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『静物画 ―篆刻ノート―』
『Herbei, herbei,
was Löffel sei…』
華雪 / 平凡社
何年も前、静かな書店の奥のギャラリーで、しんとし
た空気の中に並べられていた華雪さんの作品に出会
Hermann Jünger / Anabas-Verlag
茶色の包みに花柄の布を裂いて作ったリボン…包み
いました。 石に文字を刻む篆刻というもので、捺され
の中から出てきたのは、スプーンの洋書と木製のスプ
たカタチ、傍らに添えられたコトバ、その空間に惹き
ーンでした。 お店のスタッフからの誕生日プレゼントで
つけられました。 目の前の作品に、そして自分の中に
す。 洋書の色使い、文字、丸みのあるスプーンのか
も、さまざまな感情が生まれたその時のことが印象深
たち…私の好きな感じで嬉しく思いました。 木製のス
プーンは、スープを飲む時に使っています。 口当たり
がやさしくて、とても気に入っています。このスプーン
に合わせて器を選んだり、クロスを選んだりするのも、
『SILVIA MINIOPALUELLO YASUDA
1934-2000 OPERE e SCRITTI』
保田春彦 / 世代工房・S.M.P. 出版
私の楽しみになっています。 忙しい毎日でも、ゆった
「雨上がりの水溜りが太陽が出て干上がってしまうま
りとした気持ちを持って、きちんと丁寧に暮らしていき
で空の明るさを映し出しているそんな自分でありたい。」
たい…そう思える一冊です。
作者が残した文章の中の一文です。 この遺作集に
(トキオ・浅沼 亜紀子)
く心に残っていて、何年か経った今、手に取ったこの
『on display』
作品集を開くと、またあの時のように、黒と赤の印と、
Lesley Dilcock・Catherine Gratwicke /
コトバを通して、自分の想いがいろんなところへとふく
RYLAND PETERS & SMALL
らみました。 そんなふうに私の日常とは別の場所から
この洋書に出会ったのは数年前、神戸店にいた時で
ココロを動かしてくれるこの本は、これからも静かに私
した。 キャトル・セゾンに入って、だんだんとディスプ
のそばにあります。
レイの仕事にも携わるようになってきた頃、この本は
(心斎橋店・芝野 阿由)
店の商品の何冊かあるうちの一冊でした。それまでは
は彫刻や油彩画、そして本の大部分を占める、当初
洋書というと、響きだけでなんとなく自分とは関係ない、
は作者が人目にさらすことには反対していたという素描
縁遠いもののように感じていた私でした。けれど、な
や、ノート以外の紙切れ、封筒の余白などのいたると
にげなく手に取り、パラパラとページをめくった瞬間、
ころに書き綴られた文章が残されています。
洋書の世界の虜になってしまったのです。それ以来、
彫ることも描くことも家事や育児と同じで生きる営
さまざまな洋書に出会いましたが、この『on display』
為の一部分であって、必ずしも見せるものではないと
は私にすばらしい洋書の世界を教えてくれた、かけが
いうつつましさ、穏やかな力強さを感じ取ることができ
えのない一冊として思い出深いものとなっています。
る本です。そして今、目の前にあることに心から感謝
(プラン・佐藤 奈緒子)
する大切な一冊となっています。
(プラン・金丸 亜由子)
『Otto Treumann (Graphic design
in the Netherlands)』
Kees Bross・Ton Brandenbarg / Uitgeverij 010 Publishers
京都に行けば欲しくなる本が必ず見つかる本屋さんが
あります。 私がまだ大学で写真を勉強していた頃、そ
『Carnet de voyage 東京 TOKYO』
『菓子型の世界』
こでこの本に出会いました。 表紙がその時製作して
山本容子 / ルイ・ヴィトン出版
いた作品に似ていたので手に取り、パラパラとめくる
東京に暮らして 29 年。この本に描かれている東京の
財団法人 大阪日本民芸館
うちに、その世界に引き込まれたのでした。 オランダ
顔を私はいくつ知ってるんだろう?毎日生活しているのに、
蓮の花、松笠、鶴に鯛…さまざまなモチーフが彫り
『しあわせの受け皿』
のグラフィックデザイナーが 1930年∼80年代にかけ
まだ何も知らないんじゃないかと思う。 この本は銅版
刻まれた、木の菓子型が紹介された展覧会の図録な
