NO,4 - 富山県理学療法士会

「最優秀賞を受賞して」
富山大学医学薬学部 システム情報科学 浦 川
将
この度は、東海北陸理学療法学術大会の最優秀賞をいただき有難うございました。本大会では、
「こ
ころ」がテーマの一つとして取り上げられていました。私の所属する富山大学医学部生理学教室では、
もに、今後の研究の動機づけをいただいたと感謝しております。
「こころ」と密接につながる「情動」を対象に研究しており、このような賞をいただき光栄と感じるとと
リハビリテーションにおいて、
「こころ」を抜きに患者さんと向き合うことはできません。経験を積ま
れた臨床の先生であれば、よりその重要性を認識されるのではないでしょうか。近年の脳科学では、こ
の複雑で繊細な「こころ」を解明しようとしています。複雑で膨大なネットワークが張り巡らされた脳を
研究対象とした時に、少しでもそのメカニズムの一端を捉え、基礎的な理解の蓄積によって脳の機能解
明に近づければとの思いで研究に取り組んでいます。今回の学術大会では、赤ちゃんに
「いない、いない、
バー」を行ったときに、その赤ちゃんの脳でどのような変化がもたらされるかを紹介しました。興味深い
ことに、目と目を合わせて「いない、いない、バー」を行った際には、前頭前野の活動が活発になること
がわかりました。脳の前方に位置する前頭前野は、思考や創造性を担う脳の最高中枢とされており、特
に今回の研究で活性が見られたのは、最も前方に位置する内側前頭前野という脳領域でした。同領域は、
他者である相手の「こころ」を理解する脳部位であるとされています。まだ物言わぬ赤ちゃんが、目と目
を合わせるこちら側の熱意ある働きかけをちゃんと認識しており、目を合わせない(熱意のない)働きか
けでは赤ちゃんの「こころ」に関する脳部位が活性化しないことが示されました。目と目を合わせること
で相手に熱意が伝わる脳機能は、赤ちゃんの頃にすでに備わっており、それによって相手の情動に働き
かけることが可能であると言えます。最近の報告では、リハビリ
テーションを行う際に、情動に関与する脳部位をいかに活性化出
来るかが、障害からの回復成績に重要であると報告されています。
このような基礎的な脳機能の理解の積み上げによって、リハビリ
テーションに必要かつ重要な脳科学の解明に寄与していきたいと
考えています。
私たちの研究室では、臨床で働いておられる理学療法士の先生
方が、仕事終了後に大学まで足を運んで研究に参加して下さって
います。時間的な制限のある中、今回の学術大会にも6名の先生
が発表に携わってくれました。ともに研究し議論出来る仲間がい
ることは非常に有難く、その若いエネルギーと心意気にリスペク
トしています。今回の受賞を、一緒に分かち合いたいと思います。
受賞を喜ぶ浦川先生
(右上)
たち
山県士会
日本理学療法士協会 富
社団法人
平成 23 年度 (通算 124 号)総会員数 524 名(休会 62 名) 全 136 施設
4
− 北帰行近し − 撮影 田村 茂 氏
富山県理学療法士会 平成 24 年度事業計画
(案)
〈学術局〉
[専門領域研究部]
1.専門領域研究部会
(1)専門領域研究部会(1 回開催)平成 24 年 5 月
(2)研究会連絡会議(1 回開催)平成 25 年 3 月
(3)専門領域研究部事務会議(10 回開催)
2.研究会活動
(1)内部障害研究会(呼吸器班)
① 研究活動
② 研修会開催
a)
日 時:平成 24 年 6 月 16 日(土)
(時間未定)
b)
場 所:未定
c)
テーマ:未定(症例検討会)
d)
講 師:内部障害研究会(呼吸器班)会員 (2)生活環境支援研究会
① 研究活動 毎月第 3 火曜日
(定例)19:00 〜 21:00
高岡市民病院
(症例検討会、研修会に沿った勉強会など) ② 研修会開催
a)
日 時:平成 25 年 2 月頃
b)
場 所:サンシップとやま
c)
テーマ:「健康増進について
〜医学・栄養・リハビリテーションの
取り組み〜」 d)
講 師:未定
③ 調査支援活動
(3)神経研究会
① 研究活動 毎月第 4 木曜日
(伝達講習、実技練習、症例発表支援)
② ケース・スタディー開催
a)
日 時:平成 24 年 9 月 8 日(土)
14:00 〜 17:00
b)
場 所:八尾総合病院
c)
テーマ:「片麻痺の評価と治療」(仮)
d)
講 師:仲川 仁(山田温泉病院)
(4)運動器研究会(骨関節班)
① 研
究活動 毎月第 3 月曜日
(勉強会、症例検討、トレーナー養成)
② 研修会開催
a)
日 時:平成 24 年 5 月 19 日(土)
14:00 〜 17:00(予定) 5 月 20 日(日)
9:00 〜 12:00
b)
場 所:八尾総合病院
c)
テーマ:「肩関節疾患に対する運動療法」(仮) −2−
d)
講 師:福吉 正樹 他
(名古屋スポーツクリニック)
③ 研修会開催
a)
日 時:平成 24 年 7 月 7 日(土)
14:00 〜 17:00(予定)
b)
場 所:八尾総合病院
c)
テーマ:
「歩行・動作観察から見えるもの」
d)
講 師:高畑 芳信(高岡市民病院)
④研修会開催
a)
日 時:平成 25 年 2 月 18 日(月)
19:00 〜 21:00
b)
場 所:八尾総合病院
c)
テーマ:「骨関節疾患についての
講義と実技」(仮)
d)
講 師:運動器研究会(骨関節班)会員
(5)運動器研究会(スポーツ班)
① 研究活動 毎月第 3 木曜日(勉強会)
19:00 〜 21:00
富山医療福祉専門学校、西能病院ほか
野球選手のメディカルチェックに関して
スポーツ障害への対応 など
② 研修会開催
a)
日 時:平成 24 年 6 月頃
b)
場 所:未定
c)
テーマ:野球選手メディカルチェックに
関して
d)
講 師:運動器研究会(スポーツ班)会員
③ 研修会開催
a)
日 時:平成 24 年 11 月頃
b)
場 所:未定
c)
テーマ:スポーツ障害の評価と対応
d)
講 師:未定
(6)物理療法研究会
① 研究活動 学会等で演題発表、勉強会
② 研修会開催
a)
日 時:6 月・7 月で調整中(半日を予定)
b)
場 所:富山医療福祉専門学校
c)
テーマ:「末梢血管疾患の病態
〜深部静脈血栓症、動脈硬化合
併症に対する理学療法へのヒント〜」
d)
講 師:鳥畠 康充
(厚生連高岡病院整形外科診療部長、
金沢大学医学部整形外科臨床
准教授 医師)
(7)教育・管理研究会
① 研究活動
② 研修会開催(日本理学療法士協会教育管理 [学術資料部]
1.学術誌「みんなの理学療法 vol.25」
系理学療法研究部会共催)
a)
日 時:未定
企画および編集・発行
b)
場 所:未定
2.学術誌の内容について検討
(掲載原稿の選考方法)
c)
テーマ:未定
3.学術資料保存についての検討
