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今さら人に聞けない!! マレーシアって、どんな国

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今さら人に聞けない!!
株式市場には、市場拡大が見込まれる何らかのテーマが常に存在します。ここ
平成 25 年7月 19 日
SMBCフレンド証券 投資情報部
大木登志枝
では、‘何となく知っているものの、ぼんやりとしたイメージしか描けない’マレー
シアの現状とこれからについて分かりやすく解説します。
マレーシアって、どんな国 ?
「東南アジアの国って以外はほとんど知らないかも・・・」という方も、マハティール首相、ペトロナスタ
ワー、最近ではエアアジアなどのニュースを耳にしたことがあるのではないでしょうか。
マレーシアは東南アジアに位置するイスラム国家です。熱帯雨林に覆われた国土に、世界有数のエレクトロニクス
拠点が形成されています。経済面では、天然資源の輸出中心の経済から政府主導で外資を積極的に導入し製造業を
推進、著しい経済成長を遂げました。その過程では国内の多民族間の融和を重視した政策が実施され、中東のイスラ
ム諸国と異なり大きな政変を経ることなく安定した政治・社会情勢を維持しています。東南アジアの優等生と言われ、
現在 2020 年までに先進国入りを目指したプロジェクトが推進中で、達成されれば、イスラム国家として最初の先進国
の誕生となります。
マレーシアの国土と民族・属性
赤道のすぐ北に位置するマレーシアは、マレー半島
南端とボルネオ島(インドネシアではカリマンタン島とい
う)の一部から成り、タイ、インドネシア、ブルネイと陸上
の国境線で隣接し、シンガポールと海を隔てて近接して
います。
面積は約 33 万平方キロメートルで、日本の約 0.9 倍
の広さになります。人口は約 2946 万人(2012 年)ですの
で日本の4分の1弱と小規模ながら、人口は年 1.8%で
増加しています(02~12 年の年平均増加率)。また、総
人口の約 56%が 29 歳以下で若者が多いピラミッド型の
人口構成となっています。
マレーシアには、13 の州と連邦政府の直轄地である3
つの連邦特別区があります。連邦特別区は、首都のク
アラルンプール、国際オフショア金融センターのラブアン
島、連邦政府行政地区のプトラジャヤとなっています。
(出所:外務省)
プトラジャヤは新行政都市で、1999 年からクアラルンプ
ールの首都機能の移転が開始され、2011 年までに 21 省庁(全体の 95%)の移転が完了しました。
マレーシアは国土の約 60%が熱帯雨林で覆われており、熱帯の島々、高原リゾート、神秘的な山々など魅力的な自
然に溢れています。
民族構成は、マレー系(約 67%、うち先住民族約 13%)、中国系(約 25%)、インド系(約 7%)で、多民族国家を形成し
本資料は投資の参考となる情報提供を目的としております。投資に関する最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようにお願いします。株式は、
株価の変動や発行者の信用状況の変化等により、投資元本を割り込むおそれがあります。外国株式(外国株預託証券等を含む)についてはほか
に、為替変動リスク、カントリーリスク等があります。本資料は、当社が信頼できると判断した情報源からの情報に基づいて作成されています
が、その情報の正確性、完全性を保証するものではありません。最終ページに重要なお知らせ<注意事項>がありますので必ずお読みください。
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ています。言語は、国語であるマレー語のほか、中国語、タミール語、英語も広
く使用されています。宗教をみると、国教はイスラム教(61%)ですが、他宗教の
信仰も認められており、仏教(20%)、儒教・道教(1%)、ヒンズー教(6%)、キリ
スト教(9%)などが信仰されています。多様な民族、宗教、生活習慣の融合は
マレーシア独特の文化を生み出しています。
マレーシアはイギリスの植民地であったため、その名残があります。たとえば、
(出所:外務省)
他の近隣諸国と比較して鉄道や港湾などのインフラが独立時より整備され、法
