1 マナーを知り,使いこなせることが大切 1 研修のねらい 社会人としての

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マナーを知り,使いこなせることが大切
一色中学校
研修先:クレース・プランナーズ
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篠田亜矢子
研修期間:8月1日∼8月31日
研修のねらい
社会人としての様々な場面に応じたマナーを学ぶことにより,周囲の人々への配慮を表す
正しい所作を身につけるとともに,社会の構成員としての視野を広げる。
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研修の内容
週
月・日
1
8/1(火)
研修場所
研修内容
・社長同行
∼5(土)
2
・テーブルマナー研修
8/6(日)
・社長同行
∼12(土)
・会員へのインタビュー・原稿おこし
・メイク研修
3
8/13(日)
クレース事務所
∼19(土)
他
・社長同行
・会員へのインタビュー・原稿おこし
・立ち居振る舞い・敬語・手紙の書き方・カラー研修
4
8/20(日)
∼27(土)
5
8/28(日)
∼31(木)
3
・社長同行
・コーチング研修
・社長同行
・立ち居振る舞い・敬語研修
研修の成果
(1) マナー研修を受講して
相手に対する思いやりの気持ちがあれば,自然としぐさに表れると思う。そして,正し
いマナーを知り,場面に応じて使いこなすことができることは,他者とのコミュニケーシ
ョンを不可欠とする社会で,とても大切なことであると思う。この1か月間,テーブルマ
ナーに始まり,立ち居振る舞い・敬語・メイクなど社会人として身につけておきたいマナ
ーを学ばせていただいた。立ち居振る舞いの研修で学んだ「美しい誘導の仕方」は訪ねて
きた来客者,さらに,会社関係者の両方の方に対し,気配りをした誘導マナーだった。研
修中に,
「マナーとは相手に心地よい感じを抱いてもらうもの。最初の出会いで『私のこと
を気遣ってもらっている』と相手が感じたら,その後の関係で,少しの失敗は多めに見て
もらえることもあります。さらに,失敗を取り戻したときには,
『やっぱりこの人はいい人
だったんだ』となるんですよ。」と教えていただいたことが大変印象的だった。
研修を受ければ受けるほど,いかに自分が正しいマナーを身につけていないかを痛感し
た。マナーを知らないことで,今までたくさんの人を不快な気持ちにさせていたのではな
いかと,危惧している。また,正しいマナーを知ることは自分を内面から磨くことにつな
がり,自分の行動に自信がつくと考える。
学校現場で,
「相手の立場に立って考えよう」と,生徒たちに様々な場面で指導すること
がある。この精神こそが,マナー教育の原点だと思った。正しいマナーを学校現場で教え
ていくことは他者のことを思いやる気持ちを育てることはもちろん,生徒自身の内なる向
上のためにも,とても重要なことだと思う。
また,コーチング研修を受講し,
「質問力を磨くこと」の重要性を確認した。他者と話を
するときに,質問なくして会話は成り立たない。教育相談などはその顕著な例だと思われ
る。
「質問」のメリットは,質問する側にとっては,相手に対する興味(気持ち)が伝わる
こと,質問される側にとっては,質問されることで考えるきっかけを見つけられることで
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あろう。気をつけたいことは,質問する時の言葉や様子により,相手に対しての自分の感
情が表れてしまうことである。例えば,過ちを犯したとき,その理由を聞きたい場面で,
「なぜそんなことをしたの?!」では,否定的・詰問に感じてしまうことがある。それを,
「何をしようと思ったの?」と言い換えることで,相手の気持ちを引き出すことができる
質問になる。さらに,「次の時はどうしたらいいのか。」と質問を投げかけることで,自然
と考えを深めていき,自分で正しい判断ができるようになる。普段何気なくしていた「質
問」を考えさせられる研修であった。
(2) 社長に同行させていただいて
営業塾講師,ラジオ生放送出演,雑誌取材,企業との打ち合わせなど様々な場面に同行
させていただいた。名刺交換,来客対応,話題作りなど,いかなる場面においてもすべて
の行動で,相手に対する気遣いが感じられた。その気遣いが次の仕事につながっていくの
だと思う。特に学ぶべき点は「コミュニケーション力」であった。例えば,名刺交換の場
面では,初対面の人と気持ちよく会話をするために,相手をほめ,共通の関心事を知り,
質問から会話を弾ませる,といった一連の行動で,相手はとても心地よい感じを味わって
いると思われる。名刺交換一つで,こんなにも,相手から情報を引き出し,次につなげて
いくことができるものであるととても驚いた。
(実際に私も行ってみたが,自分から話をふ
くらませることは全くできず,逆に,相手に気を遣わせてしまった。)
また,打ち合わせ等,短い時間の中で,相手の望んでいることを瞬時に的確に判断し,
発展させていくことが,企業で求められていると感じた。その中で,相手の立場を尊重し
つつ,自分の意見をきちんと伝えていくことが大切であると考えた。
私は,学校にいる間に,生徒たちがだれかと会話を交わすことで心地よさを感じるとと
もに,相手にも心地よさを感じさせられるようになってほしいと願っている。そのために
は,やはり相手に対する気遣いの気持ちを育てること,またその気遣いを相手に伝わるよ
うに「コミュニケーション力」を育てることが欠かせないと思う。
自分自身も,生徒とのかかわりの中,保護者とのかかわりの中で,相手への気遣いを決
して忘れず,気遣ってもらっているという気持ちを大切にして,お互いのよりよい関係を
築いていきたいと再認識した。
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研修を終えて
私はこの研修を行うにあたり,
「挑戦」をキーワードにしてきた。生徒には「一度やってみ
たら?」と言っているものの,自分自身を振り返ってみて,常にだれかを頼っているなど,
自分一人で頑張ってみることから逃げている部分もあった。挑戦するためには勇気が必要な
ことや,やり遂げた達成感を忘れている気がしてならなかった。
そこで,社長の提案でブログを書くことを自分の「挑戦」にしてきた。パソコンの操作に
ついてあまり知識はなく,ブログを開設するにあたり,たくさんの本を読むなど大変なこと
も多かったが,
「ブログを書くこと」から波及して,多くのことを学べたと思う。この研修を
機に新しいことに挑戦する機会を与えていただいたことにとても感謝している。
また,この研修で本当に多くの人との出会いの場を与えていただいた。社長をはじめ多く
の方とお話をさせていただく機会は,私にとって何にもまさる宝の時間となった。
この研修でマナーの形を学んだ。今では,マナーを知ったうえで,相手の状況や立場を考
えつつ,行動することが何より大切なマナーだと考えている。毎日の生活で,自分の経験を
生かし,生徒たちに伝えていきたいと思う。
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