福 岡 県 公 安 委 員 会 活 動 状 況

福 岡 県 公 安 委 員 会 活 動 状 況
<定例会の主な議題及び要旨>
平成23年4月7日(木)
【報告事項】
1
趣味の会を仮装した売春クラブの検挙について
(生活安全部)
警察本部 から「早良 警察署、生 活環境課、生活 安全総務課は 、福岡市早 良区所
在のホテル において売 春パーティ ーが行われてい るとの県警ホ ームページ に寄せ
られた情報 を基に、当 該パーティ ーの開催現場を 把握し捜索を 行うととも に、本
年3月28 日、主催者 である男性 を逮捕した。本 件は、携帯電 話の出会い 系サイ
トを利用し て遊客を募 集し、趣味 の会を仮装して 月に2,3回 、場所を変 えなが
ら売春パー ティーを開 催していた もので、今後は 、暴力団関係 者等背後関 係の追
及 や 犯 罪 収 益 の は く 奪 等 を 行 い 、 実 体 解 明 に 向 け た 捜 査 を 継 続 す る 。」 旨 の 説 明
があった。
公 安 委 員 か ら 「 売 春 行 為 は 長 期 的 に 行 わ れ て き た の か 。」 旨 の 質 問 が あ り 、 警
察本部から 「2年位前 から行われ ていたようであ るが、今後の 捜査で解明 してい
く。」旨の説明があった 。
2
久留米市 上津町にお ける道仁会 傘下組織組員に 対する拳銃発 砲事件の発 生に
ついて
(暴力団対策部)
警察本部 から「本年 3月29日 、久留米市上津 町において道 仁会傘下組 織組員
が被害者と なる拳銃発 砲事件が発 生した。被害者 となった組員 が乗車して いた車
両に対し、 フルフェイ スのヘルメ ットを着用した 被疑者が拳銃 を発砲した が、け
が人はなか った。本件 は九州誠道 会との対立抗争 の再燃や道仁 会による内 部抗争
の双方の観 点から、両 組事務所に 対する捜索等の 捜査を実施し ている。ま た、一
週間後(4 月5日)佐 賀県におい て九州誠道会幹 部に対する拳 銃発砲殺人 事件が
発生してお り、本件と 関連するも のと判断し再発 防止措置を講 じているほ か、暴
力団事務所の使用制限命令を行う予定である。」旨の説明が あった。
3
大牟田市 大正町にお ける九州誠 道会傘下組織幹 部等被害にか かる殺人事 件等
の発生等について
(暴力団対策部)
警察本部 から「本年 4月2日深 夜、大牟田市大 正町の歓楽街 路上で九州 誠道会
傘下組織幹 部が刺殺さ れ、組員1 名が負傷する事 件が発生した 。また、翌 々日の
4月4日午 前2時ころ 、大牟田市 の民家に火炎び んが投げ込ま れ、外壁を 焼く事
件が発生し 、警戒して いた警察官 の発見・手配に より、九州誠 道会傘下組 織幹部
2名を逮捕 した。さら に、昨日( 4月6日)午後 9時ころ、大 牟田市上官 町の道
路上で車両が爆発音とともに炎上し、車内の男性2名が死亡する事案 が発生した。
現在、捜査を進めている。」旨の説明があった。
公安委員から「一連の事件は、道仁会と九州誠道会の抗争事 件との関連はない
の か 。」 旨 の 質 問 が あ り 、 警 察 本 部 か ら 「 飲 食 店 で の も め 事 が 発 端 と な っ た 偶 発
的なもので ある。抗争 事件との関 連はなくとも、 爆発物や拳銃 を使用して おり、
火炎びん投 てき事件等 、実際に一 般人にも被害が 及んでおり、 暴力団によ る凶悪
な事件に変 わりないこ とから、捜 査を尽くし関係 者を徹底的に 検挙してい きた
い。」旨の発言があった 。
公安委員 から「最近 の暴力団関 係事件では、よ く手榴弾が使 われており 恐怖を
感 じ て い る 。 何 か 背 景 は あ る の か 。」 旨 の 質 問 が あ り 、 警 察 本 部 か ら 「 密 輸 入 の
摘発等によ り武器の入 手経路が変 わり、爆発物が 流れてきてい る可能性が ある。
武器庫の摘発を進めていく。」旨の説明があった。
4
5
暴力団追放!地域決起会議(北九州地区)の実施結果につい て
(暴力団対策部)
警察本部 から「本年 3月25日 、北九州市立大 学において『 暴力団追放 !地域
決 起 会 議 ( 北 九 州 地 区 )』 を 開 催 し た 。 開 催 の 趣 旨 は 、 2 月 9 日 以 降 相 次 い で 発
生した暴力 団によると 思われる拳 銃発砲事件や爆 発物投てき事 件等の蛮行 に断固
