心原性心停止に対する静注アミオダロンが 短期予後

Prog. Med.
36(suppl. 1):443〜447, 2016
シンポジウムⅠ 基調講演
<心室頻拍・心室細動>
心原性心停止に対する静注アミオダロンが
短期予後と長期予後に与える効果
網 野 真 理*
とを報告した.その理由として,リドカインが心静止
はじめに
に関与するとともに,薬剤投与により電気ショックの
心肺蘇生法
(CPR)
における抗不整脈薬の効果に関す
施行が遅れることも指摘している1).この結果を受け
る多施設前向き大規模研究の歴史を振り返ると,1985
てVandyckeらは,既存の 5 論文をもとに高用量エピネ
年にWeaverら が,リドカインとアドレナリンを比較
フリンの効果をメタ解析した.アドレナリンを平均
検討したのが最初とされる.その後1994年より,プラ
5 ~15 mg投与すると心拍再開(ROSC)は改善したも
セボとアミオダロンを比較したARREST(Amiodarone
のの,生存入院,生存退院は改善せず,高用量投与し
for resuscitation after out ─ of ─ hospital cardiac arrest
ても予後に変化がないことが示された6).
due to ventricular fibrillation)
研究2),1995年からはア
しかしながらROSCを目的としたアドレナリン投与
ミオダロンとリドカインを比較したALIVE
(Amiodar­
は効果が証明されたことから,
「2010 American Heart
one as compared with lidocaine for shock ─ resistant
Association guidelines for cardiopulmonary resuscita­
ventricular fibrillation)
研究 と続き,2012年にはプラ
tion and emergency cardiovascular care」7)お よ び
セボとアミオダロン,あるいはリドカインを比較した
「Highlights of the 2015 American Heart Association
ROC ─ ALPS
(Resuscitation outcomes consortium ─
8)
Guidelines Update for CPR and ECC」
では,アドレナ
amiodarone, lidocaine or placebo study)
研 究4)も 開 始
リンを 3 ~ 5 分ごとに反復投与することが推奨されて
されている.本邦においては2005年に東京女子医科大
いる.これに従い,有資格の救急隊員が病院前治療と
学の志賀 剛先生が中心となり,ニフェカラントとリ
して患者接触早期にアドレナリンを投与することが可
ドカインを比較したRELIEF
(Refractory VT/VF, pro­
能になった.その後,本邦のデータを用いたHagihara
spective evaluation to differentiate lidocaine efficacy
ら9)の報告によれば,救急隊員がアドレナリンを投与
from nifekalant)
研究5)が行われた.
した15,030例と,投与していない402,158例の心停止
1)
3)
患者を対象に,ロジスティック回帰分析をした結果,
アドレナリンが短期予後・長期予後に
及ぼす影響
アドレナリン投与によりROSCは改善したが, 1 カ月
生存および脳機能予後は逆に悪化した.長期予後の改
Weaverらは,心室細動
(VF)
患者に対してリドカイ
善をも念頭に置いたアドレナリンの投与法について,
ン,あるいはエピネフリンを投与しても生存入院,生
今後検討する必要がある.
存退院は改善せず,非投与群で最も生存退院が多いこ
M. Amino:東海大学医学部循環器内科, SOS-KANTO 2012
study group
*
アミオダロンの薬理作用
アミオダロン静注薬ではNaチ ャ ネル抑制作用が最
も早く発現し,心室内伝導を抑制することで抗不整脈
──37(443)──
Progress in Medicine Vol. 36 suppl. 1 2016
作用を発揮する10,11).そのほか,Caチャネル,Kチャ
表 1 脳機能カテゴリー
(CPC)
ネル,Ifチャネル,α受容体,β受容体などに多彩な
CPC 1 .機能良好
抑制作用を有し ,非常に優れた除細動効果を発揮す
意識清明,労働可能.軽度構音障害や不全麻痺などを含む.