d)
講 師:未定
4.学術資料の整理および貸し出し・閲覧
③ 研修会企画
5.会議 8 回
(8)基礎研究会
① 研究活動
〈教育局〉
② 研修会の開催
[研修管理部]
a)
日 時:平成 24 年 5 月または 6 月の
1.研修管理
日曜日
(現在調整中)
(1)新人教育、生涯学習の推進、啓発
b)
場 所:富山医療福祉専門学校または
(2)改訂新人教育プログラムへの対応
富山大学杉谷キャンパス
c)
テーマ:「リハビリテーション脳科学」
d)
講 師:武田 湖太郎 他
(国立病院機構村山医療センター
生体機能制御解析室)
3.研修会の開催
① 理学療法士講習会「応用編」
(日本理学療法士協会共催)
運動器研究会担当
a)
日 時:平成 24 年
12 月 8 日(土)10:00 〜 18:00
12 月 9 日(日) 9:00 〜 16:00
b)
場 所:富山医療福祉専門学校
c)
テーマ:「筋・筋膜性可動域制限と
痛みに対する治療」
d)
講 師:竹井 仁(首都大学東京)
来間 弘展
(首都大学東京)
荒木 茂
(石川県リハビリ
テーションセンター)
② 理学療法士講習会「基本編」
(日本理学療法士協会共催)
内部障害研究会担当
a)
日 時:平成 24 年 11 月 18 日(日)
b)
場 所:サンシップとやま
c)
テーマ:「呼吸・循環セミナー」
c)
講 師:医 師 小宮 良輔
(富山県立中央病院)
看護師 水上 由紀
(砺波総合病院)
理学療法士 嶋先 晃・藤吉 健史
(砺波総合病院)
銭谷 嘉純
(厚生連滑川病院)
4.学会発表等の支援活動
(3)受講証の発行
2.教育・研修計画発行
(1)新人教育プログラム単位認定
(2)平成 25 年度教育・研修計画の発行
3.理学療法士講習会(基礎編)の運営
平
成 24 年度富山県内で開催の、日本理学療法
士協会 理学療法士講習会の運営補助
[卒後教育部]
1.研修事業
(1)卒後教育研修会 1 開催
① 日 時:平成 24 年 6 月 17 日(日)
9:00 〜 12:10
② 場 所:富山医療福祉専門学校
③ テーマ:
a.「生涯学習と理学療法の専門領域」
b.「理学療法と職業倫理」
④ 講 師:
a. 寺田 一郎(厚生連高岡病院)
b. 未定 PT
(2)標準理学療法研修会 1 開催
① 日 時:平成 24 年 8 月 26 日(日)
9:00 〜 16:00
② 場 所:富山医療福祉専門学校
③ テーマ:「吸引基礎講習会」
④ 講 師:Dr、Ns、PT
(3)標準理学療法研修会 2 開催
① 日 時:平成 24 年 10 月 21 日(日)
9:00 〜 12:10
② 場 所:富山医療福祉専門学校
③ テーマ:「リスクマネジメント」
④ 講 師:未定 PT2 名
(4)あすなろ研修開催
① 日 時:平成 25 年 2 月 10 日(日)
9:00 〜 16:00
−3−
② 場 所:滑川市民交流プラザ
③ テーマ:
a.「理学療法士における関係法規」
b.「学問としての理学療法と研究方法論」
c. 症例研究発表会
④講 師:
a. 未定 PT
b. 未定
(富山大学大学院からの紹介予定)PT
c. 座長:卒後教育部企画委員
アドバイザー:専門領域研究会員
(5)卒後教育研修会 2 開催
① 日 時:平成 25 年 3 月 17 日(日)半日
② 場 所:サンフォルテ
③ テーマ:
a.「学習啓発研修〜ママ・パパになっても
理学療法士
(仮)」
b. 座談会
c.「生涯学習〜専門・認定理学療法士へ〜」
※ b と c は同時進行
④講 師:
a. 外部講師 サンフォルテからの紹介
b. アドバイザーとしてママさん PT3 名
c. 卒後教育部員 1 名
専門・認定 PT 取得者 2 名
3.医療・介護保険部主催研修会の準備・運営協力
4.職能局相談窓口の設置
[医療保険部]
1.研修会開催
(1)日 時:平成 24 年 9 月 2 日(日)
(2)場 所:未定
(3)テーマ:県内における地域連携パスの
運用について(仮)
(4)講 師:未定
2.医療保険制度に関する相談窓口の設置
[介護保険部]
1.介護保険制度に関する情報収集・整理・発信
2.介護保険制度等に関する研修会
(1)日 時:平成 24 年 8 月 3 日(金)
19:00 〜 20:30
(2)場 所:富山市総合福祉センター
(3)テーマ:現状をみんなで喋らんまいけ Part7
〜介護保険制度改訂後の現状に
ついての意見交換〜
(4)講 師:未定
3.介護保険制度に関する相談窓口の設置
〈公益事業局〉
[卒前教育部]
[福祉事業部]
(1)研修会事業①
1.「第 11 回介護老人福祉施設リハビリ
「職場でのコミュニケーションスキル研修会」 テーション研修会」
の企画と実施
日 程:平成 24 年 7 月 1 日(日)
(1)日 時:未定
場 所:未定
(2)場 所:未定
講 師:真生会富山病院 臨床心理士 坂井朋子
(3)テーマ:未定
(2)研修会事業②
2.ノーマライゼーション推進事業の企画と実施
「理学療法教育方法論―シンポジウム:
①「第 31 回富山市民ふれあい広場」参加
臨床実習の現状と課題」 9 月中旬 富山駅北親水広場
日 程:平成 24 年 12 月 2 日(日)
② その他、同様のイベントに参加
場 所:未定
3.講師派遣事業
講 師:県内各施設の PT3 名、
市町村関連団体や各種団体からの要請に応じ対応
及び理学療法士養成校講師に依頼予定
(3)平成 25 年度研修会の企画
[保健事業部]
日 時:平成 24 年 11 月
1.健康増進に関する小研修会開催
場 所:富山県高志リハビリテーション病院
(1)日 時:未定
(2)場 所:未定
〈職能局〉
(3)テーマ:未定
(4)講 師:健康運動指導士(予定)
[業務推進部]
2.身障・各種スポーツ活動支援
1.第 8 回理学療法部門代表者会議開催
(1)日 時:平成 25 年 3 月 16 日(土) 13:30 〜
(1)各種競技団体等からの PT 要請対応・窓口
(2)場 所:サンシップとやま
(2)各種スポーツの準備などを含めた支援・援助
2.組織内候補後援会加入の促進活動
−4−
[広報部]
3.富山県士会新年会
(1)日 時:平成 25 年 1 月 12 日(土)
1.理学療法週間事業の企画と実施
(1)日 時:平成 24 年 7 月 15 日(日)
(2)場 所:未定
10:00 〜 15:00 ※予定
4.ボランティア保険業務
(2)場 所:未定
5.富山県理学療法士会創立40周年記念事業の協力
2.広報誌
「きときと PT」No.7 発行と
6.会議
No.8 企画・作成
配布先
[情報管理部]
(高校、保健センター、病院、施設、県士会員) 1.会報の発行(平成 24 年 6 月、9 月、
発行部数 1000 部
平成 25 年 1 月、3 月)
3.