として対抗 し、暴力団 追放の確固 たる決意表明と 小倉南区貫地 区の暴力団 事務所
完全撤去を 記念して行 ったもので ある。当日は年 度末という多 忙な時期に も関わ
らず、市民 や企業、団 体等から約 1,500人も の方に参加し ていただき 、暴排
に対する市 民の意識の 高さを感じ ることができた 。大会では県 知事、市長 、警察
本部長によ る挨拶の後 、暴力団対 策部副部長によ る講演があり 、最後に暴 力追放
宣言が読み 上げられ、 参加者全員 でシュプレヒコ ールを行った 。今後も、 このよ
うな暴排気 運の高まり を一層加速 させ、社会全体 での暴排運動 を強力に進 めてい
きたい。」旨の説明があ った。
暴力団排除教育のための福岡県臨時警察職員の採用について
(暴力団対策部)
警察本部 から「暴力 団排除条例 に基づいて行っ ている、中学 校・高等学 校に対
する暴力団 排除教育を 強力に推進 するため、本年 4月1日から 翌年3月3 1日ま
での1年間 、教員免許 を有する8 名を福岡県臨時 職員として採 用し、県内 全ての
中学・高校 において暴 力団排除に 特化した教育を 行い、青少年 の暴力団加 入防止
及 び 暴 力 団 か ら の 犯 罪 被 害 防 止 を 図 っ て い く こ と と し て い る 。」 旨 の 説 明 が あ っ
た。
公 安 委 員 か ら 「 現 在 教 職 に 就 い て い る 方 を 採 用 し て い る の か 。」 旨 の 質 問 が あ
り、警察本 部から「教 員免許は有 しているが、教 職に就いてい ない者を採 用して
いる。」旨の説明があっ た。
公 安 委 員 か ら 「 採 用 は こ れ か ら も 続 け て い く の か 。」 旨 の 質 問 が あ り 、 警 察 本
部から「今 回は平成2 2年度緊急 雇用創出事業に より臨時職員 として採用 してお
り、効果を検証したうえで今後の採用を検討していきたい。」旨の説明が あった。
公安委員 から「学校 によって温 度差が生じない ように、教育 機関等との 連携を
図 っ て ほ し い 。」 旨 の 意 見 が あ り 、 ま た 、 公 安 委 員 か ら 「 教 育 委 員 会 と の 意 見 交
換会も予定されているので、本件も取り上げたい。」旨の発 言があった。
6
福岡県暴力団排除条例改正等・新たな捜査手法開発検討プロ ジェクトの発足
について
(暴力団対策部・刑事部)
警察本部から「本県の暴力団の 現状を踏まえ、暴力団を弱体化し壊滅するため、
従 来 の 枠 組 み を 超 え た 新 た な 発 想 で 対 処 す る 必 要 が あ る こ と か ら 、『 福 岡 県 暴 力
団排除条例 改正等プロ ジェクト』 及び『新たな捜 査手法開発検 討プロジェ クト』
を、本年4月4日発足させた。」旨の説明があった。
公安委員 から「新た な捜査手法 の検討について は、本日、国 への要請を 行って
い る 内 容 で も あ る が 、 そ の 点 に つ い て 検 討 す る の か 。」 旨 の 質 問 が あ り 、 警 察 本
部から「本 プロジェク トでは、本 県ならではの検 討をしていく 。国の法改 正の動
向に併せて考えていきたい。」旨の説明があった。
公安委員から「タイムリーな成果を期待している。」旨の 発言があった。
7
東北地方太平洋沖地震に対する警察措置について
(警備部・地域 部・刑事部・交通部)
警察本部 から「東北 地方太平洋 沖地震に対する 特別派遣部隊 については 、県警
機動隊の警 備部隊及び NBCテロ 対策隊、九州管 区機動隊、広 域緊急援助 隊の刑
事部隊や交 通部隊、さ らには地域 部の自動車警ら 部隊等、これ まで約75 0名を
派遣し、被 害者の捜索 や支援活動 を行っている。 また、県内に おいては、 義援金
詐欺等への 対策のほか 、約300 件の安否相談等 を受理してい る。派遣部 隊の放
射線対策に ついても、 大学等の専 門機関からの情 報提供を受け 、指示教養 を行っ
ている。」旨の説明があ った。
公安委員 から「派遣 されている 部隊の人選につ いては、どの ようにして いるの
か 。」 旨 の 質 問 が あ り 、 警 察 本 部 か ら 「 自 ず か ら 率 先 し て 希 望 す る 者 に つ い て は
優先するこ ととしてい るが、残留 する職員とのバ ランスや健康 状態を加味 して人
選している。」旨の説明 があった。