体系がイギリス法に準拠しており、民間ビジネスでは英語が用いられている、な
どです。また、イギリス連邦(Commonwealth of Nations)に加盟しており、今もイ
ギリスはじめ、オーストラリア、ニュージーランドなどと深い交流があります。
ランカウイ島
(写真提供: マレーシア政府観光局)
マレーシアの政治体制
政体は立憲君主制(議会制民主主義)で、現在の元首(国王)はアブドゥル・ハリム・ムアザム・シャー第 14 代国王(11
年 12 月就任)です。マレーシアの国王は、各州のスルタン(世襲の君主)が持ち回りで就任することとなっており、任期
は5年です。13 州のうちスルタンが存在するのは9州で、スルタンが存在しない4州では、国王が州長を任命します(任
期4年)。国王に政治的な実権はなく、国民が選挙で政党や国会議員を選び、国会議員のなかから首相が選出されま
す。
議会は二院制で、上院は 70 議席(44 名は国王任命、26 名は州議会指名)、任期3年、下院は 222 議席、任期5年、
直接選挙(小選挙区制)です。
マレーシアには、各民族を代表する政党が存在します。代表的な政党は、統一マレー国民組織(UMNO)、マレーシ
ア華人協会(MCA)、マレーシア・インド人会議(MIC)です。マレーシアでは 1957 年の独立以来、UMNOを中心とする
与党連合国民戦線(BN)が政権を担っています。13 年5月に実施された総選挙でも、BNは過半数の議席を獲得し、56
年に及ぶ長期政権を維持しました。しかし、前回の 08 年の総選挙からBNは議席を大幅に減らしており、今回も首相が
目指していた3分の2の議席を獲得することができませんでした。
日本でも最もよく知られているマレーシアの政治家と言えばマハティール第4代首相ではないでしょうか。マハティー
ル首相は、81 年から 03 年まで 22 年間という長い在任期間中、強いリーダーシップを発揮しマレーシアの飛躍的な経済
成長に大きく貢献しました。
マハティール首相が就任直後に日本の経済発展から学ぶことを目的とし提唱した「東方政策(ルック・イースト政策)」
が、12 年で 30 周年を迎えました。この政策を通して日本との経済関係が強化され、友好が促進されました。
マレーシアの国旗
マレーシアの国旗は、かつての宗主国であったイギリス国旗に準じ、赤・白・青の配色
となっています。赤と白あわせて 14 本の縞(しま)および星の 14 条の光は独立時の 13 の
州と連邦特別区を示します。月と星は国教イスラムの象徴で、スルタンの権威である黄
色で描かれています。
(出所:外務省)
本資料は投資の参考となる情報提供を目的としております。投資に関する最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようにお願いします。株式は、
株価の変動や発行者の信用状況の変化等により、投資元本を割り込むおそれがあります。外国株式(外国株預託証券等を含む)についてはほか
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イスラム諸国におけるマレーシアの位置
イスラム諸国という観点からマレーシアをみてみましょう。マレーシアは、イスラム国家であるため中東諸国と親交が
深く、イスラム諸国の首相が参集するイスラム協力機構(OIC)などを通じて交流を深化させています。
マレーシアはイスラム諸国のなかで社会の安定を維持しつつ、いち早く工業化を達成し、今後、最も早く先進国入りす
ることが期待されています。また、18 億人を擁する世界のイスラム経済発展の推進役となっています。たとえば、イスラ
ム金融(イスラム法に基づいた金融取引)やハラル食品(イスラム法に基づきイスラム教徒が正当に食することができる
食品)産業では、イスラム教の慣習・規則をビジネスルール化、世界標準を確立し、市場を拡大しています。
イスラム金融についてみると、マレーシアは 80 年代初めと早い時期から関連基本法を整備するなどイスラム金融を
通常の金融と同様に利用できるよう環境整備に注力しています。イスラム金融のノウハウを蓄積しつつ、マレーシアは
スクーク(イスラム債)やタカフル(イスラム保険)を発展させ、世界最大規模の市場を有するようになりました。現在、国