る13).一方で,これらのマルチチャネル抑制作用は重
CPC 2 .中等度障害
12)
篤な副作用発現にも関与する.血圧低下にはα受容体
意識あり.観察下でのパ-トタイムジョブ可能.
遮断やCaチャネル抑制などが係る.Caチャネル抑制
CPC 3 .高度障害
は,徐脈,房室伝導抑制,心機能抑制にも作用する.そ
のほか,過分極活性化環状ヌクレオチド依存性
(HCN)
チャネルやα受容体・β受容体の遮断作用は徐脈に関
連する14).
意識あり.脳障害により,日常生活に介助を要する.
CPC 4 .昏睡,植物状態
意識レベル低下.認識力欠如.会話や精神的交流の欠如.
CPC 5 .死亡,もしくは脳死
ARREST研究2),ALIVE研究3)では,いずれもアミ
オダロン投与群で生存入院率が高いことが示され,そ
除外した16,164例を抽出した.このうち救急隊による
の結果無脈性心室頻拍
(VT)
/VFの第一選択薬にはア
初期心電図がVFであった症例に限ると,合計1,107例
ミオダロン投与が推奨されている .しかしながら両
(男性902例,女性205例)であった.アドレナリンの有
7)
研究では,生存退院率について明らかにされておらず,
無および総投与量により 3 群に分類すると,通常量
(総
アミオダロンの長期予後改善効果についてはいまもな
量 3 mg以下)投与群226例,高用量(総量 4 mg以上)投
お不明である.上述したようなアミオダロンの薬理作
与群105例,非投与群776例であった.
用が,長期生存に有利に働くのか,不利に働くのか興
患者背景を比較すると,年齢,性差,心停止自宅発
味深い.現在実施中のROC─ALPS研究 では,退院時
生率,自立生活度,目撃の有無,バイスタンダーCPR,
の脳機能予後も含めて解析中であり,その結果が期待
市民による自動体外式除細動器(AED),救急隊による
される.
ショック回数,救急隊による気道確保の各項目におい
4)
て, 3 群間に有意差は認められなかった.心停止の原
SOS−KANTO 2012 study
因が心原性であった割合は,通常量群88.6%,高用量
SOS ─ KANTO(Survey of survivors after cardiac
群86.1%,非投与群88.2%と 3 群で同程度であった.し
arrest in the Kanto area)2012 studyとは,日本救急医
かし,高用量群において,覚知から患者接触までの時
学会関東地方会主導により,二次救命処置を検証する
間,患者接触から病着までの時間が有意に長かった.
多施設共同観察研究である.
関東地方70施設から,
2012
すべての背景因子を説明変数としてアウトカムに対
年 1 月~2013年 3 月までの連続する院外CPAに関す
する多変量ロジスティック回帰分析を施行した. 1 カ
るデータがウツタイン様式にて登録された.われわれ
月生存に対するオッズ比は,非投与群を対照(1.0)とし
は,①アドレナリン投与による短期予後・長期予後,②
た場合,通常量群で0.43
(p<0.01),高用量群で0.26
(p<
リドカインを対照としたニフェカラント,アミオダロ
0.01)と低値であった.1 カ月脳機能予後に対するオッ
ンの短期効果,③抗不整脈薬投与による長期予後に関
ズ比も,通常量群0.29
(p<0.01),高用量群0.19
(p<0.01)
して解析した.
と低値であった.一方,ROSC,生存入院,24時間生
過去10年間で,緊急医療体制および医療内容は劇的
存において有意差は認められなかった.以上の結果か
に進歩し,
脳虚血を予防する新たな治療法
(脳低体温療
ら,VFに対するアドレナリン投与は短期予後
(ROSC,
法,抗血栓療法,機械的循環補助療法など)
が登場して
生存入院,24時間生存)を改善しないばかりか,1 カ月
いる.脳機能評価には脳機能カテゴリー
(cerebral per­
生存および脳機能予後を悪化させる可能性が示唆され
formance categories,CPC)
を 5 段階に分類したスケー
た.
