Untitled - Miniboxfan

Minibox Fan Vol.03 Mt.42 Pz.KpfwⅣ ausf.F2 2006.05
4号戦車 F2 型 製作記
この Webmagazine というのは、従来の製作記を残すにあたって、どのような形にした
らいいのか?を模索した結果であります。おっちゃんは日々パソコンと格闘しているに
もかかわらず、一向にこの手の電子文書(なんてアナクロな)の扱いがよくわかりませ
ん。・・・つーか IME の変換ってバカすぎませんか?(つД`)
1.ディティールアップ・・・?
さぁ、今回はちょいと事情がございますのよ。
というのも、こじこじさん主催の Web コン「DAKCON」へのエントリー作品ということ
なのですが、諸々の事情がございまして・・・とりあえずこのF2を素組いたしまして
後日これを参考にF1を徹底的にディティールアップしちゃうぜ!という指輪物語並
みに壮大なストーリー展開となったわけなのでございます。
激しく熱く素組でス。
ということでディティールアップ編はございません。
・・・・
えっ!?ないのっ?!
ええ、無いです。逆さにして振っても鼻血すら出ませんよッ!
ま、たまにはいいじゃないですか、こーゆーのも。
あ、だけどページをどう消化しようかなぁ?←こーらー
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Minibox Fan Vol.03 Mt.42 Pz.KpfwⅣ ausf.F2 2006.05
2.塗装
激しくぬるくサフでス。火気厳禁。
塗装の前に下地の準備です。いつものことですが、ガッシュ塗りの場合は下地必須で
すので。下地を塗らないと絵具が表面に乗らないことはないですけど、ノリが悪いです
からね。
毎度下地はミスホビの缶サフ#1000 をメインに、微妙なストラクチャーは#500 を使い
分けてます。
砲身やキューポラなどは、表面処理に差をつけるのであります。
今回使用した塗料は
○
○
○
○
○
本体基本塗装→ターナー アクリルガッシュ
小物塗り分け→ターナー アクリルガッシュ
シェーディング→タミヤエナメル塗料
ドライブラシ→ハンブロールエナメル塗料
ウエザーリング→コピック
これがツカサ流の基本ですね。
もちろん改良の余地はありますけど、実は今回油絵具を使って失敗しちゃったんです
よねぇ。油絵具でドライブラシを行ったら、なんと2回目を塗るのに2日もかかってし
まうことが判明。
油絵具が乾かないのであります。
これについては、かのヒストリカルフィギュア界における日本を代表するペインター
であらせられる松岡寿一大先生から「裸電球で強制乾燥するといいよ。でもプラは溶け
るかも」というきわどい秘伝を伝授していただいたのですが・・・
せんせぇ。溶けるとボクは非常に困るので実験できましぇんでした。(ノ∀`)
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ま、60w ならそう簡単には溶けないと思いますけど。
さぁそれで、アクリルガッシュは水で適当な濃度に希釈して、エアブラシを行うのは
言うまでも無いですね。
今回のカラーデーターはマウスのときと同じです。
ああ、データー残しておいてよかったなぁ。
ヒヨコたん?
で。塗ってしまうとこうなるんですね。
うっわ、なんかサイケな感じですが、これっくらい彩度と明度を上げておかないと、
ミニスケールの場合は仕上がりが暗くなってしまうのです。
逆に 1/35 でこんな色を塗ったらエライことになりますよ。
ミニスケールは表面積が小さいですから、その分を計算して色作りすることが大切じ
ゃないかと思うのです。ザロガ先生の作品を見ていただければ納得できると思うのです
けど、ほんと色彩が明るく鮮やかに仕掛けられていますよね。
是非とも塗装途中の写真を見せていただきたいものですネェ。
(普通はこんな塗装途中の写真を見せたりしませんからね)
私の模型趣味は、塗装を楽しむところにウェイトがあるので毎回こういう同じような
絵を繰り返すことになってしまうのですが、他人の目から見たらどうなんだろうなぁ?
とちょっと不安になることもあったりして・・・。
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Minibox Fan Vol.03 Mt.42 Pz.KpfwⅣ ausf.F2 2006.05
本体基本塗装終了後、タミヤエナメルによるシェーディングを行います。
これもまぁ毎回同じですね。
なんか面倒なので、写真は途中状態です(w
なんか毒々しい・・・
今回、何気なくブラウンを使ってしまったので、予定よりかなりシェードが濃くなっ
てしまい、ものすごーく焦りました。
いつもはレッドブラウンを使っているんですよ。
これ、オリジナルのシェード塗料を調合しておくのが正解なんだと思うのですが、暗
い色って混ぜると濁ってしまってしまうのが悩みのタネなんですよね。
ま、ちょっとここは研究課題かな。
シェードに油絵具を使うのも試してみましたが、伸びがよすぎて思うように影のつき
方をコントロールできませんでした。
なんとも難しいものよのぅ・・・
それで、失敗した油絵具をふき取るときに、うっかり普通のテレピンオイルを使って
しまったためか?転輪がバックリ割れてしまい青くなりましたよーよーよー!