て製作したポスターを中心とした作品集で、独特の色
画家の山本容子さんが “東京” を旅のスケッチとし
のですが、ページをめくるたび、無駄を省いたデザイ
彩、シンプルな構図はもちろん、表紙が小さなポスタ
て記録したもの。 桜咲く隅田川のほとりや東京タワー
ンの美しさ、木という素材が醸し出す素朴な温かみに
私のお気に入りの場所…奈良の「くるみの木」。まっ
ーになっていたりと、細かなところまで気の利いた一
…voyageというタイトルのごとく、旅というのは考え
惹かれます。 木の菓子型は、金属や陶磁器では表
たりできて、しかもおいしいモノが食べられるお店。こ
冊です。この本をめくるたび、自分を表現していきたい、
方によってはすごく身近にあるものだと感じます。 見
現できない形を作り出せ、何度か使用したもののほう
の大好きな雑貨&カフェショップのオーナーが選んだ、
動かなければと思わされます。
方ひとつ、時間の流れを変えてみれば、すぐそばにあ
が使いやすく、柔らかく美しい形になるのだそうです。
しあわせなモノたちがいっぱい詰まっている素敵な本で
(カフェ・梶谷 紀子)
石村由起子 / 主婦と生活社
るもうひとつの世界。 いつもの場所から一歩踏み出
作り手と使い手の営みを感じますね。
す。 いろいろ参考にもなるし、何度見ても心があたた
すことで見えてくる世界。それを見失わないように、時々
そして、甘いものに目がない私にとっては、この型
かくなるのです。 当たり前のことにしあわせを感じてみ
は空を見上げて深呼吸することの大切さ。まだまだ知
からどんなお菓子が作られたのかしら、と想像してはニ
たり…。 思わず、また奈良まで車を走らせよう! って、
らないことがたくさんあって、それと出会った時には吸
ンマリな一冊でもあります。
収できる柔らかな気持ちで毎日を過ごしていきたいと思
(京都店・筒井 加奈)
います。
次の 「まったり計画」を立ててしまうのです。 たくさ
んのしあわせを感じられて、しあわせ ! って思える一冊
です。
(ショップチーム・八木 洋子)
(名古屋店・城 英子)
intérieur et art
numéro de zone [A1-4]
bibliothèque de quatre saisons
cuisine
et
nourriture
bibliothèque de
quatre saisons
numéro de zone
[B5-7]
『高山なおみの料理』 高山なおみ /メディアファクトリー
高山なおみさんの存在を知るきっかけとなったのは、
この本より以前に出版されていたエッセイ集でした。
飾り気のないリアルな生活感がじわじわと伝わってきて、
『おいしいごはんのためならば』
『イタリア食堂「ラ・ベットラ」の
シークレットレシピ』
『平松洋子の台所』
平松洋子 /ブックマン社
一瞬のうちに高山さんの世界に引き込まれてしまいま
落合務 / 講談社
した。 高山さんの料理は、本来人間のもっている五
ラ・ベットラのイタリアンを食べにわざわざ東京へ行っ
使い込んで、自分にとって「かけがえのないもの」 に
感をフル活用している感じがして、とても気持ちがよ
たのがちょうど5年前。シンプルでおいしいと評判で、
なるものか、少し考えます。 そうして選んで使い込ん
いのです。 子供の頃に母の傍で夕飯が作られていく
ディナーは 1 年先まで予約がいっぱいということで、ラ
だものたちは、どんなものだって宝物になる。 たとえ1
のを見ながら、混ぜるのを手伝ったり、初めてすりこ
ンチだけでもぜひ味わいたい ! と熱心に思ったのは、
枚のキッチンクロスでも。そんなあたりまえだけど、大
ぎをさわらせてもらってワクワクしたり、そんな懐かしい
この 『イタリア食堂 「ラ・ベットラ」 のシークレットレ
切なことを改めて気づかせてくれた一冊です。 かけが
感覚がよみがえってきます。
「味をみておいしいと感じ
シピ』を読んだのがきっかけでした。 料理のいろはは
えのないものたちとの暮らしは、時には気持ちをホッと
ものを選ぶときに、それが長い年月いつも側にあって、
平松洋子 / 世界文化社
たら、それが料理の作り方。」 高山さんの本を読んで
詳しくないけれど、素直にこの料理が食べたいと思え
和ませてくれ、時には毎日きちんと暮らそう、と背筋が
日々の生活を、楽しく大切に想い、暮らす。 平松さ
いると、料理は体が気持ちよいと感じるままに作れば
る一品ばかりでした。 実際にいただいてみると本当に
ピンと伸びるような心地よい緊張感を与えてくれる…ま
美味しくて、自分もこんなイタリアンが作ってみたい !