ルが用いられる(表 1 )
.今回の検討では,社会的に機
2 .ニフェカラントとアミオダロンの短期効果
能良好(CPC 1),および中等度障害
(CPC 2)
に分類さ
院外心停止患者16,452例の母集団から,18歳未満を
れる症例を脳機能予後良好群と設定し,アウトカムを
除外した電気的除細動(DC)抵抗性のVT/VF患者1,433
評価した.
例を抽出した.このうち抗不整脈薬を単剤で使用した
1 .アドレナリン投与による短期予後・長期予後
500例を用いて,リドカインを対照としてニフェカラン
院外心停止患者16,452例の母集団から,18歳未満を
トとアミオダロンの短期予後に及ぼす効果を検討し
──38(444)──
第20回アミオダロン研究会講演集
表 2 電気的除細動抵抗性VT/VF患者に対する抗不整脈薬の効果
(n=500)
生存入院
24時間生存
OR
CI
p
OR
CI
p
年 齢
女 性
0.98
1.39
0.97〜0.99
0.81〜2.41
<0.01*
0.24
0.97
0.78
0.96〜0.99
0.40〜1.51
<0.01*
0.46
目撃あり
0.89
0.55〜1.42
0.61
1.27
0.72〜2.22
0.41
バイスタンダーCPRあり
0.96
0.63〜1.48
0.87
1.46
0.89〜2.40
0.13
接触時VT/VFあり
病着前エピネフリン量
2.22
0.91
1.44〜3.42
0.80〜1.03
<0.01*
0.12
2.77
0.79
1.66〜4.61
0.66〜0.93
<0.01*
<0.01*
病着後エピネフリン量
0.84
0.78〜0.90
<0.01*
0.79
0.72〜0.86
<0.01*
病着時pH
2.15
0.50〜9.29
0.30
4.35
0.78〜24.4
0.10
アミオダロン300 mg
アミオダロン150 mg以下
1.78
3.09
0.90〜3.51
1.55〜6.16
0.10
<0.01*
2.97
4.86
1.16〜7.62
1.90〜12.4
0.02*
<0.01*
ニフェカラント
3.21
1.38〜7.44
<0.01*
6.68
2.26〜19.7
<0.01*
リドカイン
1.00
─
─
1.00
─
─
p<0.05,有意差あり.
*
た15).
高齢であることと,アドレナリン投与量が多いことが
患者の内訳は,リドカイン群73例,ニフェカラント
オッズ比を低下させた.救急隊接触時の心電図波形が
群47例,アミオダロン群380例
(低用量群173例
(125 mg
VT/VFであることはオッズ比を上昇させた.
10分間投与38例,150 mg以下の急速静注135例),高用
心疾患に対するアミオダロンの効果を検証するため
量群207例(300 mg急速静注)
)
であった.各群の背景因
に,二次解析として,心原性心停止403例
(80.6%)
に限
子として,年齢,性別,目撃の有無,バイスタンダー
定して同様の解析を試みた.抗不整脈薬ごとの症例数
CPRの有無,患者接触時での初期心電図波形のVT/VF
は,リドカイン群54/73例
(74.0%),ニフェカラント群
の有無,病着時での心電図波形のVT/VFの有無,覚知
38/47例
(80.9%),ア ミ オ ダ ロ ン 低 用 量 群141/173例
から病着までの時間,CPR中のAED/DCシ ョ ッ ク回
(81.5%),アミオダロン高用量群170/207例
(82.1%)と
数,病着前エピネフリン投与量,病着後エピネフリン
4 群間で有意差はみられなかった(p=0.40).多変量ロ
投与量,心原性心停止の有無,病着時pH値・乳酸値・
ジステ ィ ッ ク回帰分析を施行した結果,生存入院の
K値,病着から抗不整脈薬投与までの時間
(15分以内,
オッズ比は,リドカイン群を対照(1.0)とした場合,ニ
16~30分,31~60分,61~120分)
,身長,体重を比較
フェカラント群で3.43
(p<0.01)
,アミオダロン低用量
した.アウトカムについては,ROSC,生存入院率,24
群で3.84
(p<0.01)
と高かった.一方,アミオダロン高
時間生存率を評価した.
