 208 期
全国情報
【マクロ経済】
5 月の輸出は前年同月比+5.4%
税関総署が 8 日に発表した 1~5 月の貿易総額は前年同期比▲2.2%の 10 兆 3,000 億元となった。うち、輸
出が同▲2.7%の 5 兆 4,000 億元、輸入が同▲1.6%の 4 兆 9,000 億元、貿易黒字は 4,366 億元で 13.6%縮
小した。5 月単月の貿易総額は前年同期比+1.5%の 2 兆 1,800 億元となった。うち、輸出が同+5.4%の 1 兆
2,000 億元、輸入が同▲2.9%の 9,800 億元、貿易黒字は 2,204 億元で 70.3%拡大した。5 月の貿易総額と輸
出の伸び率はいずれもプラスに転じた。その背景として、高基数効果の剥落、貿易安定策の促進、人民元安
による影響などが挙げられている。
1~5 月の国・地域別の貿易額伸び率をみると、対欧州連合(EU)は+9.1%、対米は+2.6%、対アセアンは
+1.2%、対日が+1.1%、といずれも増加した一方、対香港は▲28.3%とマイナス圏で推移している。
(6 月 8 日 税関総署)
5 月の CPI は前年同月比+2.5%、PPI は同▲1.4%
国家統計局が 10 日に発表したデータによると、5 月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比+2.5%となり、4
月の同+1.8%から 0.7 ポイント上昇した。品目別にみると、食品価格は前年同月比+4.1%、食品以外は同
+1.7%。CPI の前月比では+0.1%と上昇した。5 月の生産者出荷価格(PPI)は前年同月比で▲1.4%、前月比
で▲0.1%となった。
5 月の CPI の前年同月比上昇率の拡大について、国家統計局の余秋梅エコノミストは、基数効果の影響が 4
月より 0.5 ポイント上昇したことが主因であると説明した。また、PPI の下落幅縮小について、北京大学経済学
院元副院長の曹和平エコノミストは、中国物流購買連合会の製造業 PMI は 3 ヶ月連続で 50 を上回り、HSBC
製造業 PMI は 47 から 49 に上昇したことから、中国経済は緩やかな回復傾向にあり、企業の在庫が減少し、
購買が増加していると説明した。
(6 月 10 日 国家統計局ほか)
5 月の全国財政収入、前年同月比+7.2%
財政部が 11 日に発表したデータによると、5 月の全国財政収入は前年同月比+7.2%の 1 兆 3,670 億元となり、
前年同月より 921 億元増加した。内訳では、中央財政収入は同+4.5%の 7,494 億元、地方財政収入は同
+10.7%の 6,176 億元。5 月の財政収入の伸びが第 1 四半期および 4 月対比いずれも低下したことについて、
財政部は景気下振れ圧力、不動産成約量の低下、昨年基数効果の影響が要因だと指摘した。不動産企業
所得税は前月比▲2.5%と 2 ヶ月連続のマイナス、不動産営業税は同+0.1%の微増となった。
(6 月 11 日 財政部)
【金融】
5 月の M2 は前年同月比+13.4%、人民元貸出純増額は 8,708 億元
12 日の人民銀行の公表によると、5 月末時点の M2 残高は前年同月比+13.4%の 118 兆 2,300 億元、伸び率
は 4 月末時点より 0.2 ポイント上昇した。M1 残高は同+5.7%の 32 兆 7,800 億元、4 月末より 0.2 ポイントの上
昇となった。5 月の人民元貸出純増額は 8,708 億元と前年同月比 2,014 億元増加し、人民元預金純増額は 1
兆 3,700 億元と同 1,108 億元の減少。5 月の社会融資規模は 1 兆 4,000 億元で同 2,174 億元の増加、1~5
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BTMU(China)経済週報
2014 年 6 月 18 日 第 208 期
月の社会融資規模は 8 兆 5,800 億元で同 5,329 億元の減少となった。
5 月の M2 と人民元貸出純増額はいずれも市場予想を上回った。アナリストは、人民銀行による対象限定の
流動性放出、同業業務の整理整頓、個人住宅ローンの実行促進など一連の政策効果が顕在化しており、適
度な緩和基調を継続し、限定的に流動性を放出することが人民銀行のスタンスだと分析している。