だまだ憧れで、これから少しずつ、そんなものたちと出
んの本からは、いつも日常の暮らしの中の小さな幸せ
をたくさん感じます。 自分のペースで日々の喜びを見
いいんだなぁと改めて気づかされます。
(イクスピアリ・柴田 純子)
と日々挑戦し続けている途中であります…。
(神戸店・隈元 理子)
つけ、ひとつひとつを大切に想うことで、また次の日
逢っていきたいです。
(銀座店・前本 良子)
への楽しみに繋げていく。 ひと手間を楽しむ。 私が、
土鍋でご飯を炊くようになったのも、平松さんの生活
スタイルへの憧れからでした。 今ではお米も15種類
ほどブレンドして土鍋で炊き、わっぱのお弁当箱にお
かずと一緒に詰めて、お昼の楽しみとなっています。
早く過ぎて行く毎日の中で、見過ごしてしまうような、
でも大切な小さな喜びや幸せは、日常の生活のどこ
にでもあることを教えてくれました。
(トキオ・小倉 淳子)
『ひと皿ごはん』
渡辺有子 / 文化出版局
『きちんと和食を作りたい』 最近、ウーロン茶のアイスクリームを作りました。 お
茶のアイスといえば抹茶が定番で、それまで食べたこ
久保香菜子 / 文化出版局
毎日の食事、毎度のことだからパパッと手軽に作りた
『おいしいサンフランシスコの本』
とのなかったウーロン茶のアイス。でも、すごくさっぱり
『スマイルフード』
いけど、せっかく作るなら、体によくておいしいものが
堀井和子・渡邊紀子 / 白馬出版
鈴木るみ子 / マガジンハウス
いい。 まずは私の好きな和食の基本である 「だし」
この本は堀井さんファンである友人からいただいたもの。
載っている本を紹介します。スタイリングを伊藤まさこさ
「“おいしいもの”ってどんなもの ? って聞かれると少
からとってみたいと思っていた頃、この本を見つけまし
その友人とは中学からの付き合いで、
『オリーブ』を見
んがしているのですが、器やクロスなどのコーディネート
しかしこまって、困ってしまう。 でも、どんなものを食
た。きちんとだしから手抜きだしまでだしのTPO、使
てはいろいろなところへ出かけたり(初めてキャトル・
がとてもきれいで素敵。 お料理も定番のオムレツたち
べてる時がしあわせ? と聞かれたら思いつくままどんど
いみち自在の和ソース、盛り付けのコツ、器など、ど
セゾンへ行ったのもこの頃)
、さまざまな刺激を受けて
が少しおめかしした感じだけど、力が入りすぎていなくて、
ん出てくるだろう。」 そんな一文から始まるこの本は、
れも興味深い内容でわが家のキッチンで重宝している
いたなというのを思い出しました。そして、久しぶりに
作りやすいものが多いので、よくお世話になっているお
いろんな方の個人的なとっておきの食べ物を紹介して
一冊です。 ひと手間加えたおいしいだしで作ったみそ
この本を開いてみました。 ずいぶん前のものなのです
気に入りの本です。
います。日本各地の個人的なごちそうファイルは、旅
汁を食べると、ほっこり幸せな気持ちになります。 忙
が、今見ても生き生きとした素敵なサンフランシスコ
好きな私の予習本になっています。 取り寄せることも
しい日々の暮らしの中で少しずつ自分ができるいいこと
の雰囲気が伝わってきて、とても新鮮でした。この本
できるけれど、その土地の空気を感じつつ、旬の味
を見つけて、これからも大切にしていきたいと思います。
に限らず、私は堀井さんの日々のさまざまなことに対
や名産をいただくのは何より幸せです。どんなものを
(大阪店・鈴木 瑞穂)
するシンプルな考えと、それをより想像させる写真との
食べてる時が幸せ? と聞かれたら、どんどん出てきて、
バランスがとても好きです。これをきっかけにまた堀井
いつの間にかたぶん旅の話になってしまいますね。
さんの本をじっくり読み返したいと思います。
(銀座店・神田 裕美)
(神戸店・岩城 吉子)
plan de bibliothèque
B-5
A-1
B-6
B-7
A-2
A-3