用量群では1.98
(p=0.08)
と有意差は認められなかった
背景因子の単変量解析では,1 項目
(病着後のアドレ
(表 3 )
.24時間生存のオッズ比は,ニフェカラント群
ナリン投与量)
のみ群間で有意差を認めた
(アミオダロ
で7.19,アミオダロン低用量群で5.25,高用量群で3.62
ン高用量群>アミオダロン低用量群>ニフェカラント
といずれも有意に高かった(表 3 ).なお生存入院およ
群>リドカイン群;6.3 mg,6.1 mg,5.2 mg,4.6 mg)
.
び24時間生存ともに,高齢であることと,エピネフリ
そこでアドレナリン投与量および予後に影響を与える
ン投与量が多いことがオッズ比を低下させた.救急隊
背景因子を説明変数として多変量ロジスティック回帰
接触時の心電図波形がVT/VFであることはオッズ比
分析を施行した.生存入院のオッズ比は,リドカイン
を上昇させた.
群を対照(1.0)とした場合,ニフェカラント群で3.21(p
以上の結果から,VT/VFに対するニフェカラント,
<0.01)
,アミオダロン低用量群で3.09
(p<0.01)
と高
あるいは低用量アミオダロンの投与はリドカインに比
かった.一方,
アミオダロン高用量群では1.78
(p=0.10)
較して生存入院および24時間生存を改善する可能性が
と有意差は認められなか っ た
(表 2 )
.24時間生存の
示唆された.心停止の原因を心原性例に限定しても同
オッズ比は,ニフェカラント群で6.68,アミオダロン
様の結果であった.
低用量群で4.86,高用量群で2.97といずれも有意に高
3 .抗不整脈薬投与による長期予後
かった(表 2 )
.なお生存入院および24時間生存ともに,
院外心停止患者16,452例の母集団から,18歳未満を
──39(445)──
Progress in Medicine Vol. 36 suppl. 1 2016
表 3 電気的除細動抵抗性VT/VF患者に対する抗不整脈薬の効果
(心原性心停止に限る:n=403)
生存入院
24時間生存
OR
CI
p
OR
CI
p
年 齢
0.98
0.96〜0.99
<0.01*
0.97
0.95〜0.99
<0.01*
女 性
1.32
0.72〜2.43
0.36
0.61
0.30〜1.24
0.17
目撃あり
0.83
0.49〜1.40
0.48
1.08
0.60〜1.93
0.81
バイスタンダーCPRあり
0.96
0.60〜1.52
0.85
1.31
0.79〜2.19
0.30
接触時VT/VFあり
2.13
1.33〜3.40
<0.01*
2.38
1.39〜4.11
<0.01*
病着前エピネフリン量
0.93
0.83〜1.05
0.24
0.79
0.66〜0.94
0.10
病着後エピネフリン量
0.84
0.78〜0.91
<0.01*
0.80
0.73〜0.88
<0.01*
病着時pH
1.97
0.40〜9.71
0.41
3.18
0.53〜19.2
0.21
アミオダロン300 mg
1.98
0.90〜4.23
0.08
3.62
1.12〜8.96
0.02*
アミオダロン150 mg以下
3.84
1.77〜8.34
<0.01*
5.25
1.91〜14.4
<0.01*
ニフェカラント
3.43
1.35〜8.67
<0.01
7.19
2.27〜22.8
<0.01*
リドカイン
1.00
─
1.00
─
─
─
*
p<0.05,有意差あり.
*
除外したDC抵抗性のVT/VF患者1,433例を抽出した.
