嘉麻市ケーブルネットワーク施設管理監修業務委託 特 記 嘉 仕 麻 様 書 市 1 業 務 概 要 (1)業 務 名 称 嘉麻市ケーブルネットワーク施設管理監修業務委託 (2)業 務 場 所 嘉麻市山田地区及び嘉穂・碓井・稲築地区の一部拡張地域 (3)履 行 期 間 平成26年4月1日 ~ 平成28年3月31日(731日間) ただし、契約日から平成26年3月31日までは業務引継ぎ及び準備 期間とする。 (4)業務の目的 本業務は、嘉麻市ケーブルネットワーク施設(以下「ケーブル施設」という。 )の受信 点装置、演奏設備、センター設備(ヘッドエンド装置、通信用サーバ装置、通信機器)並 びに伝送路設備及び引込設備の保守管理を行い、ケーブル施設加入者宅において、テレビ ジョン放送が良好に視聴できるとともに、有料番組・インターネット通信が安定して提供 できるようにする。また、各庁舎間において接続する広域WANの伝送路の監理業務を行 うとともに、市から放送及び通信に関する技術依頼を受けた場合は技術協力をする。 なお、本業務は、運用管理監修業務であり、幹線・引込工事については、幹線保守業 者及び引込保守業者により行い、当該工事の施工監理を行うとともに、屋内工事について は、屋内保守業者の進捗管理及び完了監修並びに精算書作成を行う。 2 一 般 事 項 (1)受託者(本業務委託契約を締結した事業者をいう。以下同じ。)は、事前準備として、 本特記仕様書及び市が提供する資料等に基づき、本業務の詳細な内容を把握し、その業務 に必要な業務計画・マニュアル等を作成し、本業務が円滑に遂行できるようにすること。 (2)本業務を遂行するための適切な体制の構築及び要員の配置を行うこと。 (3)本業務は、本特記仕様書のほか放送法関係法規及び嘉麻市ケーブルネットワーク施設条 例・同条例施行規則、契約約款等に基づき、市の指示に従い実施すること。 (4)本業務の作業段階における資料等は、市の要請に応じて提出すること。 (5)本業務に必要な資料は市から貸与する。なお、貸与した資料は業務完了時にすべて返還 すること。 (6)本業務完了後において、成果品・内容に誤りが発見された場合は、受託者の責任にお いて、市の指示によりこれを修正すること。 (7)その他疑義が生じた場合は、市担当者と協議し、その指示に従うこと。 3 業 務 内 容 (1)ケーブル施設監修業務 ① 加入者データ管理 ケーブル施設管理のCADにより、新規加入者及び脱退者の情報管理を行うものとす る。加入者情報は、市が保有する課金システムから抽出して、家屋番号、顧客番号、契 - 1 - 約者名、住所等を、CADの属性に入力を行い、CADシステムにより検索が行えるよ うにすること。 ② 伝送路データ管理 ケーブル施設のCAD情報は、ゼンリンマップデータの座標により、柱、増幅器類、 タップオフ、家屋及び保安器を作成してCADの属性に入力を行うものとする。 これにより、光線路図、同軸線路図、メッセンジャーワイヤー図、ブロックダイヤグ ラフ図及びレベルダイヤグラフ図をデータ化し、一元管理のうえ施設監修を行うものと する。 ③ 機器管理 デジタルSTB及びケーブルモデムの稼働状況及び在庫状況について、機器毎に必要 な情報を設定し、データ管理を行うものとする。データ管理は、エクセルデータにより 行い、マクロ設定によりCADシステムへデータ移行ができるものとする。また、機器 の設置、撤去等の完了報告書をノード毎に取りまとめ、市に提出するものとする。 ④ 保守出向内容の精査・報告 市が発行する屋内保守工事や機器の設置・取替・撤去に関する出向指示書の整理を行 うとともに、保守業者から提出された工事完了書類の内容を精査し、工事費の算定(工 事費の算定には、事前に保守業者と取り決めた単価を採用)を行い、保守出向報告書を 月毎に取りまとめて、毎月10日までに市に提出するものとする。 ⑤ CADデータの入力・更新 受託者がデータの入力及び更新に用いるシステムは、市が保有するCADシステム (東洋紡エンジニアリング社のデザイナーCAD) ・マップ図と同品のシステムにより、 データ入力及び更新を行うものとする。ただし、同システムに替わるもので対応できる 場合は、この限りでない。 課金システムによる顧客情報の更新に伴い、当該課金システムからデータを抽出して 受託者のCADデータを随時更新し、市のCADへデータ移行を行うものとする。 なお、課金システムからのデータ抽出にあたっては、市担当者立ち合いの下、受託者 による専任者が作業を行うとともに、CADデータの更新移行については、一元管理を 行うものとする。 ⑥ 維持管理図面・運用に関するデータ図の提出 年度末に維持管理図面を青焼製本し、市に提出するものとする。また、市から加入者 情報等の図面提出の依頼を受けた場合は、当該図面を提出するものとする。 (2)ケーブル施設維持管理業務 維持管理業務においては、常時管理体制を確立し、幹線保守業者、引込保守業者及び 屋内保守業者への保守対応を行い、速やかに原状復旧に当たるものとする。 - 2 - ① 窓口・事故対応業務 イ 窓口対応 a)新規加入者の工事指示書は、受託者、引込保守業者及び屋内保守業者に発行する が、受託者が加入者との工事の日程調整を行うとともに、各保守業者に着手指示し、 工事の立会いを行うものとする。 b)加入者からの緊急を要する受信苦情、クレーム等については、受託者にて対応す るものとする。 c)市業務時間外及び休日については、受託者事務所にて固定電話で加入者からの問 合せを受け付けるものとする。 d)新規インターネット契約者の通信機器設定は、屋内保守業者により行うが、メー ル通信確認及び脱退によるメールアドレスの削除は受託者で行うものとする。 e)インターネット加入者の通信用機器の設定において、屋内保守業者から設定不具 合の申し入れがあったときは、受託者で対応に当たるものとする。 ロ 緊急時の保守体制 a)火災・交通事故の災害時においては、受託者で広域消防からの通報メールが受信 できるようにして、伝送路の信号異常を認識した場合は、現地にて状況確認を行う とともに、保守工事体制の確立及び施工監理を行うものとする。 b)台風等の自然災害が起こりうる可能性がある場合は、事前に緊急保守体制を確立 し、体制表を市に提出するものとする。 c)年末・年始の休日においては、保守体制表を作成し、市に提出するものとする。 ハ 故障・障害時の対応 a)受託者は、市担当者から故障が発生したことの通報を受けた場合は、原因調査を 行わなければならない。ただし、原因調査が長期化する場合は、別途協議するもの とする。 b)市の業務時間外における加入者からの苦情及び問い合わせについては、受託者に おいて対応するものとする。 ニ 共架柱・自営柱支障移転確認 a)九電柱及びNTT柱の移転・移設において、各社と施工方法・施工日等を十分に 協議し、共架変更申請書及び設計書を作成し、市に提出するものとする。 b)自営柱の支障移転等の発生時には市担当者立ち会いの下、指示に従い設計書を 作成するものとする。 ホ 作業立ち会い・工事確認 幹線及び副幹線の工事を実施する場合は、作業計画書を市に提出して工事監理を 行うものとする。 - 3 - ② 手続き業務 イ 登録一般放送事業者の変更登録の届出 a)本業務の締結後、速やかに変更登録申請を行うこと。 b)その他登録申請者及びケーブル施設内の使用周波数、数量に変更が生じた場合は、 速やかに変更登録申請を行うこと。 ロ 電気通信設備状況報告書の作成 有線一般放送の業務に用いられる電気通信設備状況報告書を6月末までに作成 すること。 ハ 再放送同意書の更新 ケーブル施設における放送サービスを提供する放送事業者への再放送業務の更 新手続きを行うこと。 ニ 事故処理報告 ケーブル施設は5001端子以上であり、停波時間が2時間を超える場合におい ては、総務省九州総合通信局に事故報告を行うとともに、各放送事業者にも報告す ること。 ホ 道路申請・河川申請の更新・変更 a)共架柱の支障移転に伴う道路占用等の書類を作成し、関係機関へ提出すること。 b)本地区内の山田川は一級河川であり、施設の新設・移転及び撤去が発生した場合 は、速やかに国土交通省河川事務所と協議を行うこと。 c)国土交通省の河川横断及び国道・県道の占用手続きを行うこと。 ヘ 共架柱の申請 九電柱・NTT柱の共架申請、変更申請等を行うこと。 ト 道路使用許可の申請 幹線保守業者及び引込保守業者が道路を使用して作業を行う場合は、道路使用申 請書を作成し、嘉麻警察署に提出し作業許可を得ること。 チ 動産総合保険処理 ケーブル施設は、保険会社と動産保険契約を締結しているため、災害による機器 破損及び焼失が発生した場合は、保険会社と協議のうえ保険金処理を行うこと。 ③ 定期点検業務 【ケーブル施設(庁舎間ネットワーク除く)】 イ 安全点検 ・伝送路(主幹線、副幹線)の樹木接触及び架線の垂れ下がりを年2回、目視において 点検を行い、改善計画書を作成し業務報告を行うものとする。ただし、台風後の目視 点検を行った場合は、点検回数に振り替えることができる。 - 4 - ・台風時の緊急保守体制に基づき、事後において施設内の幹線架線状況の目視点検を行 うものとする。 