「いきいきとやま・第 24 回健康と長寿の祭典」 2.年報発行(平成 24 年 9 月)
の出展
3.会報及び年報の発送
(1)日 時:未定
4.士会ホームページの企画・管理・運営
(2)場 所:富山県民会館
5.富山県理学療法士会創立40周年記念事業の協力
(3)内 容:相談コーナー、協会配布動画の上映
〈委員会〉
[選挙管理委員会]
[調査部]
1.土会活動に関する調査
2.他士会の動向、定点調査等
3.アンケート事業の発送準備、集計作業
[表彰審査委員会]
・表彰に関する事項の検討
〈事務局〉
[事務部]
1.事務局の管理
2.総会・理事会・役員会の運営
3.各種定型書類整理
4.郵便物郵送・管理
5.士会員の異動,登録などの管理
(包括的会員管理システムの構築)
6.士会員の慶弔に関する業務
7.渉外活動,連絡調整
[地区連絡会]
・地区連絡会議、研修
新川・中部
富山北部・富山中央・富山南部
高岡・砺波
[訪問リハビリテーション検討委員会]
〈特別事業〉
[富山県理学療法学術大会]
第 17 回富山県理学療法学術大会の開催
(1)日 時:平成 24 年 11 月 23 日(金:祝日)
(2)場 所:富山医療福祉専門学校
(3)テーマ:理学療法の伝承
(4)大会長:酒井 吉仁(富山医療福祉専門学校)
[富山県理学療法士会創立 40 周年記念事業]
[財務部]
1.財産・財務管理
2.楽天カードによる会費徴収の導入推進
3.
一般法人会計マニュアルの作成
1.記念式典・記念講演・祝賀会の開催
(1)日 時:平成 24 年 9 月 29 日(土)
(2)場 所:名鉄トヤマホテル
2.記念品の贈呈
[組織部]
1.定款・細則・規定の見直し
2.組織の見直し
3.その他
3.記念誌の発行
[福利厚生部]
1.新入・転入会員歓迎会
(1)日 時:平成 24 年 6 月 17 日(日)or24 日(日)
(2)場 所:富山医療福祉専門学校
2.北陸三県理学療法士交流会(石川県士会担当)
:
日は未定
−5−
平成 24 年度一般会計収支予算
(案)
平成 24 年 4 月 1 日から平成 25 年 3 月 31 日まで
収入の部
単位:円
科 目
会費収入
細 目
教育局
職能局
特別事業
増 減
備 考
4,915,000
450,000
5,085,000
4,635,000
450,000
入会金
100,000
100,000
0
2,500 × 40 名
賛助会員会費
180,000
180,000
0
賛助会費:30,000 × 6 施設
1,832,500
1,902,500
− 70,000
専門領域研究部
事業
865,000
1,110,000
− 245,000
学術資料部事業
60,000
60,000
0
出版広告掲載費:60,000
卒前教育部事業
30,000
30,000
0
研修会参加費:30,000
卒後教育部事業
90,000
150,000
− 60,000
研修会参加費:90,000
業務推進部事業
0
0
医療保険部事業
20,000
20,000
0
研修会参加費:20,000
介護保険部事業
15,000
0
0
0
0
福祉事業部事業
200,000
200,000
0
リハビリテーション研修会事業参加費:200,000
保健事業部事業
15,000
15,000
0
小研修会参加費:500 × 30 名
富山県理学療法
学術大会
350,000
0
350,000
正会員会費
広報部事業
公益事業局
前年度予算
5,365,000
事業収入
学術局
予 算
会費:9,000 × 525 名 新入会員:9,000 × 40 名
研修会参加費:865,000 寄付金:0
研修会参加費:15,000
参加費:300,000 協賛金:50,000
北陸三県交流会:0 ボランティア保険:0
福利厚生部事業
187,500
317,500
− 130,000
情報管理部事業
0
0
0
地区連絡会
0
0
0
200,000
200,000
0
1,000
1,000
0
10,000
10,000
0
当期収入合計(A)
7,408,500
7,028,500
380,000
前期繰越収支差額
1,200,000
1,900,000
− 700,000
収入合計(B)
8,608,500
8,928,500
− 320,000
事務局
助成金
雑収入
利息
その他
−6−
新人歓迎会:37,500 新年会費:150,000
県士会会報広告料:0
協会委託費
メディカルオンライン
支出の部
科 目
学術局事業費
教育局事業費
職能局事業費
公益事業局
事業費
特別事業費
単位:円
細 目
予 算
1,681,950
1,257,950
前年度予算
1,630,500
1,126,500
増 減
51,450
131,450
学術資料部
424,000
504,000
− 80,000
卒前教育部
637,000
131,000
691,000
160,000
− 54,000
− 29,000
卒後教育部
411,000
436,000
− 25,000
研修管理部
95,000
298,500
139,500
102,000
57,000
950,000
95,000
338,500
140,500
123,000
75,000
745,500
0
− 40,000
− 1,000
− 21,000
− 18,000
204,500
福祉事業部
200,000
200,000
0
保健事業部
283,000
76,500
206,500
広報部
397,000
399,000
− 2,000
調査部
70,000
70,000
0
560,200
10,000
550,200
専門領域研究部
業務推進部
医療保険部
介護保険部
17 回富山県理学
療法学術大会
550,200
18 回富山県理学
療法学術大会
10,000
事務部
財務部
事務局管理費
情報管理部
組織部
福利厚生部
繰入金支出
3,165,280
10,000
540,200
―
10,000
2,723,980
1,608,900
1,150,800
458,100
979,680
931,680
48,000
0
10,000
− 10,000
390,200
430,800
− 40,600
1,500
0
5,700
0
− 4,200
0
10,000
10,000
0
0
175,000
10,000
175,000
− 10,000
0
特別会計繰入金
1,100,000
980,000
120,000
215,570
8,608,500
− 1,200,000
0
部会会議費:25,000 研究会事業費:1,232,950
印刷費:300,000 通信費:100,000
会議費:12,000 謝礼:10,000
研修会①②:121,000 会議費:10,000
あすなろ研修:129,000 卒後教育研修会:78,000 標準理学療法研修:122,000 会議費:25,000
管理費:15,000 事業費:80,000
活動費:32,000 代表者会議費:107,500
消耗品:11,000 研修会事業費:91,000
会議費:20,000 研修会:37,000
会議費:30,000
ノーマライゼーション推進事業:20,000
リハビリテーション研修会事業:150,000
小研修会事業費:77,000
スポーツ支援事業:206,000
理学療法週間事業費:178,000 会議費:38,000
健康と長寿の祭典事業費:26,000 広報誌:155,000
会議費:10,000 通信費:40,000
定点調査費:20,000
講師謝金:82,000 旅費:4,000
会場費:70,000 運営費:3,000
活動費:60,000 会議費:65,000
通信費:23,000 印刷費:170,000