照
(1.0)とした場合のオッズ比を求めると,1 カ月生存
このうち抗不整脈薬の使用の有無に関する記載があっ
はオッズ比1.92
(p<0.01)
と高値であった. 1 カ月脳機
た1,350例を対象とし,長期予後を評価した .抗不整
能予後はオッズ比1.44
(p=0.26)であった.
脈薬投与群は603例,非投与群は747例であった.抗不
傾向スコアマッチングの整合性を評価するために,
整脈薬投与群はリドカイン,ニフェカラント,アミオ
マッチング前の1,350例を対象に,上述したすべての背
ダロンの単独使用のみならず,併用投与例も含まれた
景因子を説明変数として多変量ロジスティック回帰分
が,三種以外の抗不整脈薬の使用例は認められなかっ
析を行った結果,非投与群を対照とした場合の 1 カ月
た.抗不整脈薬投与群と非投与群の患者背景の比較で
生存は,抗不整脈薬投与群でオッズ比1.76
(p=0.02)と
は,年齢,性別,目撃の有無,バイスタンダーCPRの
高値であった.いずれの解析手法を用いた場合も, 1
有無,患者接触時での初期心電図波形のVT/VFの有
カ月生存に関しては抗不整脈薬投与により改善する可
無,病着時での心電図波形のVT/VFの有無,覚知から
能性が示唆された. 1 カ月脳機能予後は症例数が少な
病着までの時間,CPR中のAED/DCショック回数,病
く多変量ロジスティック回帰分析が不可能であったた
着前エピネフリン投与量,病着後エピネフリン投与量,
め,症例数を蓄積し再検討する必要がある.
16)
心原性心停止の有無,病着時pH値を調査した.アウト
おわりに
カムについては, 1 カ月生存および 1 カ月脳機能予後
を評価した.
SOS─KANTO 2012 studyの母集団を用いた解析で
背景因子の単変量解析では,多くの項目で有意差が
は,VFによる心停止に対するアドレナリンの使用は,
認められた
(年齢,性別,目撃の有無,病着時心電図,
短期予後・長期予後のいずれにも効果的ではなかった.
覚知から病院到着までの時間,ショックの合計回数,
DC抵抗性VT/VF患者に対する薬剤除細動の第一選択
病着後エピネフリン投与量)
.そのため,
多変量ロジス
薬としてリドカインは好ましくなく,ニフェカラント
ティック回帰分析に先行して,傾向スコアマッチング
あるいはアミオダロンの使用が推奨される.ただし,
ア
の手法を用いて背景因子を調整した.最終的に抗不整
ミオダロンを高用量で投与した場合,生存入院および
脈薬投与群396例,非投与群396例を解析対象として抽
24時間生存率が低下する可能性がある.長期生存に関
出した結果,有意差を認める項目は消失し, 2 群の背
しては,いずれの抗不整脈薬が最も優れているかは検
景因子は適正に調整された.心原性心停止の割合は,
討できていない.しかしながら,抗不整脈薬を投与し
抗不整脈薬投与群で317例
(80.1%)
に対し,非投与群
た群は非投与群と比較して 1 カ月生存を改善させたこ
で307例(77.5%)
と同程度であった
(p=0.38)
.アウトカ
とから,抗不整脈薬を積極的に使用することに悪影響
ムに関して,抗不整脈薬投与を従属変数,非投与を対
は少ないと考えられる.今後,長期予後を念頭に置い
──40(446)──
第20回アミオダロン研究会講演集
た効果的な抗不整脈薬を明らかにすることを目的とし
て,前向きに無作為化多施設研究を行う必要がある.
謝 辞
最後に,SOS─KANTO 2012 studyに参加いただきました
先生方に深く御礼申し上げます.
文 献
1 )Weaver WD, Fahrenbruch CE, Johnson DD, et al:
Effect of epinephrine and lidocaine therapy on out­
come after cardiac arrest due to ventricular fibrilla­
tion. Circulation 1990;82:2027─2034.