A-4
C-8
C-9
D-10
D-11
D-12
E-14
D-13
F-17
E-15
E-16
F-18
味でとてもおいしかったのです。なので、このアイスが
(名古屋店・青木 千穂)
『十二ヶ月のバスケット』
松長絵菜 / 女子栄養大学出版部
お菓子のレシピ本だというのに、眺めているだけで満
足してしまうこの本。 友人に借りて見せてもらった時、
これはどうしても自分の手元に置いておきたい!と思い、
すぐに本屋さんへ。かわいらしく、
そしてセンスのよいお
『調理場という戦場』
菓子の写真には、
「心が踊るって、こんな感じ ?」と、
ワクワクさせられるのです。何だか少しでも汚れてしまう
のが嫌で、数ある本の中でも特別扱いしている一冊です。
(カフェ・藤山 雅代)
斉須政雄 / 朝日出版社
『巴里の空の下
オムレツのにおいは流れる』
この本を手にした当時、私は飲食業に携わっており、
タイトルの 「調理場」という言葉に惹かれ購入した
のですが、この本の帯で、糸井重里氏はこのような
石井好子 / 暮しの手帖社
オムレツ好きな私の目にとまったこの長いタイトルの本。
いつも見る料理本とは違い、 文字ばかりだったが、
頭の中にどんどんイメージがふくらみ、あっという間に
『大切な人に作りたい !
はじめてのお菓子』
言葉を寄せています。「料理人とグルメだけが読むの
はもったいない。どんな年齢のどんな職業の人が読ん
でも勇気が沸き起こる」と。この本で、レストラン 「コ
オレンジページ
読みあげてしまった。 著者の食と生活にまつわる話が
『はじめてのお菓子』 の本は、私がお菓子作りを始
ート・ドール」 のオーナーシェフ斉須政雄氏が語るの
中心の内容だが、外国の食文化ももちろんだが、シ
めるきっかけとなった本です。それまでお菓子作りはむ
は、皆が悩み、つまずくようなことへの解答ではなく、
ンプルに食すること、飾らないおもてなしの気持ちが、
ずかしいというイメージが私の中にあって、作れないと
実体験のみに基づく、そういったことへの熱い言葉。
その時の食事の記憶から、いろいろな生活の思い出
勝手に思い込んでいました。 でも、私の周りには甘
読むたびに初心に還り、奮い立たされます。 仕事へ
があふれる大切な 1 シーンになることを痛感した。 あ
いものが苦手という人が多く、大好物な私にとっては
の一つの理想が描かれた一冊です。また、サントリ
れこれモノを買いそろえるだけでなく、もっと日常の生
どうしてもその美味しさを伝えたくて、初めて手に取っ
ーの機関誌の挿絵なども手がける、牧野伊三夫氏の
活の中でシンプルなものや方法を使い、高価な料理
た本です。 基本からわかりやすく載っていて、初めて
に劣らないステキなものが生まれてくることを感じ、自
作る私にもやさしい内容でした。 お菓子は自分で作る
好きな食べ物はたくさんありますが、とりわけ好きなのは、
分の日常の食や生活に関しての考え方が変わるきっ
と、甘さを調節できたり、材料を変えてみたり、さまざ
揚げたてのコロッケ…。 いつか読んだ村上春樹の本
かけになった一冊でした。
まなアレンジができること、作りたてを食べられること
『村上レシピ プレミアム』
台所でよむ村上春樹の会 / 飛鳥新社
の中で、コロッケについて書いているものがありました。
(福岡店・吉岡 美帆)
装画が非常に素敵な一冊でもあります。
(仙台店・阿部 祐介)
がとても楽しいです。 今ではすっかり私の楽しみの一
東京のどこかにあるらしい 「洋食定食うさぎ亭」 の話。
つになりました。でも、何よりうれしかったは、大切な
メニューはふたつしかなく、日替りとコロッケ定食。し
人の美味しい笑顔が見れたことです。 今は 『4つの
甘みで作るお菓子』という本に挑戦中です。
じみの味噌汁と山盛りのキャベツ、漬物、小鉢、麦飯。
(札幌店・冨山 奈々)
大きなコロッケが皿に2個。美味しさは言葉に表せな
いほどという。 喉をゴクリといわせながら読みふける本