(6 月 12 日 人民銀行ほか)
銀行系ファイナンスリース会社の純利益が大幅増
上場銀行と発行済の銀行系ファイナンスリース会社の年度報告によると、銀行系ファイナンスリース会社の
2013 年の純利益の伸び率は大よそ 30%~40%以上となり、中でも工銀リース(工商銀行)の純利益伸びが
83%と最高となった。農銀リース、交銀リース、民生リース、興業リース、光大リースの純利益伸びはそれぞれ
55.89%、35.84%、34.4%、30.88%、30.63%となった。
関連持株銀行の純利益の伸びと比較してみれば、上場銀行の平均純利益伸びが 20%以下に低下する中、
銀行系ファイナンスリース会社の純利益の伸びはほぼ親銀行の 2 倍以上に達しており、工銀リースは同 8 倍
近くになった。工銀リースの 2013 年度決算報告によると、2013 年末時点の域内外総資産は前年比+35%の
1,818 億元、純利益は同+83%の 22.98 億元、リース資産は同+31%の 1,713 億元となった。
(6 月 10 日 中国資本証券網)
人民銀行、貿易の安定成長に関する 11 措置を発表
中国人民銀行は 11 日、貿易の安定成長に関する 11 措置を発表した。具体的には、①企業の資金調達ルー
トの拡大、②政策性銀行による金融支援の強化、③ファイナンスリースの発展、④クロスボーダー貿易・投資
に関する人民元決済の手続簡素化、⑤クロスボーダー人民元資金集中運営業務の展開、⑥個人のクロス
ボーダー人民元決済業務の展開、⑦銀行業金融機関と支払機関のクロスボーダー人民元決済業務の展開、
⑧対外貿易企業の信用体系の構築、⑨人民元為替レートメカニズムの改善、⑩為替ヘッジツールの拡充、
⑪企業の海外進出向けの全方向的な金融サービスの提供、などが盛り込まれた。
(6 月 12 日付「中国証券報」)
【産業】
35 都市の住宅在庫は史上最高に=住宅価格の下落圧力が増大
不動産研究機関の上海易居房地産研究院が 10 日に発表した 5 月の新築分譲住宅在庫報告によると、5 月
末時点の全国 35 の重点都市の新築分譲住宅在庫面積は 2 億 5,570 万㎡で、前月比+2.7%、前年同月比
+20.1%の増加となり、史上最高を記録した。29 都市は前年同期より在庫が拡大しており、中でも江西省南昌
市、浙江省寧波市、江西省九江市の上昇幅はそれぞれ 77.4%、60.9%、56.9%の大幅増となった。6 都市は
前年同期より在庫が低下しており、中でも貴州省貴陽市の下落幅が 21.4%と最大だった。
全国の不動産市場の取引低迷が在庫増加の主因であるとみられる。5 月単月で、35 都市の新築分譲住宅の
新規供給量は 2,198 万㎡で、今年以来の最高水準となり、5 月の成約量(1,520 万㎡)を上回った。
また、販売に対する在庫の割合をみると、5 月の 35 都市の平均で 16.5 ヶ月となった。一方、2011 年 10 月~
2012 年 5 月のデータをみると、単月の同割合がほぼ 16 ヶ月以上であり、同期の全国 70 大中都市の住宅価
格は前月比下落した。易居研究院のアナリストは、足元の状況は同期間と似ており、最近、全国 70 都市の住
宅価格は前月比下落する可能性が増大しているとみられる。
(6 月 11 日付「経済参考報」)
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BTMU(China)経済週報
2014 年 6 月 18 日 第 208 期
2013 年の全国都市部住宅空室率は 22.4%に
中国家庭金融調査・研究センターが 10 日に発表した「都市部住宅空室率および
住宅市場発展趨勢」の調査報告によると、2013 年の中国の家庭の住宅保有率
は 90.8%に達しており、うち、都市部は 87%、農村部は 95.8%となる一方、住宅
全体の空室率は 22.4%に達し、2011 年より 1.8 ポイント上昇した。地域別でみる
と、三線都市の住宅空室率が 23.2%と最も高く、一線・二線都市はそれぞれ
21.2%と 21.8%。六大都市の住宅空室率は右表の通り。
六大都市の住宅空室率
重慶
25.6%
上海
18.5%
成都
24.7%
武漢
23.5%
天津
22.5%
北京
19.5%
同研究センターは西南財経大学と人民銀行金融研究所が共同で設立した調査
