◯質疑(三好委員) 先ほど説明がありました補助公共事業の認証状況についてでありま すけれども、平成 25 年度の公共事業費については、国の経済対策に呼応しなければならな いということで、平成 24 年度の最終補正予算と平成 25 年度の当初予算について、昨年度 を上回る規模の予算が編成されたわけであります。そんな中で、私自身、大変に期待して いたところでありますけれども、結果は非常に残念なものであると思っております。確か に補正分と合わせると昨年度の事業費よりも増額になっているということでありますけれ ども、実際の予算と比べて余りにも減少額が多額ではないかと考えます。 なかなか納得ができるものではありませんけれども、なぜこのような結果となったのか。 先ほど説明もありましたけれども、県としてどう感じておられるのか、もう少し詳しくお 話をお聞かせいただきたいと思いますし、また、国の直轄事業や補助公共事業について、 災害のあった都道府県へ重点的に配分されたということでありますけれども、具体的にど の程度把握しておられるのか、わかる範囲で結構ですので、教えていただきたいと思いま す。 ◯答弁(土木総務課長) まず、この認証減について、県としてのとらえ方でございます が、やはり我々としましても、積極的な公共事業への配分があるものと期待し、要求し、 実際に事業ができると計画していたところでございまして、かなり失望というか、衝撃を 受けております。 残念ながらそういう配分になったことの分析について、先ほど簡単に御説明いたしまし たが、もうちょっと具体的に、今、把握できている状況だけ説明させていただきますと、 まず、国の経済対策補正分と平成 25 年度の当初予算分を合わせまして、平成 24 年度の当 初予算に比べまして 137%が国の予算においては伸びております。しかしながら、その内訳 を見ますと、国の直轄事業は 154%と大きく伸びているのに対しまして、地方への補助公共 事業は約 130%の伸びにとどまっておりまして、国の直轄事業への優先配分がそのような状 況で行われたということが確認できたところでございます。また、補助公共事業におきま しても、河川事業においては、昨年度発生した九州北部豪雨災害への対応のため、福岡県 や大分県、熊本県へ、あるいは砂防事業において平成 23 年度に災害の多かった新潟県等へ 重点配分されたと聞いております。 いずれにいたしましても、この認証減の大きさ、そして計画が実行できなかったことに ついて、非常に深刻に受けとめているところでございまして、先ほど申しましたとおり、 どのような対策ができるか、早急に検討し、御相談させていただきたいと思っているとこ ろでございます。 ◯意見・質疑(三好委員) 失望という言葉もいただきましたけれども、しっかりとリカ バリーしていかないといけないと思っております。 今の説明で、内容自体は理解はするわけでありますけれども、こうした状況のもとで、 県としてもやはり何らかの対策を講じていかなければならないと考えます。平成 25 年度の 当初予算の説明においても、県は広域的な交流・連携基盤の強化や短期集中的戦略に係る 取り組み、県民の安全・安心確保対策としての防災・減災対策の充実強化への取り組みな どについては、特に重点的に取り組むと高らかに掲げられたわけでありますので、今にな って国の認証減でできなくなったということでは、県民の理解も得られないのではないか と考えます。 くしくも本日は大雨洪水警報が出されまして、私の地元の福山の松永でも、けさから川 の護岸が崩れただとか浸水が始まっただとか、そういった報告が何本か入ってきておりま すし、通学が危ないということで小学校も休校になっているという状況であります。 真に必要な公共事業については確実に進めていかなければならないと考えますけれども、 そういった意味で、当然に9月補正について単独公共事業を追加するなど、しかるべき対 策を講じるべきと考えますけれども、今後の対策についてお考えをお聞かせください。 ◯答弁(土木総務課長) 御指摘のとおり、極めて厳しい認証状況は、社会資本未来プラ ンを着実に推進していく必要がある中で、特に広域的な交流・連携基盤の強化、防災・減 災対策のための社会インフラの整備など、急ぎ進めるべき取り組みが多くある中で、この たびの認証減については非常に深刻に受けとめているところでございます。 このため、今後どのような対策を講じることができるか、どういうことが可能か、財政 当局等とも協議しながら早急に検討を進めてまいりたいと考えておりますので、どうぞよ ろしくお願いいたします。 ◯要望(三好委員) 早急に検討を進めていただきたいと思います。 何度も繰り返しになりますけれども、本委員会においてなすべきことは、必要な公共事 業費の確保とその実施を通じて県内経済を下支えするということ、そして何よりも県民の 安全・安心を確保することであります。 私たちもしっかりと協力してまいりたいと思っていますので、今後、防災上必要な公共 土木施設の整備などについては、公共事業予算をしっかり追加していくなどして、適切な 対策を講じられることを強く強く要望いたしまして、質問を終わります。
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