雑費:10,000 予備費:63,020
会議費:10,000
441,300
表彰審査委員会
選挙管理委員会
訪問リハビリステー
ション検討委員会
法人化準備委員会
地区連絡会
予備費
当期支出合計(C)
当期収支差額(A − C)
次期繰越収支差額(B − C)
備 考
1,809,020 − 1,593,450
8,928,500 − 320,000
− 1,900,000
700,000
0
0
−7−
会議費:100,000 通信費:200,000
B ネット契約:18,900 活動費振込料:10,000
役員活動費:250,000
印刷・消耗品費:350,000 人件費:100,000
公衆衛生学会協賛金:20,000
本田会計:235,000 訪問リハ協賛金:25,000
公認会計:300,000
印刷費:790,000 通信費:105,000
消耗品費:3,000 会議費:60,000 雑費:21,680
会議費:0
新人歓迎会費:64,500 会議費:15,000
北陸三県交流会費:0 新年会費:161,500
ボランティア保険:149,200
通信費:0 会議費:1,500
会議費:0
会議費:10,000
会議費:0
会議費:25,000 × 7 地区
学術大会繰入金:500,000
記念事業繰入金:600,000
平成 24 年度特別会計
(1)
収支予算
(案)
平成 24 年 4 月 1 日から平成 25 年 3 月 31 日まで
収入の部
科 目
繰入金
単位:円
細 目
東海北陸理学
療法学術大会
東海北陸理学
療法学術大会
雑収入
利息
当期収入合計(A)
前期繰越収支差額
収入合計(B)
予 算
500,000
前年度予算
440,000
増 減
60,000
500,000
440,000
60,000
0
7,160,000 − 7,160,000
0
7,160,000 − 7,160,000
200
500,200
900,000
1,400,200
1,000
-800
7,601,000 − 7,100,800
2,054,000 − 1,154,000
9,655,000 − 8,254,800
事業収入
備 考
24 年度分
支出の部
科 目
単位:円
0
前年度予算
増 減
9,655,000 − 9,655,000
学会準備費
0
9,655,000 − 9,655,000
当期支出合計(C)
当期収支差額(A − C)
次期繰越収支差額(B − C)
0
500,200
1,400,200
9,655,000 − 9,655,000
− 2,054,000
2,554,200
0
1,400,200
事業費
細 目
予 算
備 考
平成 24 年度特別会計
(2)
収支予算
(案)
平成 24 年 4 月 1 日から平成 25 年 3 月 31 日まで
収入の部
科 目
単位:円
細 目
繰入金
記念事業
事業収入
40 周年記念
雑収入
利息
当期収入合計(A)
前期繰越収支差額
収入合計(B)
予 算
600,000
600,000
180,000
1,000
781,000
3,112,000
3,893,000
前年度予算
500,000
500,000
1,000
501,000
2,647,000
3,148,000
増 減
100,000
100,000
180,000
0
280,000
465,000
745,000
備 考
平成 24 年度
支出の部
科 目
事業費
単位:円
細 目
40 周年記念
当期支出合計(C)
当期収支差額(A-C)
次期繰越収支差額(B-C)
予 算
3,833,000
3,833,000
3,833,000
− 3,052,000
60,000
前年度予算
増 減
備 考
36,000
3,797,000
36,000
会場費:260,000 祝賀会:800,000
講師謝礼金:100,000 旅費:85,000
3,797,000 記念品:1,200,000 記念誌:1,000,000
通信費:120,000 会議費:88,000
活動費:30,000 雑費:150,000
36,000 3,797,000
465,000 − 3,517,000
3,112,000 − 3,052,000
−8−
理事会報告
理事会報告
平成 23 年度 第 4 回 平成 23 年度 第 5 回 日 時:平成 23 年 9 月 29 日
(木)
日 時:平成 23 年 11 月 10 日
(木)
場 所:富山市民病院作業療法室 18:45 〜
場 所:富山市民病院作業療法室
出席者:島倉 川合 寺田 堀尾 森山
出席者:島倉 川合 寺田 酒井 徳田
森田 柴田 池田 廣田 山口
堀尾 森山 森田 柴田 廣田
滝田
山口 滝田
書記:永山 宮原
書記:宮原 有島
〈報告事項〉
〈報告事項〉
○事務局:PT 協会・他県士会・関連団体から
○事務局報告事項:事務局郵送物、公文書発行、
の事務局宛郵送物、公文書発行、会員異動
について報告された。
会員移動状況等の報告。
○ 40 周年準備委員会報告:現在記念式典、講
○ 40 周年記念事業準備委員会報告:
演会、祝賀会の内容が概ね決定。
記念講演の講師案について報告された。
○第 27 回東海北陸理学療法学術大会準備委員
○第 27 回東海北陸理学療法学術大会準備委員
会報告:参加者 900 名前後。次回は富山県が
会報告
8 年後に担当する。
○県庁訪問報告:
○高志リハ病院整備検討委員会報告:
平成 23 年 9 月 6 日に、会長・副会長がご挨拶
会長が出席。今年度中に 4 度の会合を経て来
に伺う。説明を受けた法人化について、長所
年度の基本計画とりまとめる。
と短所、また手続き等会長より報告された。
○平成 23 年度北陸三県理学療法士役員交流会
○事 業報告:介護保険部、卒後教育部より報
報告:平成 23 年 11 月 5 日福井県にて開催さ
告がなされた。
れた。富山県士会からは 5 名が参加。
○平成 24 年度富山県理学療法士学術大会:富
〈検討事項〉
山医療福祉専門学校の酒井先生が大会長と
1. 富山県訪問リハビリテーション研究会:
なる。
本 研 究 会 の 会 則 案 が 提 出 さ れ た。 今 後、
OT・ST士会との会議を設けて、検討していく。
2.法人化準備委員会について:会長が委員長、
〈検討事項〉
1.平成 24 年度事業計画骨子について:会長よ
事務局長・担当理事が委員に任命された。
り平成 24 年度事業計画策定指針案が提示。
一般社団法人の取得に向け、準備を進める。
『人とともに歩み、人とともに成長し、社
3.次年度の富山県理学療法学術大会:
会に貢献する』を理念とし活動方針が承認
中部地区が担当することで承認された。
された。
2.法人化取得に向けて:財産の分与の方法な
ど公認会計士と相談する予定。
3.「提案型管理者育成を目指したワークショッ
プ」の参加者推薦について:当県士会から
一名以上の参加者を推薦することで承認さ
れた。
−9−
富山中央地区
竹林 由希世(富山市民病院)
富山中央地区は 19 施設あり、その中に急性期や維持期、行政など様々な役割を持った病院・施
設があります。その中でどのような要望があるのは分からなかったため、運営委員の 5 名が 7 月に
集まり、今年度は当地区の会員の皆様の意見を聞くために交流会を中心に行うこととしました。交
流会と言ってもただ集まるだけでなく、テーマをもち、多くの方と話が出来る様に設定しました。
第一回の交流会は 8 月 19 日、
富山駅前の日本海庄やで行いました。テーマは
「富山中央地区の病院・
施設を覚えよう」として、ゲームの中で施設を確認してもらいました。ゲームを行う事で自己紹介
も出来たので、少しは顔も覚えていただけたでしょうか ?
