多摩コミュニティーリポート 業務部 地域経済研究所 平成 16 年１１月 1０日 多摩コミュニティーリポート 【１】銀行預金及び貸出額 平成１６年１１月１日に新しいお札が発行され景気刺激に期待が高まっています。また、 平成 17 年 4 月からはペイオフの全面凍結解除が予定されています。そこで銀行※の預金額 と貸出額について、1987 年度から 3 年ごとに推移をグラフにしました。多摩地域の貸出 額は区部の貸出額とほぼ同様の推移をしていますが、多摩地域の預金額は増加し続けてお り、また貸出額を大きく上回っていることがわかります。 地域別銀行預金及び貸出額 推移 区部 銀行預金及び貸出額 兆円 250 200 150 貸出額 100 預金額 50 0 1987年度 1990年度 1993年度 1996年度 1999年度 2002年度 多摩地域 銀行預金及び貸出額 兆円 16 14 預金額 12 10 8 6 4 貸出額 2 0 1987年度 1987年度 1990年度 1993年度 1996年度 1999年度 2002年度 1990年度 1993年度 1996年度 1999年度 2002年度 区部 多摩地域 預金額 貸出額 預金額 貸出額 124,574,203 148,774,461 5,566,302 3,634,690 181,348,795 193,603,104 8,164,035 6,233,645 150,531,259 200,958,769 8,911,726 6,856,127 129,760,405 193,179,185 10,479,656 7,069,112 116,209,353 189,435,457 12,253,743 6,877,595 128,692,009 165,694,272 14,110,987 6,838,278 資料：『東京都統計年鑑』各年「地域別銀行預金及び貸出額」全国銀行協会金融調査部 （多摩地域には郡島部含む） ※銀行とは都市銀行， 地方銀行， 第二地方銀行協会加盟の地方銀行， 信託銀行及び長期信用銀行をいう。 1987 年度においては第二地方銀行の前身である相互銀行が含まれている。 -1平成１６年１１月１０日 多摩コミュニティーリポート 【２】金融機関の本支店数構成 多摩地域の金融機関１)の本支店数の内訳を 1965 年度（昭和 40 年度）と 19８5 年度（昭 和 60 年度） 、2002 年度（平成 14 年度）をグラフにしました。金融機関の本支店数の合 計は 1985 年度と 200２年度ではほぼ同じですが、200２年度では信用金庫の割合が 43.5％と高くなっています。これはバブル崩壊後の金融機関の合併、再編などによる都市 銀行の店舗の縮小などの影響も考えられます。 多摩地域の金融機関（本支店数）の構成 （各年年度末） 昭和40年度 （1965年度） その他 1.9% 信組 6.5% 昭和60年度 （1985年度） 都銀 29.9% 信組 9.8% 信金 29.2% 都銀 31.6% 信金 33.2% 地銀 16.2% 相互 9.7% 店 その他 2.1% 都銀 29.4% 地銀 9.0% 長信 0.5% 信託 3.9% 長信 0.7% 信託 4.5% 昭和40年度 昭和60年度 1965年度 1985年度 平成14年度 （2002年度） 信金 43.5% 地銀 8.9% 相互 9.5% 信託 6.5% 信組 3.9% その他 1.8% 第二地銀 7.6% 資料：『東京都統計年鑑』「金融機関本支店数」 都銀 地銀 信託 長信 相互 信金 信組 その他 合計 各年 構成比 平成14年度 2002年度 店 構成比 46 29.9% 139 31.6% 都銀 25 16.2% 39 8.9% 地銀 10 6.5% 20 4.5% 第二地銀2) 0 0.0% 3 0.7% 信託 15 9.7% 42 9.5% 長信 45 29.2% 146 33.2% 信金 10 6.5% 43 9.8% 信組 3 1.9% 8 1.8% その他 154 100.0% 440 100.0% 合計 店 127 29.4% 39 9.0% 33 7.6% 17 3.9% 2 0.5% 188 43.5% 17 3.9% 9 2.1% 432 100.0% 全国銀行協会金融調査部，東京都信用金庫協会， 商工組合中央金庫，東京都信用組合協会，中央労働金庫 １)金融機関＝都市銀行・地方銀行・第二地方銀行（200２年度）・信託銀行・長期信用銀行・ 相互銀行（1965 年度・1985 年度）・信用金庫・信用組合・商工組合中央金庫・労働金庫 ２)第二地銀（第二地方銀行）＝1989 年 2 月の相互銀行の一斉普通銀行転換により生まれた金融機関（地域銀行） ペ イ オ フ：金融機関が破綻(はたん)した場合に，預金が全額払い戻されないこと。預金保険機構 （payoff） 構成比 が預金者に預金額の一定額を限度に保険金を支払うことをいう。 -2平成１６年１１月１０日
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