Vo.19

早いものでもう5月も終わりですね。
今は新緑が一番きれいな時期だと思います。木々の葉や、かわいい花が
訪れる人をやさしく出迎えてくれます。
自然に囲まれた公園にいるだけで、なぜか優しい気持ちになり、心が
癒されてくるように感じませんか…。
気分のリフレッシュに公園へ来られませんか。お待ちしています。
現在、公園で見られる植物を紹介します
長 野 地 区
春らしいかわいい花がいっぱい咲いています
(5月24日に撮影)
あちらこちらにタンポポ
の花が咲いています。前回
ご紹介したニホンタンポポ
とセイヨウタンポポの両方
が咲いていますよ。
ニホンタンポポ
花びらの数が少なく
総抱(そうほう)が
くっついています。
セイヨウタンポポ
花びらの数が多くで
総抱(そうほう)が
反り返っています。
タンポポの綿毛
小さな花がいっぱい咲いています。その中のいくつかを紹介しますね。
ハハコグサ
オニタビラコ
(ゴギョウ)
ニワゼキショウ(水色)
ムラサキカタバミ
ノアザミ
ニガナ
ニワゼキショウ
(水色)
ニワゼキショウ
(桃色)
ネジキです。
花のつぼみをい
っぱいつけてい
ました。スズラン
のようなかわい
い花が咲きます。
木の幹がねじれ
ているのが名の
由来だそうです。
ヒメウツギが真っ白な花を咲か
せていました。
延 命 寺 地 区
キショウブが満開で、見頃を迎えています
(5月25日に撮影)
タツナミソウ
が咲いていま
した。
花が咲き終わっ
て、実ができて
いるものもあり
ました。
マムシグサです。もう花は終わりかけで、種ができ始めていました。
秋になると真っ赤な実
をつけます
茎の模様がマムシ
の模様に似ている
ことから、この名が
つきました。
キツネノボタン
です。とげとげの
丸い実がたくさ
んできています。
竹で しがら を作りました(長野地区)
しがら って何?
一定の間隔で杭を打ち、竹などを編んで作った柵のことです。
落ち葉や土砂をせき止める為に、今回園路沿いに作りました。
まずは材料の準備から。
山の奥の竹やぶの中に入り、
竹を切り出し、安全面に十分
注意しながら車で運びます。
こちらは芯になる鉄パイプ棒を作っているところです。
使い古しの鉄パイプを、工具を使って同じ長さに切ってい
き、ペンキを塗っているところです。ペンキを塗ることに
よって見た目も美しくなり、また錆びにくくもなります。
ペンキが乾いたら中に木を削って差し
込みます。
ところで、なぜ鉄パイプの中に木を
差し込むのでしょう? また差し込んだ
木は7∼8cmほど飛び出しています。
なぜだと思いますか?
答えは後で分かりますよ。
運び込んだ竹を一定
の太さに割っていると
ころです。
手作業で同じ位の太
さに最後まで割るのは
かなり難しいですよ。
準備ができたら、いよいよ しがら作り が始まります。
杭を打つ場所を決めて穴を掘り、その中に杭を打ちつけて固定します。
割った竹を杭に絡める
ように置いていきます。
1段目が終わったら
2段目…と端から順番に
竹を組んでいきます。
写真は4段目まで組めた
ところです。
自然の竹を割って利用していますので、
どうしても節の部分が硬くて膨らんでし
まいます。
竹を組んでから膨らんでいる部分を削っ
て、微調整をしているところです。
竹が浮かないように押さえなが
ら、数人で協力して組んでいきます。
あと少しで最上段というところまで
きました。
最後に太くて丸い竹を、そのまま上に乗
せて仕上げます。この丸い竹を安定させる
にはどうすれば?
ここで鉄パイプから飛び出している木
の部分が大活躍します。
竹の下の部分を、ノミを使ってくり抜き
ます。(写真①) 竹を割らないようにくり
抜くのは、簡単そうに見えてなかなか難しい
ものです。
鉄パイプの幅に合わせてくり抜いていき、
(写真②) 全部開けたらみんなで力を合わ
せてはめ込みます。(写真③)
①
②
③
太い竹をはめ込んだ後、長いスクリュー
ネジで竹の部分と鉄パイプ部分とを固定
します。これで外れる心配もなく、最上部
の竹が固定しました。
問題の答えはもうお分かりですね。
最上部の竹を固定するために鉄パイプの
中に木を削って差し込んでいたのです。
最後に端の部分をシュロの縄でくくって固定して
仕上げます。完成まであと少しです。
完成しました。
長さは約40m!
いかがでしたか。今まで公園内に必要に応じて、その場に適した大きさの しがら
をいくつも作ってきました。その中でいろいろ意見を出し合い、試行錯誤を繰り返して、
今回の長い しがら も作れるようになりました。
製作中は園路も通りにくく、来園者の方にはご不便をおかけいたしました。今後も
公園利用での安全を第一に考え、公園管理に取り組んでいきたいと思っております。
ご理解・ご協力の程を、お願いいたします。
ご注意ください
気温が上がり、花が咲くと、山の中からいろいろな小動物が出てきます。
チョウやテントウムシ、カタツムリ等、かわいいものも多いのですが、
ヘビやムカデ、スズメバチ等も出てきます。 草むらなどに入る場合は
十分ご注意ください。もし見かけた時は、刺激を与えないよう、静かに
後ずさりして、その場から離れてくださいね。
2008年5月