際イスラム金融の主要なハブとなることを目的として、マレーシア国際イスラム金融センター(MIFC)を構築中です。
ハラル食品には、「ハラル認証」と呼ばれるISO(国際標準化機構)などの管理手法と同様の認証が必要ですが、マレ
ーシアはハラル産業開発公社(HDC)を設立し、ハラル認証の世界標準化を積極的にリードしています。
マレーシアの経済状況
① 国内総生産(GDP)
マレーシアの経済規模は 12 年の名目GDPが
3035 億ドルで、日本(5兆 9640 億ドル)の約5%に過
ぎません。しかし、1人当り名目GDPは1万 304 ドル
と、1万ドルを超え、タイの約 1.8 倍、インドネシアの
約 2.9 倍と近隣諸国に比べ豊かです。
マレーシアはシンガポールとならび東南アジアの
優等生と言われています。70 年代から外資導入を
てこに工業化を推進したマレーシアは、円高による
日本企業の直接投資の増加などにより、88 年以降
9年連続で8%を超える実質GDP成長率を達成しま
した。アジア通貨危機の翌年 98 年にはマイナス成
長(▲7.4%)となりましたが、国内景気対策を優先す
る景気刺激策と金融緩和によって経済は急速に回復しました。
02~08 年の成長率は 4.6~6.8%と、2000 年代に入り、マレーシア経済は、おおむね順調に推移していました。 08 年
の世界金融危機による輸出の大幅減少が影響し 09 年はマイナス成長(▲1.7%)となりましたが、10 年は 7.2%まで回
復、11 年は外需低迷により減速したものの 5.1%成長を遂げました。12 年は世界景気が一層低迷し、輸出は減速しまし
たが、財政投資、民間投資、個人消費が大きく増加するなど内需がけん引力となって通年の成長率は 5.6%と前年から
加速しました。
本資料は投資の参考となる情報提供を目的としております。投資に関する最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようにお願いします。株式は、
株価の変動や発行者の信用状況の変化等により、投資元本を割り込むおそれがあります。外国株式(外国株預託証券等を含む)についてはほか
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② 主要産業と構成比
12 年の対実質GDPの産業構成比をみると、サ
ービス産業が 52.7%と過半を占めますが、主要産
業は電子・電気(エレクトロニクス)を中心とする製
造業(24.9%)、天然ゴム、パーム油、木材を中心と
する農林水産業(7.3%)、およびスズ、原油、液化
天然ガス(LNG)を中心とする鉱業(8.4%)です。
天然資源に恵まれたマレーシアは独立後、スズ、
ゴムなど第一次産品の輸出に依存した経済構造で
した。70 年代から外資の積極的な導入により製造
業が成長、とりわけ 80 年代後半以降の電気・電子
製品の成長が著しく、88 年に製造業の比率が農林
水産業を上回りました。マレーシアは工業国へと変
貌を遂げたのです。
また 91 年、当時のマハティール政権は 30 年後
の 20 年までに先進国入りを目指す「ビジョン 2020(マレー語ではワワサン 2020)」を発表しました。90 年代以降のマレー
シアでは、産業の高度化やサービス産業の育成が着実に進んでいます。たとえば、マルチメディア・スーパー・コリドー
(MSC)などのビジョン 2020 のプロジェクトが実行され、運輸・倉庫・通信、金融・保険・不動産などのサービス産業は安
定した成長が続いています。通信部門は、近年、スマートフォンやタブレット端末の普及と通信インフラ整備や各種サー
ビスの強化で国内需要が拡大しています。ビジョン 2020 は、現在も引き継がれ、09 年4 月に就任したナジブ第6代首
相によって数々の政策が策定、インフラ整備など一部実施に移されています。
サービス産業のひとつである観光業の成長も目をみはるも
のがあります。90 年代後半より、従来の観光資源に加え、エコ
ツーリズムや高原ツーリズムなどを生かした観光プロモーショ
ンを強化し、イベントを誘致しました。たとえば、98 年にコモン
ウェルス・ゲーム(イギリス連邦のオリンピックに相当するスポ
ーツの祭典)、99 年に「F1マレーシア・グランプリ」など世界的
イベントが開催され、各国から観光客を呼び込むことに成功し