ロ 機能点検 ・受信空中線及び連絡線系の信号レベル測定及び画質確認を行うとともに、ヘッドエン ド受信装置及び送出装置の信号測定、調整を行うものとする。(年2回) ・ノードの増幅器信号レベル測定及び最終端末の信号レベル測定、画質確認を行うもの とする。 (年2回) ・インターネット通信サーバ及びセンターモデムの通信設定状況の定期メンテナンスを 行うとともに、メールサーバの確認、ログの調整を行うものとする。 ・ケーブル施設から上位系ネットワークについては、NTTコミュニケ-ションズとの 入館協定を結び、市の所有するネットワーク機器の定期点検及び設定更新を行うもの とする。 【庁舎間ネットワーク(広域WAN)】 ・広域WANにおける庁舎間光ファイバーケーブルの損失試験を年2回、機能定期点検 を行うものとする。 ・台風後においてWANの架線状況安全点検を行うものとする。 ④ リモート監視 ケーブル施設での放送・通信状況の常時監視を行い、異常等が発生した場合は速やか に復旧改善工事の指示及び監理業務に当たり、市へ状況の報告を行うものとする。 イ ステータス監視 ケーブル施設でのステータス監視装置の情報を遠隔にて監視を行うとともに、異常 時の緊急情報を受信できるようにして対応するものとする。 ロ CM監視 インターネットのケーブルモデム(Docis1.1・Docsis2.0)の通信状況を監視し、異 常時の緊急情報を受信できるようにして対応するものとする。 ハ センターモデム遠隔監視 センターモデムの通信状況を監視するとともに、異常において通信制御を行うもの とする。 ニ 通信用サーバ機器リモート監視 ・有料インターネットにおけるメールサーバ・DHCPサーバ・DNSサーバ等の通 信状況監視を行うとともに、異常等が発生した場合は機器リモートにて再設定を行 うものとする。 ・Docsis1.1 の通信用サーバに異常が生じた場合は、麻生情報システム社と協 議を行い、対応するものとする。 ホ マルチメディアIP伝送装置 ・マルチメディアIP伝送装置(MD-8000)は、東海ビデオシステムに再委託を行い、 24時間遠隔監視を行うものとする。 ・伝送装置に異常が生じた場合は、サポート会社と十分に打合せを行い、対応するも のとする。 - 5 - ⑤ サポート契約 機器及びソフトウェアについて、受託者は速やかに契約の更新を行い、空日を設けな いこととする。 イ 市が保有するCADシステムのサポート契約を東洋紡エンジニアリング社と契約 を行うものとする。 ロ 有料インターネットにおけるファイアウォール・メールサーバ・DHCPサーバ・ DNSサーバ等のソフトウェアサポートライセンス契約を行うものとする。 (Doc sis1.1は除外する) 4 緊急保守機器 災害、障害等の緊急時において、機器の調達について速やかに対応できる体制を確立して おくものとする。 5 技術支援 ケーブル施設において、機器メーカーサポート終了に伴う機器故障による障害が発生した 場合は、市の指示に従い技術協力を行うものとする。 6 資料作成 本業務においての協議・報告・提出に関する資料作成は、本業務内業務とする。 7 請負代金の支払い (1)各年度の委託料 契約金額(消費税除く)を2で除した金額に各年度における消費税率を乗じた金額を、 各年度の委託料とする。ただし、各年度の委託料に円未満の端数が生じた場合は、最終年 度で調整する。 (2)当該年度の委託料 年度毎の委託金額を4で除した金額を四半期毎の業務終了後、所定の手続きを経た後、 受託者の適正な請求書に基づき、受理した日から30日以内に支払うものとする。ただし、 四半期の委託料に円未満の端数が生じた場合は、最終四半期で調整する。 支払予定表 履行期間 支払期限 第1四半期(4月1日から6月 30 日まで) 7月末日 第2四半期(7月1日から9月 30 日まで) 10 月末日 第3四半期(10 月1日から 12 月 31 日まで) 1月末日 第4四半期(1月1日から3月 31 日まで) 4月末日 - 6 - 8 履行期間 本業務の契約期間は、平成26年4月1日午前0時00分から平成28年3月31日午後 12時00分までとする。 9 守秘義務 ケーブル施設に関する市情報及び加入者の個人情報は、漏洩してはならない。 10 その他 本業務以外の業務や仕様の内容に疑義が生じた場合は、市と受託者で協議のうえ決定する。 また、市から本業務以外の業務依頼を受けた場合は、年度末において業務精算を行うものと する。 - 7 -
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