第二回の交流会は 11 月 25 日に富山駅前で行いました。この時のテーマは「サマリーについて」で
した。詳しい話まではできませんでした。
今年度は富山県で東海北陸学術大会が開催されました。当地区からも 4 名の方が発表されました。
発表される 4 名の方の協力を得て学術大会前の 9 月 12 日に富山市民病院で予演会をおこないまし
た。学術大会ではなかなかできない質問も出来て、さらに理解を深めることが出来たと思います。
富山北部地区連絡会
平成24月1月24日(火)
高志リハビリテーション病院において、第2回目の富山北部地区連絡会を
開催しました。大寒波の中、20名の参加がありました。
今回は、成和病院 金川善洋先生から
「人工透析に対する理学療法」
について講義をしていただきま
した。成和病院は透析センターを併設されているため、積極的に透析患者に運動療法を実施されてい
ます。その内容は、腎臓機能や血液透析についての基礎的内容、透析患者の管理、身体的特徴、運動
療法の効果と実際について、経験を盛り込みながらお話していただきました。
北部地区には、透析患者の理学療法を実施している病院が他にもあるので、日頃の疑問点を質問す
るなど有意義な意見交換ができたと思います。
荒木 悦子(高志リハビリテーション病院)
金川先生
− 10 −
行 事 報 告
いきいきとやま・第 24 回健康と長寿の祭典に出展協力して
(活動報告)
広報部 炭 谷 勇
平成 23 年 10 月 4 日(火)
・5 日(水)の両日、富山県民会館にて「いきいきとやま・第 24 回健康と長
寿の祭典」
が開催され、県士会として出展協力いたしました。
健康と長寿の祭典は、高齢者の生きがいづくりや社会参加への関心を高めるとともに、健康と長
寿について共に考え、話し合い、
「元気とやまの健康づくり」と「いきいきとした長寿社会」の実現を
目指して開催されています。今年はものまね・演芸家の江戸家猫八氏の記念講演やマジックショー、
料理教室といった催し物、各地域の方の作品が展示されていました。
そんな中、広報部は相談ブースを設け、①理学療法(士)の紹介、②リハビリ相談、③パンフレッ
トの配布を行ないました。
相談は 2 日間で 2 件と寂しいところではありましたが、出展されている他団体と活動を紹介し合
う交流の場ともなりました。
理学療法士会をより身近なものに感じていただけるように今後も広報活動にご協力をお願いした
します。
呼吸・循環セミナーに参加して
市立砺波総合病院 石 田 克 也
平成 23 年 11 月 20 日、富山医療福祉専門学校にて
学術局専門領域研究部、内部障害研究会主催の「第 1
回呼吸・循環セミナー」が開催されました。丸一日の
セミナーでしたが、呼吸・循環器障害のリハビリテー
ションに興味のある多数の方が参加しました。
午前中は富山市民病院高度管理治療科部長・内科
医長の打越先生を始め、看護師・臨床工学技士など
打越先生の講演
他の職種からの講義が中心に行われました。他職か
らの診方・考え方を研修の場で聞く機会は少ないので貴重な経験となりました。
午後は呼吸器・循環器障害に対するアプローチと題し、呼吸器・循環器障害のリハビリテーショ
ンの実際について学びました。急性期治療が中心の講義でしたが、病態・治療を理解した上で、リ
スクを考慮しアプローチしていく事は、病期に限らず理学療法を行う基本であり、普段の業務を見
直す良い機会となりました。
7 名と多数の講師が様々な視点から講義を行われ、広く深い内容となり非常に有意義な時間を過
ごすことができました。学んだ事を臨床の場で活かし、より質の高い理学療法を行えるよう自己研
鑚に励みたいと思います。
− 11 −
標準理学療法研修会
内部障害におけるリスク管理 参加の感想
アルペンリハビリテーション病院 理学療法士 中 原 裕
今年で経験年数は 3 年目となりますが、内部障害という分野に
対して苦手意識はぬぐえず、整形、中枢疾患に比べると、勉強量
も少ないのが現状でした。また、臨床でも内部障害に対して積極
的にアプローチした経験は無く、内部障害は関わっていかなくて
はいけない分野ですが、対応が分からないとうのが正直な思いで
した。
梅野先生
梅野先生の代謝疾患におけるリスク管理の講義では糖尿病の病
態、運動療法の意味と効果、低血糖・慢性合併症のリスク管理について触れられ、低血糖と薬の関
連や、三大合併症に対しての運動療法への注意点、運動負荷の設定は臨床にて導入・応用しやすい
実践的な内容でした。
山本先生の早期離床における呼吸・循環障害のリスク管理の講義では、心機能の評価として心電
図、X 線画像、PT が評価できる身体所見を画像と合わせて説明していただき、離床計画の立案も
疾患別に実際の症例に沿っての説明で、臨床での経験を聞かせていただく貴重な時間でした。
今回の研修会は主に代謝疾患(糖尿病)と、呼吸循環障害のリスク管理でしたが、両者共に病態の
説明のうえに、患者様のために他部門とどう関わっていくべきかとうことが内容に含まれていまし
た。新人のころはチームアプローチとういう言葉は知っていても、実践は出来ておらず、ほとんど
自分の職域のことしか考えられていませんでした。3 年目の今で
は他の部門と相談する事は増えましたが、まだ不十分な状態です。
今回の研修会は自分の理学療法士としてのあり方について振り
かえる良い機会であり、疾患・治療に対しての専門性を高める一
方、他職種との協力・アプローチがあって効果的な理学療法・リ
ハビリテーションにつながることを改めて認識できました。研修
会の内容を振り返りつつ、疾患・リスクの理解を深めていき、患
者さまの生活復帰に向かって、チームで患者さまと関わっていき
たいと思います。
山本先生
あすなろ研修会
アルペンリハビリテーション病院 生 地 祐 喜
