2013/11/30 公益社団法人愛知県栄養士会 藤野敏夫 厚労省、1日30品目でバランス食の提唱 不足し易い、カルシウム、鉄、食物繊維 目標1日30品目の食品が摂れない食生活 不足する成分をサプリメント・健康食品で補う 栄養士と臨床栄養 2013/11/30 健康増進と生活習慣病の一次予防を目的に 『食事摂取基準』を設けている。 蛋白質 ビタミン 脂 質 13種 糖 質 ミネラル 食物繊維 13種 フィトケミカル 身体機能維持に必要とさ れないが、健康に良い 影響を与えるかもしれない 植物由来栄養素 必要栄養素とは異なり、摂 年齢別・性別ごとに 必要な栄養所要量と 取しなくても欠乏症の起こ 耐容上限量を設定し ることはない成分とされ 食事摂取基準とした。 免疫向上等の機能を有す? 日本人の食事摂取基準(2010年版)に基づき 性別、年令別、生活活動強度別に各栄養素の摂取 基準を策定している。食生活の乱れは、不足の状 態を招き易いが、耐用上限量を超えることは殆ど ない。 エネルギー VA VD VB1 VE 蛋白質 アミノ酸 VB2 VK 脂肪酸 脂質 VB6 ナイアシン コレステロ‐ル VB12 葉酸 オリゴ糖 糖質 VC ビオチン 食物繊維 水溶・不溶 パントテン酸 栄養士と臨床栄養 Na Zn K Cu Ca Mn Mg ヨウ素 P セレン Fe クロム モリブデン 2013/11/30 栄養強化食品、栄養補助食品と言われ、かっては 病気の時の栄養補給を目的に、必要な栄養成分 を積極的に摂取するものでした。 現在では、不足する栄養成分を補う食品として利 用されています。 薬と同等な形態でも、れっきとした食品です。 ビタミン・ミネラル不足を補うものから、近年 痩身、美容、アンチエイジング、が主流となり 効くとも、効かないとも言えない成分の商品 化とその安全性が注目される。 国は、世界に先駆け「保健機能食品制度」を スタートさせた。 メ-カ-の申請により消費者庁の許可を得 れば、特定保健用食品となり、規格基準を満 たせば栄養機能食品として販売できる。 また、一般食品としても販売可能で、申請は メ-カ-の自主性に委ねられている。 栄養士と臨床栄養 2013/11/30 特別用途食品 病者用、妊産婦用、授乳婦用、乳児用 嚥下困難者用などの特別の用途に適応 特定保健用食品リスク低減型 疾病リスク低減効果が医学的・栄養学 的に確立されている場合に、消費者委員 会が認め、注意喚起表示を義務 条件付き特定用途食品 有用性のレベルに達しないが、一定の有 効性あることより、限定的な根拠表示の 条件で許可され、注意喚起表示を義務 病者用食品、許可基準型 総合栄養食品、低蛋白食品、無乳糖食品 アレルゲン除去食品等 妊産婦、授乳婦用粉乳 医師の指導下 臨床の場でEBM 乳児用調整粉乳 高齢者用 咀嚼、嚥下食品 退院後の病者用組み合わせ食品 糖尿食、肝臓病食、成人肥満食、減塩食 栄養士と臨床栄養 2013/11/30 特定保健用食品リスク低減型 疾病リスク低減効果が医学的・栄養学的に 確立されている場合に、消費者委会が認め 注意喚起表示を義務 条件付き特定用途食品 有用性のレベルに達しないが、一定の有効性の あることより、限定的な根拠表示の条件で許可 され、注意喚起表示を義務 ・お腹の調子を整える ・コレステロールの高め方 ・骨の健康が気になる方 ・血圧の高めの方 ・歯の健康が気になる型 ・血糖が気になり始めた方 ・中性脂肪体脂肪が気になる方 ・ミネラルの吸収を助ける 生活習慣病のリスク低減に利用できるように工夫 された成分を含む食品で、健康機能表示を許可 され、認定マ-クを表示できる食品 お腹の調子を整える コレステロ-ルが高めの方 血圧が高めの方 骨の健康が気になる方 歯の健康が気になる方 血糖が気になり始めた方 血中中性脂肪・体脂肪が気になる方 栄養士と臨床栄養 2013/11/30 マ-ク なし 栄養機能食品(規格基準型) 科学的根拠で証明された成分を含む 商品が一定の規格基準を満たせば 栄養成分含有表示と栄養成分機能表示ができ 摂取目安と注意事項表示が義務づけられている。 科学的根拠が蓄積されている関与成分の規格 基準を定め、これを事務局で審査し認可する。 