建築物における衛生的環境の確保に関する法律(ビル管法) 1.特定建築物 特定建築物に該当しますと下記の測定及び検査を行う必要があります。(施行令第1条) 特定用途床面積 2 8,000m 以上 学 校 2 3,000m 以上 その他 *病院は適用外。 2.空気環境 (1)定期測定 ・基準値 ①浮遊粉じん量 ②一酸化炭素 ③二酸化炭素 ④温度 ⑤相対湿度 ⑥気流 ・測定時期 2ヶ月以内に1回 3 0.15mg/m 10ppm以下 1000ppm以下 17℃以上 28℃以下 40%以上 70%以下 0.5m/sec以下 (2)ホルムアルデヒド測定 3 ・基準値 1m につき0.1mg以下(0.08ppm) ・測定時期 新築、大規模修繕、大規模模様替を行った後、最初に迎える6月1日 から9月30日までの期間中に1回。 ・測定分析方法 場所:各階ごとの任意の居室 時間帯:通常の使用時間。 位置:居室中央部の高さ床上0.75m∼1.20m。 サンプリング時間:30分間。 分析方法:DNPH捕集-高速液体クロマトグラフ法または、 AHMT吸光光度法 その他、厚生労働大臣が指定する方法 (検知管(ポンプ吸引)、簡易測定器等) (3)衛生上必要な措置 ・冷却塔及び加湿装置に供給する水は、水道法の水質基準に適合していること。 ・冷却塔及び冷却水について、使用期間中1ヶ月に1回定期に汚れの状況を点検し、 必要に応じ清掃、換水等をおこなうこと。 ・加湿装置について、使用期間中1ヶ月に1回定期に汚れの状況を点検し、必要に応 じ清掃等をおこなうこと。 ・空気調和設備内の排水受けについて、使用期間中1ヶ月に1回定期に汚れ、閉塞の 状況を点検し、必要に応じ清掃等をおこなうこと。 ・冷却塔、冷却水の水管及び加湿装置の清掃を1年以内ごとに1回定期におこなうこと。 3.飲料水 (1)飲料水水質検査 人の飲用・炊事用・浴用その他人の生活用の水(温水を含む)を供給する場合 ①上水使用 ・7日以内ごと 遊離残留塩素 ・6ヶ月以内ごと 15項目検査 前回検査に合格の場合、 次回検査は10項目に省略可能 ・6/1∼9/30の期間 消毒副生成物11項目検査 ②地下水使用 ・7日以内ごと 遊離残留塩素 ・使用開始前 50項目検査 ・3年以内ごと 11項目検査 ・6ヶ月以内ごと 15項目検査 前回検査に合格の場合、 次回検査は10項目に省略可能 ・6/1∼9/30の期間 消毒副生成物11項目検査 (2)衛生上必要な措置 ・貯水槽清掃を1年以内ごとに1回定期に行うこと。 ・水の色、濁り、臭い、味等により異常を認めた場合は、必要な水質検査を行うこと。 ・供給する水が人の健康を害するおそれがあることを知った時は、直ちに給水を停止し 関係者に周知させること。 ・給水に関する設備を設けて飲料水を供給する場合は、水質基準に適合する水を供給す るため、技術上の基準に従い設備の維持管理に努めること。 4.雑用水 (1)雑用水水質検査(水道水使用の場合は、対象外) ①散水、修景、清掃の用に供する水 項 目 基 準 値 頻 度 遊離残留塩素濃度 0.1ppm以上 pH 5.8以上8.6以下 7日以内に1回定期 臭気 異常でないこと 外観 ほとんど無色透明であること 大腸菌 検出されないこと 2ヶ月以内に1回定期 2度以下 濁度 ※し尿を含む水を原水として使用しないこと。 ②水洗便所の用に供する水 項 目 基 準 値 頻 度 遊離残留塩素濃度 0.1ppm以上 pH 5.8以上8.6以下 7日以内に1回定期 臭気 異常でないこと 外観 ほとんど無色透明であること 大腸菌 検出されないこと 2ヶ月以内に1回定期 (2)衛生上必要な措置 ・供給する水が人の健康を害するおそれがあることを知った時は、直ちに給水を停止し 関係者に周知させること。 ・給水に関する設備を設けて雑用水を供給する場合は、人の健康に係る被害が生ずるこ とを防止するため、技術上の基準に従い設備の維持管理に努めること。 5.清掃及びねずみ等の防除 (1)清掃 ・日常行う清掃の他、大掃除を6ヶ月以内ごとに1回定期的に、統一的に行うこと。 (2)ねずみ等の防除 ・ねずみ等の発生場所、生息場所及び侵入経路ならびにねずみ等による被害の状況に ついて、6ヶ月以内ごとに1回定期に、統一的に調査を実施し、その結果に基づきね ずみ等の発生を防止するための措置を講ずること。 ・ねずみ等の防除のため殺そ剤又は殺虫剤を使用する場合は、薬事法上の製造販売の 承認を得た医薬品又は医薬部外品を用いること。 (3)掃除、廃棄物の処理、ねずみ等の発生及び侵入の防止ならびに駆除を行う場合は、 技術上の基準に従い、掃除及びねずみ等の防除ならびに掃除用機器等及び廃棄物処理 設備の維持管理に努めること。
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