を片手に、食べてみたいと思っていたら、村上レシピ
なる本を見つけました。 お肉とじゃがいもだけで作る、
うさぎ亭のコロッケが食卓に登場したのは、それから
数日後のことでした。
(プラン・平野 純子)
『わが家の夕めし』
アサヒグラフ / 朝日新聞社
朝食、昼食、夕食。 日に3度の食事。 一番大事に
『帰ってからお腹が
すいてもいいようにと思ったのだ』
『時間をかけない
本格ごはん、
ひとりぶん』
『lover's cookbook』
しているのはどれですか ? 私ならやはり「夕食」 です。
L.C.M / NHK 出版
朝昼は軽く済ませたにしても、一日の締めくくりの夜だ
キャトル・セゾンに入ってしばらくした頃、同じ銀座店
けは、好きなものを食べてゆっくり過ごしたいですから。
だった八木さんが見せてくれたのがきっかけ。 内容の
この本は、昭和 42∼ 54年当時の各界著名人宅の
前に、料理や風景や人の、匂いや雰囲気や動きが
伝わってくる写真が気に入り、購入しました。 ただの
高山なおみ / ロッキングオン
有元葉子 /メディアファクトリー
夕めし時の風景を集めたものです。(多少はよそ行き
東京・吉祥寺、空想料理店「KuuKuu」の元店主で、
ひとり暮らしを始めて最初に買った料理の本。この本
のお宅もありますが) 故・遠藤周作氏夫妻の 「梅
料理本ではなく、恋愛の手ほどきが物語風に綴られた、
料理家・高山なおみさんの著書。 本編が日記調の
には、野菜スープを最後にはカレーにしてしまうなどの
干さえ贅沢」という質素な食事もあれば、フランソワ
タイトル通りの本でした。 好きな人ができたって?そし
エッセイで、そして文章から生まれたレシピとして別冊
アイデアメニューが紹介され、ひとり分でも時間をかけ
ーズ・モレシャンさん一家のようなお洒落な食事もあり
で料理本が。 発行元がロッキングオン。 料理するに
ずに楽しく作れるメニューが満載。「食は人を計るバ
(チーズトレイが登場します! )、まるでその人を象徴し
も生きるにもリズムを。 なおみさんの好きな音楽が、
ロメーター。」 美味しいご飯をちゃんと食べているかど
ているかのようで、思わずにんまり。 夕飯のメニュー
メロディーが、いつも心に鳴り響いて生まれてくるんだ
うかで、その人の本当の意味での豊かさは決まってく
に困った時、ついつい覗き見したくなる本です。
ろう料理はまっすぐで、静かに心を開いてくれているよう
るという言葉が印象的でした。 自分のためにご飯を作
な感じが漂っています。90年代末の空気を共に過ご
した仲間に、またはそれを感じてみたい人に、ぜひ一
(仙台店・渡部 綾子)
ろう…そんな気持ちになる一冊です。
(町田店・北野 麻里子)
たら、作りすぎちゃったから食べない ? の言い訳弁当
を作ろう。 男の子は気取った料理より、お肉たっぷり、
ささっとできる丼ものでもてなそう。 料理と恋愛、2つ
のスパイスの使い方が盛り込まれた一冊なのです。メ
ニューは、料理が苦手な私でも安心して挑戦できる、
おいしく素朴なものばかり。 あとのスパイスは挑戦は
無理だけど、時々ページをめくって、にんまりして楽し
んでいます。
読をおすすめします。 台所によく似合う本です。
(ショップチーム・黒田 美賀)
(心斎橋店・宮田 正子)
cuisine et nourriture
numéro de zone [B5-7]
bibliothèque de quatre saisons
littérature,
roman
et essai
bibliothèque de
quatre saisons
『エプロンメモ』 『人間人形時代』 大橋芳子 / 暮しの手帖社
「なんてかわいい表紙 ! 」 私が小学生の頃、母の
稲垣足穂 / 工作舎
numéro de zone
[C8-9]
稲垣足穂に初めて触れたのは新潮文庫版 『一千一
本棚から見つけてきた本です。 作りすぎたおかずのア
