簡単に設定できる 波形マスク試験 波形マスク試験

Measurement Tips – Infiniium 9000 series, no.008
簡単に設定できる
波形マスク試験
信号の良否を判定する場合に、波形マスク試験がよく利
用されます。便利な機能ですが、波形マスクの作成が面
倒だと思っていませんか。基準の波形を利用して波形マス
クを簡単に作成する方法があります。
クを簡単に作成する方法があります
September, 2011
図1 基準の波形を捉える
波形の良否を判定するための、基準の波形を表示します。
マスク試験では評価対象の波形が安定して捕獲・表示
できることが前提なので、トリガ設定等に注意して、波形が
安定に表示されるようにします。左図は正弦波を表示して
いますが、エッジ・トリガ・モードで、トリガ・レベルを0V、
立上りトリガを設定しました。
図2 Mask Testを起動
マスク試験機能はMask Testメニューから起動します。
図3 Automaskを設定
を 定
Mask Test画面で、Enable Mask Testをチェックし、
Automaskボタンを押します。
Automask画面で、Mask Toleranceを設定します。これは、
表示している基準波形に対して、時間的および電圧的に
どこまでの変動を許容するかを規定します。波形がこの
範囲にあるうちはFailと判定せず、この範囲を超えた変動
をFailと判定します。
Create Maskボタンを押すと、設定された許容範囲を持った
マスクが生成されます(図4)。
図4 Automaskが作成された
基準波形を中心として、上下左右に余裕をもった形で
グレ の領域が表示されました
グレーの領域が表示されました。このグレーの領域が
のグレ の領域が
「禁止領域」で、この領域に波形が抵触するとFailと判定
されます。この例では許容範囲を縦横それぞれ0.2
Divisionと設定しました。
マスクが作成されると、以下の機能が利用できます。
Save to File 作成したマスクを保存できます。
Clear Mask マスクを消去し、解除します。
図5 マスク試験を実行
マスク試験の実行はオシロ画面の右下に表示されている
Start/Stop Testボタンで開始します。Mask Test GUIの
下部に表示されているボタンも同じ機能です。
スタート・ボタンを押す前に、Run Until機能のStop On
Failureをチェックしておきます。これで、Failを検出した場合
に波形の捕獲が停止されます。
に波形の捕獲が停止されます
図6 マスク違反を検出
スタート・ボタンを押してマスク試験を開始します。波形が
禁止領域に入ったことを検出すると、捕獲が止まり、違反
を起こした波形部分が赤く表示されます(左図)。画面下部
には、どの禁止領域に、どの程度抵触したかが数値表示
されます(Violations)。
さらに、Failを検出した時、自動的に何かの動作をさせる
ことができます。この機能は
とができます。 の機能は Mask Test GUIでPerform
で
Multipurpose On Failureをチェックし、動作内容をSetup
Multipurposeで設定します。これにより、Fail時にメールを
送信したり、画像ファイルで保存したり、波形パラメータを
測定したりすることが自動で行なえます。
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Agilent MSO9404A Infiniium オシロスコープ
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Published in Japan, September 07,2011
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