ました。また、退職した日本人など外国人のロングステイ先と
F1 マレーシア・グランプリ
(写真提供: マレーシア政府観光局)
して人気が高まっています。
同じような熱帯の自然美をもつタイやベトナムと比較すると
マレーシアの日本における知名度は高いとはいえませんが、マレーシアを訪問する外国人観光客は、年 2470 万人(11
年)で世界で9位となっています。格安航空会社エアアジアがマレーシアで誕生し、成功しているのも、こうした背景が影
響していると考えられます。
③ 貿易
マレーシアでは、97 年のアジア通貨危機のリンギット下落により輸出競争力が増し、貿易黒字が 15 年間続いていま
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す。12 年には、輸出が前年比 0.6%増の約 7021 億 8793 万リンギット、輸入が同 5.9%増の約 6073 億 6400 万リンギッ
トでした。主要輸出先の景気低迷で輸出の伸びが前年より大幅に減速したため、貿易黒字も約 948 億 2394 万リンギット
と縮小しました。
輸出を 12 年の品目別でみますと、最大の構成比を占めるのが電気機器等(19.9%)で前年比▲0.6%でした。2位の
石油・石油製品は前年比 21.2%と大きな伸びを示しました。3位以下は、LNGを含む天然ガス・製造ガス、パソコンなど
を含む事務機器やパーム油・同製品を含む植物性油脂でした。
マレーシアの主要貿易品目構成比と伸び率(2012年)
<輸出>
<輸入>
順位
金額(100万リン
ギット)
品目
前年比伸び
率
19.9%
▲ 0.6%
構成比
1
電気機器等
140,004
2
石油・石油製品
82,119
11.7%
3
天然ガス・製造ガス
60,476
8.6%
4
事務機器
52,016
5
植物性油脂
51,793
順位
金額(100万リン
ギット)
品目
前年比伸び
率
21.2%
0.8%
構成比
1
電気機器等
128,680
21.2%
2
石油・石油製品
77,272
12.7%
33.9%
4.6%
3
事務機器
24,895
4.1%
▲ 7.0%
7.4%
▲ 3.9%
4
鉄鋼
22,670
3.7%
5.3%
7.4%
▲ 12.3%
5 道路車両
22,220
3.7%
25.8%
(出所: CEIC<原資料はマレーシア統計局>データより投資情報部作成)
国別にみますと、輸出先(12 年)のトップはシンガポール(13.6%)でした。シンガポールで世界最大のエチレン製造装
置が建設され同国向けの石油製品の輸出が増加したためです。2000 年の 2.2%から大幅に上昇し 11 年に 13.1%と最
大の輸出先になった中国は 12 年には2位となり、日本は3位でした。4位は米国で、06 年をピークに減少傾向にありま
す。地域別にみると、ASEANが 26.8%、EUが 8.9%となっています。
一方、輸入先は、中国、シンガポール、日本、米国、またASEANやEUが主要相手国・地域となっています。とりわけ
中国からの輸入が急増しており、その割合は 2000 年の 2.3%から 12 年の 15.1%へ拡大しました。ASEANや中国から
輸出入が増加している背景には、ASEAN自由貿易地域(AFTA)やASEAN・中国自由貿易地域(ACFTA)に基づく関
税引き下げ効果により貿易が活発化していることが考えられます。
マレーシアの主要貿易相手国構成比(2012年)
シンガポール
13.6%
その他
27.8%
中国
12.6%
輸出
韓国
3.6%
オーストラリア
4.1%
タイ
5.4%
韓国
4.1%
米国
8.7%
シンガポール
13.3%
日本
10.3%
ドイツ
3.8%
香港
4.3%
インド
4.2%
輸入
ベトナム
2.7%
日本
11.8%
インドネシア
3.9%
中国
15.1%
その他
27.5%
インドネシア
5.1%
台湾
4.2%
タイ
6.0%
米国
8.1%
(注)構成比は四捨五入したため合計が100%にならない。
(出所: CEIC<原資料はマレーシア統計局>データより投資情報部作成)
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④ 多民族国家と持続的経済成長