秒物語』だった。「星を売る店」、
「チョコレット」、
「弥
レンジや、お掃除のコツ、おもてなしの工夫など、暮
勒」、
「黄檗奇譚」など、その輪郭を捉えることもでき
らしの中のちょっとしたアイデアが、季節ごとにたくさ
なかったけれど、タルホの描く摩訶不思議な世界に強
ん詰まっています。 ほのぼのした挿絵をながめたり、
く惹きつけられて、手当たり次第にタルホの作品を読
み漁ることになった。そして三宿のブックストアで『人
間人形時代』に出会う。 手に取ると真中に孔が開い
ていて、後でその孔がタルホ世界を覗くカレイドスコー
『贅澤貧乏』 おいしそうなレシピを読んでは、ひとり楽しんでいたこと
『小さなパイのおいしい食べ方』 岡村伸彦 / ギャップ出版
「働き過ぎをちょっとスローダウンして、自分や家族の
を覚えています。 聞けば、この本は祖母が母に買っ
たもので、肝心の母が読まず、子供の私が読む姿が
おかしかったそうです。 今改めて読んでみてもなぜか
プだと知るのだけれど、そのときはまだ何も知らなかった。
生活にたっぷり水をやる。 そして生活を豊かに楽しく
新鮮で、季節を通じて丁寧に楽しく暮らすアイデアを
寝転んで電球の灯にかざすように本を広げると、孔か
する種を蒔いていく。」 私が選んだ本の一番心に残
たくさんもらいます。 この本は、これから先も私の教
ら差し込む灯がその世界をぼんやりと照らして、ただで
った言葉です。この本はお店によく来てくださるお客
さえ捉えにくいタルホ世界の輪郭をますますぼかしてい
様から教えていただきました。 読み始めると、普段の
くようだった。
生活にちょっと何かをプラスするだけで、生活を豊かに
(商品チーム ・ 小栗 誠史)
できるんだよということを絵やレシピなどで楽しく伝えて
科書になりそうです。
(銀座店・上野 裕美子)
おり、次はどんなことが書いてあるのだろうと、とても
森茉莉 / 新潮社
『贅澤貧乏』。このタイトルになぜか惹かれ、手にし
興味がわく内容でした。 自然を味わう楽しみや自然の
たのが約 9年前。 森茉莉という作家すら知らないまま、
中で過ごす喜びなど、毎日の仕事の忙しさで、何か
この一冊を一気に読み終えたあと、すっかり森茉莉と
大事なことを忘れている自分を改めて見直す一冊だっ
いう人に興味を持ち、その後すべての作品を夢中に
たように思えます。
(トキオ・若松 直子)
なって読みました。
シャボン
あきびん
《空罎の一つ、鉛筆の一本、石Î 一つの色でも、
絶対にこうでなくてはならぬという鉄則によって選ばれ
ている》 とあるように、森茉莉独自の美意識、生き
こいべにいろ
『星空でひろった本』 方に共感したことを覚えています。 濃紅色、ミルクを
オレンジ
オリイヴいろ
含んだ橙、橄欖色、カナリア色を含んだ薔薇色、稀
薄(フラジル)な水色(ブルウ)、ミルクの入った青
Sewing Gallery
『AMÉLIE』 街中の書店には決して並んではいないけれど、
私にとっ
竹色…といった美しい色の表現は、頭の中にその映
イポリト・ベルナール /リトル・モア
てとても大切な本。それが、この 『星空でひろった本』
像が浮かび、うっとりします。「赤」 がつくほどの貧乏
表紙のイラストが目に留まったことと、「アメリ」という
です。この本は大阪の枚方市星ヶ丘にある「Sewing
生活だった中で独自の贅沢を楽しむ姿は、私に大き
響きに惹かれて偶然手にとったその本は、その日から
Gallery」というギャラリーの企画展に参加した時に
な影響を与えてくれました。
私の大切な一冊になりました。 本を読み終わった後に
作成された一冊です。「星ヶ丘という場所を舞台にし
映画が公開されたので、すぐに見に行きました。どの
て物語を書く」をテーマに、約 50人によって書かれた
シーンを見ても、流れる音を聞いても、私のアンテナ
50通りのお話が詰まった一冊です。
(ショップチーム・吉元 由美子)
に刺激を与えてくれて、終わった後は、心がほのかに