研究機関である。同報告によると、2013 年の中国都市部において複数の住宅保有比率は 18.6%となり、2011
年より 15.9 ポイント上昇した。2014 年 3 月の同比率は 21%に上昇した。また、2013 年 8 月時点の空室住宅
は 4 兆 2,000 億元の住宅ローン残高を抱えており、空室住宅の資産価値が空室住宅のある家庭総資産に占
める割合は 34.4%、都市部家庭総資産に占める割合は 11.8%に達している。
同研究センターの甘犁主任は、中国不動産市場の実需および改善的な需要が減少しており、都市部住宅の
空室率が高いことから、住宅価格の下落傾向が定着しており、中国不動産市場はまもなく低迷期に入るとの
見方を示している。
(6 月 11 日付「京華時報」)
中国はグローバル最大のモバイル市場に
グローバル移動通信システム(GSM)協会がこのほど発表した「2014 年アジア太平洋地域モバイル経済報
告」によると、2013 年末時点、アジア太平洋地域の携帯利用者は 17 億人で、全世界(34 億人)の半数を占め、
全人口に占める割合(ユーザー普及率)は 43%に達する。一方、グローバルの平均水準は 50%、日本の携
帯ユーザー普及率は 90%になる。また、中国の携帯利用者は 6.3 億人で、全人口の 46%に相当する。アジ
ア太平洋地域の携帯ユーザーはユーザー規模順に中国、インド、日本、インドネシアに集中している。
2013 年末時点、中国では 5 億人がモバイル環境でインターネットに接続しており、同年の中国のネット利用者
は 6 億人以上であり、80%以上の人が携帯などからネットにつないでいることが明らかになった。
(6 月 12 日付「中華工商時報」)
中国移動、55 億元でタイの通信大手に出資
中国移動(チャイナ・モバイル)は 10 日、55 億元で、タイの三大通信キャリア True 社の株式 18%を買収する
ことを発表した。取引完了後、中国移動は同社の第 2 株主となり、両社は技術とネットワーク建設、買付共有、
市場開発などの多分野で協力することになる。
True 社はタイで唯一の外国パートナーのいない通信キャリアで、主要業務はブロードバンド、携帯電話およ
び有料テレビ。2014 年 3 月時点のユーザー数は約 2,900 万。
(6 月 11 日 中国新聞網)
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BTMU(China)経済週報
2014 年 6 月 18 日 第 208 期
地方情報
【北京】3 月、市南部に電子商取引中心区が発足
【上海】中国永住権取得者が 1,000 人超
北京市電子商務中心区建設弁公室によると、同区は
すでに 200 社の電子商取引企業、および千社以上の
電子商取引サービス企業を誘致しており、2013 年の
同区の一定規模以上電子商取引企業の営業収入は
前年比+189%の 759 億元となり、2014 年 1~2 月の営
業収入は前年同期比+90%の 187 億元となった。2013
年の同区の電子商取引小売高は同市のインターネッ
ト小売高の 40%を占めた。北京市電子商務中心区
(CED)は、電子商取引に関する初の総合管理部門
であり、北京市大興区政府と北京経済技術開発区が
共同で運営する。同区の代表企業は「京東商城」。
上海市の出入国管理局によれば、上海の永住権
取得者は、永住権制度が承認された 2004 年から
の 10 年間で 1,000 人以上に達し、うち約半分は中
国国籍者の親族で、2 割は経営者、ハイテク企業
などで 4 年以上勤務した人だという。
これまで中国永住権を取得した人数は全国で約
5,000 人で、米国、日本、カナダ、オーストラリア、ド
イツの国籍者などが含まれている。上海に定住し
ている外国人は約 10 万人で、永住権者はそのうち
の約 100 分の 1 程度にとどまっている。
(6 月 16 日付「北京日報」)
(6 月 5 日付「上海日報」)
【青島】西海岸新区が 9 番目の国家級新区に承認
【瀋陽】住宅購入制限策の撤廃を否認
国務院はこのほど、山東省が申請した青島西海岸
新区の設立計画を承認した。上海市の浦東新区、
天津市の浜海新区などに続く全国 9 番目の国家級
新区となる。青島西海岸新区は膠州湾の西側に位
置し、青島市の黄島区全域が含まれ、陸上面積は
