野 菜 除草剤使用上の注意 (1)除草剤には土壌処理剤と雑草処理剤がある。土壌処理剤は土壌の表層にあって、発芽時の雑草に対して接触的 に、また幼根からの吸収によっても作用し枯死させる。 雑草処理は雑草の茎葉から吸収されて作用するので、雑草がなるべく小さいうちに茎葉にかかるように散布する。 (2)適用雑草は、除草剤によって対象雑草が異なるので、作物別あるいは圃場毎の雑草発生状況別に効果的な剤を 選定する。 (3)稀釈倍数・使用量は、土壌処理剤、雑草茎葉散布剤とも登録された内容を遵守して散布する。同一作物でも、作型 によって希釈倍数や使用量が異なる場合があるので十分注意する。 (4)使用方法・使用時期・使用回数は、土壌処理剤、雑草茎葉散布剤ともに登録された内容を遵守して散布する。散布 に当たっては周囲の作物にかからないように注意し、風の強い時の散布は避ける。 (5)土壌処理剤では、土壌中の移動は粘質土より砂質土が、洪積土(火山灰など)より沖積が大きく、薬害もでやすくな るので、使用にあたっては土質に注意する。 (6)散布に使用した機具は、よく洗って始末する。 作物名 商品名(一般名) トレファノサイド粒剤2.5 (トリフルラリン粒剤) (普) ゴーゴーサン細粒剤F (ペンディメタリン粉粒剤) (普) ゴーゴーサン乳剤 (ペンディメタリン乳剤) (普) クレマートU粒剤 (ブタミホス粒剤) (普) トレファノサイド乳剤 キャベツ (トリフルラリン乳剤) (普) ナブ乳剤 (セトキシジム乳剤) (普) ラッソー乳剤 (アラクロール乳剤) (普) 10a当り使用量 (有効成分%) 4~6㎏ (トリフルラリン 2.5%) 4~5㎏ (ペンディメタリン 2.0%) 200~400mℓ (ペンディメタリン 30%) 4~6㎏ (ブタミホス 3.0%) 使用方法・使用時期 ○移植栽培:定植前(植穴掘前)全面土壌散布 ○定植前又は定植後~定植翌日(雑草発生前)に全面 土壌 散布 (キク科雑草とツユクサには効果が劣る) ○定植前(雑草発生前)に全面土壌散布 (キク科雑草とツユクサには効果が劣る) ○定植前~定植直後(雑草発生前)に全面土壌散布 (多年生雑草、キク科雑草及びツユクサには効果が劣る) 200~300mℓ (トリフルラリン 44.5%) ○直播栽培:は種直後、全面土壌散布 (露地栽培(無マルチ)で使用する) ○移植栽培:定植前(植穴掘前)全面土壌散布 ○移植栽培:定植直後に畦間土壌散布 150~200mℓ ○3~5葉期のイネ科雑草(スズメノカタビラを除く)の生育期に (セトキシジム 20%) 茎葉散布(但し、収穫14日前まで) 150~200mℓ ○定植8日後まで、全面土壌散布 (アラクロール 43%) フィールドスターP乳剤 (ジメテナミドP乳剤) (普) トレファノサイド乳剤 だいこん (トリフルラリン乳剤) (普) トレファノサイド乳剤 (トリフルラリン乳剤) はくさい (普) 75~100mℓ (ジメテナミドP 79.4%) 150~200mℓ (トリフルラリン 44.5%) 200~300mℓ (トリフルラリン 44.5%) トレファノサイド乳剤 (トリフルラリン乳剤) きゅうり (普) 200~250mℓ (トリフルラリン 44.5%) ○定植後雑草発生前(定植後10日まで)に全面土壌 散布(アカザ゙科・アブラナ科・タデ科雑草を除く畑地 1年生雑草に効果がある) ○播種直後に全面土壌散布 (露地栽培(無マルチ)で使用する) ○直播栽培:は種直後、全面土壌散布 (露地栽培(無マルチ)で使用する) ○移植栽培:定植前(植穴掘前)全面土壌散布 ○移植栽培:定植直後に畦間土壌散布 ○露地(直播栽培):播種直後の全面土壌散布 ○露地(移植栽培):定植前(植穴掘前)全面土壌散布 (定植前は、植穴を掘る前に使用する) ○露地(移植栽培):定植直後の畦間土壌散布 (定植後は、茎葉にかからないようにする) 作物名 商品名(一般名) クレマートU粒剤 (ブタミホス粒剤) (普) トレファノサイド乳剤 すいか (トリフルラリン乳剤) (普) トマト なす いちご トレファノサイド乳剤 (トリフルラリン乳剤) (普) ザクサ液剤 (グルホシネートPナトリウム塩 液剤) (普) トレファノサイド乳剤 (トリフルラリン乳剤) (普) ナブ乳剤 (セトキシジム乳剤) (普) ラッソー乳剤 (アラクロール乳剤) (普) トレファノサイド粒剤2.5 (トリフルラリン粒剤) (普) トレファノサイド乳剤 (トリフルラリン乳剤) (普) ゴーゴーサン細粒剤F (ペンディメタリン粉粒剤) (普) ゴーゴーサン乳剤 (ペンディメタリン乳剤) (普) バサグラン液剤 たまねぎ (ベンタゾン液剤) (普) アクチノール乳剤 (アイオキシニル乳剤) (普) クロロIPC (IPC乳剤) (普) ワンサイドP乳剤 (フルアジホップP乳剤) (普) サターンバアロ粒剤 (ベンチオカーブ・プロメトリン 粒剤) 10a当り使用量 使用方法・使用時期 (有効成分%) 4~6㎏ ○定植・マルチ前(雑草発生前)に全面土壌散布 (ブタミホス 3.0%) (多年生雑草、キク科雑草及びツユクサには効果が劣る) 200~300mℓ (トリフルラリン 44.5%) 200~300mℓ (トリフルラリン 44.5%) 300~500mℓ (グルホシネートP ナトリウム塩 11.5%) 200~300mℓ (トリフルラリン 44.5%) 150~200mℓ (セトキシジム 20%) ○露地栽培:定植キャップ後、全面土壌散布(但し、収穫45日前 まで) ○トンネル、マルチ栽培:定植前(植穴堀前)(マルチ前)に、全面土壌 散布(定植7日以上前まで) ○トンネル、マルチ栽培:収穫45日前(トンネル除去前)までの生育期 に、畦間土壌散布 ○露地栽培:定植前(植穴堀前)の全面土壌散布 ○露地栽培:定植直後の畦間土壌散布 ○収穫前日まで雑草茎葉散布 (雑草生育期 定植前又は畦間処理) ○露地栽培:定植前(植穴掘前)に全面土壌散布 (薬害の恐れがあるため定植3日前までに使用する) ○3~5葉期のイネ科雑草(スズメノカタビラを除く)の生育期に 茎葉散布(但し、収穫14日前まで) 150~200mℓ ○子苗床、本圃、施設栽培、親株床:植付後又は定植後 (アラクロール 43%) (雑草発生前)に全面土壌散布又は株間土壌散布処理 (但し、収穫60日前まで) 4~5㎏ ○定植前:全面土壌散布(植穴堀前) (トリフルラリン ○定植後:全面土壌散布(但し、収穫75日前) 2.5%) ○春期の生育期:畦間土壌散布(但し、収穫75日前) 200~300mℓ ○定植後、全面土壌散布(但し、収穫75日前) (トリフルラリン 44.5%) 春播、秋播、秋播 ○春播:定植後(雑草発生前)に全面土壌散布 きマルチ栽培:5 (但し、収穫30日前) ~6㎏ ○秋播:定植後又は生育期(雑草発生前)に全面土壌散布 (ペンディメタリン2%) (但し、収穫30日前) ○秋播マルチ栽培:定植前(マルチ前)に全面土壌散布 移植栽培: ○移植栽培:定植後の雑草発生前(但し、収穫30日前)に全面 300~500mℓ 土場散布(キク科雑草とツユクサには効果が劣る) (ペンディメタリン 30%) 春播移植栽培: ○春播移植栽培:移植後6月上旬まで(但し、収穫の30 60~120mℓ 日前)に、雑草の3~4葉期に処理 秋播移植栽培: ○秋播移植栽培:移植後たまねぎの生葉4葉期まで(但 60~120mℓ し、収穫の30日前)に、雑草の3~4葉期に処理 (ベンタゾンナトリウム (イネ科雑草には効果が劣る) 塩 40%) 秋播移植栽培: ○秋播移植栽培:早春期(但し、収穫30日前)において雑草生 100~200mℓ 育初期に処理 (アイオキシニル30%) 200~300mℓ ○定植活着後または中耕後処理。(但し収穫90日前) (IPC 45.8%) (高温時は除草効果が十分得られないので気温20℃以下の 時期に使用する) 75~100mℓ ○3~5葉期のイネ科雑草に茎葉散布。(但し、収穫30日前) (フルアジホップP (スズメノカタビラを除く畑地一年生イネ科雑草に効果がある) 17.5%) (イネ科雑草が完全枯死に至るには15~20日程度かかる) 4~6㎏ ○定植直後、雑草発生始期まで全面土壌散布 (ベンチオカーブ (極端に乾燥した土壌では効果が劣る) 8.0%) 作物名 商品名(一般名) にら ナブ乳剤 (セトキシジム乳剤) (普) ゴーゴーサン乳剤 (ペンディメタリン乳剤) (普) ロロックス (リニュロン水和剤) (普) トレファノサイド粒剤2.5 (トリフルラリン粒剤) (普) トレファノサイド乳剤 (トリフルラリン乳剤) (普) にんじん バスタ液剤 (グルホシネート液剤) (普) サターンバアロ粒剤 (ベンチオカーブ・プロメトリン 粒剤) (普) ラッソー乳剤 (アラクロール乳剤) (普) アージラン液剤 ほうれん (アシュラム液剤) そう (普) クロロIPC (IPC乳剤) (普) バスアミド微粒剤 ガスタード微粒剤 (タゾメット粉粒剤) (劇) ゴーゴーサン細粒剤F (ペンディメタリン粉粒剤) (普) ラウンドアップマックス ロード (グリホサートカリウム塩 液剤) (普) バスタ液剤 (グルホシネート液剤) (普) クレマートU粒剤 (ブタミホス粒剤) ねぎ (普) トレファノサイド乳剤 (トリフルラリン乳剤) (普) コンボラル粒剤 (トリフルラリン・ペンディメタリン 粉粒剤) (普) ザクサ液剤 (グルホシネートPナトリウム塩 液剤) (普) 10a当り使用量 使用方法・使用時期 (有効成分%) 150~200mℓ ○3~5葉期のイネ科雑草(スズメノカタビラを除く)の生育期に (セトキシジム 20%) 茎葉散布(但し、収穫前日まで) 200~300mℓ ○全面土壌散布 (ペンディメタリン 定植後(雑草発生前)(但し、定植10日後まで) 30.0%) (キク科雑草とツユクサには効果が劣る) ○畦間土壌散布 収穫30日前まで(雑草発生前) (キク科雑草とツユクサには効果が劣る) 100~150g ○全面土壌散布 (リニュロン 収穫30日前まで(雑草発生前) 50.0%) 4~6㎏ ○播種直後に、全面土壌散布 (トリフルラリン2.5%) (土壌が非常に乾燥していると効果が劣る.) 200~300mℓ (トリフルラリン 44.5%) 300~500mℓ (グルホシネート 18.5%) 4~6㎏ (ベンチオカーブ 8.0%) (プロメトリン 0.8%) 150mℓ (アラクロール 43%) ○播種直後に全面土壌散布 秋播き: 600~800mℓ 春~初夏播き: (無催芽種子:100 ~150mℓ/10a、 催芽種子:150~ 20~30㎏ (タゾメット 98%) (ダゾメット 96.5%) ○播種後~子葉展開期に全面土壌散布する。 (本剤はヒユ科、アカザ科、カヤツリグサ科雑草、及びザクロソ ウ、ツユクサ、ギョウギシバに対し効果が劣るので、これら雑草 ○播種直後、全面土壌散布 (高温時は除草効果が十分得られないので気温が20℃以下 の時期に使用する) ○播種又は定植14日前まで処理 ○収穫前日前まで (雑草生育期播種前又は畦間処理) ○播種直後、雑草発生前まで全面土壌散布 (極端に乾燥した土壌では効果が劣る) ○播種直後に、全面土壌散布 (タデ・アカザ等の広葉雑草は効果が劣る) 4~6㎏ ○定植後(但し定植10日後まで)雑草発生前に全面土壌散布 (ペンディメタリン2%) (キク科雑草とツユクサには効果が劣る) 200~500mℓ ○耕起前又は定植5日前まで (グリホサートカリ (雑草生育期) ウム塩 48.0%) ○収穫30日前まで (雑草生育期:定植後畦間処理) 300~500mℓ (グルホシネート 18.5%) 4~6㎏ (ブタミホス 3.0%) 200~300mℓ (トリフルラリン 44.5%) 4~6㎏ (トリフルラリン 1.2%) (ペンディメタリン 1.2%) ○収穫前日まで (雑草生育期定植前又は畦間処理) ○定植活着後(但し、定植10日後まで)に、雑草発生前に、全 面土壌散布 (多年生雑草、キク科雑草及びツユクサには効果が劣る) ○定植後、雑草発生前に全面土壌散布(但し、収穫30日前ま で) ○定植直後に全面土壌散布 (キク科雑草とツユクサには効果が劣る) 300~500mℓ ○収穫前日まで雑草茎葉散布 (グルホシネートP (雑草生育期 定植前又は畦間処理) ナトリウム塩 11.5%) 10a当り使用量 (有効成分%) サターンバアロ粒剤 4~5㎏ (ベンチオカーブ・プロメトリン (ベンチオカーブ 粒剤) 8.0%) トレファノサイド乳剤 200~300mℓ レタス (トリフルラリン乳剤) (トリフルラリン (普) 44.5%) ラウンドアップマックス 200~500mℓ ロード (グリホサートカリ (グリホサートカリウム塩 ウム塩 48.0%) かんしょ ポルトフロアブル 200~300mℓ (キザロホップエチル水和剤 ) (キザロホップエチル (普) 7%) トレファノサイド乳剤 300~400mℓ さといも (トリフルラリン乳剤) (トリフルラリン (普) 44.5%) 作物名 商品名(一般名) 使用方法・使用時期 ○定植直後、雑草発生始期まで全面土壌散布 (極端に乾燥した土壌では効果が劣る) ○露地栽培:定植前(植穴堀前)に全面土壌散布 ○露地栽培:定植直後に畦間土壌散布 6葉展開期以前では薬害を生ずる恐れがあるため使用しな ○耕起前又は挿苗前まで (雑草生育期) ○収穫60日前まで (雑草生育期:畦間処理) ○雑草生育期にイネ科雑草の3~10葉期に雑草茎葉散布 (但し、収穫14日前) ○植付後(植付7日後まで)に全面土壌散布
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