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授業展開
現代の消費生活(教科書
1
教科書 p.80~81
1
1
現代の消費生活 1 変化する消費生活 2 多様化する購入方法
授業計画案
1.現代の消費生活の特徴,消費者の価値観およびそれを取り巻く社会環境について考えさせる。
2.複雑化,多様化している販売方法について理解させる。
ねらい
〜
p.80
授業展開例
導入
●「何のために消費(何かを買ったり,使ったり)するのか」考えさせる。
)
83
指導項目
指導の流れ
2 消費はキャッシュレス
化,サービス化してい
る
2多様化する購入方法
時間配当を短縮する場合
資料
◆大量生産・大量流通・大量販売,大量消費,大量廃棄の問題と
いった現状のライフスタイルのなかで消費生活を送っていること
を理解させる。
◆通信技術等の進歩により,流通が日本全国,そして世界規模に
広がっている状況を理解させる。
◆実際に自分が見聞きしたことのある全国および海外との商品の
やりとりについて思い出し,話し合わせる。
▶資料❶(本書p.9)
▶教科書p.80 1
◆消費の動向として,物質的な豊かさよりも心の豊かさが求めら
れていること,現金のやりとりをしないキャッシュレス化が進ん
でいること,「もの」よりも「サービス」を購入する傾向にある現状
を理解させる。
▶教科書p.80 2
◆購入するものが同じであっても,個人によって,また,同じ個
人であっても,さまざまな状況に応じて,購入の場所が異なって
いることに気づかせる。
◆多様化する購入方法は大きく分けると店舗販売,無店舗販売に
分けられることを理解させる。
◆内容を確認しにくいサービスの購入には,注意が必要であるこ
とを理解させる。
◆高校生が消費者と生産者をつなぐ例を知らせる。
▶教科書p.81 3 ▶資料❷(本書p.9)
▶教科書p.81 4 ▶資料❸(本書p.9)
▶教科書p.81 Link
指導項目 1 消費を通じて世界とつながる:話し合いを省略する。
観点の趣旨
評価方法
関心 ・ 意欲 ・ 態度
思考 ・ 判断 ・ 表現
多様化する現代の消費
生活の実態を知ろうと
している。
購入方法の複雑化,多
様化にともない生じて
くるさまざまな問題に
ついて考えることがで
きる。
購入方法(店舗販売・
無店舗販売)について
理解している。
テスト
テスト
授業中の取り組み・態
度
技能
資料❶ 経済成長・産業化による変化
●雇用者化と所得の増大 産業化による経済の画期的な
変化—農業生産から工業,サービスへの生産シフトによ
って,就業構造が変化し,農業生産者が急減,雇用者が
増大した。サラリーマン世帯では生活手段のほとんどを
収入(賃金)を充てて購入するため,農家世帯に比べて
消費経済規模が大きくなる。また農家世帯でも自給食料
の減少,食料以外の消費水準の上昇によって消費経済規
模が増大している。経済成長による所得の上昇が,消費
経済の規模と内容を急激に変化させたといえる。そして
生産場面へは企業組織の労働者として参加する部分が大
きくなり,家庭が生産の場から消費の場の色合いが濃く
なっていった。
●サービス化 新規産業の発展は高学歴化を要請し,家
計が次世代への人的投資としての教育投資に熱心に対応
したため教育産業が進展した。医療技術の発展と医療保
険制度,生活水準の上昇が相まって医療サービスの消費
も増大した。また自動車などの高額な耐久消費財,高額
化する教育をまかなえるようなローン,高額な住宅の購
入を可能にする住宅ローンや,クレジットカードの普及,
消費者金融などによって信用経済が発展した。所得にと
もなって増大する金融資産の運用は,金融業を肥大化さ
せた。消費経済面でも,特に食物や被服は輸入に依存し
ている。貿易,輸入なしで消費経済は考えられず,海外
旅行や金融などサービスの国際化も進んでいる。
資料❷ 100円ショップ
資料❸ 無店舗販売
知識 ・ 理解
100円ショップとは,原則として店内の商品を1点
(税別本体価格)100円(あるいは100円以下の価格)
均一で販売する形態の小売店。別名「ワンプライスショ
ップ」「ワンコインショップ」,また「100均」と呼ばれ
ることもある。
販売商品は,加工食品や化粧小物,食器や調理道具,
乾電池などの日用品,文房具が多く,ほとんどの場合,
大量の店舗(チェーンストア)を保有している。
ダイソーでは,数百万個という単位での「一括製造」
をおこない,コストを限界まで下げている。しかし,製
造コストは下がるものの,在庫コストは莫大なものとな
る。そのため,
「売れない商品」を出さないために,商
品企画や他社の売り込みによる商品採用には,徹底した
検討を重ねているようである。
無店舗販売とは,店頭で販売する店舗販売に対する語
句。消費者は,バブル景気のブランド消費を経て,平成
不況の中で低価格あるいは妥当な価格で質がよいものを
選別する力を育ててきた。海外からの安価でデザインの
よい製品,あるいは環境を意識したリサイクル品などに
も目をむけている。女性の社会進出による利便志向の高
まりによって,国内外問わず,無店舗販売利用の伸びが
いちじるしい。若者やシングルズの24時間型ライフス
タイルの普及により,コンビニエンスストア,ショッピ
ングセンターなどの業態が生まれ増大している。わが国
の流通機構は消費者を中心とする方向に大きく変化して
おり,特にコンピュータと通信が結合したネットワーク
化による高度情報化の進展は,流通における情報機能を
一層重要なものにさせるだろう。
(フリー百科事典「ウィキペディア(Wikipedia)
」などより)
(消費者教育支援センター「消費者教育事典」有斐閣より)
●ザ・ダイソーの売上高
(年度)
1995
97
99
2000
02
04
06
08
10
13
0
8
(日本家政学会「日本人の生活」建帛社などより)
評価の観点と評価方法
観点
授業計画案資料
233
485
1,000
1,434
2,020
2,000
2,812
3,200
3,300
3,412
3,414
3,519
3,000
(億円)
4,000
(ダイソーHPなどより)
9
第6章 経済生活を設計しよう
1変化する消費生活
1 消費を通じて世界とつ
ながる
2
指導時間のめやす:1 〜 2 時間