こういうときはオドレスペトロール(無臭テレピンオイル)を使うのが正解みたいで
すね。買ってあるなら使えっての。<おれ
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今回、退色表現のためドライブラシは強めに行っています。ここで言う「強めに」と
は、重ねる回数を多くするという意味で力を強くするという意味ではありませぬ。力を
入れすぎるとパーツが取れるし筆は傷むしテクスチャーははがれるし大変です。
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Minibox Fan Vol.03 Mt.42 Pz.KpfwⅣ ausf.F2 2006.05
前項がほぼドライブラシの最終状態です。
シェードとの微妙なグラデーションがいい感じになってきます。
で、最後にコピックで仕上げのシェードを入れてゆくわけです。詳しい方法は前号に
解説しております。あわせてご覧下さい。
コピック仕上げが終わったらデカールを貼って、最後に全体をミスホビのウェザリン
グパステル(サンド)で調子を整え、やはりミスホビのつや消しクリアー(缶スプレー)
でトップコートします。
このとき、最低限のスプレーワークにしておかないとカブッてしまって取り返しが付
かなくなることもあります。魔の工程ってやつですなぁ。
最後はチッピングとマッピングとかいうやつをバ。
あの「ヘイ!ヤポンのアミーゴたち、元気にしてるかい!?」っていう、陽気という
より脳天気な和訳がナイス(本人が見たら怒るんじゃねぇかなぁ)なミグちんがお使い
になっているテクですね。
こりゃ外人になるための基本テクですんで、是非クリアーせねばならんです。
あと、フィルタリングなんですけど・・・ちょっとミニスケールでは使いどころが難
しいかもしれませんね。
結果的に仕上げシェーディングの工程で、フィルタリングと同じ効果が出ていますの
で、ここでは特に使っていません。
あんまりコートを重ねすぎるとガッシュのフレッシュな色合いが殺されてしまうの
で。厚化粧はよくないってことです。
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3.塗料データー
基本塗装:TURNER ACRYL GOUACHE WHITE 65%+PERM.YELLOW 30%+PERM.ORANGE 5%
転輪部等:TURNER ACRYL GOUACHE GRAYISH BLUE(100%)
履帯
:TAMIYACOLOR ACRYLICPAINT XF-63
ドライブラシ:Humbrol enamel 本体・転輪、№34(70~90%)+№74(30~10%)
その他:COPIC sketch E47:DarkBrown、N5:NeutralGray、YR07:cadmiumOrange
&0:ColorlessBlender
その他:Mr.HOBBY WEATHERING PASTEL PW01、PW05、PW06
※Humbrol enamel 補足
№ 34=Matt White
№ 74=Matt linen
今回はDAK車両ですので、いつもの「雨だれ」表現はナシです。
北アフリカですからねー。でも、これができないと結構間が持たないので、チッピン
グを必要以上にやっちゃったきらいがあります。
それで、模型の塗装についてよく言われる「リアルな表現」というやつなのですが、
私的には「相手を納得させるウソをつく」ことがこれなんじゃないかと思っています。
本当に実物と同じ塗装を縮小する「リアル」なんてのは、物理的に不可能です。
なので「現象」をメカニズムで理解して、それをあるときは誇張し、あるときは省略
したりと調整しながら模型上に表現してゆくことが大切なのではないかと。
皆さん普段何気なく見ていると思いますけど、絵画の世界なんてウソだらけなんです
よ。そもそも二次元の上で三次元を表現するってのは現実的には不可能なわけですが、
テクニックを駆使して平面上に「いかにも立体であるかのように感じる説得力のあるウ
ソをついている」のが絵なんです。
模型の塗装も同じことだと思います。ただ、キャンバスが立体になってしまったため
に絵を描くときのテクニックがそのまま使えないだけで、上手にウソをつくことが大切
ということはなんら変わらないんだと思うのですよね。
ですから、ドライブラシとかチッピングとか単体のテクニックだけを論じても意味が
ありません。大切なのはそれらテクニックをどこにどう使ってゆくのか?何をどう表現
するのか?ということなんだと思います。
また(こういうことを書くと怒られそうですが)いわゆる実物の色を議論する人たち
がいるんですが、色なんてのはまさに自分の脳が電気信号で作り出した一つの記号であ
って、100人が1つの色を見たとき、100人が寸分違わず同じ色だと認識するの
か?という疑問があります。
100の脳があれば100の色を感じているんじゃないかと。
ま、そんなヨタ話で今回は〆させて頂きます。
さ、さぁ・・・・・次はレオポルドだといいなぁ・・・・ orz
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ちと濃い写真になりました(笑。なお背景は「Hello World!」様よりダウンロードさせ
ていただいております。
(http://www.kakura.jp/hw/)
炎天下に、こんなもんに乗っていたら・・・ちにますよ?
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次号:K5(E)レオポルド製作記?
さらに期待しないで待っててクダサイ。(´∀`;)
Mini Scale AFV Web Magazine
Minibox Fan
Mt.42 Pz.KpfwⅣ ausf.F2
Vol.03
2006.5 発行
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