それまで物語なんて書いたことのなかった私ですが、
あったかくなりました。 今でも本を読むたびに、日々の
日常の何気ない風景や会話の中でも、それを見落と
暮らしをちょっと楽しくする方法や空想するココロをアメ
『地下鉄のザジ』 リからもらい、私も周りの人を今よりちょっとだけ幸せに
レーモン・クノー / 中央公論新社
できたらいいな、と思うのです。
私のお気に入りになったこの本は、本屋さんの片隅
(大阪店・木沢 さやか)
さない心があれば、そこにはたくさんの物語がある。
そんなことを気付かせてくれた一冊です。
(神戸店・本川 香織)
にこっそりと並んでいました。 特に目立っていたわけで
はないのに、表紙の少しレトロな絵が何かかわいく手
を伸ばしました。フランスの田舎町に住む少女ザジが
地下鉄に乗ることを楽しみにパリにやってくるのですが、
残念なことに地下鉄はストで、ザジの念願はかないま
せんでした。 でも、ザジにはたくさんのおかしな大人
たちとの出会い、おかしな出来事が待っているのです。
『マラケシュの声 /
ある旅のあとの断想』
ページをめくるのが楽しくなるような出来事が本の中に
エリアス・カネッティ/ 法政大学出版局
パリの匂いが今にもしてきそうです。「ザジに会いに
誘い入れてくれるように、私が頭で描いた少女ザジと
フランスに行きたい ! 」と思ってしまいます。 この本
9 月の声を聞くと、夏が終わった寂しさと、これから来
る季節への期待感が入り混じった…うまく言葉にはで
『赤ひげ診療譚』 『旅をする木』 の中に出てくる大人たちに会いに、パリの街中を探し
星野道夫 / 文芸春秋
何か忘れかけていた大切なことを思い出させてくれる
きないけど、所在ない心持ちが毎年やってくる。そん
山本周五郎 / 新潮社
てみたいです。 本の世界だけではなく、映画にもなっ
な時、本棚から決まって取り出す一冊の本がある。『マ
山本周五郎さんの物語との出会いは、 学生時代、
ているので、私の描いたザジとはまた違うザジにも会
本です。 宝石のようにキラキラとした言葉があふれて
ラケシュの声 /ある旅のあとの断想』 ―― 著者が 「モ
教科書の中にあった “さぶ” という話で、とても感
いに行ってみようと思います。
いて、一つ一つの言葉が心に染み込みます。
ロッコ(マラケシュ)」を旅したときの身辺雑記。
動したことを覚えています。 それから何年も後、偶然
マラケシュの街や市場を著者と一緒に移動しなが
手にしたこの 『赤ひげ診療譚』 全編が幸せな結末
(銀座店・佐藤 香代子)
写真家としてアラスカに渡り、そこで暮らした17年間
の、厳しい大自然とその自然に拠って暮らす人々との
ら… 「旅とは日常から移動することにより、いつも見
に終わるわけではないけれど、逞しく、時に生々しく描
出会いが綴られていて、それを見られたこと、出会え
慣れた自分と改めて向き合う為の時間作り」 こんな
かれる江戸庶民の姿、人間臭さ溢れる物語に心魅か
たことの幸せを静かに伝えてくれます。 私は慌しい日
常に埋もれそうになると、よくこの本を読み返します。
言葉が、乾いた文体を通じて浮かび上がってくる。ま
れ、人情やヒトとヒトのつながりの大切さが胸に響きま
だ見ぬモロッコの光と影、風と空気が僕の心を占領
す。 人間関係が希薄になりつつある昨今、改めて誰
何か迷いがあるときはその答えが見つかることも。 読
する。 だから毎年 9月になると、楽しかった夏の思い
かを思いやる気持ちの大切さを感じ、人間味溢れる
み終わったあとは余分なものが削ぎ落とされるような感
出とともにマラケシュの乾いた空気を感じている。
(商品チームリーダー・横川 秀人)
じがし、心地よさが残る…そんな素敵な本です。
登場人物たちに会うためにページをめくります。
(町田店・増田 和絵)
(京都店・土井 智景)
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