2 )Kudenchuk PJ, Cobb LA, Copass MK, et al:
Amiodarone for resuscitation after out ─ of ─ hospital
cardiac arrest due to ventricular fibrillation. N Engl J
Med 1999;341:871─878.
3 )Dorian P, Cass D, Schwartz B, et al:Amiodarone as
compared with lidocaine for shock─resistant ventricu­
lar fibrillation. N Engl J Med 2002;346:884─890.
4 )Kudenchuk PJ, Brown SP, Daya M, et al:Resuscita­
tion Outcomes Consortium─Amiodarone, Lidocaine or
Placebo Study(ROC─ALPS):Rationale and method­
ology behind an out─of─hospital cardiac arrest antiar­
rhythmic drug trial. Am Heart J 2014;167:653─659.
5)
Shiga T, Tanaka K, Kato R, et al:Refractory VT/VF,
Prospective Evaluation to Differentiate Lidocaine Effi­
cacy from Nifekalant(RELIEF)Study Investigators.
Nifekalant versus lidocaine for in ─ hospital shock ─ re­
sistant ventricular fibrillation or tachycardia. Resusci­
tation 2010;81:47─52.
6 )Vandycke C, Martens P:High dose versus standard
dose epinephrine in cardiac arrest ─ a meta ─ analysis.
Resuscitation 2000;45:161─166.
7 )Field JM, Hazinski MF, Sayre MR, et al:2010 Amer­
ican Heart Association guidelines for cardiopulmonary
resuscitation and emergency cardiovascular care. Cir­
culation 2010;122(18 Suppl 3):S640─S946.
8 )American Heart Association:Highlights of the 2015
American Heart Association Guidelines Update for
CPR and ECC.(https://eccguidelines.heart.org/wp ─
content/uploads/2015/10/2015 ─ AHA ─ Guidelines ─
Highlights─English.pdf.)
9 )Hagihara A, Hasegawa M, Abe T, et al:Prehospital
epinephrine use and survival among patients with
out ─ of ─ hospital cardiac arrest. JAMA 2012;307:
1161─1168.
10)Sugiyama A, Satoh Y, Hashimoto K:Acute electro­
pharmacological effects of intravenously administered
amiodarone assessed in the in vivo canine model. Jpn
J Pharmacol 2001;87:74─82.
11)Yoshioka K, Amino M, Matsuzaki A, et al:Longitudi­
nal analysis of the depressive effects of intravenous
amiodarone on depolarization and repolarization:a
case report. J Cardiol 2009;54:460─465.
12)Kodama I, Kamiya K, Toyama J:Amiodarone:ionic
and cellular mechanisms of action of the most promis­
ing class Ⅲ agent. Am J Cardiol 1999;84:20R─28R.
13)Amino M, Yoshioka K, Opthof T, et al:Comparative
study of nifekalant versus amiodarone for shock ─ re­
sistant ventricular fibrillation in out ─ of ─ hospital car­
diopulmonary arrest patients. J Cardiovasc Pharmacol 2010;55:391─398.
14)Tamura A, Ogura T, Uemura H, et al:Effects of anti­
arrhythmic drugs on the hyperpolarization─activated
cyclic nucleotide─gated channel current. J Pharmacol
Sci 2009;110:150─159.
15)Amino M, Inokuchi S, Nagao K, et al:Nifekalant Hy­
drochloride and Amiodarone Hydrochloride Result in
Similar Improvements for 24─hour Survival in Cardio­
pulmonary Arrest Patients: the SOS─KANTO 2012
study. J Cardiovasc Pharmacol 2015;66:600─609.
16)Amino M, Inokuchi S, Nagao K, et al:Does antiar­
rhythmic drug during cardiopulmonary resuscitation
improve the one─month survival:The SOS─KANTO
2012 study. J Cardiovasc Pharmacol, 2016(in press)
.
──41(447)──