2,096 平方キロメートル、海上面積は 5,000 平方キロ
メートル。地理条件、科学技術人材、海洋資源、産
業基礎、政策環境などの総合的な優位性により海
洋経済開発の牽引役の役割が与えられた。
瀋陽市政府の関係者はこのほど住宅購入規制の
撤廃を否認した。現行の政策として、個人を単位
に、二環路内で 2 軒の住宅を購入できる。他省の
購入者は、3 ヶ月の養老保険或いは 1 年間の在職
証明を提出すれば、住宅を購入できるという。関連
統計によると、4 月の同市の新築住宅価格は前月
比+0.1%、二軒目住宅の成約量は 4 月より 4.75%
低下。住宅購入者には様子見のムードが広まって
いる。
(6 月 10 日付「新京報」)
(6 月 11 日付「証券時報」)
【重慶】対外貿易輸出入額が 2,169.6 億元に
【深セン】4 月末時点の CDM 取引量は 27 万トン
重慶税関が発表した統計によると、1-5 月、重慶市
の対外貿易輸出入額は前年同期比+53.5%の
2,169.6 億元を記録、うち、輸出は同+41.9%の
1,353.3 億元、輸入は+77.8%の 816.3 億元となっ
た。加工貿易の輸出入額は 1.1 倍増の 1,331.9 億元
となり、同期の重慶市輸出入総額の 61.4%を占め
ている。主な輸出入商品をみると、機械設備・電力
設備の輸出額は+21.9%の 912.5 億元と、同期間の
輸出総額の 67.4%を占める。
南方低炭素研究院が発表したデータによると、4
月末時点、深センの CDM 取引の成約量は 27 万
1,628 トンとなった。2013 年、同市の CDM 取引に
参入した 635 社企業の付加価値工業生産高の伸
び率は 10%以上、1 万元生産高の二酸化炭素排
出量は 2011 年より 23%減少した。深センの CDM
取引市場は 2013 年 6 月 18 日にスタート、全国の
7 試行地域の中で初めて取引開始した市場となっ
た。
(6 月 13 日付「重慶日報」)
(6 月 11 日付「深セン商報」)
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BTMU(China)経済週報
2014 年 6 月 18 日 第 208 期
BTMU の中国調査レポート(2014 年 6 月)
„
BTMU 中国月報 第101号(2014年6月)
http://www.bk.mufg.jp/report/inschimonth/114060101.pdf
国際業務部
„
ニュースフォーカス第8号
広東省政府「広東省・対外貿易安定成長支援実施方案」を発表
https://reports.btmuc.com/fileroot_bj/FILE/jpreport_chinese/140610_01.pdf
香港支店・業務開発室
„
アジア経済の見通し
景気は穏やかな回復持続を見込むも、不透明感が幾分強まる
https://reports.btmuc.com/fileroot_bj/FILE/jpreport_chinese/140604_01.pdf
経済調査室
„
経済レビュー
中国:理財・信託商品に係わる金融リスクの現状評価と見通し
https://reports.btmuc.com/fileroot_bj/FILE/jpreport_chinese/140430_01.pdf
経済調査室
以上
当資料は情報提供のみを目的として作成されたものであり、何らかの行動を勧誘するものではありません。ご利用に関しては全てお客様御自身でご
判断くださいますよう、宜しくお願い申し上げます。当資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成されていますが、当店はその正確性を保証す
るものではありません。内容は予告なしに変更することがありますので、予めご了承下さい。また当資料は著作物であり、著作権法により保護されてお
ります。全文または一部を転載する場合は出所を明記してください。
三菱東京 UFJ 銀行(中国)有限公司トランザクションバンキング部 中国調査室
北京市朝陽区東三環北路 5 号北京発展大厦 4 階 照会先:石洪 TEL 010-6590-8888 ext. 214
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