(4)経常収支比率 経常収支比率 百万 15,000 100.0% 14,210 14,193 14,193 14,000 98.0% 97.3% 97.7% 13,665 97.3% 13,464 13,447 13,493 13,469 95.9% 13,352 13,595 13,000 96.0% 12,879 93.8% 94.0% 人件費や扶助費、公債費などの毎年支出する経費 (固定費)に、地方税や地方交付税などの毎年度経常 的に収入される一般財源をどれだけ充てているかを 示す指標で、数値が小さければ小さいほど財政的に 弾力性があることになる。 一般的に、市では75%、町村では70%程度が妥当 であると考えられており、これが各々5%を越えると弾 力性を失いつつあるとされているので、その原因を 究明し、経常経費の削減を図らなければならない。 92.9% 92.5% 12,000 現状 91.5% 92.0% 92.4% 12,527 89.2% 90.0% 11,000 12,317 13,309 13,298 13,176 87.5% 12,432 10,000 12,440 12,401 13,035 88.0% 12,658 12,455 86.0% 下降傾向にあった経常収支比率は、11年度を境に、 再び上昇に転じ、ここ数年は90%台を推移している。 これは、近年の長引く景気の低迷から地方税や普通 交付税など経常的収入が減少しているためである。 一方、経常的支出は、職員の給与や退職手当などの 人件費や過去に実施した大型公共事業に充てた借入 金の返済(公債費)は減少してきたものの、児童、 高齢者、低所得者などに対する福祉関係経費は 増え続けており、全体ではほぼ横ばいで、経常収支 比率の上昇に歯止めがかからない状況が続いている。 今後の見通し 9,000 84.0% 8,000 82.0% 6年度 7年度 8年度 9年度 経常一般財源総額 10年度 11年度 12年度 13年度 14年度 15年度 16年度 経常経費充当一般財源 経常収支比率 今後、三位一体改革により、さらに普通交付税等の収 入が減り、国庫補助金の削減で経費の増えることが 予想されることから、更なる経常収支比率の悪化が 見込まれるため、地方税の徴収強化による経常収入 の向上に努め、職員数適正化による人件費の削減や 新規借入金の制限による公債費の軽減など経常経費 を抑制することが必要不可欠である。
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