平成 23 年 10 月 23 日(日)
、滑川市民交流プラザにて、卒後教育部主催による「あすなろ研修会」
が開催されました。
症例研究発表会では、19 演題の発表があり、多くの理学療法士の参加が見られました。また、
アドバイザーの先生方からの貴重な質問と、アドバイスを頂き発表者のみでなく参加者が知識を
深めるいい機会であったと感じました。
発表させて頂く機会を得て、担当症例を退院させて終わりではなく、今回の様に発表する事で
自分の行った評価や治療を振り返り、理学療法士としてより成長するための機会となりました。
− 12 −
理学療法士として働き 1 年半が経ちますが、
毎日評価や治療に自問自答しながら仕事を
しています。様々な視点からのアドバイス
を参考に、これからの理学療法士としての
財産にしていきたいと思います。
多くの先生方の参加、ありがとうござい
ました。なお、本研修会の開催にあたり、
ご尽力いただきました先生方に感謝申し上
げます。
発表風景
標準理学療法研修会3
『中枢神経疾患の画像の見方』
に参加して
アルペンリハビリテーション病院 坂 東 知 明
今回、平成 23 年 11 月 6 日に開催された研修会に参加
させていただきました。
医療法人社団秋桜 丸川病院の丸川先生より講義いた
だいた「脳卒中リハビリテーションに必要な脳解剖と画
像の見方」では、脳の解剖の基礎や臨床でよくみられる
症状等について、画像をみるポイントについて、お話
いただきました。学生時代に習った解剖学の復習のみ
左から丸川先生、濱谷先生、井亦先生
でなく、先生の臨床経験からの知識を聞かせていただ
き大変参考になる内容でした。
また、同じく丸川病院の濱谷先生、井亦先生より講義いただいた「症例紹介と当院の取り組み」
では、実際の症例の画像をみながらアプローチ方法をお話いただきました。臨床では画像と症状
が一致しないことも多くあるのだと感じました。また、チームアプローチでの成果を聞き、改め
てチームで患者様の目標に向かって一緒に介入していくことは大切だと実感しました。
今回の研修会で学んだことを患者様のために活かせるように、今後も自身の知識を高める努力
や、他部門との関わりを増やしていけるようにしていきたいと思います。
神経系研究会企画研修会
「CI療法
(Constraint induced movement therapy)
」
温泉リハビリテーションいま泉病院 納 藤 和 浩
平成 23 年 11 月 27 日(日)に済生会富山病院において、兵庫医療大学リハビリテーション学部作
業療法学科講師の佐野恭子先生をお招きして「CI 療法(Constraint induced movement therapy)」
をテーマにご講義していただきました。
午前は CI 療法についての講義でした。CI 療法のメカニズムには、脳卒中片麻痺患者が麻痺側
− 13 −
上肢を使用しても努力が必要であったり、期待する運動ができな
かったりする。ところが、非麻痺上肢を代わりに使えば容易に目的
とする動作が可能である。この経験が繰り返され、非麻痺側の使用
が正に強化され、麻痺側上肢を使わなくなってしまうことで、学習
性不使用(麻痺の回復する可能性の潜在化)が生じるということでし
た。このことから、脳卒中片麻痺患者の非麻痺側上肢を固定し、麻
痺側上肢の使用を促す治療法が用いられているという内容でした。
佐野恭子先生
非麻痺側上肢の固定は、非麻痺側からの感覚入力を減らし、半球間抑制をできるだけ抑えるとい
う考えからであり、麻痺側上肢を使用することで、感覚入力を増やし、病巣半球における活動の
促進につながるということに基づくものであることを学びました。また、
CI 療法を進めるにあたっ
ては、患者さんの機能やニードに相応する shaping(細かく段階的に使用を促すような訓練)項目
の選択や適切なフィードバックをセラピストが提供できることが重要であるとのことでした。
午後は 5 〜 6 人に分かれてのグループワークで、佐野先生の体験事例をもとに、
「頬杖をつい
てみたい」というニードに対して、ディスカッションを行いました。頬杖をつく動作に含まれる
運動と流れを考えるとともに、機能レベルを考慮し、どんな手の形の頬杖を目標とするか、そし
てそれに必要な shaping 項目は何かを検討していきました。参加者には作業療法士もおり、いろ
いろな視点からの意見を交わすことができ有意義でした。
今回この研修会に参加して、CI 療法そのものは適応基準、訓練期間・時間、非麻痺肢の固定な
ど複数の条件や制約があり、取り入れることは難しいと感じました。しかし、佐野先生は、講義
の中で CI 療法は万能ではない、他の治療法と補完し合えればよいともお話しされており、私は
今回学んだ CI 療法について、情報収集に関すること、ニードに対する考え方、訓練項目の設定
や介入の仕方など、今後の臨床に生かしていきたいと思いました。
卒前教育研修会
理学療法教育方法論
「臨床実習の現状と課題」
に参加して
富山市民病院 前 根 正 一
平成23年12月4日
(日)真生会富山病院において標記の研修会が開催されました。
富山大学附属病院の新出先生、アルペンリハビリテーション病院の津田先生、山田温泉病院の仲
川先生、老人保健施設「おおぞら」の君島先生といった計 4 名の講師陣をシンポジストとしてお招き
し、病院、施設、患者層に応じた臨床実習の進め方や学生への接し方についてご講義をいただきま
した。当日は 25 名の参加があり、皆真剣に各先生の話に耳を傾けていました。
今回の講義で再認識したことは、多くの実習施設で「実習の流れ」といったスケジュールをきち
んと立てているということです。
(4 人の講師陣ももれなく設定されていました)
ということは、学生はその流れにさえ乗れば何事もなく臨床実習を終えることができるはず !
