~内政不干渉の原則・国際人権法~ 1.国際法ってなんだろう?(BG17p

第 2 回勉強会
2009/05/02
~内政不干渉の原則・国際人権法~
文責:春名美由貴
プレゼンの目的
・国際法の基礎知識を得る
・内政不干渉の原則とはどういう考え方か?について知る
・国際人権法の成り立ち、内容、国内避難民問題における限界について知る
1.国際法ってなんだろう?(BG17p)
《定義》国際法とは主として(①国家)と(②国家)との間のルール
《主体》国家
☆国家の基本的権利・義務は…
・主権
・平等権
・不干渉(=独立権)
である1!
2.内政不干渉の原則ってなんだろう?(BG18,34p 以下)
内政不干渉の原則
「各国はその内政および外交関係を自由に処理することができ、他国はそれに(③干渉)
干渉)
しない責任を負う」というもの(国連憲章
2 条7、友好関係宣言2)
しない責任を負う」
各国が自由に処理できる事項を国内管轄事項という!
ある国に関係する事項
国際法の規律が及
んでいる部分
=国際管轄事項
国内管轄事項
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他にも自衛権、武力不行使、国際法遵守などがあげられることがある
正式名称は「国家間の友好関係および協力についての国際法原則に関する宣言」
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2009/05/02
☆これって、内政干渉じゃないの??
・内戦への干渉…解放闘争における援助
・国際機構
国連も国内管轄事項に干渉してはいけない!3(国連憲章 2 条 7)
But!!
ある問題を国際社会で解決
それを誰が判定するか
誰が判定するか
するかどうかはその問題の
明記していない!!
本質によって決まる
あらゆる問題が国内管轄事項であると主張され
国連の活動が阻害されるおそれがある!!
国連の活動が阻害されるおそれがある!!
「国際の平和と安全」に関わる問題は「国際管轄事項4」として国際社会で話し合うと
いうならわしがある
3.国際人権法ってなんだろう?(BG21p)
国際人権法とは(④平時)における個人の自由と保護を規定している法
1945 年 (⑤国連憲章)
国際人権法
1948 年 (⑥世界人権宣言)
1966 年 国際人権規約
第二次世界大戦以前
人権問題=国内管轄事項
↓第二次世界大戦中…ナチス・ドイツによるユダヤ人虐殺など
第二次世界大戦後
人権問題=国際管轄事項として扱うべき!
人権問題=国際管轄事項として扱うべき!
☆国連憲章
国連憲章…人権尊重を目的としている
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国連憲章第 7 条に基づく強制措置の場合を除く
国際関心事項ともいう
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2009/05/02
☆世界人権宣言
宣言であり(⑦法的拘束力)は持たないが、多数の国の意見を反映している!
☆国際人権規約
・市民的及び政治的権利に関する国際規約=(⑧自由権)規約
→即時に実施する義務を負う
・経済的、社会的及び文化的権利に関する国際規約=(⑨社会権)規約
→漸進的な履行が求められている
☆地域的人権条約
条約など
実施機関
ヨーロッパ
欧州人権条約5
欧州人権裁判所
ラテン・アメリカ
米州人権条約6
米州人権委員会・米州人権裁判所
アフリカ
バンジュール憲章7
アフリカ人権委員会
国内避難民への対応とその限界
国内避難民…「国民」の一部として人権及び基本的自由を享受する
But!!
現在の国際人権法は国内避難民を保護するには
一般的で抽象的すぎる&
一般的で抽象的すぎる&適用するべき法律が欠けている場合が多い!!
=国内避難民のニーズに合っていない
これらの問題を解決するためには…
国内避難民の現状に合わせて国際法を再構成するべき
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正式名称は「人権及び基本的自由の保護のための条約」
正式名称は「人権に関する米州条約」
正式名称は「アフリカの人及び人民の権利に関するアフリカ憲章」
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2009/05/02
まとめ
・ある事項が内政不干渉の原則に違反するかどうかは明確には判断しがたい
・現行法は国内避難民のニーズに沿っているとは言い難く、国内避難民保護のため
には国際法を再構成する必要がある!
【参考文献】
・島田征夫『国内避難民と国際法』信山社 2005 年【IDPs マニアック度★★★】
国内避難民問題における国際法の問題点を知ることができる。やや難だが是非読んで欲
しい。
・松井芳郎他『国際法 第 5 版』有斐閣
2007 年【国際法専門度★★☆】
やや難だが、国際法の知識を無駄なく得られる。詳しく知りたい人向け。
・大森正仁編著『よくわかる国際法』ミネルヴァ書房 2008 年【とっつきやすさ★★☆】
国連の組織について特に参考にした。現代の問題と絡めて書かれており、読み物として
も楽しめる。
・中谷和弘他『国際法』有斐閣 2006 年【初学者へのやさしさ★★☆】
『国際法 第 5 版』より易しい。国際法・法学初心者向け。
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