マレーシアは多民族・多宗教を擁する国家でありながら、民族対立や宗教対立
が先鋭化することなく安定した社会を築いています。この背景には、多民族間の融
和を重視した政策が奏功していることが挙げられましょう。
69 年5月 31 日に、マレー人と華人の間で大規模な衝突が起こり、多くの死傷者
を出しました。71 年、マレーシアは新経済政策を発表するのですが、これを機にマ
レーシアはブミプトラ政策とよばれるマレー人優遇政策に舵をとります(ブミプトラと
は「マレー人およびその他先住民」を意味します)。同政策は人種・地域間の経済
格差解消を目的としたもので、具体的には、マレー人の雇用を促進し、90 年まで
にマレー人による株式資本保有比率を 30%(70 年時点では 1.9%)まで高めること
を目標としていました。現在、マレー人の資本保有比率は 30%に達していないもの
の、20%弱に高まり、雇用面でも専門職・技術職に占めるマレー人が増加し、民族
間の格差は縮小しました。
反面ブミプトラ政策は、生活水準の高い華人の経済活動に制約を課すことを意
クアラルンプールのペトロナスタワー
(写真提供: マレーシア政府観光局)
味し、優秀な非マレー人の頭脳流出が問題となっています。
また非マレー人同様、外国資本にも直接投資に関し参入や出資比率の制限が設けられており、マレーシア進出の阻
害要因になっていました。現在では、ナジブ首相が推進するビジョン 2020 達成の一環として投資環境の改善を図るため、
ブミプトラ政策の見直しや外資の規制緩和が行われています。
とはいえ、ナジブ首相の長期開発政策のスローガン「1(one) Malaysia」が示すとおり民族の融和が重要課題となって
いることには変わりありません。持続的経済成長には、社会的安定を保つことが不可欠と考えられるからです。
* ASEANとは、東南アジア諸国連合の略称で、東南アジア地域の 10 ヵ国からなる地域協力機構を
意味します。 加盟国は、ブルネイ・ダルサラーム、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、
ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムです。
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まとめ
一般事情
1.面積
約 33 万平方キロメートル(日本の約 0.9 倍)
2.人口
2946 万人(2012 年)
3.首都
クアラルンプール
4.民族
マレー系(約 67%)、中国系(約 25%)、インド系(約 7%)(注:マレー系には中国系及びインド系を除く他民族を含む)
5.言語
マレー語(国語)、中国語、タミール語、英語
6.宗教
イスラム教(国教)(61%)、仏教(20%)、儒教・道教(1.0%)、ヒンズー教(6.0%) 、キリスト教(9.0%)、その他
政治体制・内政
1.政体
立憲君主制(議会制民主主義)
2.元首
アブドゥル・ハリム・ムアザム・シャー第 14 代国王(2011 年 12 月就任、任期5年、統治者会議で互選。 ケダ州スルタン)
3.議会
二院制(上院:70 議席、任期3年。44 名は国王任命、26 名は州議会指名
下院:222 議席、任期5年。直接選挙<小選挙区制>)
4.政府
首相:ナジブ・ラザク(2009 年4月就任)
外相:アニファ・アマン(2009 年4月就任)
経済
1.主要産業
製造業(電気機器)、農林水産業(天然ゴム、パーム油、木材)及び鉱業(スズ、原油、LNG)
2.名目 GDP
3035 億ドル
3.1人当り GDP
1万 304 ドル
4.経済成長率
5.6%
5.物価上昇率
1.7%
6.失業率
3.0%
7.通貨
マレーシア・リンギット
8.総貿易額
(1)輸出 7021 億 8793 万リンギット
(2)輸入 6073 億 6400 万リンギット
(出所:各種資料より投資情報部作成)
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<注意事項>
当社の概要
商号等
SMBCフレンド証券株式会社
金融商品取引業者
加入協会
関東財務局長(金商)第 40 号
日本証券業協会
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