しかしながら、実習でのトラブルがなくなることはありません。
ゆとり教育の台頭や選抜入試で学生の質を担保できていない現状では、入試や学内試験をパス
して実習に出るまで問題が浮き彫りにならないケースもあるでしょう。
したがって、今回のような研修を通して、臨床実習における情報を共有しあい、実習地やバイ
ザーの違いにより学生に対する評価に差が生じない、施設ごとの特徴を出しつつも画一化された
実習を学生が受けられるような取り組みを進めていく必要があるのだと改めて思いました。
− 14 −
最後に私見ですが、実習の成否はあくまでもバ
イザーに責任があると思います。学生だからミス
やポカもあるでしょう。それをどう Follow する
かも現場のバイザーがしょわなきゃいけない責任
では ?
シンポジスト
左から 君島先生、仲川先生、津田先生、新出先生
平成23・24年
富山県訪問リハビリテーション実務者研修会 step1
平成 23 年 12 月 10・11 日、富山医療福祉専門学校において、富山県訪問
リハビリテーション研究会主催、富山県理学療法士会・一般社団法人富
山県作業療法士会・富山県言語聴覚士会の三士会協賛にて「富山県訪問リ
ハビリテーション実務者研修会 step1」が開催され、60 人のセラピストが
参加されました。
この研修会は、平成 24 年に開催予定である「step2」
「step3」の合計 3 回
松井一人先生
のカリキュラムで構成されています。全項目修了者には、三協会(PT・
OT・ST)各協会長連名での修了証が交付されることになっています。
今回のstep1では、㈲ほっとリハビリシステムズの松井一人先生から特別講
演「訪問リハの現状と今後の展望」に始まり、南砺市民病院地域医療連携科の
竹内嘉伸先生から講義「職種間連携について」
、みのう医科歯科クリニックの
美濃一博先生から講義「リスク管理①〜在宅医の立場から〜」
、南砺市訪問看
護ステーションの村井真須美先生・小谷晃一先生から講義「リスク管理②〜訪
問看護師・セラピストの立場から〜」
、地域リハ支援室タムラの田村茂先生から
講義
「訪問セラピストとして必要な視点」
と盛りだくさんの話をいただきました。
田村 茂先生
参加者からは、
「今後のリハビリの役割を考えさせられた。各職種が専門性を生かし、地域に
係っていくことが大切と感じた。
」
「他職種からの色々な視点を知り、これからどのように働いて
いけばいいのか少し理解できた。
」
「県内で訪問リハに携わっている方の顔を見ることが出来て良
かった。」などの声が聞かれたほか、
「講義が 90 分を超えるため集中できない。
」
「医療保険分野の
訪問リハについての話も聞きたかった。
」
「訪問リハの終了の仕方をアドバイスしていただきたい」
などの意見も聞かれました。
今後、平成 24 年 6 月に step2、12 月に step3 が開催される予定で、内容
も
「面接技術」
「スキンケア・排泄ケア」
「救命救急法」
「栄養」
など多岐に亘っ
て実施されます。
「実務者研修会」と命名しておりますが、訪問リハに興
味のある方・患者さんを地域に帰す役割を担っている回復期リハ・急性
期リハに携わっている方の参加も歓迎しております。また step2 からの参
加も可能ですので、皆さまの参加をお待ちしております。
美濃一博先生
富山県高志リハビリテーション病院 長 谷 一
− 15 −
東日本大震災に係る 士会員の活動 第 4 弾
東日本大震災医療救
2011 年 3 月 11 日に発生した東日本大震災。富山県は 13
班の医療救護班を被災地である岩手県釜石市に派遣しまし
た。当院は第 12 次
(2011 年 4 月 30 日〜 5 月 5 日)
、13 次
(5 月
4 日〜 9 日)
医療救護班として、医師、薬剤師、看護師 2 名、
事務員 2 名、リハビリテーション(以下、リハビリ)スタッ
フ 2 名で構成されたチームで現地での医療救護活動を行い
ました。リハビリスタッフの派遣は第 6 次
(4 月 6 日〜 11 日)
の髙志リハビリ病院以来となるため、髙志リハビリ病院P
T長谷先生、OT宮本先生から現地の状況やリハビリ介入
PT 風景
の対象者など事前に申し送り情報をいただき、現地へ向か
いました。
私たちが派遣された岩手県釜石市は 5 月時点で人口の約 3.3% の方が死亡・行方不明の犠牲になっ
た大きな被害を受けたところです。津波の被害の少なかった町には GW 中ということもあって県外
ナンバーの車も多く走っていましたが、沿岸部に近づくにつれ津波によって倒壊した家屋が並び、
静まりかえった光景を目の当たりにして言葉を失いました。しかし、第 6 次医療救護班派遣時の写
真と見比べると瓦礫が片づけられて道が広がっていたり、電柱が建っていたりなど復興の兆しも少
しずつ見え始めているように思えました。
私たちは 1 日に 6 箇所の避難所を回り、それぞれ 1 時間弱の診療活動(医師の診察、医薬品処方、
服薬指導、生活指導、血圧測定、医療機関への紹介など)を行いました。第 6 次医療救護班派遣時
には避難所や自宅で閉じこもり・寝たきりとなっている方も多かったとのことですが、私たちが派
遣された時には避難所内は日常生活が自立した方しかおられず、なんらかの介助が必要な方は病院
や施設へすでに入所しておられました。また、在宅で支援の必要な方に対する岩手県士会の作業療
法士による訪問リハビリや地元のデイサービスなども少しずつ始まっているところでした。避難所
から職場や学校へ通われ
る方も多く、日中の訪問
時にはほとんどの方が出
払っている避難所もあり
ました。
私たちはミナト医科学
株式会社からお借りした災
害支援用の低周波治療器を
持って各避難所を回りまし
た。避難所では、
「掛布団
はあっても敷布団がないた
め肩が凝る」
「もともと膝痛
第 12・13 次医療救護班
− 16 −
護活動を経験して
八尾総合病院 柴田 麻衣子 渋谷 侑子 野上 静恵
で通っていた病院が津波で流されてしまった」
「津波でコルセットが流され腰痛に悩んでいる」
など身体の痛みを訴えられる方が多くおられま
した。消防用の町内放送で呼びかけるなど避難
所の方にもサポートしていただきながら、毎日
平均 24 名の避難者に徒手療法、低周波療法、テー
ピングやインソール施行などのリハビリを提供
しました。毎日顔を出してくださる方もおられ
ましたが、瓦礫の撤去に出かけたり GW 中気分
診療所の様子
転換のため家族旅行に行かれたりと、第 12・13
次医療救護班活動中 1 回きりの診療という方が
ほとんどでした。そのため、経過が追えず、また限られた時間・回数で評価・治療を行い結果を出
さなくてはいけないという点が非常に難しかったです。私たちも慣れない環境で疲労はありました
が、それまで避難所に閉じこもりきりだった被災者がリハビリのために診療所へ出てきてくださっ
たり、
