『成長の 姿も変わる 中国と ディスインフレ化 銅の道筋』

2016年1月25日
あおぞら投信株式会社
『成長の 姿も変わる 中国と
ディスインフレ化 銅の道筋』
1月19日に発表された2015年の中国経済成長率は、前年比6.9%増と市場の予想通りとなりました。
これは25年ぶりの低水準の成長となっています。この中国の成長率低下とともに需給が緩和され、
現在の1トンあたりの銅価格は4,000ドル台前半まで低下を続けています。2003年頃、中国がBRICs
の一員として急成長を期待された時と同じタイミングで、銅価格は高騰を始めました。2006年には、
4,000ドルから8,000ドル台まで2倍に膨れ、一時2008年の世界的金融危機で下げたものの、2011年
は10,000ドルと10年間で約8倍まで上昇を続けました。中国など新興国の需要増に加えて、投機目
的の資金が銅相場に入ったと思われます。
銅の主要な用途としては電線が約6割、約4割は住宅・建築部材などとなっています。すなわち銅の
需要は都市開発と住宅建築との総合的な発展が一番のポイントになるわけです。その次には自動
車の配管があります。従って、銅価格の今後を予想するためには、これからの都市開発や自動車製
造販売の予想を知る必要があります。現在の世界の商品価格低下には、経済動向の変化に関する
ヒントが多々あり、その方向性を十分に把握することが大切です。そのような中、今年日本では電線
にアルミを用いる方法が広まり始めています。導電性では銅にやや劣るものの、価格が3分の1程度
のアルミを用いるというものです。ここにも世界的なディスインフレの流れがあり、世界経済のバラン
スの変化も示されていることが見てとれます。
中国経済成長率と
中国経済成長率と銅価格の
成長率と銅価格の推移(
銅価格の推移(1999
推移(1999年末~
1999年末~2015
年末~2015年末)
2015年末)
($/トン)
11,000
9,000
(%)
中国・実質GDP成⻑率(右軸)
20
銅価格(左軸)
16
7,000
12
5,000
8
3,000
4
1,000
99/12
01/12
03/12
05/12
07/12
09/12
11/12
13/12
0
15/12
(年/月)
出所:ロンドン⾦属取引所、中国国家統計局。 ※成⻑率は対前年⽐。
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