の食生活 その① 震災をきっかけに変わった食への意識「スマートフード」

食と健康
No、2 2011.10
沼高 食の意識改革推進委員会
震災をきっかけに変わった食への意識「スマートフード」
東日本大震災後、結婚する人が増えたり家族での食事を大切にする動きが震災前より強
く出ているといわれています。
最近はスマートフォン、スマートグリッド(ネットワークを活用した未来的な電力供給システム
全般を指し示す語。次世代送電網、または次世代電力網といわれる)など「スマート」という言
葉を近頃よく耳にするようになりました。大震災をきっかけに日本人の意識は大きく変わり、節
電や節約を心がけるなど、言葉だけでなく“無駄なく合理的に”という「スマート」な価値観が
食生活においても広まっているようです。
“スマート”なひとり暮らしの食事を!
「ひとり暮らし」の食生活
その①
昨年度に引き続き電子レンジで出来る簡単料理を紹介していき
ます。今回は食事の基本となる“ごはん”です。2食分のごはんとポ
ークカレーで材料費 約235円 とお得ですよ。
炊きたてごはん
~洗ったらすぐふっくらごはんが炊ける!簡単!~
【材料】 2食分
米.....1カップ
水.....1.3カップ
【作り方】
1 : 大きめの耐熱ガラスのボウルに洗った米を入れ、水を注ぎ、ふたをする。
2 : 600Wレンジで4分加熱(500W7分)。弱(200Wor170W)で12分加熱。
3 : 600wレンジで1分加熱し、取り出して10分間蒸らしてでき上がり。
◎食材をムダなく使おう
ポークカレー
せっかく自炊にチャレンジしても、材料を使いきれずに
捨ててしまってはもったいない。作った料理はもちろん、
肉やごはんを小分けにして冷凍し、必要な分だけ電子レ
ンジで温めればOK!1か月を目安に保存ができます。
ラップやタッパー、ジップロック製品は一人暮らしの保存
に大活躍します。
◎作りおきのポイント
カレーや煮ものなどは多めに作っても2~3日後
のほうが味がしみて美味しく食べられる。
◎残り物のアレンジで2度おいしく
作った料理が残ってしまったら、ひと手間加えて、
味と見た目を変えて食べよう。
①コンソメスープ・・・トマト缶を入れてトマト味に。
②ミートソース・・・・・パンにぬる、オムレツにかける。
③余った食材・・・・・細かく刻んでチャーハン、スープに。
経済的な自立へ
大学生の1ケ月の食費は平均 21,845円(2010年3月調べ)。1食242円の計算にな
ります。コンビニでちょっと買い物をすると、すぐに200~300円くらいになってしまいます。
1食242円は高いと思いますか?安いと思いますか?
大学生たちは自炊派 73.3%、外食派 12.3%、コンビニ派 9.3%と圧倒的に自炊派
が多いようです。食生活の自立とともに経済的な自立も目指していきましょう。
~電子レンジを使えば、わずか15分!
ポイントは各材料のサイズをそろえ、火の通りにくいものはなるべく
薄く切る~
【材料】 2食分
豚肉
100g (バラやももなど薄切りを使用)
じゃがいも
1個(中)
にんじん
1/4(大)
たまねぎ
1/4個(中)
水
300ml
カレールー 3皿分
牛乳
大さじ2
ご飯
適量
【作り方】
1:豚肉は一口大に切ります。 じゃがいもは7、8ミリ幅に、にんじんは5ミリ幅に、
玉ねぎは3、4ミリ幅に切ります。
2:大きめの耐熱ボウルに、野菜を入れ、その上に肉をのせ、最後に水を加えます。
ラップをふんわりとかけ、レンジで約10分加熱します。※水はひたひた(材料が
見え隠れする状態)が目安です
3:レンジから取り出し、ラップを開きます(次の工程でそのままラップを使います)。
浮いたアクを取り除き、カレールーを加え溶かし、全体を混ぜます。再度、ラップ
をし、レンジで約2分30秒加熱します。
4:レンジから取り出し、ラップをあけたら、牛乳を加え、よく混ぜます。
ごはんと盛り付け、さぁどうぞ!
来月(11月)の行事食
陰暦の11月は「霜月(しもつき)」と呼ばれる月です。「霜が降る
月」というのが名の由来です。前月に出雲に出かけていた神々
が、風に乗ってそれぞれの神社に帰ってくる「神迎えの朔日(つ
いたち)」が11月1日にあり、お赤飯を炊き、お神酒を一緒に添
えて神様をお迎えしますこの日の前後には強い風が吹くといわれています。11月15日は油気のある
ものを食べ、これからやって来る本格的な冬の寒さに備えるために、体の中から温まる具だくさんのけ
んちん汁を作ります。
参考文献:一人暮らし自己防衛マニュアル
一人暮らし応援団編(池田書店)