「こんなところで電気をかけてもらえるなんてうれしい」
「良い人に巡り合えてよかった」と
笑顔を見せてくださったりと、被災者の方々の行動変容や温かい言葉に逆に励まされていました。
訴えを傾聴することや手を触れること、日々の診療においても重要なことを改めて学んだ気がしま
す。
今回、医療救護活動を経験し、被災からの経過時期により医療救護班に求められるものが異なる
ことを感じました。私たちが行った時期には ADL よりも QOL の向上を求められ、物資や人的資源
などまだまだ足りない物がたくさんあることを知りました。どの時期においてもリハビリスタッフ
の介入は重要であり、ニーズも多いはずです。私たち富山県医療救護班の活動終了後も、リハビリ
スタッフ介入の継続について災害対策本部でも検討していただけることになりました。
最後に、岩手県釜石市をはじめ、東日本大震災被災地の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げ
ます。
被災者の癒しの笑顔
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最近のうれしいこと
富山市民病院 前 根 正 一
最近のうれしいことといわれ、何か出てこないかと待っていたが、どんどん日は過ぎていくし、
重い腰を上げてペンをとったらとったで、今度は
「いつまでを最近というのか」
などと悩む始末。
担当の方からは明るく「職場であったことでもプライベートなことでもなんでもいいですよ。」
と云われたものの、仕事でほめられる年齢でもないし、プライベートに目を向けても子供達の日々
の小さい成長以外にうれしいことでこれと云って思い当たるものもない。
しかも子供のことなんか書き出したら、なんか自慢しているみたいで嫌だし…。と、ぶつぶつ
書いていたら、課題の文字数の半分くらいはクリアできたか?しめしめ。こんなことを書き出す
と、思い出すものである。
「うれしいこと」ありました ! 小生は平成 23 年度本厄でした。という
ことは、この文章が出るころは後厄ということになりますが…。
厄年早々(2/3 の凍った朝)
、職場の駐車場で胡坐をかくような格好で転倒し、右膝を負傷しま
した。その後は、通り一辺倒の検査を受け、関節内出血以外は無罪放免。ホッとしたものの、転
んだ感じから「PCL あたりが怪しいか」とも云われ、膝の屈曲は無理しませんでした。そろそろ曲
げなくちゃと思い、受傷から 3 〜 4 週過ぎたころより、やわやわと曲げ始めました。が、痛くて・
痛くて、一向に曲がらないのです。受傷から 3 カ月頃、このままじゃ膝まずいな〜と思い、受傷か
ら半年過ぎたころには、そんきょもできなくなっていたことから、正座をあきらめました。
でもゆっくりゆっくりと、TV を見ながら、本を読みながら、風呂の中ではもちろんのこと、
右膝のケアというか ROM ex だけは忘れず行っていました ( 本当は思い出したらやっていた )。そ
うこうし 11 月の末くらいに久しぶりにと思って正座をしてみると、何となくいい感じ。試しに
そんきょをしてみると、できるではありませんか !?
受傷後、半年たった時出来なかったそんきょが〜〜。といった感じで大変うれしかったことを
思い出しました。現在は Long L. T. G. を正座とし、三日坊主を繰り返しながら家族に隠れて膝曲
げにいそしんでいます。以上恥ずかしながら、後厄男の
「最近のうれしいこと」
でした。
次回は
「40 の誓い」
というお題目で、高岡市民病院の山口先生にエッセイストに
なっていただきます。乞うご期待を !
職能に対して、職能局では電話等による相談を受け付けています。お気軽に何でもお尋ねください。
西能病院 リハビリテーション科 森田まで
TEL(076)441-3157 FAX(076)441-6369 e-mail:[email protected]
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県士会の新ロゴマークを募集!
富山県理学療法士会は今年で創立40周年を迎えます。これを機に新しい県士会
ロゴマークを作成したいと考えています。絵心のある方!そうでない方!? あなたの
作品を富山県士会の顔でもあるロゴマークにしてみませんか?採用された方には
金一封差し上げます。奮ってご応募ください!(応募締め切りは、3月23日まで)
?
応募先・詳細は下記まで。
※プロ・アマを問わず、富山県理学療法士会ロゴ募集の趣旨にご理解いただける方。
※採用された作品の所有権は、富山県理学療法士会に帰属します。
応募規定
1 未発表のオリジナル作品であること
2 色彩・技法は問いませんが白黒とカラーで使用することを考慮して 2 種類のデータを作成して下さい。
3 拡大・縮小しても見やすくわかりやすいものにしてください。
4 作品企画は A4 サイズで、電子媒体(CD など)でご提供ください。
※応募作品の簡単な説明またはアピールポイント、住所、氏名、連絡先などを明記して下さい。
※富山県らしく、富山県理学療法士会もしくは理学療法士(physical therapy もしくは PT)などの文字を
アレンジしたり、リハビリから連想するものを図式化したものなど
〒939-8045 富山市本郷町 262-14 堀川南光風苑 廣 田 和 寛
(富山県理学療法士会・ロゴマーク応募係)
TEL:(076)494-3151 FAX:(076)494-3164
創立 40 周年記念事業
原稿募集のお知らせ
いよいよ今年、富山県士会は 40 周年を迎えます。現在準備委員会では、
記念事業に向けて着々と準備を進めており、記念誌の発行も同時に進めて
いるところです。
そこで、会員の皆様に原稿の募集をさせて頂きます。想い出・エッセイ・
一言・・・何でも構いません。〆切は 6 月末日。皆様の士会への想いを綴って、
40 周年記念誌に足跡を残してみませんか?奮ってご応募ください。お待ち
しています。
創立 40 周年記念事業準備委員長 廣田 和寛
字数は問いません。
応募の問い合わせは右記まで
矢野神経内科医院 飯 島 忠 雄
TEL 0766−82−5150・FAX 0766−82−5110
作品(写真・イラスト)
募集
情報管理部では、「会報とやま」に掲載する作品を募集することにいたしました。テーマは特に設けてい
ませんが、四季を感じさせる物・風景、何でも結構です。締め切りも特に設けていませんので、「これ
は!!」と思うものがありましたら、情報管理部までお願いいたします。
情報管理部部長:笹川 尚
お問い合わせ・作品の送付は下記まで
富山県高志リハビリテーション病院 長 谷 一
TEL 076-438-2233 / FAX 076-437-5390 E-mail: [email protected]
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