ビタミン 12種 A B1 B2 B6 B12 C D E βカロチンによる抗酸化作用 レバ-・マ-ガリン 疲労・気力低下 過酸化脂質生成防止 豚肉ヒレ・ゴマ レバ-・脱脂乳 免疫機能維持・神経伝達物質 にんにく・マグロ 核酸・ヘモグロビン合成 干し海苔・田作 抗酸化・免疫力強化 緑黄色野菜 カルシウム吸収ゅ(D3) きくらげ・干椎茸 抗酸化・過酸化脂質生成防止 油・アーモンド ナイアシン 血液循環・性ホルモン合成 葉酸 栄養士と臨床栄養 ミネラル 5種 納豆・海藻 神経管閉鎖障害、赤血球生成、 レバ-・春菊 2013/11/30 Ca 骨粗鬆症・興奮性を抑える 牛乳・ヨ-グルト Fe 貧血・冷え性・疲労倦怠 レバ-・青海苔 Zn 肌あれ・抜け毛・味覚異常 牡蠣・わたり蟹 Mg 酵素活性(筋収縮・体温血圧 昆布・ひじき Cu 貧血・骨や血管強化 牡蠣・レバ-・ナッツ 他、8種のミネラルサプリメントは、許可されていない。 サプリメント成分は食事摂取量とサプリメント摂取量より 人にとっての有用性と問題点のEBNが求められる プロバイオティクス プレバイオティクス 乳酸菌・納豆菌 オリゴ糖・食物繊維 サプリメント化 腸内フロ-ラ改善 免疫刺激・コレステロ-ル低下 血糖低下・抗潰瘍 活性酸素除去・血圧降下 腸内腐敗菌抑制・抗血栓 栄養士と臨床栄養 バイオジエニクス ビタミンA・E・C カロチノイド・フラボノイド DHA・EPA コレステロ-ル低下物質 血糖低下物質 生活習慣病 予防と改善 2013/11/30 抗酸化作用 抗動脈硬化作用 ポリフェノ-ル類 約 300種類 DHA・EPA タウリン・硫化アリル レシチン・ムチン・カテキン 肥満防止 カプサイシン・レシチン β-グルカン ギムネマ酸・カテキン 癌予防 β-グルカン 関節痛 肌の健康 グルコサミン コンドロイチン ヒアルロン酸 コンドロイチン コラ-ゲン CQ10 一般食品として、栄養成分含有の表示を することができ、食品形状を問わない。 自主基準を持つもの・・・・・持たない物。 有効性 EBN 医薬品 相互 作用 栄養士と臨床栄養 Q10 コンドロイチン 健康食品 + 安全性 禁忌 対象者 = 2013/11/30 必要量が不明なのに・・・不足する・・? 日常の食生活習慣では、補給できない 消化吸収でアミノ酸になるが、体内合成 加齢と共に不足する成分 の材料・・? メディアの 姿勢 健康不安を煽る 簡単に補給できる 今ならお徳 科学的根拠のない事例 効果感想の紹介 一般食品(いわゆる健康食品) 効果あるとも 効果が無いとも 言えない 成分濃縮 EBM 過去に人が 多量に摂取する ことがなかった 成分の安全性 健康被害 の可能性 食品として、自由に販売できる。 栄養士と臨床栄養 2013/11/30 機能を検証するには、長期間で人を対象とした 臨床試験が必要ですが、摂取群/非摂取群に よる試験は可能か・・・・? 加齢に伴い減少する成分、代謝機能は・・・ 本当に不足している・・・・? 薬と同等の 効作用が あると思って いる。? 食生活の 乱れ 生活習慣病 加齢で減少 食事でも不足 健康の保持増進 人への安全性 人への効果判定 人の摂取基準量 喜ばれる食事は、嗜好が優先 油脂が多く、野菜不足になり易い 買い置き、コンビニ24時 いつでも、どこでも食べられる環境 食事回数・時間、嗜好飲料 朝食抜き、補食、間食、活動不足 効果宣伝・・? 多忙な環境理由と調理嫌い 健康食品に 依存しやすい 栄養士と臨床栄養 調理時間がない、できない、手荒 経費と時間の削減、核家族 ファーストフ-ド・コンビニ弁当、惣菜 2013/11/30 生活の乱れの実感と健康意識 健康食品に頼る前に、生活改善を優先 これまで多量摂取のなかった成分の安全性 成分表に記載されない成分 効果判定の検証ない有用性宣伝 効くとも、効かないとも言えない未知の成分 安全性の個人差、摂取量、摂取期間等の検証 未知成分の効果判定より、必要量 耐用上限量基準に基づくEBMにより 新たな栄養食事療養に期待が持てる。? 健康寿命延伸のための栄養成分療法 アンチエイジングのための栄養成分療法 疾病予防のための栄養成分療法 疾病重症化予防のための栄養成分療法 栄養士と臨床栄養 2013/11/30 おわりに 食育の前にサプリメント 健康食品はなく 食生活の改善で 健康寿命の延伸を 図ることが望まれる 栄養士と臨床栄養
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